元スレ新ジャンル「砂かけ少女」
新ジャンル覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
451 = 358 :
ザザーン
女「……」
男「……」
女「……」
男「……静か、だな」
女「たまに、こんな日があったっていいよ」
男「……ホントのたまに、ならな」
女「……だね」
452 = 389 :
あげ
453 = 358 :
男「ん?」
女「ちょ~っと見てて」
男「ああ」
女「……」ドサッ
男「??」
女「……やっぱ、後ろに尻もちついても駄目か」
男「なに、しているんだ?」
女「ん、ゴメン、もう一回」
男「ああ」
女「……」ボサッ
男「って、おい!どうしたんだ!」
女「……あれ?やっぱり、飛べない」
454 = 358 :
男「ったく、砂浜に顔からダイブしたときにはビックリしたぞ」
女「ご、ゴメン」
男「髪の毛が砂だらけだ。ほら、目閉じろ」
女「ん」
男「……よし、もういいぞ」
女「ありがと」
男「ハァ……。んで、結局何がしたかったんだ?」
女「私、実は……」
男「実は?」
女「……夢見てたみたいなんだ。なんか、SF映画に出てきそうな夢」
男「夢?」
455 = 389 :
あげ
456 = 389 :
あげ
457 = 358 :
女「そう。なんか、転ぼうとすると瞬間移動しちゃう夢」
男「……」
女「そんな変な顔しないでったら。って、そりゃいきなりこんな話聞かせられたら、私も面喰らうと思うけどさ」
男「す、スマン」
女「一回目はね。一昨日。友がバイト行っちゃって、男が塾行って私一人でここに来てた」
男「そうだったのか」
女「みんな来てないけど、走ってないのはなんか嫌で、私一人で走ってた」
女「私、そのとき砂に足をとられたみたいで、こけそうになったんだ」
女「手を前に出そうとしても手が動かなくて、足を前に出そうとしてももつれちゃってて」
女「でも、倒れる目の位置にガラス片があってさ、避けられないの」
女「周りの時間がゆっくりに感じてさ。『ああ、私の目見えなくなっちゃうのかな』なんて冷静に考えちゃったりしてさ」
男「だ、大丈夫だったんだよな」
458 = 358 :
女「何かあったら、今日ここに来てないって」
男「……それは、そうか」
女「私はそこから20mくらい離れたところで顔から砂浜に落ちて、なにも無かった。……あ、いやちょっとした擦り傷くらいはつくちゃったけどね」
男「……」
女「二回目は、昨日、勝負の時。状態は一回目とほぼ同じ。ガラス片は無かったけど」
女「ちょうど、友と男が岩のかげで見えなくなってるときだね」
男「ああ、折り返した女は見てたからな」
女「そのときにこけた私は、200mちょっと先のゴールを過ぎたところでこけてた」
男「……俺たちもその夢に付き合わされてるってことか?」
459 = 358 :
女「それは……それは、わからないけど」
女「今度は、こけても何もならなかったよ」
男「……そうか」
女「これで私の話は終わり……。昨日話せなくてゴメンね」
男「……いや、いい。確かに、こんな突飛押しもない話を聞いたら、笑い話にしてしまうかもしれないしな」
女「そういってもらうと、助かる」
男「……」
女「……」
460 = 358 :
男「……こけることが発動条件というわけじゃないんじゃないか?」
女「へ?」
男「砂浜以外で転んだっていうのはあるか?」
女「え、ちょ、ちょっと待って」
男「ん?なんだ?」
女「さっきから、黙ってそれ考えてたの?」
男「あ、その……悪かったか?」
女「あ、別にそういうわけじゃなくて、その……私にこういう話を黙ってられたとかそういうのに、ショック受けたのかなって思ってたから」
男「それはさっき『いい』と答えたんだが」
女「……」
男「……?」
女「っぷははははははははは!!」
461 = 358 :
男「ど、どうした?」
女「あはははは!ハァ…ハァ…ぷくくくくくぁははははは!」
男「……」
女「あははははははは!」
男「……」
女「わ、悪い、ヒィヒィ……と、止まらな、ぁはははははは!!」
男「……」
女「あははははははははははは!!」
463 :
アーッハッハハハハアーハヒャヒャヒャハハヒャハヒャヒャヒャヒャヒャ!!!
465 = 358 :
女「だから、悪かったって~!そんな憮然な顔すんなよ」
男「……別に怒ってはいない」
女「んじゃ、その眉間の皺をもっと浅くしてくれよ~」
男「……」
女「いや、ホントにゴメン。別に男のこと笑ったわけじゃないんだ。これはホントだ」
男「……それなら、どうして」
女「嬉しかった。ありがと」
男「そうか」
女「男が友達でよかったって心から思えたんだ」
男「……そうか」
466 = 358 :
男「……でも、女の笑顔が見れて良かった」
女「ん?」
男「今日は昼からずっと沈んでたからな」
女「……ありがと」
男「いや、なんというか、その……俺にも男としての甲斐性があってよかった」
女「……男でもそういうのは気にするんだ?」
男「あった方がいいのは確かだ。それに、このまま暗い顔されてたら、友に叱られるからな」
女「友が~?あいつは別に私の心配なんてするわけないじゃん」
男「……そう、かもな」
467 = 358 :
女「友はどうしたんだろうね~」
男「……確かに、今まではいきなり帰るなんてことはなかったからな」
女「やっぱ、ツッコミにはボケが必要だからな~」
男「明日になったら、たぶん出てくるさ」
女「確かにそんな気がする」
男「……ん?」
女「どしたの?」
男「……友の家って知ってるか?」
女「え?えっと……行った時はないかな」
男「だよな……なんとなく、それが気になっただけだ」
女「?」
468 = 358 :
男「んじゃ、そろそろ帰るか」
女「うん」
男「今日は勝負できなかったけどな」
女「どうせ、私と勝負したら男が勝つの目に見えてるもん」
男「瞬発力じゃ負ける気がするんだが」
女「男は、もうちょっと体柔らかくしなきゃね」
男「……俺、そんなにかたいか?」
女「ときどき、もうちょっと柔らかければもっといい動きできるのに~って、思う時が」
男「……今後の課題にする」
469 = 389 :
あげ
470 = 358 :
女「たのも~」
叔母「……もう来たの?」
女「あ~、今回は『ジャンプ』してないよ?」
叔母「あらそう。それで?」
女「いや、そんな別にそれ以外で来たっていいでしょ」
叔母「……まぁね。ちょっと日課になるんじゃないかと身構えた分、頭の柔軟性がなくなってたみたいだわ」
女「まぁ、もちろんそっちの相談もあるけどね」
叔母「……」ガチャ
女「受話器持って何するつもりだ」
叔母「近所の子供たちに私の代わりに言ってもらおうと」
女「そんなに流行らしたのか!」
472 = 358 :
アイディア枯渇パンク状態になりました……
妄想力を養うために寝てきます……
昨日と同じく、落ちたら落ちたでよし
P.S.今日は特にずっと張り付いてくださったID:S+lI10wg0に感謝します
その他レス頂いた方、とても励みになります。ありがと
みんなの評価 : ○
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