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    元スレレッド「人見知りを克服しなくては…」

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    101 = 97 :

    ヤマブキシティ

    リーリエ「いよいよですね」

    リーリエ「緊張してきました」

    レッド「これまでもリーリエは7つのジムバッジをゲットしたんだ」

    レッド「あと一つだけじゃないか、大丈夫だよ」

    リーリエ「そう言ってしまえばそうですけど…」

    リーリエ「ナツメさん…ですからね」

    リーリエ「ナツメさんは今日私が来ることを知っているのですか?」

    レッド「さあどうだろう…俺からは言ってはいないけど超能力で知ってるかもね」

    102 = 97 :

    レッド「俺は奥で待ってるからがんばってね」

    リーリエ「レッドさん、一つよろしいですか?」

    レッド「一つと言わずにいくつでもいいよ」

    リーリエ「…私がナツメさんのところにたどり着いたとき、どちらを応援しますか?

    レッド「…リーリエだよ」

    リーリエ「……」にこっ

    パシャッ

    103 = 97 :

    ナツメ「……」

    ジムトレ1「ナツメさん、挑戦者来ましたよ」

    ナツメ「……」

    ジムトレ1「ナーツーメーさん!」

    ジムトレ2「レッドさん来ましたよ」

    ナツメ「!」ぴくっ

    ナツメ「あ、あれ二人ともいつの間に…」

    ジムトレ1「もしかして寝てました?」

    ナツメ「寝てない寝てない!」

    104 = 97 :

    ナツメ「えっと…な、なんだったっけ?もう一回言って」

    ジムトレ1(やっぱり寝てたか…)

    ジムトレ2「レッドさんが来ましたよ」

    ナツメ「レッドが!すぐ通して!」

    ジムトレ2「…はーい」

    ジムトレ1「レッドさん来ましたけど、挑戦者も来ましたよ」

    ジムトレ1「仕事ですから挑戦者の方優先でお願いしますよ」

    ナツメ「わかってるって」

    105 :

    ナツメ「どうしたの?なにかあった?」

    レッド「ちょっと見たいものがあってね」

    ナツメ「もしかして私?」

    レッド「んー半分当たりだな」

    ナツメ「じゃあもう半分は?」

    レッド「もうそろそろ来ると思うよ」

    ブンッ

    リーリエ「……」

    ナツメ「ああ…そういうこと」

    106 = 105 :

    ナツメ「……」

    ナツメ「ようこそ挑戦者」

    ナツメ「私がこのヤマブキジムのジムリーダーナツメ」

    ナツメ「あなたのお名前は?」

    リーリエ「リーリエです」

    ナツメ「……」

    ナツメ「リーリエちゃん、手加減しないからね」

    リーリエ「はい!」

    ナツメ「さあ始めましょうか」

    107 = 105 :

    ヤマブキジム外

    の子「……」こそこそ

    の子「ふぅ…」

    の子「へぇー、ここでのジム戦でもちゃんと教え子のバトル見るんだ」

    の子「見た目より真面目なのかな」メモメモ

    ???「見た目よりってそんな不真面目そうでもないけど」

    の子「正直あの人のことよくわかってないし…」

    の子「なんていうかまぁ…あれだから見た目の評価は低くなるのかな」

    ???「ふーん」

    108 = 105 :

    ???「でも写真はいっぱい撮るんだね」

    の子「いいじゃん別に…」

    の子「ただ捨てるかもしんないけど」

    ???「えっ捨てちゃうの!?」

    の子「あの人が価値のない人だとわかればね」

    の子「今はただどんな人なのかって観察してるだけだから」

    ???「そんなこと言わず素直に渡すもの渡しちゃえばいいのに」

    の子「ダメ」

    の子「これは私にとって重要なことだから軽率にできないの」

    の子「わざわざこんな前に来たんだから」

    109 = 105 :

    の子「さて、次はあの教え子の人を調べて…」ピッピッピ

    ???「あ、誰か来た」

    ???「わたし隠れるね」

    の子「えっそんな急に」

    コトネ「ん?こんなところで何やってんの」

    の子「うひゃっ!?」

    の子「って…あっ…コ…コトネ…さん?」

    コトネ「?」

    コトネ「私のこと知ってるの?」

    の子「あ…な、なんとなく…」

    110 = 105 :

    コトネ「…なんか怪しいね」

    の子「そんなことないですよ」

    コトネ「ここで何してたの」

    の子「何も…」

    コトネ「何も?」

    コトネ「こんなところでボーッとしてたっての?」

    の子「はい」

    コトネ「……」

    111 = 105 :

    ???(ねえねえこの人に渡してもらえば?)ひそひそ

    の子(ちょっとあんたは黙ってなさい)

    コトネ「なんか言った?」

    の子「いえ、何も」

    コトネ「うーん、やっぱり怪しいな」

    コトネ「とりあえずナツメさんに言うか」

    コトネ「ちょっと私と来て」

    の子「!」

    の子「そ、それは困ります!」

    コトネ「言われたら困るのか、やっぱり何かしてたな」

    112 = 105 :

    の子(今はまだ会うつもりはないからな…)

    の子「よし逃げよう」

    コトネ「ん?」

    の子「出てきてカイリュー!」

    コトネ「あっ待ちなさい!」

    の子「コトネさんごめんなさい、また今度!」

    コトネ「……」

    コトネ「行っちゃった」

    コトネ「とりあえずナツメさんに言っとこ」

    コトネ「久しぶりだな~ナツメさん」

    113 = 105 :

    リーリエ「キュウコン、大文字です!」

    キュウコン「コンッ!!」ボンッ

    フーディン「フギャ」ぱたっ

    リーリエ「や…やった…?」

    リーリエ「やりましたよキュウコン!」

    キュウコン「コーン(^^♪」もふっ

    リーリエ「ぐう…っ」

    リーリエ「が、がんばりましたね」なでなで

    114 = 105 :

    コトネ「やったじゃんりーリエ」

    リーリエ「コトネさん!いつの間に…」

    コトネ「へへ、久しぶりだね」

    ナツメ「リーリエちゃん、おめでとう」

    ナツメ「これがヤマブキジムのジムバッジ、ゴールドバッジよ」

    ナツメ「これで8つそろったね」

    リーリエ「はい、ありがとうございます」

    ナツメ「後はレッドからいろいろ言ってくれるわ」

    115 = 105 :

    ナツメ「久しぶりねコトネ」

    コトネ「はい」

    ナツメ「あの子は大丈夫なの?」

    コトネ「もう私が手伝わなくても普通に生活できるようになりましたからね」

    コトネ「そうだ、私がここに来る前にジム覗いてた子がいたんですけど、何か知りませんか?」

    コトネ「なんかめちゃくちゃ怪しかったんですよ」

    ナツメ「…?」

    ナツメ「さあ、知らないけど」

    116 :

    おつおつ

    117 :

    の子「まさかあそこでコトネさんが現れるとは…」

    の子「わかんなかったの?」

    ???「そんなに予知とか得意じゃないし…」

    ???「わたしだって万能じゃないんだよ」

    の子「そう…じゃあ今度からは自分でやってみるようにする…」

    の子「特に練習とかしてないけどなんとかなるかな」

    ???「うん、その方がいいよ」

    118 = 117 :

    の子「……」ピッピッピ

    の子「あ、わかった」

    ???「どういう出会いをすればいいか?」

    の子「違う」

    の子「あの人の教え子」

    の子「リーリエっていうんだ…」

    の子「あー…一、二回会ったことあるかな…」

    の子「私が会った時と全然雰囲気違うからわかんなかった」

    119 = 117 :

    ???「まだ観察続けるの?」

    の子「始めたばかりだ、終わる理由がないよ」

    ???「普通に助けてあげればいいだけなのに」

    の子「嫌」

    の子「パパはあの人のこと信用してるかもしれないけど私はしてないもの」

    の子「どんな人かもわからずにやって、未来を変えてしまいたくない」

    ???「……」

    ???「そもそも君は本当にあの二人を助けたいのかい?」

    の子「……」

    の子「まだわからない」

    120 = 117 :

    ???「……」

    ???「わからないというのならやめた方がいいよ」

    の子「どうして」

    ???「今までにもわたしの力を使って過去を変えようとした人はいた」

    ???「自分たちが望んだ世界にしたから喜ぶ者はいた」

    ???「けれどもそれと同じぐらい過去や未来が変わったことにより苦しむ者もいたんだ」

    ???「その人たちは自分が望んで世界を変えたんだ」

    ???「でも苦しんだ」

    ???「君は自分が望んでもいないのだからやるべきではないと思う」

    ???「望まずにやるべきではない過去改変」

    ???「セレビィ心の一句」

    の子「うるさい」

    121 = 117 :

    セレビィ「いやでもほんとだよ」

    セレビィ「とくに今回の君の場合なんか今までなかったぐらい異常だもん」

    セレビィ「間違いなく今までの誰よりも混乱して苦しむよ」

    の子「さっさと渡しちゃえとか言ってたの何だったの…」

    セレビィ「それは君が観察とか言いながらも、心の底からそうしたいと考えてると思ったからで…」

    セレビィ「わからないとかいうのならやめた方がいいよ」

    の子「……」

    122 = 117 :

    セレビィ「わたしは気がつかなかったけど、あの生活に不満があったの?」

    の子「そんなわけない」

    の子「パパもママも兄弟たちもみんなやさしいし大好きだ」

    セレビィ「じゃあなんでこんな過去を変えちゃうようなことしようとするのかな」

    の子「あの人たちにただ興味があったってだけ」

    の子「もしいい人だったら…」

    セレビィ「どうするか決めるのはキミ自身だ」

    セレビィ「でもキミの選択が必ずキミにとってイイコトになるとは限らないからね」

    の子「わかってるよ…」

    123 = 117 :

    夜・ナツメの家

    ナツメ「リーリエちゃんはこれからどうするの?」

    ナツメ「バッジを8つ集めたから、これでリーグに行くことができるけど」

    リーリエ「ポケモンリーグですか…」

    リーリエ「……」

    リーリエ「カントーでは行かないことにします」

    コトネ「えっ!もったいなっ!」

    コトネ「なんでよリーリエ、せっかくバッジを全部集めたのに」

    ナツメ「全てのトレーナーがリーグに行くために集めているわけじゃないの」

    ナツメ「目的は人それぞれだからね」

    124 = 117 :

    コトネ「なるほど」

    コトネ「じゃあリーリエの目的ってなんなの?」

    リーリエ「目的は…そうですね、自分に自信をつけるためと言いますか…」

    リーリエ「ポケモンリーグには行くつもりなんです」

    リーリエ「ここではなくアローラのリーグなのですが」

    コトネ「じゃあリーリエもうアローラに行っちゃうの?」

    リーリエ「そう…ですね」

    リーリエ「いつかはアローラへ行き、お母様のお手伝いをするつもりでしたから」

    125 = 117 :

    コトネ「そっか、やりたいことが決まってるっていいよね」

    コトネ「がんばりなよリーリエ、またアローラに行ったらお会うね」

    リーリエ「コトネさん…」

    コトネ「んじゃ私帰りますね」

    ナツメ「あれ、今日は泊まんないの?」

    コトネ「はい、お母さんに今日帰るって言っちゃったんで」

    コトネ「ずっと帰ってなかったですからね」

    126 = 117 :

    の子「……」

    セレビィ「覗きとは大胆だね」

    の子「ばれなきゃ問題ないって」

    の子「秘密道具いっぱいもってきたんだから対策は大丈夫」

    セレビィ「でもそうやって油断すると失敗したりするんだよ」

    の子「私の作戦は完璧よ」

    セレビィ「そいつはどうかな」

    の子「なに?」

    セレビィ「この透明マント、小っちゃくない?」

    の子「え…?」

    127 = 117 :

    の子「これでよし」

    の子「さて観察の続きだけど…」

    の子「この人はまあ話してるけど、あの人は全然話さないな」

    セレビィ「無口なんじゃないの?」

    の子「…だろうね」

    の子「……」

    の子「あの人何考えてるんだろ」

    セレビィ「読んでみたら?」

    の子「そんなことできたらやってるっての」

    128 :

    翌日・クチバシティ

    リーリエ「レッドさん、ナツメさんお世話になりました」

    ナツメ「うん、アローラに行っても元気でね」

    リーリエ「はい」

    レッド「……」

    ナツメ「ほら、あなたからも何か言ってあげないと」

    ナツメ「一番弟子の旅立ちでしょ」

    レッド「あー…うん…」

    レッド「その、なんだ、あっちでも元気でな」

    ナツメ「それさっき私が言った」

    129 = 128 :

    レッド「こういう時って何て言えばいいのかな…」

    ナツメ「あなたは誰にも言わず黙って行っちゃうからね」

    ナツメ「こういうのは慣れてないか」

    レッド「それはもう昔のことじゃんか」

    ナツメ「そうね、昔のことよね」

    ナツメ「じゃあせっかくお別れの挨拶ができるんだから、よく考えて」

    ナツメ「もう大人なんだし、ちゃんと考えたら出てくるよ」

    レッド「……」

    130 = 128 :

    レッド「……」スッ

    リーリエ「これは…?」

    レッド「バトルサーチャー」

    レッド「戦いたいトレーナーを見つけてくれる機械だ」

    レッド「俺のお古で悪いけどちゃんと使えるから」

    リーリエ「ありがとうございます」

    レッド「俺とはまだ戦ってないでしょ」

    レッド「また会うときまでに強くなりなよ」

    131 = 128 :

    レッド「それと…」

    リーリエ「モンスターボール…?半分…」

    リーリエ「どういうことですか?」

    レッド「俺のお守り、リーリエにあげる」

    レッド「俺が旅に出る前から大切にしてたものなんだ」

    レッド「これがあったからチャンピオンまで、いや今まで無事だったのかもね」

    レッド「俺はもう旅に出たりはしないからさ」

    レッド「……」

    レッド「えっと…無理はするなよ、たまには遊びに来いよな」

    リーリエ「はい」

    132 = 128 :

    の子「……」

    セレビィ「観察対象一人減ったね」

    の子「あのバトルサーチャーとモンスターボール…」

    の子「そうか…」

    セレビィ「ねえ聞いてるの?」

    の子「リーリエさんは最初っから観察対象じゃないって」

    の子「あの人はいい人だってのはもう知ってるんだから」

    の子「私が見たいのはあの二人だけよ」

    の子「でもまあこれで今日からは家に二人だけか」

    の子「これでよりわかりやすくなった」

    133 = 128 :

    一週間後・ヤマブキシティ

    セレビィ「ふわー…あ」

    セレビィ「今日で…何日目だ」

    セレビィ「まだ続けるの?」

    の子「まあね…」

    セレビィ「写真いっぱい増えたねー」

    の子「うん…」

    セレビィ「どうしたの?今日はやけにテンション低いね」

    セレビィ「もう疲れた?元の時代に帰る?」

    の子「何言ってんの、これからよ」

    セレビィ「これから?」

    134 = 128 :

    の子「あの二人に接触するの」

    の子「一人になったところを狙ってね」

    セレビィ「おおついに」

    の子「あっちの人はジムリーダーみたいだから行きの時間じゃ迷惑よね」

    の子「帰り道を狙うとして」

    セレビィ「じゃあ男の方に行くわけだ」

    の子「そうなんだけど」

    の子「……」

    セレビィ「なに?」

    の子「どういう出会いをしようか…」

    135 = 128 :

    ――――――――――

    の子「そうだ、いいの思いついた」

    セレビィ「思いついたはいいけど、あの人もういないよ」

    の子「えっ」

    の子「ど、どっち行ったの!?」

    セレビィ「あっち」

    の子「追いかけるよ」

    セレビィ「うん」

    136 = 128 :

    の子「見つけたっ!」

    の子「おっと、そうだ」

    の子「セレビィ、あなたは戻ってないと」

    セレビィ「ああ、そうだね」

    セレビィ「一人で大丈夫?」

    の子「まかせなさい」

    セレビィ「じゃあがんばれー」

    の子「うん」

    の子「……」

    の子「よし」

    137 = 128 :

    レッド「……」

    の子「あ、あのー…」

    グリーン「おうレッド、買い物か?」

    の子「!!!!!!!!???????」ビクッ

    の子「……」サッ

    レッド「?」キョロキョロ

    グリーン「どうした?」

    レッド「なんか今呼ばれた気が…」

    グリーン「それ俺だ」

    レッド「いや、お前じゃなくてさ」

    レッド「……」

    レッド「気のせいか」

    138 = 128 :

    の子(もう…!せっかく話かけようと思ったのに!)

    の子(パパのバカ!)

    の子(パパがいたんじゃあの人に話かけられないじゃないの)

    の子「……」

    の子「……」

    の子「パパとあの人すごく仲が良さそうね…」

    の子「それでもあの人はあまり話さないけど」

    の子「……」

    の子「長いな」

    139 :

    グリーンの娘だと…

    140 :

    セレビィ「まだなの?」

    の子「パパのせいでね」

    セレビィ「あらーほんとだ」

    セレビィ「見た目全然変わってないね」

    の子「まあたしかに…一目でわかる」

    の子「髪型のせいかな」

    の子「特徴的だし」

    の子「パパの昔の写真もあんな感じだったし」

    141 = 140 :

    グリーン「じゃな、バイビー」

    レッド「ああ」

    の子「やっと行った」

    の子「バイビーってなによ…」

    セレビィ「やっとだね、待ちくたびれたよ」

    の子「……」

    セレビィ「どうしたの?行かないの?」

    セレビィ「あ、そっか、わたしがいるから」

    の子「いやそうじゃない、気分が変わった」

    の子「方法を変える」

    の子「…よし」

    の子「あなたは戻ってて」

    142 = 140 :

    レッド(必要なものは全部買ったし帰るか)

    レッド(今日はナツメの大好物だから喜んでくれるだろうな)

    ドンッ

    レッド「むっ…」

    の子「いったぁ~、どこにめぇつけてあるいてやがんだこの!」

    レッド(なんかぶつかられた…)

    レッド(こんな小さい子なのに口悪いな…)

    レッド(ただ…すごい不慣れな…普段こんな言葉使ってないんだろうな)

    の子「きいてんのかてめーこのやろー!」

    レッド「あ、うん…」

    143 = 140 :

    レッド(どうしようかな…)

    の子「おいこら」

    レッド「うん…あー…ご、ごめ…」

    レッド「…!」

    レッド「ナツ…メ…?」

    の子「む…」

    の子「違う!私の名前は…!」

    の子「あっ」

    の子(しまった、ナツメって名前で反応しちゃった)

    の子(せっかくの完璧な演技が)

    144 = 140 :

    レッド「名前は…?」

    の子「くっ…きょ、今日のところは勘弁してあげる!」

    の子「さいならー!」ぴゅーん

    レッド「……」

    レッド「……」

    レッド「…?」

    レッド「なんだったんだ?」

    レッド「…でもなんか…ちょっとだけナツメに似てたな」

    レッド「そう、昔の…」

    145 = 140 :

    セレビィ「はぁ…何やってんの」

    の子「…つい」

    の子「一度の失敗ぐらいでくじけないよ私は」

    の子「あの人は今日のところはやめとくとして…」

    セレビィ「次は女の人だね」

    の子「うん」

    の子「さすがに同じ方法じゃつまらないよね」

    セレビィ「別にそこはどうでよくない?」

    の子「よくない!」

    146 = 140 :

    夕方

    ナツメ「ん~…今日もつかれた」

    ジムトレ1「ナツメさんお疲れさまでーす」

    ナツメ「お疲れ様、また明日ね」

    ジムトレ1「はーい」

    ナツメ「さて、私も帰ろ」

    セレビィ「あ、出てきた」

    セレビィ「今回はどういう出会いをするつもりなの?」

    の子「そうだな…ちょっと驚かせてみようか」

    147 = 140 :

    ナツメ「~♪」

    の子「よし、ここから」

    の子「今だっ」ツルッ

    の子「ふぇ?」

    の子「うわっ!?」ドスンッ

    の子「いたたたたた…」

    ナツメ「大丈夫?」

    の子「あっ…だ、大丈夫…です」

    ナツメ「ほんとに?今上から落ちてきたけど…」

    148 = 140 :

    ナツメ「怪我はない?見せて」

    の子「い、いやほんとに…」

    の子「あっ」

    の子(そういえばパパはこの人超能力者だって言ってたな、それもかなりの)

    の子(てことは私の考えてることもバレちゃうのかな)

    の子(私もちょっとぐらい防げるけど…)

    の子(いやでもそんなことしたら怪しまれるよね)

    の子(って何もしてないから今のこの考え全部筒抜け!?)

    の子(ど…どうしよう…?)

    ナツメ「ほんとに大丈夫?難しい顔してるけど」

    149 = 140 :

    ナツメ「やっぱりどこか痛むんでしょ」

    の子「ほ、ほほほほんとに大丈夫ですって」

    ナツメ「嘘はよくないわよ」

    ナツメ「私にはなんでもお見通しなんだから」

    の子「!」ドキッ

    ナツメ「なんちゃって」

    の子(なんちゃって…って本当なの、わかんない)

    の子(私も人の考えが読むことができれば…)

    ナツメ「そういうことは無理だけど今ので無事じゃないってはわかるから」

    ナツメ「あ、やっぱり怪我してるじゃない」

    の子「えっ」

    ナツメ「よかった、軽くすりむいてるだけみたいね」

    ナツメ「これなら、サーナイト癒しの波動よ」

    サーナイト「ハイ」

    150 = 140 :

    の子「あ…ありがとうございます…」

    ナツメ「他に痛むとこはない?」

    の子「は、はい…もうないです」

    ナツメ「よし、立てる?」

    の子「はい…」

    ナツメ「あれ?あなたなんだか…」

    の子「な…なにか…?」

    ナツメ「なんだかちょっと昔の私に似てるなって思って」

    ナツメ「まああなたみたいに表情を表に出すことはあまりなかったんだけど」

    の子(この人の昔のこと…)


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