元スレナツメ「レッドが指名手配!?」
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1 :
ヤマブキジム
グリーン「やあ、ナツメいる?」
ジムトレ1「あ、グリーンさんじゃないですか」
ジムトレ1「ちょっと待っててくださいね」
ジムトレ1「ねえナツメさんにグリーンさんが会いに来たって伝えて」
ジムトレ2「ナツメさんなら今ジム戦中よ」
ジムトレ1「ですって」
グリーン「そうか、よかったイッシュに行ってなくて」
グリーン「終わるまで待たせてもらっていいかな」
ナツメ「ジム戦ならもう終わったわよ」
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2 = 1 :
ジムトレ2「えっ!?もう終わったんですか」
ナツメ「ええ、バッジ6つ持ってるって言ってたのにあんな実力じゃ4つ程度だったし」
ナツメ「6つレベルでやったら一方的に終わっちゃったの」
グリーン「なあナツメ」
ナツメ「あ、ごめんね、私に話があったのよね」
ナツメ「ここで話す?それとも奥行く?」
グリーン「あまり大勢に聞かれたくない話なんだ」
ナツメ「わかった」
ナツメ「悪いけど少しの間ジム閉めといてちょうだい」
ジムトレ1「はーい」
3 = 1 :
グリーン「じゃあ早速だけど」
グリーン「レッド覚えてるよな?」
ナツメ「……」ぴくっ
ナツメ「ええ…そういう名前の人いたわね…」
グリーン「あんたの超能力でどこにいるか探してほしい」
ナツメ「携帯か何かないの?」
グリーン「そういうので連絡がとれればわざわざ聞きに来ないだろ」
ナツメ「それもそうね…」
グリーン「シロガネ山にもいなかった」
グリーン「探せそうなのはナツメしかいないんだ」
4 = 1 :
ナツメ「じゃあもう一つ、なんで探してるの?」
ナツメ「レッドは修行中でしょ、邪魔する気?」
グリーン「そういうのいたなって言ってたわりには詳しいな」
ナツメ「別にいいでしょ…」
ナツメ「で、なんで?」
グリーン「…ナツメも最近各地方のいろんな街が破壊されてるのは知ってるよな」
ナツメ「え…ええ」
グリーン「そのことでレッドが指名手配されている」
ナツメ「え…!?」
ナツメ「そ、そんなわけないでしょ!ふざけたこと言ってるとどうなるかわかってるんでしょうね!」
グリーン「…俺だって信じたくねえ」
グリーン「でももう俺にもレッドを捕縛するように言われてる」
ナツメ「あんた!レッドを…!」
5 = 1 :
グリーン「俺だけじゃないすでに国際警察は動いてる」
グリーン「じきに各地方のチャンピオン、四天王、お前を含めたジムリーダー、図鑑所有者、その他実力者たち」
グリーン「それぞれに俺と同じように命令がいくだろう」
ナツメ「証拠はあるの…?レッドがやったっていう証拠は」
グリーン「目撃情報がある」
グリーン「赤い帽子に使用ポケモンはフシギバナ、リザードン、カメックス、カビゴン、ラプラス…」
グリーン「ピカチュウは見られなかったが、どれもレッドのポケモンでしかもかなりの強さ…」
ナツメ「……」
6 = 1 :
グリーン「でもその証拠があってもあいつがやったとは思えない…」
グリーン「俺はあいつの無実を証明したいんだ」
グリーン「そのためにもまずはあいつを連れてこないといけない…」
グリーン「だから頼む!他の誰よりも先にあいつをみつけたいんだ」
ナツメ「…わかった」
ナツメ「……」
グリーン「……」
ナツメ「……」
グリーン「……」
ナツメ「真っ暗…どこかの洞窟かしら…」
グリーン「洞窟…?」
ナツメ「それしかわからない…」
グリーン「そうか…ありがとう助かった」
7 = 1 :
ジムトレ1「ナツメさーん、グリーンさん帰ったんでそろそろジム開けますか?」
ジムトレ1「ナツメさん?」
ナツメ「あ、ごめんね、しばらくジムを休業します」
ジムトレ1「ええっ!?」
ナツメ「それと悪いけどポケウッドの方にも連絡いれといてくれる?」
ジムトレ1「あの、どうしたんですか」
ナツメ「ごめん、理由は言えない…」
ジムトレ2「ナツメさーん、リーグから手紙ですよー、あれ?お出かけですか?」
ナツメ「この手紙…グリーンの言ってた…」
ナツメ「もし、私が戻らなかったら…あとは頼んだわよ」
ジムトレ2「え、ナツメさん…?」
ジムトレ2「どこ行くの?」
ジムトレ1「さぁ…」
8 = 1 :
数時間後 ジョウト地方のどこか
レッド「はぁ…はぁ…」
レッド「国際警察ってのもいっぱいいるとけっこう大変だな…」
レッド「痛っ…くそっちょっとやられちゃってるな…」
レッド「毒技じゃなかっただけマシか」
レッド「あっ帽子がない」
ナツメ「帽子ならそこに落ちてたわよ」
レッド「誰だ…」
ナツメ「やっぱりここにいたのね、レッド」
レッド「ナツメ…なんで…っつ…」
ナツメ「大丈夫!?ケガしてるじゃない!」
レッド「来るな!」
9 = 1 :
ナツメ「レッド…」
レッド「ジムリーダーたちも俺を探し始めたのは知っている」
ナツメ「でも私は…」
レッド「俺は今捕まるわけにはいかない」
レッド「ピカチュウ!」
ピカチュウ「オラアッ」
バチッ
レッド「悪いけどそれ以上近づいたら次は当てる…」
ナツメ「私はあなたを捕まえに来たわけじゃないの!話を聞いて!」
10 = 1 :
ナツメ「……」コロコロ
レッド「なんのつもりだ」
ナツメ「それは私のモンスターボール」
ナツメ「これで私は今手持ちがゼロ、これでも信用できない?」
レッド「……」
ナツメ「なんなら私の服を脱がして確認してもいい」
レッド「いや、それは…」
レッド「わかった…話ぐらいなら…」
レッド「ピカチュウ戻っててくれ」
11 = 1 :
ナツメ「まず止血しないとね」
レッド「……」
ナツメ「ほんとにやってないのよね…?」
レッド「なんだやっぱり疑ってたのか…」
ナツメ「そ、そういうことじゃなくて」
レッド「やってないよ…」
レッド「ただ、犯人の使ってるポケモンたちは俺のだ」
レッド「情けないことに誰かに気絶させられた」
レッド「そしてポケモンをそいつに奪われたんだ…」
レッド「ポケモンセンターに預けてたピカチュウだけは助かった」
12 = 1 :
レッド「俺が話せるのはそれだけ」
レッド「ありがとう…おかげで血はほとんど止まった…」
レッド「じゃあ俺は奪ったやつを探しに行く」
ナツメ「待って」
レッド「何?」
ナツメ「私も一緒に行っちゃ…ダメかな…?」
レッド「だめだ、危険だよ」
ナツメ「私だってジムリーダーよ、必ずあなたの力になれるわ」
レッド「……」
13 = 1 :
レッド「……」
レッド「ありがとう…俺のことを心配してくれただけでもうれしい…」
レッド「でも俺は…俺は…」
レッド「今、誰も信じたくない…ごめんな…」
レッド「少し寝ててくれ」プシュー
レッド「ん?」
男「おい、こっちから人の声がするぞ!」
男「なに?レッドか!?」
レッド「ちっ…逃げるか…」
レッド「…本当にごめんナツメ」
14 = 1 :
数時間後
レッド「ふぅ…」
レッド「こんなケガじゃ戻ってくるのも一苦労だ」
レッド「ったく、地下なんだから全部電気つけろよな」
レッド「自分のとこだけつけやがって」
サカキ「節約だ、ここの施設はおおきいからな」
レッド「ああ、でもオンボロ、何年も使われてなかったしな」
サカキ「ふっ誰のせいだと思ってるんだ」
レッド「知らね」
15 = 1 :
レッド「包帯と傷薬もらうぞ」
サカキ「ん?なんだ、やられたのか」
レッド「ちょっとだけだよ」
レッド「あいつら加減ってもんを知らねえ」
サカキ「お前相手に加減なんかしたら捕まえられねえからだろ」
レッド「まあ何人相手でも大丈夫だけどな」
サカキ「おい忘れたのか?チャンピオンたちもお前を探してるって教えただろ」
レッド「覚えてるよ」
サカキ「それにしてはずいぶん余裕だな」
レッド「だって、協力してくれるんだろ?」
16 = 1 :
翌日
レッド「さすがすごいキズぐすりだな、だいぶきずがふさがってる」
レッド「おーい、何かわかったことあったか?」
サカキ「ようやく起きたか」
サカキ「一時間ほど前アサギシティでお前の目撃情報があった」
サカキ「ジムリーダーを含めた何人かのトレーナーが立ち向かったが歯が立たなかったそうだ」
サカキ「そして街は壊滅、無事な人間の方が少ないだろうな」
レッド「そうか…」
サカキ「それともう一つ、これは表に出てない情報だがヤマブキのナツメが捕まってるらしい」
レッド「え!?どういうことだよ…」
17 = 1 :
サカキ「お前昨日ナツメに会ったのか?」
レッド「え?ああ…」
サカキ「おそらくそれだろうな」
サカキ「お前とナツメが通じてるという可能性ありということらしい」
レッド「何を証拠に…」
サカキ「もしかしてだがナツメがお前の帽子を持ってたんじゃないか?」
レッド「あ…」
サカキ「そうか…」
サカキ「これも推測だが実際関係なくてもナツメはかなり重い罪に問われるだろうな」
レッド「なに!?」
サカキ「ジムリーダーを捕まえてしまった以上引き返せないだろう」
サカキ「解放するようなことがあればリーグ上層部の威信が失墜することにつながる」
サカキ「やつらは自分たちに不都合なことは徹底的に消そうとするからな」
サカキ「ナツメは無事じゃ済まんだろう」
18 = 1 :
レッド「俺のせいか…」
サカキ「そうだな」
サカキ「そしてお前もだ」
サカキ「元チャンピオンを指名手配しておいて、本当は偽物でした」
サカキ「元チャンピオンは悪くないです…なんてやつらは認めないだろうな」
レッド「……」
サカキ「お前の仲間のグリーンといったか、そいつや何人かがお前の無罪を訴えてるが無駄なことだろう」
サカキ「俺もお前もナツメもリーグの関係者であった以上無罪となることはないだろうな」
レッド「めちゃくちゃだな…ひどいもんだ」
19 = 1 :
ピピッ ピピッ
レッド「何の音だ?」
サカキ「どうやらここもバレたらしいな」
レッド「なんだと?」
サカキ「今モニターに映してやる」
レッド「グリーンとワタルか…面倒だな」
レッド「この施設がばれたならもう捨てるしかないか、別のところに拠点を移すしかないな」
サカキ「倒すぞ」
レッド「えっ?逃げるんじゃないのか?」
サカキ「出入り口はやつらのいるところ一つだけだ」
レッド「なんでもっと作っとかねえんだよ…」
20 = 1 :
ワタル「カイリュー、ドラゴンクロー」
バゴンッ
ワタル「真っ暗だな」
グリーン「当たり前だろ、ここはもう何年も前につぶしたロケット団のアジトの一つだ」
グリーン「こんなとこにレッドがいるとは思えないが」
ワタル「マツバがこの街のどこかにいると言ってたんだ、一番怪しいのはここだろ」
グリーン「そんなのができるならレッドの無実を証明してほしいけどな…」
グリーン「どこかにスイッチねえかな」
ワタル「いや、このアジトを一気につぶす、電気をつける必要はない」
グリーン「へ?」
ワタル「カイリュー、破壊光線」
グリーン「ば、ばか!」
ドーン
21 = 1 :
レッド「おいおい、いきなり攻撃してきたぞ」
サカキ「出ろニドキング、冷凍ビームだ」
レッド「はぁ…やるしかねえか」
レッド「ピカチュウ、10万ボルト」
バチバチッ
グリーン「電撃がきたぞ、本当にここにレッドがいるみたいだな…」
ワタル「そういうことだ、お前も早く反撃しろ」
グリーン「はいはい」
グリーン「かき消せウインディ」
ワタル「おい」
グリーン「ん?」
ワタル「『はい』は一回だ」
グリーン「うるせえばか」
22 = 1 :
グリーン「レッド!いるんだろ、出てこい!」
レッド「よくここがわかったな…」
レッド「どうやったんだ?」
グリーン「……」
ワタル「答える必要はない」
ワタル「それと、後ろにいるやつもでてこい、姿を現せ」
サカキ「……」
グリーン「サカキ…」
ワタル「ロケット団の首領か、そんなやつと手を組んでいるとは」
レッド「組んでたらどうなるんだ?」
ワタル「いや…どうもしない、どうせ君は逮捕しなければならないからな」
ワタル「標的が二人になっただけだ」
23 = 1 :
グリーン「待てワタル」
グリーン「レッド、どうしてだ」
レッド「俺の無実を証明するため」
グリーン「それなら俺が…」
レッド「いや、これは俺の問題だ」
レッド「これは俺自身で解決する、そこをどけ、俺は行かなくちゃならない」
ワタル「解決もなにも君が捕まればそれで終わりだ、おとなしくしろ」
ワタル「捕まらないというのなら消すだけだ」
ワタル「破壊光線!」
24 = 1 :
グラグラ
グリーン「このバカ…こんな狭いとこでやるから…
グリーン「あっ…レッドとサカキがいない!?」
ワタル「なんだと?どこへ消えた」
グリーン「おい、ここももう崩れる、とりあえず外に出るぞ」
ワタル「ああ…」
レッド「……」
レッド「出て行ったみたいだな…」
サカキ「よし、ニドキング掘り進めろ」
レッド「なあ、ナツメはどこにいるんだ?」
サカキ「なんだ、助けたいのか?」
サカキ「放っておけばいいものを」
レッド「そうはいかねえよ…頼む…」
サカキ「…ニドキング、進路変更だ」
25 = 1 :
ポケモンリーグ・地下
ナツメ「……」
ナツメ「ここは…?何も見えない…」
エリカ「気がつきましたか」
エリカ「申し訳ありませんが目と手足を拘束、ポケモンをすべて没収しました」
ナツメ「…そこにいるのはエリカとカスミ、タケシもいるわね」
カスミ「ええ」
ナツメ「悪いけど私透視できるから目をふさいでも意味ないと思うよ」
タケシ「わかった、視界だけでも自由にしよう」
カスミ「だめよ…そういう命令だから…」
タケシ「でもいくらなんでもレッドと通じてる可能性があるというだけでこれはやりすぎじゃないのか!?」
タケシ「そもそもレッドがあんなことするはずもない、二人もそう思うだろ!」
カスミ「それは…」
26 = 1 :
エリカ「だめです…」
エリカ「私だって本当はこんなことしたくないですし、レッドさんがやったとは信じたくなかった…」
エリカ「でもタマムシシティは…あの時見たのは間違いなく」
ナツメ「違う!それはレッドじゃない!」
ナツメ「それはレッドの偽物よ!」
カスミ「それならいいんだけど」
ナツメ「レッドは何者かにポケモンを奪われたの、その奪ったやつがこの事件の犯人なのよ」
エリカ「ナツメさん…それは誰から?」
ナツメ「レッドから」
エリカ「やはりレッドさんと接触していたんですね」
ナツメ「そ、そうだけど」
27 = 1 :
エリカ「何をしようと会ったのですか?」
ナツメ「話をしに会いに行っただけ」
エリカ「レッドさんを捕まえようという気はありましたか?」
ナツメ「…なかった」
エリカ「そうですか…ではそのまま上に伝えておきます…」
カスミ「待ってよ!それじゃあナツメが…」
カスミ「エリカはナツメとレッドがどうなってもいいの!?」
エリカ「よくありません…」
エリカ「でもこうしないと私が…いえ、私たちが…」
28 = 1 :
ナツメ「そうね、エリカが正しいわ」
エリカ「すいません、ナツメさん…」
ナツメ「あなたが正しいって言ったでしょ、なんで謝るのよ」
エリカ「ですが…」
男「た、大変です!」
タケシ「どうした、また…レッドなのか?」
男「いえ、何者かがここに…」
グシャッ
男「ぐわっ!」
タケシ「お、おい!」
29 = 1 :
エリカ「誰ですか」
カスミ「そのリザードン…まさか」
レッド「火炎放射…」
カスミ「スターミー、ハイドロポンプ!」
レッド「ふっ…」
カスミ「そんな…水が押し負けてる!?」
タケシ「捨て身タックルだ!」
カスミ「ありがと、タケシ」
エリカ「あれだけの攻撃…顔を隠してももうわかりました…」
エリカ「何が目的ですかレッドさん」
30 = 1 :
レッド「なんだもうバレちゃったか」
レッド「せっかく変装したのに」
エリカ「質問に答えてください、何をしに来たんですか」
レッド「…まあそう構えるなよ」
レッド「ナツメを解放してやってくんないかな」
エリカ「なぜですか」
レッド「なぜってそりゃナツメは関係ないからだよ」
レッド「いちいち怖い顔するなよ、俺は笑ってるエリカの方が好きだよ」
エリカ「えっ…い、いや、そんなこと言ってもだめですよ」
31 = 1 :
レッド「さて、じゃあナツメは出さしてもらうからな」
レッド「リザードン、牢を壊すんだ」
タケシ「そうはさせん!イワーク!」
レッド「邪魔しないでくれよ」
リザードン「フンッ」
タケシ「ぐわあああああ」
カスミ「タケシ!」
カスミ「レッド、どうしてこんなことを…」
カスミ「いえ、これだけじゃない、何を考えてるの!?」
レッド「リザードン、手足の枷も壊せ」
32 = 1 :
レッド「はい、これナツメのポケモンだろ」
ナツメ「……」
カスミ「動かないで!」
エリカ「そこから動けば一斉に攻撃します」
レッド「おいおい、いくらジムリーダーのとはいえたくさん出したからってこのリザードンに勝てると思ってんのか?」
エリカ「なら、リザードンではなく直接あなたを狙います」
レッド「そうか…じゃあ俺も直接お前らを狙うとするか」
ナツメ「エルレイド、サイコカッター」
レッド「ぐっ!?」
エリカ「ナツメさん!?」
33 = 1 :
レッド「いって…なにすんだよ」
ナツメ「何か問題でもあるの?偽物さん」
カスミ「偽物!?」
エリカ「どういうことですか…」
レッド「何を根拠に言ってるんだ…」
ナツメ「レッドは仲間を傷つけるようなことはしない」
ナツメ「それに本物のレッドは今ピカチュウしかいない」
ナツメ「何者かに奪われた、そしてそのリザードンは」
リザードン「ダマレッ」
カスミ「ナツメ危ない!」
ガシャンッ
34 = 1 :
レッド「牢に入れてたやつをかばうなんて変わってるね」
カスミ「くっ…」
レッド「うーん、そういやナツメは本物に会ってたんだったな」
レッド「失敗失敗」
レッド「じゃあどうしようかな~」
エリカ「確かにこのレッドさんが私の知っているレッドさんと同一人物とは思えません」
エリカ「遠慮する必要はありませんね…」
レッド「本気で来たところで俺に勝てるとは思えないけど~」
35 :
みてるぞ
36 :
面白い
37 :
レッド「そうだお前は草ポケモンの使い手だったな」
レッド「せっかくだからこいつで相手してやろう」
レッド「フシギバナ、やれ」
フシギバナ「ヒャッハー」
エリカ「はや…」
ドスッ
エリカ「がふっ…」
ナツメ「エルレイド!」
レッド「おっと、そっちも直接きたか」
38 = 37 :
ナツメ「エリカ!しっかりしなさい!」
エリカ「だ…だいじょうぶ…です」
レッド「あれ、生きてたのか?わり~な~苦しめちまって」
レッド「でもそっちが悪いんだよ~自分のポケモン使ってでも止めないと~」
ナツメ「…だんだん本性が出てきたわね偽物、レッドの話方と違ってきてる」
レッド「おっといけね、これは俺の悪いところだな」
レッド「わざわざ俺の欠点を教えてくれたお礼にどっちでやられたいか選ばしてあげるよ」
ナツメ「やられるのはあなた一人だけで十分よ」
レッド「…一番つまらない回答だ」
レッド「そうだ!フシギバナとリザードンにどちらが早く仕留めるか競争させよう」
39 = 37 :
レッド「さあお前ももう一匹出せ、このままじゃ2対1だろ」
レッド「フェアじゃねえよ」
レッド「レッドは正々堂々と勝負するやつなんだろ?」
ナツメ「レッドはまずこんなことしない…」
レッド「だろうな、これはちょっと俺の好みが入ってるし」
レッド「さ、おしゃべりはこれぐらいにして早く出しな」
ナツメ(早く助けを呼ばないと…戦ってる場合じゃない…)
ナツメ(特にエリカは危ない、なんとかしないと…)
ナツメ「わかった、出すわ…でもその前に」
レッド「その前に助けをよんで、そいつらを手当てさせろってのはなしだぜ、さあなんだ?」
ナツメ「……」
40 = 37 :
ナツメ(もうあいつを倒すしか…)
ナツメ「出てきてフーディン!サイコキ…」
グシャッ ドスッ
ナツメ「!?」
ナツメ「…そんな…ごふっ」バタッ
レッド「お~わずかにリザードンの方が早かったか~」
レッド「飛び道具がある分フシギバナがちょっと有利かと思ったが、さすがの素早さだな」
レッド「じゃあフシギバナはフーディンとエルレイドをやれ」
レッド「リザードンはこっちにこい」
41 = 37 :
ナツメ「フーディン…エルレイド…」
レッド「おいおい、自分の心配した方がいいと思うぜ」
レッド「もうそろそろかわいそうだな~時間もねえし」
ナツメ「はぁ…ぐっ…」
レッド「やっぱりもうちょっとやるか」
レッド「リザードン両腕両足を踏み折れ、まずは足からだ」
レッド「気絶されても面白くねえし、あんまり痛めつけるのもよくねえ、きれいに折れよ」
リザードン「アーイ」バキッ バキッ
ナツメ「あああああっ!!!」
42 = 37 :
レッド「うーん、いい声だ」
レッド「このままやるのももったいなく思えてきたな」
レッド「どうだい?やられる前に俺と一発やってみないか?」
ナツメ「がっ…や、やるやるうるさいっての…この偽物…」
レッド「拒否か…残念だ」
レッド「リザードン、次は腕だ」
レッド「やれ」
バーン
レッド「なんだっ!?」
43 = 37 :
サカキ「ついたぞ」
レッド「ケホッ…ったくもうちょっと丁寧に掘れねえのかよ」
レッド「ここにナツメが…」
レッド「なんだ…これ…!」
レッド「ナツメ…エリカ…カスミ…タケシ…」
ナツメ「レ…ド…」
レッド「ナツメ…おいナツメ!何があったんだ!」
サカキ「無理にしゃべらそうとするな」
レッド「…これ全部お前がやったのか?偽物野郎」
レッド「そうだ」
レッド「以外と冷静だね」
レッド「……」
44 = 37 :
サカキ「こんなことをしてどういうつもりだ、ラムダ?」
ラムダ「…ふふっ、さすがサカキ様、簡単にばれてしまいましたか」
ラムダ「ですが、質問にはお答えすることはできません」
ラムダ「そして二人を相手にする気もありません」
ラムダ「逃げさせてもらいます」
ラムダ「へ~んしん!」
ラムダ「俺はニビジムリーダータケシ!」
ラムダ「おい!誰か来てくれ!レッドだ!レッドがいるぞー!」
45 = 37 :
ラムダ「って言って上に行けばいいだけ」
レッド「行かせると思うのか」
ラムダ「止めていいのか?俺が助けを呼ぶことによって倒れてるジムリーダーどもが助かるかもしれないんだぞ」
レッド「ちっ…」
サカキ「レッド、俺たちもひくぞ」
サカキ「助けるのならナツメだけにしておけ」
サカキ「そいつだけはここに置いていくより連れて行った方が助かる確率は高いと思う」
レッド「わかった…」
レッド「行こう」
46 = 37 :
レッド「おい急げよ」
サカキ「もう着く、あわてるな」
レッド「…これどこにむかってるんだ?」
サカキ「もうすぐわかる、黙って歩け」
サカキ「この辺りか」
サカキ「ニドキングここだ」
サカキ「まずは俺が先に出て様子を見る」
レッド「わかった」
47 = 37 :
レッド「よっと」
レッド「海?」
レッド「おい、病院じゃねえじゃんか、どうするんだよ!」
サカキ「病院?馬鹿か、今のお前が行けば話を聞いてもらうことなく捕まるだけだ」
レッド「だからって」
サカキ「あれを見ろ」
レッド「…船?」
レッド「こっちに近づいてきてるぞ」
サカキ「あの船に乗る」
48 = 37 :
レッド「でっけえ船…サント・アンヌ号よりも大きいな」
レッド「なんなんだこの船は?」
アポロ「お待たせしました、サカキ様」
サカキ「ご苦労」
レッド「お、おい、なんなんだって聞いてるだろ」
アポロ「止まれ」
レッド「!?」
サカキ「この船はなんだと言ってたな、答えてやろう」
サカキ「この船はロケット団の新本部」
レッド「なに…」
49 = 37 :
サカキ「そしてこの船に乗ることができるのはロケット団の者のみ」
レッド「…俺にロケット団に入れっていいたいのか?」
サカキ「察しがいいな、そうだ」
レッド「ふざけてんのかよ、なんで俺が」
サカキ「さっきも言っただろ、お前は病院にすらそいつを連れていくこともできない」
サカキ「この中の医者、施設はそこらの病院よりも上等だ」
サカキ「お前が」
レッド「わかったから早くナツメを助けろ!」
サカキ「本当にいいんだな?ロケット団がどういう組織か知らんわけないだろ」
レッド「いいって言ってんだろ!」
サカキ「…中に入れ」
50 = 37 :
レッド「ナツメ…」
サカキ「そんなに心配か?」
レッド「……」
サカキ「今担当している医師は通称クロイロ・ジャックと呼ばれている天才外科医だ」
レッド「なんか不安だな…」
サカキ「おそらく心配はないだろう」
レッド「そうか…」
サカキ「まあ会ったこともないやつを信じろというのも無理な話だ」
みんなの評価 : ☆
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