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    元スレキョン「俺。未来から来たって言ったら笑う?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 神スレ + - キョン金田 + - シリアス + - ドラえもん + - ハルヒ + - 反転 + - 涼宮ハルヒの微笑 + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 :

    待っていた

    52 :

    さすがにハルヒもそこまで常識知らずじゃないだろ…
    キチガイが受けるのは最近の流れだって知ってるけどさ

    53 = 35 :

    そうこう考えてるうちに別れ道に着いてしまった
    これから家までの道のりが長門無しで少し怖いが仕方ない


    「…」

    長門はチラリと俺を流し目で見るとそのまま自分の家の方へ歩きだしていった

    「はぁ…………」

    いつにも増して重い溜め息がでるが、自分の命が関わっているかもしれんのだ、こればっかりは多めに見てもらいたい

    54 = 35 :

    帰り道、俺はハルヒと自分の共通点を考えてみる事にした

    「…人間…生きてる…寝る…目が二つしかない…二本足…」

    やはり、どんなに考えてみても原始的な所まで戻らねば、ハルヒとの共通点なんか見当たらない俺はやっぱり普通の人間なんだろう

    心底ホッとしてると20mほど前方の角から突然ヌッと悪魔が顔を見せた
    「うぉ!?」
    俺のホッとを返せ

    「あ、あれ?キョンじゃない!なんでアンタこんな所にいるのよ?1人?」

    「丸々そのセリフをリバースしてやる。ここは俺の帰り道だ」

    「そうだったかしら?まぁ丁度いいわ!今からロケ地の下見に行くからアンタも付いて来なさい!嫌とは言わせないわよ!」

    55 = 35 :

    どうにかしてコイツに狙われの身かもしれない事を伝える方法はないだろうか…

    「どうしたの?早く来なさいよ!」

    「へいへい」

    「へいは一回よ!」

    「へい」

    「うん!よし!」
    心なしか、いつもより笑顔が輝いている気がするが、俺は騙されない。山の天気よりコイツの機嫌が変わり安いのは嫌というほど知らされてる
    まぁ、1人にするよりはいいだろう…
    全く…やれやれだ


    「さっきまでどこ行ってたんだハルヒ?」

    「へ?交番に決まってるじゃない」


    コイツの辞書から 懲りる と言う字を破いた奴、今すぐ出てこい、そこの車道にそっと背中を押してやる

    「よく逮捕されなかったな。いや、何故逮捕しなかったんだ!」

    56 = 35 :

    「うるさいわね。昨日と違う交番に行ったに決まってるでしょ!」

    「で、貸してくれたのか?」

    「うっ……」

    「だろうな…」

    「今日のポリ公は気が弱そうな奴だったからいけると思ったのよねぇ…」

    「お前ポリ公って…」

    「なによ」

    「いや…なんでもない」

    お前はドラマの見過ぎだぞ

    「ところでだなハルヒ」

    「なによ」

    「お前最近なんか変わった事ってなかったか?」

    「変わったこと?なによそれ」


    「例えばだな」

    「例えば?」

    57 = 35 :

    「例えば…クラスメートに放課後、教室に呼び出されたと思ったら、実はそいつは自分の命を狙う宇宙人だった………とか」

    「それだけ?」

    「む、後はだな…急に道端の野良猫が喋ったり、おもむろに目からビームが出たりだ」

    「はぁ……前々からおかしいと思ってたけど、アンタついに頭どうにかなっちゃったんじゃないの?」

    「失敬な、人が心配してやってんだぞ」
    「アンタが私を?なんで、そんな必要があるのよ。アンタに心配されるほど弱くなった覚えはないわ!」

    「へいへい」

    「へいは一回よ!」
    「へい」

    コイツを見ていると心配している自分が本当に馬鹿らしくなってくる。

    58 = 35 :

    「で?どこに向かってるんだ?さっきからウロウロしてるだけだぞ」

    「えーとそうね…まずはデパートでアイスよ!」

    「下見はどうした!下見はぁ!」

    「いいじゃない、だってアイス食べたいんだもん」

    とびきりの笑顔でそう言うハルヒに一瞬見とれてしまったのは内緒だ

    60 = 35 :

    「うーん!やっぱりチョコミントが一番よね!」


    当たり前の様にアイスは俺の財布から召還される。最近本当に懐が崖っぷち恋に落ちる5秒前なのだが、珍しくもハルヒのご機嫌が右肩上がりなので、まぁよしとしよう


    「残念だがハルヒ、至高は俺のチョコクッキーだ。チョコミントなんてまだまだお前もお子ちゃまだな」

    「アンタは本当にバカねぇ、まさかチョコミントが歯磨き粉の味がするなんて、とち狂った事いってる輩じゃないわよね?」

    「残念だハルヒ、やはり俺とお前は相容れぬ様だ」

    「ダメよキョン!我がSOS団にチョコミントを愚弄する人間はいらないわ!克服しなさい!ほら!ほら!」

    「や、やめろ!そんな歯磨き粉の塊が食えるか!寝る前にちょっと口に入れて吐き出す程度で充分だ」
    ハルヒは俺の顔にアイスをぐいぐい押し付けてくる。そこは鼻だ

    「もぅ!……まぁいいわ!その内死ぬほど食べさせて克服させてあげるわ!」

    「俺が克服したからってどうなるんだ全く…」

    「うるさいわね、自分が好きな物否定されるって、なんか嫌じゃない。それよりアンタのもちょっと寄越しなさいよ」

    「あ!おい…」

    61 = 35 :

    ハルヒはパクりと一瞬で俺のチョコクッキーの3分の1を持っていってしまった
    俺のチョコクッキー…


    「持ってかれたぁぁ」

    「ふぅん、まぁまぁ美味しいじゃない、見直したわ。チョコクッキーを」

    「く…。それより関節キスだぞ」

    「はぁ?あんた小学生でもあるまいし何言ってんのよ」

    「あぁそうですかい」

    62 = 41 :

    宇宙人、未来人、超能力者はさすがに求めないが、こんな楽しそうな高校生活を送りたかった、

    63 = 35 :

    口調の割に嬉しそうにしてるハルヒに、どうも調子が狂う。どうやら今日は本当に機嫌がいいようだ



    その日はその後も一向にロケ地らしい場所に行くでもなく、ひたすらハルヒの行きたい場所に引っ張り回され気が付くとすっかり暗くなっていた


    「ん……、たまにはブラブラ遊ぶのも悪くないわね」

    人通りがまだ多いスクランブル交差点。
    買い物袋を持った右手を天に突き上げ伸びをするハルヒを後ろから眺めながら俺は、普通にしてれば可愛いもんだな…と不覚にも思ってしまったのは嘘ではない


    「肝心のロケ地はどうすんだロケ地は。合宿は明々後日の金曜からやるんだろ」
    「まぁなんとかなるでしょう!その変は超監督のあたしに任せなさい。キューブリックもビックリのロケ地を見つけてあげるわ」

    「火星にでも連れてく気なのかお前は…」

    64 = 47 :

    いえす

    65 = 35 :

    ピロリロリーン

    その時だった
    突然ブレザーの右ポケットに入っている俺の携帯が鳴り出す

    「アンタ携帯鳴ってるわよ」

    「あぁ…」
    流石に少し遅くなり過ぎたか…多分親だろう
    俺はハルヒに持たされていた荷物を一旦横断歩道の白線の上に置き、右手で携帯を開く







    五秒後
    避けろ
    守れ!







    !?
    例の送り主だった。避けろ!?五秒後!?

    66 = 38 :

    ああ、そういうことか
    支援

    67 = 35 :

    一体いきなりなんだって…


    !?
    「キョン?」



    ハルヒの声に顔を上げたその瞬間


    猛スピードでこちらに突っ込んでくるワゴンがハルヒの頭越しに見えた




    「ハルヒ!!!!」

    俺は反射的に動いていた。そうするのが当たり前の様に

    68 :

    さるは3分開ければ大丈夫だ
    支援

    69 = 35 :

    時間がスローに感じた


    それは某アクション映画まさにそれだった。



    右足を踏み出す


    左手を自分ができる最大限に伸ばす


    間に合ってくれ!


    距離3メートル
    荷物も何も気にしない
    せっかく買ったが仕方がない、今はそれどころじゃ…!それどころじゃない!

    70 = 47 :

    うわわん

    71 = 35 :

    ハルヒが不思議そうに俺を見ている


    俺はハルヒの瞳に映る自分の姿を垣間見ていた





    「きゃっ!?」
    俺の後ろ僅か10センチ

    ブレザーが勢いよくはためく

    ハルヒを抱え、半ば押し倒す形で俺の体をクッションにする様アスファルトの横断歩道に倒れ込む。
    五秒前まで抱えていた荷物が次々に地面に激突し、後方では、ワゴンが俺達を避けようとして壁にぶつかったであろう衝突音が辺りに響き渡たった



    「キ…キョン!?」
    むくりと頭を上げたハルヒは一度車の方に顔を向けた後、何があったのか理解したのだろう、また俺の方へ顔を向け心配そうに俺の瞳を覗き込む

    72 = 35 :

    「だ…大丈夫か?ハルヒ…」

    「あ、あんたこそ大丈夫なの!?」

    幸いハルヒに目立った怪我はない。俺も少し頭を打っただけで済んだようだ

    「あ、あぁ…なんとか無事みたいだ」

    「そう…よかったわ」

    そう言うハルヒの顔は今にも泣き出しそうだった。こんな表情のハルヒは始めて見る

    「大丈夫ですか!?」

    「あ…はい。なんとか大丈夫みたいです」

    近くにいたサラリーマンらしき男性が駆け寄ってきて起きるのに手を貸してくれる。
    車の方を見ると運転手が降りて、走ってこちらに向かってる最中だった。顔が青ざめているのが遠目からでも分かる

    ふと耳元でサラリーマンが囁く

    「一樹の機関の者です…近くに組織の病院があるので案内します」

    サラリーマンそう言って俺から顔を離しニコリと微笑んだ

    73 = 35 :

    「アンタなんであんな無茶すんのよ!」

    病院のロビーで、ハルヒが大声で俺に叱咤する
    結局あの後、運転手は俺達にひたすら謝り続け、連絡先を交換し治療費などは後日との事
    完全によそ見運転だったらしい。俺達が病院に向かおうとする時には、壁に突っ込んだ車の前に既に警察が来ていて運転手に説教をしていた
    「あ、気が弱い警察官!」

    「おや?さっきのお嬢さんじゃないか。コレは奇遇だね、映画はもういいのかい?」

    そう苦笑いする警官は俺達に、ここはいいから早く病院に行きなさいと言ってくれたので、俺達は面倒になる前にその場を後にできた

    74 = 35 :

    「ここは病院だ、もう少し静かにしてくれ」

    頭に包帯を巻いた俺はそうハルヒに言ってなだめる
    俺の怪我はどうやらタンコブができた程度で済んだようで。ハルヒも膝を少し擦ったぐらいみたいだ
    感謝しろよハルヒ


    「全く!危ないじゃない!後ちょっとでアンタ吹っ飛んでたのよ!?」

    「お前もな」

    「わ、私は後ろにも目があるから大丈夫だったの!」

    どうやらハルヒの目は二つじゃないらしい。また共通点が一つ減ったな。俺は嬉しいよハルヒ

    75 = 35 :

    「それにしても迷惑な奴だったわね!せっかく…」

    お前がそれを言うのか…

    「まぁなっちまったもんは、仕方ないだろ。それに2人とも大したケガじゃなかったんだから、よしとしようぜ」

    これで合宿も中止になってくれたら+-0だ。いや、むしろ+だな

    「ちゃんと金曜までには治しなさいよね!スケジュールは何があっても変更不可なんだから!」

    「…………」



    そうこうしている内に時計は9時を回っていた
    流石にハルヒの親も心配してんじゃないか

    76 = 35 :

    規制されたら携帯からやります

    77 = 35 :

    「よし。それじゃあそろそろ、お前は帰れ。あのサラリーマンの方が送ってくれるらしい」

    チラリと自動ドアの横に立っているサラリーマンに顔を向ける

    「ア、アンタはどうすんのよ」

    「俺は親が迎えに来るんでな」
    嘘だが

    「ふぅん…そう。分かったわ。くれぐれも悪化させるんじゃないわよ!」

    ハルヒはそれだけ吐き捨てると自動ドアの方へスタスタと歩いて行った

    後ろ姿を見送りながら、別れ際古泉に言われ言葉を思い出す
    「くれぐれも気をつけろ…ね」

    78 :

    >>76
    おk
    頼んだ

    79 = 35 :

    自動ドアから出る際、ハルヒは一度だけこちらを振り返り、少しだけ怒った機嫌の悪そうな顔を見せた

    「やれやれ…」

    今日一番の溜め息と共に俺は肩を落とす。

    「おやおや、流石に疲れたご様子ですね」

    「いつもの事だ」

    ソファでうなだれている俺にどこからか現れた声が降りかかる

    全く…呑気なもんだ

    80 :

    紫煙

    81 = 35 :

    「いやはやスミマセン…残らせてしまって。今夜はこちらに泊まってもらって結構です。ご家族にも連絡してあります」

    「それは有り難いね。今日はクタクタだ…ハルヒに放課後引っ張り回されたもんでな」

    「ワゴンに突っ込まれるよりは、些かマシかと思いますがね」

    俺に睨まれフッと古泉は笑って謝る

    「おっとスミマセン、笑い事ではなかったですね。」

    「当たり前だ。ところであのサラリーマンは何なんだ?なんともタイミングよくお出ましになったが」

    「……彼は部活の時に話した……警護の方ですよ。涼宮さんのね」

    「やっぱりか…」

    「普通なら彼が涼宮さんを助けるべきだったのですが、いかんせ急過ぎたもので…それにすぐ傍にアナタがいたのもあって躊躇してしまったのでしょう。彼も申し訳ないと悔いていました。僕からも謝ります」

    82 = 35 :

    「まぁ、それはなっちまったもんだ、仕方ない。それよりな古泉」

    「はい」

    「コレを見てみろ。ワゴンが突っ込んでくる5秒前に来たメールだ」

    携帯に視線を移した古泉の表情が険しくなる

    「またですか…それにコレは…」

    「あぁ。そいつは多分俺とハルヒの行動を知っている。それに恐らく…」

    83 = 35 :

    「未来を………ですか?」

    「あぁ。もしあのままメールが来ないでハルヒと話し込んでいたとしたら、俺は車には気づかなかったよ…」

    「そうですか…確かにアナタを尾行していたとしても、暴走する車を視認した後メールを送ったのでは遅すぎますからね…」

    そうなのだ。例え、もし真上からヘリで見ていたとしても、とても間に合う様なタイミングではなかった…運転手と差出人がグルとも考えたが、リンスインシャンプーがイマイチ思い浮かばない
    それならば答えは2つしかない。

    差出人は未来を予知出来る超能力者か

    もしくは過去を知っている未来人か


    「仮に差出人が未来を知っている者だったとして。なぜアナタにメールを送ったのでしょうか?」

    「さぁな。大方ハルヒに死なれちゃ困るんだろうよ、お前達も同じなんだろ?」

    84 :

    シェンムー

    85 = 35 :

    「えぇ…確かにそうですが、それならばそうと前もってアナタに危ないとハッキリ言えば済む話しだと思うんです。それをわざわざこんな回りクドくしている…それで一つ仮説を立ててみました」

    「仮説?」

    「はい。」

    古泉の表情からあまりいい予感は感じられない。古泉も口に出す事を躊躇してる様だった

    「僕の仮説が正しいなら、恐らく…恐らく犯人は………」

    引くな。CMでも跨ぐ気か。次週また、とかだったら怒るぞ

    86 :

    追いついてなく、なんかしらんが支援

    87 = 78 :

    >>86
    お前人生の半分損するわ

    88 :

    起こるぞ

    89 :

    ここで追いつくとか…

    90 = 35 :

    「恐らく犯人は朝比奈…朝比奈みくる」

    「は?」

    なにを言っとるんだお前は朝比奈さんが犯人な訳ないだろう。朝比奈さんだったら直接言えば……

    「ん?」

    「そうです、恐らく彼女の口から直接アナタに未来の事を話すのは固く禁じられているのでしょう。もしくは言えない様、暗示でも掛けられているかもしれません」

    確かそんな事を言っていた気がする…しかし、だからってメールならそれはいいのか?

    「考えてみてください。回りくどい事をするのは自由が利かないゆえだとして」


    未来を知っていて


    アナタの行動が手に取る様わかるポジションに属し


    自由が利かない人間
    更にジョン・スミスを知っている

    92 = 35 :

    「朝比奈みくる…それが妥当ではないでしょうか?」

    朝比奈さんが俺とハルヒの命を救うために未来人を裏切ったという事か?確かに…確かに筋は通るかもしれん。だがどうにも腑に落ちん。

    「じゃあ一通目と二通目にある、残り~ってのは何なんだ?俺にはコレがどうにも引っ掛かる」

    「それは僕にも確かな事は分かりませんが…もしかしたら朝比奈さんが現在にいれる日数…ともとれますね。回数はメールを送れる限界の数字…」

    「な!?そ、そんな素振り部活の時は全く無かっただろ。考えすぎじゃないのか?」

    「どんなに考えたって考えすぎという事は、ありませんよ。特に我々の場合は…ね?」

    古泉はニヤリと、いつにも増して嫌らしく微笑む
    一体俺にどうしろってんだ…

    93 = 86 :

    まだ追いついてないが支援

    94 = 35 :

    「おっと、もうこんな時間になってしまいました。そろそろ僕はお暇させてもらいます、色々やる事が出てきましたので……ね!」

    腕の力で勢いよくソファから立ち上がった古泉は、自動ドアから出る間際俺に向かって言った

    「安心して下さい。朝比奈さんをどうにかしたりはしませんよ」

    笑顔でそう言うと自動ドアの袖に消えていった
    「どうにかしたら、絶対許さんぞ」

    そう独り言を言いながら俺も立ち上がり、自分の部屋に向かおうとするが、そこでハタと気づいた


    あの野郎俺の部屋の番号を言い忘れやがった

    95 :

    これは面白い
    支援

    96 = 35 :





    その夜不思議な夢を視た

    荒廃した大地に俺は立っていた。ルークスカイウォーカーの故郷さながら、草木一つないどこまでも荒野

    その茶色い世界の真ん中に俺はいる。

    地面から突き出した金属片に自分の姿が映る。

    幼い

    10歳前後だろうか
    右手を頬にあてる。目の下には泥が…
    いや、顔中、体中あちこち汚れている

    ーーー!



    誰かに呼ばれた
    女性の声
    その声はどこか懐かしく、俺は声の方に振りかえ……
    「キョン!!!」

    俺は振り返るのを中止し、元の方角に顔を戻す

    98 = 35 :

    ハルヒ?
    そこにいたのはハルヒだった
    しかし体は幼い
    過去で会った時と同じくらいか

    「ぜ――ダ―――!――かえ―――!!」

    何か伝えたいのだろうか、しかしノイズが酷い

    ハルヒは泣いていた
    グシャグシャの顔のまま俺になにかを…

    99 = 35 :

    そこで俺は夢から覚めた。どうやら携帯に着信があったらしい
    薄々分かっていたが差出人は命の恩人だった



    残り6日



    それだけが書かれている

    俺は少し考え、そして携帯の返信キーに親指を伸ばす

    アナタは誰?

    返って来る訳ないか…
    半ば諦めながらボタンを押す

    「送信!」
    ピロリロリーン

    「!?」

    送信から一秒も経たずにメールが帰ってきた。いくら何でも早すぎだろう!やっぱり未来が分かるのか?

    俺は焦る気持ちを抑えながらメールを開く

    「………………え?」

    100 = 78 :

    気になる

    支援


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