元スレエリカ「入れ替わってる……!?」 みほ「貴女の名は」
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301 = 298 :
小梅「でも、こうしてみると、なんていうか、ちょっと親しまれるようになってきたよ逸見さん」
エリカ「嬉しくないわよ……」
小梅「まぁまぁ」
小梅「あ、それよりそろそろ準備しないと、遅れちゃう」
エリカ「うわ、こんな時間じゃないの!」
エリカ「……っと」 カクン
エリカ(入れ替わった翌日、意味の分からない筋肉痛がやってくるわねえ……)
小梅「っと、皆にラインしておかなくちゃ」
小梅「いってきまほーっと」
エリカ「私の名前でそういう頭のネジが全部はずれて代わりに米粒で頭とめましたみたいな発言やめてほしいんだけど」
302 = 298 :
<放課後>
エリカ「どっと疲れたわ……」
エリカ(やっぱり入れ替わりって負担大きいわね……)
小梅「お疲れ様」
エリカ「ええ疲れたわ、半分くらいはアンタのせいで」
小梅「?」
エリカ「キョトンとしないでよ……」 ハァ
エリカ「まあいいわ」
エリカ「私はこれから大会抽選のため隊長と飛行船で移動するから」
エリカ(はあ、久々に隊長と二人っきり……)
エリカ(入れ替わらないと信じて精一杯楽しまないと……) ウフフ
小梅「うん、ちゃんと私も荷造りしてあるよ」
エリカ「戸締まりしとけっつってんのよ何しれっとついてこようとしてるのよ」
303 = 298 :
小梅「?」
小梅「今回は私達もついていくんだよ?」
エリカ「はあ!?」
エリカ「私と隊長の二人っきりじゃ……」
小梅「あ、もしかして二人っきりがよかったの……?」 アラアラウフフ
小梅「悪いことしちゃったかなあ」
エリカ「そ、そーいうわけじゃないけど……!」
エリカ「……」
エリカ「ん?」
エリカ「私、達……?」
小梅「うん、私のとこのチームメンバーが一緒に行くんだ」
エリカ「何でまた」
小梅「……去年色々あって、まだその影響が消えたわけじゃないから、気を使ってくれたのかも」
エリカ「……なるほど」
ペパロニ「へえ、そんなことがあったんっすねー」
ペパロニ「名門校も大変だ」
エリカ「誰!?」
アンチョビ「おいおい、ペパロニ。ちゃんと自己紹介はしておけよー」
アンチョビ「来年は隊長同士として会うことになるかもしれないんだから」
エリカ「あ、あんた……」
エリカ(の、そのクソ邪魔そうなツインテール)
エリカ「……は、確かアンツィオの!」
ペパロニ「お邪魔しまーす」
アンチョビ「私達も一緒に乗せてもらうことになっててな」
エリカ「はぁ!?」
アンチョビ「いやー、これで経費浮かせればギリ二回戦には間に合いそうっすねえ!」
アンチョビ「ああ!」
アンチョビ「詳細は、さすがに口には出せないがな!」
小梅「大会直前の仕上げに付き合ってくれたお礼に、ついでだから送っていくんだって」
エリカ(二人っきりの旅路が……) ゲッソリ
304 = 298 :
アンチョビ「と、いうわけで、我々アンツィオ一同も世話になるぞ」
エリカ「想定の10倍位の大所帯」
ペパロニ「何せ屋台4つ分の人員っすからねえ~」
アンチョビ「道中の食事なら任せておけ!」
小梅「向こうでもよろしくお願いしますね」
アンチョビ「ああ!」
アンチョビ「向こうで黒森峰ピザを売れれば、ついに念願の……」
アンチョビ「っと、ここから先は秘密だったな」
エリカ「大会抽選直前だって言うのに、緊張感のない連中ねえ……」
まほ「いいんじゃないか」
まほ「大会が始まれば、嫌でも緊張の連続になるんだ」
まほ「たまにはゆっくりしても許されるだろう」
エリカ「まあ、隊長がそうおっしゃるなら……」
305 = 298 :
エリカ「しっかし、アンタらの所、色々雑すぎない?」
ペパロニ「えー、そーっすかあ?」
小梅「結局どこにいっても戦車道の話になっちゃうんだなあ」 フフ
アンチョビ「まあ、その代わりウチは勢いがあるからな!」
エリカ「勢いだけの戦車が多すぎるのよ」
エリカ「同じようなアホのペアとか多いんじゃないの?」
エリカ「二人乗りなんだから、もうちょっと視野が広がるような組み合わせとかさあ」
カルパッチョ「でも、船頭を多くすると船が登山しちゃうんじゃあ」
エリカ「そりゃ4人とか5人とかが全然違うタイプだったらそーだろうけど……」
エリカ「2人くらいならすり合わせも簡単じゃない」
アンチョビ「まあ、そうかもしれないが……」
アンチョビ「今更ペアを変えるわけにもなあ」
エリカ「そりゃそーだろうけど」
エリカ「次の新入生からはペア決め吟味した方がいいんじゃあないの?」
アンチョビ「うーん、そうかもなあ」
アンチョビ「適当に二人組作らせたもんなあ、うち」
エリカ「建て直しする気があるとは思えない方法来た」
ペパロニ「そこでペアが作れずノリについてこれない子をふるい落とす効果はあったんすよ!」
アンチョビ「何組か決まった後揉めるところもあって、途中からトランプで決めたりもしたよな」
カルパッチョ「来年はねるとんパーティー形式とか」
小梅「それ面白そう!」
エリカ(エンタメばっかり追求してるからいつまで経っても弱いんじゃないかしらこいつら)
306 = 298 :
エリカ「ちゃんと得意分野とか苦手分野とか考慮して、戦略上有用な組み合わせを考えなさいよ……」
エリカ(適当に仲良し同士で組みっぱなしの大洗と言い、ナメてるのかしら……)
アンチョビ「まあ、ウチはそういうの出来るほど経験者豊富じゃないからなあ」
まほ「それに、黒森峰だって、そういうのは一部しかやれてないからな」
エリカ「え!?」
まほ「エリカを含め、一部の成績上位者のチームだけだ、そうやって決めてたのは」
アンチョビ「まあ、そりゃああれだけ人数いればなあ」
ペパロニ「やーばいっすよねあの人数。さすが名門」
小梅「厳しさに耐えかねて選択科目変える娘も少なくないですもんねえ」
エリカ「知らなかった……」
エリカ「てっきり全チームそうやって真剣に決めてたのかと……」
小梅「そんなことないよー」
小梅「私のとこだって、名前に星がついてる連中集めとけって感じで組まれたらしいし」
エリカ「知らなかったし知りたくなかった」
小梅「私が車長なのも、皆と話し合ったらやっぱりリーダーは赤色だよねってなったからだし」
エリカ「本当に知りたくなかったし、夢が壊れていく音がする」
307 :
青星黄星緑星桃星さんたちもいるんだな
308 = 298 :
まほ「エリカはうちに幻想を見ているようだからな」
アンチョビ「理想を持つ――いいことだとは思うけどな」
まほ「ああ」
まほ「だが、いずれ黒森峰を背負ってもらうんだ、ある程度現実というのも知っておいてもらわねば」
エリカ「うう……」
まほ「大事なのは、現実を受け入れて、それからどこをどう改善するか考えることだからな」
エリカ「はい……」
まほ「それに、それだけ適当なアンツィオだって、かなりの成長を遂げたんだ」
まほ「何かヒントを掴んで帰れるといいな……二人共・・・・…」
アンチョビ「私もバンバン何かをつかむ気でいるからな、遠慮なく盗んでくれ!」
まほ「……安斎は私にはないものを持っているから、私個人としても盗みたいものはいっぱいあるしな」
アンチョビ「そう言ってもらえると嬉しいね」
アンチョビ「よーし、野郎ども、オトナのぶどうジュースを用意だ!」
ペパロニ「さっすが姉さん話がわかるう!」
アンチョビ「よーし、まずは皆でコイツを――」
アンチョビ「あれ?」
アンチョビ「そういえば、さっき言ってた赤星車のチームは……?」
アンチョビ「明日黒森峰ピザを売るときも世話になるし、挨拶したかったんだが……」
アンチョビ「見る限り、ウチの連中以外は西住達三人しかいないような……」
小梅「あ、他の子達なら今飛行船操縦してるけど……」
小梅「呼んでこようか?」
エリカ「呼んできて、代わりの運転どうするのよ」
カルパッチョ「あ、よければ私が」
エリカ「……出来るっていうわけ?」
ペパロニ「あ、疑ってやがんな!」
ペパロニ「カルパッチョはなァ、うちで一番スターフォックスが上手いんだぞ!」
カルパッチョ「得意なのは宙返り」
エリカ「振りでもなんでもなく宙返りしたら殺すわよ」
309 = 298 :
小梅「パンター星組のメンバーを連れてきたよ」
エリカ「あー……だから俗称星組……あー……」
アンチョビ「合点がいったわりには信じたくなさそうな浮かない顔だな」
エリカ「……っていうか操縦は?」
小梅「えーっと、名前知らないんだけど、ラインのHNがSi子ってなってる子が変わってくれた」
アンチョビ「ああ、彼女なら普通に任せて大丈夫だろうな」
エリカ「……」
まほ「ふっ、まあ大丈夫だ」
まほ「そうそうおかしなことにはならないようになっているし、万が一そうなったら私が責任を持って軌道修正しよう」
エリカ「まあ、隊長がそうおっしゃるなら……」
小梅「逸見さん、隊長にはすこぶる甘いの」
ペパロニ「へえ、うちと一緒っすねえ」
アンチョビ「わ、私は別に甘やかされてはいないぞ!?」
カルパッチョ「皆ドゥーチェが大好きってことですよ」 ウフフ
310 = 298 :
小梅「そんなわけで、改めてパンター星組のメンバーを連れてきたよ」
アンチョビ「よろしくなー」
小梅「砲撃の専門家、白星」
白星「うっす、よろしく」
アンチョビ「おー、無骨な感じだな。まさに名門って感じだ」
ペパロニ「うちに欲しい人材っすねえ」
カルパッチョ「でも白ってつくわりに悪役っぽい雰囲気なような」
ペパロニ「黒森峰自体ヒールっぽいし?」
エリカ「ちょっと」
小梅「装填の専門家、黒星」
黒星「がんばります、よろしく」
ペパロニ「戦隊っぽく緑とかじゃないんっすねえ」
アンチョビ「カクレンジャーは白と黒だったぞ」
ペパロニ「カクレンジャー?」
カルパッチョ「あ、ケイン・コスギですよね」
小梅「ドリフト、急停止など操縦の専門家、どどめ色星」
どどめ色星「よっす、どうもー」
アンチョビ「ほう、パンターでドリフトするのか」
ペパロニ「そのドライビングについて聞いておくべきっすかねえ」
エリカ「待ってもっと触れるべきっていうかツッコむべき所がある」
小梅「手刀の専門家、ブロッケンJr」
ブロッケンJr「やるっつぇブロッケン」
エリカ「もっとツッコむ所が多いやつが来た!!!!」
311 = 298 :
アンチョビ「そっかー、皆星なんだなー」
ペパロニ「星だけで五人揃うなんて、やっぱり黒森峰は巨大っすねえ~~~」
エリカ「いやいやいやいやいや!!!」
エリカ「明らかにおかしいやつが一人いるでしょうが!」
ブロッケンJr「確かに白がヒールっぽい性格で黒が真面目っぽいというのはアベコベに見えるかもな」
エリカ「アンタよアンタ!」
エリカ「何かもうどどめ色とかいうやつがまともに思えるくらい星でもなんでもないじゃないの!!」
アンチョビ「……!」
ペパロニ「た、確かに……!」
エリカ「何でそんな世紀の大発見みたいな衝撃顔晒してるのよ!!」
まほ「…………!」
エリカ「隊長!?」
エリカ「嘘か冗談ですよね隊長!?」
312 = 298 :
小梅「確かにジュニアちゃんに直接星の要素はないかもしれない」
エリカ(ジュニアちゃんて……)
小梅「でもね、これには理由があるの」
小梅「このチームが決められたのは、最初の授業でいきなり実戦テストさせられた、その結果を参考にチーム分けをしてた時なんだって」
まほ「当時の三年が、主にチームを振り分けていてな」
エリカ「あ、隊長がしていたわけではないのですね」
エリカ(少しホッとした……)
まほ「ああ……」
まほ「隊長であったとはいえ、まだ二年生だったからな」
まほ「色々なしがらみもあって、そういった部分は上級生に一任することになっていたんだ」
小梅「で、その最初の試験のときに、ジュニアちゃんは方に大きなスターエンブレムをつけてたから……」
ブロッケンJr「フッ……サンダースに通う俺の仲間が、いい結果を残すためのお守りだって言って寄越してくれてな」
ペパロニ「うう、いい話っすねえ!」
エリカ「正気で言ってるのか」
313 = 298 :
エリカ「っていうか何か自然に受け入れられてるけど絶対おかしいでしょうよ!」
エリカ「いやドドメ色も本当ならツッコミたいけど、それをさせないくらいおかしいって!」
まほ「どうしたエリカ、人を指しておかしいなんて言うものじゃないぞ」
エリカ「うっ、そ、そうかもしれませんけど……」
小梅「でもそれが逸見さんの平常運転って感じがするよね」 フフ
エリカ「フフじゃないから。私を何だと思ってるのよ」
白星「酸素を吸って嫌味を吐き出す新人類かなにかかと」
エリカ「初対面よね? 仮に副隊長って立場で殴らないとしても私達って初対面よね???」
黒星「確かに仲良しならジュニアちゃんでなくブロッケンちゃんと呼ぶべきかもしれない」
エリカ「そこじゃないしどうでもいいわ!」
ドドメ色「でも三年生にブロッケン先輩がいるから、それだとややこしいでガンス」
エリカ「おかしなキャラ付けをこれ以上増やすな!!!!」
まほ「彼女には世話になった……当時新入生で隊長となった私への反発は大きかったからな……」
エリカ「わぁそうなんですね超感動出来ればこいつら居ない所でじっくりゆっくり聞きたいんですが」
ブロッケンJr「ふっ……アネキはもう戦車道は引退してラーメン屋になっちまったからな……」
まほ「惜しい人物を亡くしたものだ……今まであそこまで苦戦した相手はいなかったというのに……」
エリカ「ええ!? 隊長を……!? コレの姉が!?」
まほ「ああ」
まほ「戦車道で戦う機会がなかったので一度タンカスロンをしたのだが、彼女の毒ガス攻撃にはそれはもう苦しめられた」
エリカ「バーリトゥードにも程がありますねそいつ」
小梅「もう、さっきから否定ばかりはよくないよ逸見さん」
小梅「大体おかしい度合いで行けばここ数日の逸見さんが頭一つ抜けてるんだからね」
エリカ「そういう反論不能で一撃死するポイントを的確に突くのはやめて」
314 = 298 :
あまりに眠いので寝ます
言い忘れてましたが、人数足りないし黒森峰のモブはオリキャラがまじりますので、オリキャラ駄目な人はごめんなさい
315 :
乙ワロタ
エリカさん副隊長なのにチームメイトと初対面なのね
チーム人数が多いとそんなものか
316 :
乙ー
女の子ならフロイラインじゃね?と思ったけど僕っ娘じゃないからあくまでオリキャラ!オリキャラです!
317 :
おつ
318 :
乙
おめぇアメトーーク見たからってさっそく取り入れてんじゃねえぞ!
319 :
ブロッケンちゃんは最初から出す気だったのに、アメトークより早く投下ができなかった
もう10月中の完結も無理なのでマイペースにやります、よければお付き合いお願いします
ちなみにアメトーク見て取り入れたくなったのはレオパルドンとカレクックとミキサー大帝です
投下します
320 = 319 :
アンチョビ「しっかし……」
アンチョビ「結構名門になると、そーいうのあるんだなー」
小梅「毒ガス攻撃はそうそうないと思いますけど……」
アンチョビ「いや、そこじゃなくて」
アンチョビ「派閥争いというか、そーいうのが」
まほ「ああ……」
まほ「そこは大人数の所だとどうしてもな」
黒星「うち、比較的縦社会で年功序列の側面もありましたからね」
まほ「どうしても一年が突然出てくると揉め事が起きるからな」
小梅「マジノでも革命が起きたって噂ですからねえ」
アンチョビ「え、そーなのか?」
ブロッケンJr「ああ」
ブロッケンJr「戦車道からラーメン道に選択科目を変更したアネキが、マジノでそういう情報を仕入れてきたからな」
アンチョビ「うーん、ウチも移動屋台をもうちょっと情報収集で有効活用してみるか……」
321 = 319 :
まほ「当時は七光と呼ばれたし、反発し離反した者も少なくはなかったよ」
アンチョビ「大変だったんだなあ……」
エリカ「ふん、隊長の実力も見抜けないなんて」
エリカ「おかげで今は結束もバッチリよ」
小梅「でも去年は逸見さんが結構みほさんに突っかかってたよね」
エリカ「うぐっ……」
ペパロニ「サンダースとかピザが売れるからたまに行くけど、あそこはそんなに闇っぽくなかったけどなあ~」
エリカ「あそこの連中全員バカだから」
まほ「まあ、巨大な派閥が勝利したあと、みたいなところあるからなあそこは」
まほ「そもそもあのノリに馴染めない人間は最初からあそこを選ばない」
カルパッチョ「なるほど」
白星「プラウダもアンチの鎮圧に余念がないよなあ」
小梅「派閥が複数しっかり残ってるの、四強だと聖グロくらいかも」
アンチョビ「そ、そうなのか?」
アンチョビ「雰囲気的にあんまり屋台を置いてくれないからあんまり行けてないんだが……」
アンチョビ「そんな殺伐としたイメージなかったけどなあ」
まほ「まあ、殺伐とはしていないな」
まほ「ダージリンのアレを真剣に格好いいと思っている派閥とギャグとして好きな派閥との争いだしな」
小梅「紅茶以外にもお菓子のあだ名も欲しい派閥と保守派の争いもあるとか聞きましたよ、ラインで」
白星「幹部になりたいけどあだ名は勘弁派も少数ながらいるとか」
アンチョビ「平和だなー聖グロ……」
ペパロニ「っていうか、あだ名嫌な人もいるんすねえ」
ペパロニ「うちなんて自己申告制だから色々いすぎて統一感すら最近なくなってきたのに」
アンチョビ「本当にある日突然カルパッチョになったもんなあ」
カルパッチョ「最近増えたのはピザポテトと輪切りのソルベでしたっけ」
アンチョビ「そうそう、それに合わせてエビピラフのやつがジェラートに変わりたいって言ってきて、ジェラートが2人になったんだよ」
アンチョビ「元ジェラートはジェラートは自分だって言うし、よく分からないことで揉めるんだよなーウチの連中」
ペパロニ「あれマジどーすりゃ丸く収まるんすかねえ」
エリカ「無秩序すぎて意味分からなくなってるじゃない」
322 = 319 :
アンチョビ「どこも苦労はあるんだなあ」
まほ「揉め事のタネを根絶やしにしようとしても、きりなんてないしな」
小梅「ある程度アンチが居なくなって安定したって点じゃ、うちも同じようなものですけど、それでも火種は0じゃないですからねえ」
ペパロニ「まあ半裸ブリッジで全力疾走する奴もいるくらいじゃあなあ~~」
エリカ「それはともかく!!」
エリカ「隊長の凄さが理解できず無意味な反発をした連中が消えて、黒森峰は盤石よ」
エリカ「今年は優勝頂きだわ」
まほ「あまり過大評価してくれるな」
まほ「……連覇を逃したのは事実だ」
まほ「伝統を残しつつ、何かを変えねば奪還は出来まい」
アンチョビ「真面目だなー……」
ペパロニ「すごいっすねえ」
まほ「もう王者でなく挑戦者だからな」
アンチョビ「私達もその姿勢、見習わないとな!」
ペパロニ「確かに、あそこで屋台出すの初めてっすもんねえ~」
アンチョビ「初心に戻って価格でも見直すか?」
エリカ「戦車道が完全にオマケみたいになってるけど大丈夫なのアンタら」
323 = 319 :
ペパロニ「あとはライバル企業を知る、とかっすね」
アンチョビ「ああ、黒森峰ラーメンな」
ペパロニ「意外とどこでもありますからねえ」
エリカ「え、そんな有名なの?」
小梅「うん」
小梅「実は私達最初六人組だったんだけど、一人辞めちゃって……」
小梅「その虹星さんもラーメン道に行ったんだって」
アンチョビ「レインボシ……」
ペパロニ「およそ現代日本とは思えない名前っすねえ」
エリカ「……」
小梅(あ、ツッコんでいいかちょっと悩んでる……)
324 = 319 :
小梅「でもブロッケンさんと2人で作ってるラーメンは本当に美味しいんだって」
アンチョビ「なんでも虹が見えるラーメンという噂は聞いたな」
エリカ「はあ?」
エリカ「ラーメン食べてそんなことになるわけないでしょ」
小梅「あと食べたら衝撃で全裸になったって報告も」
エリカ「馬鹿馬鹿しい」
エリカ「でもそこまで美味しいなら食べてみたいですよね隊長」
まほ「目がちょっと怖いぞエリカ」
325 = 319 :
まほ「とりあえず、もうそろそろ眠るか」
まほ「明日も早いしな」
小梅「私達は交代で運転しておきます」
まほ「すまないな」
エリカ「……」
エリカ(他校の情報、最低限の戦車道関係は抑えていたけど……)
エリカ(意外と、知らないことがあったわね……)
エリカ(……隊長を補佐するためにも、必要な情報はもっと集めていかないと……)
アンチョビ「……」
小梅「それじゃあ皆さん、おやすみほ~」
エリカ「ちょ」
まほ「?」
アンチョビ「何だ今の挨拶」
小梅「あ、これはオリジナルの挨拶で……」
エリカ「赤星」
小梅「逸見の森では皆寝る前にこの言葉を」
エリカ「赤星!!!!!!!!!!」
326 = 319 :
<翌朝>
アンチョビ「うー……眠い……」
カルパッチョ「はしゃぎすぎましたね……」 クァァ
まほ「大丈夫か?」
アンチョビ「ああ……」
アンチョビ「一緒に来ててよかったよ」
アンチョビ「じゃなきゃ多分寝過ごしてたしな……」
アンチョビ「っと、起きろペパロニ!」
アンチョビ「私達は行くし、そっちも仕込みがあるだろ!」
エリカ「大変ね、アンツィオのトップも……」
まほ「ああ……」
まほ「うちにはない苦労だ」
エリカ「なくていいですよ、あんな苦労」
まほ「そうだな」
まほ「だが――」
まほ「あの姿勢は、少し、見習いたいな」
まほ「ああやって世話を焼くことも、皆を引っ張り鼓舞することも、私には出来ない」
エリカ「隊長……」
まほ「……いや、すまない、忘れてくれ」
まほ「早朝で、少し、寝ぼけたんだ」
327 = 319 :
<移動中>
エリカ「……」 スタスタ
アンチョビ「なあ」 コソ
エリカ「?」
アンチョビ「……チームメイト、あんまり覚えてないんだな」
エリカ「……ああ、昨日のことですか」
エリカ「そりゃ、ウチは名門で練習厳しいのもあって、どんどん人がやめますから」
エリカ「それに、やらなきゃいけないことが多すぎて、そこまで覚えていられないんですよ」
アンチョビ「まあそうだよな」
アンチョビ「それが普通だと思うよ」
エリカ「……」
エリカ「何か言いたそうな顔ですね」
アンチョビ「なに、普通じゃない黒森峰の隊長様は、それでも全員覚えてるんだよなって思ってさ」
エリカ「……!?」
アンチョビ「……立場もあるし、ゆとりがあるほど完璧じゃないのが当然だし、全員をケアするなんて無理だろうけどさ」
アンチョビ「でもアンタのとこの隊長は、別に下を無碍にしてるわけじゃあないんだ」
エリカ「……」
アンチョビ「……上を見るのはいいことだし、ゆとりがないのはしょうがないことだけどさ」
アンチョビ「もうちょっと、足元の存在をしっかり見てやっても、バチは当たらないんじゃないか?」
エリカ「……」
エリカ「肝に銘じておきます」
エリカ(それでも……私が隊長の横にいようとしたら、辞めるかもしれないレギュラーになるかもわからない子達と馴れ合う暇なんて……)
328 = 319 :
エリカ「……」
エリカ(こんな考えだから……あの子は、ここを去ったのかしら……)
エリカ(大洗、大会なんて出られないだろうけど、それでも、メンバーの距離は近そうだったし)
エリカ「……」
エリカ(あのお遊戯みたいな空間が、あの子の理想、だったっていうの……?) ギリッ
アンチョビ「ま、最上学年になるまでは、大いに悩むがいいさ」
アンチョビ「何かあったら相談に乗るぞ?」
アンチョビ「自分のとこの連中に言いづらいことを相談し合う仲って大事だしな」
エリカ「……何でそんなこと」
アンチョビ「まぁまぁ」
アンチョビ「来年以降ペパロニ達が世話になるしな」
アンチョビ「恩を売っておこうかなって」 ハハハ
アンチョビ「ほら、これ、私のメアドだ」
アンチョビ「何かあったら連絡してくれ」
エリカ「……一応、ありがたく受け取っておきます」
アンチョビ「あとこれがラインのID」
アンチョビ「こっちが逸見の森用に昨日フェイスブックで作ったサブ垢の方」
エリカ「ちょ、なんでそれ……」
小梅「私が教えといたんだ」 ニュッ
エリカ「うわっ……びっくりした……」
エリカ「っていうか、何広めてるのよ赤星!!!」
小梅「森をどんどん大きくしようと思って……おいでよ!逸見の森!」
エリカ「焼き払えそんな森」
小梅「あ、じゃあ私達屋台班はこっちだから!」
エリカ「逃げたわね……」
329 = 319 :
アンチョビ「そんじゃ、私達も一旦分かれるか」
まほ「別に一緒に入ってもいいんじゃあ」
アンチョビ「いや、やめておくよ」
アンチョビ「ここから先は、ライバルだしな」
まほ「……そうか」
アンチョビ「それに抽選の結果にビクビクするとこ見られたくないしな」 アハハ
エリカ「まったく……」
エリカ「どんな抽選結果であろうとドンと構えているのが王者」
エリカ「私達は例え相手がどこであろうと動じないっていうのに」
ペパロニ「プラウダや聖グロと初戦でも?」
エリカ「当然よ」
エリカ「もし私が抽選会で動揺するようなことがあったら、虹が見えるラーメンとやらを右の鼻の穴から食べて左の穴からハイブリッドレインボウ出してあげるわよ」 ハン
330 = 319 :
司会『続いて、大洗女子――――』
エリカ「!?!?!?!?!?!?!?」
まほ「みほ……?」
エリカ「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
アンチョビ「ペパロニが屋台班でよかったなー多分マジでラーメンやらされてたくらいに凄い顔しているぞ今」
331 = 319 :
もうこんな時間なので寝ます
332 :
乙
逸見のハイブリッドレインボウ顔想像して吹いた
333 :
乙 きっちりフラグ回収したなww
334 :
しれっとお休みしてましたが、目標は今月中の完結です
まったり投下します
335 :
カルパッチョ「彼女は……」
アンチョビ「西住みほ」
アンチョビ「……あの黒森峰隊長様の妹君だよ」
カルパッチョ「と、いうことは西住流の……」
まほ「……」
アンチョビ「しかし、あんな子だったんだなー」
カルパッチョ「ドゥーチェはご存知なかったんですか?」
アンチョビ「まあ、去年はうちの戦力もガタガタで向こうは強すぎるわで顔見る前に負けたからなー」
アンチョビ「何回か試合してもらったけど、一度もツラを拝めてなかった」
まほ「色々とあって、挨拶は私と三年生で行っていたからな」
エリカ「……」
エリカ(何で……何でここに……!?)
エリカ(大会とは無縁だけど戦車でのんびりやる、優雅な隠居ドロップアウト生活を送っていたんじゃあないの……!?)
336 = 335 :
エリカ「……」
アンチョビ「な、なあ、お前ンとこの副隊長とんでもない顔してるけど大丈夫なのか?」
まほ「ああ」
まほ「みほが絡むと大体ああだ、気にしなくていい」
アンチョビ「いや、あれが平常運転なのもどうかと思うが……」
アンチョビ「まあ、いいか」
アンチョビ「気にはなるが、私は私でペパロニ達の所に行かなきゃならないしな」
カルパッチョ「今回はありがとうございました」 ペコリ
アンチョビ「おかげで大会に向けた資金が少し稼げたよ」
まほ「そうか、それはよかった」
まほ「……もっとも、大会で当たれば容赦はしないし、再び資金難になる程度には叩き潰させてもらうがな」 フッ
アンチョビ「ぐう……上等だ!」
アンチョビ「黒森峰だろうがアンツィオはただで負けはしない……いや、勝つ!」
まほ「……エリカ」
エリカ「……はい」
まほ「相手は今後も付き合うことになるであろう学校の隊長格だ」
まほ「副隊長として、挨拶だけはきちんとしなくちゃいけない」
エリカ「……申し訳ありません」
アンチョビ「まあ、なんだ」
アンチョビ「昔の仲間が敵になるって、複雑だと思うが……」
カルパッチョ「まるで漫画か映画みたい……」 ウフフ
アンチョビ「確かに、黒森峰が主人公だとしたら、完全に漫画の展開だ」
アンチョビ「だがしかーし! そうはならない!」
アンチョビ「何せ西住みほは、一回戦がサンダース!」
アンチョビ「更に二回戦はこのアンツィオ高校が相手なんだ」
アンツィオ「悪いが大洗と黒森峰が戦うことはない!」 キリッ
エリカ「……」
エリカ「まあ、そうよね」
エリカ「戦車道はそんなに甘くはない」
エリカ「順当に考えれば、決勝でぶつかるのはプラウダかサンダースだわ」
エリカ「他はさほど苦戦しそうな学校ばかりだし」
アンチョビ「おーい、目の前目の前」
337 = 335 :
アンチョビ「あまり見くびるなよ?」
アンチョビ「序盤から大物であるマジノと当たり、2回戦はサンダース校を撃破」
アンチョビ「そしてプラウダときて、黒森峰か聖グロ……」
アンチョビ「どうだ、私達こそまさにザ・主人公だろう!」
エリカ「なっ、私達黒森峰が聖グロに遅れを取るとでも!?」
アンチョビ「はは、去年も接戦だったんだ、今年はどうなるかわからないぞ」
エリカ「どうかしてたまるもんですかっ」
エリカ「あんな練習試合のあと、大洗なんかには贈り物するのに私には何もくれないような連中なんかにッ」
アンチョビ「突然私怨を前面打ち出してきたな」
まほ「まあだが、聖グロは厳しい審査基準を越えた相手にしか贈らないという有名な話もある」
アンチョビ「自分の腕を見直せってことか……」
エリカ「あいつら、面白かったとか、そういう部分で判断してるよの!?」
エリカ「勝った試合の方が負けた試合より面白いに決まってるんだから、そりゃ貰えないでしょうよ!」
エリカ「大洗との練習試合のあと、私達より面白いみたいなこと言ってたの、聞いてるんだから……!」 ギリィ
エリカ「今度こそ絶対、隊長の好敵手に相応しい人物は誰か決着をつけてやるわ……!」
アンチョビ(この子も大概スイッチ入ると周りを置いて話し出すよなあ)
まほ(聞いたって、いつどこで誰に聞いたんだろう)
338 = 335 :
アンチョビ「ま、いずれにせよ互いに決勝まで行かなきゃ戦えないんだ」
アンチョビ「お互い頑張ろう」
まほ「ああ」
アンチョビ「それじゃ、決勝戦で会おう!」
エリカ「また分かりやすくフラグ立てたわね……」
カルパッチョ「さすがにそれは……」
アンチョビ「なに、フラグ!? どこかに恋愛の切っ掛けが――」
エリカ「いや、そーいうのじゃなくて……」
エリカ「如何にも強敵の噛ませ犬になりそうなポジションだなあって」
アンチョビ「何をぅ!?」
まほ「サンダースやマジノの噛ませ犬と言うには戦力差が……」
エリカ「確かに順当すぎますし、アンツィオを破ってもボス感は出ませんよね」
まほ「2回戦あたりで戦う敵に初戦で負けてくれるなら、次の敵の強さが引き立つのだが……」
エリカ「その場合でも2回戦の相手はあまり強そうに見えないんじゃないですか」
エリカ「あまりに戦車がアレなうえにほぼ一芸ですし……」
まほ「噛ませ犬もできないとすると……」
エリカ「強くはないけど何かインパクトに残る枠じゃないですか?」
エリカ「戦車道界のワッパツヨシ的な……」
アンチョビ「お前らなー!」
アンチョビ「切り札見て絶ッッッ対ビビらせてやるかんなー!!」
339 = 335 :
アンチョビ「おぼえてろよー!」
アンチョビ「行くぞカルパッチョ!」 トテトテトテ
カルパッチョ「おしおきだべー」 トテトテトテ
エリカ「……それはまた別ジャンルじゃない?」
まほ「……最後までコミカルな連中だったな」
エリカ「ええ……」
まほ「……」
まほ「よかったよ、アンツィオと一緒に来て」
エリカ「え?」
まほ「……私と2人だったら、みほを見て以降、ずっと張り詰めた表情でギクシャクしただろうしな」
エリカ「うっ……」
340 = 335 :
まほ「……っと、赤星からか」 ブルルルル
まほ「どうやら、屋台が繁盛していてしばらく離れられないらしい」
エリカ「はあ?」
エリカ「何やってんのよあの馬k――」 ブルルルル
メール『夕方まで二人っきりにしてあげるから、ファイト(^_-)-☆』
エリカ「……」
エリカ(何の気遣いよこれ……っ)
まほ「ふむ……」
まほ「ならばどこかで少々時間でも潰すか……」
まほ「まるで不慣れなのに手伝いに行くと、むしろ邪魔をしかねないからな」
エリカ「ですよねえ……」
エリカ「……」
エリカ「あ、あの……」
まほ「?」
エリカ「よ、よければなんですけど、その……」
エリカ「戦車喫茶、行ってみませんか!?」
エリカ「ネットで話題で、行ってみたかったんです……!」
エリカ「……だめ、でしょうか」
まほ「……ふっ」
まほ「駄目な理由が見当たらないな」
まほ「息抜きも大事だ。そこに行って楽しもう」
エリカ「…………!」 パァァァァ
エリカ「はいっ!」
341 = 335 :
おもったよりコンディションがたがたなので中断しますもすいわけない
343 :
乙です
ゆっくりでいいよ~
344 :
邂逅シーン楽しみ
346 = 345 :
復活したみたいなので少しだけ進めます
347 = 345 :
エリカ「ここです!」
まほ「ほう、なかなか洒落た外観じゃないか」
エリカ「いつもは長蛇の列ですが、今日は時間が時間なので比較的すぐ入れそうですね」
まほ「いつもはもっと混んでいるのか……」
エリカ「そうなんですよ」
エリカ「それこそ、あそこの細い路地まで列が続くくらい――」
???「ねっ、ここには新鮮で美味なスイーツがたくさん置いてあるのさ」
???「おお……た、確かにほとんど手がつけられてないものまである……」
???「で、でもゴミ箱の中のって汚いんじゃ……」
???「ここのポリバケツは毎日新鮮な袋に変えられている」
???「それに袋と接していない上部のケーキならば――」
???「確かに、たらふく食べてもいい気がしてくる……」
???「ええ、でも人としてどうなの……?」
???「人としての尊厳――それはそんなに大切なことなのかな?」
???「多分無視しすぎると色んな人が怒り出す程度には大切だと思うけど」
エリカ「……」
まほ「どうしたエリカ」
エリカ「いえ、ちょっと路地裏に見ちゃいけないものが……」
まほ「?」
エリカ「なんでもないです、方々から怒られる前に早く入りましょう……」
まほ「?」
348 = 345 :
まほ「なかなか凝っているな……」
エリカ「ディテールの凄さに関しては全国屈指だそうです」
エリカ「戦車道Walkerにも載ってましたし」
まほ「アンツィオの連中も、ここを見ておけばよかったのにな」
エリカ「う、まあ、商売のうえではそうかもしれませんね……」
エリカ(折角隊長と2人っきりだってーのに、邪魔させるなんて絶対御免……!)
ドーーーーン
まほ「この音は……」
エリカ「ああ、ここは呼び鈴の音も凝っていて――」
華「ケーキセットで、チョコレートケーキ2つといちごタルト、レモンパイと、ニューヨークチーズケーキを1つずつお願いします」
エリカ「」
店員さん「承りました、少々お待ち下さい」 バッ
エリカ(気のせいじゃなければ知ってる顔がいる……)
華「あ、今のは私用ですので……他の皆さんはどうされます?」
店員「!?」
エリカ(知らない顔を覗かせてるけど、あれって、あれって――――!)
349 = 345 :
沙織「このボタン、主砲の音になってるんだ」
優花里「この音は、九丸式ですね」
エリカ(ぐうっ……)
エリカ(分かっちゃあいたけど、Ⅳ号戦車になってるときに見かける顔ぶれそのまんまっ……!)
エリカ(やっぱりただの夢じゃなくて入れ替わってたッ……)
エリカ(出来ることなら、遠くの席に座って、顔を合わせず――)
まほ「どうした、エリカ」
まほ「そっちに何かあるのか?」
エリカ「うっ、いえ、そんなことは――」
ブロロロロロロ
まほ「ほう……」
まほ「ドラゴンワゴンか、凝っているな」
エリカ「あっ」
まほ「?」
エリカ(そ、そっちに視線を持っていかれると――――)
まほ「あれは……」
エリカ(不味い不味い不味い)
エリカ(ええい、こうなったら、下手に絡んで変な空気になる前に、いっそのこと――)
350 = 345 :
エリカ「副隊長?」
エリカ(こちらから絡むっ――)
エリカ(これなら予期せぬ話題とかで変なことを答える心配はないっ……)
エリカ(さすがに入れ替わりで得た情報を漏らしでもしたら、変態ストーカー扱いは免れないもの……)
エリカ(なんとしても早々に切り上げるっ!)
エリカ「……ああ、元でしたね」 ハン
まほ「お姉ちゃん……」
沙織「この人が、みぽりんの……」 ゴクリ
みほ「あ、その、そっちの人じゃなくて……」
エリカ「姉が妹をうっかり副隊長なんて言うわけないでしょ頭使いなさいよ」
沙織「うう、そこまで言わなくても……」
華「ということは、こちらの方が、元お姉さん――!」
みほ「ええと、そっちに関しては元じゃなくて……」
まほ「現役だ」
エリカ(こーいう所があるから絡みたくないのよコイツら……!)
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