元スレキョン「俺。未来から来たって言ったら笑う?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
101 = 41 :
明日まで保守を頼むぞ
103 = 35 :
なんて事はない。なんともない。
宛先は存在しなかった。
ただそれだけだった
「ど、どういう事だよ…」
1人なのに思わず口に出してしまった…するってーとなんだ?差出人は幽霊かなんかって事なのか?
流石に幽霊の友達はまだ0だなぁ…
そんなアホな事を考えてる内に空は段々と白んできて、雀の鳴き声に負けじと何処からか鶏の鳴き声も聞こえる。
この病院そこそこな都会にあるハズなんだが…
そういえば今日は学校までいつもより時間がかかるな。
104 = 86 :
さて、寝るか
任せたぞ!
105 = 35 :
そう考えてまだ登校する時間には早すぎるが、俺は散歩がてら白む空の下出ることにした
時計はまだ五時を少し過ぎたあたりだ。今から出発すれば遅刻という事はまずないだろう
ナースステーションにいた看護士に帰る旨を伝え、ロビーの自動ドアから外に出る。
外はまだまだ冬真っ盛り。外に出たハズなのに、まるで冷蔵庫の中。駐車場の地面の上には霜が降りていて、軽く踏むとギシギシ軋むベットのような音がする
「ほぁ…」
息が綿あめみたいだ。
やっぱり少し早すぎたかな…
凍てつく寒さに少し後悔するが別に戻る来もなかったので、体を温めるため駅の方まで歩き始める
駅まで向かう最中、夢の内容を思い出す。それにしても変な夢だったな…
普段あまり夢を見る方でもなく、見たとしても九割方忘れてしまうのに何故か昨夜の夢は鮮明に覚えている
夢の中のハルヒは、懸命に俺へ何か伝えようとしていた気がする。ハルヒのあんな顔は見たことがない…
そして、後ろの声の主は一体誰だったんだろう。得体の知れない、しかし何故かそれに不安は感じられず。むしろ心地良く
106 :
また谷川のネタが一つ減ったw
支援…!
107 = 35 :
ええい!俺は一体夢ごときで何を悩んでいるんだ
それより今大事なのは…大事なのは朝比奈さんがいなくなってしまうかも知れないって事だ。
今日学校で聞いてみようか?いや…わざわざ誰か分からない様にしてるぐらいだ。逆に迷惑になるかもしれないな…
考えながら歩いていると意外に早いもので、あっという間に駅に着いてしまった。駅の時計は丁度6時を指している。
改札を通ろうと財布を探していると、ウチの制服と同じ物を着た誰かが駅の中から出てきた。
「あ。お前なんで…」
「あ。アンタなんで…」
108 = 35 :
ハルヒだった。
この時間ここに居るって事は、始発にでも乗って来たのか?
「昨日アンタの家に電話したら今日は病院に泊まったって言うじゃない!私に嘘つくなんていい度胸だわ!だから叱りに来てやったのよ!」
ハルヒはそう言ってそっぽを向いてしまった。
「わざわざ叱るのに始発でくるかよ。お前も暇だな…」
「う、うるさいわね!わざわざ来てあげたんだから感謝しなさいよ!」
109 = 35 :
「へいへい」
「へいは一回!」
「へい」
「うん!」
思ったよりハルヒは機嫌がいいらしい。いつもならもっとガミガミ言われてる筈だ。
まぁいいわとハルヒはまた駅の中へと戻っていく。俺もすぐ財布を見つけ後を追う
電車の中、昨日なぜ家に帰らなかったのか問いただされたが。まさかあの後、古泉と謎のメールについて話し合いをしていたとは言えないので、そこは適当にはぐらかす。
110 = 35 :
その後は学校の最寄り駅に着くまでの間、ハルヒのやたら擬音が多い映画第二弾の説明を右から左に受け流し、頭の中で朝比奈さんの身が危険になるかもしれない項目にチェックを入れていく
目的駅に到着し改札を出る。そこで悩む。学校が始まるまではまだ2時間近くも時間があるのだ。
「このまま学校いくか?始まるまで、まだ結構時間あるぞ」
「いいじゃない。誰もいない学校ってなんか…」
ハルヒはそう言って学校がある方角まで歩いていく。この時間なら一回家に帰ってもいいんだがな…
まぁいい。嘘ついた詫びだ。付き合ってやろうじゃないか
111 = 41 :
眠い頭痛 しかし見たい。
誰か保守を・・・
112 = 106 :
>>111
面白いよ
捕手
113 = 78 :
>>111
大丈夫
他に見てる奴たくさんいるから
114 = 35 :
案の定、門はまだ開いておらず。乗り越えられそうな柵から中に侵入する
自分の学校に侵入とは…
校庭を抜け、チラリと学校の中を覗いてみる。が、まだ教師も来ておらず完全に無人の様子だった。
まるで…
俺の脳裏にあの時の風景が浮かぶ
ふとハルヒの方を見ると、ハルヒはあの場所を眺めていた。俺とハルヒが閉鎖空間から抜け出した場所。
「ねぇキョン…」
視線をそこに置いたまま、いきなり問いかけられたので少しびっくりした
115 = 35 :
「なんだ?」
「アンタってさ…」
「ん?」
「………やっぱいいわ!それよりどっか鍵開いてた?」
なんだ気になるじゃないか。俺には言いかけた事は最後まで言わせるくせによ。
「いや、流石に開いてなかった。」
「仕方ないわ、どっか割るしかないわね!」
何故、開くまで待つという発想が出来ないんだお前は
別段あの時みたいに緊急事態って訳でもないので器物破損は自重させる
仕方がないので部室がある旧校舎まで行くと、どうやら戸締まり担当の教師が鍵を掛け忘れたらしく簡単に中に入る事ができた
116 = 35 :
中は外より幾分暖かい。それだけでかなり有り難かった。
部室のドアを開け俺は急いで電気ストーブにスイッチを入れる
ハルヒは俺の横で、寒い早く早くと、地団太を踏んでやがる
「うぅ~なんか寒くなってきたわ」
さっきからずっと寒い筈だが。
「アンタのマフラー貸しなさい」
「おい!」
そう言ってハルヒは後ろから、俺の右肩の上と左脇の下から両腕をヌッと伸ばし俺のマフラーを剥ぎ取ろうとする
盗賊め
117 :
わくてか
119 = 35 :
「や、止めろ!これがないと凍え死ぬ!!」
必死に抵抗
断固抵抗
「いいじゃない!アンタ男でしょ!!」
「都合がいい時だけ男にすんじゃねぇ!!」
抵抗する俺にも構わずハルヒはグイグイマフラーを引っ張り奪おうとする。
しかし俺は寒いのが本当に嫌なのだ!
俺も半ばムキになって、振り返りハルヒの手首を掴み引き剥がそう。
そうしようとした瞬間
「うぉ!?」
急に体のバランスが崩れる。ハルヒの奴、間違えて俺の足を踏みやがった。
右手でハルヒの手首を掴み左手首をハルヒに掴まれ、その状態のまま床に倒れ込む
120 :
わっふる
122 :
追い付いた記念捕手
123 = 35 :
「キャっ!…」
昨日とは逆
俺が上でハルヒが下。とっさにハルヒの左手首を握っていた右手を離し、ハルヒの頭の後ろに回す
ドスン
鈍い音がして気づくとハルヒの上に乗りかかってた
顔と顔の間は約5cmくらいで…これは、ちょ…
124 = 35 :
「…………………」
「…………………」
約十秒の沈黙。その間、お互い目が合ったまま。俺の右手は肘が床に付いた形でハルヒの頭を抱え込んでいて、左手はハルヒがマフラーごと両手でギュッと胸の前で握っている
そして馬乗り
「……こ、こ、これはだな。あ、頭を守ろうと…」
やっと喉から言葉が出せた。
目が合ったまま5cmの距離で会話する。
もしこれを谷口にでも見られたら、今度こそ言い訳はできまい。いや、谷口じゃなくても、この状況を見られたら言い訳はできまい。端から見れば、完全に俺がハルヒを押し倒し今にも唇を奪おうとしてる様にしか見えないだろう
125 = 35 :
ハルヒは下から俺を見上げたまま、口を一文字にし不安そうな表情で俺の瞳を覗いている。
「……ス、スマン!…」
ようやく我に返り俺はハルヒの上から体をどける。退く際、ハルヒの両手から左手は抜け、マフラーだけがスルりと俺の首から解け、ハルヒの手の中に残る。
あーあ、ぐでぐでに伸びちまってら
「?」
ハルヒは俺が離れて尚、横になったまましばらく黙って天井を見上げている。気絶してる訳じゃないよな…?
思いのほか頬が少し紅くなってるかもしれない。
127 :
それなんてエロゲ?
128 = 35 :
「ハルヒ?」
俺は沈黙に耐えかねハルヒの名前を呼んでみる
「…………」
ハルヒはまだ声を発しようとしない。
気まずさもあり、仕方ないので俺は窓の外に目を向ける。そろそろ7時を過ぎる頃だ。教師も誰かしら来ただろう。
外は先ほどより太陽も昇っていて、窓に付着した朝露に光が乱反射していて眩しい。そんな事を考えていると突然、心の声が出てしまったかの様な小さな声でハルヒが呟いた。
「……やっぱり夢とは違うのよ…」
129 = 35 :
「は?」
俺はハルヒが何の事を言ったのか分からず。思わずそう声に出る
「…うるさいわね。独り言よ!」
倒れたままキッと顔だけこちらに向けそう叫ぶと、勢いよく立ち上がり。私先に行くわ!とドアの方に駆け寄る。
ドアノブを捻り部室から出る際ハルヒは一言
「昨日は……昨日は助かったわ」
下を向いてつっけんどんにそう口を動かし
「一応礼は言ったんだからね!」
と顔を真っ赤にしてそれだけで言うと、壊さんばかりに思い切り扉を閉めて行ってしまった…
全く何なんだアイツは…。礼くらい素直に言えば言いのによ。全く。
誰もいない部室で閉められたドアを見つめながら俺は一人思い、そして呟く
「俺のマフラー…」
130 :
>>126
子宮
131 = 106 :
この後どんな展開であろうと、ここまでwktkさせた>>1は凄い
132 = 78 :
なんだと…!?
支援
133 = 35 :
その日から2日間は、夜に来る差出人不明のカウントダウンメール以外は特に変わったこともなく。放課後ハルヒによるハルヒの為の映画の構想を俺達はひたすら聞き続けるのみだった。
古泉も特別進展があった訳でもなさそうで、あまりあの事は口に出さない。
肝心な朝比奈さんはと言うと、これまた普段と大して変わってる様子もなく、特別何かを思い詰めてる感じでもない。
もしこれで朝比奈さんが演技で取り繕っていたとしたなら、俺は一生、女を信じる事は出来ないだろう
そして、金曜の放課後から二泊三日の映画合宿が始まる。
なんと合宿所は部室。学校側には内緒だ。
一通り今日の撮影を終えた俺達は、ハルヒがわざわざ何処からか持って来た布団を、机を片付け床に敷き今日の反省会を始める
ちなみに俺とハルヒはスウェット、古泉と朝比奈さんはパジャマで長門は相変わらず制服だ。風呂は運動部のシャワーを借りた。
「…だから違うわ!みくるちゃん!こう!こうじゃなくて、こう!」
ハルヒは熱心に布団の上で朝比奈さんに演技指導をしている。あぁあぁ、せっかく敷いた布団がめちゃくちゃだ
135 = 35 :
生乾きの髪が非常にグッジョブですよ朝比奈さん。
俺と古泉は自分達の布団の上に寝転び。ハルヒを横目に肘をつきながら人生ゲームに勤しむ
長門も布団の上でいつも通り本を読んでいる。今日読んでいるのは著、筒井康隆のなんかだ
「あ、僕子供三人目です」
古泉の駒に水色のピンがもう1つ突き刺さる
「お前も頑張るねぇ」
「えぇまぁ仕方ありません…組織の仲間もカウントダウンが残り0日になったら、何が起こるのかを探るのに精一杯ですから…」
136 = 35 :
そう小声で古泉は俺に呟く。
違う、人生ゲームの話だ人生ゲームの
「あぁ後、お前が言ってたメールを送れる制限回数だってのは多分違うぞ。昨日の夜もきたよ、残り4日だとさ」
「そうですか…こっちの方でも少し朝比奈さんの行動を調べてみたのですが、特に変わった様子も無いみたいなんです」
「それはよかった。だがこうなると…」
「えぇ完全に長門さんに頼るしかないでしょう。情報璧の突破は最後の日ギリギリになりそうですが」
137 = 35 :
やれやれ。またいつも通り長門に頼るしかないのか…
もし長門がいなくなったりしたら俺は、長くは生きられん気がするな。
長門に目をやりながら頭にクリスマスの事件が蘇る
長門のバグとやらで世界が変えられSOS団団長涼宮ハルヒが消し去られたあの大事件。あの時長門はハルヒの能力を抽出し自分の物にして使ったと言っていた。それが可能という事はやはり長門のスペックは相当なものなのだろう。俺には詳しく分からないが漠然とそう感じる
そしてそんなとんでもない奴からのハッキングを5日間も防ぎ続ける奴の力もそれに比例するのだろう。
読書に集中している様にしか見えないが、今も恐らく長門の中ではメールの発信源の特定にその能力を最大限向けてるハズだ
長門は本から二秒ほど目を離し、見つめる俺と目を合わせるとまた読書に戻っていった。
「とにかく、メールの発信源が分からない事にはどうにもなりません。今は焦っても仕方ないのは確かですよ」
そう言った古泉は続けて、上がりですと自分の駒をゴールに置いた
人が考えてる隙に
138 = 35 :
結局、総資金で古泉は俺に負け。朝比奈さんの補修稽古もどうやら終わったらしい
「それじゃあ、トランプ大会よ!!」
ハルヒは、はしゃぎながらトランプをケースから取り出しそう言った
勘弁してくれ
「もう一時過ぎだぞ、それに明日も早いんだろ?そろそろ俺は眠い」
ヒットラーも真っ青な性格のハルヒに、無駄とは分かりつつ自分の意見を主張してみる
「SOS団初となる映画合宿なのよ!今夜は絶対寝かせるもんですか」
普通そのセリフは男が言うもんじゃないのか。
ハルヒはやはり俺の意見など問答無用とカードを全員に配り始めやがった。もう好きにしてくれ
ピロリロリーン
残り3日
139 = 78 :
もちろんやるゲームは
大富豪だよな?
140 = 68 :
さるか
141 :
明日の朝までスレ残っててくれ……おやすみ
145 = 134 :
橙
146 :
ハルヒが長門を長門と呼んでいたが
正しくは有希だろ
だが支援
147 :
今夜の注目株だな
しかし眠い
寝る
148 :
携帯に移行
>>147え!?どこですか?一番気をつけてた事なのにorz
翌朝、俺達は早くからハルヒに連れられ。今日のロケ地へと向かっていた
結局あの後、隣で朝比奈さんがふぁ~と欠伸をし目をくしくし擦る様があまりにもキュート過ぎて全く集中できなかったが、俺達は二時間近くも7並べやら大富豪やらババ抜きやらをさせられ。
ようやく寝ることが出来たのは三時過ぎだった。ちなみに一番早く寝たのは、もちろんハルヒお前だ
俺は前を歩くハルヒの背中を睨みつけてやる
149 :
誰が話してるかわからなくなるから名前書いてくれ
150 = 148 :
安価みす>>146
みんなの評価 : ★★★×5
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