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    元スレナツメ「レッドが指名手配!?」

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    501 = 489 :

    ナツメ「じゃあもう私が決めていいのね!」

    クロイロ「はい」

    エリカ「ええ」

    コトネ「もちろんであります隊長!」

    ナツメ「……」

    ナツメ「どうせカロスには本部がカントーに来るまで行けないだろうし…」

    ナツメ「じゃあレッドがあんな目にあったもともとの原因をつくったアクロマを逆にとっ捕まえてやる」

    ナツメ「あとリーグ最高責任者のルザミーネだっけ、そいつも」

    ナツメ「その方がその…サ、サカキ…様もお喜びになるはず…」

    502 = 489 :

    クロイロ「そういえば、ナツメはアクロマとルザミーネの顔を知っているのですか?」

    ナツメ「…エ、エリカは?さっきまでリーグ側だったんだし」

    エリカ「ごめんなさい、わかりません」

    エリカ「私たちジムリーダーには何も伝えられていませんでしたから」

    エリカ「キョウさんのような四天王、それ以上の人しか知らないのではないでしょうか…」

    ナツメ「四天王以上…か」

    クロイロ「誰か聞けそうな人はいますか?」

    ナツメ「ヨウ君なら知っているかもしれません」

    クロイロ「そういえばチャンピオンでしたからね」

    ナツメ「はい、頭の中を見たときもまだキョウの言っていた術をかけられたような感じではありませんでしたし」

    ナツメ「場所はわかりますか」

    クロイロ「まだカントーにいるのならわかります」

    クロイロ「…見つけました、テレポートします」

    503 = 489 :

    タマムシシティ

    ヨウ「よくわかんないですけど、中止になっちゃったんです」

    ヨウ「詳しいことはまた後日って言われて…」

    ククイ「そうか、じゃあ連絡があるまでまた待機か」

    リーリエ「あのヨウさん、暇になるんでしたら私と」

    シュン

    クロイロ「はい、到着です」

    ハウ「うわっ…あっ医者のお姉さん」

    ヨウ「…二人増えてる」

    リーリエ「……」

    504 = 489 :

    ナツメ「すいません突然」

    ククイ「い…いえ」

    ナツメ「少しヨウ君に聞きたいことがあって来ました」

    ヨウ「なんですか?」

    ナツメ「ヨウ君はチャンピオンよね」

    ヨウ「はい」

    ナツメ「じゃあリーグの偉い人らしいんだけどアクロマとルザミーネって人知ってる?」

    ヨウ「アクロマさんとルザミーネさんならもちろん…」

    ヨウ「えっルザミーネさんがリーグの?」

    505 = 489 :

    ヨウ「どういうことですかそれ」

    ナツメ「ど、どういうことって…?」

    リーリエ「母様は絶対安静の状態なんですよ」

    ナツメ「母様…!?」

    ナツメ「それに絶対安静って…そんな人が…?」

    ナツメ(キョウが嘘を?でも嘘をつくにしてもなんでこの子の母親の名前を?)

    ヨウ「お姉さんさっきルザミーネさんがリーグの偉い人って言いましたよね」

    ナツメ「言ったけど…」

    ヨウ「じゃあやっぱりあの時のあれはルザミーネさんだったんだ…」

    506 = 489 :

    リーリエ「ヨウさん母様を見たのですか!?」

    ヨウ「一瞬だけだったけど…」

    リーリエ「でもそんな歩き回れるほどになってるのにマサキさんから何も連絡は来てないですし…」

    ナツメ「マサキ…?」

    ナツメ「どうしてマサキからなの?」

    リーリエ「私がカントーに来た理由はマサキさんに母様の症状を治してもらうためなんです」

    リーリエ「ですがマサキさんではウツロイドさんの毒を解毒することはできず、代わりになんとかっていう団体を紹介してもらったんです」

    リーリエ「そして何かあり次第連絡すると言われたんですが…」

    ヨウ「一回マサキさんに連絡してみたら?」

    リーリエ「そうですね」

    507 = 489 :

    『おかけになった電話番号は現在使われておりません』

    リーリエ「あれ…」

    ヨウ「出ないの?」

    リーリエ「いえ、そうではなくて電話番号が使われていないと…」

    ヨウ「番号間違えてるんじゃないの?」

    リーリエ「登録している番号なんですが…」

    『おかけになった電話番号は現在使われておりません』

    リーリエ「……」

    ヨウ「ほんとだね」

    リーリエ「わっ!?」

    ヨウ「……」キーン

    リーリエ「ヨ…ヨウさん近いです…//」

    508 = 489 :

    コトネ「いーなー、あーいうの私もレッドさんとやりたい」

    エリカ「どうしてレッドさんなんですか、それなら私がレッドさんとやります」

    コトネ「先に言ったのは私ですから私がやります」

    エリカ「コトネさん、こういうのに順番は関係ありません」

    エリカ「私がレッドさんと結婚するからです」

    コトネ「はぁ!?」

    コトネ「あっごめんなさい、なんでエリカさんがなんですか、私との間違いですよ!」

    エリカ「あらあら、ふざけたこと言わない方がいいですよ」

    ナツメ「ふざけたこと言ってるのは両方、何くだらないこと話てんの」

    509 = 489 :

    コトネ「くだらなくなんかないです!私がレッドさんと結婚するのは重要なことですよ!」

    エリカ「ナツメさんからも言ってあげてください、そんなわけないって」

    ナツメ「そうね」

    エリカ「レッドさんと結婚するのは私だと」

    ナツメ「なんでそんなこと…」

    コトネ「じゃあどっちなんですか、はっきりしてください!」

    ナツメ「なんでどっちかなのよ」

    エリカ「ではほかに誰かいらっしゃるんですか?」

    ナツメ「それは…というかそんなことはレッドが決めるんだし、どうでもいいでしょ」

    ナツメ「そんなことよりアクロマとルザミーネの顔わかったしもう行くよ」

    510 = 489 :

    ヨウ「あの人たち何だったんだろ」

    ハウ「みんな綺麗な人たちだったね」

    ハウ「もしかしてあの人たちもルザミーネさんみたいに見た目より…」

    リーリエ「母様が特別なだけですよ」

    ハウ「そっかー」

    ヨウ「そのルザミーネさんのこと確かめるためにも直接行かないとね、リーリエ」

    リーリエ「マサキさんのところですか?」

    ヨウ「そう」

    ハウ「二人で行くのー?」

    ククイ「ハウはここで俺と留守番だ」

    ハウ「ええー」

    ククイ「デートの邪魔しちゃ悪いだろ」

    ヨ・リ「そ、そんなんじゃないです!」

    511 = 489 :

    マサキの家付近

    リーリエ「見えました、あれがマサキさんの家です」

    ドカーン

    リーリエ「……」

    ヨウ「…爆発した」

    リーリエ「な…なにか実験をしてたんでしょう、それで爆発を…」

    ヨウ「あれ実験ってレベルじゃないよ、完全なる爆発だよ!」

    リーリエ「どどどど…どうしましょう…」

    ヨウ「落ち着きなよ、あそこにマサキさんがいるとは限らないでしょ」

    リーリエ「じゃあ誰が実験をして爆発を…」

    ヨウ「実験とも限らないし…よくわかんないけど…行ってみよう」

    512 = 489 :

    ヨウ「これはすごいね…」

    リーリエ「ヨウさん危ないですよ、離れましょう」

    ヨウ「そうだね…」

    ヨウ「あれ、誰かいる」

    ヨウ「…ねえリーリエ、あれルザミーネさんじゃない…?」

    リーリエ「そんなまさか…ほんとですね」

    リーリエ「…あんなところにいたら母様が危ない!」

    ヨウ「あっリーリエ!」

    513 = 489 :

    リーリエ「母様!」

    ???「…リーリエ…?」

    ヨウ「ルザミーネさん、こんなところで何してるんですか、危ないですよ」

    ルザミーネ「…ヨウ君まで…君たちこそこんなところで何をしているの」

    ヨウ「マサキさんのところに行こうとしたら、急に爆発して…」

    アクロマ「おや、ここに用があったのですか?」

    ヨウ「アクロマさん!?なんで火の中から…」

    514 :

    アクロマ「少しやることがあったので」

    リーリエ「やることとはここの爆破ですか…?」

    アクロマ「…!」

    ヨウ「リーリエ何言ってるのさ」

    リーリエ「なんだか変です…私にはわかります」

    ヨウ「変って何が…」

    リーリエ「爆発したのにこんなところに…それも中から出てくるなんておかしいですよ…」

    リーリエ「それと母様じゃないです…その人…」

    515 = 514 :

    ヨウ「いやでもどう見てもルザミーネさんじゃないか」

    リーリエ「うまくは言えないんですが母様の中に別の人がいるようで…」

    ヨウ「???」

    アクロマ「いや、すばらしいですよ」

    アクロマ「わたくしはあなたのような勘のいい子どもは嫌いではありません…が」

    アクロマ「彼は…いえ彼女はどうですかね」

    ルザミーネ「……」

    リーリエ「あなたは誰なんですか、母様を何かで操っているのですか」

    ルザミーネ「……」

    516 = 514 :

    アクロマ「答えてあげたらどうですか」

    ルザミーネ「そうだな…」

    ルザミーネ「誰かと聞きましたね、わたくしは間違いなくルザミーネ」

    ルザミーネ「あなたとグラジオの親ですよ」

    リーリエ「体の方はどうなんですか、毒のせいでまともに動くことすらできなかったじゃないですか」

    ルザミーネ「そんなものは見ての通り、完治しています」

    リーリエ「ならどうして私に教えてくれないんですか」

    ルザミーネ「ふぅ…質問に答えれば次々と質問ばかり」

    ルザミーネ「わたくしはまだやることがあるのです、もうあなたに構っていられません」

    ルザミーネ「行きますよアクロマ」

    517 = 514 :

    ヨウ「待ってくださいよ」

    ヨウ「まだ最初の質問にちゃんと答えてもらってない」

    ヨウ「ここで何してたのか」

    ヨウ「それともう一つ、マサキさんはどこにいるのかも教えてください」

    ルザミーネ「……」

    リーリエ「母様…」

    ルザミーネ「あなたたちにそれを答える…うっ…」

    ルザミーネ「くっ…リー…リエ…」ふらっ

    リーリエ「母様!」

    アクロマ「おっと、近づかないでもらえますか」

    518 = 514 :

    ルザミーネ「な…なんだ…今のは…」

    アクロマ「おそらく、娘であるあの子がいることで一時的に出て来てしまったのでしょう」

    ルザミーネ「娘がいることで…?」

    ルザミーネ「ああ…そうか、それで何もしていないのに出てきたのか…」

    アクロマ「当然と言えば当然ですが子どもとはとても強い思い出でもあるのでしょう」

    アクロマ「あなたは無理やりその体に精神を入れたようなものなんですから」

    アクロマ「子どもの前では本体の方が強くなってしまい出てきたということですね」

    ルザミーネ「…なら、またこんなこと…くっ…あってはやっかいだ…」

    ルザミーネ「やってしまえ」

    アクロマ「…了解した」

    519 = 514 :

    アクロマ「出てきなさいギギギアル、ギアソーサ―」

    リーリエ「!?」

    ヨウ「危ないっ」

    ヨウ「っ…!」

    リーリエ「ヨウさん!」

    ヨウ「大丈夫…平気だよ、かすっただけだから」

    ヨウ「これはどういうことですか、リーリエを攻撃するなんて」

    アクロマ「彼女にとってその子は邪魔だそうです」

    ヨウ「…リーリエ、もう僕にもわかる」

    ヨウ「リーリエのことを邪魔って言うなんて、そんなのはルザミーネさんじゃない」

    ヨウ「安心して、リーリエは僕が守るよ

    520 = 514 :

    ヨウ「いくよ、ソルガレオ」

    ソルガレオ「ああ」

    アクロマ「なんだ…あのポケモンは…」

    ヨウ「フレアドライブ!」

    アクロマ「…!」

    アクロマ「すばらしい一撃です、こんなにあっさりと倒されてしまうとは、さすがチャンピオンですね」

    アクロマ「なら次はジバコイルです」

    ルザミーネ「サザンドラ、悪の波動」

    ヨウ「ぐわっ!」

    521 = 514 :

    ソルガレオ「ヨウ!」

    リーリエ「ヨウさん!」

    ヨウ「痛…」

    リーリエ「ひどすぎます!トレーナーに直接攻撃をするなんて!」

    アクロマ「やれやれ…わたくしもこれからだというところだったのに」

    ルザミーネ「お前は昔から興味のないことに対してやることが遅すぎるのです」

    ルザミーネ「最初からこうすれば済むことだというのに」

    アクロマ「ふん…」

    アクロマ「そういうところが嫌いなんですよ…」

    522 = 514 :

    リーリエ「ヨウさん立てますか?」

    ヨウ「なんとか…」

    ヨウ「ソルガレオ、僕なら大丈夫、戦おう」

    リーリエ「ヨウさん!?」

    ヨウ「もうちょっと待っててリーリエ」

    リーリエ「…!」

    リーリエ「これは…」

    ヨウ「どうしたの?…ってそれ」

    リーリエ「私もヨウさんたちと戦います」

    523 = 514 :

    ヨウ「でもリーリエ…」

    リーリエ「私だってポケモンのこといっぱい勉強したんですよ」

    リーリエ「それにこの子となら…心を合わせられます」

    ヨウ「そうかもしれないけど…」

    ルザミーネ「トレーナーでもないあなたがバトルをする気?」

    リーリエ「たしかに私はトレーナーじゃありません」

    リーリエ「でも母様のためにも私たちは負けません!」

    リーリエ「行きましょうヨウさん」

    ヨウ「…うん」

    リーリエ「出て来てください!ルナアーラさん!」

    524 = 514 :

    ルナアーラ「リーリエ、久しぶりですね」

    リーリエ「はい、ルナアーラさん」

    ルナアーラ「あなたと共に戦える日がくるとは私はうれしい」

    リーリエ「私もです」

    アクロマ「ふむ…また謎のポケモンですか…」

    ルザミーネ「あれはルナアーラ、アローラ地方の伝説のポケモンだ」

    ルザミーネ「なんのためにアローラ地方に行っていたのか」

    アクロマ「それはあなたの知識ではないでしょう…」

    アクロマ「まるで自分のものかのように言って」

    アクロマ「でも伝説のポケモン…つまりあっちもどうりで強いわけだ…」

    525 = 514 :

    ルザミーネ「まあワタクシにとっては相手が何であろうと関係はありませんがね」

    ルザミーネ「サザンドラ、ルナアーラに悪の波動」

    リーリエ「ルナアーラさんの特性はファントムガード」

    リーリエ「体力が満タンのときに受けるダメージは半減されます!」

    リーリエ「反撃のムーンフォースです!」

    ルザミーネ「それぐらい計算済みですとも!」

    ルザミーネ「アクロマ!」

    アクロマ「わかってますよ」

    アクロマ「ジバコイル、サザンドラより先にルナアーラへ10万ボルト」

    526 = 514 :

    ヨウ「そうはさせない、フレアドライブ!」

    ジバコイル「ギャー」

    ヨウ「よし、これで2対1だ」

    ルザミーネ「2対1…ふっ…なら一度で倒せばいいだけ」

    ルザミーネ「サザンドラ、もう一度悪の波動」

    ソルガレオ「ぐうっ」

    ルナアーラ「うう…」

    ヨウ「ソルガレオ!」

    リーリエ「ルナアーラさん!」

    ルザミーネ「3つ首があれば2方向への攻撃なんて簡単なことだ」

    527 = 514 :

    ソルガレオ「まだだ…まだ我は戦える…!」

    ソルガレオ「ヨウ!」

    ヨウ「わかった」

    ヨウ「メテオドライブだ!」

    ソルガレオ「ぬおああっ!」

    ルザミーネ「…!」

    ルザミーネ「さすがに今のを耐えることはできませんでしたか…」

    ルザミーネ「だが…」

    バチバチッ

    ソルガレオ「ぐお…」ドスーン

    528 = 514 :

    ヨウ「なっ…」

    ヨウ「どこから…」

    アクロマ「こっちですよ」

    ジバコイル「ヒャッハー」

    ヨウ「そんな…ジバコイルは…」

    アクロマ「ジバコイルの特性は頑丈でしてね、さっきの攻撃も耐えていたんですよ」

    アクロマ「やられたふりをしていたというだけです」

    アクロマ「さて、これにて我々の勝ち」

    アクロマ「残念ですがそちらのお嬢さんを消去します」

    ヨウ「そんなことはさせない!」

    アクロマ「どいてください」

    ヨウ「どきません、何があってもリーリエは傷つけさせない!」

    529 = 514 :

    アクロマ「それならしかたありませんね…」

    アクロマ「罪もない少年…それもチャンピオンを手にかけることになるとは、悲しいですね」

    アクロマ「ではあなたごと」

    ボフッ モクモク

    アクロマ「なんだっ…!」

    ルザミーネ「何事ですか」

    ヨウ「煙幕…?どこから…ごほっごほっ」

    ヨウ「リーリエ…!」

    リーリエ「ここにいます…ごほっ」

    マサキ「こっちや!」ぐいっ

    ヨウ「わっ」

    アクロマ「逃げる気ですか…逃がしませんよ、ラスターカノン!」

    530 = 514 :

    アクロマ「やっと晴れてきましたか」

    アクロマ「…やれやれ逃げられてしまいましたね」

    ルザミーネ「まあ構いません…」

    アクロマ「いいのですか?」

    ルザミーネ「あのようなことにならない方法を思いつきました」

    アクロマ「ほう、そうですか」

    ルザミーネ「ポケモンリーグへ戻りますよ」

    ルザミーネ「レッドのことも考え直さなければなりませんしね」

    531 = 514 :

    地下

    リーリエ「マサキさんだったんですね…ありがとうございます」

    マサキ「いや、礼を言われるようなことやない」

    マサキ「こうなってもたんも全部わいのせいなんやから…」

    リーリエ「マサキさんの…?」

    マサキ「ほんまにすまんリーリエちゃん」

    リーリエ「どういうことなんですか、全くわかりません」

    マサキ「それは…」

    ヨウ「……」ドサッ

    リーリエ「ヨウさん!?」

    マサキ「おい大丈夫か、しっかりせえ!」

    マサキ「これは…えらい出血や!最後の攻撃を腹にくろてもたんか…」

    マサキ「はよなんとかせな…!」

    532 = 514 :

    リーリエ「早く病院に!」

    マサキ「そうしたいのはやまやまなんやが…無理や…」

    リーリエ「どうしてですか」

    マサキ「もうさっきあの二人と戦った時点でわいらはすべての人を敵に回したようなもんなんや」

    マサキ「もしこの子を連れて行っても、どの病院もリーグ側」

    マサキ「治療してもらえることはまずない」

    リーリエ「でもそのような連絡がどこにも行っていないという場合も…」

    マサキ「それもない、攻撃したんはあのアクロマや」

    マサキ「あいつは何するにしてもあらゆる可能性を考えてやるやつや」

    マサキ「そうなるとこの子を治療するなという連絡が行っていない可能性はほぼない…」

    マサキ「そんな連絡が行かへんようなちっさい診療所みたいなとこじゃこれは治せるとは思われへんし…」

    リーリエ「そんな…」

    533 = 514 :

    マサキ「わいが闇医者みたいなのを一人でも知っとったらよかったんやけどな…」

    マサキ「とりあえず、わいができるだけのことはやってみる!」

    リーリエ「……」

    リーリエ「あっ!」

    リーリエ「一人います!ヨウさんを治せるかもしれない人が」

    マサキ「ほんまか!?誰なんや」

    リーリエ「えっと…あ…名前知らなかったです…」

    マサキ「なんやそれ…」

    リーリエ「でもきれいな黒髪が特徴でした」

    マサキ「ぜんぜんわからん、そんなん世の中に何人おんねん」

    リーリエ「触れただけでハウさんの傷を治したり」

    マサキ「そんなことできるんはあんまおらんな…」

    534 = 514 :

    マサキ「ほ、他ないんかい!?」

    マサキ「ちょっとした情報でもなんとか探してみせるから!」

    リーリエ「そういえばさっきお会いした時は4人で行動してました」

    リーリエ「一人はそのお医者様」

    リーリエ「もう一人は少し目つきが怖いですがテレポートが使えるみたいです」

    リーリエ「あとお着物を着た黒髪ボブ」

    リーリエ「最後に…」

    マサキ「ちょっと待て…目つき悪うてテレポート使えるってもしかして」

    マサキ「えーと…画像があったはず…」

    マサキ「あったあった!こいつとちゃうか!?」

    リーリエ「えっと…たしかに顔はそっくりですが髪が違います」

    マサキ「ヅラか?…まあ変装しとる場合もあるし…時間もない…」

    535 :

    プルルルル

    ナツメ「?」

    ナツメ「知らない番号から…」

    ナツメ「もしもし…」

    マサキ「おっよかった出た」

    マサキ「ナツメか?わいや、マサキや!」

    ナツメ「…私あなたに用はない、きるね」

    マサキ「ちょっ待ち待ち!」

    マサキ「わいからかけとんねんから、わいは用があんねん!」

    ナツメ「今の私がどういう状況かわかってるはずよね…」

    マサキ「わかっとる、でもお前にしか頼めんことなんや」

    ナツメ「私にしか…?」

    マサキ「たぶん…やけど…」

    536 = 535 :

    リーリエ「私に話させてください」

    マサキ「え?あれ、ヨウ君は?」

    リーリエ「お願いします」

    マサキ「あ…ああ、わかった」

    マサキ「ナツメ、ちょっと変わるわ」

    ナツメ「?」

    リーリエ「変わりました、リーリエです、えっとヨウさんと一緒にいた」

    ナツメ「ああ、うんどうしたの?」

    リーリエ「その…」

    537 = 535 :

    リーリエ「…ということなんです」

    リーリエ「今すぐお医者様と一緒に来ていただけますか」

    ナツメ「…状況はわかったけど」

    リーリエ「お願いします!ヨウさんがもし…私は…」

    ナツメ「……」

    ナツメ「ヨウ君のことがそんなに好きなの?」

    リーリエ「大好きです…だからヨウさんには無事でいてほしいんです…」

    ナツメ「すごく素直…」

    ナツメ「…場所はどこ?」

    リーリエ「いいんですか!?えっとここはどこなんですか…」

    マサキ「わいの家のところまで来てくれたらええ」

    538 = 535 :

    ナツメ「着いたよ」

    マサキ「こっちや!はよ来てくれ!」

    エリカ「なんですかこれは、まるで爆発後みたいですね」

    マサキ「爆発したんや、今はそんなことええねん」

    ナツメ「実験で失敗したの?」

    マサキ「失敗やしてへん!」

    ギイッ

    ナツメ「こんなとこに地下への道あったの?」

    マサキ「まあな、ここは他にはレッドとグリーンしか知らん場所や、隠れるにはもってこいや」

    539 = 535 :

    リーリエ「来てくださったんですね…」

    ナツメ「といってもどうにかできるのは先生だけなんだけどね…」

    クロイロ「そうですね、やれるだけのことはやりますよ」

    マサキ「一応血は止めれたと思うんやけど…」

    クロイロ「これひどいですね」

    マサキ「ドバドバ出とったからな…」

    クロイロ「止血がめちゃくちゃです」

    マサキ「……」

    クロイロ「私ならこれぐらいはなんとかできますけど、普通はだめですから」

    クロイロ「ちょっと手術しないといけませんね」

    クロイロ「まあナツメのときよりはマシでしょうか」

    クロイロ「腹部を貫いてますが、場所はいいみたいですしなんとかなるでしょう」

    クロイロ「ハピナス、ネイティオ、ヤミラミ、手伝って」

    540 = 535 :

    マサキ「な、なあ、あの姉ちゃん大丈夫なんか?」

    ナツメ「先生は超能力が使える天才医師よ」

    ナツメ「どんな傷だろうとすぐ治る」

    マサキ「すぐって…腹に穴あいてんねんで」

    ナツメ「それはポケモン使ってなんとかするんでしょ、さっき出してたじゃない」

    マサキ「そんなことできんのかいな」

    ナツメ「私がやるわけじゃないし、わかるわけないでしょ」

    ナツメ「だいたい、なんであなたがそんなに心配してるの、あっちの娘ならともかく」

    マサキ「それはこのことも…いや、レッドが指名手配されたことから全部わいのせいやからや…」

    541 = 535 :

    ナツメ「どういうこと?」

    エリカ「それは私も聞きたいですね」

    コトネ「そうですね」

    コトネ「話によってはマサキさんをボコボコにしますけどね」

    マサキ「怖いな…」

    ナツメ「冗談に決まってるでしょ、コトネがそんなことするわけないじゃない」

    コトネ「さすがナツメさんです、私のことはなんでもわかってらっしゃる」

    ナツメ「いや…なんでもってわけじゃないけど…」

    コトネ「私はナツメさんのことなんでもわかります!」

    ナツメ「今そんなことどうでもいいんだけど…」

    エリカ「二人は置いといてどうぞ話てください」

    マサキ「お、おう…」

    542 = 535 :

    マサキ「リーリエちゃんも聞いといてくれや」

    リーリエ「はい」

    コトネ「おっぱい~…!」

    ナツメ「やめなさい」

    マサキ「ほんまに話していいんか…?」

    エリカ「あんな風に育ってはいけませんよ」

    リーリエ「き、気をつけます…」

    ナツメ「なんで私の方ばかり来るのよ、エリカの方にも行きなさいよ」

    コトネ「エリカさんはナツメさんに比べておっぱい小さいですし…」

    エリカ「……」ぴくっ

    コトネ「いや決して小さいわけじゃないんですけど、ナツメさんと比べるとどうしても…」

    エリカ「……」ぴくぴくっ

    543 = 535 :

    エリカ「……」スッ

    マサキ「お、おい、ちょっ」

    エリカ「なんですか?」にこっ

    マサキ「い…いや…なんにも…」びくっ

    ナツメ「そんなことエリカに聞こえてたら…あっ」

    コトネ「大丈夫ですって、こんな小声なんですから」

    エリカ「コトネさん」

    コトネ「……」

    エリカ「少しこちらへ」

    コトネ「これ断ることってできるんですか…」

    エリカ「できません」

    544 = 535 :

    マサキ「えー、約一名負傷者が出てもたけどやっとこれで話せるな」

    エリカ「そうですね、やっと落ち着きました」

    ナツメ「全部コトネが悪い」

    マサキ「リーリエちゃんがわいのところに来て数日たったころや」

    マサキ「どうにかして毒を治そうといろんな方法を調べた、でも無理やった」

    マサキ「そんな時や、どこで知ったんかアクロマが来た」

    マサキ「ここの記憶は曖昧やけど、あいつらにわいの研究の全てを教えてもた…」

    マサキ「なんで教えたんかはわからん…」

    マサキ「まあ…なんも覚えとらんねんけどな」

    545 = 535 :

    ナツメ「なんにも覚えてないぃ!?」

    エリカ「じゃあこれまでの時間はなんだったんですか!」

    ナツメ「あなたがレッドのことは自分のせいだって言うから聞いてたのに」

    エリカ「マサキさん…覚悟はいいですか?」パキポキ

    マサキ「ちょ…ちょい待ち!ちゃんと覚えとることもあるんや!」

    ナツメ「何なの?」

    エリカ「まじめなことをお願いしますね、もしそうでなかったらそれが最期の言葉になりますからお気をつけて」

    マサキ「な、なんでころされなあかんねん!」

    ドンッ バキッ

    エリカ「これはレッドさんに関係のあることですから、私大真面目ですよ」

    マサキ「うっす…」

    546 = 535 :

    エリカ「さあなんですか、言ってください」にこっ

    ナツメ「中途半端なことならやめた方がいいわよ」

    ナツメ「じゃないとああなる」

    コトネ「……」ぴくぴく

    マサキ「まともなことやって!」

    マサキ「リーリエちゃんには言ったな」

    リーリエ「え…何をですか?」

    マサキ「あいつらの本当の組織の名前や」

    リーリエ「えー…はい…たしかに聞いたような…」

    エリカ「さっきから思ってたのですがスッと言ってくださいよ」

    マサキ「あ、ああ…組織の名前はプラズマ団や」

    ナツメ「プラズマ団…」

    マサキ「なんや知っとるんか?」

    ナツメ「知ってるっていうか…私が女優やってたとき聞いたことがあるぐらい」

    ナツメ「でもそれ解散したんじゃ…」

    マサキ「わいも調べた限りそうや、たしかに解散しとるはずなんや」

    マサキ「でも確かに言うたんや、アクロマとおったもう一人の男が『我らプラズマ団のため』って」

    547 = 535 :

    マサキ「そのもう一人の男はワタルやった」

    マサキ「本部のチャンピオンがプラズマ団やなんて…」

    ナツメ「ほんとうにそうとは限らないわ」

    マサキ「でもあれは本物のワタルやったで」

    ナツメ「四天王のキョウが言ってた、アクロマは術でリーグ上層部のほぼ全員を操っているって」

    マサキ「そうなんか?…でもそれやったらリーグ上層部のほぼ全員はプラズマ団の手下やないか」

    マサキ「悪の組織が世界トップの機関を操っとるって大問題やで…」

    ナツメ「元ジムリーダーの私からしたら本当の敵がリーグじゃなくて別のものってわかっただけでも少しは気が楽になるだけいいわよ…」

    クロイロ「ロケット団VSポケモンリーグではなく、ロケット団VSプラズマ団だったということですか」

    ナツメ「あれ、もう終わったんですか?」

    クロイロ「はい、終わりましたよ」

    リーリエ「ヨウさんは無事なんですか!」

    クロイロ「私にかかればどんな傷でもすぐ治りますよ、もう数時間もすれば目が覚めるでしょう」

    548 = 535 :

    ポケモンリーグ

    ルザミーネ「……」むくっ

    ルザミーネ「ここは…」

    ルザミーネ「……」バチッ

    ルザミーネ「…っ!」

    ルザミーネ「なにこれ…電気?…に囲まれてる…」

    アクロマ「お目覚めですか」

    ルザミーネ「あなたは…たしかアクロマさん…」

    アクロマ「はい、そうです」

    ルザミーネ「これはどういうことですか」

    549 = 535 :

    アクロマ「残念ですが、あなたには消えてもらうことになりました」

    ルザミーネ「消える…?わたくしが…?」

    アクロマ「他に誰がいるというのです」

    ルザミーネ「リーリエはどこですか」

    アクロマ「さあどこなんでしょうか、逃げられてしまいましたからね」

    ルザミーネ「…ならこんなところで消えるわけにはいきませんね」

    ルザミーネ「こんな電気の檻なんてわたくしのポケモンなら…」

    アクロマ「今から消すというのにわざわざ武器になりえるものを持たせているわけないじゃないですか」

    ルザミーネ「くっ…」

    ルザミーネ「!…これは」

    550 = 535 :

    ルザミーネ「まだ一つ残ってたみたいね」スッ

    アクロマ「ほう…でも知ってますよ、それ」

    アクロマ「ウツロイド、国際警察ではPARASITEと呼ばれていたウルトラビースト」

    ルザミーネ「知っているのなら持たせたままなのはミスじゃないかしら」

    アクロマ「いえいえミスじゃありません、わざとですよ」

    ルザミーネ「わざと…?」

    アクロマ「そのボールはなぜかあなた本人でないと手に持つことすら不可能だったのです」

    アクロマ「なのでそのままにしておきました」

    アクロマ「使ってもらってもかまいませんが、使えばどうなるかあなた自身が一番よくわかっているはずですよ」

    ルザミーネ「……」


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