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    元スレ新ジャンル「妹幽霊」

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    51 = 31 :

    「あ、これ妹に似合いそうだな」
    『(何何? 面白そうだからしばらく隠れてよっと)』
    「……なんてな、服買っても、あいつもう着れないもんな」
    『(お、こんなシリアスな顔もするんだ)』
    「一緒に歩いたり、飯食ったり、もう出来ないんだな……」
    『(お兄ちゃん……)』
    「もっと、生きてる時に色々してやればよかった……!」
    『そんなことない! 私、凄い幸せだった! 今だって……!』
    「……いたのか」
    『ちょっと迷惑だったりもするけど、お兄ちゃんが居てくれて毎日楽しいし』
    「そう思ってくれるか?」
    『もちろん! そんな可愛い服かって貰わなくても……あれ?』
    「どうした?」
    『お兄ちゃんが今見てるHPさ。着ぐるみの通販だよね?』
    「そうだが何か?」
    『それ見て、私に似合いそうとか言ってたの?』
    「そうだ。何の生物か分からないあたりがお前にぴったりだ」
    「……どこから芝居してたの?」
    「『あ、これ妹に似合いそうだな』から」
    『最初からかよ。今回は本気で怒ったからね! 呪ってこっちの世界に引き込んでやる!』
    「おーおー、照れるな照れるな」
    『うるさいっ!』

    52 :

    >>47
    あれオレガイル

    53 = 33 :

    (…一周忌、かぁ)
    「なんて顔してるのよ」
    「…そんなにヘンな顔だった?」
    「へん…っていうか、ちょうど一年前みたいな顔」
    「………そう」
    「そろそろ一周忌?妹ちゃん」
    「うん」
    「女は妹ちゃん大好きだったからねぇ…」
    「………そんなことない。普通」
    「普通って…それ、妹の誕生日プレゼント買うためにあたしを2日間拘束した人間の言うこと?」
    「…そ、それは」
    「人を引っぱりまわして、最終的に買ったのが文房具セットって入学祝か…みたいな」
    「…じっさい入学だったし、それにどんなものが好きか知らなかったし」
    「プレゼント渡すとき『要るならあげる』とか言うし」
    「だって、どんな風に接していいかわからない」
    「…まぁ、たった三ヶ月だったけど良い姉妹に見えたわよ」
    「…そう」
    「うん」

    54 = 33 :

    (いっしゅうき…おそうしき…わたしの…)

    (…おそうしき)

    (そっかぁ………わたし、しんじゃったんだ…)

    (そっか…しんじゃってたんだ…)

    55 = 31 :

    『やっと仏壇開く気になったのね』
    「あのくそ坊主、お前の墓石に蛍光塗料塗ろうとしたら切れやがってよ」
    『住職じゃなくても切れるし。てか私も切れたし』
    「半年出入り禁止とかありえねぇよな」
    『それには全面的に同意するわ。ありえないのはお兄ちゃんの方って意味で』
    「開いたからには毎日お茶とか食事供えなきゃな」
    『なんで嬉々としてるのかが凄い気になるんだけど……』

    『確かに食べ物よ、これ。食べ物だけどさ』
    「何だ? 久々に仏壇に供えるから奮発したんだぞ」
    『なんで米軍のレーションなのよ……』
    「そうそう手に入るものじゃないんだぞ、味わって食え」
    『供えられた食べ物は味くらいは感じれるんだけどさ、だからこそレーションはやめて……』
    「……フランス軍のレーションは美味らしいぞ」
    『いや、そういう問題じゃなく……』

    56 = 33 :

    「ただいま」
    「おかえりー」
    『おかえりなさい、おねーちゃん』
    「ただいま」
    『え?』
    「??…どうしたの?」
    「あ…なんでもない」
    「むぅ…まぁ、いいけど。あ、一周忌。来週の土曜日になったから」
    「…そう」
    「できたら、出て欲しいけど…でも、出たくないなら」
    「…わかった」
    「うん」
    『………』

    57 = 33 :

    『おねーちゃん』
    「…なに?」
    『となりで、ねてもいい?』
    「…勝手にしたら」
    『うん…』
    「…で?今日は何の話?」
    『うん…あのね、おねーちゃん、わたしね、しんじゃってたんだ』
    「…なにを今さら」
    『うん…いまさら。…しんじゃったんだ』
    「うん」
    『………ほんとに、いまさら、だね』
    「………で?他の話は?」
    『きょうね、みーちゃんとさっちゃんが』

    58 = 33 :

    コケコッコークォッケコッコークゥォケェックォッコー

    「………ん、あさ?」
    『あ、おねーちゃん、おはよう』
    「…おはよう」
    「おっはよー!!おきてるー!!」
    「……おはよう」
    『…?』
    「なんだ…たまにはサプライズに起こしてあげようと思ったのに」
    「そんなささやかな驚きとかいらない」
    『ねぇ、おねーちゃん、このひと』
    「…それより、朝ごはんの準備とかできてるの?」
    「あ!お鍋火にかけっぱなしだった!!」
    「………ふぅ、あのね、母さんがいるときは話しかけないでって」
    『かあさん………おかーさん。あ、うん。おかーさんだ。いまのひとはおかーさん』
    「…妹?」
    「え?…な、なに、おねーちゃん?」
    「………なんでもない」

    60 :

    妹とか何がうれしいの?
    俺なんか姉二人(看護婦24才、女子大生21才)と妹3人(高3の17才、高1の16才、中2の14才)に
    挟まれてるから
    姉二人からは「バストアップの為に胸揉め」だの「精子は美白にいいらしいから顔にかけろ」だの

    達からは「フェラの練習したい」だの「処女だと引かれちゃうから入れて」だの…
    毎日、毎日…俺はエロゲの主人公かっつーの!!

    61 = 33 :

    「どうしたの~?また暗い顔になってるわよ?」
    「ねぇ…幽霊っているのかな?」
    「ゆうれい?…ってあの、足がなくって?」
    「そうそれ」
    「寝ぼけた人の見間違いじゃない?」
    「そういうのじゃなくて」
    「えっと…この恨み~とか言う?死ねばよかったのにとか?」
    「…そういう感じ」
    「いないんじゃないの?ありえないし」
    「ありえない」
    「うん。だって、話したりする、恨みがあるってことは、記憶・思考しているわけでしょ?」
    「う、うん」
    「記憶や思考には脳が必要だもの。それがない時点で存在しえない」
    「…科学的」
    「でもね、いた方がいいなぁって思うときがあるの。おばけでもいいから会いたい人っているじゃない」
    「…あいたいひと」
    「案外、そういう思いが幻を見せてくれるのかもね~」
    「………」

    62 = 33 :

    (…きおく。たしかに、今の妹は忘れっぽい…っていうレベルじゃないくらいいろんなことを忘れる)

    (時計を忘れていたのもわかる。見慣れないものだから)

    (お父さんを忘れるのはわかる。会う回数が少ないから)

    (じゃあ、今朝、母さんが忘れられていたのは?)

    (記憶力がおちている?…というより、記憶自体が?)

    (私は?…私も忘れられる?)

    63 = 33 :

    「ただいまっ!」
    「おかえりー…って、あれ?」

    「っ!」
    『?………あ』
    「ただい、ま?」
    『おかえりなさい、おねーちゃん』
    「…ぅ」
    『おねーちゃん?』
    「…今から、ずっと私のそばにいなさい」
    『え?で、でもがっこう』
    「いいからっ…ずっと、ついてきて」
    『あ…うん、わかった』

    64 :

    で、どこら辺から新しくなるの?

    65 = 39 :

    67 = 39 :

    68 = 39 :

    69 :

    「お兄ちゃんも早く死んでよ」
    「うるさいなー。学校までついてこないで妹はさっさと成仏しろよ。まるで俺が登校中に独り言を話してるみたいだろ」
    「幽霊になったら女湯は見放題だし、更衣室は入りたい放題だし、凄く楽しいよ!」
    「……きょ、興味ない」
    「嘘だっ! 私知ってるよ、お兄ちゃんの机の引き出しに……」
    「中には教材類しかなかっただろ?」
    「引き出しを外した、その奥の空間に……大人の教材がぎっしりだったけど……」
    「ぶっ!」
    「よく興味ないなんて言えるね! お兄ちゃんのすけべ!」
    「お、おま、勝手に人の机を漁るんじゃねぇ! おら待て!」
    「へへーんだ! え……あ、危ない! 車!」
    「うわぁ!」

    「あ、危なかったぁ……」
    「ああ……助かったよ、さんきゅ。でも良いのか? もう少しで死んでたかもな俺」
    「べ、別に目の前で死んで欲しいわけじゃないからっ! 私の見えないところで死んで欲しいだけ!」
    「ははっ、そうかい。ありがとな」
    「……むぅ」

    71 :

    73 :

    おなかすいたなぁ…

    74 = 71 :

    78 = 45 :

    80 = 39 :

    81 :

    姉ちゃん…

    82 :

    前にもあったが保守

    83 :

    ヤバいどっちも好きだ。

    84 :

    レッドウィスプカモーン!

    85 :

    あんまり俺を泣かすなよ・・・っ?グシグシ

    86 = 31 :

    幽霊モノでギャグに走るのは不謹慎だったか

    87 = 45 :

    そんなことないぞ、もっとやれ

    88 = 85 :

    明るいのと悲しいのが同居してると凄くおもしろいお!

    89 :

    >>86
    全然おk。待ってるぞ。

    91 = 31 :

    「仏壇にお香か。火事が心配だな」
    『お香上げてくれる気があった事が凄い驚きだわ』
    「火事の心配がないようにしないとな。ちょっと待ってろ」
    『……凄い嫌な予感しかしない』

    「えーと、水を入れるんだな。これくらいか?」
    『ちょっと待って! それ違うよね?!』
    「何が違うと言うんだ。煙もニオイも少ない、お部屋を汚さないと書いてある」
    『いや、商品名読んでみてよ』
    「水ではじめるバルサンとあるな」
    『水で何を始めるつもりよ……』
    「妹の供養だが。煙も出るし、火は使わないし、良いことだらけだ」
    『お香はもういいよ……。それ台所に置いてきなよ……』
    「む、効果的な設置場所だ。なかなか聡明だな、妹」
    『ありがと……』

    92 = 31 :

    「要するに煙が出ればいいんだよな?」
    『いや、そういう訳でもなく』
    「火を使っても、見ていれば問題ないな。よし」
    『あ、ちょっと! 行っちゃった……』

    「もうちょっとで火が通るな」
    『ねぇ』
    「静かだと思ったら空腹で喋れなかったか。もう少しだ、我慢しろ」
    『いや、私死んでるから空腹とか感じないけど。何のつもり?』
    「何って、七輪で秋の味覚、秋刀魚を焼いて食べようとしているのだが」
    『お線香の代わりじゃなかった?』
    「煙も出るし、良いにおいだし、焼き終わったら火の始末するし」
    『はぁ……』
    「お、出来たぞ。ほら、こっちはお前の分だ」
    『……おいしいね』
    「そうだな」

    93 = 31 :

    『普通は若いうちに死ぬと、事実を受け止め切れなくて色々大変らしいけど』
    『お兄ちゃんの相手しなきゃいけなくて、そんな事考えてる余裕もなかったな』
    『むしろ死んでからの方が、生きてる間よりたくさん会話してるし』
    『もしかして、お兄ちゃん……』

    「せっかく煙だすからな。スモークチーズでも作るか」

    『まさかね』

    95 = 31 :

    「おい妹。しょうゆを取ってきてくれ」
    『無理だって。私幽霊で物持てないし』
    「持たずとも物を動かす幽霊も居るだろう」
    『ポルターガイストは悪霊化でもしなきゃ無理だし』
    「つまり怒らせればいいんだな?」
    『いや、そういう訳じゃ』
    「ばーかばーか。あほー」
    『これが自分の兄かと思うと、自分が不憫でならない……』
    「お前の兄ちゃんでべそー」
    『……そうだったの?』

    97 :

    保志

    98 = 31 :

    「お前、昼間にも普通に出てこられるんだな」
    『いや、私だけじゃないし。他にもいるよ、昼間で歩いてる人』
    「何? 俺はてっきり幽霊は昼間は活動出来ないものかと」
    『見えにくくなるだけで、特に問題ないよ』
    「そうか……。太陽の下では砂になるものとばかり思っていた」
    『……何かと勘違いしてない?』
    「あぁ、学校も試験も何にもない方だったか」
    『いや、まぁ学校も試験もないけどさ』
    「有名な奴今度連れてきてくれよ、一反木綿とか」
    『お兄ちゃん、一回死んでみる?』

    99 = 89 :


    ここ大好きだww

    100 = 39 :


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