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    元スレぐだ男「おうち帰る」 マシュ「は?」

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    51 = 1 :

    「あら、ぐだ男。ごめんなさい。恥ずかしいところを見せちゃったわね」

    ぐだ「い、いいんだよ! そんなことより大丈夫!? さっき死にそうになってたけど!」

    「バッチリ全快よグヘァ」ビシャッ

    茨木「あ、また吐血した」

    ぐだ「無理するなーーーッ!」

    茨木「この国の救急車の番号は何番だ?」

    「あら。あらあらあら……ぐだ男。あなた、友達って女の子だったの」

    茨木「あ。茨木……です。よろしくお願いす……します」ペコリ

    「ふふ。ふふふふふふ」

    「孫の顔くらいは見たかったわ」ガクリ

    ぐだ「母さーーーんッ!」ガビーンッ!

    52 = 1 :

    あ、AP消費の時間だ。休憩します!

    53 :

    乙乙
    良かったら才囚学園に行ったエドモンの様子が分かるSSを教えてくだはい

    54 :

    お母さんには孫を仕込む共同作業でもじっくり見学してもらおう

    56 :

    スレタイの発言したら頼光さんに拉致されそう

    57 :


    茨城童子外見年齢多めに見ても中学生ぐらいだからヤバイな


    >>53
    霧切「探偵として地味なのはどうかと思うわ」 最原「はあ……」 ?
    何かアンジーが捕まってエドモンが脱獄させた

    58 :

    金さんが全力で止めるから…茨木さんは煽りそうだけど

    59 = 1 :

    >>57
    最原「二周目は彼女と共に」 白銀("嘘"! だけどね!)

    でも出てます。同じくちょい役だけど。
    今日のところはドラクエしてから寝ます!

    60 :

    ああ、逆転の人か!

    61 :

    その後

    茨木「……悪いことをした。まさかしょっぱなから御母堂を病院送りにしてしまうとは」

    ぐだ「いや。いいんだ……極初期段階で霊障を祓えたから、どうも症状は単なる血液不足で済んだみたいだし」

    ぐだ「あの分なら軽く輸血して、経過を見たらすぐ退院だろ」

    茨木「むう。この場合、旅行保険とは適応されぬものなのだろうか」

    ぐだ(思ったより気にしてるみたいだな。鬼なのに)

    茨木「勘違いをするな。吾は吾が意図しない人的被害を是としないだけだ。心配しているわけではないぞ?」

    ぐだ「そういうことにしておくよ」

    茨木「しかし御尊父殿にはどう説明したものか……」

    ぐだ「俺からやっとく。どうせお父さんは病院の方に直行だからな」

    茨木「なに?」

    ぐだ「そのまま病院近くの漫画喫茶に泊まるって……あ! 気にするなよ! お前のせいじゃない!」

    茨木「それはそうだが。吾が気にしているのは別のことだぞ?」

    ぐだ「ん?」

    茨木「二人きりだ」

    ぐだ「……んっ!?」

    62 = 1 :

    茨木「きゃはは! いやまさかここまで完璧な二人きりの状況を作り出せるとは! 吾も予想外だ!」

    ぐだ「今となっては怪しいぞ! お前、まさか地縛霊を見たとき『しめた』とか思わなかっただろうな!?」

    茨木「さてどうであろうなぁ? いや確かに意図的に地縛霊を強化することくらいはできようが、五分前のことなどとんと覚えておらぬわ」

    ぐだ「鬼ィ!」

    茨木「莫迦め! 今頃気付いたか! きゃっはは!」

    茨木「して。ぴーえすふぉーのソフトは何があるのかの……おお……!?」

    茨木「FF十五があるではないか! 退屈せずに済みそうよな!」

    ぐだ「えっ。マジで?」

    茨木「む? 汝……のものではないのか。当然よな。一年以上家を空けていたのだから」

    ぐだ「お父さんの趣味……ってわけでもなさそうだな。買っておいてくれたのか……」

    茨木「きゃは。随分と思われていたようだ。妬けるぞ?」

    ぐだ「……」

    茨木「料理も霊障の影響でカビだらけだ。飯はどうする?」

    ぐだ「外食しよう。ゲームは帰ってきてから」

    茨木「今夜は長くなるぞ……?」ニヤァ

    63 = 1 :

    ファミレス

    茨木「……?」

    茨木「こんなものか? ぱふぇとは思ったより小さいものなのだな?」

    ぐだ「ここのヤツはコロコロ買える値段で提供されてるからな。それなりに小さいぞ」

    ぐだ「でも結構腹は膨れる」

    茨木「ケチめ。まあいい。とにかく食べる」

    茨木「……むう……これは……」

    茨木「プリン。アイスクリーム。チョコアイスの味が……調和しているだと……!?」

    茨木「この調和の正体は……そうか。バナーナ! バナーナだな! 溢るる滋味で子を抱く母のように優しく纏めておる!」

    茨木「これは値段以上だ……値段以上の逸品だ、が!」

    茨木「少ねぇぇぇぇぇぇ! こ、これが人間のやることか……あまりにも……あまりにも少ない……!」ワナワナ

    ぐだ「パフェ一つでどこまでエキサイトしてんだよ……」


    リュウノスケェェェェ! 最高ニcoolナパフェヲ見セテアゲマショウ!

    流石ダヨダンナァ!


    ぐだ「あれ。あっちも結構エキサイトしてるな……そんな美味しいのか?」

    茨木「分けんぞ。絶対」

    64 = 1 :

    prrr

    ぐだ「電話? 非通知……」

    茨木「出る必要あるまい?」

    ぐだ「まあ何かイヤな予感するけど一応出るよ」ポチリ

    ぐだ「もしもし?」

    BB『セーンパイっ! どうですか!? ときめきでメモリアルに残る甘い日々を過ごしていますかー?』

    ぐだ「顔がうるさい」

    BB『顔がッ!?』ガビーンッ

    ぐだ「いやなんかもうお前、どんな顔してんのか声でわかる。ウゼェ」

    BB『ちょ、酷くないですか。ていうか私に対する扱いがメフィストさん級に悪いですよねセンパイ』

    BB『そこまでされる謂われはないんですが』

    ぐだ「俺の予定を勝手に改竄するような後輩にはお似合いの対応だ。あとメフィストはお前より待遇が上だ」

    BB『帰ったら床這いつくばらせて靴を舐めさせてあげます』

    ぐだ「そういうところだぞ?」

    65 = 1 :

    BB『まあこっちもこっちで悪いとは思ってたんですよ? 勝手にこんなことして』

    ぐだ「胡散臭ぇー」

    BB『流石に逆ギレしますよ?』

    ぐだ「逆ギレだと自覚できてんのならやめろよ……!」

    BB『まあともかく、困ったときはそれなりに責任は取りますって報告です』

    BB『イタズラは後始末までしっかりと、ね?』

    ぐだ「あ、よろしく頼む。実は」

    BB『お母さんの入院費はご心配なくー。あとコレに関してカルデアにレポートで提出する必要はありません』

    BB『外に出たサーヴァントが被害出した、なんてクソ真面目に報告したらどんな目に遭うか……』

    ぐだ「もみ消すのか?」

    BB『プルプル……僕、悪いBBじゃないよ……』

    ぐだ「……程ほどにな。ある程度はこっちでも泥被るから」

    BB『あんっ! マスターの優しさで、脳味噌フットーしそうだよぉ!』

    ぐだ「顔がうるさい」

    BB『またっ!?』ガビーンッ!

    BB『じゃ、そういうことで。そろそろカルデアの内部から傍受されちゃうかもなので』

    ぐだ「了解……」

    66 = 1 :



    茨木「ば、バカな……国が滅んだ……? 昨日?」

    茨木「昨日吾は何をしていた……!? 猫ちゃんのために魚釣ってた……!」ガタガタ

    ぐだ(ゲームに熱中してやがる……)

    ぐだ「……あ。ジュース切れた。コンビニに補給しに行く」

    茨木「む? よせ。やめろ。行くな」

    ぐだ「え?」

    茨木「せっかく二人きりなのだ。それに、一人でげぇむしてても楽しくない」

    ぐだ「……そうか?」

    茨木「あ、でも吾が汝と一緒に行く分にはまるで問題はないな!」

    茨木「な!」

    ぐだ「一人だけでいいって」

    茨木「くはは! 莫迦め! 汝に決定権などあると思うか?」

    ぐだ「……まったくお前ってヤツは」

    茨木「……そういう趣向も悪くはないと思うのだが、な」

    ぐだ「ん?」

    茨木「……できるだけ『お前』ではなく名前で呼べ。そっちのがなんかいい」

    ぐだ「……茨木童子」

    茨木「くは。もっと優しい感じで……」

    ぐだ(妙に甘えてくるな、今日は……いや、違うな。普段から甘えてきてるか。甘え方の質が違うだけで)

    67 = 1 :

    茨木「今日は汝は吾一人が独り占めだからな! とにかく思いついた贅や趣向を片っ端から試させてもらうぞ!」

    茨木「今日は寒いので無駄にくっついてみたりとか!」ダキッ

    ぐだ「うわっ!」

    茨木「おお、これは……いいな。酒呑とか傍にいたら恥ずかしくてとてもできぬ」

    茨木「決めたぞ。寝るときもこんな感じで」

    ぐだ「お前、魔力放出で温まれるから必要ないだろ」

    茨木「必要のないことを贅と呼ぶのだ。それに」

    ぐだ「それに?」

    茨木「イヤではなかろう?」

    ぐだ「……」

    茨木「……えっ? い、イヤなのか?」

    ぐだ(ぐっ……!)

    ぐだ「イヤじゃないです……」

    茨木「そうであろう!」

    ぐだ(あー……寝てる間に溶かされて酒にされてないかだけが心配だな……)

    ぐだ(酒呑童子じゃないし、茨木ならその心配ないか?)

    ぐだ(いや、金時も鬼の危険性については言ってたし、一応それなりに警戒はしておくか……)

    茨木「おい。何をしておる?」

    ぐだ「ん?」

    茨木「汝の方からも吾を抱きしめよ……心細いであろう」

    ぐだ「……」

    ぐだ(警戒持つかなぁ!? これ!)

    68 = 1 :

    浅草 雷門周辺

    BB『……という感じですね! イバラギンさんとセンパイの様子!』

    マシュ「こ、これは……」

    デオン「ふむ。デレッデレだな」

    エリザ「喉からゴロゴロ音がしないのが不思議ねー」

    ジャック「私たちもおかあさんに抱きしめられながら寝てみたいなー」

    マシュ「待って。そこじゃなくって。まずそこじゃなくって!」

    マシュ「これ盗撮ですよね!? どうやってカメラしかけたんですか!?」

    BB『……』

    マシュ「BBさん?」

    BB『本当に聞きたいですか?』ギンッ

    マシュ「ア、ハイ。ナンデモナイデス」

    デオン「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」

    エリザ「え? なんで急に名言言ったの?」

    ジャック「で。次は誰だっけ?」

    デオン「私だな。おそらく母上も帰ってくるころになるだろう。いい感じにフォローしておくさ」

    ジャック「よろしくね?」

    デオン(ついでにカメラも駆除しておこう)

    BB(とか考えているだろうから今は使ってない別のカメラを明日は使おう)

    マシュ(って考えているんだろうけど、黙っておこう……)

    ジャック(人形焼き美味しい)モグモグ

    69 = 1 :

    明日は早いので早めに寝る準備!

    続きは夕方!

    70 :

    デオンくんちゃん諜報活動競り負けてるやん

    71 :


    デオンくんちゃんは中世のスパイたしねえ……

    72 :

    マシュ「……でも。ふふっ。微笑ましいですね。茨木さんも二人きりだとハメを外すみたいです」

    デオン「ああ。そうだな。地縛霊事件に関しては証拠がないので目を瞑るとしよう」

    エリザ「……ん? 待って。何か様子が変よ?」

    マシュ「え?」

    茨木『さて。それではマスター。風呂に入るぞ。背中を流せ』

    ぐだ『はいはい』

    デオン&マシュ&エリザ「何ィーーーッ!?」ガビーンッ!

    ジャック「どうしたの?」

    マシュ「せ、先輩が茨木さんとお風呂に……!」

    ジャック「え? いつも通りじゃない? 私たちもお風呂に一緒に入ってるよ?」

    デオン「余罪が増えたッ!」ガーン!

    エリザ「え……ちょ、これ。あれ? 何? 何なの?」ワナワナ

    73 = 1 :

    マシュ「BBさん! 洗面所と風呂場の監視カメラは!?」

    BB『えっ』

    マシュ「……BBさん?」

    BB『はっ、はあ!? 何言っちゃってんですか!? そんなところにカメラ仕込むわけないじゃないですか!』

    BB『常識で考えてくださいよ!』

    マシュ「がふっ」ガビーンッ!

    デオン「カルデアでも最大級に非常識なヤツに常識を説かれた」

    エリザ「私なら自殺してるわね」

    マシュ「す……すいませんBBさん……私が浅はかでした」

    ジャック「謝らなくってもいいよー。ナメクジにキスするより屈辱的でしょ?」

    BB『どいつもこいつも私のこと何だと思ってるんですか』

    74 = 1 :

    BB『あ、でも音声を拾うくらいなら可能ですよ』

    マシュ「いいえ! いいえ! これに関しては看過できません!」

    マシュ「今すぐ先輩の家に直行して、この蛮行を止めてきます!」

    デオン「待った。その必要はない」

    マシュ「えっ」

    エリザ「その理由は?」

    デオン「絵だけ見れば確かに完全にアウトだが……それを言ったら、そもそも私たちの盗撮自体がそもそもアウトだ」

    マシュ「ぐっ……それは……!」

    デオン「何よりも、これはチャンスだしな」

    マシュ「えっ?」

    デオン「マスターが茨木童子と一緒に風呂に入っている……その事実を私が今知ったということが大事だ」

    デオン「押せば私もこのくらいは……ふふふ」

    マシュ「デオンさーーーんッ!?」ガビーンッ!

    75 = 1 :

    エリザ「……そうねえ。切り札としては悪くはないかしら」

    エリザ「もしもアイツが私のことを拒絶したら、このことをネタにして思いっきり脅しかけてやるわ」ニヤァ

    マシュ「いやいやいやいやいやいや! ダメですよ! 脅しのネタにするために看過しろと!?」

    デオン「私はそこまでは考えてない。が、まあ万が一にでもマスターが私のことを拒むのなら吝かではないな」

    ジャック「私たちにはネタはいらないよ。この魔法のステッキを使えば一発だもん」ギャランッ

    マシュ「ナイフです、それはッ!」

    マシュ「だ、ダメです。絶対に! そんなつもりなら猶更止めてきます!」

    デオン「浅草から彼の家まで行くのには結構時間がかかるぞ。そのころには全て終わっているんじゃないかな」

    マシュ「がっは……!?」

    マシュ「……い、いえ。入浴を阻止できなかったとしても、これ以上なんらかの罪を犯そうとしているのなら……」

    マシュ「更なる罪を重ねる前に、私が止めることができるはずです!」

    デオン「なるほど。一理ある。どう思う? ジャック・ザ・リッパー」

    ジャック「……」

    76 = 1 :

    ジャック「マシュは偉いね……」

    マシュ「えっ」

    ジャック「私たちはね、おかあさんが大好き。でもね、マシュのことも好きなんだよ」

    ジャック「おねえちゃんがいたら、こんな感じなのかなって」

    マシュ「じゃ、ジャックさん……」

    ジャック「マシュはいい子で、頑張り屋で……私たちにも優しくって……」

    ジャック「そんないい子なマシュにはイースターエッグをプレゼントしてあげる」ピンッ

    コロンッ

    マシュ「……?」

    マシュ「……いえ、これはイースターエッグではなくフラッシュバ――」


    ドカァァァァァァン!


    マシュ「~~~~~~ッッッ!」

    デオン「よし。警察が来る前にマシュを拘束。連行。夜が明けるまでホテルで監禁しよう」

    エリザ「白百合の騎士のくせに真っ黒ね、アンタ」

    デオン「ふふふ。私だって休日はハメを外すさ」

    BB『サンクトペテルブルクみたいに! サンクトペテルブルクみたいに!』

    デオン「黙れ」

    ジャック「縛るよー」

    77 = 1 :

    マシュ「むぐー! むぐうー!」ジタバタ

    デオン「暴れなくってもすぐに拘束は解く。そうだな、二人が就寝したあたりで」

    エリザ「さてと。二人がこれからどんな醜態を晒すのか見物ね……」

    エリザ「できるだけ参考にしないと……」

    ジャック「爆音のせいで騒がしくなってきちゃった。早く行こう?」

    デオン「縛ったマシュをまともに運ぶのは難易度が高いな。エリザ。飛行して輸送してくれ」

    エリザ「えー。面倒くさーい」

    マシュ(なんなんですか、この手際の良さ!)ガビーンッ!

    78 = 1 :

    休憩します!

    79 = 1 :

    BB『……』

    BB(一応、BBちゃんの手に負えないヤツは出来る限り初期段階で同行できないよう除外してたんですけど、よく見たら……)


    ジャック:混沌・悪
    茨木童子:混沌・悪
    エリザ:混沌・悪
    デオン:中立・中庸
    マシュ:秩序・善


    BB『あれ? 混沌・悪率多いような……』

    BB『……ま、いっか!』

    デオン「BB。映像の中継は止めるな」ニヤァ

    エリザ「ついでに録画もお願いねー」バッサバッサ

    マシュ「もがー!」

    80 = 1 :

    茨木「あー。さっぱりしたー……」ツヤツヤ

    ぐだ「二人じゃあの風呂狭いだろ。のびのびはできなかったな」

    茨木「いや。それはそれで乙であったぞ?」

    茨木「さあ。そろそろ寝るとするか」

    ぐだ「……」

    茨木「先も言ったが、布団は一つでいいからな?」

    ぐだ「マジか」

    茨木「せいぜい寝首を掻かれぬよう、気を付けよ?」

    ぐだ(それも心配だけどさ……)

    81 = 1 :

    十分後

    ぐだ(……電気を消して、二人して布団に潜り込む)

    ぐだ(やっぱ微妙に熱いな……確かに今日は冷えるけどさ)

    茨木「……くくく」

    ぐだ「ご機嫌だな」

    茨木「当然であろう。中々できぬ趣向ゆえな」

    茨木「……ああ、いい匂いだぁ……本当に」スンスン

    ぐだ「……お、おい……」

    茨木「お、い、し、そ、う」ニヤァ

    ぐだ(やっぱりあまりにも軽率だったかもしれない!)ガビーンッ!

    82 = 1 :

    ぐだ(闇の中にあってもコイツの眼光だけは爛々と光って見える)

    ぐだ(宝石だとか蛍だとか、そういうのが持っている神秘的な光みたいで美しい。が、怖い!)

    茨木「……」ペロ

    ぐだ「うっ……」

    ぐだ(首筋を舐められた)

    茨木「いいなぁ。いいなぁ……顔つきはどう見ても凡夫なのに、凄くいいなぁ……!」ペロペロ

    ぐだ「茨木。まさか本当に俺を食ったりは……」

    茨木「……」ガブリ

    ぐだ「いっつ!」

    ぐだ(まだギリギリ甘噛みで片付けられる程度の痛み。だが、その内エスカレートしそうだ。その気配がある)

    茨木「……」

    茨木「血で汚れるかもしれんな。よし」ゴソゴソ

    ぐだ「ん? おい。おい。暗闇でよく見えないが、まさかお前」

    茨木「服を脱いでおるぞ?」

    ぐだ「」

    83 = 1 :

    茨木「汝も血で服を汚したくなければ脱いでもよいぞ?」

    ぐだ「遠慮しておきます!」

    ぐだ(流石に布団の中で男女両者素っ裸はまずい! 一緒に風呂に入っておいて今更感凄いけど!)

    茨木「はぁっ……はぁっ……あむっ」ガブリッ

    ぐだ「いたっ……!」

    ぐだ(今度は強く噛まれ、血が滴り落ちる感覚が肌を伝う)

    ぐだ(こ、これはまずい……明日には骨になってるかも……!)ゾッ

    茨木「……高揚してきたぞ……いいなぁ。なんか汝の悲鳴と苦悶の顔を見ていると……こう、凄く……!」

    茨木「もっと欲しくなるぞ」ニヤァ

    ぐだ「流石に全部はやれないぞ!? まだカルデアでやること沢山残ってるんだから!」

    茨木「……」

    茨木「汝、吾のマスターであろう。いよいよ危なくなったら手綱を取れ」

    茨木「まだやめたくない。もっと欲しい」

    ぐだ「茨木童子……!」

    茨木「んっ……ちゅ……れろ……」

    ぐだ(……鬼の食事はまだ続く)

    ぐだ(仮に、本当に俺が言ったところで止まるのか?)

    ぐだ(……)

    ぐだ(怖いので考えるのをやめた。それに――)

    茨木「……ああっ……!」

    ぐだ(正直、ここまで悦んでいる茨木童子を中途半端なところで止めたくない)

    84 = 1 :

    ホテルの一室


    デオン「……」

    エリザ「……真っ暗闇で何も見えないわね。水音と悲鳴と布ずれの音は聞こえるけど。あと茨木の甘い笑い声」

    デオン「布団で何かしているということしかわからないな」

    ジャック「大人のプロレスごっこ?」

    デオン「BB。画面を明るくできないのか?」

    BB『いやぁー。あえて暗闇ではまったく視界が通らなくなるカメラをしかけたので無理ですねー』

    BB『ブルーレイだと闇が全部晴れます』

    エリザ「見えるんじゃない」

    マシュ「見たいような、見たくないような……」

    デオン「ふむ。まあいい。こっちも似たようなことをすればいいだけだ」

    デオン「……」

    デオン「いや、これ以上のことをすればいいだけだ」ニヤァ

    エリザ「本当真っ黒ねアンタ。あの王妃が見たら泣くわよ」

    デオン「黙っていてくれ」

    エリザ「いいけど」

    BB『私は黙っていられません!』キラッ

    デオン「死んでくれ」

    85 = 1 :

    今日のところはこれで終了! 続きはまた明日!

    86 :

    まぁ捕食されてもドラゴンボールがあれば生き返るから多少はね

    87 :

    ほら困った時はエドモン呼べばなんとかなるから

    88 :

    BBの日記
    イバラギンさんの番が終わり、次はデオンくんちゃんさんの番。
    あの時期のフランス人って大抵堪え性がないからなー。心配だなー。
    場合によってはジャックさんの荷物に入れておいた天然痘ウイルスが役に立つかもしれません。一応彼女? 彼? には罹患したという逸話がありますので。死因ではないにしろ足止めはできるでしょう。

    ところで巌窟王さんから黒い本の形をしたアーカイヴデータが送られてきました。タイトルは学級日誌。
    才囚学園の生徒十六人のプロフィールと、恩讐的(?)に点数が高いところを纏めたデータのようです。

    うんうん。全部手打ちですか。生徒同士の恋模様とか激情とか屈託とか細かく書かれていて中々見ごたえが――


    マジで何やってんですかあの人ッ!


    仮のマスターは夜長アンジーさんという女の子だそうです。
    やべぇ、ありえないほど馴染んでるんですけど。帰ってきますよね? 帰ってくるんですよね?
    学級日誌の行間の節々から、あの『クハハ』という笑い声が聞こえてくるようです……ウゼェ!

    89 :

    礼呪三画で復活

    90 = 1 :

    ホテルロビー

    茨木「くはは! 楽しかったぞ!」

    ぐだ「マシュ。治療用スクロールとか持ってない?」ボロッ

    マシュ「噛み傷だらけッ!?」ガビーンtゥ

    デオン「エキサイトしすぎだ」

    エリザ「ああもう。危うく私の分までなくなるところよ」

    ジャック「いたいのいたいのとんでけー」

    ぐだ「ありがとジャック」

    マシュ「す、すぐにスクロールを取って来ます!」バタバタ

    91 = 1 :

    シュワァァン!

    ぐだ「あー、痛かった」

    マシュ「い、茨木さん……! マスターになんてことを!」

    茨木「いいっ!? いや、吾も悪いとは思ったのだぞ! 思ったのだが!」アタフタ

    茨木「そ、その……マスターが優しすぎてな。かなりギリギリまでやってしまった。すまぬ」

    エリザ「あー。わかるわかる。私もたまにコイツのこと刺殺したくなるもの。どうせ許してくれるし」

    マシュ「!?!?」ガビーンッ

    デオン「諦めよう、マシュ。悪属性とはこういうものだ」

    ぐだ「一緒に歩むこと自体は可能だと確信してるけど、決定的にわかりあうことは不可能な面子だからな」

    マシュ「せ、先輩も先輩です! もっと強く拒絶してくれれば、こんな怪我……!」

    ぐだ「し、死んでないから大丈夫だ! なっ!」

    茨木「大丈夫だぞ!」

    マシュ「……酒呑童子さんに報告します」

    ぐだ男&茨木「にゃんとぉ!?」ガビビーンッ!

    エリザ「終わったわねー、二人とも」

    92 = 1 :

    ジャック「ねえねえおかあさーん」

    ぐだ「なに?」

    ジャック「朝起きたときに茨木が裸だったけど、なんで?」

    ぐだ「」

    マシュ「……先輩」

    ぐだ「」ビクッ

    マシュ「先輩」

    ぐだ「」ガタガタ

    マシュ「先輩」ゴゴゴゴゴ

    エリザ「やめなさい。心臓に負担がかかりすぎて死ぬわよ」

    ぐだ(なんでジャックはうちのことを見てきたみたいに話すんだろう……!?)ガタガタ

    93 = 1 :

    デオン「ともかく、今日は私の番だ。観光の土産は期待している」

    デオン「ふふふ。今日は忙しくなるぞ。マスター」

    ぐだ「あ、お、おう……」

    ぐだ「……サンクトペテルブルクみたいな待遇は期待するなよ?」

    デオン「一応弁解させてもらうが、私は一応あそこに公務で行ったんだ!」

    デオン「ついでに、文献にあるような贅沢三昧もしてないぞ! 少ししか!」

    ぐだ(してんじゃねーか)

    マシュ(……ひとまず、デオンさんなら安心でしょうか……?)

    94 = 1 :

    休憩します!

    95 :


    エドモンの学級日誌見たい

    96 :


    酒呑童子への報告に震える茨木童子であった

    97 :

    エドモン元船乗りだし隅々まできっちり日誌書き込んでそう

    98 :

    頼光に報告してたら首が飛んでたなww

    99 :

    産みの母親に対して母親をやらせていただいている頼光と申します、と挨拶する頼光ママ

    100 :

    マシュ「……行ってしまいましたね」

    エリザ「デオン……デオンねー。カルデアではマシュの次の古株だったかしら。次点で私だけど」

    マシュ「そうですね。冬木市から今に至るまでずっと私たちを守ってきてくれた頼り甲斐のある騎士です」

    エリザ「アイツ割と欲しがるわよ。あの王妃やフランス系サーヴァントがいない場所では特に」

    マシュ「え?」

    エリザ「なんというかねー……経済観が違うのよね、根本的に」

    茨木「堪え性はないな」

    ジャック「食べられる? 今度は性的な意味で」

    マシュ「えっ」

    エリザ「うーん、デオンの伝記には妙に色恋の話が少ないのよねー。アイツの好みって何なのかしら」パラパラ

    茨木「今はひとまずマスターであろうよ。まあごっこ遊びのようなものかもしれんが」

    マシュ「なんかみんな妙にデオンさんの生前に詳しいと思ったら……!」

    マシュ「エリザさんの持ってるそれ、伝記ですね!? デオンさんの!」

    茨木「吾がマスターの家から拝借してきたぞ。正確に誰のものかはわからんが、カルデアに来る以前から知っていたようだな」

    BB『……あ。それマスターの部屋にもありましたね。多分こっちのはカルデアの図書室から借りて来たものだと思いますが』

    マシュ「あの二人にそんな因縁が……!」

    マシュ「……」

    マシュ「マスターの部屋に……?」

    BB『あ。ご心配なく。マスターのいない間の不法侵入ですので甘い展開はありませんでしたよっと』

    マシュ「後でお説教です」

    BB『はい』


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