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    元スレ新ジャンル「砂かけ少女」

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    401 = 358 :

    (うー、やっぱ、1往復終わってからが厳しい)

    (後ろ、どんくらいまで来てんだろ……)

    (……ある意味、いま男二人に追いかけられてる姫様状態に周りには映るのかなぁ)

    (いやいや、みんな走ってんだから想像の5割増しくらいの汗臭さな映像になるな……)

    (むしろ、美女と野獣……美化しすぎか。たぶんジェイソンとその被害者かな)

    (って、適当な妄想で誤魔化してきたけど、流石にそろそろ限界)

    (まだ、復路を残してるってのに)

    (でも、ここで諦めたらそこで試合終了ですよってあの先生も言ってたし)

    (踏ん張らなくちゃ駄目だ!)

    (努力の努は、おんなのまたぢからぁああ!!!)

    402 = 358 :

    (ん~、女には離されてるけど、あのペースなら復路に入った途端ガクッと落ちるだなぁ)

    (するってーと、ラスト勝負は俺と男……かな)

    (たぶん、男は復路で俺が抜くと考えてるはず……たぶん)

    (ということは、復路に入る前に抜こうとすれば、男のペース乱せ……れればいいなぁ)

    (男のヤツ頭いいからなぁ。即行で見抜かれそうで嫌なんだが……)

    (それでも、とりあえず昨日のサッカーの分だけでも取り返さないっとな!)

    403 = 358 :

    ッタッタッタッタ

    (!?……思ったより、仕掛けが早かった!)

    (女はあの岩周り始めて見えなくなった……意外と遠い!)

    (こっから牽制すると俺が辛くなるが、今抜かされると岩を外回りしなくちゃならなくなる)

    (友……あざとくなったな。……昨日のサッカーの所為か?)

    (どっちにしろ、今抜かされるわけにはいかないか!)

    404 = 358 :

    ちょいと飯休憩
    1時間後再び書き溜め開始

    405 :

    >>302
    超お疲れ様、なの。

    406 = 389 :

    あげ

    407 = 358 :

    ただま。書き溜め再開

    408 :

    時かけ…?

    409 = 358 :

    >>408
    だいぶ設定パロってるが別話……のつもり

    というか、あれの落ちって夢落ちっぽくなるんだっけか?

    410 = 358 :

    (ありゃ、意外と釣れた)

    (これを分析すると……)

    (……)

    (……ごめん、お手上げ。なんで?)

    (まぁ、これでなんとか男のペース崩せたし)

    (あとは……っと、女が岩周ってきたな、よし、ヘロヘロだ、行ける!)

    411 = 358 :

    (きっつー。あそこまで、あそこまでってゴールを区切ってなんとか岩周り切ったけど)

    (さすがに体だますのもこれまでっぽいか)

    (あはは。天国が見える~ってランナーズハイにまでなれればいいのかもしれないけど)

    (そんな技術、帰宅部の私に期待すんなっていうことだな!)

    (……うわぁ、負けたくね~)

    (さっき、すれ違った感じからすると、今頃男と友は岩周回中ってとこか)

    (なんか、男が焦ってて、友がラリってたような気がするけど……)

    (岩を出たら、餌食にされちゃうっつの~~!!)

    412 = 389 :


    413 = 358 :

    (くっ、友のヤツ、俺に合わせてきた)

    (岩の周回で、追い越す気か……?)

    (こっちが内側で有利だってのに)

    (うはははは、外からまくる俺かっこいい!)

    (……何も考えてないのか?)

    (まぁいい!これで岩の周回終わり!これで女を追い越せば)

    (おし、このまま行ける!これで、女の背中が間近に見える)

    414 = 358 :

    (って、こらこら、足動けって)

    (おいおい、勝手にもつれるなって!)

    (前に踏み出さなきゃ、勝てないんだってば)

    (こう、手を前に出して前宙すれば、タイムロスは最小限……)

    (って、そんなの無理ってさっき、やったばっかじゃんよ)

    (あ~、こけるこけるこける)

    (ていうか、これって……)


    (いける!)友(はず!)女(昨日の……!)



    ・友・「あれ?」

    415 = 389 :

    あげ

    416 = 358 :

    「……にぃばーん?」ハァ……ハァ……

    「さんばー……ゴホッゴホッ!」ハァハァハァハァ

    「い、いちばーん……」

    「……」

    「……」ハァハァ

    「…………え、えへ?」


    「コラぁ!さっきのはどんなマジックだ!」

    「い、いや、その信じた奇跡の発露といいますか、安西先生が助けてくれたといいますか」

    「……」

    「奇跡ィ?安西ィ?そんなもので救われるのだったら、人類の歴史に戦争のふた文字は無い!」

    「いや、そんなこと言われても」

    「……はぁ。ま、結果は結果だしな」

    「あ、ああ」

    418 = 389 :

    あげ

    419 = 358 :

    「だから、……スマンけど、男金貸してくんね?」

    「……いつものだと、金無いときはカバン持ちでいいだろ」

    「うんにゃ~。俺が飲む分には借りなくてもいいんだが、女の分が無くてな。んでもって、俺は猛烈にのどが乾いてる」

    「え?私の分は自分で買うよ。んで、カバン持ってくれれば」

    「ばーか。こういうときは俺の男を立てろよ」

    「ん~……」

    「俺も友の意見に賛成だ。……それで借りてちゃ男気半分だけどな」

    「うっせーやーい」

    「まー、こーゆーとこじゃないと男が立たないっていうのは友らしいかな」

    「大きなお世話だっつの」

    420 = 358 :

    「んじゃいただきまーす」

    「うむうむ。よきにはからえ」

    「敗者なのに偉そうだな」

    「お金借りたのにね」

    「……すいませんでした」


    「……なぁ女」

    「ん?」

    「……いや、なんでもない」

    「あ、……うん」

    421 = 358 :

    「……って、ことがあったんだけど」

    叔母「……凄いふっしぎ~」

    「それ、気に入ったの?」

    叔母「近所の子供に広めといたわ」

    「やめてよ!っというか、そういうことじゃなくて!」

    叔母「……なんらかの形で、貴女に瞬間移動の能力が身に付いたってことになるわね」

    「……やっぱり?」

    叔母「非現実過ぎるけどね」

    「夢……なのかなぁ」

    422 = 358 :

    叔母「そこでその話を持ちだすっていうことは胡蝶の夢についての講義を聞きたいのかしら」

    「い、いいえ、結構でございます教官!」

    叔母「……まぁ、あまりその能力を使わないことが大事ね」

    「え、なんで?」

    叔母「貴女、自分が認識しない速さで移動すること自体、怖くないの?」

    「ん~っと、……どゆこと?」

    叔母「たとえば、貴女が移動した先が交通量の多い交差点だったら?」

    「あ、えっと……」

    叔母「その瞬間移動中にその間に人やモノにあたったら?車や新幹線、飛行機とは比べ物にならないスピードでぶつかるのよ?」

    「ぅ、……ぁ……」

    叔母「人間が知覚しない怖さというのがわかった?」

    「う、……うん」

    423 = 358 :

    叔母「問題はその発動条件だけど。二つの共通点はこけることかしら」

    「……たぶん、こける前に移動してるから、こけそうになると、かな」

    叔母「んじゃ、こけないように注意してね」

    「……経験してることに反比例して、注意されることが小学生並」

    叔母「そんなこと言ったってしょうがないでしょ。今わかってるのはそれだけ」

    「そうだけどさぁ」

    叔母「これ以上、知りたくても、もうそれは発動させない方がいい」

    「それは……そだね」

    叔母「ま、私から言えるのはそれだけね」

    424 = 389 :


    425 = 358 :

    叔母「それじゃ、帰り気をつけるのよ」

    「はーい」

    叔母「……特にこけないように」

    「……はーい」

    叔母「ま、何かあったらまた来なさい」

    「……無い方がいいんだよね?」

    叔母「当たり前」

    「う、うぃっす」

    426 = 358 :

    叔母「ふぅ……」

    叔母(あんなこと言ったけど、それだと説明付かない部分があるわね)

    叔母(飛行機より速い……か)

    叔母(もし、人が光の速さで移動できるのだとしたら、その衝撃波は天文学的数値の威力をもつ……)

    叔母(いくら軽く見積もって、十数メートルであろうと地球の表層を削るくらいわけないはずよね)

    叔母(女の言が正しいのであれば、移動と移動の間の空間に穴を開けてそのトンネルを翔けているか、その間の空間を削っている、欠けているかのどちらか)

    叔母(……どっちにしろ、悪い夢を見ているみたいね)

    427 = 389 :

    あげ

    428 = 358 :

    (使わない方がいい能力……ある意味があるのかな?)

    (いや、これは本来使われない、使ってはいけない能力なのだとしたら……)

    (もし、未来人とか宇宙人とか超能力者が私にいつの間にかわからない改造を……)

    (……アニメの見過ぎだなぁ)

    (いや、まぁどっちかっていうと私が作りモノみたいな能力を持ってるんだから、そう思うのかもしれないけど……)

    (このまま、この能力を持ち続ければ、いつか懐中時計を持ったウサギがやってきて)

    (私を不思議な国へ連れてってくれるのかな)

    (……)

    (……さすがに妄想が乙女ちっく過ぎる)

    (ああああ!脳みそにさぶいぼがぁ!)

    「あ、お姉ちゃんおかえ……頭抱えてどうしたの?」

    「い、いや、なんでもない」

    「そう?」

    「えっと、……着替えてくる」

    「あ、うん。お母さんがそろそろ夕ご飯出来るって。急いできてね~」

    429 = 358 :

    「ま、とりあえず、わけのわからんものに必要以上におびえない!」

    「やっぱ、そこだよね!人生損したモノの負けだ!」

    「……やっぱ、もうちょいバストほしいなぁ」

    「別に巨乳っていうんじゃなくて、少なくとも貧しいと呼ばれない感じで」

    「能力がスタイルを変化させるモノだったら良かったのにな……」

    「……って、ごはんごはん」

    「よし……っと」

    「今日のごはんはな~にかな~♪……ってちょっちょっちょっちょっちょ!」

    ダダダダドスンゴンッ

    「ちょっと!お姉ちゃん大丈夫!?凄い音したけど!」

    「……???」

    「……お姉ちゃん?」

    「……飛べなくなった?」

    430 = 358 :

    「ちょ、痛いって、手加減して……」

    「何言ってるの!お姉ちゃんも女の子なんだから、こぶとか出来たら嫌でしょ!」

    「そりゃ、嫌だけど……ってあいたぁ!」

    「けがの手当は速さが重要なの!」

    「ぅ、ぅぇーぃ」

    「まったく……、いつも二階から降りるときは注意しろってお母さんに言われてるのに」

    「そういえば、お母さんどうしたの?」

    「回覧板まわしにお隣さん家。たぶん、この時間だと」

    「ああ、旦那の愚痴の言い合いか」

    「家の中では、お父さんと仲良さそうに見えるのにお母さんもなんか言いたいことあるのかな?」

    「うんにゃ~。女の人っていうのは他人の悪口で仲良くなれるという不憫なスキルを持ってるからね」

    「はぁ……、ご近所づきあいも大変なんだね」

    「妹は私に似て、自分も女っていう自覚が浅いねぇ。嬉しいことなのか、悲しいことなのか……」

    431 = 389 :


    433 = 358 :

    「なんか、友は朝から飛ばしてるなぁ」

    「いいことでもあったのか?」

    「いいこと……なのかなぁ?」

    「どったのよ?」

    「気になるあいつに急接近」

    「ちょっと待て。お前、前に女であればみんな好きとか言ってなかったか?」

    「うわー、愛憎劇で一番真っ先に殺されそうだなぁ」

    「いや、まぁいろいろスルーするとだな。自分が思っても無いところで接近できてしまって」

    「チキってる」

    「ああ、それはチキってるな」

    「うっせぇ!こんなの初めてなんだから仕方ないだろ!」

    434 = 358 :

    「え、友って恋したときないの?」

    「……悪いかよ」

    「いや、スマン。俺も驚いた」

    「……」

    「でも、まぁいいんじゃない?友にもようやく春が来たってことで」

    「そうだ……な、温かく見守るか」

    「……ありがとよ」

    435 = 358 :

    「んで、何か問題が?」

    「……接近したことで見えてしまうそいつの私生活っつうのは、見られたくないものなのかなって」

    「別に買い物に誘われたとか、弁当作ってきてくれるとか、家に誘われたとか、そんな程度ならいいんじゃない?」

    「……まぁそうだよな」

    「なに……?それ、強要とかしちゃったの?」

    「ち、ちがっ!そんなんじゃ……!」

    「……ん~、何があったかよくわからないけど、相手とよく話すことが大事じゃない?」

    「どこまでを許して、どこからが駄目なのかなんて、人それぞれだし、人には踏み込んじゃいけないことは何かしら抱えてるものだからさ」

    「……そうだな」


    「……」

    436 = 358 :

    「あ?っと、悪い。何がだ?」

    「いや、別に言い直さなくてもいいけど、なんか難しい顔してるから」

    「……」

    「男?」

    「……いや、なんでもない」

    「……そっか」

    「おい、そこ段差ッ」

    「え?……っと、ぉぉおお?」

    「……ッ!」

    「あ……」

    「……大丈夫か?」

    「あ、……うん。ご、ごめん。ありがと」

    「大丈夫だ。どうってことはないが……?」



    (……やっぱり、飛べない)

    437 = 389 :


    438 = 358 :

    コピペ位置ズレータ

    >>436
    「……」

    「ん?男、どったの?」


    を削ってしまたが、それほど意味は無いなぁ

    439 = 389 :

    あげ

    440 = 389 :

    あげ

    441 = 358 :

    国語教師「さて、最後に玉鬘についてちょっとやるか」

    「源氏物語に出てくるこの玉鬘。夕顔の娘なわけだが、珍しく光源氏と恋に落ちなかった女性の一人だ」

    「古来より玉鬘は綺麗な髪のことを指すことがあるが、転じて『どうにもならない事』や『運命』を指したりもする」

    「なぜだかわかるか?……っと、男」

    「……特に何をしなくても髪の毛は伸びる……から、ですか?」

    「ふむ。ま、そう言われてるのも確かだ。実際には何になぞらえたかはわからん。そういうのを考える事自体も国語だからな」

    「まぁ、髪の毛のように好き勝手、どこに行くなり伸びるなりしてもいいが」

    「伸びるだけ伸びたとしても、途中で切られたり、染められたりするわけだ」

    「……こら、私の頭を見ながら笑ったやつは宿題増やすぞ」

    「……」

    「ま、さっき言ったように理不尽に切られたり、他の髪の毛と同じ方向に伸びようとして絡まったりして、運命はどうにもならないものと例えたんだな」

    「お前らもなるべくならまっすぐ育て。変な方向に育ったりすると、別の髪の毛の邪魔になったりもするからな」

    「よし、これで今日の授業は終わりだ、日直」

    442 = 358 :

    「あ~、さっぱりわかんね~」

    「今日のはわからなくていいんじゃないか?」

    「そうなん?」

    「悩むことが大事だという授業だった気がするからな」

    「だってさ~」

    「……」

    「……悩み全開っぽいねこっちは」

    「そうだな……」

    「……昼ご飯どうしようか」

    「女はここにいろ。俺がてきとーに食えるもんみつくろってくる」

    「え?……あ、うん」

    443 = 358 :

    「……」

    「なぁ、何悩んでんだよ~」

    「……」

    「ったく、反応もないって……」

    「………ちゃ」

    「ん?」

    「バイト、行かなくちゃ……」

    「へ?バイト?」

    「っと、悪い。俺行ってくるわ」

    「え、ちょ、ちょっと!まだ昼やす……!行っちゃったよ……」

    444 = 358 :

    「……っていうことがあったんだ」

    「友が……バイト?」

    「……そう言ってた」

    「……そうか」

    「先生とかの連絡どうしようか?私、する?」

    「……俺がやっとく。女は心配しなくていい」

    「あ、……うん」

    445 = 358 :

    「それじゃ、先生のとこに」

    「ねぇ……」

    「ん?」

    「馬鹿な質問していいかな」

    「……答えられる質問であればいいぞ」

    「私たち、ずっと友達……だよな?」

    446 = 389 :


    447 = 358 :

    流石に朝から書いてたら疲れてきた……ちょい休憩挟みますわ~

    449 = 358 :

    「……」

    「いや、悪いッ!なんか、友が変だし、男もなんか隠し事してるみたいに感じちゃってさ、あはは」

    「なんか、漠然と不安になっちゃったんだ」

    「ホントに馬鹿な質問した。ごめん、すぐ忘れてくれ」

    「……友達だ」

    「……え?」

    「女がそう望んでくれるなら、俺からも友達で居てほしいと願うから」

    「……」

    「女が望んでくれたら、ずっと友達だ」

    「……絶対だぞ」

    「……約束する」

    450 = 358 :

    「……先生のとこ、行ってくる」

    「うん、頼んだ」

    「それ食べてていいからな」

    「いや、待ってるよ」

    「……時間かかるかもしれないぞ?」

    「どうせ、友が居ないから食い切れないって。食えないなら、今食べても放課後食べても一緒だし」

    「……そうだな。わかった、いってくる」


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