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    元スレキョン「俺。未来から来たって言ったら笑う?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 神スレ + - キョン金田 + - シリアス + - ドラえもん + - ハルヒ + - 反転 + - 涼宮ハルヒの微笑 + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    352 = 35 :

    「昔お前に喫茶店で長門達が宇宙人や超能力者だと話した事があったよな?
    あの時お前は怒って出てっちまったけどな…あれは」

    一度息を呑む




    「あれはな…全部本当のことなんだよ」

    353 = 320 :

    なん・・・だと・・・!?

    354 = 106 :

    切り札発動ですね

    355 = 148 :

    赤い目が俺を見つめる
    「あ…あんたこんな…こんな時に何いって…」
    「お前もさっき長門がした事をみただろう。長門、俺が許す。ハルヒに証拠を見せてくれ」

    「涼宮ハルヒに能力を自覚させた場合に起きる事態は予測不可能」


    「やらなくても世界は終わっちまうんだ。もうそれしかない。頼む」

    357 = 35 :

    三秒ほど考え頷いた長門
    その瞬間長門の体と部屋全体が青白く光り輝き。光が俺たちに襲い掛かる。
    眩しい…気がつくと俺とハルヒの二人は映像のトンネルの中に立っていた。
    俺たちの前方から来た無数の映像は、頭の上を通り抜け矢のように遥か後方の消失点へと消えていく。
    足元をみるとどうやら頭上だけではない様だった。映像は360度全てに映されているらしい。
    トンネル状だと思った空間は、どうやら筒状で。その真ん中に俺達は立ってるみたいだ。


    「これは…」
    次々に現れては消え現れては消えする映像の光に顔を照らされながら、俺は気づいた。
    これは全部俺達?
    そう、その映像に映っていたのは俺達SOS団の面々。今までの全てが映っていた


    「な…何…これ……凄い…綺麗」
    ハルヒの瞳は星空を見上げたが如くキラキラ輝いていた

    358 :

    スレタイで重量ピエロ思い出した

    359 :

    いいぞ

    360 = 148 :

    「長門?」
    長門の姿が見当たらないな…

    「ねぇ…キョン…全部…全部本当なの?」
    映像の流星群を見上げたままのハルヒがポツリと俺に呟く。

    361 = 35 :

    「あぁ。全部事実だよ。それにな、お前には、そいつらとも比較にならない力が宿ってるんだよ」

    え?
    星空から俺に視点を移動させたハルヒの瞳からは、先程よりはいくらか赤みが引いていた

    その後俺はハルヒに全てを話してやった。
    全てを
    まず、閉鎖空間の仕組みについて。それから草野球で起こったこと、コンピ研の部長が消えたこと、夏休みを一万回繰り返してたこと、クリスマスに起こったこと、俺達が校庭でキスしたのが夢ではないこと。
    そして…あの七夕の日に起きたこと。俺がジョン・スミスであることを。
    俺は飛んでくる映像に指を差し差し、思いつく限り全てをハルヒに話した。

    最初はハルヒも混乱していたが、次第に俺の話を下を向いて黙って聞くだけになり。思考をどうにか追いつけようと必死な様子だった。



    「…こんなとこか。今まで黙ってて本当に悪かったな。でもな…お前が悪いことなんか何一つない。悪いのは能力なんだ。だから自分責めるなよ」

    362 = 35 :

    ハルヒはまだ下を向いて虚ろな目をしている、足元を流れる思い出に顔を照らされながら。
    自分で言っといて無理だとは思う。ハルヒが自分自信を責めないことなんて。
    ハルヒにしてみればやっぱり朝比奈さんを撃ってしまったのは自分の能力のせいで自分の責任で。そう考えている筈だ。

    「でもな…でもなハルヒ聞いてくれ」

    ピクリと、やっとハルヒは顔を上げてくれた

    363 = 320 :

    おっと支援

    364 = 35 :

    「安心しろ。お前がどんなに皆から恐れられ嫌われても俺がずっと傍にいてやる。約束だ。俺は頼りないかも知れないがお前の味方でいてやる事しかできないが、お前が好きなんだ。そしてお前がいるこの世界もな。だから一緒に願おう。世界を戻すために」

    「私に……………本当に私にできるの?」


    ああ
    お前にしか出来ないんだよハルヒ

    俺が差し出した手をハルヒが握る
    俺達の過去が一斉に輝きだす。
    空間が振動を始める
    最も強い光を放つ消失点を俺達二人は手を繋ぎ合わせ眺め、願う。
    戻してくれと。たった数時間前まで平和だった世界を返してくれと。

    この世で最も強い光に埋もれていきながら俺とハルヒはそう願った。

    365 = 35 :

    やっと五分の三くらい来ました
    今起承転結の転です
    10分だけ休憩します

    369 = 153 :

    ほしゅ

    起訴どころか角川からオファー来るよ

    371 :

    そろそろ結かと思ったんだが…

    372 = 302 :

    脳内再生がすごい
    支援

    373 = 148 :

    ………………まただ…また…

    コレは夢なのか?

    俺は荒野に立っていた。灰色ががった茶色の世界の真ん中。
    前回、前々回と同じように地面から突き出ている金属片に目を向けた。
    だが、そこにいたのは高校生の俺。決して幼くはない。制服を着て死んだ魚のみたいな目をしてやがる。
    でも、この後の展開は知っている。不意に後ろから呼ばれて…

    375 = 35 :


    「--------」

    そらきた
    そして振り返る前にハルヒが俺を呼ぶんだ………………………って、あれ?


    俺はハルヒに呼ばれることはなく、そのまま前回よりハッキリ聞こえた声の方へ振り返えることに成功してしまっていた。

    「だ、誰ですか?」

    そこに立っていたのは背の高い女性で、なぜか俺に微笑みかけていた。
    とても優しい顔だ…

    「------?」
    「忘れてしまったのかって何を?」
    急に女性の顔に困惑の感情が

    「----」

    「誰ですかそれは?それになんの事を…」

    「------」

    「? 違いますよ。だって俺の名前は…」
    そこで俺の視界は電源が切れたようにプツンと途切れた。

    376 = 35 :

    瞼を開けると、そこにはよく知る天井が広がっていた。

    「………………部屋?……俺の部屋だ…」

    ベットに仰向けで無様に寝てやがるのは、そう俺だ

    え?

    一瞬なにがなんだか分からなかったが、この現象に関して俺は過去に教訓を得ていたのですぐ起き上がり携帯で日付を確認した。
    月曜…
    正しくは月曜になったばかりだった。変な言い方をするなら日曜日の26時

    今さっきまで俺は長門の部屋で…
    10時間ほどの時が一瞬で過ぎた事になる。
    そうだ
    それよりはハルヒは!?

    377 = 320 :

    wktkが止まらないから支援

    378 = 148 :

    部屋を見回す。しかしそこには見慣れた机や椅子があるのみでハルヒや長門の姿は見当たらない。

    ピロリロリーン
    握りしめていた携帯が突然鳴いた。



    残り1日



    間違いない。夢じゃなかった…じゃあ世界は?
    それに外がいやに静かだ…
    するとまた携帯がピロピロと青いイルミネーションを発光する。コレはメールじゃない…

    「…もしもし?」

    一体誰だこんな時間に。
    急だったので画面を見ずに出てしまったのを後悔する。
    が。しかし電話の相手は俺のよく知る人物だった

    380 = 148 :

    「どうも…古泉です…」
    今にも死にそうな声が受話器から染み出るように漏れてくる

    「古泉!?お前大丈夫だったのか!?今どこにいるんだ!」

    「あなたの家の前にいます…少し話したいので降りてきて貰えませんか?…」

    こんな遅くに…だが古泉が無事でよかった。分かったとだけ返事をして急いで一階に降り玄関に向かう。
    家のなかに全く人気が感じられなかったのは気のせいだろか?

    381 = 35 :

    家族を起こさないよう静かに玄関を開け外に出ると、向かいの壁に古泉がうなだれているのを発見する。だらんと放り出されている右手にはまだ画面が明るい携帯電話が握られている

    「こ、古泉!」

    静かに叫びながら駆け寄って見ると、古泉の左側顔半分が血で赤く染まっていた。ダルそうに首を駆動しなんとか俺の方へ顔を向ける古泉。

    「…どうも…元気そうでなによりです…」

    お前は自分の心配はできんのか。
    だが、その何気ない言葉で古泉という人間に俺が抱いていた多少の不信感は塵のごとく吹き飛んだ。
    コイツは本当に根っからのいい奴なのだと。

    382 = 35 :

    「人の心配より自分の心配をしろ馬鹿やろう」

    「フフ…そうでした。ですがアナタにどうしても渡さなければならないものが出来ましてね」

    ゆっくり上げられた左掌に何やらガラス片の様なものが握られている。

    「何だ?それ…」

    「神人の欠片です」

    神人の欠片?コレがあの青白い怪物の欠片だって言うのか?そしてそれが一体なんなんだ

    「つまり…つまりコレは涼宮さんの精神…もとい記憶の一部なんですよ」

    「そ、そんなものどうやって…」

    383 = 35 :

    「電話を切ったあの後から我々は拡大する閉鎖空間の進行を少しでも遅らせるため、次々と現れる神人を狩っていました。アナタが何とかしてくれると信じて…ね」

    古泉は嫌みっぽく笑ってみせたが、恐らく本当に嫌みのだったんだろう。

    「ですが…見てください」

    言って古泉が指さした天を見上げる。

    「な…嘘……だろ…」

    そこにあったのはいつもの夜空ではなく。いつか古泉に連れて行かれて見た灰色の天井がどこまでも続いていた。

    「なんで…だって俺とハルヒが…」

    「失敗したんですよ…残念ながら…世界は先ほど閉鎖空間に飲み込まれました…残っているのは我々だけです…長門さん達はどうにかしてると思いますが」

    385 = 320 :

    もっと支援

    386 = 280 :

    おっと

    387 = 148 :

    そんな…なんで…だってさっき俺達は…
    そう言って古泉が上げた腕をパタリとまた地面に転がしたのと同時に

    ピロリロリーン

    俺はゾッとした。
    またメールだ。
    閉鎖空間内で着信できるメールなんて限られ過ぎてるじゃないか。

    これ以上一体何が起きるんだ…
    俺は内心ビビりながらメールを開く。差出人は先程と同じだ。



    涼宮ハルヒ 残り0回
    ジョン・スミス 残り1回


    388 :

    追いついたこれは支援せざるを得ない

    389 = 35 :

    メールはそう記されているだけ。文面は火曜の朝と似たような感じではあったが、ハルヒの横の数字は0だ

    「フフ…そういう事ですか…」

    メールの内容を聞いた古泉が突然おかしくなったように笑い出した

    「僕の推理はいっつも外れますね。ククク…どうやら朝比奈さんの言っていた事が当たりだったみたいです」

    「朝比奈さんが言った事?」

    古泉は顎を突き出しながら上を向いて、もうどうにでもなれといった感じで言う

    「その横の数字は涼宮さんの能力に関係していたんですよ。いえ、それどころの話じゃないですね。」

    頭を壁にすりながら90度背骨を倒し、道路に足を突き出したままコロンと古泉は横に寝転んだ

    390 = 35 :

    「あれは…あれは涼宮さんの能力の使用回数だったんですよ」

    「なに?」

    意味が分からんぞ

    「……戦闘の出血で僕も少し貧血気味なのでね…あまり煩わせないで下さいね…」

    寝転んで地面を見つめながら、そう生意気に言い放って古泉は説明を始める
    馬鹿でわるかったな

    「つまりですね。火曜日の時点で涼宮さんの願望実現能力の使用回数は残り3回にまで減っていたんですよ。メールの主はなぜかそれを知っていた。更に理由は分かりませんが、アナタにそれを知らせるため、アナタの携帯にメールを送った。以上です………はぁ」

    あ!溜め息までつきやがった。世界が終わったからって開き直ってやがる。前言撤回だ。やっぱりこいつにはある程度不信感を持っておこう

    そう思った直後だった。

    突然地面が激しく振動を始めた
    木々は踊ったように揺れ。電線なんかハチャメチャだ
    「お、おい!古泉!どういうことだ!」

    やれやれと、俺のものであるはずのセリフを吐いた古泉は、おもむろに立ち上がりスッと俺に手を差し出した。

    391 = 148 :

    「コレを長門さんのところへ」

    渡されたのは神人の欠片だった

    「はぁ?いきなり何を言ってんだお前!それよりこの地震を説明しろ」

    そう言った刹那、地響きと共にあの青白い巨人がヌッと地面からアチコチに姿を表した。

    「うぉおぁ!?」

    「来ましたか…仕方ないですね。あなたが進むルートは僕が死守します!ですからアナタは早く!」

    今まで暗くて気づかなかったが。神人の光に照らされた古泉の左目からはドクドクと血が流れているのが分かった

    393 = 35 :

    「お、お前…目が…」

    「さっきの戦闘で父…いえ……仲間をかばおうとした時に。ですがそんな事も今は言ってられません。死んだ仲間も既に沢山います。そして恐らくコレがアナタに残された最後のチャンスです…ですから!ですからもう一度頼みます。世界を…救って下さい」

    古泉の体が前に見たときより紅く光輝き宙に浮く。そして既に紅い球体となった古泉から声が響いた

    「あ。最後に言っときます」

    「あん?」
    ゆらゆらと浮かぶ球体を見上げながら聞き返す。

    「ワザと負けるというのも案外難しいものですよ」

    それでは。とそれだけ言い残し古泉は一番近い神人の方角へと飛んでいった。

    394 = 356 :

    これは稀に見る良作

    何かに載ることがあるなら灰色表記please

    395 = 41 :

    これ原作の最終回でもいけるレベルだぞ

    396 = 148 :

    「けっ俺だって、んな事分かってたさ!」
    もう聞こえるハズないが俺は空に向かってそう叫んだ


    しかし強がったのはいいが、長門の居場所なんか知らねえよ!
    クソ。いっつも滅茶苦茶いいやがって
    というかこの空間に長門はいるのだろうか?
    ええい!考えても仕方ない!とりあえず長門の家だ!

    397 = 35 :

    幸い長門の家の方角にあの巨人は見当たらない。

    あぁぁぁぁあクソがぁぁぁ
    なんで能力に使用回数なんてあるんだよ!
    それなら俺のとなりの数字はなんだ!好き勝手推理しといて、分かんないとこはほったらかしか!
    負け惜しみいいやがって!テメー帰ってきたらマジ勝負だマジ勝負!それでもって負けた方は罰ゲームで1日ハルヒ言いなりだ!いや!既に俺達は言いなりだった!まぁいいか!だからな!だからな古泉!最後なんていってんじゃねぇよ!


    「絶対に絶対に死ぬんじゃねぇぞおぁあぁぁぁぁぁぁ!」

    庭から自転車を引っ張り出した俺は今まで生きてきた中で確実にNO1であろう回転速度でペダルを踏みまくる。
    口から心臓が飛び出る思いとはまさにこのことだ。持久走は大っキライなのによ!

    398 :

    >>395
    もうこれ最終回でいい気がしてきた

    399 :

    谷川先生、こんな所で油売ってないで、早く原作の続きを書いてください

    400 = 210 :

    飛ばしてるな


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