元スレナツメ「レッドが指名手配!?」
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51 = 37 :
サカキ「正直なところ俺にはどうでもいいことだがな」
レッド「……」ピクッ
サカキ「我々の話をしよう」
サカキ「お前はこの船に乗る条件としてロケット団に入ってもらったがお前には幹部として動いてもらう」
レッド「幹部!?」
サカキ「それともう一つお前がロケット団としての活動期間はやつらを倒すまででかまわない」
レッド「やつらってのは俺の偽物とかか?」
サカキ「そうだ、そしてやつらの組織をつぶした後はもう我らと関わるな、こちらも関わろうとはしない」
サカキ「それでいいな」
レッド(ナツメが助かるのならなんでも…)
レッド「わかった、それでいい」
52 = 37 :
数時間後
ガチャ
クロイロ「……」キョロキョロ
レッド(誰だろ…助手のひとかな…)
レッド「あ、あの…ナツメは…」
ピピッ
クロイロ「サカキ様、無事完了しました」
サカキ「ふっ、あれだけの傷で生きているとはな」
クロイロ「はい、一度切ります、また後ほど」
レッド「ナツメはもう大丈夫なのか…」
クロイロ「…あなたがレッドね、私はクロイロ・ジャックと呼ばれている医者だ」
クロイロ「といっても裏社会でしか活動してないが」
レッド「お…女性だったんですね…」
クロイロ「悪いか?」
レッド「いえ…」
53 = 37 :
レッド「で、あの…ナツメは…」
クロイロ「ナツメナツメとうるさいな、お前の恋人だったか?」
レッド「そ、そういうのじゃないけど…」
クロイロ「あっそう」
クロイロ「さっきもう大丈夫なのかって聞いてきたけど、はっきり言って大丈夫とはいえない」
レッド「え…」
クロイロ「あなたあんまり頭よくなさそうですから簡単に言いますね」
レッド「どうも…」
54 = 37 :
クロイロ「まず体の方の傷は余計なことしなければまあ大丈夫でしょう」
クロイロ「結構な間無理だと思いますけど、我慢してください」
クロイロ「次に」
レッド「あの我慢って何を…」
クロイロ「セックスです」
クロイロ「次に」
レッド「いやいやいや!」
クロイロ「なんですか、いちいち話を止めるな、進まないだろ」
レッド「だから俺たちはそういうんじゃないって!」
クロイロ「あーはいはい」
55 = 37 :
クロイロ「えー両足の骨が折れちゃってるんですね」
レッド「足が…!?」
クロイロ「でもどういうわけか、けっこうきれいに折れてたんですね」
クロイロ「これなら後遺症は心配しなくてもいいかもしれませんね」
クロイロ「まあ痛みは全くないとはいいきれないですけど」
レッド「そうですか…」
クロイロ「うれしくないのか?生きていたんだ、もっと喜びな」
レッド「はい…」
56 = 37 :
クロイロ「じゃっ私は疲れたし寝るわ」
レッド「あの…」
クロイロ「ん?」
レッド「ありがとうございます」
クロイロ「……」
クロイロ「私はサカキ様に言われたからやっただけ」
クロイロ「そんな礼を言われるような…」
レッド「それでも助けてくれたことには変わりない」
クロイロ「あんたは変わってますね…なんだろう、今まで会ったことのないタイプの人間だ」
レッド「そう…ですか」
57 :
おもしろい 期待
60 :
翌日
ナツメ「……」ぱちっ
レッド「ナツメ…!」
レッド「うっ…よかっだ…よがっだよ~」ガバッ
ナツメ「えっ、ちょっと…いたい、いたいって…」
ナツメ「痛いって言ってるでしょ」びしっ
レッド「あだっ…」
ナツメ「どうしたっての」
レッド「だっで…ううっ…なづべがぢんぢゃうがどぼぼっだがあ…」
ナツメ「泣かないでよ、何言ってるかわかんないから…」
61 = 60 :
レッド「大丈夫…ちょっと落ち着いた…」
ナツメ「私からしたらあなたの方が心配よ、目が真っ赤だし、顔色なんてもう…」
レッド「俺のことなら心配ないよ…」
ナツメ「もしかしてずっと起きてて私のこと見てくれてたの?」
レッド「うん…医者のひとはそのうち目をさますって言ってたけど…」ふらっ ばたんっ
ナツメ「レッ…っ~…!!」
レッド「安心したらちょっと…ナツメはまだ起きちゃだめだからね」
レッド「俺も少し…ね…ぐ~」
62 = 60 :
数時間後
レッド「ふわあああ~」
ナツメ「起きた?おはよ」
レッド「よかった…夢じゃなかった…」うるっ
ナツメ「なんで泣きそうになるのよ」
レッド「うん、ごめん…」
ナツメ「ねえいくつか聞きたいんだけど」
レッド「なに?」
ナツメ「ここ病院じゃないみたいだけどどこなの?」
ナツメ「外は海みたいだし…まさか船なの?」
レッド「そうだけど…」
63 = 60 :
ナツメ「こんな部屋を用意できて医者に診てもらえるなんてどういうこと?」
レッド「そのー…なんだろ」
レッド「まあ、いいじゃんははっ」
ナツメ「よくない!…あれ…」
レッド「どうしたの?」
ナツメ「足が…」
レッド「足は折れてるらしい…」
ナツメ「ええっ!?…あっぐ…」
レッド「だめだよ、大声だしちゃ」
64 = 60 :
レッド「ほんとは体起こすのもなるべくやめた方がいいって言われてたけど、どうしても動くときは車いす借りてるから」
ナツメ「そう…」
レッド「でも俺ができる限りサポートするから何でも言って」
ナツメ「ありがとう、じゃあ早速いいかな」
レッド「うん」
ナツメ「この船何?まだ教えてもらってないけど」
ナツメ「私に隠すほどのことなの?答えてよ」
レッド「わかった…」
レッド「全部話すよ」
65 = 60 :
レッド「といっても俺も詳しく話せないけど」
レッド「あっ話す前に言っとかないと、あんまり驚いたりしないでね」
ナツメ「うん」
レッド「そうだな…じゃあまずこの船はロケット団の船だ」
ナツメ「ロケット団って、あのロケット団よね…?」
レッド「そう」
レッド「そんでもってここがロケット団の新しい基地でもあるらしい」
レッド「で、なんで俺たちがここにいるかっていうと、俺ロケット団の幹部になっちゃって」
ナツメ「ええーっ!?なんでそんな!!」ブシュッ
ナツメ「ぎゃー」
レッド「おわっ!?ちょっ血が!」
レッド「せんせー!おいしゃさーん!助けてくださーい!!
66 = 60 :
クロイロ「完全に治ってないんだから変に刺激与えたらこうなることぐらいわかるでしょ」
レッド「すいません!あの…説教ならあとで何時間でも受けるんでナ」
クロイロ「はいはい、わかったわかった」
クロイロ「じゃ、なおしまーす」
レッド「えっここでやるんですか」
クロイロ「ここで十分です」
クロイロ「あ、この子のムネが見たかったらこの部屋にいてください」
レッド「え…むね?ムネ…?え?胸って…」
クロイロ「おっぱいです」
レッド「おっぱい…なつめの…」
レッド「ミタイデス」ぶばっ ばたん どくどく
クロイロ「あれ?こっちも出血ですか~」
クロイロ「まあいいや、とりあえずこっちのほうが重症だし鼻血は後で対処しますね」
67 = 60 :
レッド「はっ…」むくっ
クロイロ「起きましたか~」
レッド「俺は一体…」
クロイロ「妄想で鼻血出して倒れました」
レッド「え?どういうことっすか」
クロイロ「そのままです」
クロイロ「もしかして童貞でした?それとも女性のそういうことに対して極度に耐性がないとか」
クロイロ「妄想だけでこんなこと普通ないですからね」
レッド「…ほっといてください」
クロイロ「あ、ごめんなさい、冗談だったんですけど…」
68 = 60 :
クロイロ「それじゃあ私戻りますけど、もう呼ぶようなことはしないように」
レッド「はーい」
ナツメ「ごめんね、また迷惑かけちゃった…」
レッド「いや俺も…できたら忘れてほしい…」
ナツメ「うん…」
レッド「話の続きだったな、どこまで話たっけ」
ナツメ「たしかあなたがロケット団の幹部になったってとこまで聞いたわ」
レッド「そうか、じゃあ続きから」
69 = 60 :
レッド「この船はロケット団しか乗れないとか言われて」
レッド「その…ナツメを治せるのはここしかいなかったから」
ナツメ「また…ごめんね、私レッドに迷惑ばっかかけて…」
レッド「い、いや!そんなんじゃいのよ!」
ナツメ「ありがとう、あなたはやさしいね…」
レッド「今こんなことになってるのは俺が最初にやられて…ポケモンとられて…」
レッド「それで…それで…あれ…そういえば俺…そのあとの記憶が…」
レッド「なんでだ」
ナツメ「ほんとにわからないの?」
レッド「うん」
70 = 60 :
レッド「そこから何日たったかわからないけど一週間ほどまえから追いかけられてるってのは覚えてる」
ナツメ「一週間前…たしかカントーとジョウトの街や港が壊されてたはず」
レッド「いつの間にかあの偽物がやってたのか、俺の知らないことが多いな」
レッド「ナツメのわかる範囲でいいから今回のことで何があったか教えてくれ」
ナツメ「わかった」
ナツメ「たしか最初は3週間ぐらい前だったかな」
レッド「3週間前!?そんな前から記憶が飛んでたのか…」
ナツメ「その時から2、3日ぐらいでレッドがやったっていう情報があったらしいわ」
ナツメ「もちろん誰も信じなかった、証拠がなかったし、あなたがやるわけないとみんな思ったから」
71 = 60 :
ナツメ「でもそのあとからあなたの目撃情報が現場でいくつもあった」
ナツメ「今考えてみると最初の情報も偽物のレッドたちがやったことなんでしょうね」
ナツメ「ちょうどその間あなたの記憶がないってことは無理やり消されたか、本当に何もできない状態だったとか」
ナツメ「一日だけでも記憶を消すってのはかなり難しいわ、それを2週間ほどはあまり考えられない」
レッド「何もできない状態ってのは?」
ナツメ「ずっと気絶してたとか…かな」
ナツメ「そんなことはないか」
レッド「そういえば…」
ナツメ「何か思いだしたの?」
72 = 60 :
レッド「ポケモンを奪われたとき気絶させられて…」
レッド「そういやその後誰かと話したような…」
レッド「……」
レッド「あっ!」
レッド「思い出した!!」
レッド「ゴールドだ…」
ナツメ「え…まさかゴールド君が偽のレッドだったの」
レッド「いやそうじゃない、ていうかこれ携帯みたらこいつにかけた記録あるわ」
73 = 60 :
レッド「なんでこんなこと忘れてたんだろ」
レッド「俺は氷漬けになってたんだ」
レッド「シロガネ山の頂上で気絶したままだったらそうなってもおかしくないか、ははっ」
ナツメ「笑いごとじゃないでしょ」
レッド「一か月に何回か勝負しにくるゴールドがその状態の俺を見つけて…」
レッド「それで氷を溶かしてもらって、気がついたんだ」
レッド「何してたか聞かれたから、たしかポケモンとられたみたいなこと言って…」
レッド「そしたら俺が取り返してくるって言って…あっゴールドは今どこにいるかわかる!?」
レッド「そうだ…あいつと連絡がとれなくて困ってたところに国際警察とかが来て…」
74 = 60 :
ナツメ「……」
ナツメ「だめ、遠すぎるのかして全くわからない、ごめん」
レッド「いや…」
レッド「あいつのことだからきっと大丈夫だろ」
レッド「そのうちひょっこりでてくるよ」
レッド「ナツメは心配することじゃない…」
ナツメ「……」
レッド「いやーそれにしてもこの船はどこに向かってるんだろうな~」
ナツメ「…ねえレッド」
レッド「ん?」
76 :
ナツメ「私をサカキのところに連れていって」
レッド「どうしたの」
ナツメ「あなたが私をサポートしてくれるのなら私もあなたをサポートする」
レッド「…ありがとう」
レッド「でもそれとあいつに会うのとどういう…」
ナツメ「いいから、私に考えががあるの」
レッド「わかったけど、無理するようなことはダメだよ」
ナツメ「ちょっと話すだけだから」
77 = 76 :
コンコン
ナツメ「そこはちゃんとノックするのね」
レッド「一応あいつの部下ってことになってるし、あと人として」
サカキ「誰だ」
レッド「俺だ」
ナツメ「部下ってことじゃなかったの…?」
サカキ「入れ」
ガチャ
サカキ「ナツメも一緒か、どうした、もう問題はないとすでに聞いてるぞ」
レッド「その話じゃなくて…」
ナツメ「私もロケット団にいれて」
レッド「そうそう…えっ!?」
78 = 76 :
レッド「ちょっと何言って…」
ナツメ「レッドからなんでここにいるかだいたい聞いた」
ナツメ「それを聞いたうえで私をレッドと同じようにいれてほしいって言ってるの」
サカキ「なぜおまえがそう思うかわからんな」
ナツメ「そもそもこの船ロケット団しか入れないんでしょ」
ナツメ「なのにそうじゃない私がいるってのは私自身も居心地がねぇ」
サカキ「…レッドと同じようにという理由は」
ナツメ「それは…私はいつでもレッドの味方だから」
サカキ「……」
サカキ「…すきにしろ」
79 = 76 :
レッド「俺からも一ついいか」
レッド「この船は今どこに向かっている」
レッド「あいつらの基地でもわかったのか?」
サカキ「この船はイッシュ地方に向かっている」
サカキ「イッシュ地方はどういうことか今までで一番被害が少ない」
サカキ「そこに本拠地があるのか、次に狙うつもりなのかそれはわからんがな」
サカキ「どちらにしろやつらに遭遇する確率は高い」
レッド「なるほど、けっこう考えてたんだな」
サカキ「遠回りしているためあと数時間かかる、もう少し待っていろ」
レッド「…わかった、失礼する」
80 = 76 :
レッド「よかったの?」
ナツメ「うん」
レッド「でもジムリーダーから犯罪組織の一員になっちゃうなんて」
ナツメ「いいのいいの、どうせあなたが助けてくれなかったら一生牢の中か偽のレッドにやられちゃってたもの」
ナツメ「これが今一番いい選択だと思ってる」
レッド「なんだかちょっとうれしそうだね」
ナツメ「あ、ごめんなさい…ほんとは笑ってなんかいられないのよね」
レッド「いやいやいや、笑って笑って」
レッド「俺は昔の笑ったナツメが好きだったからさ」
レッド「最初ナツメと会った時はちょっと怖そうな人だなと思ったけどバッジを渡すときの一瞬の笑顔がめちゃくちゃかわいくて」
レッド「…って何で本人の目の前で言ってんだ」
81 = 76 :
ナツメ「ねえ…そ、その…昔のじゃなくて…い、いいい今の私はどうかな…//」
レッド「え?」
ナツメ「今の私のことは…す…すすき…」
レッド「薄?」
クロイロ「おーう、どうしたラブラブカップル」
レッド「え…ああ、先生か、だからそういうのじゃないって」
クロイロ「え…ああってどういうことだ」
レッド「だっていつも髪まとめてるのにおろしてて、マスクだってつけてなかったから」
レッド「あれ、今の先生誰かにそっくり…誰だったかな」
クロイロ「さあ…よくある顔だからね…」
レッド「うーん…先生みたいな美人そうそういはずないんですよ…誰だろ…」
82 = 76 :
レッド「ナツメはわかる?」
ナツメ「……//」
レッド「ナツメ?」
クロイロ「お~、ど~した~顔が真っ赤じゃないですか~」
クロイロ「目もなんだかぐるぐる~」
クロイロ「熱かぁ~?」にやっ
レッド「えっ熱あるの!?」
ナツメ「いやっ…熱は別に…」
クロイロ「これは横になってた方がいいかもしれませんね~」にやにや
クロイロ「あんたは横で話聞いてあげててください」
レッド「わかりました!」
ナツメ「ちょっ…私熱なんか…」
83 = 76 :
レッド「布団かぶせてあったかくして…」
ナツメ「そんなことしなくてもいいよ」
レッド「いいからいいから、困ってるのにほっとけないでしょ」
レッド「そういやさっき先生が来る前何を言ってたっけ?」
ナツメ「えっそのー…い、今はいいかな」
レッド「えー気になるじゃん」
ナツメ「恥ずかしい…」
レッド「?」
レッド「嫌ならいいけど…」
84 = 76 :
数時間後
コンコン ガチャ
クロイロ「お楽しみ中失礼しまーす」
クロイロ「もうすぐイッシュ地方につきます」
クロイロ「ここからは数人が小型艇で行くことになり私とお前が組むことになりました」
レッド「え、なんで俺が先生と?」
レッド「それに先生がいなくなったら誰がナツメを」
クロイロ「別に医者は私だけじゃないし、その子専属ってわけでもないからね」
クロイロ「私が出ている間は別の女性の医者が代わりに来ます」
レッド「じゃあなんで先生も出るんですか」
クロイロ「最初私はトレーナーとしてサカキ様に認めてもらいここに入ったんです」
クロイロ「そこらのジムリーダーより強いと自負しています」
85 = 76 :
レッド「…ここに入ったからには従うしかないか」
レッド「何日ぐらいで戻ってくるんですか」
クロイロ「たしか3日ほどです」
レッド「わかった先生、行きましょう」
レッド「じゃあ行ってくるよ」
ナツメ「気をつけてね」
レッド「うん、戻ったらあの話の続き聞かせてね」
ナツメ「え、あの話?」
レッド「そう、サカキの部屋から出た後に言ってたあれだよ」
レッド「結局恥ずかしいって言ってて聞いてなかったからさ」
86 = 76 :
クロイロ「はい、じゃあこの船で行くから、乗って」
レッド「あの…俺たち二人だけで行くんですか」
クロイロ「そうだけど、どうかしましたか」
レッド「いや、俺一応幹部って聞いてたんですけど」
クロイロ「はい」
レッド「下っ端とかいないんですか…」
クロイロ「いないです」
クロイロ「早く乗ってください、私が運転しますから」
レッド「……」
87 = 76 :
レッド「俺たち以外にもいっぱい行ってるんですね」
クロイロ「ええ、私たちの方がたまたま二人だったというだけです」
レッド「そーですか…」
クロイロ「あっ、あれです見えますか?」
クロイロ「あそこが私たちの目的地のサザナミタウンです」
レッド「なんていうか、まるでリゾート地みたいだな」
レッド「さすがにこんなところ狙わないんじゃないか」
クロイロ「いえ、昼間ならバカンスの人が多く集まります」
クロイロ「そんなところを襲えば被害は大きいです」
クロイロ「イッシュ地方自体の被害が少なかったから狙われなかっただけでしょうね」
レッド「……」
88 = 76 :
クロイロ「さて、早いところホテルを決めましょう」
レッド「あの、俺今回の作戦何も聞いてないんですけど」
クロイロ「簡単に言えば監視です」
クロイロ「3日後には交代が来てそのまた3日後に交代…これの繰り返しです」
レッド「それだけ?」
クロイロ「はい、ですがこの街が次のターゲットの可能性が一番高いです」
レッド「大丈夫なのかな…」
クロイロ「捜索の方は別の部隊がやってます、安心してください」
レッド「そうですか…」
89 = 76 :
レッド「じゃあ早いとこ探しましょう」
クロイロ「いえ、その前に面倒なのが来たみたいですね」
シロナ「ドラゴンダイブ」
ドーン
レッド「っぶねえー」
クロイロ「シンオウチャンピオンシロナ、それにイッシュ四天王カトレア」
クロイロ「たぶんお前の指名手配の件でしょう、こんなに早く見つかるなんて」
シロナ「レッド君、おとなしく捕まりなさい、これ以上罪を重ねないで」
レッド「なんでシンオウのシロナがここにいるか知らねえけど、捕まるわけにはいかねえんだよ」
90 = 76 :
クロイロ「この街に別荘もってるからたまに来てるんですよ」
クロイロ「春夏はほとんどここで過ごしてるし、しかも理由は片づけなくていいからというバカみたいな理由」
クロイロ「カトレアと共有の別荘だから毎日執事さんたちが掃除してくれるって言ってるんですよ」
レッド「詳しいんですね…」
カトレア「もしかしてあなたクロナねえさまですか…?
シロナ「クロナ!?あんたクロナなの!?」
レッド「あの…クロナって?」
クロイロ「私の名前よ」
レッド「そんな名前だったんですか」
91 = 76 :
レッド「で、あの二人とはどういう関係で」
クロイロ「シロナとは姉妹、私が妹です」
レッド「誰かに似てると思ったらシロナか…どうりで…」
クロイロ「カトレアとは同じところで超能力を学びました」
レッド「へー…」
レッド「あの、超能力って」
クロイロ「ナツメだって使うでしょ、あれですよ」
レッド「いや、そうじゃなくて、先生が超能力を使うなんて初耳なんですけど」
クロイロ「それは言ってないからですよ、当然です
92 = 76 :
シロナ「クロナ、あんた今までどこ行ってたのよ!」
シロナ「おばあちゃん心配してたよ」
クロイロ「おばあちゃんにはたまに電話してるわよ」
クロイロ「それよりもおばあちゃんが心配してるのはお姉ちゃんのほうでしょ」
クロイロ「お姉ちゃんは昔っからほんっとなんにも変わってない、特にだらしないところが」
クロイロ「見た目は大人、頭脳はまあ大人、精神年齢は幼稚園ぐらいだもんね」
シロナ「そんなわけないでしょ、もっと上よ!」
クロイロ「初めておあばちゃんの親戚の家に行ったときなんか私が姉でお姉ちゃんが大きい妹だって思われてたぐらいだったし」
クロイロ「カトレアも最初そう思ったでしょ」
カトレア「えっ」
カトレア(姉妹で言い合ってると思ったのに巻き込まれた…)
93 = 76 :
シロナ「私の方がどう見ても上だったでしょ、ねえカトレア」
クロイロ「いやいや、お姉ちゃん子どもっぽいもん間違えてもしょうがないよ、ねえカトレア」
カトレア「そのー…た、立ち話もなんですし、とりあえず中に入って話ませんか」
シロナ「そうね…」
クロイロ「いいでしょう…」
レッド「…あの、俺は」
クロイロ「お前も来るんですよ」
レッド「はい…」
94 = 76 :
2時間後
シロナ「あれ~もう空じゃらいの~、新しいの持ってきれ~」
クロイロ「お姉ちゃんはおしゃけよわいにょに、いっぱいにょんで、まったくこどもみたいね~」
シロナ「あに~、あんたの姉だぞ~」
クロイロ「でたそれ!お姉ちゃんいっつもわらしが姉らからって、わらしになんでも押し付けて」
クロイロ「8さいぐらいのときに留守番してたときに料理をおしつけてきたり」
クロイロ「片づけなんてお姉ちゃんやっらことないでしょ、全部わらしがやってあげれらし~」
シロナ「私らっれあんたに勉強おしえらり、ポケモンのことらんれれんぶ私からじゃないの」
95 = 76 :
レッド「まあまあ二人ともちょっと落ち着きなよ」
シロナ「だいたいれ~れっろ君があんらことやらなからっね~」
レッド「酒くさっ、何言ってるかほとんどわかんないし」
レッド「それに先生あんたまでそんなになって」
クロイロ「いーらないれすか、私はお姉ちゃんと違って強いんですから~」
レッド「あんたも十分酔ってるよ」
クロイロ「よってらいれすよ、ためしにベッド行きますか~?」
レッド「なんでだよ!」
シロナ「じゃあわらしとは~」
レッド「なんで入ってくんだよ!」
96 = 76 :
ポカッ ポコッ ドサドサ
カトレア「二人ともふざけすぎです」
カトレア「コクラン、お二人を寝室へ」ポンポン
コクラン「はっ」シュッ
カトレア「さて、レッドさん…あなたは本当にやってないんですか」
レッド「ああ」
カトレア「わかりました、その言葉信じます」
カトレア「コクラン、レッドさんの寝室の用意を」
コクラン「はい、かしこまりました」
レッド「…そんな簡単に信じるのか?」
カトレア「はい、あなたは嘘を言っていません、これでも少しは超能力を使えるんです」
97 = 76 :
翌日
コクラン「レッド様、おはようございます」
レッド「あ、おはようございます…」
レッド(寝てる間に捕まえられるんじゃないかとちょっと思ったけど何にもなかったな…)
コクラン「いかがなさいましたか?」
レッド「いえ…何も」
コクラン「でしたら朝食の用意ができております、どうぞあちらへ」
98 = 76 :
昼
レッド「先生が起きてこないと動くに動けねえよな」
カトレア「お二人ともかなりお酒を飲まれていたようなので当分は起きてこられないかもしれませんね」
レッド「似たもの姉妹だな」
カトレア「……」ぴくっ
カトレア「何かきます」
レッド「何かってなに?」
カトレア「おそらくこれは…」
ドーン
99 :
レッド「俺の偽物か」
レッド「よし」
カトレア「アタクシも行きます」
カトレア「コクラン、用意を」
レッド「あっちの方が騒がしい、逃げられないうちに行って俺のを返してもらわねえとな」
カトレア「コクラン、何をしているのです、車を」
コクラン「はい」
レッド「この距離だと走った方が速いと思うけど…」
100 = 99 :
ラムダ「ラプラス冷凍ビーム、カビゴンのしかかり」
ラムダ「ふははは、イッシュのジムリーダーもこの程度か」
カトレア「すでに何人かのジムリーダーが戦っているようですがかなり押されてますね」
レッド「よし、いこう」
カトレア「待ってください、今あなたが行けばジムリーダーたちは混乱し、あの偽物には逃げられる可能性があります」
レッド「じゃあどうすれば」
カトレア「二つ作戦があります」
カトレア「一つ目はジムリーダーが全滅するのを待つ」
みんなの評価 : ☆
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