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元スレ京太郎「俺が三年生?」初美「もっと傍にいてもいいですかー?」

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651 = 636 :

652 = 642 :

トキ

653 :

エイスリン

654 :

哩姫

655 = 1 :

締切
割ってきます

656 :

姫子

657 = 1 :

コンマ判定

春:1-33
竜華:34-44
姫子:45-55
怜:56-77
エイスリン:78-88
哩姫:89-00


直下

658 = 636 :

659 = 1 :

はるるということで

これで永水のは三人目ですね
あとの二つはまぁ……シリアス気味ですよね

というわけで寝ます

662 = 642 :

おつおつ

669 :

こんちゃっす

湯上りほかほかなんで、もうちょっとしたら始めます

670 :

舞ってる

671 :

まっ照

672 :

湯冷めで寝そうになった……

そんじゃあ、始めます

673 = 1 :



初美「ブツは詰め終わりましたかー?」

「バッチリ」

初美「それじゃあ、これを運び込んで……っと、その前に」

「……」コク

初美「ブツを向こうに届ける役と、霞ちゃんたちへの陽動役、決めなきゃなのですよ」

「ブツの運搬は任せて。はっちゃんはすばしっこいから陽動向き」

初美「いえいえ、運搬をちゃちゃっと済ませちゃえば、感づかれる危険性も少ないですからねー」

「いやいや」

初美「いえいえいえ」

「……」

初美「……」

674 :

此処から分岐か

675 = 1 :



初美「恨みっこなしのジャンケン三本勝負なのですよ」

「待ったはあり?」

初美「あるわけないのですよ。将棋や囲碁じゃあるまいし」

「じゃあ特別ルールとして、私は二回までありということで」

初美「三本勝負で二回までとか、勝ち確定ですねー」

「大丈夫、はっちゃんも一回だけ使えるから」

初美「なんで私は一回だけなのですか?」

「なんでって……大きさとか?」

初美「ほ、ほほう?」ヒクッ

「ちなみに霞さんクラスだと三回使える」

初美「やっぱりそこですかっ」

676 = 1 :



初美「こうなったら、ジャンケン(物理)も辞さないのですよ!」

「ジャン拳?」

初美「チョキ!(と言いながらチョップ)」シュバッ

「ふっ」ハシッ

初美「挟んで受け止めた!?」

「パーにチョキだから、まずは一勝」

初美「ぐぬぬ……!」


初美「お次はグー!」

「甘い」スッ

初美「と見せかけて目潰し!」

「――っ!」

677 = 1 :



「……間一髪」

初美「防いだところで出したのはパー……私の勝ちなのですよ!」

「くっ」

初美「これで一勝一敗ですねー」

「次ですべてが決まる」

初美「そういうことなのですよ」

「……」

初美「……」


初美「ジャン――」

「ケン――」


「「ポンッ!!」」


678 = 1 :




「というわけで私が来た」

京太郎「お前ら楽しそうだなー」

「あれは壮絶な戦いだった……」

「ははは、健気だなぁ」

京太郎「親父、今のがどう健気につながるんだよ」

「このにぶちんめ」

京太郎「はぁ? まさか俺に会いたいからってわけじゃ……」

「ダメ?」

京太郎「そ、そうか」

「はい、黒糖」

京太郎「後ろのダンボールにしまってたんじゃないのか?」

「何袋かは携帯してるから」

京太郎「そうだったな……」

「じゃあ、あーん」

京太郎「やめろよ、こんなとこで」

「別の場所だったらいいんだ」

京太郎「そういうわけじゃ……っておい」

「俺には構わず続けていいぞ」

京太郎「なんでカメラ構えてんだよ」

「母さんへのいい土産になるんじゃないかってな」

京太郎「いいから運転に専念しろよ!」


679 = 1 :




「あら、いらっしゃい」

「こんにちは」

「初美ちゃんの漫画と春ちゃんの黒糖ね。しっかり預かっておくから」

「お願いします」ペコッ

「あがってあがって。春ちゃん来るって聞いて黒糖買ってきたんだから」

「お邪魔します」


京太郎「やっぱ女の子家に上げると、母さんのテンション上がるな」

「もしかすると娘が欲しかったのかもな」

京太郎「頑張れよ、親父」

「俺が頑張っても確率は二分の一だ。お前が嫁さんもらうほうが確実なんじゃないか?」

京太郎「結婚とかまだ全然想像できないな」

「ははは、だろうな」

京太郎「ダンボール、運び込んじゃおうぜ」

「そうだな」

京太郎「ところで、この漫画がぎっしり入った方、どっちが持つ?」

「俺は運転したぞ」

京太郎「俺は雪道に足を取られながら車まで運んだから」

「……しょうがないな、恨みっこなしのジャンケンといくか」

京太郎「望むところだ」


680 = 1 :




「……」ポリポリ

「ふふ、おいしい?」

「はい」

「ね、京太郎の好み、知りたくない?」

「好み、ですか?」

「もちろん、女の子のね」

「是非っ」

「とは言っても、色々あるんだけどね」

「例えば?」

「おっぱいが大きいだとか、家庭的だとか、友達思いだとか」

「ふむふむ」

「母性が強かったり、自分を引っ張ってくれる子もいいんじゃないかしら?」

「意外」

「あと、好きなものをおいしそうに食べる子、とかね」

「え……」ポロッ

681 = 1 :



京太郎「ダンボール、奥の部屋に突っ込んどいたぞー」


「お疲れ様」

京太郎「親父は部屋で休んでるってさ」

「疲れてたのかしら?」

京太郎「重いの運んでたからな」

「じゃあ、私は様子見てくるから」チラッ

「……」

「後は若い二人で、ね?」


682 = 1 :




「……」

京太郎「食わないのか?」

「だ、ダイエット中だから」

京太郎「嘘つけ、車の中では食べてただろ」

「あれは……その、今日はこれだけって決めてたの」

京太郎「ひと袋と、三分の一ぐらいか? 随分中途半端だったな」

「よ、よく見てる……」

京太郎「ま、戒能さんには黙っててやるから安心して食えよ」

「それはありがた……じゃなくて!」ガタッ


『あと、好きなものをおいしそうに食べる子、とかね』


「……そんなに、見たいの?」

京太郎「なんか話が飛んでんな」

「私の食べてるとこ」

京太郎「見るもなにも、四六時中食べてないか?」

「……今はダイエット中」

京太郎「おっと、今度は話が戻ったな」

683 = 1 :



京太郎「……まぁ、なにを気にしてるのかはともかく、あんま無理すんなよ」


京太郎「前も言ったけど、おいしそうに食ってるとこ見るのは嫌いじゃないからさ」

「……じゃあ、はい」

京太郎「なんだ、くれんのか?」

「食べさせて」

京太郎「は?」

「口移しでなら、食べてあげないこともない」ドキドキ

京太郎「なんで上から目線なんだよっ」ビシッ

「あうっ」

京太郎「まったく……」


京太郎(だけど、いい機会かもな)

684 = 1 :



京太郎「春」

「いたい……なに?」

京太郎「いつうちの両親が顔出すかわからないから、手短に済ませるぞ」

「なんの話――んんっ!?」


(え、なにこれ)

(私、キスされて……)


京太郎「――これで、リクエスト通りか?」

「黒糖味……」

京太郎「そりゃあな」

「……もう一回。味、わからなかったし」

京太郎「思いっきり黒糖味って言ってただろうが」

「気のせい」

京太郎「あのな、こっちだって平気でしてるわけじゃないんだぞ」

「じゃあ、どんな気持ちだったの?」

京太郎「好きだ」

「~~っ、も、もう一回っ」

京太郎「だから……っと、時間切れだ」


「京太郎ー? おつかい行ってきてくれない?」


京太郎「わかった、なに買ってこればいいのさ」

「……」カァァ

「……ね、なにか進展あった? 進展あった?」

京太郎「……なに買ってこればいいんだ?」

「あったでしょ、あったわよね!?」

京太郎「あーもう、うっさい!」


685 = 1 :




「はるる、どこいったのかなぁ?」

「そういえば、見かけないわ」

小蒔「黒糖の買い足しにいったんでしょうか?」

初美「……」


初美(はるる、遅すぎるのですよ!)


初美「みんなー、ちょっと相談いいですかー?」

686 = 1 :



小蒔「なんですか?」

「初美ちゃん、春ちゃん知らない?」

初美「さぁ? 私も見てないのですよ」

「そっか、どうしたのかな?」

小蒔「やっぱり黒糖の買い出しとか」

初美「うん、きっとそうなのですよ」

「うーん……何も言わないで出てくなんて」

「やっぱり心配ね……」

初美「……実はですね、それは今から話すことと関係があるのですよ」

「何か知ってるの?」

初美「はい。何を隠そう、今度の巴ちゃんの誕生日のことなのですよ」

「え?」

小蒔「そうですね、そろそろ準備しなきゃって思ってました」

初美「サプライズの企画やらなにやらを相談しようと思っていたのですよ」

「なるほど、春ちゃんはその下準備ね」

初美「その通り!」

「……」


(普通、そういうのって本人の前で話さないんじゃ……)


明星「あれ、みなさん集まってどうしたんですか?」

「春さんはいないみたいだけど……」

初美「二人もこっちに来るのですよ」チョイチョイ


687 = 1 :




明星「巴さんの誕生日の企画、ですか?」

初美「なのですよ」

「あの」

初美「なんですか?」

「そういうのって、本人には秘密にしておくものじゃ……」

「うん、そうだよね」

小蒔「言われてみれば……」

「……初美ちゃん、なにか隠してない?」

初美「な、なんで疑われてるんですかねー?」


初美(はるるっ、早く戻ってくるのですよ……!)

688 = 1 :



「……」


小蒔「あ、春が帰ってきました」

「どこ行ってたの?」

「心配してたのよ?」


初美「はるるっ、ちょっとこっち!」グイッ


初美「遅すぎなのですよ!」

「うん……」

初美「とにかく、私とうまく話を合わせるのですよ」

「うん……」

初美「……はるる?」

「うん……」


689 = 1 :




「……」


『好きだ』


「~~っ」バタバタ


良子「軽く挙動不審ですね」

「ね、姉さん?」

良子「グッドアフタヌーン、黒糖はちゃんと控えていますか?」

「こ、ここに備蓄はないから」

良子「そんなことは聞いてないですよ」

「そう……」

良子「それで、実際に備蓄は?」

「……」プイッ

良子「まぁ、それはネクストチャンスに問いただすとして」

「くっ……」

良子「なにやら青春ライクな煩悶ですか?」

「うーん……ここじゃちょっと」

良子「オーケー、ならショッピングでもしながら聞きましょうか」

690 = 1 :



良子「なるほど……ひとまず、おめでとう」

「どうも」

良子「しかし解せませんね。とっととくっついてカップルになればいいのでは?」

「これだから恋愛経験ゼロの成人は……」ヤレヤレ

良子「ケンカなら買いますよ」


良子「それで、どうしたいのですか?」

「それは……」

良子「姫様や、他の人たちですか」

「うん……」

良子「そうですね……」

「嬉しかった……けど、どうしたらいいかわからなくなった」

良子「贅沢な悩みだと言ってしまえばそこまでですが」

「もういっそ、神境を出ちゃえばとも思った」

良子「禍根は残りますが、それも一つのプランですね」

691 = 1 :



良子「ですが、向き合うのならば……」


良子「――という手もあるとは思いますよ」

「……それ、できるのかな?」

良子「心情的にはともかく、あそこならば可能でしょう」

「でも、私の気持ちは」

良子「どちらにしても、ゲインもあればロスもあるでしょう」

「……」

良子「私は所詮、アウトサイドの人間ですからね。なにを言っても無責任に聞こえるとは思いますが」

「……ううん、ありがと」

良子「春が素直にお礼を言うのはまた珍しい」

「やっぱ取り消す」


692 = 1 :




京太郎「着いたな、神境」

京太郎「……正直、気が重い」

京太郎「でも、いい加減はっきりさせとかなきゃいけないしな」

京太郎「あいつからも答えを聞いとかないといけないし……」

京太郎「……やっぱり気が重い」


小蒔「京太郎様、ですか?」


京太郎「ああ、小蒔。今日は学校休みか」

小蒔「ちょっとみんなに内緒でおやつを……あの、言わないでくださいね?」

京太郎「わかってるよ。じゃ、行こうか」

小蒔「いいんですか?」

京太郎「ああ……ちょっと、二人きりで話したいこともあるしな」


693 = 1 :




小蒔「そう、ですか」

京太郎「悪いな……」

小蒔「そんな顔、しないでください」

京太郎「まぁ、たしかに俺が暗い顔するのは筋違いだな」

小蒔「すごく、すっごく残念でしたけど、ちょっと嬉しいんです」

京太郎「嬉しい?」

小蒔「京太郎様は、私の大事な人を好きになってくれたんだなって」

京太郎「……そうか」

小蒔「それに、私はあの時に感じた運命を信じてますから」

京太郎「悪いけど、応援してやれないぞ」

小蒔「大丈夫です。私には心強い味方がたくさんいるんです」

京太郎「だろうな」


京太郎(過保護な神様とかな)


小蒔「もう帰らないとさすがに心配されちゃいますね」

京太郎「ああ、じゃあそろそろ上がるか」

小蒔「はい……あ、ちょっと買い忘れちゃいました。先に行っててください」

京太郎「ん、わかった。じゃあまた後でな」


694 = 1 :




「……」


『どちらにしても、ゲインもあればロスもあるでしょう』


「……何かを選ぶって、つらいなぁ」


京太郎「珍しくたそがれてるな」

「……人を脳天気みたいに言わないで」

京太郎「さて、土産に数量限定の黒糖を買ってきたんだけど――」

「いただきますっ」

京太郎「わかりやすいやつめ」


695 = 1 :




「おいしかった」ホクホク

京太郎「そりゃよかった」

「もうないの?」

京太郎「残念ながらひと袋だけだ」

「そうなんだ……」

京太郎「それでさ、本題入っていいか?」

「……」コクッ

京太郎「この前、その……告白しただろ?」

「うん、私も好き」

京太郎「オッケーってことでいいのか?」

「それは……」


『ですが、向き合うのならば……』

『彼をあなたたちで囲ってしまう――という手もあるとは思いますよ』


「私から、提案したいことがある」


696 = 1 :




京太郎「それってつまり……小蒔たちにも手を出せってことか?」

「わかりやすく言えば」

京太郎「いわゆるハーレムってやつか……やばい、男の夢じゃん」

「そうなの? なら――」

京太郎「無理だろ」

「……なんで?」

京太郎「俺はそこまで器がでかい人間じゃないってのが一つ」

「……あんなに誑し込んどいて?」

京太郎「人聞きの悪いことを。そもそも、やろうと思ってやったことじゃないからな」

「……」ジトッ

京太郎「あー……それで第二に、それを望まないやつだっているだろ」

「それはない」キッパリ

京太郎「断言かよ」

697 = 1 :



京太郎「なんにしても、そんな簡単にいくもんじゃないと思うぞ」

「ならお試しだけでも」

京太郎「お試し?」

「とりあえずここに住んで」

京太郎「神境に? 近くで仕事探す予定だったから、都合はいいけど」

「姫様たちはここにいても構わないって」

京太郎「根回し済みかよ」

「私は一緒にいたい……ダメ?」

京太郎「まあ、ここに引っ越すぐらいだったらな」


京太郎「でも、一個聞いておくぞ?」

「なに?」

京太郎「仮に俺が小蒔たちとそういうことしてて、お前は平気なのか?」

「……一番は私がいい」

京太郎「やっぱり気にしてるじゃねーか」

「ごめんね、私が言いだしたことなのに」

京太郎「いや、そんなとこが最高に可愛い」

「バカ……」


698 = 1 :




京太郎「――zzz」


小蒔「ずるいですっ、私も膝枕してみたいです!」

「ダメ、京太郎はまだ私だけのだから」

小蒔「む~!」


「なんだか賑やかになったね」

初美「ですねー」

「……なんでこんなことに」

初美「姫様がいいと言えばまかり通っちゃうのですよ」

「でも正直、前より明るい雰囲気になったかな」

「ふ、ふふふ……こうなったらもう、いっそ私が彼を……」ブツブツ

「か、霞さん?」

初美「わっ、ダークサイドに堕ちかけてるのですよ」


京太郎「ん……騒がしいな」

「起こしちゃった?」

京太郎「そりゃあな」

「じゃあ、お詫びに……んっ」チュッ

小蒔「あ~~っ!!」

699 = 1 :



「……ちょっと、ヤってくるわ」

「霞さん!? お、落ち着いて!」ガシッ

初美「目がイっちゃってるのですよ!」ガシッ


明星「いいなぁ、私もしたいなぁ」

「私はちょっと……でも、手をつなぐぐらいなら」


小蒔「春ばっかりずるいです!」

「ずるくない。正当な権利」

小蒔「む~!」




『エンディング――少し騒がしい神境の日常』

700 = 1 :

というわけで終了
これが永水関連では一番明るいエンディングじゃないかと

予想通りまた予定の三割増しになりましたね
そのうち二倍とかに膨れ上がってくんじゃないですかね?(適当)

超眠いので安価はまた今度で


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