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    元スレ新ジャンル「砂かけ少女」

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    451 = 358 :

    ザザーン

    「……」

    「……」

    「……」

    「……静か、だな」

    「たまに、こんな日があったっていいよ」

    「……ホントのたまに、ならな」

    「……だね」

    452 = 389 :

    あげ

    453 = 358 :

    「ん?」

    「ちょ~っと見てて」

    「ああ」

    「……」ドサッ

    「??」

    「……やっぱ、後ろに尻もちついても駄目か」

    「なに、しているんだ?」

    「ん、ゴメン、もう一回」

    「ああ」

    「……」ボサッ

    「って、おい!どうしたんだ!」

    「……あれ?やっぱり、飛べない」

    454 = 358 :

    「ったく、砂浜に顔からダイブしたときにはビックリしたぞ」

    「ご、ゴメン」

    「髪の毛が砂だらけだ。ほら、目閉じろ」

    「ん」

    「……よし、もういいぞ」

    「ありがと」

    「ハァ……。んで、結局何がしたかったんだ?」

    「私、実は……」

    「実は?」

    「……夢見てたみたいなんだ。なんか、SF映画に出てきそうな夢」

    「夢?」

    455 = 389 :

    あげ

    456 = 389 :

    あげ

    457 = 358 :

    「そう。なんか、転ぼうとすると瞬間移動しちゃう夢」

    「……」

    「そんな変な顔しないでったら。って、そりゃいきなりこんな話聞かせられたら、私も面喰らうと思うけどさ」

    「す、スマン」

    「一回目はね。一昨日。友がバイト行っちゃって、男が塾行って私一人でここに来てた」

    「そうだったのか」

    「みんな来てないけど、走ってないのはなんか嫌で、私一人で走ってた」

    「私、そのとき砂に足をとられたみたいで、こけそうになったんだ」

    「手を前に出そうとしても手が動かなくて、足を前に出そうとしてももつれちゃってて」

    「でも、倒れる目の位置にガラス片があってさ、避けられないの」

    「周りの時間がゆっくりに感じてさ。『ああ、私の目見えなくなっちゃうのかな』なんて冷静に考えちゃったりしてさ」

    「だ、大丈夫だったんだよな」

    458 = 358 :

    「何かあったら、今日ここに来てないって」

    「……それは、そうか」

    「私はそこから20mくらい離れたところで顔から砂浜に落ちて、なにも無かった。……あ、いやちょっとした擦り傷くらいはつくちゃったけどね」

    「……」

    「二回目は、昨日、勝負の時。状態は一回目とほぼ同じ。ガラス片は無かったけど」

    「ちょうど、友と男が岩のかげで見えなくなってるときだね」

    「ああ、折り返した女は見てたからな」

    「そのときにこけた私は、200mちょっと先のゴールを過ぎたところでこけてた」

    「……俺たちもその夢に付き合わされてるってことか?」

    459 = 358 :

    「それは……それは、わからないけど」

    「今度は、こけても何もならなかったよ」

    「……そうか」

    「これで私の話は終わり……。昨日話せなくてゴメンね」

    「……いや、いい。確かに、こんな突飛押しもない話を聞いたら、笑い話にしてしまうかもしれないしな」

    「そういってもらうと、助かる」

    「……」

    「……」

    460 = 358 :

    「……こけることが発動条件というわけじゃないんじゃないか?」

    「へ?」

    「砂浜以外で転んだっていうのはあるか?」

    「え、ちょ、ちょっと待って」

    「ん?なんだ?」

    「さっきから、黙ってそれ考えてたの?」

    「あ、その……悪かったか?」

    「あ、別にそういうわけじゃなくて、その……私にこういう話を黙ってられたとかそういうのに、ショック受けたのかなって思ってたから」

    「それはさっき『いい』と答えたんだが」

    「……」

    「……?」

    「っぷははははははははは!!」

    461 = 358 :

    「ど、どうした?」

    「あはははは!ハァ…ハァ…ぷくくくくくぁははははは!」

    「……」

    「あははははははは!」

    「……」

    「わ、悪い、ヒィヒィ……と、止まらな、ぁはははははは!!」

    「……」

    「あははははははははははは!!」

    463 :

    アーッハッハハハハアーハヒャヒャヒャハハヒャハヒャヒャヒャヒャヒャ!!!

    465 = 358 :

    「だから、悪かったって~!そんな憮然な顔すんなよ」

    「……別に怒ってはいない」

    「んじゃ、その眉間の皺をもっと浅くしてくれよ~」

    「……」

    「いや、ホントにゴメン。別に男のこと笑ったわけじゃないんだ。これはホントだ」

    「……それなら、どうして」

    「嬉しかった。ありがと」

    「そうか」

    「男が友達でよかったって心から思えたんだ」


    「……そうか」

    466 = 358 :

    「……でも、女の笑顔が見れて良かった」

    「ん?」

    「今日は昼からずっと沈んでたからな」

    「……ありがと」

    「いや、なんというか、その……俺にも男としての甲斐性があってよかった」

    「……男でもそういうのは気にするんだ?」

    「あった方がいいのは確かだ。それに、このまま暗い顔されてたら、友に叱られるからな」

    「友が~?あいつは別に私の心配なんてするわけないじゃん」

    「……そう、かもな」

    467 = 358 :

    「友はどうしたんだろうね~」

    「……確かに、今まではいきなり帰るなんてことはなかったからな」

    「やっぱ、ツッコミにはボケが必要だからな~」

    「明日になったら、たぶん出てくるさ」

    「確かにそんな気がする」

    「……ん?」

    「どしたの?」

    「……友の家って知ってるか?」

    「え?えっと……行った時はないかな」

    「だよな……なんとなく、それが気になっただけだ」

    「?」

    468 = 358 :

    「んじゃ、そろそろ帰るか」

    「うん」

    「今日は勝負できなかったけどな」

    「どうせ、私と勝負したら男が勝つの目に見えてるもん」

    「瞬発力じゃ負ける気がするんだが」

    「男は、もうちょっと体柔らかくしなきゃね」

    「……俺、そんなにかたいか?」

    「ときどき、もうちょっと柔らかければもっといい動きできるのに~って、思う時が」

    「……今後の課題にする」

    469 = 389 :

    あげ

    470 = 358 :

    「たのも~」

    叔母「……もう来たの?」

    「あ~、今回は『ジャンプ』してないよ?」

    叔母「あらそう。それで?」

    「いや、そんな別にそれ以外で来たっていいでしょ」

    叔母「……まぁね。ちょっと日課になるんじゃないかと身構えた分、頭の柔軟性がなくなってたみたいだわ」

    「まぁ、もちろんそっちの相談もあるけどね」

    叔母「……」ガチャ

    「受話器持って何するつもりだ」

    叔母「近所の子供たちに私の代わりに言ってもらおうと」

    「そんなに流行らしたのか!」

    472 = 358 :

    アイディア枯渇パンク状態になりました……
    妄想力を養うために寝てきます……

    昨日と同じく、落ちたら落ちたでよし

    P.S.今日は特にずっと張り付いてくださったID:S+lI10wg0に感謝します
      その他レス頂いた方、とても励みになります。ありがと


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