元スレ京太郎「俺が三年生?」初美「もっと傍にいてもいいですかー?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
207 = 185 :
乙乙
209 :
殴った後に「と言いたいところだが」と言ってなぁ・・・
こういう熱い展開は好きだけど
210 :
娘の彼氏はとりあえず殴っとけ
211 :
おひさー
というわけで今夜はやろうかと
とりあえずもうちょっとしたらで
212 :
待ってたぜ!ラリホー
214 :
んじゃ、スタートします
215 = 1 :
ネリー「うーん、なんかちょっと物足りないよね」
ハオ「なにが?」
明華「梱包材ですか? それならいくつかありますけど」
ハオ「それはあなたの暇つぶし道具でしょう」
明華「じゃあお寿司食べに行きます? イクラとか数の子とか飛っ子とか」
ハオ「魚卵ばかり……自分が食べに行きたいだけですね」
ネリー「あ、それいいかも」
ハオ「え、魚卵が?」
明華「おやぁ?」
ネリー「別にお寿司じゃなくてもいいけど。お腹すいちゃったかも」
ハオ「それなら油條でも食べに行く?」
ネリー「中華? か、辛いのはやだよ?」
明華「なら間をとって海ぶどうでも」
ハオ「それはどことどこの間をとったんですか」
216 = 1 :
智葉「ああ、ここにいたのか」
明華「智葉さん、終わったんですか?」
智葉「これで晴れて卒業だ」
メグ「マサカ、この国でハイスクールを出ることになるトハ……」シミジミ
ハオ「恭喜。あなたたちと共にあったこの一年、とても貴重な経験になりました」
智葉「それはお互い様だよ。一筋気なお前の気性、結構気に入っていたんだ」
ネリー「ねぇねぇ、せっかくだしお祝いにご飯食べに行こうよ」グゥ
智葉「そうだな。本音がどこにあるにせよ、もういい時間だ」
明華「お寿司ですね」
ハオ「まぁ、この際なにを食べるかはともかくとして」
メグ「ラーメンデスネ」
智葉「お前は相変わらずだな……」
ネリー「うん、それでいいよ。メグのおごりなら」
明華「珍しいですねぇ。いつもならいくつか文句を言ってるところなのに」
メグ「それより、私の奢りトハ一体……」
智葉「なら行くか。メグ、オススメの店はあるか?」
メグ「オススメ……この前見つけた辛味噌のラーメンが一押しデスネ」
ハオ「辛味噌……興味がありますね」
ネリー「ダメ! それは絶対ダメっ!」
217 = 1 :
ネリー「うぅ、食べるんじゃなかった……」ヒリヒリ
ハオ「たった一口だけなのに……」
智葉「そもそもなんで一口食べたいなんて言い出したんだ」
ネリー「……だって、みんなあんな美味しそうに食べてるから」
メグ「フフフ、チャーハンに逃げようともラーメンの魅力からは逃れられマセン!」
明華「ところで、味が一種類だけというのは珍しかったりしません?」
メグ「イエイエ、こだわる店はトコトンこだわるものデス」
明華「はぁ、それが日本の職人というものですか」
智葉「そういう気概は好きだな。……後でうちの連中にも教えてやろう」
ハオ「しかし、これだけの味なら監督も誘っておけばよかったですね」
明華「監督も忙しそうですからねぇ」
ネリー「サトハー、お水ー」
智葉「ほら。監督はどうなるかな」
メグ「契約更新の時期デスネ」
ネリー「そっか、この国では年度末だもんね」
218 = 1 :
智葉「さて……そろそろ出るか」
メグ「そしてシメのラーメンといきマスカ」
明華「ラーメンの後にもう一杯ラーメンですか?」
ハオ「さすがにもう一杯は入りませんね」
メグ「心配いりマセン! ハーフサイズもありマス」
智葉「そもそもラーメンの締めにラーメンというのがおかしい」
ネリー「ネリーは別にいいよ? ラーメン食べられなかったし」
メグ「ガッテン承知の助! 今度はアッサリ系を攻めマショウ!」
明華「おやぁ? なにやらもう一件の流れになってますねぇ」
ハオ「どうします?」
智葉「夜は夜でどんちゃん騒ぎだ。それまでは付き合うよ」
明華「わかりました。じゃあ私も」
智葉「別にお前たちまで無理に付き合う必要は――」
ハオ「今日の主役は智葉とメガン、そうですよね?」
智葉「……すまないな、無粋なことを言った」
219 = 1 :
ネリー「うぅ、食べ過ぎたぁ……」
ハオ「ハーフにしておけばいいのに」
ネリー「だって、メグがお代出してくれるって言うから……」
智葉「メグ、あまりネリーを甘やかすな」
メグ「思いマシタ……ラーメンを広めるための出費……むしろ本望だと!」
明華「なら私の分もお願いしますね♪」
ハオ「明華、ふざけすぎですね」
明華「ほんのフレンチジョークですよ」
220 = 1 :
智葉「さすがにそろそろ帰らないとな」
明華「まだまだ明るいですよ?」
智葉「よくよく考えたら、着付けやらなにやらで時間がかかりそうだからな」
メグ「オオ、さすがはお嬢」
智葉「その呼び方はやめろ」
ハオ「ではこれで解散ですね」
明華「智葉さんたちは広い世界に飛び立ちますか」
メグ「久しぶりデスネ……心が滾りマス」
智葉「とは言っても私はひとまず大学だがな」
明華「錆びつかせないでくださいね?」
智葉「インターカレッジがある。そうそう退屈はしないさ」
ネリー「さよならは言わないよ。だって今度は世界で卓を囲むんだから」
ハオ「ネリー……」
ネリー「……うぷっ」
ハオ(苦しいなら黙っていればいいのに……)
221 = 1 :
京太郎「でさ、今度そっちに行くからなんかうまい店紹介してくれよ」
智葉『卒業旅行か?』
京太郎「にしてはちょっと長くなると思うけどな」
智葉『結局大学には行かないのか』
京太郎「ま、最後まで迷ってたけどな」
智葉『……竹井のことは辛かったな』
京太郎「久ちゃんに聞いたのか?」
智葉『ちょっと前にな』
京太郎「そうか……なら気を使う相手が違うだろ」
智葉『向こうには散々気を使ったさ』
京太郎「俺は気楽なもんさ。今だってこうやってプラプラしてるしな」
智葉『ウソを言うな。今だってケジメをつけるために回っているんだろう?』
京太郎「ついでな、ついで」
智葉「せいぜい刺されないようにな」
京太郎「うっ……」
京太郎(そんなことはない、と信じたい……)
222 = 1 :
智葉『まぁいいさ。そうだな……ラーメンでも食べに行くか?』
京太郎「いい店知ってるのか?」
智葉『ああ、でも最近は一緒に行く相手がいなくてな』
京太郎「わかったよ。じゃあ付き合う」
智葉『付き合うのはこっちだ』
京太郎「はは、たしかな」
智葉『じゃあ、東京に着いたら教えてくれ』
京太郎「迎えに行くよ」
智葉『余計な火種を持ち込むな。うちの連中が騒ぐ』
京太郎「あ、はい」
智葉『それと、ネリーのことも忘れるなよ』
京太郎「……わかってるよ」
智葉『余計なことを言ったか』
京太郎「いや、たしかにその通りだ」
智葉『そうか。じゃあ、またな』
京太郎「ああ」プツッ
京太郎「ま、こんなもの用意してみたんだけどな」
京太郎「さて、あの守銭奴のお気に召すかな?」
223 = 1 :
明華「今日はいい天気ですねぇ」
ハオ「あなたの日傘も大活躍、といったところですか」
ネリー「暑……まだ四月だよね?」
ハオ「春は気温の浮き沈みが激しいそうだけど」
ネリー「昨日は寒かったのに……へくちっ」
明華「暖かいのにくしゃみ?」
ハオ「風邪?」
ネリー「どうだろ……へくちっ」
明華「一緒にお昼でもって思ってたんですけど」
ハオ「寝てたほうがいいね」
ネリー「うん……そうしようかな」
224 = 1 :
アレク「なんだ、風邪?」
ネリー「監督」
アレク「や、体調管理は自己責任だよ?」
ネリー「わかってるってば」ムスッ
明華「ところで、今年はどうですか?」
アレク「結構粒ぞろいだと思うよ。ま、サトハクラスとなると中々いないんだけどね」
ハオ「楽しみですね」
アレク「他の国からも有望そうなの引っ張ってきたからね。あんたらも頑張んなよ」
ネリー「ま、ネリーにはかなわな……へくちっ」
アレク「っと、これ以上体調悪くされても困るね」
ハオ「歩ける?」
ネリー「うん……」フラフラ
明華(これは具合悪そうですねぇ)
明華(さてさて、元気を出してもらうには……)
225 = 1 :
京太郎「風邪?」
明華『ほら、大好きな相手の顔見れば元気出ません? 恋は特効薬って』
京太郎「なにそれ、経験則?」
明華『さて、どうでしょうか?』
京太郎「ミステリアスだな」
明華『謎多き女ということで』
京太郎「ま、ちょうどよかったな。今東京だからさ」
明華『おやぁ? もしやこちらの大学に?』
京太郎「いいや、ラーメン食べに」
明華『メグちゃんがいたら嬉々として一緒に行ったんですかね』
京太郎「だろうな」
226 = 1 :
京太郎「まあ、じゃあこれから顔出すよ」
明華『はい、そうしてあげてください』
京太郎「一応プレゼントもあるしな」
明華『愛の告白も添えて?』
京太郎「からかうな」
明華『ふふ、人にエロいんですなんて言わせたのは誰でしたっけ?』
京太郎「わ、若気の至りだから……」
明華『そういえば、ハンドボールをやってたとか』
京太郎「ん? 話したっけ?」
明華『いえ、前に智葉さんから少し。そこから麻雀に転向というのは珍しくありません?』
京太郎「怪我の後遺症ってやつだ。ま、よくある話だろ」
明華『残念ですねぇ、実は結構好きなんですけど』
京太郎「え、俺のこと?」
明華『さあ、どうでしょうか?』
京太郎「わかってるよ。ハンドボールが、だろ?」
明華『それはもちろん。でも、あなたが怪我をしなければどうだったでしょうか?』
京太郎「さぁね。怪我をしなくてもハンド続けてたかどうかはわからないしな」
明華『もしもの話というやつですね』
京太郎「そういうことだ。気にしたってしかたない」
227 = 1 :
京太郎(そう、気にしたってな)
京太郎「そろそろいいか?」
明華『もしかして誰かをお待たせとか?』
京太郎「ガイトと一緒にラーメン食べてたからな」
明華『まあ、まさかそんな関係だったとは……!』
京太郎「どんな関係だ」
明華『一緒にラーメンを食べる仲……よくよく考えたら、あまりロマンチックじゃありませんねぇ』
京太郎「そういうことだ」
明華『では……待ってますね、ネリーちゃんが』
京太郎「はいよ」プツッ
228 = 1 :
京太郎「というわけだ」
智葉「お前の声だけで全部把握できたと思うな」
京太郎「ちょっとお前の母校の方に行ってくるって話だ」
智葉「そうか……明華からか?」
京太郎「ネリーが風邪ひいたんだと。お前も来るか?」
智葉「いや、邪魔はしないさ」
京太郎「なんだ、お見通しかよ」
智葉「さて、な……なんにしても、ケジメをつけてくるのはわかっているつもりだ」
京太郎「せいぜい玉砕しないように祈っててくれ」
229 = 1 :
ネリー「だるいや……風邪なんて久しぶりかも」
ハオ「何か買ってこようか?」
ネリー「甘いもの。クレープとか食べたら良くなるかも」
ハオ「汗をかくと良くなるらしいし、辛いものとか」
ネリー「人でなしっ!」
ハオ「冗談だから」
ネリー「ホントに? ホントのホントのホントに?」
ハオ「警戒しすぎだと思うよ?」
ネリー「もう、慰謝料請求していい?」
ハオ「そうだね、クレープ一つなら」
ネリー「妥当だね」
ハオ「じゃあ、安静にね」
ネリー「……他人に甘えるなんてなぁ」
ネリー「ううん、他人っていうには長く一緒にいすぎたかな」
ネリー「ライバル、チームメイト、仲間……」
ネリー「……こっちに来て手に入ったものって、お金だけじゃないのかも」
ネリー「それに……」トクン
230 = 1 :
『冗談だ。年上には甘えとけ』
ネリー「絶対、ネリーのものにしてやるんだから」
――コンコン
ネリー(ハオ? それにしては早いし……ミョンファか監督?)
ネリー「いいよ、入って」
京太郎「――そんじゃ、おかまいなく」ガチャ
ネリー「……なんで?」
京太郎「ん? お見舞いだけど」
ネリー「そうじゃなくって!」
京太郎「ああ、どうやって入ったかだったら、入口のとこでハオと鉢合わせてな」
ネリー「そうでもなくて――へくちっ」
京太郎「あー、おとなしくしとけって」
231 = 1 :
京太郎「――そんなわけで、たまたまタイミングが良かったってのもあるんだけどな」
ネリー「ミョンファが……」
京太郎「あいつもお前のこと心配してたんだろ」
ネリー「みんな、将来は敵同士なのにね」
京太郎「とか言ってるけど、満更でもないだろ」
ネリー「知らない」プイッ
ネリー「そもそも、サトハと一緒にお昼食べてたってなにさ」
京太郎「こっち来たからおすすめの店を紹介してもらったんだ」
ネリー「ネリーには連絡してくれなかったのに!」
京太郎「んー、それにはいくつか理由があるけど……そもそもお前の連絡先知らないし」
ネリー「あっ、たしかに」
京太郎「それと、一番後回しにしようって思ってたからな。色々ケジメ案件があってだな」
ネリー「ケジメ?」
京太郎「そうしないとほら……」グイッ
ネリー「んんっ――」
232 = 1 :
京太郎「――こういうことも、心おきなくできないだろ」
ネリー「風邪、うつっちゃうよ?」
京太郎「散々待たせた慰謝料だ。引き取ってやるよ」
ネリー「ダメ、全然足りない……もっと、甘えさせてよ」
京太郎「望むところだ」ギシッ
ネリー「キョウタロウ……」シュル
京太郎「ネリー……」
――ドサッ
京太郎「ん?」
ネリー「……どうしたの?」
京太郎「今、ドアの方から――」
ハオ「あ、あなたたちは……」カァァ
明華「あぁ、いいところだったのに……」
ネリー「は、ハオにミョンファ!?」
ハオ「ん、んんっ……そういうことをするのなら、せめてドアを閉めたほうが」
明華「ささ、私たちにかまわずヤっちゃってください」
京太郎「無茶言うな!」
233 = 1 :
京太郎「なんか、すっごい疲れた……」
ネリー「ネリーも……」
京太郎「あのフランス人っぽくない名前のフランス人め……!」
ネリー「はぁ……もうなんだかそういう気分じゃなくなっちゃった」
京太郎「でも、かえってよかったかもな。体に負担かけても良くないし」
ネリー「する気満々だったくせに」
京太郎「そりゃあ、今まで色々と我慢してきたし」
京太郎「だけど、順序は守らないとな」ゴソゴソ
京太郎「ほら、生涯賃金の半分どころか、給料の三ヶ月分にも全然届かないけどな」
ネリー「これ……髪飾り?」
京太郎「後ろで纏めてるだろ。そこに着ければいい感じかと思ってさ」
ネリー「……」
京太郎「ネリー、好きだ。お前が行くなら、故郷にだって世界の果てにだってついて行ってやるよ」
ネリー「キョウタロウ……」コツン
234 = 1 :
ネリー「順序守るとか言ってたのに、キスの方が先なんだ」
京太郎「え、ダメ出し?」
ネリー「でも、許してあげる。だって、この髪飾りもキョウタロウも、もうネリーのものだもん」
京太郎「そうか……ならちゃんと言葉にしてもらわないとな」
ネリー「え?」
京太郎「俺は言ったのに、お前は言わないとか不公平だからな」
ネリー「で、でも、キョウタロウはネリーのことが好きで、ネリーのものだから……」
京太郎「こんな関係なのに気持ちは一方通行かー、悲しいなー」
ネリー「~~っ」
ネリー「――す、すき……」ボソッ
235 = 1 :
京太郎「ん? 時期外れの蚊でも出たか?」
ネリー「好きっ! ネリーもキョウタロウのことが好き!」
京太郎「よく言えたな、えらいぞ」ナデナデ
ネリー「うぅ~」カァァ
京太郎「なにか言いたそうだな」
ネリー「慰謝料、絶対払ってもらうんだから」
京太郎「また手でもつなぐか?」
ネリー「それよりも……ギュってしてほしいな」
京太郎「お安い御用だ」ギュッ
ネリー「……ねえ、キョウタロウ?」
京太郎「なんだ?」
ネリー「これからもずっと一緒にいてね」
京太郎「ああ」
ネリー「そうしたら、きっと自由に――」
『エンディング――空も飛べるはず』
236 = 1 :
というわけで終了
続けて安価取りたいけど、人いますかね?
238 :
はい
240 :
はい
242 :
いるべ
244 :
はいよー
246 = 1 :
それじゃ、この中からお好きなのをどうぞ
済がついてるのは選べません
個別
大星淡 済
天江衣
桧森誓子 済
姉帯豊音 済
三尋木咏 済
神代小蒔
ネリー・ヴィルサラーゼ 済
宮永照 済
エイスリン・ウィッシュアート
白水哩
竹井久
福路美穂子
松実玄
薄墨初美
滝見春
石戸霞
園城寺怜
真屋由暉子 済
清水谷竜華
鶴田姫子
特殊
久照
久美穂子
小蒔霞
哩姫
怜竜
247 = 238 :
初美
248 = 237 :
美穂子
249 = 241 :
トキ
250 = 240 :
小蒔
みんなの評価 : ○
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