私的良スレ書庫
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元スレ武内P「アイドル達に慕われて困っている?」
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良い忘れそうなので、あらかじめ
今週の日曜は書けないと思います、申し訳ない
今週の日曜は書けないと思います、申し訳ない
おつ
そして楓さんハピバ
武内Pは何をプレゼントするのだろう
そして楓さんハピバ
武内Pは何をプレゼントするのだろう
おつした
クローネに回ることを考えたらかな子はまだマシだったのかな
クローネに回ることを考えたらかな子はまだマシだったのかな
乙
大切に保管ではなくちゃんと飯詰めて持ってこよう武内くん!
そうすればアイドルたちも安心する……するよね?自分が弁当作る機会なくなって悔しがったりしないよね?
大切に保管ではなくちゃんと飯詰めて持ってこよう武内くん!
そうすればアイドルたちも安心する……するよね?自分が弁当作る機会なくなって悔しがったりしないよね?
>>809
いや、もうそれは日常ですよー(白目)
いや、もうそれは日常ですよー(白目)
変装した常務が新人事務員として潜入して、Pの働き方にブチ切れさせたい
>>811
アンダーカバー・ボスかよ
アンダーカバー・ボスかよ
>>806
書きます
書きます
「6月14日の予定、ですか?」
プロジェクトルームの、自分のデスクで仕事中のプロデューサーに、尋ねる。
PCを操作する手を止め、上着から手帳を取り出し、確認。
めくれていくページ、流れる視線。
その一挙手一投足を緊張しながら、見つめる。
「――渋谷さんは、ダンスレッスンの予定が入っていますね」
……ちょっと、聞き方を間違えたかな。
そうだよね、普通に予定を聞いただけじゃ、そう応えるのが自然な流れだよね。
なんでだろ、いつもはこういう失敗はしないのに。
少し、緊張してるのかな。
「ごめん、私の予定じゃなくて」
聞き直さないと、いけないよね。
……まあ、いけないことは無いんだけど、一応、聞いておきたい。
だって――
6月14日は、誕生日だから。
「プロデューサーの、その日の予定」
当然、私の誕生日でも無いし、プロジェクトのメンバーのでも無い。
智絵里の誕生日はつい先日だったけど、平日だったから、週末に誕生パーティーをする予定。
その時は、かな子がはりきってケーキを作るって……って、今はその話じゃなかった。
今は、プロデューサーが、その日にどうするかが、知りたい。
「私の予定、ですか?」
自分の予定を聞かれるとは思ってなかったのか、少し、呆けたような顔をしてる。
そうですね、と思案する姿を見ていると、
何故か、LIVEの直前のように緊張して、拳を握りしめているのがわかった。
何て答えて欲しいのか、自分でも、よくわからない。
わからないのに、凄く、緊張する。
「うん。特別な予定とか、あったりする?」
6月14日、プロデューサーは、どうするの。
あの人の誕生日だから、何か、してあげたりするのかな。
プロデューサーの事だから、実は、もう何か考えてたりして。
ねえ、どうなの?
「いえ……特に、ありません」
プロデューサーの、その言葉を聞いて、私の手からフッと力が抜けるのを感じた。
知らない間に、強く……想像以上に、強く手を握りしめていたらしい。
そっか、プロデューサー、特に予定は無いんだ。
「そうですね……渋谷さんのレッスンを見学させて頂いても、宜しいですか?」
不思議な安堵の後に、不可解な緊張を感じた。
・ ・ ・
「……」
事務所内の長い廊下を歩く。
その足取りは、私の名前の様に、凛としたものじゃない。
それは、きっと、本来私が感じる必要の無い、後ろめたさのせい、だと思う。
……なんでだろ、なんか……納得出来ない。
「……」
結局、私はプロデューサーの申し出を受け入れた。
だって、あの人は私のプロデューサーだから、断る理由は無い。
プロデューサーは、シンデレラプロジェクト二期の仕事も控えていて、
私は、シンデレラプロジェクトと、クローネの仕事もあり、レッスンを見て貰うのは久しぶり。
だから、気合が入るし、嬉しいとも思う。
「……」
なのに、素直に喜べない。
足を前に出すのが億劫だし、胸を張って、前を見て歩く事が出来ない。
下がった視線は、靴の少し先の、磨き上げられた廊下に固定されてる。
今の私を見て、アイドル、渋谷凛だと思う人が、どれだけ居るだろうか。
プロデューサーの言う、笑顔とは程遠い、今の私を――
「凛ちゃん」
――呼び止める、とても綺麗な声が聞こえた。
突然声をかけられたのに、その声があまりに優しすぎて、驚きはしなかった。
この声の主を私は知ってる。
先輩アイドルとして、私達、ニュージェネレーションズに、アイドルの在り方を教えてくれた人。
6月14日が、誕生日の人。
「楓さん」
視線を向けた先――談話スペースの長椅子に、楓さんは座ってた。
左手を私に向けて小さく振りながら、優しく微笑んで。
「おっ、おはようございます」
その姿に見惚れそうになったけど、慌てて挨拶する。
「はい、おはようございます」
その、挨拶する時の笑顔が、とても輝いて見えて。
私の足は、吸い寄せられるように楓さんに向かって歩を進めた。
「……」
事務所内の長い廊下を歩く。
その足取りは、私の名前の様に、凛としたものじゃない。
それは、きっと、本来私が感じる必要の無い、後ろめたさのせい、だと思う。
……なんでだろ、なんか……納得出来ない。
「……」
結局、私はプロデューサーの申し出を受け入れた。
だって、あの人は私のプロデューサーだから、断る理由は無い。
プロデューサーは、シンデレラプロジェクト二期の仕事も控えていて、
私は、シンデレラプロジェクトと、クローネの仕事もあり、レッスンを見て貰うのは久しぶり。
だから、気合が入るし、嬉しいとも思う。
「……」
なのに、素直に喜べない。
足を前に出すのが億劫だし、胸を張って、前を見て歩く事が出来ない。
下がった視線は、靴の少し先の、磨き上げられた廊下に固定されてる。
今の私を見て、アイドル、渋谷凛だと思う人が、どれだけ居るだろうか。
プロデューサーの言う、笑顔とは程遠い、今の私を――
「凛ちゃん」
――呼び止める、とても綺麗な声が聞こえた。
突然声をかけられたのに、その声があまりに優しすぎて、驚きはしなかった。
この声の主を私は知ってる。
先輩アイドルとして、私達、ニュージェネレーションズに、アイドルの在り方を教えてくれた人。
6月14日が、誕生日の人。
「楓さん」
視線を向けた先――談話スペースの長椅子に、楓さんは座ってた。
左手を私に向けて小さく振りながら、優しく微笑んで。
「おっ、おはようございます」
その姿に見惚れそうになったけど、慌てて挨拶する。
「はい、おはようございます」
その、挨拶する時の笑顔が、とても輝いて見えて。
私の足は、吸い寄せられるように楓さんに向かって歩を進めた。
・ ・ ・
「6月14日の予定?」
休憩スペースの――楓さんの隣に座って、尋ねる。
空になったコーヒーの缶を弄ぶ手を止め、首を少し傾けて、思案。
流れる雲が、窓からの光を遮り、また流れ、陽の光を差し込ませる。
移り変わる太陽のスポットライトに照らされる楓さんを見つめる。
「――その日は、確かボイスレッスンの予定が入ってるわ」
……また、同じ失敗……それも、この短時間で。
そうだよね、この人も、形は違うけど、かなりの仕事人間だった。
職場で、先輩と後輩っていう立場だったら、そう答えるよね。
まあ、私がプライベートな質問をするって、思われなかっただけかも。
「すみません、仕事の予定じゃなくて」
だから、ちゃんと聞き直そう。
……多分、瑞樹さんや早苗さんと、飲みに行ったりするんだと思うけど。
だって――
一年に一回の、誕生日だから。
「仕事が終わった後の……えっと、プライベートの予定です」
そんな質問をされると思ってなかったのか、ちょっと驚いたみたい。
左手を頬にやって、少し困ってる。
だけど、その困り方が、私がプライベートの予定を聞いたからとは、違うように見える。
楓さんは、誕生日をどう過ごすか、聞いただけなのに。
「そうね、仕事が終わった後の、プライベートの予定は――」
楓さんの指先が、缶の縁をついと、なぞる。
さっきまで、明るかった表情は、日が陰ったせいか……一瞬、暗く見えた。
あの、どうしてそんな顔をするんですか?
「仕事が終わったら……ふふっ!」
楓さんは、笑った。
「バースデーだけど、真っ直ぐ、バスで帰りまーす♪……うふふっ!」
私は、笑えなかった。
楓さんの言ったダジャレが……えっと、ごめんなさい。
っと、それが理由じゃなくて、もっと、別の理由。
「あの……何も、しないんですか?」
誕生日なのに? という続く言葉は、言えなかった。
むしろ、楓さんのあんな笑顔を見て、何か言える人って、居ないと思う。
それが、無性に悔しくて、情けなくて、申し訳なくて。
私は、全力で踊ると、そう決めた。
「6月14日の予定?」
休憩スペースの――楓さんの隣に座って、尋ねる。
空になったコーヒーの缶を弄ぶ手を止め、首を少し傾けて、思案。
流れる雲が、窓からの光を遮り、また流れ、陽の光を差し込ませる。
移り変わる太陽のスポットライトに照らされる楓さんを見つめる。
「――その日は、確かボイスレッスンの予定が入ってるわ」
……また、同じ失敗……それも、この短時間で。
そうだよね、この人も、形は違うけど、かなりの仕事人間だった。
職場で、先輩と後輩っていう立場だったら、そう答えるよね。
まあ、私がプライベートな質問をするって、思われなかっただけかも。
「すみません、仕事の予定じゃなくて」
だから、ちゃんと聞き直そう。
……多分、瑞樹さんや早苗さんと、飲みに行ったりするんだと思うけど。
だって――
一年に一回の、誕生日だから。
「仕事が終わった後の……えっと、プライベートの予定です」
そんな質問をされると思ってなかったのか、ちょっと驚いたみたい。
左手を頬にやって、少し困ってる。
だけど、その困り方が、私がプライベートの予定を聞いたからとは、違うように見える。
楓さんは、誕生日をどう過ごすか、聞いただけなのに。
「そうね、仕事が終わった後の、プライベートの予定は――」
楓さんの指先が、缶の縁をついと、なぞる。
さっきまで、明るかった表情は、日が陰ったせいか……一瞬、暗く見えた。
あの、どうしてそんな顔をするんですか?
「仕事が終わったら……ふふっ!」
楓さんは、笑った。
「バースデーだけど、真っ直ぐ、バスで帰りまーす♪……うふふっ!」
私は、笑えなかった。
楓さんの言ったダジャレが……えっと、ごめんなさい。
っと、それが理由じゃなくて、もっと、別の理由。
「あの……何も、しないんですか?」
誕生日なのに? という続く言葉は、言えなかった。
むしろ、楓さんのあんな笑顔を見て、何か言える人って、居ないと思う。
それが、無性に悔しくて、情けなくて、申し訳なくて。
私は、全力で踊ると、そう決めた。
・ ・ ・
「プロデューサー!」
楓さんと別れた後、私は、プロジェクトルームに戻ってきていた。
さっき此処を出た時とは、まるで、足の軽さが違っていた。
心にかかってたモヤモヤが晴れて、凄く、スッキリした感じ。
うん、やっぱり、こうでなくちゃ駄目だよね。
「し、渋谷さん? あの……どうか、されましたか?」
デスクに両手をついて、上半身を乗り出す形になった私を見て、
プロデューサーは少したじろいだみたい。
もしかしたら、私が、怒ったような顔をしてるからかも。
ふふっ、今でこそ笑い話だけど、前に怒った時も、こんな感じだったっけ。
「6月14日は、誰の誕生日か知ってる?」
知らないって答えたなら、プロデューサーは関係ないかな。
……でも、きっと、知ってるんだよね。
だって、アンタ――
「はい……高垣さんの、誕生日ですね」
――プロデューサーだから。
「なのにアンタ、何もしないの?」
楓さんの言葉が、頭に浮かぶ。
・ ・ ・
「そうね……今年は、ちょっと皆お仕事の都合で」
「でもね、年齢を重ねるごとに、皆でお祝いとは……いかなくなってくるの」
「ちょっぴり寂しいけれど、それが、大人になるって事」
「うふふっ、それとも……凛ちゃんが何かしてくれるのかしら?」
・ ・ ・
「いえ、しかし……私は、彼女の担当ではありませんし」
プロデューサーの言ってることは、正しい。
そして、楓さんの言ってることも、間違ってないんだと思う。
――だけど、私は納得出来ない。
「だから、何?」
二人に比べて、私は、まだ子供。
だけど、子供には子供の――15歳の、正しさが存在する。
「プロデューサー!」
楓さんと別れた後、私は、プロジェクトルームに戻ってきていた。
さっき此処を出た時とは、まるで、足の軽さが違っていた。
心にかかってたモヤモヤが晴れて、凄く、スッキリした感じ。
うん、やっぱり、こうでなくちゃ駄目だよね。
「し、渋谷さん? あの……どうか、されましたか?」
デスクに両手をついて、上半身を乗り出す形になった私を見て、
プロデューサーは少したじろいだみたい。
もしかしたら、私が、怒ったような顔をしてるからかも。
ふふっ、今でこそ笑い話だけど、前に怒った時も、こんな感じだったっけ。
「6月14日は、誰の誕生日か知ってる?」
知らないって答えたなら、プロデューサーは関係ないかな。
……でも、きっと、知ってるんだよね。
だって、アンタ――
「はい……高垣さんの、誕生日ですね」
――プロデューサーだから。
「なのにアンタ、何もしないの?」
楓さんの言葉が、頭に浮かぶ。
・ ・ ・
「そうね……今年は、ちょっと皆お仕事の都合で」
「でもね、年齢を重ねるごとに、皆でお祝いとは……いかなくなってくるの」
「ちょっぴり寂しいけれど、それが、大人になるって事」
「うふふっ、それとも……凛ちゃんが何かしてくれるのかしら?」
・ ・ ・
「いえ、しかし……私は、彼女の担当ではありませんし」
プロデューサーの言ってることは、正しい。
そして、楓さんの言ってることも、間違ってないんだと思う。
――だけど、私は納得出来ない。
「だから、何?」
二人に比べて、私は、まだ子供。
だけど、子供には子供の――15歳の、正しさが存在する。
「プロデューサーって、楓さんと……知り合いなんでしょ?」
知り合い、とは言ったけど、多分、もう少し深い関係だと思う。
そうでなかったら、すれ違う時に挨拶を交わしたり、
私達の参考になればって、楓さんのLIVEを見せようとは考えないだろうから。
「ですが……私は……」
プロデューサーと楓さんは、少し似てる所があると思う。
こういう頑固な所とか……とは、楓さんには言えないかな。
いつもの私だったら、ここまではしない。
余計なお世話かも知れないし、それに……ううん、今は良いかな。
「6月14日の、誕生花は――グラジオラス、って言う花なんだけどさ」
私は、誕生日は、楽しいものじゃないと駄目だと思う。
だって、一年に一回しかない、大事な日だから。
それなのに、大人だからって、寂しいけれど、しょうがないって諦めて。
――ふざけないでよ。
「花言葉は色々あるけど、私は『思い出』が一番好きかな」
アイドルは、夢を見せて、笑顔にするものでしょ。
プロデューサーは、それを支えるものでしょ。
――なのに、誕生日くらい笑顔で過ごせなくて、どうするの!
「良いの? 楓さんの誕生日、仕事から直で帰るって思い出にして!」
思わず、大きな声が出た。
それを聞いたプロデューサーは、明らかに狼狽えてる。
「ま、待ってください! 渋谷さん!」
何を言うつもり?
中途半端な答えじゃ、許さないから。
「高垣さんの誕生会は――先週末、行いました!」
……はっ?
「ちょ……ちょっと待って?」
誕生会は……先週末に、もうやってた?
「じゃ、じゃあ! 仕事の都合で、皆でお祝いとはいなくなるって……そう、言ってたのは!?」
何それ……ねえ、何それ!?
「は、はい……全員一度にとはいかないので、今週末と、二回に分けて行うと……」
何なの、それ!?
・ ・ ・
「……はぁ」
ダンスレッスンの休憩中、汗を拭きながらため息をつく。
先日の、早とちりから来るおせっかいという失敗は、苦々しい思い出。
一人で緊張して、心配して、踊る……正に、ピエロだ。
「……はぁ」
よく考えてみれば、とても、当り前の事だよね。
私達だって、皆の予定が合わなければ、
誕生日当日でなく、別の日に誕生会をずらすんだから。
でも、楓さんの、あの暗い顔の理由が――
・ ・ ・
「恐らく、次の週末もやるのだからと、酒量を制限されていたから……かと」
・ ・ ・
――なんて、そんなのだったなんて!
「……」
本当、お酒の何がそんなに良いのか、全然わからない。
二週連続で、飲みたくなるようなものなの?
……まあ、誕生会だから、はしゃぎたくなる気持ちは、わかるけど!
わかるけど、楓さん、ちょっと紛らわしすぎ!
「……」
だから私は、ちょっとした仕返しをする事にした。
ダンスレッスンを見に来たプロデューサーを楓さんに送りつけたのだ。
来るとは思ってなかっただろうから、きっと、驚くんじゃないかな。
私だったら……うん、驚くね、絶対。
「凛ちゃ~ん♪」
「……」
だから、レッスンルームの入り口で、こっちを見てる楓さんは、何かの間違い。
右手を首筋にやりながら、困った顔で視線をさまよわせるプロデューサーは、幻覚。
「……~~もうっ!」
レッスン終了後に聞いた話だと、プロデューサーが向かった時には、
楓さんのボイスレッスンは、終了間際だったらしい。
うん……レッスンが同じ時間に始まるとは、一言も言って無かったもんね。
結局、バスには三人で乗ることになり、私の家のグラジオラスが少し売れた。
予定になかった外食は……まあ、悪くなかったかな。
おわり
「……はぁ」
ダンスレッスンの休憩中、汗を拭きながらため息をつく。
先日の、早とちりから来るおせっかいという失敗は、苦々しい思い出。
一人で緊張して、心配して、踊る……正に、ピエロだ。
「……はぁ」
よく考えてみれば、とても、当り前の事だよね。
私達だって、皆の予定が合わなければ、
誕生日当日でなく、別の日に誕生会をずらすんだから。
でも、楓さんの、あの暗い顔の理由が――
・ ・ ・
「恐らく、次の週末もやるのだからと、酒量を制限されていたから……かと」
・ ・ ・
――なんて、そんなのだったなんて!
「……」
本当、お酒の何がそんなに良いのか、全然わからない。
二週連続で、飲みたくなるようなものなの?
……まあ、誕生会だから、はしゃぎたくなる気持ちは、わかるけど!
わかるけど、楓さん、ちょっと紛らわしすぎ!
「……」
だから私は、ちょっとした仕返しをする事にした。
ダンスレッスンを見に来たプロデューサーを楓さんに送りつけたのだ。
来るとは思ってなかっただろうから、きっと、驚くんじゃないかな。
私だったら……うん、驚くね、絶対。
「凛ちゃ~ん♪」
「……」
だから、レッスンルームの入り口で、こっちを見てる楓さんは、何かの間違い。
右手を首筋にやりながら、困った顔で視線をさまよわせるプロデューサーは、幻覚。
「……~~もうっ!」
レッスン終了後に聞いた話だと、プロデューサーが向かった時には、
楓さんのボイスレッスンは、終了間際だったらしい。
うん……レッスンが同じ時間に始まるとは、一言も言って無かったもんね。
結局、バスには三人で乗ることになり、私の家のグラジオラスが少し売れた。
予定になかった外食は……まあ、悪くなかったかな。
おわり
武内P(口には出せませんが、はい、素晴らしいです)
武内P(私は、彼女達を担当出来て、とても幸せ者ですね)
武内P「――と、今日の皆さんの予定は、この様になります」
武内P「それでは、今日も一日、宜しくおねがいします」
凛「ちょっと待って」
武内P「はい?」
凛「……」
武内P「……?」
武内P(私は、彼女達を担当出来て、とても幸せ者ですね)
武内P「――と、今日の皆さんの予定は、この様になります」
武内P「それでは、今日も一日、宜しくおねがいします」
凛「ちょっと待って」
武内P「はい?」
凛「……」
武内P「……?」
凛「ねえ、途中から……その、変なこと言ってなかった?」
武内P「変なこと、ですか?」
武内P(渋谷さんは、何を仰っているのだろう)
武内P(私は、皆さんのスケジュールの確認をしていただけにも関わらず……)
武内P(何か、その途中で、彼女の気に障るような事を言ってしまったのだろうか?)
武内P(……だとするなら、早急に、解決しなければ)
凛「気に障るようなこととかじゃなくて!」
武内P「えっ?」
武内P(まさか……本当に、そうなのだろうか?)
武内P(頭の中で想定していた事が、まさか、本当だったとは……)
凛「……」
凛「ごめん、なんでもない、気にしないで」
武内P「変なこと、ですか?」
武内P(渋谷さんは、何を仰っているのだろう)
武内P(私は、皆さんのスケジュールの確認をしていただけにも関わらず……)
武内P(何か、その途中で、彼女の気に障るような事を言ってしまったのだろうか?)
武内P(……だとするなら、早急に、解決しなければ)
凛「気に障るようなこととかじゃなくて!」
武内P「えっ?」
武内P(まさか……本当に、そうなのだろうか?)
武内P(頭の中で想定していた事が、まさか、本当だったとは……)
凛「……」
凛「ごめん、なんでもない、気にしないで」
武内P「いえ、しかし……」
武内P(彼女を不愉快にさせるような誤解ならば、一刻も早くその誤解を解かなくては)
武内P(そうでなければ、渋谷さんの笑顔に、陰りが生まれてしまう可能性がある)
武内P(彼女の素晴らしい笑顔が見られないという事態は、あってはならない)
武内P(あの……良い、笑顔を――)
武内P「あの……問題があるようでしたら、ハッキリと仰ってください」
武内P(――見続けていくためにも!)
凛「えっ!?/// なっ、何!?///」テレテレ
凛「ふーん、笑顔ね、素晴らしい笑顔……う、うん///」テレテレ
凛「ちょっ、ちょっと待って!///」テレテレ
凛「一回!/// 一回、ちょっと落ち着かせて!///」テレテレ
武内P「えっ?」
武内P(渋谷さんが、顔を赤くして……まさか、体調不良!?)
凛「そっ、そういうんじゃないから!///」テレテレ
武内P(彼女を不愉快にさせるような誤解ならば、一刻も早くその誤解を解かなくては)
武内P(そうでなければ、渋谷さんの笑顔に、陰りが生まれてしまう可能性がある)
武内P(彼女の素晴らしい笑顔が見られないという事態は、あってはならない)
武内P(あの……良い、笑顔を――)
武内P「あの……問題があるようでしたら、ハッキリと仰ってください」
武内P(――見続けていくためにも!)
凛「えっ!?/// なっ、何!?///」テレテレ
凛「ふーん、笑顔ね、素晴らしい笑顔……う、うん///」テレテレ
凛「ちょっ、ちょっと待って!///」テレテレ
凛「一回!/// 一回、ちょっと落ち着かせて!///」テレテレ
武内P「えっ?」
武内P(渋谷さんが、顔を赤くして……まさか、体調不良!?)
凛「そっ、そういうんじゃないから!///」テレテレ
凛「とにかく、プロデューサーは黙ってて!///」テレテレ
武内P「っ……!?」
武内P(渋谷さんの身に、一体何が起こって……!?)
武内P「――本田さん、島村さん」
未央・卯月「は、はいっ!」ビクッ!
武内P「渋谷さんを医務室に、連れて行って頂けますか?」
武内P(まずは、少し冷静になっていただく必要がある)
武内P(本田さんと島村さんならば、同じユニットで、信頼も厚い)
武内P(この二人ならば……安心して、彼女を任せられる)
武内P(とても頼れる……素晴らしい、お二人ならば)
未央「……えっ……そ、そう?///」テレテレ
卯月「え、っと……が、頑張ります……///」テレテレ
武内P「っ!? お二人も、顔が赤くなっていますよ!?」
武内P(まさか、ニュージェネの三人とも、何かの病気に!?)
武内P「っ……!?」
武内P(渋谷さんの身に、一体何が起こって……!?)
武内P「――本田さん、島村さん」
未央・卯月「は、はいっ!」ビクッ!
武内P「渋谷さんを医務室に、連れて行って頂けますか?」
武内P(まずは、少し冷静になっていただく必要がある)
武内P(本田さんと島村さんならば、同じユニットで、信頼も厚い)
武内P(この二人ならば……安心して、彼女を任せられる)
武内P(とても頼れる……素晴らしい、お二人ならば)
未央「……えっ……そ、そう?///」テレテレ
卯月「え、っと……が、頑張ります……///」テレテレ
武内P「っ!? お二人も、顔が赤くなっていますよ!?」
武内P(まさか、ニュージェネの三人とも、何かの病気に!?)
武内P「本田さん、どこか、体調が悪いのですか?」
武内P(顔が赤く、視線が定まっていない……!)
武内P(いつもの、明るく元気な、彼女とは違う)
武内P(溌剌とした、太陽のような笑顔を振りまく、本田さんとは……!)
未央「い、いやもう何ていうか、そのね!?///」テレテレ
未央「あ、あははは……ちょ、ちょっとタイム!///」テレテレ
武内P「島村さん、包み隠さず、仰ってください」
武内P(彼女も、下を向いてうつむいてしまっている……!)
武内P(いつもの、前を向き、輝くような笑顔をみせる彼女では無い)
武内P(あの笑顔のためならば、私も、出来うる限りの事をしなければ……!)
卯月「へうぅ……!?///」テレテレ
卯月「あ、あの、もっと包み隠して……が、頑張ります!/// 頑張ります!///」テレテレ
武内P「っ……!?」
武内P(一体――何が!?)
武内P(顔が赤く、視線が定まっていない……!)
武内P(いつもの、明るく元気な、彼女とは違う)
武内P(溌剌とした、太陽のような笑顔を振りまく、本田さんとは……!)
未央「い、いやもう何ていうか、そのね!?///」テレテレ
未央「あ、あははは……ちょ、ちょっとタイム!///」テレテレ
武内P「島村さん、包み隠さず、仰ってください」
武内P(彼女も、下を向いてうつむいてしまっている……!)
武内P(いつもの、前を向き、輝くような笑顔をみせる彼女では無い)
武内P(あの笑顔のためならば、私も、出来うる限りの事をしなければ……!)
卯月「へうぅ……!?///」テレテレ
卯月「あ、あの、もっと包み隠して……が、頑張ります!/// 頑張ります!///」テレテレ
武内P「っ……!?」
武内P(一体――何が!?)
武内P「っ……新田さん!」
武内P(メンバー中、三人が体調不良……由々しき事態だ!)
武内P(しかし、新田さんならば……最も信頼する、彼女ならば!)
武内P(私の至らない部分もフォローし、解決へと向かうことが出来るだろう)
武内P(彼女とならば、どんな困難も、乗り越えられる……!)
美波「ふえっ!?/// そ、そんな……ええっ!?///」テレテレ
美波「きゅ、急にそんな事言われたら……だ、駄目っ!♡ イキますっ!♡」ビクーンッ!
武内P「っ!?」
武内P(呼んだだけなのに、何故!?)
武内P「っ――アナスタシアさん、新田さんをお願いできますか!?」
武内P(アナスタシアさんも、とても、頼りになる)
武内P(とても素直で、優しく、思いやりのある……素晴らしい方だ)
武内P(アナスタシアさんならば、この状況を解決の手助けをしてくれるに違いない!)
武内P(白い、雪の妖精の様な――あの、素晴らしい笑顔をする、彼女ならば!)
アーニャ「に、ニェート……/// プロデューサー、いけません……///」テレテレ
アーニャ「そんなに褒められると……照れて、しまいます///」テレテレ
武内P「あ、アナスタシアさんまで……!?」
武内P(彼女達に……一体、何が起こっていると言うのだ……!?)
武内P(メンバー中、三人が体調不良……由々しき事態だ!)
武内P(しかし、新田さんならば……最も信頼する、彼女ならば!)
武内P(私の至らない部分もフォローし、解決へと向かうことが出来るだろう)
武内P(彼女とならば、どんな困難も、乗り越えられる……!)
美波「ふえっ!?/// そ、そんな……ええっ!?///」テレテレ
美波「きゅ、急にそんな事言われたら……だ、駄目っ!♡ イキますっ!♡」ビクーンッ!
武内P「っ!?」
武内P(呼んだだけなのに、何故!?)
武内P「っ――アナスタシアさん、新田さんをお願いできますか!?」
武内P(アナスタシアさんも、とても、頼りになる)
武内P(とても素直で、優しく、思いやりのある……素晴らしい方だ)
武内P(アナスタシアさんならば、この状況を解決の手助けをしてくれるに違いない!)
武内P(白い、雪の妖精の様な――あの、素晴らしい笑顔をする、彼女ならば!)
アーニャ「に、ニェート……/// プロデューサー、いけません……///」テレテレ
アーニャ「そんなに褒められると……照れて、しまいます///」テレテレ
武内P「あ、アナスタシアさんまで……!?」
武内P(彼女達に……一体、何が起こっていると言うのだ……!?)
武内P「かっ、神崎さん! お二人をお願いできますか!?」
武内P(神崎さんは、ラブライカのお二人との仲も深い!)
武内P(それに、彼女ならば、緊急時の行動力もあり、任せられるだろう!)
蘭子「わっ、我が友よ!」
蘭子「こっ、ここ、言の葉な感じで!」
武内P「は、はいっ!?」
武内P(言の葉な感じ……神崎さんの言葉のように言え、と言うことだろうか?)
武内P(……我が『瞳』が見出したる乙女――漆黒の薔薇姫、神崎さんよ!)
武内P(灼熱の業火に苦しむ同胞達を救うため、今こそ闇の魔力を解き放つのだ!)
武内P(……と、この様な感じ……い、いや!)
武内P「あ、あのっ! とにかく、今は――」
蘭子「はああああんっ!?///」テレテレ
蘭子「闇にっ!/// 闇に、病みつきになっちゃうよぉ!///」テレテレ
武内P「神崎さん!? あ、あのっ!?」
武内P(神崎さんまで!?)
武内P(神崎さんは、ラブライカのお二人との仲も深い!)
武内P(それに、彼女ならば、緊急時の行動力もあり、任せられるだろう!)
蘭子「わっ、我が友よ!」
蘭子「こっ、ここ、言の葉な感じで!」
武内P「は、はいっ!?」
武内P(言の葉な感じ……神崎さんの言葉のように言え、と言うことだろうか?)
武内P(……我が『瞳』が見出したる乙女――漆黒の薔薇姫、神崎さんよ!)
武内P(灼熱の業火に苦しむ同胞達を救うため、今こそ闇の魔力を解き放つのだ!)
武内P(……と、この様な感じ……い、いや!)
武内P「あ、あのっ! とにかく、今は――」
蘭子「はああああんっ!?///」テレテレ
蘭子「闇にっ!/// 闇に、病みつきになっちゃうよぉ!///」テレテレ
武内P「神崎さん!? あ、あのっ!?」
武内P(神崎さんまで!?)
武内P「み、三村さん!」
武内P(いつも明るく、朗らかな笑顔で、皆に幸せを振りまく、三村さんならば!)
武内P(彼女は……よし、いつものように、顔色は良い)
武内P(体調に問題が起こらないよう、栄養バランスに気を遣った甲斐があった!)
武内P(甘い物を食べている時の幸せそうな笑顔……それを見続けるための、成果が!)
かな子「おっ……美味しいから、大丈夫です///」テレテレ
かな子「だけど……えへへ、もう少し、制限しても……良いかなぁ///」テレテレ
武内P「っ!? 三村さん!?」
武内P(彼女が、自ら制限を言い出す!? 救急車を呼ぶべきか!?)
武内P「おっ、緒方さん! 貴女は、三村さんを!」
武内P(最初の頃は、落ち着かない様子だった彼女も……今では、とても頼りになる!)
武内P(彼女ならば、きっと、私の信頼に応えてくれるだろう)
武内P(そう信じるに足りるだけの……天使のような笑顔を持った、緒方さんならば!)
武内P(諦めず、強く、見捨てる事なく……全てをすくい上げるために!)
智絵里「あっ、あ……/// その……///」テレテレ
智絵里「……!///……!///」テレテレ
武内P「緒方さんまで、顔が真っ赤に!?」
武内P(シンデレラプロジェクトに、どんな危険が降り掛かっているのだ!?)
武内P(いつも明るく、朗らかな笑顔で、皆に幸せを振りまく、三村さんならば!)
武内P(彼女は……よし、いつものように、顔色は良い)
武内P(体調に問題が起こらないよう、栄養バランスに気を遣った甲斐があった!)
武内P(甘い物を食べている時の幸せそうな笑顔……それを見続けるための、成果が!)
かな子「おっ……美味しいから、大丈夫です///」テレテレ
かな子「だけど……えへへ、もう少し、制限しても……良いかなぁ///」テレテレ
武内P「っ!? 三村さん!?」
武内P(彼女が、自ら制限を言い出す!? 救急車を呼ぶべきか!?)
武内P「おっ、緒方さん! 貴女は、三村さんを!」
武内P(最初の頃は、落ち着かない様子だった彼女も……今では、とても頼りになる!)
武内P(彼女ならば、きっと、私の信頼に応えてくれるだろう)
武内P(そう信じるに足りるだけの……天使のような笑顔を持った、緒方さんならば!)
武内P(諦めず、強く、見捨てる事なく……全てをすくい上げるために!)
智絵里「あっ、あ……/// その……///」テレテレ
智絵里「……!///……!///」テレテレ
武内P「緒方さんまで、顔が真っ赤に!?」
武内P(シンデレラプロジェクトに、どんな危険が降り掛かっているのだ!?)
武内P「ふ、双葉さん! 起きて、いらっしゃいますよね!?」
武内P(巨大なヌイグルミの上で寝ているが、彼女ならば、きっと!)
武内P(双葉さんは、プロジェクト内外問わず、とても頼れる方だ)
武内P(冷静で的確な判断をする彼女ならば、解決の糸口を見つけてくれるはず!)
武内P(他にも思う所はあるが……まずは、この状況を何とかしなくては!)
杏「……う~ん、むにゃむにゃ」
武内P「う~ん、むにゃむにゃ!?」
武内P(まさか、そんな寝言を実際に言うものなのか!?)
武内P(いや、しかし、小さな体の双葉さんに無理をさせすぎていたか……?)
武内P(これ以上、彼女に無理をさせる訳には……いかない)
武内P(いつもの、可愛らしい、安らかな寝顔の邪魔をするのは……)
杏「……は、働きたくな~い///」テレテレ
武内P「くっ……!?」
武内P(寝言でまで! だが、彼女も寝ながら顔を赤くしている!)
武内P(巨大なヌイグルミの上で寝ているが、彼女ならば、きっと!)
武内P(双葉さんは、プロジェクト内外問わず、とても頼れる方だ)
武内P(冷静で的確な判断をする彼女ならば、解決の糸口を見つけてくれるはず!)
武内P(他にも思う所はあるが……まずは、この状況を何とかしなくては!)
杏「……う~ん、むにゃむにゃ」
武内P「う~ん、むにゃむにゃ!?」
武内P(まさか、そんな寝言を実際に言うものなのか!?)
武内P(いや、しかし、小さな体の双葉さんに無理をさせすぎていたか……?)
武内P(これ以上、彼女に無理をさせる訳には……いかない)
武内P(いつもの、可愛らしい、安らかな寝顔の邪魔をするのは……)
杏「……は、働きたくな~い///」テレテレ
武内P「くっ……!?」
武内P(寝言でまで! だが、彼女も寝ながら顔を赤くしている!)
武内P「諸星さん! 双葉さんを見ていてください!」
武内P(諸星さんなら! 諸星さんならば、大丈夫だろう!)
武内P(彼女には、プロジェクト結成当初から、随分と助けられてきた……)
武内P(明るく、可愛らしい笑顔に、何度も励まされた)
武内P(本当に頼りになる……素晴らしい、彼女ならば!)
きらり「にょ、にょわっ!?///」テレテレ
きらり「う、うぇへへ……んも~!/// 照れちゃうゆ!///」テレテレ
武内P「えっ!?」
武内P(双葉さんを見る事の、どこに照れる要素が!?)
武内P「くっ……!?」
武内P(これはもう、すぐにでも救急車を呼ぶべきだ!)
武内P(ここまでの人数が同時に体調不良など、明らかにおかしい!)
莉嘉・みりあ・みく・李衣菜「はいはいはいはい! はいはいはいはい!」
武内P「み、皆さん!?」
武内P(諸星さんなら! 諸星さんならば、大丈夫だろう!)
武内P(彼女には、プロジェクト結成当初から、随分と助けられてきた……)
武内P(明るく、可愛らしい笑顔に、何度も励まされた)
武内P(本当に頼りになる……素晴らしい、彼女ならば!)
きらり「にょ、にょわっ!?///」テレテレ
きらり「う、うぇへへ……んも~!/// 照れちゃうゆ!///」テレテレ
武内P「えっ!?」
武内P(双葉さんを見る事の、どこに照れる要素が!?)
武内P「くっ……!?」
武内P(これはもう、すぐにでも救急車を呼ぶべきだ!)
武内P(ここまでの人数が同時に体調不良など、明らかにおかしい!)
莉嘉・みりあ・みく・李衣菜「はいはいはいはい! はいはいはいはい!」
武内P「み、皆さん!?」
武内P「あ、あのっ!? どうか、されましたか!?」
武内P(まさか、皆さんも体調が!?)
莉嘉「P君!? ちょっと、ねえ!? アタシ達を忘れてない!?」
みりあ「ねえねえ! みりあは!? みりあはー!?」
武内P「いっ、いえ! 忘れては、いません!」
武内P(確かに、城ヶ崎さんも、赤城さんも年齢以上の頼もしさがある)
武内P(しかし、この状況では、頼るわけにはいかない)
莉嘉・みりあ「……何で?」
武内P「なっ、何で……ですか!?」
武内P(……彼女達に無理をさせ、何かあっては……!)
武内P(いくら緊急事態とは言え、そんな危険な真似は、させられない!)
武内P(! まずい! 今すぐにでも、彼女達を部屋の外に出すべきだ!)
武内P(これ以上、何かの影響を受ける方を増やすわけには……!)
莉嘉「あ、アタシなら平気だよ……///」テレテレ
莉嘉「P君ならぁ……エーキョー、与えても許したげるっ!///」テレテレ
みりあ「うんうん……みりあも///」テレテレ
みりあ「えへへっ/// うわぁ~、顔が熱くなっちゃった!///」テレテレ
武内P「っ!?」
武内P(そんなっ!? 城ヶ崎さんと、赤城さんまで!?)
武内P(まさか、皆さんも体調が!?)
莉嘉「P君!? ちょっと、ねえ!? アタシ達を忘れてない!?」
みりあ「ねえねえ! みりあは!? みりあはー!?」
武内P「いっ、いえ! 忘れては、いません!」
武内P(確かに、城ヶ崎さんも、赤城さんも年齢以上の頼もしさがある)
武内P(しかし、この状況では、頼るわけにはいかない)
莉嘉・みりあ「……何で?」
武内P「なっ、何で……ですか!?」
武内P(……彼女達に無理をさせ、何かあっては……!)
武内P(いくら緊急事態とは言え、そんな危険な真似は、させられない!)
武内P(! まずい! 今すぐにでも、彼女達を部屋の外に出すべきだ!)
武内P(これ以上、何かの影響を受ける方を増やすわけには……!)
莉嘉「あ、アタシなら平気だよ……///」テレテレ
莉嘉「P君ならぁ……エーキョー、与えても許したげるっ!///」テレテレ
みりあ「うんうん……みりあも///」テレテレ
みりあ「えへへっ/// うわぁ~、顔が熱くなっちゃった!///」テレテレ
武内P「っ!?」
武内P(そんなっ!? 城ヶ崎さんと、赤城さんまで!?)
武内P「みっ、皆さん! しっかりしてください!」
武内P(全員、顔を赤くして……何が起こっているんだ!)
みく「んもーっ! Pチャン!? ねえ、Pチャン!?」
李衣菜「私達が顔を赤くしてる理由、皆とは違いますからね!?」
みく「李衣菜ちゃんの言う通りにゃ! みく、もうプンプンだよ!?」
李衣菜「プロデューサー! さすがに、その反応は頭にきますよ!」
武内P「えっ!?」
武内P(頭に!?)
みく・李衣菜「頭にくる!」
武内P「前川さん、多田さん! 頭の、どこが!?」
武内P(頭痛!? 彼女達は、そんなものまで感じているのか!?)
武内P「大丈夫ですか!? 痛みは、ひどいですか!?」
みく「にゃっ!?/// か、顔近……!?///」テレテレ
李衣菜「あ……はうっ!/// む、胸も痛く……!///」テレテレ
武内P「っ!?」
武内P(全員、顔を赤くして……何が起こっているんだ!)
みく「んもーっ! Pチャン!? ねえ、Pチャン!?」
李衣菜「私達が顔を赤くしてる理由、皆とは違いますからね!?」
みく「李衣菜ちゃんの言う通りにゃ! みく、もうプンプンだよ!?」
李衣菜「プロデューサー! さすがに、その反応は頭にきますよ!」
武内P「えっ!?」
武内P(頭に!?)
みく・李衣菜「頭にくる!」
武内P「前川さん、多田さん! 頭の、どこが!?」
武内P(頭痛!? 彼女達は、そんなものまで感じているのか!?)
武内P「大丈夫ですか!? 痛みは、ひどいですか!?」
みく「にゃっ!?/// か、顔近……!?///」テレテレ
李衣菜「あ……はうっ!/// む、胸も痛く……!///」テレテレ
武内P「っ!?」
武内P「何て……事だ……!?」
武内P(プロジェクトメンバー全員が顔を赤くして……!)
アイドル達「……///」テレテレ
武内P「……!」
武内P(シンデレラプロジェクトのメンバーの皆さんが!)
武内P(顔を赤くし、唇を噛み締め、俯いてしまっている……!)
武内P(彼女達のために、今出来る事は何だ!?)
武内P(輝く笑顔の、素晴らしいアイドルの彼女達のために出来る事は!)
アイドル達「……!//////」テレテレテレテレ
武内P「待ってください! すぐ、助けを呼びます!」
武内P(もう、私一人の手に負える状況ではない!)
武内P(考えうる限り、全ての事をしよう!)
武内P(私が――本当に大切な、彼女達を守らなくては!)
アイドル達「……えへへぇ//////」ニヤニヤニヤニヤ
武内P(プロジェクトメンバー全員が顔を赤くして……!)
アイドル達「……///」テレテレ
武内P「……!」
武内P(シンデレラプロジェクトのメンバーの皆さんが!)
武内P(顔を赤くし、唇を噛み締め、俯いてしまっている……!)
武内P(彼女達のために、今出来る事は何だ!?)
武内P(輝く笑顔の、素晴らしいアイドルの彼女達のために出来る事は!)
アイドル達「……!//////」テレテレテレテレ
武内P「待ってください! すぐ、助けを呼びます!」
武内P(もう、私一人の手に負える状況ではない!)
武内P(考えうる限り、全ての事をしよう!)
武内P(私が――本当に大切な、彼女達を守らなくては!)
アイドル達「……えへへぇ//////」ニヤニヤニヤニヤ
・ ・ ・
ちひろ「皆が、未だに何を考えてるかわからない、って言うから……」
アイドル達「……」
ちひろ「ちょっと事務作業のついでに、設定を変更したのよ?」
ちひろ「なのに、あんなに大騒ぎになっちゃって……」
アイドル達「……すみません」
ちひろ「もう、()内は見えないよう、戻しておきましたからね!」
ちひろ「プロデューサーさんが何を考えてるか、十分わかったでしょ?」
アイドル達「……はい///」
ちひろ「皆が、未だに何を考えてるかわからない、って言うから……」
アイドル達「……」
ちひろ「ちょっと事務作業のついでに、設定を変更したのよ?」
ちひろ「なのに、あんなに大騒ぎになっちゃって……」
アイドル達「……すみません」
ちひろ「もう、()内は見えないよう、戻しておきましたからね!」
ちひろ「プロデューサーさんが何を考えてるか、十分わかったでしょ?」
アイドル達「……はい///」
ちひろ「とにかく、プロデューサーさんは真面目な人なんですから」
ちひろ「貴女達の事、いつも真剣に考えてるの」
ちひろ「そりゃあ、ちょっとわかりにくいかもしれないけど……」
アイドル達「……」
ちひろ「今回の事でわかっただろうし、もう、あんまり困らせちゃ駄目よ?」
ちひろ「でないと、また、こんな風に――」
ちひろ「えいっ!」
チャリーンッ♪
ちひろ「プロデューサーさんの、()内を見えるようにしちゃいますからね!」
ちひろ「――わかった?」
アイドル達「……は~い」
ちひろ「よろしい♪」
ちひろ「貴女達の事、いつも真剣に考えてるの」
ちひろ「そりゃあ、ちょっとわかりにくいかもしれないけど……」
アイドル達「……」
ちひろ「今回の事でわかっただろうし、もう、あんまり困らせちゃ駄目よ?」
ちひろ「でないと、また、こんな風に――」
ちひろ「えいっ!」
チャリーンッ♪
ちひろ「プロデューサーさんの、()内を見えるようにしちゃいますからね!」
ちひろ「――わかった?」
アイドル達「……は~い」
ちひろ「よろしい♪」
・ ・ ・
専務「――それで、今回の件で、何か申し開きはあるか?」
武内P「いえ……全ては、私の責任です」
専務「ほう? 言い訳をする気はない、と?」
武内P「はい。彼女達の体調不良の原因は、わかりませんが……」
専務「……」
武内P「それに気付かなかった、私に問題があります」
専務「そうか。それがわかっているなら、話は早い」
武内P「……」
専務「今後は気をつけなさい。話は以上だ」
武内P「えっ?」
専務「――それで、今回の件で、何か申し開きはあるか?」
武内P「いえ……全ては、私の責任です」
専務「ほう? 言い訳をする気はない、と?」
武内P「はい。彼女達の体調不良の原因は、わかりませんが……」
専務「……」
武内P「それに気付かなかった、私に問題があります」
専務「そうか。それがわかっているなら、話は早い」
武内P「……」
専務「今後は気をつけなさい。話は以上だ」
武内P「えっ?」
専務「君は、優秀な人間だ。そして、彼女達とも近しい」
専務「その君ですら気付かないのならば、他の者でも対応しきれまい」
武内P「で、ですか……!」
専務「無論、そのままで良いとは言っていない」
専務「今後は、このような事の無い様にするのが、課題と言える」
武内P「……専務」
専務「しかし、私は以前言ったはずだが?」
専務「――ネクタイが曲がっている」
ぐいっ
武内P「も……申し訳ありません」
チャリーン♪
専務「身だしなみには気をつけろと――」
武内P(――やはり、良い匂いがします)
専務「――言った……はず、だが……」
専務「……」
専務「何?」
専務「その君ですら気付かないのならば、他の者でも対応しきれまい」
武内P「で、ですか……!」
専務「無論、そのままで良いとは言っていない」
専務「今後は、このような事の無い様にするのが、課題と言える」
武内P「……専務」
専務「しかし、私は以前言ったはずだが?」
専務「――ネクタイが曲がっている」
ぐいっ
武内P「も……申し訳ありません」
チャリーン♪
専務「身だしなみには気をつけろと――」
武内P(――やはり、良い匂いがします)
専務「――言った……はず、だが……」
専務「……」
専務「何?」
専務「……まさか、君がそういう事を言うタイプだとは、な」
武内P「えっ?」
専務「……」
武内P「……?」
武内P(専務は、何を仰っているのだろうか?)
武内P(特に、おかしな事を言った覚えはないが……)
武内P(……確認、すべきだろう)
チャリーン♪
武内P「専務。私の発言に、何か問題がありましたか?」
専務「……君は、独り言の癖があるようだな」
武内P「えっ? いえ、そのような事は、無いと思いますが……」
専務「いや、ある」
武内P「……はあ」
武内P「えっ?」
専務「……」
武内P「……?」
武内P(専務は、何を仰っているのだろうか?)
武内P(特に、おかしな事を言った覚えはないが……)
武内P(……確認、すべきだろう)
チャリーン♪
武内P「専務。私の発言に、何か問題がありましたか?」
専務「……君は、独り言の癖があるようだな」
武内P「えっ? いえ、そのような事は、無いと思いますが……」
専務「いや、ある」
武内P「……はあ」
専務「恐らく、それが原因の一つかも知れない」
武内P「私の独り言が……ですか?」
専務「そうだ。そちらに関しては、十分に注意しなさい」
武内P「はい……わかり、ました」
専務「さがりなさい」
武内P「……はい、失礼します」
…ガチャッ…バタンッ
専務「……ふむ、なるほどな」
専務(彼とは意見が対立し、平行線だとは思っていたが……)
専務(……人間、何を考えているか、わからないものだな)
専務「……」
専務「……///」テレテレ
おわり
武内P「私の独り言が……ですか?」
専務「そうだ。そちらに関しては、十分に注意しなさい」
武内P「はい……わかり、ました」
専務「さがりなさい」
武内P「……はい、失礼します」
…ガチャッ…バタンッ
専務「……ふむ、なるほどな」
専務(彼とは意見が対立し、平行線だとは思っていたが……)
専務(……人間、何を考えているか、わからないものだな)
専務「……」
専務「……///」テレテレ
おわり
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