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    元スレエリカ「入れ替わってる……!?」 みほ「貴女の名は」

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    401 :

    >>398
    今すぐ戻ったとしても、とっくに大惨事なんだよなあ……

    402 :

    少しだけやります

    403 = 402 :


    エリカ「……」

    エリカ「全身痛い……」

    エリカ「でも意識飛ばせないって最悪ね……」

    エリカ「しかも私達は一足先に回収されて壁見るしか出来なくなるし……」

    エリカ「はあ……」

    ガラガラガラ

    エリカ「……ああ、整備部隊が来たのね」

    エリカ「まあ、これだけボロボロなのだから当然――」

    ピクン

    エリカ「んっ……」

    エリカ「な、なんてこと……」

    エリカ「痛みが和らぎ、むしろ心地のよさすら感じてくるっ……」

    エリカ「こ、これが戦車視点の整備……」

    エリカ「まるで至高のマッサージと最新医療技術による怪我の治療を同時に受けているような感覚だわっ!」

    エリカ「……」

    エリカ「……たまには、整備の連中のこともねぎらってやろうかしら」

    404 = 402 :


    麻子「……おばあが倒れて、病院に……」

    あんこうチーム「「「「ええ!?」」」」

    沙織「麻子、大丈夫!?」

    「早く病院へ――」

    沙織「でも、大洗までどうやって……」

    みほ「学園艦に寄港してもらうしか……」

    優花里「撤収まで時間がかかります……!」

    麻子「……っ!」 ヌギヌギ

    みほ「麻子さん!?」

    沙織「何やってるのよ麻子!?」

    麻子「泳いで行く……!」

    あんこうチーム「「「「ええええええ!?」」」」

    「待って下さい冷泉さん!」

    まほ「話は聞かせてもらった、人類は滅亡する」

    みほ「お姉ちゃん!?」

    沙織「何やってるのよこの人!?」

    まほ「すまない、ヒートアップしているときは小粋なジョークを混ぜてクールダウンを図るよう、最近読んだ自己啓発書に書いてあってな」

    まほ「それより、大洗なら私達が乗ってきたヘリを使って」

    エリカ「ドゥルン!? ドゥルルルルルルルン」

    沙織(いや、それよりも何であの嫌味な人におんぶされながらおっぱい揉んでるかの方が気になるんだけど……)

    (何であの人瞳孔開いてあんな微振動しているんでしょう……)

    みほ(お姉ちゃん、相変わらず理想の上司になる方法とか慕われる先輩になるとかそういう本読んでるんだ……)

    優花里(色々他にツッコミたいところはあるんですが……)

    あんこうチーム((((まともな申し出された直後でツッコミを入れられない……))))

    405 = 402 :


    まほ「急いで」

    まほ「ぼんやりしている暇はないはずよ」

    みほ「え、あ、うん……」

    沙織「そ、そーだよね!」

    優花里「でも、一体どうして……」

    まほ「……」

    まほ「隊長、こんな子達にヘリを貸すなんて……!」

    まほ「――なんてことを、エリカなら言うのかもしれないな」

    まほ「だが、これもまた戦車道だ」

    まほ「施しでもなければ、見返りを求めているものでもない」

    まほ「何の気兼ねもなく、ヘリに乗っていけばいい」

    みほ「お姉ちゃん……」

    まほ「……私とて、救いたいという気持ちがないわけじゃないんだ」 ポソ

    みほ「いやお姉ちゃん、何か如何にも逸見さん不在みたいな顔して発言してるけど今まさに乳弄られて振動してるの逸見さん本人だよね?」

    沙織(あ、ツッコんだ……)

    優花里(我慢出来なかったんですね……)

    406 = 402 :


    まほ「……まあ、そうなんだが、今のエリカはエリカであってエリカじゃないというか……」

    まほ「赤星たちのデータによると……」

    まほ「この状態の逸見は乳首でイグニッションを入れ操縦することで――」

    まほ「ペースをほとんど落とさず、人を抱えて長距離移動が可能だという」

    まほ「エリカをここまで連れてきたことにも何か意味がないと色々とキツかったからな、その辺を確かめるべく少しドライブをしていたんだ」

    「ど、ドライブですか……」

    優花里「自分の副官にまたがることをドライブとは言わないのでは……」

    まほ「今のエリカがどうなっているかを教えて、何ならみほのアドバイスが欲しいところだったが――」

    まほ「やめておこう」

    まほ「今はそれどころではないし、それに多分今は何を言ってもみほがまともに聞いてくれるとは思えないからな」

    みほ「お姉ちゃん疲れてるなら親身になってくれる心療内科の先生紹介しようか……?」

    優花里(何で紹介できるんでしょう……)

    (親身になってくれるとか、外部から分かるようなものなんでしょうか……?)

    沙織(しれっと聞いちゃいけない実体験を聞いちゃった気がする…・…)

    407 = 402 :


    まほ「ところで……」

    まほ「君達の中で、ヘリを運転出来る者は――」 チラ

    沙織「ええ!? 無理無理無理無理無理!!」

    「私もさっぱり……」

    みほ「私も、いつもお姉ちゃんにやってもらっちゃってたから全然……」

    優花里「ヘリの操縦はヘリの操縦で求められるスキルっていうのがありますもんねえ」

    沙織「麻子だって出来ないよねえ!?」

    麻子「え、あ、ああ」

    まほ「だよな……」

    まほ「いつもなら、ここでエリカに操縦をさせるんだが……」

    まほ「さすがにこの状況でヘリの操縦を任せるのはな・……」

    エリカ「ドゥルルルルルルルン」

    沙織(なんだろう、確かにヘリを任せちゃいけないような顔してる……)

    408 :

    アカン

    409 = 402 :


    まほ「乗員制限もあるし、エリカは置いていこうと思う」

    まほ「……他に付き添いの子はいないな?」

    沙織「あっ、私行く……!」

    まほ「それがいいだろう」

    まほ「……みほ」

    まほ「そんな風になっていても、エリカはエリカだ」

    まほ「しばしの間、エリカを預けるぞ」

    まほ「それじゃあ、出発――!」

    みほ「お姉ちゃん……」

    みほ「……」

    みほ(完全に道具扱いだったけど、この状況の逸見さんを預けられてもただただ気まずいよお姉ちゃん……)

    410 = 402 :


    優花里「行ってしまいましたね……」

    「色々強烈な方でしたね……」

    優花里「でもヘリを出してくれるあたり、いい人かもしれませんね」

    「言われて思い出してみれば、嫌味を言っていたのは主に……」 チラリ

    エリカ「ドゥルルルルルルルン」

    「……なのに、倒すべき相手として、ついお姉さんの名前をあげてしまってましたんですよね私達……」

    みほ「しょうがないよ……多分、そういうものだもん……」

    優花里「どうしても、強いやらかしを誰かがやると、集団全体がそのやらかしが代名詞みたくなっちゃいますからねえ」

    「確かに、戦車喫茶の一件で、黒森峰自体に少しよくない印象がつきましたね」

    優花里「更に、西住殿のお姉さんというインパクトが強いせいで、ついついその集団の代表として名前挙げちゃうんですよね」

    優花里「結果として、ご本人は違うのに、逸見?殿がこしらえた悪いイメージを押し付けられる形になったと……」

    「確かに、今回物凄く感謝はしているのに、変な微振動する少女に跨って胸を揉んでた印象ばかり残りそうで……」

    優花里「ちょっとこの微振動のインパクトが強すぎるんですよねえ……何か胸を揉むと操縦できるとか言ってましたし……」

    「今度は変態のレッテルを黒森峰全体に貼り付けて、危うくお姉さんまで変態扱いしてしまうところでしたね……」

    みほ「……」

    実際乳は揉んでたし、エリカの印象に引きずられるまでもなく変態認定でいいとは思うのだが、

    それはそれとしてそんな変態と血が繋がってるというのも恥ずかしい話なので、みほはただ曖昧な笑みを浮かべるしかできなかった。

    411 = 402 :

    眠くて文章定まらなくなってきたので寝ます
    せめて毎日更新したい・・・

    412 :

    >>1よ休め…

    413 :

    徹夜はするな、いい仕事の敵だって世界一かっこいい豚が言ってた

    415 :

    仕事はするな、いいSSの敵だ
    って色んな豚が言ってるけど現実は厳しいので、頭がハッキリしてる内は投下します

    417 = 415 :


    エリカ「――――――はっ!」

    エリカ「……」 モゾモゾ

    エリカ「……」 モゾモゾ

    エリカ「……よし、漏れてない……」 ホッ

    小梅「なにが?」

    エリカ「うわああああああああああっ!」

    エリカ「ちょ、ま、驚かせるんじゃないわよ!」

    小梅「そんな、音もなく背後に立っただけなのに……」

    エリカ「それを驚かせるって言うのよバカ

    エリカ「……」

    エリカ「?」

    小梅「どうかしたの?」

    エリカ「珍しいわね……」

    エリカ「いつもなら、この時間まだパジャマなのに」

    小梅「」

    エリカ「?」

    エリカ「何よその顔」

    小梅「あ、ううん」

    小梅「そーいうの、覚えててくれたのが驚きで」

    小梅「逸見さん、てっきり私のことになんて興味ないものかと……」

    エリカ「……興味はないわよ」

    エリカ「ただ――」

    エリカ「ただ、なんとなく、最近になって、覚えただけよ」

    418 = 415 :


    小梅「……!」 パァァァァ

    小梅「嬉しいっ……ついにそこまで心を開いてくれたんだ……!」

    エリカ「はあ!?」

    エリカ「何勘違いしてンのよ!」

    エリカ「そーいうわけじゃあ――」

    小梅「早速森の仲間達にも報告しなくちゃ!」 シュッシュッシュッ

    エリカ「はあ? 森?」

    エリカ「……ラインのアレかぁぁぁぁぁ!」

    ガバッ

    小梅「ひゃあ!?」

    エリカ「あんな大規模に私が心開いたなんていう意味分からないこと言わせるわけにはいかないわよ!」

    ドタンバタン

    コンコン

    ドタンバタン

    小梅「残念もう送っちゃいましたー!」

    まほ「赤星、エリカは今日も無事に目を覚まs――――」

    小梅「」

    エリカ「」

    まほ「……」

    まほ「朝から元気なのはいいことだが、あまり音を立てると直下も困るだろうから静かにしてやれ」

    エリカ「ち、違います! そーいう行為をしていたわけじゃあないですからね隊長!?」

    419 = 415 :


    小梅「すみません、逸見の森のことでちょっと揉めちゃって……」

    まほ「何をやっているんだ……」

    まほ「仲良くやるためのツールで仲違いしてどうする」

    小梅「すみません……」

    まほ「……だが、いい傾向かもな」

    エリカ「へ?」

    まほ「仲良く喧嘩する、というのも、友人間では必要なことなのだろう」

    まほ「……そういうのが、みほは誰ともできなかったし、私も、そういう相手はいないからな」

    エリカ「隊長……」

    エリカ「でもそれはそれとして逸見の森は黒森峰の沽券に関わるから潰すべきだと思うのですが……」

    420 = 415 :


    小梅「えー……」

    小梅「でも正直逸見さんももう慣れてきたでしょ、逸見の森があることに」

    エリカ「ええそうね、そのクソフレーズを何の躊躇いもなく口にできた自分にちょっと引いてるくらいにね」

    エリカ「だからこそ今すぐ叩き潰してゴルフ場にでもしたい気分よ」

    小梅「でも、もうゲストさんだって来てるんだよ?」 スッ

    アンチョ見エリカ { おおーっ、本当に逸見ばかりなんだな!

    逸見エリ力 { いらっしゃいまほー

    逸見工リカ { いらっしゃいまほー

    It's me エリカ { こんにちわにー

    いつみえりか { いらっしゃいまほ隊長ー

    まほ「ほう、私の名前が挨拶に使われているのか」

    エリカ「怒っていいですよ隊長」

    まほ「……まあ、そうすることで隊員達の距離が近付くなら、いいとしよう」

    エリカ「ええ!?」

    421 = 415 :


    小梅「さすが隊長話がわかりますね!」

    まほ「このアンチョ見というのは……」

    小梅「はい、アンチョビさんです」

    まほ「ほう」

    小梅「ゆくゆくは逸見の森とアンツィオ屋台でキャラコラボとかありかなーって話もしました」

    まほ「なるほど」

    エリカ「待って」

    小梅「今は逸見さんの2Dキャラでラインスタンプの申請してるんですよ」

    エリカ「待てって言ってるでしょ」

    422 = 415 :


    まほ「ああ、エリカの言うとおり、一旦待ってもいいかもな」

    まほ「このままでは、エリカに関する情報が全て出ていってしまう」

    エリカ「肖像権もあったもんじゃないですよホント」

    まほ「そうなると、情報漏えいになり、色々と不利になるかもしれない」

    小梅「確かに、逸見さんの人間性という大きな弱点が露見するかもしれませんが……」

    エリカ「おい赤星」

    小梅「でもそれはもう周知の事実なのでは?」

    エリカ「赤星」

    423 = 415 :


    小梅「じゃあ、アンチョビさんとペパロニさんとカルパッチョさんはゲストということで……」

    小梅「一日で部屋から退室させて、入りたいって連絡があったら入れる方式で……」

    まほ「それなら、まあ」

    エリカ「隊長!?」

    エリカ「っていうか、三人全員この意味の分からない森に招待したわけ?」

    小梅「そうだよー」

    小梅「ほら」

    逸見エリカルパッチョ { 逸見エリカルパッチョさんがスタンプを送信しました

    逸見☆ハンバーグ☆エリカ { 逸見☆ハンバーグ☆エリカさんがスタンプを送信しました

    逸見えりか { ようこそいらっしゃいまほ、アンツィオの皆さん!

    林家ペーパー { うへえ、本当に同じ人間の顔写真まみれっすねェ~~

    逸見エリ力 { それが自慢……(ニッコリ

    小梅「ねっ」

    小梅「初めての逸見の森に戸惑ってるから、皆で優しく歓迎してあげてるんだよ」

    エリカ「いや、っていうか今しれっと私でもなんでもないやついたわよ」

    424 = 415 :


    小梅「そもそもこの逸見の森は、逸見さんを招待したくて作ったの」

    エリカ「はあ?」

    小梅「皆で逸見さんを知ろうっていうのが目的だけど、やっぱりそれには本物の逸見さんと触れ合うのが一番だから」

    小梅「でも、いきなり本物を前にするとお互い色々気まずいかもなーって」

    小梅「そこで皆、名前を匿名で逸見さんにすることにしたの」

    エリカ「最後一言で数段飛ばしで理論が飛躍したわね」

    小梅「それに、逸見さんも本物の逸見さんってバレてるよりも、誰が本物か分からない中での方が、自由に発言出来るかなあって」

    小梅「木を隠すなら森の中、ってね」

    エリカ「死体を隠すために大量殺人で死体を増やすくらいに無茶な理屈を押し通そうとしてくるわね……」

    小梅「それで逸見の森って名前なんだけど、まあ木が多ければいいかってことで林もオーケーにしたの」

    小梅「この場合木の葉=逸見さんだし、林=逸見さんの集合体だから、林を名乗れば実質逸見さんを名乗ることになるし」

    エリカ「へえ、すごいわね。バカじゃないの」

    425 = 415 :


    小梅「あ、でもちゃんと外部から人を呼んだのにも意味はあるんだよ!?」

    エリカ「ほーう、言ってみなさい」

    小梅「逸見さんに関する外部から見た意見が必要かなって」

    エリカ「それが必要になる日なんて永久に来ないしなんで必要だと思ったのよ」

    小梅「それが、この前逸見さんの解釈について森の仲間達が揉めちゃって……」

    エリカ「森の仲間達」

    小梅「解釈違いで揉めた以上、相手陣営の言うことは冷静に聞けないだろうし……」

    エリカ「解釈違い」

    小梅「ここは中立の立場から意見を貰おうかなって!」

    エリカ「争わせたまま滅びるまで好きにやったら?」

    エリカ「そしてそのまま両者滅んで」

    小梅「駄目だよぉ!」

    小梅「逸見の森は皆で仲良くするためのものだもん、バトルロワイアルなんて絶対駄目!」

    小梅「孤独だけに蠱毒とか、そういうネタはいらないから!」

    エリカ「なっ、別にそういうのじゃないわよ!」

    まほ(孤独は否定しないのか……)

    426 = 415 :


    小梅「だから、平和的解決をしようとしてるの!」

    小梅「逸見の森はシルバニアファミリーが住めるくらい平和で友好的な森にしたいから!」

    エリカ「知らないわよ!」

    エリカ「……っていうか、外部に恥晒すくらいなら、私に聞けば答えるわよ」

    小梅「え、いいの?」

    小梅「てっきり一蹴されるかと……」

    エリカ「一蹴したいわよ」

    エリカ「……でもま、それはそれで面倒臭いことになるし」

    エリカ「病気の時の借りは返さなくちゃいけないもの」 テレッ

    小梅「逸見さん……」

    小梅「じゃあ近いうちに、逸見さんに聞いた情報を共有するためのイベント開くね!」

    まほ(すっかり蚊帳の外になってしまったな)

    まほ(だが、後輩に慕われる理想の上司とは、建設的な意見をきちんと言う人らしいし、何か言っておくか……)

    まほ「それならば、深く皆の記憶に残るよう、エリカにまつわる情報はクイズ大会という形で提供してみるのはどうだろう」

    小梅「なるほど」

    エリカ「なるほどじゃない」

    427 = 415 :


    エリカ「大会前なんだから、そんな無駄に手間隙かかることは辞めときなさい」

    小梅「うー……」

    小梅「絶対おもしろいのになあ、クイズ逸見リオネア……」

    エリカ「面白くないわよ」

    小梅「絶対おもしろいよ!」

    小梅「私、頑張って正解を引っ張る司会者・逸見のもんたになるよ!」

    エリカ「ならんでいい!」

    まほ「……ふふ」

    エリカ「た、隊長……?」

    まほ「ああ、すまない」

    まほ「……エリカがそうやって友人とふざけあっている姿を見れたのが、少しうれしくてな」

    エリカ「え……?」

    まほ「……」

    まほ「いや、なんでもないさ」

    まほ「それより、大会前だし気合を入れないといけないのは事実だ」

    まほ「……赤星も、朝から自主練習してくれていたようだが……」

    まほ「今日の放課後は、早起きして練習した者だろうと無関係にしごいていくからな!」

    小梅「はい!」

    エリカ「はい!」

    428 = 415 :


    <数日後>

    まほ「エリカ」

    エリカ「はい」

    まほ「明日は試合を観戦に行きたいと思う」

    エリカ「かしこまりました」

    エリカ「副隊長として、ヘリの操縦手として、是非お供させて下さい!」

    エリカ(隊長と2人でお出かけ……)

    エリカ(前回はちょっと嫌な気分になったりしたし、今度こそ楽しく……!)

    まほ「もとよりそのつもりだ」

    まほ「エリカには黒森峰の未来を任せるつもりだ」

    まほ「……逸見の森以外でも、外部とつながりを持ち、外の情報を仕入れる必要はあるだろう」

    エリカ「そうですよねただその森でも別に私は外部と繋がってませんけど」

    429 = 415 :


    まほ「……エリカのいいところは、真面目でストイックなところだ」

    まほ「自信が努力に裏打ちされているところもだな」

    エリカ「な、なんですか急に///」 アワアワ

    まほ「……しかしだからこそ、自信より弱いとみなした相手を侮りがちだ」

    まほ「努力不足と断じてしまうことも多い」

    エリカ「そ、そんなことは……」

    まほ「……」

    まほ「今大会の日程、他校がいつどこで試合をするか、覚えているか?」

    エリカ「え、あ、えーっと、その……」

    まほ「……目の前に集中するのは悪いことではない」

    まほ「向こうのブロックに至っては、当たるのはどうせ一校だし、無駄に全てを完璧に把握しようとまではしなくていい」

    まほ「だが――」

    まほ「何も知ろうとしなくては、足元をすくわれる」

    まほ「捲土重来のためにも――その可能性は減らさなくてはならないと、思ったんだ」

    430 = 415 :


    まほ「ま、いずれ分かるさ」

    まほ「とりあえず今夜は交互に操縦しよう」

    エリカ「はい!」

    エリカ「では、先に運転させていただきますので、隊長はおやすみください!」

    まほ「……ではお言葉に甘えるとしよう」

    エリカ「はい!」

    エリカ「……」

    エリカ(確かに、誰であろうと変わらず叩き潰すってなってるせいで、他所の所の情報全然仕入れてなかったわね…・・)

    エリカ(偵察とかは、試合に出られない子達がよくやってくれてたし、これまでは必要なかったけど……)

    エリカ(来年までには、そのへんも把握できるようにしなくちゃ)

    エリカ「……ま、今年は焦らなくても大丈夫でしょう。隊長もいずれとおっしゃっていたし」

    エリカ「それにもう、向こうのブロックがサンダースに負け姿を消した」

    エリカ「どうせプラウダに決まってるわ、そうなったら」

    エリカ「アンツィオの作戦が通用するタイプでもないし、決まりでしょ」

    エリカ「……」

    エリカ(大洗は……ありえないわね)

    エリカ(あのアホ高校こそ、アンツィオの策に引っかかるはず)

    エリカ「何にせよ、憂いはほとんどなくなったわね」

    エリカ「装備的にもアンツィオに勝てそうにないし、終わりを見届けてはあげられないけれど、さよならよ、大洗ッ――!」

    432 = 415 :


    ツチヤ「うん、こんなもんかな」

    エリカ「」

    「どうだ、整備の方は」

    「順調か?」

    エリカ「」

    「とうとう今日は二回戦だ」

    「絶対に勝つぞ!」

    エリカ「またなのおおおおおおおお!?」

    433 = 415 :

    思ったより眠たくなってきたので寝ます
    アンツィオ編は1日か2日で終わらせたい……

    436 :


    ゆっくりでいいぞ

    437 :

    時間が時間なので、本当に少しだけ投下します

    438 = 437 :


    エリカ「最悪だわ……」

    エリカ「ヘリ、墜落してないでしょうね……」

    エリカ「……」

    エリカ「……ハン!」

    エリカ「一瞬、決勝でぶつかったときに入れ替わったらどうしよう、なんて思っちゃったけど……」

    エリカ「奇跡はそうそう起こらない」

    エリカ「大体この貧弱な戦車で勝ち上がろうって方がおこがましいのよ」

    エリカ「変なところで真っ向勝負をしたがるサンダースならともかく――」

    エリカ「抜け目のないアンツィオや、どうせ勝ち上がってくる圧倒的戦力を誇るプラウダに勝てるわけないじゃない」

    エリカ「心配しなくても、あいつらの大会は今日で終わりだわ」

    439 = 437 :


    エリカ「まあ戦力だけならアンツィオも大概だけど……」

    エリカ「戦術に関しては、そこそこ評価されてるようだし、さすがにアンツィオでしょう」

    エリカ「隊長と同世代でさえなければ、黒森峰に入っていたかもしれないという逸材車長――」

    エリカ「練習時代、この私や黒森峰の戦車チームですら何度も騙されそうになったものよ」

    エリカ「私たちには冷静な隊長がいたし、奇襲を真っ向から受けきって反撃できるだけの武力もある」

    エリカ「でもあの子達には武力もなければ知識も経験もないッ」

    エリカ「精々奇襲に慌てふためき、浮足立つといいわ」

    エリカ「予想外の事態を前に、まともに思考することも出来ず、大騒ぎしたまま自滅していく姿を見ることができそうね」

    エリカ「まっ、精々西住流の名を地に落とさないような負け方をすることね……!」

    440 = 437 :


    エリカ「それにしても、相手が貧弱装備のアンツィオで助かったわ」

    エリカ「これなら撃破されるにしてもファイアフライほど痛くはないでしょ」

    エリカ「痛みのあまり漏らす心配ももうないとはいえ、あの痛みはもう御免よ……」

    エリカ「五体バラバラになるかと思ったし、整備で癒やされても痛みはちょっと尾を引くのがね……」

    エリカ「結局昨日までなんとなく体が痛い気がして筋肉痛みたいに体が上手く動かせなかったし」

    エリカ「特にファイアフライのやつ、お尻ばかり必要に打ってきたせいで、お尻の穴がずっとヒリヒリしてたのよね……」

    エリカ「トイレで大きい方する時地獄のような痛みが襲ってきたし……」

    エリカ「おかげで痔とかいう噂が広まったの思い出して腹立ってきたわ」

    エリカ「そういう噂の存在に気がついて否定できるって点じゃ、逸見の森も役には立つのよね……」

    エリカ「……」

    エリカ「いやそれでも認められないけどねあの森の存在は」

    エリカ「頭もキレるしケツも切れてるしまさに黒森峰のキレ芸人だぜHAHAHAHAHAとか抜かしやがったヤツもいるし」

    エリカ「……」

    エリカ「あれマジ誰だったのかしら一遍マジでグーで殴りたい……」

    441 = 437 :


    エリカ「まあ問題は秘密兵器とやらだけど……」

    エリカ「ま、なんとかなるでしょ」

    エリカ「少なくともファイアフライにお尻を狙われるよりやばくなることはないでしょうし」

    エリカ「……勢い重視のアンツィオが万が一プラウダに勝った時のことも考えると、ここでじっくり見ておきたいわね」

    エリカ「っと、ようやく来たわね」

    麻子「眠い……寝ていいか」

    沙織「まぁまぁ」

    みほ「あはは……」

    エリカ「ま、どうせ言わずとも無様な負け方するでしょうから、毒は吐かないでおいてあげるわ」

    エリカ「せめて私が秘密兵器とやらを見て理解することが出来るくらいは持ちなさいよね!」

    エリカ「ほら、行くわよ!」

    エリカ「パンツァー――――」

    みほ「――フォー!」

    443 = 437 :


    ズドォォォォォォォン

    キュポッ

    エリカ「ん?」

    ワァァァァァァァァァ

    審判『大洗女子学園の、勝利ッ!』

    エリカ「んんんんんんん??????」

    エリカ「早くないかしら?????????????」

    444 = 437 :

    眠いので寝ます

    445 :

    まあアンツィオはそうなるよね

    446 :

    予算ないからね、しょうがないね

    447 :

    OVAで頑張ろうね

    449 :

    OVAやったれよ!!

    450 :

    このスレだと聖グロやサンダースより出番多かったのに……


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