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    元スレナツメ「レッドが指名手配!?」

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    451 = 428 :

    カントーのどこか

    ヨウ「なんか簡単ですね」

    カルネ「油断はだめよ、何があるかわからないんだから」

    ヨウ「…それもそうですけど」

    ヨウ「カルネさんは何運んでるか知っているんですか?」

    カルネ「…いいえ、知らない」

    ヨウ「そうですか…」

    ヨウ「ん?なんだあれ…」

    カルネ「あれはまさか…」

    イベルタル「……」ドヒューン

    カルネ「イベルタル…!?なんでこんなところに…」

    452 = 428 :

    ピー ピー

    カルネ「アクロマさん、カルネです」

    アクロマ「はい、何か問題でも起こりましたか?」

    カルネ「それがイベルタルが現れました」

    アクロマ「イベルタル…?なぜカントーに」

    アクロマ「それで捕獲はしましたか?」

    カルネ「いえ…」

    アクロマ「…そうですか、まあ今はイベルタルなどどうでもいいです」

    アクロマ「レッドを早くシンオウまで運ばないといけませんから」

    ワタル「おいアクロマ、イベルタルだ」

    ワタル「あきらかにこちらに向かってきている」

    アクロマ「まさか…」

    アクロマ「すいませんカルネさん、こちらにイベルタルが来ました、通信を切ります」

    453 = 428 :

    イベルタル「あれか…」

    ワタル「来るぞ」

    イベルタル「リア充石化ビーム!」ブンッ

    アクロマ「まずい、あれに少しでも当たれば石になってしまいます」

    ワタル「ボス、俺に捕まれ、車を捨てる」

    ???「ご心配なく、この体にもだいぶ慣れてきました」

    ???「一人で降りられますよ」

    ワタル「そうか、なら急げ」

    454 = 428 :

    アクロマ「みなさん無事ですね」

    ワタル「おい、後ろの荷台にレッドを閉じ込めておいたんじゃないのか」

    アクロマ「石化しているでしょうね…」

    ???「なんだと!?レッドがいなくなったらワタクシの計画はどうなるんですか!」

    アクロマ「そうですねぇ…」

    ワタル「そんなことよりまずはイベルタルだ」

    ワタル「カイリュー、雷パンチ!」

    カイリュー「ウオオオオ」

    イベルタル「邪魔だ!」ベシンッ

    カイリュー「ヌフウ」ドスッ

    イベルタル「トレーナーレッド、我がもらっていく」

    455 = 428 :

    ナツメ「何がなんだかわからない…」

    ナツメ「えっちょっ…今のなに、どういうこと、全然わかんない!」

    クロイロ「落ち着いてくだいさいナツメ」

    ナツメ「せっかくレッドの乗ってる車も見つかって今から奇襲しようとしたのにどういうこと!?」

    グリーン「今のはイベルタルってポケモンだな」

    グリーン「レッドを石化してどこかへ連れてっちまった」

    ナツメ「どこかってどこよ」

    グリーン「そんなこと俺が知るわけないだろ」

    グリーン「まあ追いかけても無駄だな、とんでもないスピードで行っちまったし」

    グリーン「追いついたとしてもワタルのカイリューを一撃で倒すようなやつだ、すんなりレッドを返してくれるとは思えん」

    456 = 428 :

    クロイロ「とりあえず状況を整理しましょう」

    クロイロ「まず私たち勇者ナツメ率いる一行は」

    ナツメ「勇者ナツメって何ですか」

    クロイロ「こういうのはRPG風に言うといいって誰かが言ってました」

    ナツメ「…じゃあ続けてください」

    クロイロ「一行はポケモンリーグにとらわれたプリンセスレッドを助けにカントーに来ました」

    グリーン「変に例えだとわかりにくくないか?」

    クロイロ「ではあなたはわかりやすくまとめられるというのですか?」

    グリーン「いや普通にレッドを助けようとして移動中のところを襲おうとした」

    グリーン「そしたらイベルタルがきてレッドを石化して連れ去った」

    クロイロ「まあそんなことは今目の前で見たからわかってるんですよ」

    グリーン「じゃあまとめる必要ねえじゃねえかよ!」

    ナツメ「ねえねえところでさ…」

    ナツメ「そのイベルタルってどこに行けばぶち殺せるの?」ゴゴゴ

    グリーン「えっ」ビクッ

    クロイロ「オーラが出てます、抑えてください」

    457 = 428 :

    グリーン「イベルタルってのはカロス地方の伝説ポケモンだ」

    グリーン「石化をとく方法があるかはどうか知らんがおそらくカロスに連れていかれた可能性が高い」

    クロイロ「それは問題ありません、私がストロスの杖を持ってますから」

    グリーン「なんでだよ!」

    クロイロ「私は医者ですよ、患者がいつ石になってしまってもいいようにと」

    ナツメ「そんな場面ないでしょ…」

    クロイロ「でも私には不可能があってはだめなのです」

    クロイロ「現に石化したじゃないですか」

    458 = 428 :

    グリーン「じゃあ俺はもう行くことにする」

    ナツメ「行くってどこに」

    グリーン「…秘密だ」

    グリーン「お前たちはこれからどうするんだ」

    ナツメ「どうするって言われても…」

    グリーン「次何するか決まってねえんだったらリーグに行け」

    ナツメ「リーグに何があるの?」

    グリーン「そんなのレッドのポケモンに決まってんだろ」

    グリーン「あいつはあそこに捕まってたんだし、牢にでもいる間ボールを所持してるわけねえ」

    グリーン「今ならチャンピオンどもはいないんだし、少しは楽に取り返せるんじゃねえか」

    グリーン「そんだけだ、そいつらいつ戻るかわかんねえし、急いだほうがいいんじゃねえか?」

    459 = 428 :

    リーグ本部

    クロイロ「この後どうしましょうか」

    クロイロ「カロス地方に行くにしても時間とお金がかかりすぎます」

    クロイロ「一度本部と合流しませんか」

    ナツメ「…はい」

    ナツメ「でも」

    エリカ「そこで何をしているのですか、ここはポケモンリーグの敷地内ですよ」

    ナツメ「…!」びくっ

    460 = 428 :

    ナツメ「エリカ…」

    エリカ「どうして私の名前を?」

    ナツメ「ジ…ジムリーダーで有名だから」

    クロイロ「そうですね、カントーのジムリーダーで二番目にかわいいって有名です」

    エリカ「二番目…?」ぴくっ

    ナツメ「なにを余計なこと言ってるんですか…」

    エリカ「二番目とはどういうことですか、お話を聞かせてもらいましょう」

    ナツメ「先生のせいで面倒なことになるような気がするんですけど」

    461 = 428 :

    クロイロ「なんとなくですけどあのジムリーダーもレッドに好意があります」

    クロイロ「ナツメもレッドのことが好きじゃないですか」

    ナツメ「何を勝手なことを…」

    クロイロ「じゃあ嫌いなんですか?」

    ナツメ「す…好きです…」

    クロイロ「ですよね、だったらここで自分の方がお前よりかわいいからレッドに好かれるんだってとこ見せつけないと」

    ナツメ「そんなこと…」もにょもにょ

    クロイロ「私はもちろんナツメの味方をしますよ」

    エリカ「すみませんが、こちらも仕事なんです」

    エリカ「話すかここから消えていただくか選んでください」

    462 = 428 :

    ナツメ「今エリカと争ってもなんの得もありません、ここは退きましょう」

    クロイロ「わかりました」

    エリカ「ちょっと待ってください」

    エリカ「一番は誰かという質問にまだ答えてもらっていません」

    ナツメ「話すか消えるかって言ったじゃないの、だから消える方を選んだのに」

    エリカ「あれは間違えました、話して捕まるか、話してここから出るかのどちらかです」

    ナツメ「エリカってこんなめんどくさかったけ…」ぼそっ

    ナツメ「じゃあそれはカス…」

    クロイロ「ナツメでしょう」

    463 = 428 :

    クロイロ「レッドもナツメが世界一かわいいって言ってました」

    エリカ「なっ…」

    ナツメ「えっ…」

    エリカ「そ、それは本当ですか!?いつそんなことを」

    クロイロ「2週間ほど前でしたかね」

    エリカ「で、でも…いえそれよりあなたたちは何者ですか」

    エリカ「レッドさんとそんなことを話すなんて」

    クロイロ「私たちはロケット団ですよ」

    エリカ「ロケット団…!?」

    ナツメ「ちょっと先生…それは…」

    464 = 428 :

    ナツメ「なんでそんなこと言うんですか」

    クロイロ「さっきここで争うことは何の得もないと言いましたよね」

    クロイロ「でも意味ならありますよ」

    クロイロ「今ならここで一人でもリーグ側の戦力を減らすことができるんですよ」

    ナツメ「エリカをここで倒すってことですか…」

    クロイロ「それ以外に何があるというのです」

    クロイロ「相手は一人、でもこちらは二人」

    クロイロ「こんなチャンスはそうあるものではありません」

    クロイロ「ロケット団を名乗ったのはただ私が不意打ち的なものは好まないからです」

    465 :

    クロイロ「それにレッドのポケモンのこともあります」

    ナツメ「…そうですね、わかりました」

    エリカ「…どうしてロケット団の方がレッドさんのポケモンを取り返そうするのですか」

    エリカ「レッドさんとロケット団は敵のはずです」

    クロイロ「いいえ、レッドは私たちロケット団の人間です」

    エリカ「どういうことですか!?」

    エリカ「まさかレッドさんが指名手配…そして捕まっていたのはロケット団だったからなのですか…」

    466 = 465 :

    クロイロ「それは違」

    ナツメ「もし、そうだとしたらあなたはそれでもレッドを信じられる?」

    エリカ「……」

    エリカ「はい、もちろんです」

    エリカ「レッドさんに何があったかは私にはわかりません」

    エリカ「ですが、レッドさんが選んだことです、私レッドさんを信じます」

    エリカ「だいたいあなたの方こそ、まるで仲がいいみたいにレッドって呼び捨てにして」

    エリカ「そのうえ信じられる?って何様のつもりですか!」

    ナツメ「仲がいいのはその…ほんとだし…」

    ナツメ「たぶんエリカよりも付き合いの時間は長いと思うから…」

    467 = 465 :

    エリカ「えっ…いえ、そんなはずはありません!」

    エリカ「そこまで言うのならレッドさんクイズを出します!」

    クロイロ「レッドさんクイズ…?」

    ナツメ「なにそれ…」

    エリカ「あなたが本当にレッドさんと仲がいいのかのテストです」

    ナツメ「意味は?」

    エリカ「意味…?」

    ナツメ「それをやる意味があるのかってこと」

    エリカ「もちろんありますよ!」

    468 = 465 :

    エリカ「レッドさんがどう変わろうとも私と結婚することは決まっているとはいえ」

    ナツメ「ちょちょちょ…ごめんね、話の途中で止めて」

    ナツメ「結婚って何言ってんの?そんなの認めません」

    エリカ「あなたに認めてもらう必要は…いえ」

    エリカ「ではやはりこうしましょう」

    エリカ「レッドさんクイズで私が勝てば結婚を認めてもらいます」

    ナツメ「まだ意味聞いてないんだけど…」

    ナツメ「じゃあ私が勝てば?」

    エリカ「では第一問!」

    ナツメ「……」

    エリカ「レッドさんの出身」

    ナツメ「マサラタウン」

    469 = 465 :

    エリカ「まあこれは当たり前ですね」

    エリカ「第二問です」

    エリカ「レッドさんがチャンピオンになった日は?」

    ナツメ「●月●日」

    エリカ「う…では、チャンピオンをやめた日は」

    ナツメ「たしかあれは…〇月〇日ね、私と会った後やめて、シロガネ山に行ったはず」

    エリカ「会った…!?私ですらその日は会ってないというのに…」

    ナツメ「もう終わりでしょ、あなたの問題全部答えたし、レッドがやめた日は私とは会ってたんだし、私の勝ちね」

    470 = 465 :

    クロイロ「それにしてもナツメはよくそんな日付まで覚えてますね」

    ナツメ「ちょっと人より記憶力がいいだけですよ…」

    エリカ「ナツメ…!ナツメさんですか!?」

    エリカ「そういえばよく見れば目つきなどが…」

    ナツメ「なんのために変装してると思ってるんですか」

    クロイロ「誰にでもミスはあります、もしバレたのであれば…」

    クロイロ「口を封じればいいだけですよ」

    ナツメ「それはいくらなんでも…」

    クロイロ「ではどうするのですか?」

    クロイロ「あなたがナツメであること、そしてロケット団であるということがジムリーダーに知れてしまいました」

    クロイロ「ばれてしまったのは私のせいですから私がやってしまっても構いませんが」

    ナツメ「……」

    471 = 465 :

    ナツメ「やっぱりそれはだめです」

    クロイロ「わかりました」

    ナツメ「え、意外とあっさり」

    クロイロ「ナツメのことなんですから私がどうこう言うことではありません」

    ナツメ「…ありがとうございます」

    クロイロ「お礼を言うことではありませんよ」

    エリカ「ナツメさん…私心配してたんですよ」

    ナツメ「エリカ…」

    エリカ「どうして…」

    ナツメ(そりゃ聞かれるか…どうやってロケット団のこと説明しよう…)

    エリカ「どうしてレッドさんがチャンピオンをやめた日に会ってるんですか」

    エリカ「しかも行先まで知ってるってどういうことですか」

    472 = 465 :

    ナツメ「え?」

    エリカ「え?じゃないです」

    ナツメ「あれは偶然…」

    エリカ「それなのにきっちり日付まで覚えてるんですか」

    ナツメ「だから記憶力がいいから…」

    エリカ「ではなぜ行先まで」

    ナツメ「それはレッドが言ったような、私が聞いたような…」

    エリカ「なぜロケット団に…」

    ナツメ「…レッドの力になりたかったから」

    エリカ「ロケット団になるのがレッドさんのため…?」

    473 = 465 :

    ナツメ(まさか…)

    エリカ「それでは私もロケット団に入ってレッドさんのために全力を尽くします!」

    ナツメ「いや、ロケット団ってレッドじゃなくてサカキのものだし」

    クロイロ「サカキ様です」

    ナツメ「…サカキ様のためってのが正しい」

    ナツメ「それにリーグ側のジムリーダーがロケット団に入るなんてそんなことしたら…」

    エリカ「ナツメさんもジムリーダーじゃないですか」

    ナツメ「ほんとだ…」

    ナツメ「でも、危険よ、うんほんと危険だから」

    エリカ「問題ありません!」

    474 = 465 :

    ナツメ(どうしましょう…)ちらっ

    クロイロ(ご自由に…)目とじ

    ナツメ「でもエリカまでロケット団になっちゃったら…」

    ハヤト「ピジョット、エアスラッシュ!」

    バシュッ

    クロイロ「ネイティオ、守ってください」

    キンッ

    ナツメ「いきなり何…?」

    475 = 465 :

    ハヤト「その胸のマーク見覚えがある。ロケット団だな」

    ハヤト「ここで何をしている」

    ハヤト「それに一緒にいるのはタマムシジムのエリカさん」

    ハヤト「最近リーグ関係者である組織とつながっているという噂をよく聞く」

    ハヤト「その組織はロケット団で、噂の人物はエリカさん、あなただったとは」

    エリカ「え…?」

    ナツメ「エリカはロケット団と関係ないし、だいたいそんな子じゃない」

    ハヤト「ロケット団は黙っていろ!」

    ハヤト「援軍をすでに呼んである、逃げられると思うな!」

    476 = 465 :

    ナツメ「…ごめんエリカ、私のせいで」

    エリカ「ナツメさんらしくありませんよ、それに悪くないのに謝る必要もありません」

    エリカ「そういえばまだ何をしにリーグに来たのか聞いてませんでしたね」

    ナツメ「え?なんでこんな時に聞くの」

    エリカ「教えてください」

    ナツメ「…レッドはカロスに連れていかれちゃったかもしれないけどポケモンはまだここに置きっぱなしの可能性があるから」

    エリカ「カロス地方…、どうしてですか」

    ナツメ「それは話すと長いからパス」

    クロイロ「話してもいいんじゃないですか、もうジムリーダーが何人か集まってきましたけど」

    ナツメ「余計話してちゃだめじゃないですか」

    477 = 465 :

    エリカ「レッドさんのポケモンを取りに来たのなら、ここは退くわけにはいきませんよね」

    ナツメ「もちろん」

    エリカ「それではお二人で少しの時間ジムリーダー方を止めていただいてよろしいですか」

    エリカ「そのスキに私がリーグ内への道を作ります」

    ナツメ「そんなことしたら完全にリーグに逆らうことになっちゃうわよ」

    エリカ「もうそう思われてるでしょうね」

    エリカ「だったら私はレッドさんのため、ナツメさんに協力します」

    ナツメ「ありがとう」

    ナツメ「先生、ジムリーダーたちを一か所に集めてもらっていいですか」

    クロイロ「はい」

    ナツメ「そこを私がまとめて倒します」

    クロイロ「わかりました、お願いします」

    478 = 465 :

    エリカ「倒すって相手は複数人のジムリーダーですよ」

    ナツメ「大丈夫よ、私たちにまかせて」

    ナツメ「エリカは今のうちに」

    エリカ「は…はい」

    ナツメ「ギラティナ、強烈なのお願い」ぽわぐちょ

    シーン

    ナツメ「ギラティナ…?」

    ギラティナ「しゃどーぼーる」ぽふっ どぎゃーん

    ギラティナ「任務完了!」

    ナツメ「ちょっといくらなんでも適当すぎでしょ、絶対シャドーボールじゃないし」

    ナツメ「あ、あんなめちゃくちゃなの死人が出るでしょ」

    ギラティナ「いんや、僕の調整は完璧だよ」

    479 = 465 :

    クロイロ「お見事ですね、ギラティナ」

    ギラティナ「いやぁ~それほどでも~」

    ナツメ「…まあいいや、ありがとうねギラティナ」

    ギラティナ「ほーい」めにゅめにゅ

    エリカ「すごいですナツメさん…」

    エリカ「ジムリーダー方のスキをついて道をつくるまでもありませんでしたね」

    ナツメ「まあギラティナはあれでも伝説のポケモンだからね」

    エリカ「そんなポケモンを使えるだけでも十分すごいです」

    480 = 465 :

    リーグ内

    ナツメ「誰もいない…」

    エリカ「本来今日は立ち入り禁止とされてたんですが、侵入者がいたらしくその助けが来た場合に備えてジムリーダーが集められたんです」

    ナツメ「ああ、それで入り口壊されてたんだ」

    ナツメ「まあいいや…レッドのポケモンは牢屋の方かな」

    クロイロ「では早いところ行きましょう」

    クロイロ「ここには誰もいませんが、数人ですが人がいるようです」

    エリカ「おそらくさっきの侵入者が牢にいるのと、四天王でしょうか」

    ナツメ「四天王がいるの…見つからないなんてことは無理かな…」

    クロイロ「少し疲れますがテレポートを繰り返せば、固まっていてもなんとかレッドのポケモンのとこまではいけるはずです」

    481 = 465 :

    ナツメ「歩き回って見つかるより最初から牢屋のところまでテレポートすればいいだけでしたね」

    クロイロ「ええ、変に節約しようと考えてましたからね…」

    エリカ「あっ見てくださいこの部屋ボールがしまってあります」

    ナツメ「この中からレッドのは…」

    エリカ「ありました、きっとこれですね」

    ナツメ「ほんとだ、じゃあ私が預かるわね」

    エリカ「見つけたのは私なんですから私が持ちますよ」

    ナツメ「レッドはロケット団なんだし、同じロケット団の私が」

    エリカ「何言ってるんですか、私ももうロケット団ですよ」

    ナツメ「あれは流れでそう思われただけじゃないの」

    エリカ「私もレッドさんの役にたちたいんです」

    クロイロ「はい、そこまでです、間をとってそれは私が預かります」

    482 = 465 :

    ナツメ「そんな~」

    クロイロ「あのままだと全く進む気配がなかったので止めたんです」

    クロイロ「結局は持ち帰るんですから誰が持っていても同じです」

    クロイロ「それとエリカ」

    エリカ「はい?」

    クロイロ「ロケット団ってことはもう完全にリーグに歯向かうということですよ、本当にいいんですか?」

    エリカ「何度も言わせないでください、私はリーグの味方ではなくレッドさんの味方です」

    エリカ「レッドさんがリーグ側ならリーグ、ロケット団側ならロケット団の味方をするというだけです」

    ナツメ「レッドレッドってほんとに…」ぶつぶつ

    ナツメ「……」ぴくっ

    ナツメ「…向こうの方から声が」

    エリカ「四天王ですか?」

    ナツメ「それにしては声が若かったような」

    483 = 465 :

    コトネ「うー退屈すぎて枯れそう」

    トウヤ「植物じゃないんだからそんなわけないでしょ」

    トウヤ「暇なんだったらとりあえず寝てたら?」

    コトネ「そ、そんなこと言って、寝込みを襲う気でしょ」

    トウヤ「するわけないでしょ、やってなんの得があるのさ」

    コトネ「え…しないの…?なんで?」

    トウヤ「襲われたいの?」

    コトネ「べ…別に…」

    トウヤ「?」

    484 = 465 :

    ナツメ「コトネ…?」

    エリカ「あら、たしかに」

    ナツメ「侵入者ってコトネのことだったのね」

    クロイロ「どうしたんです?レッドのポケモンは手に入れたんです、ここにいる理由はもうありません」

    ナツメ「ちょっと…時間を」

    ナツメ「ねえさっきの部屋に鍵もあったよね」

    エリカ「はい」

    クロイロ「出してあげるつもりですか?」

    ナツメ「私が思ってるとおりなら出します」

    485 = 465 :

    ジャラジャラ

    トウヤ「誰?」

    ナツメ「えっと…ん、お前たちが侵入者か」

    トウヤ「だったらなんなんだ」

    コトネ「ナツメさん?」

    ナツメ「……」

    コトネ「やっぱりナツメさんですよね」

    トウヤ「知り合い?」

    コトネ「うん、私の恋人!」

    ナツメ「違うでしょ!」

    486 = 465 :

    ナツメ「…なんでわかったの?変装してるのに」

    コトネ「あ、ほんとですね、でもにおいでわかりました」

    ナツメ「におっ…」

    コトネ「ナツメさんとレッドさんは私の恋人ですからすぐわかりますよ」

    ナツメ「なんでレッドまで!」

    コトネ「ほんとのことじゃないですか」

    ナツメ「…せっかく出してあげようと思ったけどやめた」

    コトネ「あー待ってくださいよー!」

    487 = 465 :

    ナツメ「まあ冗談だけどね」

    ナツメ「でも今からいう質問の答えによってはほんとに出さない」

    ナツメ「この鍵捨てちゃうから」ジャラ

    コトネ「質問ってなんですか…?」

    ナツメ「簡単な質問よ、どうして捕まってるのか」

    コトネ「えーと…なんでだっけ?」

    トウヤ「なんか計画の邪魔だからなんとかでつかまっちゃったんです」

    ナツメ(別にリーグの味方ってわけでもなさそうだし、こんなところにずっと居させるのもどうかと思う)

    ナツメ「まあいいや、開けてあげる」

    コトネ「やったーナツメさん大好きです!」

    488 = 465 :

    ナツメ「ここにボールがたくさんあるから、たぶん二人のポケモンもここにあるはず」

    コトネ「えーと…どこかな…」

    トウヤ「コトネ、こっちこっち、これでしょ」

    コトネ「ああ、ほんとだ」

    トウヤ「……」

    トウヤ「キュレムはやっぱりここにないか…」ぼそっ

    ナツメ「二人とも自分のは見つかった?」

    ナツメ「早く来て、ここから出るわよ」

    コトネ「はーい!」

    コトネ「あれエリカさんもいたんですね」

    エリカ「はい、ナツメさんのお手伝いで」

    ナツメ「それじゃあテレポートするよ」

    489 :

    キョウ「待ていっ」

    ザシュッ

    トウヤ「あああっ!なんか刺さったぁぁぁぁぁ!」

    コトネ「ただのクナイが刺さっただけでしょ、大げさ」ズボッ

    トウヤ「大げさなわけないだろ!」

    キョウ「驚かせてすまんな」シュタッ

    ナツメ「あなたはキョウ…やっぱり気づかれてたのね」

    クロイロ「四天王とはいえ一人です、この人数なら」

    490 = 489 :

    キョウ「まあ待て待て」

    キョウ「拙者はお主らと戦いに来たのではない」

    トウヤ「戦いに来たのではないって言ってもガッツリとクナイがささったんですけど」

    キョウ「安心せい小僧、お主に投げたのは偽物で本物はもっと…」

    キョウ「ん?なぜ偽物の方がここに…」

    キョウ「……」

    キョウ「まあ待て待て」

    キョウ「拙者はお主らと戦いに来たのではない」

    491 = 489 :

    ナツメ「じゃあ何をしに来たの」

    キョウ「ナツメか…見た目は変えられても声までは変えられんようだな」

    トウヤ「この人って話聞かないタイプの人なの?」

    コトネ「初めて見た人だからわかんない」

    ナツメ「私のことはいいから何しに来たの」

    エリカ「暗殺ですか?」

    キョウ「違う、そうではない、お主らに敵意はない」

    ナツメ「なんでエリカだけには答えるのよ」

    キョウ「仕方のないこととはいえ、リーグ本部に忍び込むとは…」

    エリカ「何をしにいらっしゃったのですか?」

    キョウ「お主らに伝えることがあって来たのだ」

    492 = 489 :

    ナツメ「みんな、もうテレポートするから集まって」

    エリカ「ナツメさん、ちょっと待ってくださいよ」

    キョウ「レッドがなぜ指名手配までされたのか、それを伝えにきた」

    ナツメ「……」

    エリカ「キョウさん、お願いします」

    キョウ「うむ」

    キョウ「これはアクロマという男が起こしたことなのだろう」

    キョウ「そやつは今は国際警察の長官であり、ポケモンリーグの幹部でもある」

    キョウ「これは拙者の考えだが、アクロマは強力な催眠術のようなものを使えるのだろう」

    キョウ「そしてその催眠術によりその地位についた」

    キョウ「拙者はその類のものをかわす術があったが各リーグの上層部はほぼ全員術にかかっている可能性がある」

    493 = 489 :

    キョウ「少し長くなったがまずレッドが指名手配された原因だ」

    キョウ「そのアクロマの目的は創造ポケモン、アルセウスを呼び出すこと」

    キョウ「アルセウスは始まりの間と呼ばれるところに居るとされているらしい」

    キョウ「そしてそこへ行くためには天界の笛というものが必要なのだ」

    キョウ「だがそんなものが存在したという記録すらないがアクロマは作りだす方法を見つけた」

    キョウ「それはこの世で最も優れたトレーナーを生贄に捧げることだそうだ」

    キョウ「なぜそのような結論に至ったのかはわからんがアクロマはレッドを必要とした」

    キョウ「もちろんそんなことで命を捨てる者はおらん」

    キョウ「レッドを捕まえるためには最も大きな組織を自由に使い、数で圧倒することを考えたのだろう」

    キョウ「そのためアクロマはポケモンリーグという組織を自分のために利用するために上に立ち、レッドの偽物まで用意し罪をつくった」

    キョウ「あれだけの大罪人ならジムリーダーやチャンピオンたち全員で捕まえる必要があるからな」

    キョウ「ただアクロマの計算が間違っていたのはあれだけの罪をつくってもお主らレッドの味方をする者がいたことだろうな」

    494 = 489 :

    ナツメ「じゃあつまりそのアクロマってのがレッドを…」

    エリカ「許せません!」

    キョウ「あともう一つ、リーグのことについてだ」

    キョウ「最近だがリーグの最高責任者が変わったんだ、前任がいきなり指名してな」

    キョウ「その…かなり美人な女性だ」

    キョウ「表では真面目にしているように見えるがども怪しい」

    キョウ「アクロマと同じ…いやアクロマ以上に危険な雰囲気だ」

    キョウ「忍者の勘でしかないがそいつには注意しろ」

    ナツメ「エリカ、それが誰か聞いて、どうせあなた以外の話聞かないから」

    キョウ「そいつの名はルザミーネ」

    ナツメ「これ答えるのなら最初から答えなさいよ…」

    495 = 489 :

    10分後

    クロイロ「とりあえずここならリーグの者も来ないでしょうし安心でしょう」

    ナツメ「そうですね」

    ナツメ「……」

    ナツメ「エリカは本当に私たちと来ていいのね?」

    エリカ「はい」

    ナツメ「わかった…」

    ナツメ「じゃあコトネとトウヤ君はもう捕まらないように気をつけてね」

    コトネ「ナツメさん」

    ナツメ「なに?」

    コトネ「私もナツメさんと一緒に」

    ナツメ「ダメよ」

    496 = 489 :

    コトネ「早いです」

    ナツメ「だってダメだもん」

    コトネ「どうしてですか、私もレッドさんに会いたい、あっ違う助けたいです」

    ナツメ「どんな理由があってもだめ」

    コトネ「どうしてですか」

    ナツメ「…私たちがロケット団だから」

    コトネ「ロケット団…ナツメさんが…」

    ナツメ「そう、だからそんなとこにコトネを入れるわけにはいかないわ」

    コトネ「エリカさんもですか?」

    エリカ「はい」

    497 = 489 :

    コトネ「どうしてエリカさんはよくて私はだめなんですか」

    ナツメ「エリカは大人だから…私と同い年だし…」

    コトネ「私ももう大人です!」

    ナツメ「子どもよ、おとなしく言うこと聞きなさい」

    エリカ「コトネちゃん、あなたもロケット団がどんな組織かわかってるはずです」

    エリカ「ナツメさんはあなたのことを思って止めてるんです」

    コトネ「私のため…でも…」

    クロイロ「別にいいんじゃないですか」

    ナツメ「えっ先生…!?」

    498 = 489 :

    クロイロ「ロケット団は来るものを拒みません」

    ナツメ「だめですよ先生!」

    クロイロ「ただ…」

    クロイロ「簡単に抜けられると思わないことです」

    クロイロ「裏切り者には制裁が与えられます」

    クロイロ「たとえ地の果てまで逃げようとも必ず死より重く苦しいものを…」

    コトネ「……」

    クロイロ「それでもよろしいですか?」にこっ

    コトネ「……」コクッ

    499 = 489 :

    ナツメ「ほんとにいいのね…」

    コトネ「ナツメさんちょっとしつこいですよ~」

    コトネ「どうせ私はもうポケモンリーグは信じられないです…」

    コトネ「レッドさんや私たちまで捕まえようとしたりして」

    コトネ「だったらそこがどんな組織でも信じられる人たちのいる方が私はいいんです」

    ナツメ「……」

    コトネ「あ、そうそう、トウヤはみんなのとこに戻ってね」

    トウヤ「えっ」

    コトネ「だってこのことをちゃんと説明してもらわないといけないし、それに二人とも入るのは…ね」

    トウヤ「……」

    トウヤ「わかった、がんばってね」

    コトネ「うん」

    500 = 489 :

    コトネ「ではこれからどうしましょう隊長!」ピシッ

    ナツメ「私に言わないで、誰かっていえば先生が隊長だから」

    クロイロ「ナツメですよ」

    クロイロ「私はただの天才医師ですから」

    クロイロ「そういうことなんで決めちゃってください」

    クロイロ「ああ、本部には連絡しましたから、二日後にはカントーに来ます」

    ナツメ「エリカ…」

    エリカ「たーいちょ、がんばってくださいっ」

    ナツメ「あんたそんなキャラじゃないでしょ…」


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