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    元スレぐだ男「おうち帰る」 マシュ「は?」

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    151 = 1 :

    マシュBB「大丈夫ですよー。肉体の主導権を握っただけで、マシュさんの人格にはノータッチですから」

    マシュBB「聞こえないでしょうが、今も私の脳内ではマシュさんの声がガンッガン響いてるんですよー?」

    マシュBB「え? 何? ふんふんなるほど……」

    マシュBB「子ギルくんの体操服礼装、どうしてないんですかって? 運営に要望でも出してみましょうよマシュさんっ!」

    デオン「絶対にそんなこと言ってないだろうな」

    エリザ「なんかマシュなら言いそうな気が一瞬だけしたけど、よく考えてみたら言うわけないわね」

    茨木「なんか凄く言いそうだがな? 何故だろうな?」

    マシュの人格(言いませんよッ!)ガビーンッ

    152 = 1 :

    デオン「……まあお前のことだろうから飽きたらやめるだろうが……」

    エリザ(逆に言うと飽きるまでやめないんだろうけどね……)

    デオン「次の疑問に移るか。お前の本体はどうした?」

    マシュBB「分霊みたいなことをしてるだけだから、ちゃんとカルデアにいますよ!」

    マシュBB「ちなみに、結構無理してます。本体と分身の私、どっちも人格を維持しているだけで頭が割れそうに痛いです」

    デオン「さっさとやめてしまえ。そして私たちの旅から疾く失せろ」

    エリザ「デリート! デリート!」

    茨木「でざーと! でざーと!」

    マシュBB「味方がどこにもいねぇ……!」

    153 = 1 :

    マシュBB「まあまあ。そんなことは言いっこなしですよ。せっかくサポートに来たのに」

    デオン「なんだと?」

    マシュBB「監視、ちょっと手ぬるいなって思って。もうちょっとカメラをグレードアップさせようかなって」

    マシュBB「流石にそこまでやるんなら私が直接手を汚さないと、なので。こうしてイレギュラーな手段で来たってわけです」

    デオン「……」

    エリザ「……」

    茨木「……」

    デオン「紅茶でも淹れよう」

    茨木「東京ば●奈でも食べるか?」

    エリザ「肩揉んであげましょうか?」

    マシュ(変わり身早ッ!)

    マシュBB「現金過ぎですね」

    デオン「ふっ。なんのことだ? 親友よ」ニコリ

    エリザ「LINE交換する?」

    茨木「簒奪した品の分け前についての説明はこの書物に記しておいたぞ? 何、同胞なのだから当然よ」ニヤァ

    マシュBB「あははっ。私利私欲見え見えで反吐が出るような仲良しごっこをありがとう」ニコニコ

    154 = 1 :

    休憩します!

    155 :

    ラフムの事をマシュって言うのやめろよ!

    156 = 1 :

    十分後

    マシュBB「……というわけで、私がここからカメラ搭載ドローンで二人を監視する感じで」

    エリザ「これ私のときにも使われるんだ、と思うと複雑だけど、今は心強いわ。やるじゃないBB」

    マシュBB「えへへー。それほどでもー!」

    エリザ「でもマシュの顔でBBの笑顔されると吐きそうになるから笑わないで?」ニコニコ

    マシュBB「そろそろ訊こうかと思っていたんですが、なんでみんな私に当たり強いんですか。この旅を手配したのも私ですよ?」

    デオン「自分を知れ」

    茨木「そもそもBB。汝、吾らのこと好きじゃないだろう?」

    BB「……」

    BB「てへっ?」

    デオン「お前のそういう自分に不利な質問をされたときに適当にはぐらかすところを一番信用していない」

    157 = 1 :

    エリザ「ねえ。さっそくコレ飛ばしてみせてよ」

    マシュBB「えー。今ですかー? しょうがないですねー」


    カチッ ブゥゥゥン


    デオン「おお。飛んでるな」

    茨木「ふむ。だが動かせない、というのでは笑い話にもならんぞ?」

    マシュBB「大丈夫ですよーっと。ほらほら」

    ブゥゥゥン

    エリザ「きゃあ!? こっちに飛ばさないでよ!」

    マシュBB「逃げろ逃げろーーー! 迷宮の出口に向かってよーーー!」ゲラゲラ!



    ザザッ


    BB(ん? 本体の方で何かがあったようですね。一体何が……ッ!)

    158 = 1 :

    カルデア

    BB「なんか心配になっちゃって、ついに巌窟王さんの方にもカメラ飛ばしちゃいました……」

    BB「さぁて、どうなってるかな。そろそろ脱出できたかなー」


    ピッ



    巌窟王「」プカー

    赤松「巌窟王さんが水槽の中でぷかぷか浮いてるーーーッ!」ガビーンッ!

    最原「巌窟王さーーーんッ!」


    ガブガブガブッ


    百田「ま、まずい! 巌窟王がピラニアに食われッ……!」

    巌窟王の骨「」ジャァァァン!

    アンジー「骨になっちゃったね」

    最原「今度こそ絶対死んだーーーッ!」ガビーンッ




    BB「ブーッ!?」

    159 = 1 :

    マシュBB「がっ、巌窟王さーーーん!?」ガビーンッ

    エリザ「ぎゃあああああ!」ガリガリガリッ

    茨木「おいBB! BB! エリザの角がドローンに削り取られているぞ! BBィーーーッ!」

    マシュBB「……あっ。令呪一角で復活した……よかったー、ギリギリ間に合って」フー

    エリザ「なくなるー! なくなるー! 私のチャームポイントがなくなっちゃうー!」ガリガリガリッ

    デオン「やっぱりBBは信用するべきじゃないな」

    160 = 1 :

    休憩します!

    161 :

    乙乙

    これ、英霊を食べたピラニアぇ…。

    162 :

    そのピラニアを焼いて食べたら油が飛んで親指に直撃にワンチャン

    163 :

    ぐだ男&ジャックサイド

    ジャック「……」

    ジャック「今、なんて言ったの?」

    ぐだ「俺の家はしばらく連れて行かない。このままどこかで遊ぶぞ」

    ジャック「マジカルなステッキの出番?」ギャランッ

    ぐだ「ナイフだそれは。落ち着け」

    ジャック「マジ狩る腹裂くー……」キャルンキャルン

    ぐだ「物騒な呪文やめて。仕方ないだろ、うちの両親二日酔いなんだから」

    ジャック「むー」

    ぐだ「その代わり、今からドンキ行って、適当なボール買ってさ。公園で遊ぼう?」

    ぐだ「ダメか?」

    ジャック「……仕方ないなぁ」ニコッ

    164 = 1 :

    ドンキ

    ジャック「狭い! 棚が高い! 凄い!」キラキラキラ

    ぐだ「いつ来ても圧迫感あるよなー……えーとボールはっと……」キョロキョロ

    ジャック「おかあさーん! お菓子も買っていい?」

    ぐだ「五百円までに抑えろよー」

    ジャック「はーい!」

    ジャック「……」

    ジャック「きのこ? たけのこ?」

    ぐだ「宗教戦争が起こるから、その二つはやめてくれ」

    165 = 1 :

    ジャック「むいー。五百円で買える量って結構少ないね?」

    ぐだ「充分だ充分」

    店員(あの二人、兄妹かしら。ふふ、随分と微笑ましい……)

    ジャック「おかあさーん、あれ何ー?」

    店員「!?」

    ぐだ「……大人の玩具だな。ジャックには必要ないかなー」

    ジャック「ふーん」

    店員(えっ。おかあさん? 若っ! そして男っぽい!)ガビーンッ

    ぐだ(あの店員やたらこっち見て来るな……?)

    166 = 1 :

    公園

    ぐだ「ということで辿り着いたぞ、公園!」

    ジャック「わーい!」

    ぐだ「ボールを持てい!」

    ジャック「はーい!」

    ぐだ「……何して遊ぼうかな……トス、レシーブ、二人でのリフティング……」

    ジャック「……」

    ぐだ「ジャック?」

    ジャック「あれなーに?」

    ぐだ(と、言ってジャックが指さしたのはブランコだった)

    ぐだ(二つ席が並んでおり、もう片方では母親が娘のブランコを押してやっている)

    ぐだ「ブランコだな」

    ジャック「そうじゃなくって、後ろであの女の人は何してるのかなって。危なくない?」

    ぐだ「……」

    ぐだ「よし。最初はアレ乗るか」

    ジャック「?」

    167 = 1 :

    ジャック「あははははははっ! 楽しいー!」

    ぐだ「おーう。それはよかった。もっと押すかー?」

    ジャック「あははっ! 落ちちゃうよー!」

    ぐだ(お前の身体能力なら一回転したところで問題なさそうだけどな)

    おばちゃん「あら。妹さん?」

    ぐだ(隣でブランコ押してたお母さんに話しかけられた)

    ぐだ「みたいなものです」

    おばちゃん「ふふっ。いいわね、仲良くて」

    ぐだ「家族ですからね」

    ジャック「おかあさーん! ジャンプしてみてもいいー?」

    ぐだ「絶対にやめろ! 色々バレる!」

    おばちゃん(おかあさん?)

    168 = 1 :

    十分後

    「一緒に遊ぼう! 砂場で山とか作ってみよう!」

    ジャック「いいよー! 最終的には蹴って崩そう!」


    キャイキャイ


    ぐだ(なんか流れで仲良くなってしまった……まあ情操教育的には良さそうだし、いいか)

    おばちゃん「ふふっ。ごめんなさいね。うちの子と遊んでもらっちゃって」

    ぐだ「いえ。こちらこそ」

    おばちゃん「ところで、砂場ってたまにとんでもない物が埋まってたりするから、後で手は洗わせないとダメよ?」

    ぐだ「とんでもないもの?」

    おばちゃん「犬とか猫とかのフンとか」

    ぐだ「……気を付けておきます」

    ぐだ(手慣れてるなー)

    ぐだ「……」

    ぐだ(ああ、平和だ! 地縛霊が強化されたり、無駄にチャフをバラまいたりしない!)

    ぐだ(帰ってきてから一番平和かもしれな――!)

    ジャック「ん?」ピクッ

    ぐだ「お?」

    169 = 1 :

    ジャック「ねえ。このバケツで水をくんできてくれない?」ニコニコ

    「うん、いいよ! すぐに持ってくるねー!」

    ジャック「……」スンッ

    ぐだ(ジャックは友達が自分から視線を逸らし、背を向けた時点でナイフを取り出した)

    ぐだ(あの角度からだと彼女の体に隠れておばちゃんからは何も見えないし、友達は言わずもがなだろう。背中に目玉でも付いてない限り)

    ぐだ「ジャック!?」

    ジャック「ひょいっと」ブンッ!

    ぐだ(ジャックは一息でナイフを投げた。道路側に向かって)

    ぐだ(ナイフは道路を走っていた車のタイヤに激突。パンク音が響き、大きくバランスを崩した車体はガードレールにぶつかって停止した)


    ガシャァァァン!


    「えっ!?」ビクッ

    おばちゃん「……事故?」

    ジャック「おかあさーん! あの車、交番の指名手配の写真に載ってた人が乗ってるー!」

    ぐだ「はっ?」

    ジャック「児童性愛者で連続殺人鬼のやばい人が乗ってるー!」

    ぐだ「はあっ!?」ガビーンッ!

    170 = 1 :

    連続殺人鬼「ぐ、ご……!」ガチャリンコ

    ぐだ(中から血を流しながら出てきたのは、確かに人相が悪い男だった)

    ぐだ「……えーと、ちょっと待て。ちょっと待てよー……確かにあの顔は見覚えがある!」

    ぐだ「まずい。なんてこった! 人違いじゃない! 本物だ!」ガビーンッ

    ジャック「あと、多分中に数人……うん、一応数人いる」

    ぐだ「……なんで『一応』なのかわかっちゃったよ。クソッ!」

    おばちゃん「な、な……!?」ガタガタ

    ぐだ「ジャック! 面倒なことになる前にアイツを――!」

    連続殺人鬼「ひっ! く、来るな! 中にいるヤツを殺すぞ!」

    ぐだ「……ッ!」

    ジャック「……」

    ジャック「え? もう死んでいる人を、どうやって殺すの?」

    連続殺人鬼「なっ……!?」

    連続殺人鬼「……」

    ジャック「……」

    ジャック「あはっ! バカだね! 苦し紛れでも反論すればバレなかったのに!」ニヤァ

    連続殺人鬼「!?」

    ぐだ(このロリおっかねぇーーー!)ガビーンッ!

    171 = 1 :

    連続殺人鬼「……はっ! なら別にいいさ! 人質なんて現地調達できるんだからなぁ!」ダッ

    「え?」

    ぐだ「まずい! ジャック!」

    ジャック「はぁい」ヒュパッ

    連続殺人鬼「捕まえたァ」ガシッ

    「い、いやあ! 離して!」

    ジャック「大丈夫。もう離れてるよ」


    ズルッ

    ボトッ


    連続殺人鬼「……」

    連続殺人鬼「は? 俺の……手首が……?」

    ジャック「綺麗に切ったから、今すぐ手術すればくっつくよ?」ニコッ

    「……」

    「」フッ バターンッ

    ぐだ「あーーー! いたいけな少女に余計なトラウマができたーーー!」ガビビーンッ

    おばちゃん「……」ガタガタ

    ぐだ(彼女に至っては恐怖で喉が機能してない! 本当にごめんなさい!)

    172 = 1 :

    連続殺人鬼「ひ、い、ぎゃああああ! 助けっ――!」

    ジャック「当然助けないよ?」ヒュパッ

    連続殺人鬼「ほべっ」ドターンッ

    連続殺人鬼「あ、あれ……俺の足……俺の足首が……!?」ウゾウゾ

    ジャック「いもぉーむしー」ルンルン

    ぐだ「粉雪のリズムで残酷なワード口ずさむのやめてくれ!」


    ズシュッ グチャッ バキッ


    連続殺人鬼「ぎゃああああああああああっ! や、やべて……死にたくな……死にたくない……!」

    連続殺人鬼「お、お願い、助けて……!」

    ジャック「なんで?」

    ぐだ(なんで!?)ガビーンッ

    ジャック「あなたが殺した女の子たちは、同じことを言わなかったの?」

    連続殺人鬼「あ、あぎゃ、いぎいいいい……!?」

    ジャック「どっちにしろ殺さないけどね。おかあさんに怒られちゃうもん」

    ジャック「ねっ?」ニコニコ

    ぐだ「……」

    ジャック「殺した方がよかった?」

    ぐだ「いや、いい。それでいい。切り口綺麗だから確かに手術すれば問題なくくっつきそうだしな……」

    ぐだ(流石に両手両足はやり過ぎだけどな……)

    ぐだ「失血死しないよう最低限の処置はしてやれ。後はもう全部BB頼みだ」

    ジャック「はーい!」

    ぐだ(すまん、BB)

    173 = 1 :

    続きは明日の夕方!
    ネロ祭、かなり遅れてるぜ……!

    174 :

    死んだ方が幸せだったかも…

    175 :

    ネロ祭りは体操服はあっても着替えさせる英霊がいないんだよな…
    >>1乙ー 続き待ってるぜ

    176 :

    監獄服メイヴちゃんかわいい(現実逃避)

    更新待ってるよ

    177 :

    ジャック「ふいー! 終わったー!」キラキラキラ

    ジャック「さーてとっ。それじゃあ砂の山の続きを……?」

    ジャック「あれ? 寝てる。しょうがないなぁ、こんなところで」

    「」チーン

    ぐだ(ショッキングすぎる絵を間近で見た挙句に、かなりの血飛沫を浴びたんだから仕方ないよなぁ……)

    ぐだ(……)

    ぐだ(そういえば最初は俺も、ジャックの蛮行を見たときは吐いたな……イヤな慣れだ)

    ジャック「ねえ。大丈夫? そんなところで寝たら風邪引く……」

    おばちゃん「……!」ダッ


    ドンッ


    ジャック「きゃっ」

    ぐだ「ジャック!」

    ぐだ(おばちゃんが友達を心配するジャックを突き飛ばして、気絶してぐったりしている小さな体を抱き上げた)

    ぐだ(……まあ、これだけやったら当然の反応か)

    おばちゃん「……」ガタガタ

    ジャック「……え? どうしたの? 私たち、何かした?」

    ジャック「なんでそんなに怖い顔で睨むの?」

    ぐだ「ジャック」

    ジャック「……助けてあげたのに……ねえ。なんで?」

    ぐだ「ジャック!」

    ジャック「……」

    ぐだ「行こう。人が集まると逃げきれなくなる」

    ジャック「……うん、わかった」

    178 = 1 :

    虚構殺人遊戯 才囚学園

    最原「そうか……犯人は星くんの研究教室と、体育館の間をロープウェイで移動したんだ!」

    「なるほど。俺の研究教室と体育館の窓だと、俺の研究教室の方が高いからな。一方通行だがトリックは成立させられる」

    百田「決まりだ! 犯人は巌窟王の死体を、星の研究教室から体育館まで直に運んだんだ!」

    アンジー「……」

    アンジー「うーん、本当にそうかなー?」

    最原「えっ?」

    宮寺「おや? 夜長さんには、何か反論があるみたいだネ」

    アンジー「いや、痕跡は残っているから、トリックが使用されたという一点のみは賛成なんだけどさー……」

    アンジー「それ、かなり難しくないかなって思っただけなんだよねー」

    最原(難しい……?)

    巌窟王「……アンジー。余計なことを言うな」

    アンジー「おっと。ごめんなさい神様」

    春川「……前から訊きたかったんだけど、夜長はなんでソイツのことを神様って呼んでるの?」

    巌窟王「その説明は面倒だ! 省け!」ギンッ

    最原(今更だけど、被害者が議論に参加している殺人事件って前代未聞だよな……)ズーン

    179 = 1 :

    最原(……いや、待てよ。巌窟王さんを見て気付いたけど、アンジーさんが言った『難しい』の意味って……!)

    最原「体格……?」

    巌窟王「!」ギクリ

    最原「そうか。手作りのロープウェイで、ただでさえ足場が不安定なのに、巌窟王さんの体を乗せた状態でロープウェイを使うのは……!」

    入間「犯人自身の体重も加わっていたはずだから、発車、走行中、停車のいずれにおいても危険度は高ぇーだろうな?」

    入間「言うなれば……夜の田舎道を全裸で歩くようなスリル……あぁん、想像しただけで……!」

    王馬「入間ちゃんって本当存在自体が不快だよね」

    入間「」

    アンジー「ちなみに神様の身長は185cm、体重は75kgだよー!」

    巌窟王「アンジー!」

    アンジー「……ごめんなさい」シュン

    最原(……? なんだ? 巌窟王さんのさっきからの態度……)

    最原(焦ってる?)

    百田「確かに不可能じゃないにしろ、かなり難しそうだな……」

    春川「そもそも、最原の推理が間違ってるって線は?」

    赤松「痕跡がこれだけ残っているんだから、今更その線を考えるのは難しいと思うんだけど……」

    巌窟王「どうでもいいではないか! 俺の死体はロープウェイで運ばれたのだ!」

    巌窟王「その点を加味するに、既に怪しい人物を指摘することすら可能なはずだが!?」

    最原「……」

    最原(やっぱりだ……巌窟王さんは何かを隠している!)

    最原(確かに今の段階でも犯人を指摘することは可能だけど……)

    最原(……?)

    最原(……そう、か! 巌窟王さんが隠したいのって、もしかして!)

    180 = 1 :

    最原「……事件の全貌が見えたかもしれない」

    茶柱「わかりました! やっぱり最原さんの推理が間違っていたんですね!」

    最原「違くてさ。そもそもの話、僕たちが星くんの研究教室に目を付けたのって、水槽の中に手錠が落ちていたからだよね?」

    最原「僕たちはさっきまで、巌窟王さんを溺死させるときに、抵抗を弱めるために手錠を付けたものだと思っていたけど……」

    最原「だとしたら、どうして手錠が水槽の中に落ちてたのかな? 溺死させた後でしまえばよかったのに」

    巌窟王「……」ギリッ

    東条「そう言われると不自然ね……単純に鍵が見つからなかった、という可能性は?」

    夢野「星に嫌疑をかけるため、あえて残しておいたとも考えられるのう」

    最原「多分これは犯人のちょっとした工作の副産物だよ」

    百田「ちょっとした工作、だと?」

    最原「……ひとまず、最初から考えてみよう」

    最原「巌窟王さんの、本当の『死因』からさ!」ズバァァァンッ!

    巌窟王「ぐぅっ……!」グサッ

    181 = 1 :

    入間「水の中にいたんだから溺死だろ? あったりまえじゃねーかダサイ原」

    最原「それなんだけど、モノクマファイルには巌窟王さんの死因が書かれてなかったんだよ」

    最原「というか全体的に、今回のモノクマファイルは当てにならないほど情報がなかったよね?」

    百田「死亡推定時刻すらわかんなかったからな……犯人のトリックの要なんだから当然だけどよ」

    キーボ「……この話運びからすると、最原クンにはもうわかっているんですね? 巌窟王さんの本当の死因が」

    巌窟王「……話を脱線させるな。もう犯人など決まっているだろう」

    最原「……」

    最原「巌窟王さんの本当の死因は『失血死』だ」

    巌窟王「ちぃっ……!」

    赤松「し、失血死? 溺死じゃなくって……?」

    最原「星くんの研究教室のシンクを調べた人ならわかると思うんだけど、あれって事件発覚後には過剰なほど洗浄されてたんだよ」

    百田「ああ。すっげー薬品臭かったな。多分アレは漂白剤、か?」

    最原「変だよね。ただの溺死なら、こんなにシンクを洗う必要なんかないのに」

    最原「逆に言うと、あのシンクは洗われる前は、なにか取り返しの付かない汚れがビッシリ付いてたんじゃないかな?」

    最原「つまり……巌窟王さんの血で汚れていたはずなんだ!」

    最原「いや、それどころじゃない。多分、巌窟王さんの血でシンクが満たされていたはずだ!」ズバァァン!

    茶柱「み、満たされていたッ!?」ガビーンッ

    白銀「血液でッ!?」ガビーンッ!

    182 = 1 :

    宮寺「ククク……なるほどね。話が見えて来たヨ」

    宮寺「犯人は巌窟王さんの血液を抜き、体重をその分だけ削減した……最原くんはそう言いたいんだネ」

    宮寺「でも最原くん、その推理には穴があるよ」

    最原「犯人は血を抜いて巌窟王さんの体重を軽くしたいのに、人体から血液を抜くと死んでしまう……って点なら解決できるよ」

    宮寺「え?」

    茶柱「えーっと……最原さんは当たり前のことを何しみじみと言っているんですか?」

    春川「医学的に、人体から血液をすべて抜くのはほぼ不可能って話だよ」

    春川「まず出血が起こるのは『心臓が動いている間のみ』だからね」

    百田「終一の推理は『巌窟王の死体を軽くするためには血液を抜く必要があるが、血液を抜くと血流が止まる』っつー矛盾があるわけか」

    最原「平気だよ。それでも人体はかなり軽くなるはずだ」

    最原「巌窟王さんが死にそうになる度に『蘇生』させればいいんだからさ!」

    巌窟王「よせ……その先は地獄だぞ」ギリィッ!

    183 = 1 :

    最原「星くんの研究教室には送球装置があったんだけどさ。それのコンセントが不自然に切断されていたんだよ」

    最原「多分、犯人は巌窟王さんの体を生きた状態でシンクに固定して、手首かどこかを切り裂いた後、水をためたシンクに手首を突っ込ませたんだ」

    最原「おそらくそのときの巌窟王さんの姿勢は、傷が心臓の位置より低くなるように、身をシンクの淵に寄りかからせる形になっていたはずだよ」

    最原「気絶させた巌窟王さんの死体から血液を抜いていく過程で、巌窟王さんが死にそうになったときに……」

    最原「犯人は切断したコンセントを使って巌窟王さんの体にショックを与えたんだ」

    入間「……は!? なんだその超原始的AED! マジで言ってんのか!?」ガビーンッ

    最原「乱暴でも後遺症が残ってもどうでもよかったはずだよ。だって、最終的には殺すんだからさ。いくら乱暴でも構わない」

    赤松「……ちょ、ちょっと待って。最原くん。何を言って……!」

    最原「こうやって犯人は、巌窟王さんの体から血を抜き、死にそうになったらショックで蘇生させ……」

    最原「また血を抜いて、死にそうになったらショックで蘇生させ……」

    最原「それを何度も何度も繰り返して……!」

    東条「待って。仮にそれで致死量を遥かに超える量の血を抜いたとしても、まだ彼の体はかなりの重さが残っていたはずよ?」

    東条「そんな工作をしたところで、気休めにしかならないわ」

    最原「……」

    最原「折りたたんだんだ」

    キーボ「は?」

    巌窟王「ッ!」

    184 = 1 :

    最原「巌窟王さんはマントを着こんでて、その体は水槽の中でもほとんど隠れてたけどさ」

    最原「そのときの巌窟王さんの五体は、果たして無事だったのかな?」

    白銀「ピラニアに食べられちゃったわけだから、地味に無事じゃないよね?」

    最原「その前は?」

    赤松「……ピラニアに食べられる前の、巌窟王さんの状態?」

    王馬「うーん、わからないなー……『誰かさん』がアンジーちゃんを急かして、巌窟王ちゃんをさっさと蘇生させちゃったからね」

    王馬「ほとんど検視はできなかったんだよねー。誰かさんのせいで!」

    最原「……」

    最原「僕は……覚えてるよ。巌窟王さんの骨、特に手足の関節や骨は、外れていたり折れていたり、酷い有様だった」

    アンジー「アンジーも覚えてるよー! 神様のことを一瞬たりとも見逃せないからねー!」キラキラキラ!

    アンジー「あ、なんならその光景を絵に描いたものを持ってきてるけど?」

    赤松「い、いい。見たらなんか気分悪くなりそうだから……」

    百田「……終一。折りたたんだって、まさか……!」

    最原「重さを軽減できたら、次は大きさだ。そのときの巌窟王さんの状態が無事だったとは思えない」

    最原「不自然に残ったあの手錠は、多分留め金の代わりに使われたんだ」

    最原「巌窟王さんの死体は、あの時点では『自分の胴体を自分の手足でがんじからめに縛り付け、それを手錠でロックする』ような姿勢だったはずだよ」

    赤松「えっ!?」

    天海「……それは……想像もしたくないっすね……」

    天海「だとすると、巌窟王さんがさっきから妙に焦っているのは、それを思い出したくないから?」

    アンジー「神様には忘却補正があるから、元から何一つとして忘れないってー!」

    巌窟王「……」

    185 = 1 :

    王馬「にししっ! いやぁ、そうかそうか! わかっちゃった! 巌窟王ちゃんも優しいよねー!」

    王馬「ねえみんな! 仮に最原ちゃんの推理が本当だったとしたら、犯人はどんな人物だと思う?」

    茶柱「ど、どうって……」

    赤松「ここから出るためだからって、私たちを信じてくれていた巌窟王さんを拷問じみた手段で殺して……」

    赤松「しかも、殺した後も巌窟王さんの体をまるで物みたいに扱って……!」

    赤松「……」

    王馬「許せない。いや……そうは思ってないヤツも『怖い』とは思ったはずだよ」

    王馬「思い出してほしいんだけど、巌窟王ちゃんの理念は『全員揃っての脱出』でしょ?」

    王馬「だとしたら、間違っても言えないよねぇ……自分を殺した人間が、まさかそんな残酷なヤツだったなんて!」

    巌窟王「……」

    東条「確かに……ここまでの蛮行を犯した人間と、今まで通り接することができる人なんていないでしょうね」

    春川「今回のクロもどうせ巌窟王が助けるんだと思っていたけど、この分だと考え直した方がいいかもね」

    巌窟王「春川……」

    186 = 1 :

    百田「で? どうなんだ巌窟王! お前、本当にそんな酷ェ殺され方したってのかよ!」

    百田「それでもお前は黙ってるってのかよ!」

    巌窟王「……」

    赤松「巌窟王さん、答えて……! 全部覚えてるんでしょう? だったら……!」

    最原「……その献身は、間違ってるよ」

    巌窟王「何?」

    最原「いくら僕たちを助けるためだからって……自分のことをそこまで犠牲にするなんて」

    最原「自分の死の真相を隠そうとするなんて……!」

    最原「そんな献身なら、僕たちはいらないんだ!」

    巌窟王「――」

    巌窟王「くは……は……」

    巌窟王「クハハハハハハハハハハ」

    巌窟王「クハハハハハハハハハハハハハハ!」



    巌窟王「違う、違う違う!」反論!

    187 = 1 :

    巌窟王「献身……献身と宣ったか? よりにもよってこの俺にッ!」

    最原「えっ?」

    巌窟王「ならば答えてやろう。俺の死因は溺死だッ! それ以上でも以下でもない!」

    最原「う、嘘だ! それなら何で、さっきの巌窟王さんは焦ってたんだよ!」

    巌窟王「そんなことはどうでもいい! 被害者の俺自身が証人だ!」

    巌窟王「お前の推理は間違っているぞ! 一丁前に調停者を気取るな、探偵!」ギンッ!

    最原「……」

    最原「曲げる気はない」

    巌窟王「なにィ?」

    最原「僕は……僕自身のために、この主張を曲げる気はない」

    最原「真相を知らなきゃ、僕たちは前に進めない!」

    最原「どんな罪を犯したのか知らないと、僕たちは何も許せない!」

    最原「何よりも、あなたの名誉のためにも、この裁判は中途半端なところで終わらせちゃダメなんだッ!」

    巌窟王「……許すため、と来たか。俺には永遠にない発想だな」

    巌窟王「いいだろう。そこまで言うのならば覚悟を決めろ。俺は容赦はしない」

    巌窟王「貴様の推理で! 俺の反論を! 見事斬り伏せてみせろッ! 最原終一ィ!」ボウッ!

    188 = 1 :

    カルデア

    BB「おおー。なんか盛り上がってきましたねー。あの巌窟王のガン飛ばしに堪えるなんて、あの子も中々肝が……」


    prrrrr


    BB「っと、マスターから電話だ。いいところなのに」


    ピッ


    BB「はいはーい、こちらBBちゃんでーっす。どうかしましたかー?」

    ぐだ『BBィーーー! 今ちょっと警察に追われてるんだけど、どうしたらいい!?』

    BB「いいところだったのに超の付くほどのハードワーク持ってきましたねぇ!」ガビーンッ!

    189 = 1 :

    休憩します!

    190 :

    サイドストーリーが本編じみてきた

    191 :

    裁判の続きはよ

    192 :

    カルデアに強制送還されなかったってことは、がんじがらめの状態でもまだ息があったってことだよな…
    抵抗できなかったのかしなかったのか分からんけど、エッグい死に方させるわ
    しかも忘却補正でその時のこと忘れられないし、どうあがいても地獄

    193 = 192 :

    あれ、失血死だから違うか
    結構前に死んでるのに何故令呪が間に合ったんだ

    194 = 1 :

    >>193
    サイドストーリー故に特に理由はないです。
    仮に理由付けるなら『死んでも脱出不可能な空間だから』です

    195 = 1 :

    もしくはアンジーの令呪が『FGO式令呪』ではなく『EXTELLA式令呪』だとお考え下さい。HP0になっても一画で復活。
    ただしお察しの通り使用したら戻ってきませんけどね! 残り一画!

    196 = 1 :

    あと今回の裁判の犯人は本編の第二章の犯人と完璧に同一人物な上に、ここはダンガンロンパスレではないので!
    結末は!

    描けないぜ! ネタバレ注意って描き忘れたしな!

    また明日の夕方に!

    197 :

    サイドストーリーが長くなるなら分けて欲しいかなって
    メインのお話読みたいのに行き成り長いサイドは首をかしげる

    198 :

    サイドストーリーの方、ネタバレありで一つのストーリーとして読みたい感あるからスレ分けるならそれはそれでありがたい
    メインストーリーが細切れになるのももったいないしね

    199 :

    ジャック「おかあさーん。大分包囲網が完成してきてるから、最終的には何人か解体しないとダメになるかも」

    ぐだ「我慢して! 最悪の場合、俺が全部の罪背負って逮捕されるから!」

    ジャック「えー? やだ」

    ぐだ「というわけで、俺が逮捕されて警察の人たち皆殺しか、逃げ切って全部丸く収まるかのどちらかだ!」

    ぐだ「助けてくれ!」

    BB『あっあー……随分と楽しいことになってますね』

    BB『うーん、いつもなら無駄に遠回りさせて面白おかしく甚振った後で助けるんですが……』

    ぐだ「おい」

    BB『今はちょっとこっちも別件で忙しいので、全力を尽くしましょう!』

    BB『そうですね。近くのカーショップにオートパイロット搭載の試験車があるので、それに乗ってくれれば脱出させます』

    ぐだ「カルデアから操作するのか? ラグが酷くなるだろ」

    BB『今は大丈夫です。今はね』

    ぐだ「……あー?」

    200 = 1 :

    ぐだ「まあいい! とにかくカーショップにゴーだ!」

    ジャック「あはは! 今日はもうずっと楽しいね、おかあさん!」

    ぐだ(お前はそうだろうけどなぁ)



    五分後


    店員「いらっしゃいませー」

    ぐだ「ジャック!」

    ジャック「はいはーい!」


    ザクッ


    バラッ


    全裸の店員「……」

    全裸の店員「きゃー!?」ガビーンッ

    ぐだ「おーっし! 今の内だ! さっさとオートパイロット付きの車を探すぞ!」

    BB『いやぁー、手段を選んでられない状況とは言え、最低ですねー』

    ぐだ「平和的に無力化させただけだ!」


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