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    元スレキョン「俺。未来から来たって言ったら笑う?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 神スレ + - キョン金田 + - シリアス + - ドラえもん + - ハルヒ + - 反転 + - 涼宮ハルヒの微笑 + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    852 = 613 :

    「あの後私達も未来で例のアドレスの発信源を突き止める事に成功したの。
    時間平面上のある一点だけなんですけどね。
    それに長門さんみたいに突き詰めたところまでは分からなかったけど。
    それでも過去の一瞬だけ、どの時代にいたのかまで特定したんです…」

    「それって凄いじゃないですか」
    そのハズなのだが朝比奈さんの顔はどうにも優れない

    「実は…その後、先に相手の方から我々にコンタクトをとってきたんです…先手を打たれてしまいました…」

    ん?そいつってガキの俺の事だよな?
    朝比奈さんを困らしてんじゃねーぞ

    「それでまた一体どうして俺が?」

    853 :

    ハムに載らなきゃそれでいい
    埋まる前に書き上げてくれぃ

    854 :

    追い付いた!
    キョンが異世界人で普通を望んだ為にハルヒが能力を貰ったって・・・
    原作で普通に使える設定じゃね?

    856 :

    おいついた!きねん

    857 = 854 :

    >>855
    まぁ最後も糞も無い状況だがな・・・
    ラノベ界の富樫だよ。

    858 :

    面白かった、乙

    859 :

    素晴らしいの一言です。
    つーか谷川仕事しろ。

    860 :

    驚愕がでないのは編集部のせいだと思ってる

    861 :

    書き込んでおこう

    862 :

    新アニメが出てきて原作も
    再開するかと思ったが
    別にそんな事はなかったな

    864 :

    やっと追いつた

    おもしろいwktkして待ってる

    865 :

    携帯から支援

    これを読んでて遅刻しそうなのは俺だけではないはず

    866 :

    驚愕早く書いて下さいよ!谷川先生

    867 :

    記念

    868 :

    面白かった!乙!続きが気になるw

    870 :

    続きに期待
    記念カキコ

    871 :

    なぜ俺はここにいる

    873 = 683 :

    スレイヤーズ第三部
    涼宮ハルヒの驚愕


    どっちが先に出るかな

    874 :

    これは1000まで行きそうだな。
    ところで…後日談て、いつから?

    875 :

    記念オッパッピー

    876 = 593 :

    そろそろレス控えた方がよろしいかと

    877 :

    記念オカコ

    878 = 652 :

    スレが埋まる勢いだが
    おまいら後日談は読む気ないのか?

    879 = 613 :

    「その…その方があなたにどうしても会いたいと言っているんです…」
    ほぅ…朝比奈さんをパシリにしたのか。あのガキ
    まぁ朝比奈さん(小)に渡された手紙に長々と別れを惜しむ内容が書かれていた後。PSとして今から三日後の20時00に部室へ
    なんて書いてあるのを見た時から、どうにかなることは予想してましたよ。

    「そうですか…分かりました。俺も伝えたい事があるのでいいですよ」
    そう言うと朝比奈さん(大)の顔はパァと明るくなり

    880 = 613 :

    「本当ですか?よかった…断られたらどうしようかと思ってました…別に既定事項ではなかったので…」
    朝比奈さんの安心ぶりを見ると、アイツがワガママ言って困らしたのは明白だな。ここは一つ人生の先輩として説教してやらんとな

    「それじゃあ…」
    と朝比奈さんが俺に目を閉じるようジェスチャーで促す

    「あんまり気持ち悪くならないようにお願いします…」
    そう怯えて言った俺に
    「ごめんねキョンくん」

    とだけ呟くと。そいつはやっぱり突然やって来た。
    例の立ち眩みの激しいバージョンだ
    俺の脳みそをこねくり回して意識だけかっさらっていくと。じゃあな、あばよとさっさとどっかに行っちまいやがった。

    881 = 613 :

    意識が復活したとき、俺の体はやっぱり地平線と平行になっていて。
    垂直に立ってあるはずの樹木が俺には横に見える。

    「ここは…あれ?朝比奈さん?」

    今までの経験上てっきりあの公園に出るもんだと思ってた俺は少々面を食らった。
    そこは昼の学校。日付はよく分からん
    俺は校庭の隅の雑木林に寝そべっていた。
    朝比奈さんの姿が見えない…
    まぁ用が済んだら迎えに来てくれるのかな
    そんな事をまだ起ききらない頭でボーと考えていると不意に後から声をかけられた。
    「おぉ本当に来たんだ」
    まだギリギリ声変わりしてるかしてないかの子供の声だ

    883 = 613 :

    「うん?」
    声の具合から微妙に生意気感が漂っている。
    セリフから察するに恐らくは…

    「よう」
    言ったのは俺だ

    振り向いたそこには、ハルヒの記憶…いや、家にある何枚もの写真に写ってる少年がいた。

    「悪いね呼び出しちって」
    あぁお前が来るのが筋だろう。

    「あぁお前が来るのが筋だろう」

    別に遠慮する相手でもないので思ったこと言ってやる。

    884 = 613 :

    「いや、それは無理なんだ」
    言ったのは俺じゃない。

    「どういう事だ?」

    「うーんなんて言えばいいかな。あの事件はどっちに転ぶのか、実を言うと俺にも分かんないんだよ」

    うん?お前は自由に時間を行き来できるんじゃねーのか?

    「うん。まぁある程度はね、大体一万年程度は行き来できた。任務にも必要だったしね。
    今はもっと短い感覚だけど。
    だからお前とハルヒがワゴンに引かれそうになるのも知ってたし。
    でもあそこが俺が影響できる臨界点だったんだ。あれ以上はどうやっても関与できなかったんだよ。胸の大きなお姉さんも言ってなかった?」

    うん?言ってる意味が分からん。お前にお前と呼ばれる筋合いはない。
    それに朝比奈さんを胸の大きなお姉さんよばりとは!お前の未来の唯一のオアシスだぞ!

    886 = 613 :

    「まぁそんな難しい事はいい」
    自分より4歳近くも年下にペラペラ自分が知らない事を喋られるのは予想以上にイラッとしたのでさっさと本題に入る事にした。

    「で?なんでわざわざ朝比奈さんをパシリにしてまで俺を呼んだんだ?」

    少年はちょっと照れる仕草を見せたかと思うと。
    「いや…ち、ちゃんとアイツと上手くやってんのか気になってさ」

    そう言ったっきり顔を赤くして下を向いちまった。
    ふっ少し懲らしめてやろう
    「アイツってのは誰か分からんなー」

    照れるがいい。それも経験だ少年。まぁこの後、この事もなんもかんも全部忘れちまうんだろうがな。
    すると少年は顔をパッとあげると平然に
    「涼宮ハルヒだよ」

    俺ってこんなに切り返え早かったか?

    887 = 613 :

    その後も地面に座って他愛のない話やちょっとばかし未来の話をしてやり。
    そして、そろそろ学校も終わる頃になると

    「…ふーんアイツってやっぱ変わってんだな…さて。それじゃあそろそろいくよ。この時代のアイツもちょっとからかってやりたいし」

    そう言っておもむろに少年は腰をあげた。
    んーと伸びをする少年はやっぱりまだまだ子供で。とてもそんな星を救う救世主だったとは思えない
    そんな少年を見ながら俺はあの日長門に言われた事がどうしても気になって聞かずにはいられなかった。

    889 = 613 :

    「…………やっぱり後悔してんのか?」

    一瞬表情が曇って

    「…まぁちょっとはね。でも…もう戻せないから…」

    そう言うと続けて

    「あのさ…」

    「ん?」

    「…家族とはうまくやれてる?」

    そう言ってとても、まるでこっちが申し訳なくなるような切ない顔をした

    「あぁ。安心しろ。母さんも父さんも本当の俺の親だよ。それにな、なかなか可愛い妹もいるんだぜ。毎朝デッカい声でお越しにくるのは少々こたえるけどな」

    890 = 613 :

    それだけ聞くと少し安心したのか

    「そっか」

    それだけ言ってまた顔を上げ向き直る。
    学校の時計はそろそろ終業のチャイムが鳴る時間だ
    「それじゃあ…バイバイ」

    そう言って少年は背中を向けて旧校舎の方へと歩いていった…

    あ。
    ここで伝えなければいけない事があったのを思い出す

    891 = 613 :



    「おーい」


    15m程離れた少年が振り返る


    「あのなー。か…………」
    ここで終業のチャイムが鳴るちくしょうタイミングが悪い

    「あー?聞こえないよー!」


    「あー!のー!なー!」


    少年が耳をすませる











    「母さんが風邪ひくなってよー!」

    892 :

    >>1
    あと何レスぐらいだい?

    893 = 613 :

    その少年は一瞬目を見開いた後下唇をギュッと噛み今にも涙が溢れそうな顔で

    「…う゛んわがった!」

    それだけ言うと今度こそ旧校舎の方へ歩いて消えていった。


    その背中を見ながら俺は心で一言。世界で一番ありふれた言葉を本当に一言だけ呟いた。






    頑張れよ

    894 = 762 :

    寝かせてくれー
    支援fromアメリカ

    895 = 593 :

    すんごい綺麗な風景で脳内アニメ化されてる。

    896 :

    今来た  記念カキコ
    リアルタイムで良いもの見せてもらったw
    >>1ありがとう

     

    897 = 705 :

    こんな作品にリアルタイムで出会えて感謝

    898 = 613 :

    その後、朝比奈さんを探して校門をウロウロする俺を最悪にもハルヒが発見するという、
    もしかしたらパラドックス的なトラブルに発展するかもしれない危機に陥るが、しかしコレはいい機会かも知れないと思い。
    返し忘れてずっと内ポッケに入っていた赤いカチューシャを返すついでに日頃思ってる事を言ってやった。
    だって困るのはこの時代の俺であって俺じゃあないからな。
    ハルヒは俺の言葉が嬉しかったのか恥ずかしかったのか
    「ポ、ポニーテールぐらいできるわよ!」
    と息巻いてどっかに行っちまった



    ようやく朝比奈さんが迎えに来てくれて時空の狭間をさまよっている時に俺は思った。


    遠い未来、惑星を崩壊させるのは人間で、ならば逆に考えればそれを防げるのも俺達人間だけなのではないだろうか?

    それならば。
    それならば自分が。
    俺が僅かにでも出来る未来への償いは一体なんなのだろう?



    なんて哲学的な事を考えながら目を覚ました俺の枕元には、いつもと変わらない朝がきているだけだった


    fin

    899 = 533 :

    もうこれ本家でいいよw


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