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    元スレぐだ男「おうち帰る」 マシュ「は?」

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    101 = 1 :

    ぐだ男家

    デオン「ここがマスターの家……か」

    デオン「ふむ。確かに……どことなくキミの残り香を感じるね」

    ぐだ「変な言い方はよしてくれ」

    デオン「おっと、すまない。気を悪くしないでくれ。こちらも少し気分が高揚しているんだ」

    デオン「……ふふっ。で、マスター」

    ぐだ「なんだ?」

    デオン「これくらいの量で大丈夫かな?」

    ぐだ「え。何それ……チャフ?」

    デオン「うん。チャフ。そこら辺にばら撒けばあらゆる電波機器は一時的に使用不可になる」

    デオン「BBがジャックの荷物にせっせこ入れていたのを見たんだ」

    ぐだ「……」

    ぐだ「で、デオン。まさかそれをバラ撒いたりしな――」

    デオン「ぽいっと」ポイッ


    ボォォォンッ!

    102 = 1 :

    ザザーッ

    マシュ「……」

    エリザ「BB。復旧は?」

    BB『無理ぽ』

    ジャック「あー。確かにチャフが無くなってるね」ゴソゴソ

    BB『もう。扱いには気を付けてって言ったのに』

    マシュ「先輩ーーーッ!」ガビーンッ!

    BB『チャフが晴れたら復旧はすると思いますが……多分今、デオンさんは絶対に見られたくない何かをマスターにしているでしょうね』

    茨木「具体的には?」

    BB『ドロドロのキッスとか?』

    マシュ「ドロドロの!?」

    BB『ヤられちゃった』

    マシュ「ピットくんみたいに言わないでくださいッ!」

    103 = 1 :

    茨木「魔酒よ。憂いても仕方がないぞ? というか序盤からこんなに飛ばすつもりなら」

    エリザ「以降は大人しくするでしょうね。それなりに。BBを楽しませるようなマネもしたくないでしょうし」

    ジャック「カメラの向こうでゲタゲタ笑われてるんだと思うと気分最悪だしねー」

    BB『てへっ』

    エリザ「鑑賞会一旦中止ー。今日は銀座で寿司食べに行くわよー」

    茨木「最近の寿司屋はパフェを出すらしいな!?」キラキラ

    エリザ「回らない寿司屋だから期待するだけ無駄よー」スタスタ

    マシュ「先輩……どうかご無事で……!」

    104 = 1 :

    デオン「さあ。これで助けは呼べない……キミはまさに私の手の平の上というわけだ」ニヤァ

    ぐだ「お、お前……なんのつもりだ?」ヒキッ

    デオン「監視カメ、ゲフンゲフン! もとい、キミが助けを呼べない今のうちに!」

    デオン「私が!」

    デオン「色々する!」ズギャァァァン!

    ぐだ「こ、この野郎! 正気か!? 部屋の中でチャフばら撒いたりしたら」

    デオン「掃除が大変だな! だが安心しろ! 後で私が全部片づける! そしてジャックに返す!」

    ぐだ「使用済みのものを返すのならそれはゴミ処理だろッ!」

    デオン「騎士道にもとるようなことはしないさ! しないとも! 何故ならば!」

    デオン「休日だからな!」

    105 = 1 :

    デオン「覚悟しろ……私はキミに……私は……?」

    ぐだ「ん?」

    デオン「……」




    デオン「具体的に何するか考えてなかった……!」ガーンッ!

    ぐだ「チャフまで用意しておいて!?」ガビーンッ!

    デオン「ああ……えーと、えーっと……ひとまず」ダキッ

    ぐだ「……え? ひとまず……何?」

    デオン「だ、抱き着いてみたりとかー……?」カァァ

    ぐだ「……」

    ぐだ「お前、悪いこと考えるの得意じゃないだろ」

    デオン「くそう」エグエグ

    106 = 1 :

    デオン(BBの監視カメラの完全除去は不可能だろうな、と思った)

    デオン(なので発想を変えるしかなかった。除去せずに無力化させればいいと)

    デオン(無力化できるのはせいぜいが三分かそこら。あんまり長い時間はない)

    デオン(その短い時間で何をするのか……まったく考えてなかった!)

    デオン(最悪の場合、開き直れば……つまりBBに嘲笑されることを気にしなければもっと色々できる! できるが!)

    デオン(くっそーーー! それを差し引いても、このチャンスをモノにできなかったのは痛すぎるーーー!)

    ぐだ「別にいいって。甘えたいのなら素直にそう言えば」

    デオン「……!」

    ぐだ「もう長い付き合いなんだからさ」

    デオン「でも……」

    ぐだ「というか、今まで守ってもらってきたからさ。甘えてもらいたいんだ。こっちが」

    デオン「む……」

    107 = 1 :

    デオン「じゃ、じゃあその……あの……キス……とか」

    ぐだ「ん?」

    デオン「……する方じゃなくって、してもらいたい。キミの方から」

    ぐだ「……お、おう。いきなりハードル高いな」

    デオン「頬でも手の甲でも好きなところに。唇でもいいが」

    ぐだ「……あー、えーっと……ごめん、頬で」

    デオン「ふふっ。いいよ……来て……」

    ぐだ「……」



    チュッ

    108 = 1 :

    ザザーッ

    BB「あっあー……ダメですね。まだ復旧できません」

    BB「チッ。古典スパイだと侮っていましたか。ジャックさんに渡したオモチャが裏目に出てしまいましたね」

    BB「この分だと天然痘ウイルスも処理された後……」

    ピロリンッ

    BB「ん? あ、巌窟王さんからだ。なになに?」

    BB「『卒業アルバムを作ることになったのでカメラマンをよこせ。ゲオルギウス希望』……っと」

    BB「『知るかボケッ!』と返信」ピロリンッ

    BB「……」

    BB「監視カメラに次ぐ別の監視手段を考えるべきですね」ニヤァ

    109 = 1 :

    休憩します!

    110 :

    ネロ祭が捗り過ぎてやばいな……続きは九時あたりから!

    111 = 1 :

    虚構殺人遊戯 才囚学園

    巌窟王「……突っぱねられてしまったか……」

    巌窟王「夜長アンジーに『俺の黄金律の力を見るがいい!』と大見得切ったからな。どうしたものか……」

    巌窟王「……」

    巌窟王「クハハ! カメラを一から学ぶしかあるまい!」ギンッ

    巌窟王「見ているがいいモノクマよ! 俺は! 俺の仮初のマスターは!」

    巌窟王「この絶望的な学園を、あえて楽しんでやるぞ! あえてなぁ!」

    巌窟王「さて、図書室はどこだったか……地下だったな」スタスタ


    五分後


    カシャッ


    巌窟王「……ム? 今、本棚が光ったか?」

    112 = 1 :

    ガンッ


    ぐだ「うわあああああ! 巌窟王、上だーーー!」ガバァッ

    デオン「うわっ、ビックリした。な、何?」ドキドキ

    ぐだ(ここは……俺の家、か……)

    ぐだ(そうだ。デオンが掃除している間、暇だったから寝ていたんだった……)

    ぐだ「あー、変な夢見た……巌窟王が砲丸程度でやられるわけないよな……」

    デオン「ん……? まあ、魔力も何もない砲丸なら死なないと思うけど……?」

    デオン「あ、マスター。掃除は終わったよ」

    ぐだ「……本当だ。なんなら昨日より綺麗になったくらいじゃないか」

    デオン「ふっ。エミヤから色々教わった成果が出たな」キラーンッ

    ぐだ「色々してるんだな、デオン……」

    113 = 1 :

    デオン「さてと。ここまで色々したところで……」

    デオン(もうBBの監視カメラも復活しているだろうから)

    デオン「まともな活動に戻ることにしよう。母上はいつ帰ってくる?」

    ぐだ「今日、だな。父さんも一緒だ」

    デオン「そうか。ならば……できる限り豪勢な料理で迎えてあげないとな」

    デオン(交渉事の基本として、食事をしているときはタイミングと挙動で主導権を握れるからな)

    ぐだ「お前、料理もできるのか?」

    デオン「いや? 流石に日本料理に関しては無理がある。ので」

    ぐだ「ので?」

    デオン「この札束で出来得る限り、出前を取るぞ」バサッ

    ぐだ「……」

    ぐだ「デオン。その札束、どこにあった?」

    デオン「私たちサーヴァント五人は共用の財布を持っていたんだ。観光用の。主にマシュが管理することになっていたんだが」

    デオン「そこからゴッソリ抜いてきた」キュピーンッ

    ぐだ「マシューーーッ!」ガビーンッ!

    デオン「流石にカードまでは抜いてないので、銀座で回らない寿司でも食べに行かない限りは大丈夫だ!」

    ぐだ「行った場合は!?」

    デオン「ダヴィンチかイシュタルに金を借りることができる。トイチで」

    ぐだ「死んだ方がマシかもしれない!」

    114 = 1 :

    デオン「きっと大丈夫さ。なにせ悪属性が固まっているからね。借りる以外にも方法はある」

    ぐだ「例えば?」

    デオン「カツアゲ」

    ぐだ「……!?」



    一方そのころ 銀座の外れ


    エリザ「オラオラオラオラーーーッ! 財布をよこしなさいよーーー!」ドカァァンッ

    ジャック「悪そうな人を中心的に狩っていこうね!」ザクッ

    茨木「くっはははははは! 血がたぎるわ!」バキバキッ

    マシュ「」

    モヒカンチンピラ「が、がはっ……な、なんだテメェーらは……!」

    エリザ「チャーリーズエンジェルよ!」ビシィッ

    マシュ「絶対に違います!」ガビーンッ!

    115 = 1 :

    休憩します!

    116 :

    どっちが悪役だよww
    ダヴィンチやイシュタル金貸ししてるのか…アルジュナいたら金が湯水の如く集まってそうだし、俵藤太ならあの人の墓に行ってそう

    117 :

    チャーリーズエンジェルって古いな。
    チンピラは財布(龍が如く脳)

    118 :

    向こうから寄ってきてくれる上に財布もくれる

    119 :

    ぐだ「……BBに情報の隠滅は任せよう。身から出た錆だとは言え可哀想になってきたな」

    ぐだ「この予測ばっかりは外れてほしいけど」

    デオン「まず間違いなく狩ってるだろうね」

    ぐだ「そもそもお前が財布から金をスらなければ……」

    デオン「え? 何故?」

    ぐだ(罪悪感なし!)ガビーンッ

    ぐだ「いや、なんでもない……」

    デオン「出前は寿司でいいかな?」カタカタ

    ぐだ「うおーーー! 当たりまえみたいにうちのパソコン使って注文してるーーー!」

    デオン「特上。特上。ルンルン」

    ぐだ「並にしろ並にッ!」

    120 = 1 :

    ピロリンッ

    ぐだ「ん。母さんからメール……ああ。昼には帰ってくるってさ」

    デオン「夕飯時に来るよう手配しよう。金銭についての心配は『職場先のキャリアでエリートな人だから問題ない』と説明をば」

    ぐだ(もう断っても無駄だなコレ……)

    ぐだ「了解。デオン、後でマシュたちには謝っておけよ」

    デオン「マシュには謝る。その他は私が帰るころには『何に怒っていたのか』どころか『怒っていたという事実』すら忘れてるだろうから謝らない」

    ぐだ「最低だ!」

    デオン「ははは。話をこじらせないためだよ。沈黙は金だ」

    ぐだ(カエサルには劣るけど、そういえばコイツも話術で人を煙に巻くの得意なんだよなー)

    ぐだ(……いや中途半端に知恵ついてるからカエサルのカモにされるのか……)

    121 = 1 :

    デオン「……」

    デオン「甘えさせてくれるんだろう? まだまだ序の口だよ?」

    ぐだ「わかってるよ。任せとけって」

    ぐだ「しかしお前、マリーの前だともっと真面目なキャラなのになぁ!」

    デオン「彼女の前ではね? 今の私はルイ15世を相手にしているときの私に近いかな」

    デオン「彼の前では結構、今と同じように甘えさせてもらったから」

    ぐだ「『これ以上の出費はマジでやめて』って手紙で怒られたことあるんだっけ、お前」

    デオン「……」

    ぐだ「お前宛てじゃないけどルイ十五世が『デオンやばい(かなり意訳)』と手紙に書く程度にヤンチャしてたんだったな?」

    デオン「生前の私を調べてくれるのは嬉しいが、もうちょっとまともな逸話をチョイスしてくれ!」

    ぐだ「ロシアの女帝に『うちの国に来ないか』って伝言されたときに『私はフランスの騎士ですので』って突っぱねた話とか?」

    デオン「そうそう!」

    デオン「えっ……あっ、えっ……? そんなことあったっけ……? 心当たりはあるけど……」

    ぐだ「自分でもうろ覚えじゃねーか!」

    122 = 1 :

    デオン「いやぁー……言いそうだなー、あの女帝さまなら……」

    デオン「おっと。むかしのことを思い出すのは後。準備を進めよう」

    デオン「酒も必要だな……ワインとか。あ、身分証明ができるもの……」

    デオン「いや落ち着け。パスポートは持ってきた。BB製の偽造のヤツだけどキッチリ二十代だ……」ブツブツ

    ぐだ「……妙に気合入ってるな?」

    デオン「後続の連中にケチつけられたら堪らないからね。印象操作くらいは全力でやるさ」

    デオン「酒の席でならカエサルにだって負けないよ、私は」

    デオン「……そう。酒の席でなら……クリスマスでのあれは何かの間違いだ……!」ギリッ

    ぐだ(どうだろうなー……酒の席でもアイツが隙を見せるとは思えないけど)

    123 = 1 :

    数時間後

    「あっはっはっはっは! デオンちゃんは面白いなぁ!」

    デオン「ふふっ。この程度はフランス人の嗜みです」ニコニコ

    「ヴィヴ・ラ・フラーンス! ひっく」

    デオン「お母さま。病み上がりなのですから、あまり無茶は……」

    「大丈夫よー……なんならもう昨日の時点で退院できるくらいだったんだかりゃー」

    「もー。デオンちゃんってば心配性!」

    デオン「当然です。だってあなたは、ぐだ男くんの母上なんですから。私にとっても大事です」ニコニコ

    「やっだーキュンと来ちゃったー」

    「あはははははは!」

    デオン「……」ニコニコ

    デオン(チョロいな)ニタァ

    ぐだ「素が出てんぞ白百合の騎士」

    デオン「おっと」ニコニコ

    ぐだ(あっという間に懐柔しちゃったよ。速ァ! そして白百合の騎士、黒ォ!)

    ぐだ(いやむしろ俺の両親がチョロすぎるのか!?)

    124 = 1 :

    ぐだ(再会の挨拶もそこそこに、デオンの挨拶を済ませた後、夕飯の時間に寿司を取って、両親のコップに酒を注ぐ)

    ぐだ(流れ作業だったな……流石にスパイだ。動きが全部自然)

    (なんか昨日と違う子のような……?)グビグビ

    ぐだ(……と、お母さんは思っているだろうが、アルコールの果てへと冷静な思考はフライアウェイ)

    ぐだ(まあ茨木との顔合わせは一瞬だったしな……)

    ぐだ(ところで後続に憂いは残さないみたいなことをデオンは言っていたが、何かする気なのか?)

    デオン(もちろん、何もしない! 私がやるのは私だけの印象操作だ!)ギンッ

    デオン(仮に私がやれることがあるとしたら、後続のために『マスターの友達はみんないいヤツだ』という先入観を刷り込むことくらいだろう)

    デオン(あと軽い二日酔いを起こさせて、二人の思考回路を明日に至るまで鈍くする)

    デオン(……ハハッ。チョロいな)ニタァ

    ぐだ「デオン。顔、顔」

    デオン「おっと」ニコニコ

    125 = 1 :

    父&母「」バタンキュー

    デオン「この勝利は、フランス王家の勝利でもある!」

    ぐだ「最終的にはマリーにチクるぞ」

    デオン「やめてくれ。その方法は私に効く。やめてくれ」ガタガタ

    ぐだ「あーあー! 完全に潰れちゃったよ! 普段こんなになるまで飲まない人たちなのに!」

    デオン「……ちょっと心配になるくらい人が好すぎだったな。彼らは今まで無菌室にでも暮らしていたのか?」

    ぐだ「うーん、言い返せない!」

    デオン「まあ二人を布団に運ぶのは任せてくれ。一応筋力には自信がある」

    ぐだ「この際だから聞くけどさ。お前の筋力のステータス、バグじゃないの?」

    デオン「エミヤのような見せ筋とは違うよ」




    夜空に浮かぶエミヤ座(おっと。心は硝子だぞ……)

    126 = 1 :

    デオン「処理終了。明日に誰が来るかはわからないが……まあ大丈夫だろう。あの分なら」

    デオン「頭の動きが鈍くなってるだろうからな」

    ぐだ(明日は家には極力入れない方向で予定組もう……二日酔いのお母さんを煩わせたくないし……)ズーン

    デオン「さて。じゃあ、そろそろ私たちも」

    ぐだ「おっと。そうだ。デオンの分の布団も敷かないと……」

    デオン「ん? 何を言っているんだい?」

    ぐだ「え」

    デオン「布団は一つだけでいいよ?」ニコニコ

    ぐだ(またこのパターンかよッ!)ガビーンッ

    127 = 1 :

    休憩します!

    129 :

    ここのデオンくんちゃんは外弁慶か。

    なお身内相手だと……

    130 :

    虚構殺人遊戯 才囚学園

    巌窟王「」チーン

    赤松「がっ、巌窟王さんが図書室の中で血塗れになって死んでるーーーッ!」ガビーンッ

    最原「巌窟王さーーーんッ!」


    ピンポンパンポーン


    モノクマ「死体が発見されました! 一定の自由時間の後、学級裁判を開きます!」

    最原「そ、そんな……!」

    百田「クソッ! マジかよ……! 巌窟王を殺したヤツを、命懸けで探せって……!?」

    最原「無理だ……! 僕には、そんなこと……!」

    巌窟王「――諦めるのか?」ザッ

    モノクマ「えっ」

    巌窟王「それもいいだろう。つまらない結果だが結末は結末だ」

    巌窟王「だが! もしも! 貴様の心の中に恩讐の牙が残っているのならば!」ギンッ!

    巌窟王「俺はお前たちの手を取ろう! さあ! 血塗られたパズルを解き明かすのだ!」

    最原「巌窟王さん……!」

    アンジー「よーっし! 犯人をみんなで捕まえよー!」

    生徒一同「おー!」

    モノクマ「えっ。待って。待って。ねえ。誰が被害者だっけ? あれっ!?」

    モノクマ「オマエなんで生きてるの!?」ガビーンッ

    巌窟王「HPがギリギリ一桁くらいは残った」フラフラ

    アンジー「令呪で回復させるねー」キンッ

    モノクマ「」



    その後、無事に犯人は見つかったが、おしおき装置を巌窟王が処刑途中にぶっ壊したので実質上の死亡者はゼロだった。

    残り人数 十六人+一騎


    To Be Continued...

    131 :

    サーヴァントをコロす威力の砲丸ってなんなん?
    宝具?

    132 = 1 :

    ぐだ(というわけで、布団を敷いて、またしてもサーヴァントと同衾)

    ぐだ(慣れな……くもない。いつもは静謐のハサンとか頼光とか清姫とかがテケテケしてくるからな)

    ぐだ(なによりも……)

    デオン「すぴー」

    ぐだ(俺をリードする気満々だったデオンは布団に入った途端に寝息を立て始めた)

    ぐだ(まあ、酒に付き合ったわけだしな。アルコールをガブ飲みすれば眠くもなる)

    ぐだ(……サーヴァントって食事も睡眠も必要ないはずなんだけど)

    デオン「むにゃ……最愛王よ……このワインは必要経費です……」

    デオン「破綻寸前……? ははは、わかりやすい嘘を。経済はもうとっくに破綻してますよ」

    デオン「だから……私にもっと年金……むにゃむにゃ」

    ぐだ「生前の夢見てやがる……マリー・アントワネットのときとはやっぱりギャップありすぎだよな」

    ぐだ「……」

    ぐだ「まあ、いいか。休日だもんな」

    ぐだ「おやすみ、白百合の騎士」

    133 = 1 :

    ホテルの一室

    マシュ「……何も聞こえませんね」

    エリザ「何もやってないからでしょう? 一緒に布団に入っちゃった時点で安心しきって寝ちゃったのね」

    マシュ「サーヴァントに睡眠は……」

    エリザ「必要ないわよ? でも娯楽としてはいまだ有効だし、それ言ったらほら。フェルグスだって……」

    ジャック「サーヴァントにセックスは必要ないよねー?」

    マシュ「んなぁっ!?」

    エリザ「……ボカしなさい。えっちぃのは許可しないわよ」カァッ

    ジャック「ごめんなさーい」

    茨木「で。明日は誰だ?」

    ジャック「私たち!」

    マシュ「……」

    エリザ「……」

    茨木「……」

    茨木「誰も言わないようなら代表して吾が言うが?」

    エリザ「頼むわ」

    茨木「ジャック。寝込みの腹を裂くなよ?」

    ジャック「……えへっ」

    134 = 1 :

    BBの日記
    どうも私たちの目にしているデオンさんは、シュヴァリエ・デオンのダメな逸話が多分に含まれているようです。
    微妙にポンコツアンドロイド……いやアンドロイドじゃないな。まあいいや。

    あの時期のフランス系サーヴァントは、善悪以前に卑近的な経済観が合わないので、扱いにはクセの把握とコツが必要なのですが、あのマスターなら平気でしたね。

    さて、次はジャックさんが行く予定らしいですが。ジャックさんが行く予定らしいですが?
    ……正気なんですかね? 旅行サーヴァントのみなさん。上質なコカインでもキメてます?

    今から考えるに、やっぱり巌窟王さんの行先をミスったのかなり痛いなぁ……あ、そういえば、また学級日誌が届いてたんだった。後で見ないと。

    135 = 1 :

    ネロ祭と被っている!
    休憩して周回します!

    136 :

    乙乙

    後、正直に言うと巌窟王の学級日誌見たい

    137 :

    コカイン?今の流行りはケミカル系deathよ?

    138 :

    巌窟王の学級日誌
    この前の学級裁判において、夜長アンジーに令呪を一画使わせてしまった。自らの不甲斐なさに笑いが出てくる。
    だが、この身一つで生徒たちを導けるとは最初から毛頭思っていない。

    ただ全力を尽くすのみだ。

    全力を尽くすと言えば、さっき意外な人物から相談を持ち掛けられた。早速俺の出番らしい。
    『二人きりで内密に話したいことがあるので、星の研究教室へ来い』という旨の手紙を直接手渡して来たのだ。

    この状況だが、アイツならば信用に値するだろう。

    ところで、さっき角材とかロープとか夢野の研究教室に放置されていた水槽の蓋とか、星の研究教室にあったはずの手錠とかプールの浮き輪とか、とにかくよくわからないものを調達していたが、一体何に使うのだろうか。件の相談に関係があるのか?

    まあいい! 待て、しかして希望せよ、だ!

    139 = 1 :

    ガツンッ

    ゴボゴボゴボッ……!



    ぐだ「うわああああああ! 巌窟王があああああ!」ガバァッ

    ぐだ「はあ……はあ……夢か」

    ぐだ「まあそうだよな。あの巌窟王が角材で殴られた程度で気絶とかしないよな……」

    ぐだ「……」

    ぐだ「あれ? デオンがいない」


    キャッキャッ


    ぐだ「あ。リビングから声がするな」

    デオン「大丈夫ですか? すみません、飲ませすぎてしまいましたね。水を持ってきました」

    「ありがとう……うっぷ」

    「はっはっは。こちらの自業自得だから気にしなくていいよ、デオンちゃん」

    ぐだ「……完璧に取り入ってる……!」

    140 = 1 :

    数時間後 ホテルロビー


    デオン「……というわけで、こちら側の心象を良くした上で、相手方に二日酔いのバステを付与した」

    デオン「この状況を使いこなせるかどうかは人による、はずだったんだけど」

    ジャック「次は私たちが行くよー!」キラキラキラ

    デオン「……早まったか」

    エリザ「大丈夫。大丈夫よデオン。仲間なんだから信じましょう?」

    デオン「そうだね。ところでエリザ、仲間と自分の美容、どっちが大事かな?」

    エリザ「美容だけど?」

    デオン「そこで即答できるあたりが悪属性の所以だよ……」

    ぐだ「俺とお前らの仲間の定義、絶対違う」

    マシュ「長く一緒にいても理解不能ですからね……」

    茨木「理解不可能と言わないあたりが魔酒の甘さよなぁ?」

    141 = 1 :

    マシュ「じゃあ、そういうことで先輩。これも決まりですので……」

    茨木「……愉快な死体にならないように、気張るのだぞ?」

    エリザ「ジャック。一応言っておくけど、おさがりならいらないからね?」

    マシュ「え?」

    デオン「中古は御免だってことだよ」

    マシュ「……」

    マシュ「エリザさんも大概ですよね!?」ガビーンッ

    茨木「人のことどうこう言う資格は一番ないなぁ?」

    エリザ「何よう! 別にいいじゃない! 新品の方が甚振り甲斐あるもの!」

    ジャック「おかあさん! 行こう!」ニコニコ

    ぐだ「……じゃ、マシュ。行ってくるな!」

    マシュ「せ、先輩!」

    ぐだ「大丈夫だ! 多分!」

    マシュ「絶対じゃないんですね、やっぱり!」ガビーンッ!

    142 = 1 :

    マシュ「行きました。行ってしまいましたね……」

    茨木「死ぬか生きるか、賭けるか?」

    エリザ「私、生きる方! 今回もなんだかんだ無事で済むでしょ」

    デオン「私も生きる方で」

    茨木「奇遇よな。吾もだ」

    茨木「ふむ。じゃあ魔酒が死ぬ方に賭けよ。これでバランスが……」

    マシュ「取れてないですし縁起悪いですしッ!」

    エリザ「っと、そうだ。BBから荷物が届いてるそうよ?」

    マシュ「え? BBさんから?」

    エリザ「怪しすぎるから、まだ開けてないんだけど……」

    デオン「そもそもどうやって届けたんだ?」

    茨木「考えるだけ無駄よな。仮に方法がわかったとしてロクなものではあるまいよ」

    エリザ「いっそのこと捨てる?」

    マシュ「……いえ。一応、開けてみましょう……」

    エリザ(凄いイヤそうな顔)

    143 = 1 :

    プレゼントボックス「」ゴテゴテッ

    マシュ「……凄くゴテゴテしいプレゼントボックスですね」

    茨木「そうさなぁ。この大きさだと、人の頭蓋くらいは入りそうなものよな?」

    マシュ「想像してしまうのでやめてください」

    プレゼントボックス「BB-……ちゃんねるー……いやもうちょっと声のトーン上げて……」ブツブツ

    マシュ「……」

    エリザ「ね? 開けたくないでしょ?」

    デオン「今、中から聞こえたのってBBの……」

    マシュ「何も聞こえてません」

    エリザ「は?」

    マシュ「何も聞こえなかったんです。なので、私が開けます」

    デオン「急に悲壮な決意を固めたぞ。どうしたんだ彼女」

    茨木「苦労のし通しで自暴自棄になっているようだな?」

    エリザ「やっぱりカツアゲはまずかったかなー」

    デオン(やっぱりカツアゲしてたんだな……)

    144 = 1 :

    休憩します!

    145 :

    亜種特異点ロトゼタシアをクリアしたので執筆ペースがちょっとだけ、上がるぞい!

    146 = 1 :

    デオン「待てマシュ。開けることには賛成だが、何もキミがこれ以上苦労することはない」

    デオン「エリザに開けさせよう」

    エリザ「あっはっはっはっは……私ッ!?」ガビーンッ

    デオン「キミが苦労させたんだから当然だろう」

    エリザ「アンタが財布から金くすねなきゃやんなかったわよッ! この乱費セイバー!」

    茨木「念のため。吾らは悪人しか相手にしなかったぞ? マスターの理念に賛同しているわけではなくとも、仮にも隷従しているのだから当然よな」

    エリザ「アイツが私に隷従しているんだけどね! いやそれは今はいいわよ!」

    エリザ「どうしても私じゃないとダメ!?」

    デオン「BBのこと、最悪でも死んだ方がマシだという目には遭うだろうが、死にはしないだろう」

    エリザ「……あー、はいはい。わかったわよ! 開ければいいんでしょ!」

    エリザ「……鬼が出るか蛇が出るか……!」カパッ

    プレゼントボックス「」カラッ

    エリザ「あれ……? 空?」

    デオン「何?」

    147 = 1 :

    デオン「本当だ。空だ……?」

    茨木「妙だな。とびきり邪悪な気配は尚も漂っているというのに」

    マシュ「え……? 何も入ってないんですか?」

    エリザ「本当よ。ほら」

    マシュ「どれどれ」


    ニョキッ


    マシュ「んっ?」

    デオン「……プレゼントボックスから腕が生えてきたぞ?」

    エリザ「いえ、それよりあの腕が持ってるのって、どう見てもビリーが持っているような拳銃――!」



    バァァァンッ!


    マシュ「がっはーーー!?」

    茨木「魔酒の眉間にぶち込んだーーーッ!?」ガビーンッ!

    148 = 1 :

    デオン「しまった! これはマシュがターゲットのプレゼントだったんだ!」

    エリザ「えっ、何? どういうこと!?」

    茨木「吾らが見ても空だったのに、魔酒が覗いた途端に腕が生えて、銃をぶっ放した。つまり最初から標的を絞っていた、ということよな」

    エリザ「そうじゃなくって! なんでマシュに拳銃をぶっ放す必要があったの!?」




    ??「なんだかんだと聞かれたら、答えてあげるが世の情け……」

    三騎「あっ」

    ??「ふふふっ。驚いてますね。じゃあこの勢いを保ったまま……!」

    ??「BB---! チャンネルーーーッ!」

    149 = 1 :

    ザザーッ ピロピロピロピロピロ…… シャキーンッ


    BB?「はい、というわけでやって参りました東京!」

    BB?「BBチャンネル出張版、たった今からスタートですっ!」

    BB?「司会進行は御覧の通り、いつもの邪悪で可愛いあなたの後輩、BBがお送りいたします!」

    エリザ「……」

    エリザ「えっ? BB? BBなの?」

    BB?「はい? どこからどう見てもBBちゃんですよ? エリザさん、どうかしたんですか?」

    BB?「鳩がツノトカゲの血液ビーム食らったような顔してますよ!」

    エリザ「例えがマニアックすぎるわよ! 爬虫類に詳しいヤツじゃないとわからないわよ!」

    デオン「どうでもいい!」

    茨木「……確かにこの、なんだ? 意味があるようでまったくないクソトークはBBのものだな?」

    デオン「ああ、だが大問題だ。コイツが本物のBBだとすると……!」

    エリザ「あ、あなた……何したの?」

    BB?「見ての通りですが?」

    デオン「やっぱりなのか……!」




    デオン「マシュの体を乗っ取ったのか!」ガビーンッ

    マシュの姿をしたBB「はいはーい! 大正解! ハワイにご招待してあげましょうか?」キュピーンッ

    150 = 1 :

    デオン「マシュの人格はどうした、ド外道」

    マシュBB「名前で呼んでくださいっ」キラーンッ

    エリザ「マシュの人格を返しなさいよクソ外道」

    マシュBB「名前で呼んで……」

    茨木「羅生門大怨起で解除できるか?」

    エリザ「よく見なさい。どう見てもバフじゃなくってバステでしょうが。無理よ」

    茨木「ふむ。そうか。ならば吾にできることと言えば、コイツに罵詈雑言を浴びせることだけだな」

    茨木「くたばれ超外道ッ!」ガァッ

    マシュBB「最終的には泣いちゃいますよー?」


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