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元スレキョン「お前、誰だ?」
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「何分、お皿に盛られた料理なんて久しぶりでして」
お前が普段どんな生活をしているのか気になるところである。
「おまたせ」
長門が3人分の皿とスプーンを持って戻ってきた。
「悪いな、ご馳走になって」
「別にいい」
「ご馳走になります、長門さん」
長門は俺たちの目の前で皿にカレールーを盛り始めた。
ちなみに、皿にはすでにご飯が盛られていた。俺の目の錯覚でなければ茶碗3杯分くらいはある。
長門さん、いくら健全な男子高校生だと言っても俺はこんなに食べきれる自信はないぜ。
「おかわり自由」
長門の言葉と一緒に俺の前に配膳されたカレーは、まさに山である。
さすがの古泉もこれには苦笑だろうと思い、正面に目を向けると
既にカレーの山を切り崩しせっせと口に運んでいた。
お前どんだけ腹が減ってるんだ。
お前が普段どんな生活をしているのか気になるところである。
「おまたせ」
長門が3人分の皿とスプーンを持って戻ってきた。
「悪いな、ご馳走になって」
「別にいい」
「ご馳走になります、長門さん」
長門は俺たちの目の前で皿にカレールーを盛り始めた。
ちなみに、皿にはすでにご飯が盛られていた。俺の目の錯覚でなければ茶碗3杯分くらいはある。
長門さん、いくら健全な男子高校生だと言っても俺はこんなに食べきれる自信はないぜ。
「おかわり自由」
長門の言葉と一緒に俺の前に配膳されたカレーは、まさに山である。
さすがの古泉もこれには苦笑だろうと思い、正面に目を向けると
既にカレーの山を切り崩しせっせと口に運んでいた。
お前どんだけ腹が減ってるんだ。
「話がある」
俺も古泉に倣い、山を崩し始めようとした時、長門の声が止めた。
ちなみに長門の前にもカレーが配膳されている。俺のより標高が高いかもしれん。
スプーンを置こうとして、長門の「食べながらでいい」という言葉を聞いてまた戻した。
お言葉に甘えて、一口食べる。うん、美味い。
「微量だがわたしと同様の周波をキャッチした」
周波?
「もう少し分かるように頼む」
俺の言葉を聞き、長門は少し考えるように黙ってから、また口を開いた。
「あなたが元に居た世界のわたしと通信できるかもしれない」
「それは本当ですか?」
黙ってカレーを食っていた古泉がやっと口を開いた。
俺も古泉に倣い、山を崩し始めようとした時、長門の声が止めた。
ちなみに長門の前にもカレーが配膳されている。俺のより標高が高いかもしれん。
スプーンを置こうとして、長門の「食べながらでいい」という言葉を聞いてまた戻した。
お言葉に甘えて、一口食べる。うん、美味い。
「微量だがわたしと同様の周波をキャッチした」
周波?
「もう少し分かるように頼む」
俺の言葉を聞き、長門は少し考えるように黙ってから、また口を開いた。
「あなたが元に居た世界のわたしと通信できるかもしれない」
「それは本当ですか?」
黙ってカレーを食っていた古泉がやっと口を開いた。
「本当」
「ならば驚くべきことです。世界を超えてテレパシーとは、流石長門さんというべきでしょうか」
「できると決まったわけではない」
俺には何がなんだかさっぱりである。
「もしかしたら、近いうちにあなたは元の世界に戻れるかもしれない、ということですよ」
俺の顔を見て察したのか、古泉が解説をしてくれた。
元の世界に戻れる?
「それは本当なのか、長門」
長門は静かに頷いた。
「まだ時間がかかる。むこうの世界とコンタクトがとれるようになったらあなたに連絡する」
だからもう少し待って、と長門は呟き、やっとカレーを口に運び始めた。
「ならば驚くべきことです。世界を超えてテレパシーとは、流石長門さんというべきでしょうか」
「できると決まったわけではない」
俺には何がなんだかさっぱりである。
「もしかしたら、近いうちにあなたは元の世界に戻れるかもしれない、ということですよ」
俺の顔を見て察したのか、古泉が解説をしてくれた。
元の世界に戻れる?
「それは本当なのか、長門」
長門は静かに頷いた。
「まだ時間がかかる。むこうの世界とコンタクトがとれるようになったらあなたに連絡する」
だからもう少し待って、と長門は呟き、やっとカレーを口に運び始めた。
元の世界に戻れる、か。
本来ならば喜ぶべきなのに、この気持ちはなんだろうか。
目の前の山を半分以上平らげたところで、長門のほうをチラリと見てみる。
驚いた。長門の皿には真っ白なご飯が乗っている。
つまり2杯目である。
「長門、そんなに食って大丈夫か」
「平気」
鍋から自分の皿へカレールーを移す。さっきと変わらない程の大きさの山のできあがりだ。
「長門さんの胃袋は宇宙ですからね」
何わけの分からないことを言ってる古泉。
そんな古泉も途中までは勢いが良かったが、やはり胃袋は俺と同じ一般サイズらしい。
3分の1ほど残したところで表情に曇りが出てきた。
多分俺も同じ顔をしているだろう。ここまでくればヤケだ。
残してたまるものか。俺がこの手で平地にしてやるぜ。
本来ならば喜ぶべきなのに、この気持ちはなんだろうか。
目の前の山を半分以上平らげたところで、長門のほうをチラリと見てみる。
驚いた。長門の皿には真っ白なご飯が乗っている。
つまり2杯目である。
「長門、そんなに食って大丈夫か」
「平気」
鍋から自分の皿へカレールーを移す。さっきと変わらない程の大きさの山のできあがりだ。
「長門さんの胃袋は宇宙ですからね」
何わけの分からないことを言ってる古泉。
そんな古泉も途中までは勢いが良かったが、やはり胃袋は俺と同じ一般サイズらしい。
3分の1ほど残したところで表情に曇りが出てきた。
多分俺も同じ顔をしているだろう。ここまでくればヤケだ。
残してたまるものか。俺がこの手で平地にしてやるぜ。
それから長門が3杯目を食べ終わる頃に俺たちはゴールインした。
やったよ。俺はやり遂げたよ。
「カレーでよかったらいつでもご馳走する」
長門はそう言って、空の鍋を持ってキッチンへと姿を消した。
悪いが、もうカレーは懲り懲りだ。
目の前の男も同じことを思ったんだろう。
俺と古泉は目を合わせ、肩をすくめた。
長門の部屋を後にし、マンションの前。
「じゃあ、よろしく頼むよ」
長門は静かにうなずいた。
「明日は北口駅前に9時ですよ」
明日は忘れないでくださいね、と古泉が言った。
分かった分かった。今度はちゃんと目覚ましをかけておくよ。
やったよ。俺はやり遂げたよ。
「カレーでよかったらいつでもご馳走する」
長門はそう言って、空の鍋を持ってキッチンへと姿を消した。
悪いが、もうカレーは懲り懲りだ。
目の前の男も同じことを思ったんだろう。
俺と古泉は目を合わせ、肩をすくめた。
長門の部屋を後にし、マンションの前。
「じゃあ、よろしく頼むよ」
長門は静かにうなずいた。
「明日は北口駅前に9時ですよ」
明日は忘れないでくださいね、と古泉が言った。
分かった分かった。今度はちゃんと目覚ましをかけておくよ。
「車で家まで送っていく」という古泉の誘いを、俺は断った。
なんとなくひとりで歩きたい気分だったのだ。
古泉は迎えに来た黒い車に乗り、長門のマンションを後にした。
俺も家へ帰ろうと駅の方に体を向けたとき、後ろから長門の声がした。
「明日は十分な金銭を用意しておいたほうがいい」
その理由を聞こうと振り返ったとき、既に長門の姿はなかった。
なんとなくひとりで歩きたい気分だったのだ。
古泉は迎えに来た黒い車に乗り、長門のマンションを後にした。
俺も家へ帰ろうと駅の方に体を向けたとき、後ろから長門の声がした。
「明日は十分な金銭を用意しておいたほうがいい」
その理由を聞こうと振り返ったとき、既に長門の姿はなかった。
………
……
…
翌朝。
いつもどおり妹が俺を起こしにやって来たので、
もしかして昨日の出来事は全部俺の夢だったんじゃないかと思ったりしたが、
学校へ行き、自分の後ろの席に座っている奴の姿を確認して現実を受け入れる。
「おはよう」
爽やかな委員長スマイルで挨拶をくれた奴の名前は、朝倉涼子。
寝ている間に元通りなんて、都合が良すぎるか。
「昨日はよく眠れたかしら」
「ああ、おかげでな」
俺は自分の席に腰を降ろした。
「そういえば、昨日の夕飯はなんだったんだ?」
「ん?おでんよ」
「そうか」
残念だったな、長門。
……
…
翌朝。
いつもどおり妹が俺を起こしにやって来たので、
もしかして昨日の出来事は全部俺の夢だったんじゃないかと思ったりしたが、
学校へ行き、自分の後ろの席に座っている奴の姿を確認して現実を受け入れる。
「おはよう」
爽やかな委員長スマイルで挨拶をくれた奴の名前は、朝倉涼子。
寝ている間に元通りなんて、都合が良すぎるか。
「昨日はよく眠れたかしら」
「ああ、おかげでな」
俺は自分の席に腰を降ろした。
「そういえば、昨日の夕飯はなんだったんだ?」
「ん?おでんよ」
「そうか」
残念だったな、長門。
「ねぇ、今夜お夕飯一緒にどうかしら」
朝倉はシャープペンシルをくるくると回した。
今まで授業の予習かなんかをしていたらしい。朝倉の目の前には教科書とノートが広がっていた。
「長門さんもあなたと一緒だと喜ぶわ」
ね?と朝倉が微笑んだ。
朝倉の顔を見ていて思いついた。
この世界の創造者は長門……だが、その長門が消去しようとしたのを防いだのが朝倉である。
この場合結局どちらが創造者になるのかはわからんが、
その創造者が望まない限り、俺は元の世界には戻れないんじゃないだろうか。
朝倉は俺の頭の中が読めるらしい。それとも俺が分かり易すいのだろうか。
「そのことは今夜お話するわ。ね、どう?」
行く理由が出来てしまった。
朝倉はシャープペンシルをくるくると回した。
今まで授業の予習かなんかをしていたらしい。朝倉の目の前には教科書とノートが広がっていた。
「長門さんもあなたと一緒だと喜ぶわ」
ね?と朝倉が微笑んだ。
朝倉の顔を見ていて思いついた。
この世界の創造者は長門……だが、その長門が消去しようとしたのを防いだのが朝倉である。
この場合結局どちらが創造者になるのかはわからんが、
その創造者が望まない限り、俺は元の世界には戻れないんじゃないだろうか。
朝倉は俺の頭の中が読めるらしい。それとも俺が分かり易すいのだろうか。
「そのことは今夜お話するわ。ね、どう?」
行く理由が出来てしまった。
戦艦長門!支援砲撃だ!!
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「じゃあ、長門さんの家で待ってるから」
あっという間に放課後である。
朝倉はそう言って、鞄を持って素早く教室から出て行ってしまった。
さて、俺も部室に向かうとしよう。
「よう、長門」
部室には長門しか居なかった。
長門は膝の上で広げている本から顔をあげ、一度頷いた後また本に視線を落とした。
俺は壁に立てかかっていたパイプ椅子を手に取り、適当に広げそこに腰を降ろす。
長門がページを捲る。
俺がずっと長門を眺めていても、前のような反応は見られなかった。
「すみません、遅れましたぁ~」
しばらくして朝比奈さんが現れた。
長門が立ち上がり、素早く鞄の中に本を入れる。
俺も立ち上がり、パイプ椅子を片付けた。
「じゃ、いきましょうか」
あっという間に放課後である。
朝倉はそう言って、鞄を持って素早く教室から出て行ってしまった。
さて、俺も部室に向かうとしよう。
「よう、長門」
部室には長門しか居なかった。
長門は膝の上で広げている本から顔をあげ、一度頷いた後また本に視線を落とした。
俺は壁に立てかかっていたパイプ椅子を手に取り、適当に広げそこに腰を降ろす。
長門がページを捲る。
俺がずっと長門を眺めていても、前のような反応は見られなかった。
「すみません、遅れましたぁ~」
しばらくして朝比奈さんが現れた。
長門が立ち上がり、素早く鞄の中に本を入れる。
俺も立ち上がり、パイプ椅子を片付けた。
「じゃ、いきましょうか」
「今日は時計屋に行くわよ!」
喫茶店に入ると、既にハルヒと古泉は席をとっていた。
店中に響くようなでかい声で遅いわよ!と叫んだ後、俺たちが席に座るのも待たずにそう言い放った。
「時計屋さん、ですかぁ」
朝比奈さんが目をぱちくりさせる。
「駅前に新しく時計屋さんができたみたいで、それが今日開店なんですよ」
「この時期に開店なんて怪しいわ!」
別に怪しくもなんともないだろう。開店する時期くらい好きにさせておけよ。
「いいえ!怪しいわ。あたしの直感だけど、なにかあるはずよ!」
じゃあ早速行きましょう!とハルヒは勢いよく立ち上がる。
隣に座っていた古泉もそれに合わせて立ちあがり、伝票を手に取った。
ハルヒは俺たちが来る間に何か頼んでいたらしい。まあ、ご苦労さんなこった。
その時計屋は喫茶店からすぐ近いところにあった。
「ここね!」
外見は至って普通である。っていうか見たことがある。
「なぁ、ここ前からなかったか」
「何言ってんのよ、今日開店だって言ってるでしょ」
念のため古泉にも聞いてみる。
「確かにここは、今日開店のはずですが……。この店が建つ前は駐車場だったそうですよ」
ハルヒと同じ回答が返ってきた。
おかしい。それに段々思い出してきた。
俺はここで、確かに時計を買ってもらったことがあるはずだ。
俺が記憶の海に飛び込んでいる間に、ハルヒたちは店の中に入って行ったらしい。
長門が俺の腕を引っ張ってくれたおかげで路上に取り残されずに済んだ。
俺も店の中へ入る。
「……普通ね」
当たり前だろう。お前は何を期待していたんだよ。
「おっかしいわねー、絶対なにかあると思ったのに」
ハルヒは店の中をうろうろし始めた。古泉と朝比奈さんもハルヒの後に続いて歩き出す。
店内の広さは大体、文芸部室と同じくらいである。あまり広いとは言えない。
俺と長門は扉の前に立って、ぐるぐる回っているハルヒたちを眺めていた。
扉の正面にあるカウンターの中に座っている、初老の男性と目が合う。微笑みを返された。
やっぱりあの男性にも見覚えが……
「ねえこれ見て!」
ハルヒがある掛け時計の前で立ち止まった。
当たり前だろう。お前は何を期待していたんだよ。
「おっかしいわねー、絶対なにかあると思ったのに」
ハルヒは店の中をうろうろし始めた。古泉と朝比奈さんもハルヒの後に続いて歩き出す。
店内の広さは大体、文芸部室と同じくらいである。あまり広いとは言えない。
俺と長門は扉の前に立って、ぐるぐる回っているハルヒたちを眺めていた。
扉の正面にあるカウンターの中に座っている、初老の男性と目が合う。微笑みを返された。
やっぱりあの男性にも見覚えが……
「ねえこれ見て!」
ハルヒがある掛け時計の前で立ち止まった。
ハルヒが指差しているそれは、丁度半分ずつ蛍光ブルーと蛍光グリーンで縁取られ、
その中にピンク色の時計の針が納まっている、なんともサイケデリックな時計であった。
「いいじゃないこれ!」
ハルヒはその時計を一発で気に入ったらしい。是非とも病院に行くことをお勧めしたいね。
「みくるちゃん、古泉くん、これ良いと思わない?」
朝比奈さんが面を食らったようにひえぇ!と声をあげ、必死に答えを考えている間に、
古泉が「大変よろしいかと」とハルヒ的100点満点であろう答えを返した。
それを聞きハルヒは顔に満開の花を咲かせ、
「おじちゃん!これ買うわ!」
と高らかに言ったのである。
しかしあの色合いはどこかで見覚えがあるな。
自分の脳みその引き出しを開けてみると、すぐに見つかった。
ハルヒが作ったSOS団のシンボルマークだ。
脳内のそれとハルヒが手にしている時計を見比べると、本当に似ている。
よくもまぁあんな時計が存在したものだ。それともこれもハルヒの能力だろうか。
その中にピンク色の時計の針が納まっている、なんともサイケデリックな時計であった。
「いいじゃないこれ!」
ハルヒはその時計を一発で気に入ったらしい。是非とも病院に行くことをお勧めしたいね。
「みくるちゃん、古泉くん、これ良いと思わない?」
朝比奈さんが面を食らったようにひえぇ!と声をあげ、必死に答えを考えている間に、
古泉が「大変よろしいかと」とハルヒ的100点満点であろう答えを返した。
それを聞きハルヒは顔に満開の花を咲かせ、
「おじちゃん!これ買うわ!」
と高らかに言ったのである。
しかしあの色合いはどこかで見覚えがあるな。
自分の脳みその引き出しを開けてみると、すぐに見つかった。
ハルヒが作ったSOS団のシンボルマークだ。
脳内のそれとハルヒが手にしている時計を見比べると、本当に似ている。
よくもまぁあんな時計が存在したものだ。それともこれもハルヒの能力だろうか。
「これは有希、文芸部室にでも飾っておいて頂戴」
ハルヒは時計の入っている紙袋を長門に渡した。
あの部室にこの時計とは、さぞミスマッチだろう。
ごちゃごちゃ物が置いてあるSOS団部室だったら少しは合うかもしれないが。
「あー満足したわ。今日はこれで解散でいいわね」
自分の気に入った時計を買えて、今日はもうやり残したことはないらしい。
そこで俺は昨日から考えていたことを提案することにした。
「朝比奈さん、明日空いてますか?」
突然話を振られた朝比奈さんは、また目をぱちくりさせて俺を見た。
「長門も、どうだ?」
長門は一瞬でも考えるそぶりを見せずに、静かに頷いた。
「わ、わたしも、大丈夫ですよぅ」
長門に続いて朝比奈さんも答えてくれた。
よし、残るはハルヒと古泉だ。
ハルヒは時計の入っている紙袋を長門に渡した。
あの部室にこの時計とは、さぞミスマッチだろう。
ごちゃごちゃ物が置いてあるSOS団部室だったら少しは合うかもしれないが。
「あー満足したわ。今日はこれで解散でいいわね」
自分の気に入った時計を買えて、今日はもうやり残したことはないらしい。
そこで俺は昨日から考えていたことを提案することにした。
「朝比奈さん、明日空いてますか?」
突然話を振られた朝比奈さんは、また目をぱちくりさせて俺を見た。
「長門も、どうだ?」
長門は一瞬でも考えるそぶりを見せずに、静かに頷いた。
「わ、わたしも、大丈夫ですよぅ」
長門に続いて朝比奈さんも答えてくれた。
よし、残るはハルヒと古泉だ。
「こっちじゃ土曜日も普通に授業があんのよ。あんたたちの学校と違って」
ハルヒは昨日と同じように、右手を頭の横でくるくる回した。
なるほど。だから放課後に市内探索してたってわけか。
「で、明日がなんだってのよ」
「実はな、俺の世界では休日に不思議探索してたんだ」
それは前にも聞いた気がするわ、とハルヒ。
「だから俺たちでも、休日に不思議探索してみないか、と思ってさ」
放課後よりも時間があるだろう?
「だからってあたしたちに学校サボれって言いたいの?今が大事な時期なのよ」
「いいじゃないですか、涼宮さん」
古泉が横から入り込んできた。
「一度くらい休んでも、涼宮さんの学力なら心配ありませんよ。それに、楽しそうではありませんか」
古泉がにっこり笑う。
ハルヒは昨日と同じように、右手を頭の横でくるくる回した。
なるほど。だから放課後に市内探索してたってわけか。
「で、明日がなんだってのよ」
「実はな、俺の世界では休日に不思議探索してたんだ」
それは前にも聞いた気がするわ、とハルヒ。
「だから俺たちでも、休日に不思議探索してみないか、と思ってさ」
放課後よりも時間があるだろう?
「だからってあたしたちに学校サボれって言いたいの?今が大事な時期なのよ」
「いいじゃないですか、涼宮さん」
古泉が横から入り込んできた。
「一度くらい休んでも、涼宮さんの学力なら心配ありませんよ。それに、楽しそうではありませんか」
古泉がにっこり笑う。
古泉の笑顔を見て、ハルヒは一度小さなため息をついた。
「……そうね、古泉くんがそういうなら、まぁいいわ。一度くらいなら」
グッジョブ、古泉。
「じゃあ明日の9時に北口駅前でいいか?」
ハルヒ以外の3人は頷いてくれた。
ハルヒはまだ完全に乗り気ではないらしい。
「で、明日どこに行くわけ?」
「それは明日決めるさ」
はぁ?とハルヒが不満そうに顔を歪める。
「楽しみはとっておいたほうがいいだろ?」
その後、不満そうなハルヒの合図で解散した。
俺は夕飯をご馳走になるべく、長門と2人であのマンションへと向かった。
「……そうね、古泉くんがそういうなら、まぁいいわ。一度くらいなら」
グッジョブ、古泉。
「じゃあ明日の9時に北口駅前でいいか?」
ハルヒ以外の3人は頷いてくれた。
ハルヒはまだ完全に乗り気ではないらしい。
「で、明日どこに行くわけ?」
「それは明日決めるさ」
はぁ?とハルヒが不満そうに顔を歪める。
「楽しみはとっておいたほうがいいだろ?」
その後、不満そうなハルヒの合図で解散した。
俺は夕飯をご馳走になるべく、長門と2人であのマンションへと向かった。
すまん、寝ます
期待に添えるか分からんが書き溜めはしてあるので
明日には絶対終わるはず
ほしゅおねがいしたい
期待に添えるか分からんが書き溜めはしてあるので
明日には絶対終わるはず
ほしゅおねがいしたい
保守……ついでに
俺はとある県立の北高に通う高校1年生である。
「涼宮ハルヒの憂鬱」という売れないライトノベルを読んだ事が原因かどうかは不明だが、
程なくして同じくコアな読者である鈴木はるこという少女に出会い、そして様々な事件、人物に巡り会う事となった。
俺は人から「キュン」と呼ばれていた。
俺はとある県立の北高に通う高校1年生である。
「涼宮ハルヒの憂鬱」という売れないライトノベルを読んだ事が原因かどうかは不明だが、
程なくして同じくコアな読者である鈴木はるこという少女に出会い、そして様々な事件、人物に巡り会う事となった。
俺は人から「キュン」と呼ばれていた。
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