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    元スレレッド「人見知りを克服しなくては…」

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    351 = 350 :

    監督「よし、それじゃあ第二審査を始めよう」

    監督「第二審査は歌だ!」

    ナツメ「歌ぁ!?」

    レッド「ど、どうしたのナツメ…?」

    ナツメ「いや…歌はその…私あんまり…」

    ナツメ「監督、歌なんて映画に関係ないじゃないですか」

    メロエッタ「ホーッホッホッホ、どうやら自信がないようね」

    ナツメ「うっ…」

    監督「今回の映画は今までのものとは全く違うからね」

    監督「これだけのポケモンをまとめるとなるとそれぞれの個性や性格を把握しておかないといけない」

    監督「僕はその人の歌声を聞けばその人の好きなものから性格、生まれ育った環境やピッタリな役柄、趣味など、いろいろなことがわかるんだ」

    メイ「監督にそんな能力が…」

    ナツメ「じゃ、じゃあ私のことはもうよくわかってるじゃないですか」

    監督「いや、みんなやるからナツメ君も、ね?」

    352 = 350 :

    監督「歌うのは自分の一番自信のあるものでいいよ」

    監督「順番はそうだな…さっきと同じでいいか」

    レッド「じゃあナツメからか」

    レッド「がんばって」

    ナツメ「う…うん…」

    監督「それじゃあいってみよ!」

    ナツメ(一番自信のある歌って言われてもね…)

    ナツメ(歌自体が…)ピッ

    ナツメ「……」

    353 = 350 :

    ~♪

    ナツメ「なかまーのかず~はそりゃやぱーりぜたーいがちーりおおいほうが~いいー」

    ~~~~~~~

    ナツメ「めざーしてーがんばろ~」

    ナツメ「……」

    デケデケデケ デンッ 21点

    レッド「……」

    コトネ「……」

    メイ「……」

    監督「……」

    ナツメ「……」

    ナツメ「なんだ、バカヤロウ」

    354 = 350 :

    レッド「たしかに特徴的な歌だったけど俺は好きだよ」

    ナツメ「い、いいわよそんな…」

    ナツメ「下手なのは私が一番よくわかってるし」

    レッド「うん、そうだね」

    ナツメ「う…」

    レッド「たしかにナツメの歌は下手かもしれない…っていうか下手だね」

    レッド「でも上手だから好きで、下手だから嫌いってもんじゃないよ」

    ナツメ「レッド…」

    コトネ「はぁ…いいなあっち」

    コトネ「あいつもレッドさんぐらい…」

    メイ「何を言ってるんですか?」

    コトネ「いや、なんでも」

    355 = 350 :

    監督「…さてあっちは置いといて続けようか」

    シェイミ「よしワガハイだな」ピッ

    シェイミ「おいヒゲ」

    監督「はい?」

    シェイミ「わかるだろ、四足歩行なんだからマイクを持て」

    監督「ああ…はい」

    ~♪

    シェイミ「これでおよしよ、そんなに強くないのに…」

    デケデケデケ デンッ 89点

    356 = 350 :

    ビクティニ「何もないな~誰もいないな~…」77点

    ~~~~~~~~

    ミュウ「I want you~I need you~Ilove you~頭のな~か~…」56点

    ~~~~~~~~

    ディアンシー「手のひらで震えた、それが小さな勇気になっていたんだ…」97点

    ~~~~~~~~

    ジラーチ「どっきりどっきりDON DON!!不思議なチカラがわいたらどーしよ?…」90点

    ~~~~~~~~

    セレビィ「懐かしいにおいがした、すみれの花時計…」88点

    ~~~~~~~~

    マナフィ「GO!GO!Muscle!リングに稲妻走り~…」69点

    ~~~~~~~~

    マーシャドー「行って来まーす、今日も元気にドカンときめたらヨーラン背負ってリーゼント…」74点

    ~~~~~~~~

    フーパ「君の手で切り裂いて、遠い日の記憶を…」83点

    357 = 350 :

    マギアナ「みな楽しそうですね」

    マギアナ「本当にこれでわかるのですか」

    監督「もちろんです、まかせてください」

    メロエッタ「ちょっと!またワタクシを飛ばす気!?」

    マギアナ「わかってますよ…」

    マギアナ「まあカットしてもよいのですが」

    メロエッタ「いいわけないでしょうが」

    マギアナ「わかってますよ、あなたの一番得意なものですからね」

    マギアナ「仕方ないですが」

    メロエッタ「なんで仕方ないのよ」

    358 = 350 :

    監督「ではメロエッタさん、曲を」

    メロエッタ「わかってるわ」ピッ

    メロエッタ「さあ者共聞きなさい、このワタクシの歌を!」

    ~♪

    メロエッタ「大胆不敵にハイカラ革命、磊々落々反戦国家…」

    ~~~~~~~

    メロエッタ「此処は宴鋼の檻、さあ光線銃を撃ちまくれ」

    デケデケデケ デンッ 100点

    監督「おお~っ」

    マギアナ「これだけが取り柄ですからね」

    メロエッタ「これだけってどういうことよ!」

    359 = 350 :

    ナツメ「うう…やっぱりみんあ上手…」

    レッド「みんな…うーん、まあナツメよりは点数高い」

    レッド「本当に上手だったのもいるけど」

    メロエッタ「ヒゲ、審査は一体いくつまであるの?」

    監督「ああ、次が最後ですよ」

    メロエッタ「そう…だいたいはもう決まっているの?」

    監督「いえ、3つの審査を総合して考えるので、まだ全員にチャンスはありますね」

    360 = 350 :

    >>349
    正解です

    361 :

    監督「最終審査はクイズだ!」

    全員「クイズ!?」

    監督「ポケウッドの映画は普通の映画と違う!」

    監督「知識だって必要だ」

    監督「主役になればそれだけセリフも多くなる」

    監督「そうなると状況に応じた選択をできないようじゃ務まらないからね」

    362 = 361 :

    監督「それじゃあ早速第一問」

    ピンポーン

    全員「!?」

    ミュウ「西暦二千年地球に激突するという説が出て話題となった小惑星の名前は何か」

    ミュウ「答えはトーチタス」

    監督「せ…正解…」

    監督「何で…」

    ミュウ「くすくす」

    マギアナ「今のはギアナが問題を未来予知したんでしょう」

    レッド「それズルじゃん」

    363 = 361 :

    監督「そうだね…それは確かに」

    監督「今回は認めるけど、次からはそういうのはなしで」

    ミュウ「しょーがないなー」

    ナツメ「ていうか監督!ポケモンに関するクイズじゃないんですか!?」

    ナツメ「なんで一発目からこんな問題…」

    ナツメ「もしかして全部こういった問題なんですか?」

    監督「いやもちろんポケモンに関する問題もあるよ」

    監督「いろいろなジャンルの問題をミックスしてるから、これはたまたまだよ」

    364 = 361 :

    監督「第二問、おっこれはポケモンの問題だね」

    ナツメ(ポケモンの問題ならまだ私が一番…)

    監督「ポケットモンスターアドバンスジェネレーションの放送期間は何年何月何日から何年何月何日まで?」

    ナツメ「……」

    ピンポーン

    監督「はいセレビィさん」

    セレビィ「えっと」

    ピンポンピンポンピンポン

    ディアンシー「早く解答権を移しなさいよ」

    シェイミ「連打なら負けん!」

    セレビィ「2002年11月21日から2006年9月14日」

    監督「正解っ!」

    ナツメ「この世界の話じゃない…」

    365 = 361 :

    監督「続いて第三問」

    監督「ピクシー・アニメーション・スタジオによる1995年公開されたアニメーション映画」

    監督「カウボーイハットをかぶったポッポ人形のポッディや最新の宇宙ヒーローのオニ・スズメイヤーが…」

    ナツメ「!」

    ナツメ(これなら…!)

    ピンポーン

    ナツメ「なっ!?」

    監督「早かったのはメロエッタさん」

    メロエッタ「トリ・ストーリー」

    監督「正解!」

    メロエッタ「ふっ」

    ナツメ「くっ…」

    366 = 361 :

    ――――――――――

    監督「ラスト!第500問!」

    ナツメ「……」ぐったり

    レッド「ナツメ、がんばって最後だよ」

    ナツメ「そうよね…これで最後…」

    監督「僕の相棒であり、一番好きなポケモンと言えば?」

    ナツメ「監督の手持ちなんか知らない…」

    ピンポーン

    ジラーチ「ボク~!」

    監督「一応言ったつもりなんだけど、僕の相棒のポケモンだよ」

    監督「君は幻のポケモンだし持ってるわけないよね」

    監督「ヒントは」

    ピンポーン

    ビクティニ「ヤドン!」

    監督「ブー」

    367 = 361 :

    監督「このままじゃ難しいだろうからヒントを」

    ピンポーン

    マナフィ「コクーン」

    監督「えっと…ヒントを」

    ピンポーン

    ジラーチ「ゼブライカ」

    ピンポーン

    マナフィ「クリムガン」

    監督「…正解」

    マナフィ「わーい、あたったー」

    監督「じゃ、じゃあこれで最終審査終了」

    ナツメ「やっと終わった…最後のなんて本当に関係のない問題だったし…」

    369 :

    ポロロッカ!

    370 :

    マギアナ「結果発表おおお!」

    監督「いや、今日はもうこれで終わり」

    監督「みんな疲れただろうし結果発表は明日で」

    監督「役やシナリオもそのときに言うから」

    監督「じゃあ今日はこれで解散、おつかれ」

    ナツメ「はぁ…疲れた…」

    レッド「大丈夫?」

    ナツメ「うん…」

    レッド「おいしいものでも食べに行く?」

    ナツメ「あなたの奢りかしら?」

    レッド「うん」

    ナツメ「えっ!?」

    レッド「なんでおどろくの…」

    371 = 370 :

    レッド「コトネちゃんも行くよね?」

    コトネ「はい、もちろんです!」

    メイ「やったーレッドさんのおごりだー」

    コトネ「あんたは誘われてないでしょ」

    メイ「え~!」

    レッド「いいよ、みんなで行こう」

    メイ「レッドさん…!」

    セレビィ「えっみんな行っていいの?」

    セレビィ「ねえみんな!レッドが好きなだけごはん食べていいからついて来いってさ!」

    レッド「えっ」

    372 = 370 :

    ジラーチ「ほんと~?ひゃっは~!」

    マナフィ「焼肉かな~?お寿司かな~?」

    レッド「ちょっ…ちょっと…」

    ナツメ「レッド…今度はあなたが大丈夫…?」

    レッド「え…っと…」

    ミュウ「ほら何してるのー、いこいこー!」ぐいぐい

    ナツメ「…足りない分はなんとかしてあげるわ」

    レッド「ありがと…」

    373 = 370 :

    ――――――――――

    レッド「……」

    ナツメ「げ、元気出してよ」

    ナツメ「今回の映画が成功したらお小遣いいっぱいあげるから、ね?」

    レッド「ほんと…?」

    ナツメ「うん、それで今度は私がごはんに連れて行ってあげるわね」

    レッド「ありがとう」

    レッド「……」

    レッド(あれ?それっていつも通りじゃ…)

    374 = 370 :

    翌日

    監督「やあみんなおはよう!」

    監督「きっちりシナリオと役も考えてきたよ」

    監督「僕が一晩でやりました」

    マギアナ「さすが監督」

    マギアナ「私たちに出来ないことを平然とやってのける」

    マギアナ「そこにシビれる、あこがれるー(棒)」

    監督「ふっほめすぎだよ」

    監督「まあ、それほどでもありますがね」

    ジラーチ「ねえキューアール、今のなに?」

    マギアナ「ヒゲに言ってほしいって言われたんです」

    監督「それじゃあ発表するよ!」

    監督「主役は――」

    375 = 370 :

    ――――――――――

    監督「すばらしい映画が撮れた…」

    監督「もう思い残すことはない…」

    監督「我が生涯に一片の悔いなし!!」ドゴーン

    監督「……」

    マナフィ「……」ぴとっ

    マナフィ「20時15分なんとかです」

    ビクティニ「たしかごりむちゅうですだよ」

    マナフィ「どういう意味なの?」

    ビクティニ「ゴリに夢中だからゴーリキーに夢中ってことでしょ」

    マナフィ「わあ、コンバトラーってかしこーい!」

    376 = 370 :

    レッド「終わったね、お疲れ様」

    ナツメ「うん」

    セレビィ「なかなか楽しかったね」

    ナツメ「そうね、私もこんな映画は初めてだったし」

    メロエッタ「ねえあなた」♪The Imperial March

    ナツメ「メロエッタ…なに?」

    メロエッタ「……」

    メロエッタ「負けたわ」

    ナツメ「え?」

    メロエッタ「負けたって言ってるの、ワタクシが負けを認めるなんてアキヒロ以来ね」

    メロエッタ「ああ、アキヒロってのはワタクシたちのまとめ役みたいな方のことよ」

    セレビィ「アキヒロって呼んでるの君だけだよね」

    メロエッタ「全員呼び名が違うから気にしなくてよろしい」

    377 = 370 :

    メロエッタ「アキヒロはワタクシたち全員をも超える力を持つポケモンなの」

    メロエッタ「だからワタクシは負けを認めたんだけど…」

    メロエッタ「まさか人間に負けを認める日が来るとはね…」

    メロエッタ「あなたしかいないわ、受け取りなさい」

    ナツメ「ボール?」

    セレビィ「ハツネまさか…!?」

    ナツメ「えっ、な、何が起こるの?」

    セレビィ「私たちはモロから人のパートナーを持つよう言われてたんだけどハツネはまだ一人も作らなくてね」

    レッド「モロ…?」

    メロエッタ「アキヒロのことよ」

    ナツメ「じゃあこのボールは私を?」

    メロエッタ「ええ、あなたをワタクシのパートナーにするわ」

    378 = 370 :

    ナツメ「…で、私は何をするの?」

    メロエッタ「いや、あなたじゃなくてワタクシが…」

    メロエッタ「……」

    メロエッタ「何をする…?」

    メロエッタ「タマネギ、あなたは何をしていたの?」

    セレビィ「私はお願いを聞いてあげてたりしたね、未来に行ったり過去に行ったり」

    セレビィ「ハツネって歌以外に何かあるの?」

    メロエッタ「……」

    メロエッタ「……」

    メロエッタ「…ふぅ」

    セレビィ「ないんだね」

    379 = 370 :

    ナツメ「別に私は何かしてほしいってのは特にないから変に考えなくていいわよ」

    メロエッタ「それでこそワタクシのライバルね」キリッ

    セレビィ「なんでここでそんな態度とれるの…?」

    レッド「変わったポケモンだね…」

    ナツメ「ここにいる11匹は全部変わってると思うけど」

    ナツメ「珍しいとかじゃなくていろいろなことが…」

    セレビィ「私は普通でしょ」

    メロエッタ「それはないわね」

    セレビィ「あんたに言われたくないね」

    380 :

    翌日

    ナツメ「これからカントーに帰るけど、本当に来るの?」

    メロエッタ「当たり前でしょ、ワタクシはあなたのパートナーなのよ」

    ナツメ「やっぱりそういうことなのね」

    ナツメ「わかった、これからよろしくね」

    メロエッタ「ふん、足ひっぱらないでよね」

    ナツメ「努力するわ」

    ナツメ「それじゃフーディン、帰りもお願いね」

    フーディン「テレポート」

    シュン

    ミュウ「……」

    ミュウ「くすくす」

    シュン

    381 = 380 :

    翌日・ヤマブキジム

    メロエッタ「退屈ねー、やることがないわ」

    ナツメ「当たり前でしょ、ジムバトルであなたを出せるわけないじゃない」

    メロエッタ「じゃあワタクシは何をしていればいいのよ」

    セレビィ「BGMでもやってれば」

    メロエッタ「……」

    メロエッタ「ずっと気になってたけどなんでタマネギがいるの」

    メロエッタ「あんたナツメのパートナーじゃないでしょ」

    セレビィ「うん違うよ」

    382 = 380 :

    セレビィ「でも私の次のパートナーはここにいるんだもん」

    メロエッタ「…はぁ?」

    ナツメ「……」

    セレビィ「ナツメに何かあったら大変だからね」

    セレビィ「今はナツメを守るのが私の役目だから」

    メロエッタ「それはワタクシの役目よ」

    メロエッタ「あんたは廃墟で竹でもかじってればいいのよ」

    セレビィ「信用できる相手が言えば安心でして任せられるんだけどね~」

    メロエッタ「……」

    セレビィ「ふふ」

    ナツメ「やめなさい」

    383 = 380 :

    ナツメ「ケンカしないの」

    セレビィ「まだ何もしてないよ」

    ナツメ「しようとしてた」

    ナツメ「友達なんでしょ、もうちょっと仲良くしなさいよ」

    メロエッタ「……」

    セレビィ「そうね、けんかしてもいいことないし」

    384 = 380 :

    夕方

    メロエッタ「はぁ…ほんと退屈だった」

    メロエッタ「やることと言ったら誰か来たら隠れるぐらい」

    メロエッタ「こんなこと毎日やってるわけ?」

    メロエッタ「よく飽きないわね」

    ナツメ「別に私はちゃんと仕事してるから、隠れたりもしないし」

    ガチャ

    ナツメ「ただいまー」

    ナツメ「!?」

    ナツメ「な…なにこれ…」

    セレビィ「わあ、家中めちゃくちゃだ」

    385 = 380 :

    ナツメ「レッド!いないのレッド!?」

    しーん

    セレビィ「いないみたいね、気配が感じられない」

    メロエッタ「携帯か何か連絡手段はないの?」

    ナツメ「うん、電話してみる」

    プルルルルル

    ~♪

    メロエッタ「鳴ってるのこの携帯よね」

    ナツメ「あっそれレッドの…」

    セレビィ「携帯を携帯してないなんて」

    ナツメ「……」

    386 = 380 :

    ナツメ「レッドのモンスターボールもない」

    ナツメ「どういうこと…?」

    メロエッタ「家出とかじゃないの」

    ナツメ「…!」

    セレビィ「なるほどねぇ」

    セレビィ「しかも家を荒らしてなんて」

    セレビィ「レッドに何かしたの?相当だよこれは」

    ナツメ「そんな…私何も…」

    387 = 380 :

    ナツメ「……」

    メロエッタ「……」

    メロエッタ「今はどうしてあいつがいなくなったかを考えるんじゃなくて探してみるべきじゃないの」

    ナツメ「…メロエッタ」

    ナツメ「そうよね、まずはレッドに会ってみなきゃ」

    メロエッタ「行先とか知ってそうな知り合いはいないの?」

    ナツメ「グリーンなら知ってるかも」

    ナツメ「さっそく電話してみる」

    388 = 380 :

    プルルルルル ガチャ

    エリカ「はいオーキドです」

    ナツメ「あ、もしもし、えっとヤマブキジムのナツメです」

    エリカ「あら、どうしましたナツメさん」

    ナツメ「エリカ…あのそっちにレッド行ってない?」

    エリカ「レッドさんですか?いいえ、来てませんが」

    ナツメ「そう…」

    ナツメ「じゃあグリーンいない?レッドがどこ行ったか聞きたいの」

    エリカ「わかりました、グリーンさんに代わりますね」

    389 = 380 :

    グリーン「もしもし」

    グリーン「レッドのことだよな、何かあったのか?」

    ナツメ「わからない、今日ジムから帰ってきたらいなくなってたの」

    グリーン「連絡はとれねえのか?」

    ナツメ「うん、携帯も置きっぱなし」

    グリーン「携帯を携帯しねえとはな」

    ナツメ「それもう聞いた」

    グリーン「え?」

    ナツメ「いや、何も」

    390 = 380 :

    ナツメ「レッドの行きそうなところとかはわからない?」

    グリーン「あいつの行きそうな場所ねえ…」

    グリーン「お前があいつに関して知らないことを俺が知ってるわけもないけどな…」

    グリーン「何かあいつとあったのか?」

    ナツメ「ないから困ってるのよ…」

    グリーン「そっか…」

    グリーン「わかった、俺の方でもいろいろ探してみるよ」

    ナツメ「うん、ありがとう」

    391 = 380 :

    ナツメ「グリーンも知らないのか…」

    ナツメ「他に知ってそうな人は…」

    ナツメ「……」

    ナツメ「いないか」

    セレビィ「手掛かりなしね」

    メロエッタ「どうするの?」

    ナツメ「探しに行く」

    ナツメ「どこにいるか、レッドの目的が何なのか何もわからないけど、とにかく探すの」

    392 = 380 :

    セレビィ「もし見つけたとしてもレッドが本当に嫌で家出していたらどうするの」

    ナツメ「……」

    ナツメ「それはあの人が決めたことだから、そうだったら引き留めたりしない」

    ナツメ「ただちょっと話がしたいかなーって程度よ」

    メロエッタ「話がしたいためだけにどこにいるかもわからない人を探すなんてね」

    ナツメ「面倒でしょ私」

    メロエッタ「…いいわ、手伝ってあげる」

    メロエッタ「もちろん、あんたも協力しなさい」

    セレビィ「うん、いいよ」

    393 :

    セレビィ「どこから探すの?」

    ナツメ「レッドの行きそうな場所をかたっぱしからあたって行く」

    メロエッタ「手がかりがないならそれしかないわね」

    ナツメ「出て来てフーディン」

    ナツメ「レッドの行きそうな場所にひたすらテレポートよ」

    フーディン「ラジャー」

    シュン

    394 = 393 :

    ――――――――――

    セレビィ「わあ…もう真っ暗だよ」

    メロエッタ「まだ探すの?」

    フーディン「ゼエ…ゼエ…」

    ナツメ「……」

    ナツメ「そうね、家の片づけしないと」

    ナツメ「それにもしかしたらレッドが帰ってきてるかもしれないし…」

    セレビィ「でもそれなら何か連絡が来てるんじゃない?」

    ナツメ「……」

    ナツメ「フーディン帰るよ」

    シュン

    395 = 393 :

    ナツメの家

    セレビィ「あれ、電気ついてるよ」

    ナツメ「…!」

    ガチャ

    ナツメ「レッド!」

    レッド「あ、遅かったね、おかえり」

    ナツメ「…よかった」

    レッド「ん?どうしたの」

    ナツメ「ううん、なんでもない」

    レッド「そうだごはんできてるよ、早く食べよ」

    ナツメ「うん」

    セレビィ「家がきれいになってる、もしかして…」

    メロエッタ「……」

    396 = 393 :

    メロエッタ「ナツメ、タマネギ耳をふさぎなさい」

    ナツメ「え?」

    メロエッタ「ハイパァァボイスゥゥゥゥゥゥ!!!」

    レッド「……」にやっ

    ギュルン

    メロエッタ「ハイパァァボイスゥゥゥゥゥゥ!!!」

    セレビィ「ふぅ…同じ威力で相殺されたから被害はほぼなくて済んだね」

    セレビィ「家の中であれが通ってたらどうなってたことか…」

    ナツメ「…え?」

    ナツメ「レッドがいきなりメロエッタになって…メロエッタが二匹になって…」

    397 = 393 :

    メロエッタ「くすくす」

    メロエッタ「ワタクシの姿でそんな笑い方をするんじゃない」

    メロエッタ「あんたも好きなんだったらおかしいことに気づきなさい」

    ナツメ「え…」

    セレビィ「どうしてギアナがここにいるの?」

    ナツメ「ギアナ?えっギアナ…?」

    ギュルン

    ミュウ「なんだ~バレてたんだ」

    ナツメ「今度はミュウに…」

    ミュウ「くすくす、ミューは本当のミュウだよ」

    ミュウ「この通り」♪He's a Pirate

    ナツメ「いや、この通りって言われても」

    398 = 393 :

    ナツメ「って、あなたが本当のミュウだろうと、そうでなかろうとどうでもいいの!」

    ナツメ「レッドはどこ、知ってるんでしょ」

    ミュウ「さあ?どこだろうね~」

    ミュウ「くすくす」

    ナツメ「……」

    ナツメ「だったら私にも考えがあるわ」

    ナツメ「いきなさいエーフィ!」

    エーフィ「ウリャッ」

    ミュウ「くすくす」

    ぎゅるん

    エーフィ「ウリャッ」

    バンッ

    399 = 393 :

    セレビィ「や、やめなよ家の中だよ」

    ナツメ「散らかれば元に戻せばいいだけ」

    ナツメ「そのための超能力よ」

    セレビィ「そのためじゃないと思うけど…」

    メロエッタ「落ち着きなさい」

    メロエッタ「いくらあんたが強くてもギアナには絶対にかなわないわ」

    ナツメ「じゃあどうすれば」

    メロエッタ「あいつに対抗するにはあいつと同等の力がいる」

    メロエッタ「ワタクシが戦うわ」

    メロエッタ「さあ指示を出しなさい」

    400 = 393 :

    ナツメ「メロエッタ、ありがとう」

    メロエッタ「パートナーなんだから当たり前のことで礼なんか言わないの」

    ナツメ「うん」

    ナツメ「いくよ、メロエッタいにしえの…」

    ガチャ

    レッド「ふう…さっぱりした」

    ナツメ「え?」

    レッド「おかえり、何やってんの?」

    ナツメ「レッド…本物…よね?」

    レッド「?」


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