元スレ新ジャンル「妹幽霊」
新ジャンル覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
301 = 262 :
ほ
302 = 262 :
ほ
303 = 262 :
ほ
304 = 262 :
ほ
305 = 262 :
ほ
306 = 263 :
り
307 = 262 :
ほ
309 = 170 :
じゅ
310 = 262 :
ほ
311 = 176 :
兄「はぁ、はぁ、はぁ」
妹『ちょっと疲れすぎじゃない……?』
兄「はぁ……はぁ……そっちはどうだ?」
妹『うん、普通に物を手に持つことが出来るようになったよ』
兄「はぁ……はぁ……そうか……早いな」
妹『まだかなり集中しないとダメだけどね。それよりお兄ちゃんの方……』
兄「ちょっと……休む……お前もちょっと寝とけ……」
妹『うん……』
312 = 262 :
ほ
313 = 231 :
ほっす
314 = 262 :
ほ
315 = 170 :
ほ
316 = 176 :
兄「……おかしいな」
兄「こんなに疲れるくらい走った訳でもないんだが……」
兄「むしろ……帰ってきた後の方が……しんどい気もする」
妹『お兄ちゃん……大丈夫?』
兄「あぁ……お前……それ、どうしたんだ?』
妹『元気になってもらおうと思って、朝食作ったの』
兄「よく出来たな……そこに置いてくれ」
妹『ここ? はい』
兄「……? ん……なんか……楽に……」
妹『何? 食事作ってもらった位で大げさだって』
兄「いや、まぁ……いいや。早速頂くか」
妹『はい、召し上がれ』
317 = 262 :
ほ
318 = 262 :
ほ
319 = 176 :
まきますか? まきませんか?
320 = 262 :
ほ
321 :
wktkしてます
322 :
さあ雲行きが怪しくなってまいりました
324 = 173 :
ラストに向かってきたな
325 = 262 :
ほ
326 = 176 :
兄「少々危険だが……試してみるか」
兄「妹よ! 兄は食後の紅茶が怖い!」
妹『び、びっくりしたぁ! もう元気になったの?』
兄「この兄を舐めてもらっては困る。それより紅茶だ」
妹『紅茶なんて淹れたことないよ』
兄「では教えてやろう。食事とお茶はセットだからな」
妹『さっきまで元気なかったのが嘘みたい……ほんとに嘘とか?』
兄「そう、あとは蓋をしてコージーをポットにかぶせて待つだけだ」
妹『コージー? やりすぎ?』
兄「何を言っているお前は。コージーはこれだ」
妹『このドーム状のやつ?』
兄「そうだ。それをかぶせることでポットの温度低下を避ける」
妹『へぇ~』
兄「(色々やらせてみたが、なんともないな。やはり関係ないのか?)」
329 = 176 :
兄「さて、時間だ。カップは温めてあるな?」
妹『うん。2つとも温めたよ』
兄「ではポットから注ぐのだ」
妹『よ……む、ちょっと集中しないとすり抜けちゃいそう……』
兄「(ここで体調が悪くなれば……)』
妹『ふぅ……出来たよ。……お兄ちゃん?』
兄「(なんともない……ということは、ただの偶然だったのか?)」
妹『で・き・た・よ!』
兄「ぬおっ! そ、そうか。ご苦労であった」
妹『も~、いきなり具合悪くなったり、ぼ~っとしたり。今日はなんか変だよ』
兄「何?! 変って言った方が変なんだぞ!」
妹『いや、そういう事じゃなくてさ……まぁいいけど』
330 = 262 :
ほ
331 = 176 :
兄「(あれから数日色々やらせてみてるが、特に変化はないな)」
兄「(具合が悪くなることもないし……しかし、何か引っかかる)」
兄「妹よ。お前、俺以外に存在を悟られた事はあるか?」
妹『んー、外歩いてると、たまーに『あれ?』って顔される時はあるよ』
兄「ほぅ、気が付く人もいるのか」
妹『気が付いてるっていうか、何となく気になって、って感じ。姿は見えてないみたい』
兄「声はどうだ?」
妹『全然。お兄ちゃんも、耳から聞いてる訳じゃないかもしれないよ』
兄「ん? つまり電話は無理という事か。試してみるか」
妹『もしも~し。聞こえる~』
兄「……何も聞こえないな。音を発していた訳ではないのか、あいつ」
妹『やっぱり無理みたいだね』
兄「そうだな。よし、早速特訓だ! 電話も出来ないとは情けないぞ、妹!」
妹『えぇぇええ?! またそのノリなのぉ?』
332 = 262 :
ほ
333 = 176 :
妹『えーと、つまり私は、この部屋の中で、ずーっと電話で話しかけていろと?』
兄「そうだ。俺が電話越しにお前の声を聞けたら褒美をやろう」
妹『犬ですか私。まぁいいや。電話できれば便利だしね』
兄「(電話からあいつの声が聞こえて欲しいのか、欲しくないのか)」
兄「(微妙なところだな……。これも"新しい能力"になるからな……)」
兄「(聞こえてなんとも無ければ、それが一番いいな……)」
妹『(お兄ちゃん、最近色々やらせてくるなぁ。料理とか、お茶の淹れ方とか)』
妹『(本気で幽霊の私と暮らそうとしてるとか?)』
妹『(へへへ、よ~し!)』
妹『お兄ちゃん、聞こえる?』
334 = 176 :
さて、どうしたものか
ちょっと考えてみます
335 = 262 :
ほ
336 = 170 :
ほ
337 :
保守しますよ
338 = 262 :
ほ
339 :
なんとなく兄がどんな状態にあるのか分かった気がする
340 = 262 :
ほ
341 = 173 :
さ
342 = 176 :
兄「さっきから何も聞こえないな。やはりいきなりは無理か」
妹『お兄ちゃん、聞こえる?』
兄「! おぉ、聞こえるぞ。いきなり成功とは……くっ……何っ!」
妹『お兄ちゃん? どうしたの? ねぇ!』
兄「……ここ、は?」
妹『お兄ちゃん! 良かった、目が覚めて……』
兄「病室……?」
妹『あの後、お兄ちゃんいきなり倒れちゃって……私、びっくりして……』
兄「お前が……救急車を呼んでくれたんだな?」
妹『うん……。お兄ちゃん以外の人にも、ちゃんと聞こえたみたい』
兄「よく、やったな……。さすが我が妹だ」
妹『あんまり喋らないで、ゆっくり休んで……あっ、看護婦さんが来たよ』
343 = 262 :
ほ
344 = 231 :
捕手
345 = 337 :
ほ
346 = 176 :
兄「……お医者さん、居なくなったぞ。隠れてないで出て来い」
妹『……うっ……えつ……ふぇ……』
兄「何を泣いているか、情けない」
妹『だって……えっ……お兄ちゃん……』
兄「まぁ流石の俺も、もって3カ月なんていきなり言われたからな、動揺は隠せないが」
妹『もしかして……私が色々力使っちゃったから……私が、お兄ちゃんを……!』
兄「この馬鹿っ!」
妹『ひっ!』
兄「なんて事を考えるお前は。……例えそうだとしても、俺は後悔もしないし、恨みもしない」
妹『で、でも……』
兄「そのおかげで、本来話すことすら出来ないはずの、死んだお前と暮らせたんだからな」
妹『お兄ちゃん……』
兄「ん……少し……休む……誰か来たら……起こしてくれよ……」
妹『お兄ちゃん……絶対、死なないでね! まだこっち来ちゃダメだからね!』
347 :
348 = 339 :
>>346
やっぱりか…
349 = 176 :
妹『お兄ちゃん! お兄ちゃん、まだ死なないで!』
兄『うるさいぞ……感情に任せて話したらお医者さんにも声聞こえてしまうぞ』
妹『お兄ちゃん?! え? でもお兄ちゃん意識不明で……』
兄『どうも、お前が、俺が言いたい事を感じ取ってるようだな。お前が話してるのと逆の理屈だ』
妹『ねぇ、死なないで! まだ頑張って!』
兄『……落ち着いて聞け。おそらく、俺はもうだめぽ』
妹『何冗談言ってるのよ! 全然笑えないよ……! そんな事言わないでよ!』
兄『つまらなかったか……ちょっとショックだ。まぁいい。それよりだ』
妹『何?』
兄『お前が死んでから、随分楽しく過ごせた。お前のおかげだ。ありがとう』
妹『過去形で言わないでよ……これからも楽しく暮らそうよ……』
兄『こうやって居るのもそろそろ限界だ……。最後に……家の俺の机の引き出し……』
妹『引き出し? 何かあるの?』
兄『後で……見てくれ……お前に伝えたい事が書いてある……じゃあの』
妹『お兄ちゃん……? お兄ちゃーん!』
350 :
やっとおいついた
コージィ頑張れ
みんなの評価 : ○
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