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    元スレエリカ「入れ替わってる……!?」 みほ「貴女の名は」

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    551 :

    慣れたのか麻痺してるのかお姉ちゃん達普通におかしな話を平然としてるよ

    552 = 547 :


    直下「乳首を押さなければどこを触っても何も起こらない、なんてことは……」

    まほ「あまり期待できないな」

    まほ「自動車のエンジンを切っていても手動で窓が開くように」

    まほ「また、戦車でもイグニッションを入れずとも稼働してしまう場所があるように」

    まほ「全ての機能がオフになるとは言い切れない」

    小梅「確かに……」

    小梅「戦車の搭乗口がパカリと開く感覚で、いきなり大股開きされても困りますもんね……」

    まほ「ああ」

    まほ「一応黒森峰には報道カメラマンもたくさん来るから、本当にシャレにならないことになる」

    直下「そっかー……」

    直下「そういえばハンバーグ射出したりもあるもんなあ」

    小梅「うーん……」

    553 = 547 :


    まほ「いっそのこと、全ての機能が停止するようなスイッチがあればいいのだが……」

    小梅「まるでロボットですね」

    まほ「……ああ」

    まほ「実際は人間の奇病だし、期待は出来ないな……」

    まほ「だが、現に乳首でイグニッションが入ったり、様々な動作が確認されている」

    まほ「何か特定の動作をするツボのようなものがあるのかもしれない」

    小梅「これまで判明した中にはありませんでしたけど……」

    まほ「安静にさせておこうと、あまり触ってこなかったのが裏目に出たな……」

    まほ「……」

    まほ「一応――穏便に終わらせる方法が無いこともない」

    小梅「え?」

    まほ「エリカを、病欠させる」

    まほ「実際に病気なんだ、問題はないだろう」

    554 = 547 :


    直下「……それしかない、ですよね……」

    まほ「……」

    まほ「だが――」

    まほ「何があろうと前に進むのが西住流」

    まほ「例えどんな病気であろうと、戦えるのなら当然戦車前進だ」

    直下「ええ……?」

    小梅「……」

    小梅「それ、本気で言ってるんですか……?」

    まほ「……ああ」

    まほ「西住流後継者として、一度決めたベストメンバーを気軽に変えるようなバタついた采配は許されない」

    まほ「何があっても動じず、己を貫き、前進するのが西住流だ」

    まほ「責められるべきは、自己管理が出来ないエリカだ」

    まほ「それで無様に敵前逃亡を行ったり、足を引っ張るようならば、容赦なく見限らなくてはならない」

    小梅「……」

    まほ「……それが、西住流後継者としての、口にしなくてはならない意見だ」

    まほ「西住流の後を継ぐ以上、ここをブらすわけにはいかない」

    555 = 547 :


    まほ「それに――」

    まほ「エリカ車の皆に、罪はない」

    まほ「彼女達は暴走しがちなエリカの指示についていけるだけの鍛錬を積んできた」

    まほ「エリカとは決して理解し合える友人ではないようだが、それでもチームワークは黒森峰でも指折りだ」

    まほ「エリカを欠いたら大きく戦力が落ちると分かって、それでもなおエリカの不在をカバーするとも言っている」

    まほ「……そんな彼女達を、試合前挨拶で恥をかくのを避けたいからと、下げることなんて、したくはない」

    小梅「隊長……」

    まほ「それに、黒森峰の副隊長は、エリカなんだ」

    まほ「……ワガママかも知れないが、このメンバーで戦い、勝利する時は、エリカに隣に居て欲しい」

    まほ「そうして何かを感じ取ってほしいから、私はあの子を、副隊長にしたんだから」

    まほ「……」

    まほ「それが、西住まほとしての、ワガママ極まりない意見だ」

    556 = 547 :


    直下「……まあ、確かに」

    小梅「大洗の一件から、明らかに気迫が違ったもんね」

    直下「……負けたくないんだろうなあって、逸見の森でも皆で言ってたし……」

    小梅「誰より一回戦で奮闘してたのも逸見さんだった……」

    直下「……」

    小梅「……」

    直下「しょうがないかあ」

    小梅「やっぱり逸見さんが居ないと、しまらないもんね」

    まほ「……すまないな、私のワガママに巻き込んで」

    小梅「ううん、いいんです」

    小梅「私も逸見さんと一緒に試合、出たいですから!」

    557 = 547 :


    直下「そうなると、どうやって穏便に挨拶させるかですけど……」

    まほ「……」

    まほ「考えながら、電源OFFのような、全ての機能を止めるスイッチを探すのが、やはり一番だと思う」

    小梅「……ですよね」

    直下「隊長でもパッと対策思い浮かばない時点で、既存のものだけじゃ厳しい、ですもんね」

    まほ「かといって、闇蜘蛛には試せない」

    まほ「下手なのを引いて大惨事になったら困るからな」

    まほ「試合まで時間もないし、試せても1つか2つ」

    小梅「……」

    まほ「……どうを、どうするのがいいと思う?」

    直下「えーっと……」

    まほ「……正直、異例のことすぎて、私には検討も付かない」

    まほ「だが――幸か不幸か、これは戦車道ではない」

    まほ「普段の上下関係などなく、フラットに、意見を出し合いたいと思う」

    小梅「隊長……」

    558 = 547 :


    直下「……」

    直下「電源ボタンのようなもの、か……」

    直下「……」

    小梅「?」

    まほ「どうかしたのか」

    直下「ああ、いえ……」

    まほ「……言ってみてくれ」

    直下「いや、でも、その……」

    まほ「……私は、黒森峰の伝統は尊重していきたいと思っている」

    まほ「全てを変えてしまうようなら、最初から他校に入っているしな」

    まほ「だが、同時に伝統を重んじながら改善の余地があれば改善したいと思っている」

    まほ「そのうちの一つが、厳しい年功序列の排除だ」

    まほ「私は、下からの意見には、上から見ただけでは分からない意見があると思っている」

    まほ「だから――何の気兼ねもなく、話して欲しい」

    まほ「私と、エリカと、そして黒森峰のためにも」

    直下「……」

    直下「はい、分かりました……」

    まほ「すまないな……ありがとう」

    直下「いえ……」

    直下「……」

    直下「……」

    直下「あの……」

    まほ「ん?」

    直下「ちょびっツって――知ってますか?」

    559 = 547 :


    まほ「いや……知らないな……」

    まほ「何かの機械の名前か……?」

    直下「惜しいけど、違います」

    小梅「漫画じゃなかったっけ、カードキャプターさくらの人の」

    直下「そう」

    直下「人形パソコンの漫画です」

    直下「ある意味今の逸見さんにそっくりですし、参考になるかもしれません」

    まほ「パソコン……」

    小梅「ってことは、電源スイッチも?!」

    直下「……あります」

    まほ「なるほど……」

    まほ「確かに闇蜘蛛にやるより、『人が機械になったらこうなる』という想定をされているであろう箇所から探る方がいいだろう」

    まほ「それで、その漫画で電源スイッチはどこに?」

    直下「……」

    直下「いきなり言うと驚かれると思うんで、手順を段階踏んで説明しますね」

    まほ「驚く……?」

    まほ「まあいい、続けてくれ」

    直下「はい」

    直下「まずパンティーを脱がします」

    まほ「ちょっと待て」

    560 = 547 :


    まほ「いきなりおかしくないか?」

    小梅「そうだよ……」

    小梅「花の女子高生がパンティーなんて言い方するなんてどうかと思うよ?」

    まほ「いやそこではなく」

    小梅「え?」

    まほ「ゆっくり段階を踏むはずが、一段目からキノコ食べてるマリオも即死出来るレベルの高さがあったが」

    まほ「もはや段階というより、死まっしぐらの断崖絶壁じゃないか?」

    直下「まあ、確かに、まずはベルトを外すところからでしたよね」

    まほ「そういうことが言いたいんじゃない」

    直下「まあでも実際、確かに断崖絶壁に突き落とすレベルのファイナル感はありますけど、この先がありますからね」

    まほ「まさか……」

    直下「そうです、子宮の奥まで指を突っ込んでもらいます」

    まほ「せめてオブラートを……」

    小梅「電源ボタンじゃなくて電源コカンだったってこと?」

    まほ「オブラートになってない」

    561 = 547 :


    まほ「いや、さすがにダメだろ……」

    まほ「病人の、その、股間に、指……って……///」 カァァ

    小梅(可愛い……)

    直下(シコれる……)

    まほ「だ、大体、そういうのは愛し合う2人が、告白やキスを経て合意の上でだな……」

    小梅「逸見さんなら大丈夫ですよ、多分」

    小梅「おそらく問題なく完璧にことが運びますよ」

    直下「そうですよ、75%パーフェクトです」

    まほ「それ完璧って言わないだろ」

    小梅「それに逸見さん、陵辱されて堕ちそうな顔してますから」

    まほ「とんでもないこと言ってるうえに堕ちたらダメだしそもそも陵辱したらダメだろ」

    562 = 547 :


    まほ「だ、大体なんで私が挿れる前提に……」

    直下「いやいや、それは隊長しか居ませんって」

    小梅「そうですよ!」

    小梅「それに、隊長が相手なら、逸見さんは拒みませんって!」

    小梅「っていうか多分むしろウェルカムですから!」

    直下「ソースは逸見の森の第四回アンケート結果です」

    まほ「何を言ってるんだお前ら」

    まほ「そんなの拒むに決まっているだろ」

    まほ「……」

    まほ「ウェルカムされたら、それはそれで少し引くし……」

    小梅(あ、隊長マジトーンで困ってそう……不憫な逸見さん……)

    直下(隊長こういう話ダメなのか……)

    563 = 547 :


    直下「いやでも意外ですね、隊長こういうのダメなタイプなんですね」

    まほ「当たり前だろ……」

    まほ「そういうのは、オトナになるまでやったらダメなんだぞ」 マッタク

    小梅(処女なんだ……)

    直下(最悪彼氏もいないぞこれ……)

    まほ「そもそも、こういうのが得意なわけがないだろう」

    小梅「え、そーですか?」

    小梅「何か隊長、みほさんでそういうの慣れてそうというか……」

    直下「家族の日課で毎晩お風呂で子宮の中まで洗いっ子してそうというか……」

    小梅「みほさんが初潮を迎えてから毎回タンポン挿入してそうというか……」

    まほ「待ってくれ、お前達の中の私のイメージどうなってるんだ?」

    まほ「そりゃ一時期怖い扱いされて改善したいとは思っていたが、何か別の意味で怖すぎることになってないか、おい」

    564 = 547 :


    小梅「まあ、確かに、隊長が本当にウブなら、怖がるのも無理はありません」

    まほ「いや、怖いとかじゃなくてだな……」

    小梅「でもそんな深く考えずに、タンポンとか、徹甲弾とか、そういうのを挿れる感覚で気軽にやれば大丈夫です」

    まほ「え、ちょ、徹甲だ……え?」

    まほ「おかしくないか?」

    小梅「?」

    直下「?」

    まほ「え、それとも私がちょっとおかしいのか?」

    まほ「確かにお母様は厳しくてそういう知識は……」

    まほ「いや、でも……えええ……?」

    565 = 547 :


    小梅「撃てば必中」

    まほ「……?」

    小梅「守りは固く」

    小梅「進む姿は乱れなし」

    小梅「……西住流を表す言葉です」

    小梅「なのに、今の隊長はどうですか?」

    まほ「……っ!」

    小梅「乱れっぱしの心で、そもそも撃とうともしていないじゃないですか!」

    まほ「だ、だが、ここで撃つのは、心にも風紀にも乱れが……」

    小梅「そうやって、変なところだけ固いのは、隊長が脱却しようとしていた部分なんじゃないですか!?」

    まほ「……っ!」

    小梅「去年の隊長、元祖である西住流を受け継ぐご自身と、柔軟なみほさんとをかけ合わせて、新たな黒森峰を作ろうとしていたじゃないですか!」

    小梅「年功序列に逆らって、敵を作ってでも、みほさんやエリカさんを重要視して……」

    小梅「そんな隊長が、こんなことで日和るんですか!?」

    566 = 547 :


    小梅「隊長にとって、鉄の掟って、なんですか……?」

    小梅「……」

    小梅「逸見さんにとって、守るべき掟とは、隊長のお言葉なんだと思います」

    小梅「私も逸見さんと同じで、自分の戦車道と呼べるほど立派な信念を持てていないから分かります」

    小梅「今はまだ、誰かの道をなぞるだけかもしれないけど……」

    小梅「それでも、誰より真摯に道をなぞってきたのは、他ならぬ逸見さんです!」

    小梅「逸見さんは、隊長の鋼の心に惹かれて、その道をなぞろうとしたんですよ!」

    小梅「なのに……なのに隊長が、弱い心で逃げてどうするんですか!」

    小梅「逸見さんのためにも……」

    小梅「逸見さんが憧れた姿で、堂々と、前に進んでください……!」

    小梅「逃げないで、どうか……」

    小梅「真っ直ぐに、逸見さんの膣実さんにパンツァー・フォーしてあげてください……!」

    まほ「赤星……」

    まほ(……)

    まほ(どうしよう……何言ってるのか全然理解できない……)

    567 = 547 :


    小梅「……っ」 ハッ

    小梅「すみません……出過ぎた真似を……」

    まほ「……いや、いい」

    まほ「気持ちが、十分伝わった

    まほ(内容はいまいちわからなかったが……)

    まほ「……嬉しいよ」

    まほ「エリカのことを、そこまで見てくれていたんだな」

    小梅「……はい」

    小梅「私と一緒で、逸見さんも、去年に縛られている人ですから……」

    まほ「……」

    まほ(縛られている、か……)

    まほ(私も、その一人なのかもしれないな……)

    まほ「……わかった。やろう」

    小梅「!」

    まほ「指を清めてくる。準備を、進めておいてくれ」

    568 = 547 :


    まほ(……あの日……) 

    まほ(みほのため、西住流に全てを捧げると決めた日、誓ったじゃないか)

    まほ(私は私の大切な人のため、西住流に生命を捧げると)

    まほ(そして、全身全霊で、西住流を体現し、そしてその根底を覆さぬままより良いものに変えていこうと……)

    まほ(その結果、例え周りから、嫌われることになったとしても――)

    まほ「……準備完了だ」

    小梅「こっちも、しっかり脱がしておきました」

    直下「時間も大分使っちゃいましたし、あまり長くは時間をかけられません」

    直下「ローション、使いますか?」

    まほ「……いや、大丈夫だ」

    まほ「戦車は火砕流の中だって突き進むんだ」

    まほ「ひたすら前へと向かう西住流の体現者たる私も、同様だ」

    まほ(エリカ……)

    まほ(許してくれとは言わない)

    まほ(私は、お前と共にこの大会を制するためなら、鬼にだってなれる)

    まほ(恨んでくれてもいい)

    まほ(だから――)

    まほ(私の隣で、私の西住流を見届けてくれ)

    まほ(そして、縛られた私では見い出せないであろう新たな西住流のあり方を、お前が――――)

    まほ「パンツァー・フォー!!」

    ズップゥ!!

    569 = 547 :


    エリカ「~~~~~~~っ」 ビビクン

    エリカ「な、なにこの感覚ぅ!?」

    沙織「う~、寒い寒い……」

    みほ「こうやって足踏みをすると、少しは温まりますよ」 トントン

    優花里「短期決戦予定ですから、すぐにそれどころじゃなくなるかもしれませんけどね」 フミフミ

    沙織「うう、でもちょっとでもやる!」 パタパタ

    エリカ「ちょっ、らめっ、どこリズミカルに踏みつけてるのよっ……ひゃうん!」

    エリカ「ううううう」

    エリカ「久々に自分の全神経が戦車にあることを痛感――ひゃあんっ!」

    エリカ「ああああああもう!」

    エリカ「こんな疑似セックスみたいなことで感じるわけないし、こんなのノーカンよノーカン!」

    エリカ「私の初めては夜景の見えるホテルのスイートで、心地よい痛みと相手の愛を感じながら散らすってもう決まってるんだから!」

    エリカ「こんなギャグみたいな疑似的なのはノーカ……ちょっ、ほんとそこはっ……」 ビクンビクン

    570 = 547 :

    数レスで終わると思ったら思ったより長引いてしまったので寝ます

    571 :

    ギャグみたいなノリで処女喪失したエリカさんの明日はどっちだ

    572 :

    逸見さんレズじゃないんだね。隊長に引かれなくて済むね

    573 :

    相手が男は言ってないので、隊長かもしれないし、みほかもしれないし、4号戦車かもしれないだろ

    574 :

    IV号にも穴はあるんだよな…

    576 :

    >>574
    竿に使える砲身があるのに穴を使うのか(困惑)

    577 :

    >>571
    指入れただけだからセーフ(震え声)

    578 :

    しばらく使ってなきゃと膜は再生するから安心しろ。

    579 :

    今日は早寝予定なので少しだけですが、投下します

    580 = 579 :


    アキ「遅いね、黒森峰の人達」

    ミッコ「巌流島ってか」

    ミカ「開始時間……」

    ミカ「それは本当に大切なことなのかな?」

    アキ「大切すぎて超過しすぎると負けになるんだよ」

    アキ「……そりゃあ、黒森峰には勝ちたいけど……」

    アキ「こんな勝ち方で勝っても嬉しくないよ」

    ミカ「過程や方法……」

    ミカ「それは勝利に本当に必要なものなのかな?」 ポロロン

    アキ「必要だよ!」

    アキ「そこはせめて『勝つことだけが全てなのかな?』とかにしてよ!」

    アキ「一瞬にしてゲス系の敵みたいになっちゃってるよ!?」

    581 = 579 :


    ブロロロロロロ

    まほ「お、遅れてすまない……」

    ミッコ「お、間に合っ――」

    エリカ「ブロロロロロロ」

    アキ「な、なんかオンブでやってきてるーーーーーーっ」 ガビーン

    ミッコ「しかも何か変な音出してる……」

    まほ「何とか間に合ったようでよかったよ」 モミモミ

    アキ「何か揉んでる……」

    まほ「少し、トラブルがあってな……」 キュッ

    アキ「服に手を突っ込んでるぅぅ!?」

    ミッコ「い、今、つまんだよな……!?」 ゴクリ

    ミカ「ふっ……」

    ミカ「人の目――それはそんなに」

    アキ「大切だよ!!!」

    582 = 579 :


    小梅「結局駄目でしたね……」

    直下「子宮は電源スイッチじゃないということか……」

    小梅「よく考えたらそれだと色々不便ですもんね」

    まほ「冷静に考えるべきだったな……」

    直下「あ、でも、子宮の右がオンのスイッチで左がオフとかいう分かれ方なのかも……」

    小梅「隊長、左右両方に指を」

    まほ「していないしもうやらんぞ!」

    まほ「さすがに中をほじくるのは人としてだな……!」

    直下「……と、なると、もう諦めるしかありませんよね……」

    小梅「もういっそ堂々と乗っていけばいいのでは?」

    まほ「え」

    小梅「ほら、さも当然のように堂々としていれば意外と皆そういうものと思い込むって、よくありますし……」

    直下「確かに、堂々されれば違和感ないかもしれない……」

    まほ「なるほど」

    まほ「確かに、堂々たる態度は立派なブラフになるな」

    まほ「あまり黒森峰のやり口ではないが――そうも言ってられまい」

    まほ「黒森峰におけるブラフの歴史をここから刻もう」

    まほ「行くぞ、エリカ!」 キュッ

    エリカ「ブロロロロロロン!!」










    まほ(――なんて勢いで出てきたが……)

    アキ「……」 ウワァ

    ミッコ「……」 ウヘェ

    まほ「……」

    まほ(やはり付け焼き刃のブラフなんてするものではなかったか……)

    583 = 579 :


    ミカ「ふふ……」

    ミカ「どうやら伝統に縛られた王者かと思っていたけど……認識を改めた方がいいかもしれないね」 ポロロン

    アキ「なんでそんなに嬉しそうなの」

    ミカ「去年まではありえなかった行い」

    ミカ「それが、敗戦から学んだことなのかな?」

    まほ「……」

    まほ(全然違うけど、どう反論したらいいか分からないし、とりあえず真顔でいよう)

    ミカ「戦車道には人生の大切なものが詰まっている」

    ミカ「……何が大切なものなのか、果たして定義が出来るものなのかな?」

    まほ「……」

    ミカ「まるでバイクかのように乗ってきたけど、言うならば君の副官は戦車というところかな」

    ミカ「自分自身を戦車にしている、か――」

    ミカ「果たしてどんな戦車道の末にその形に行き着いたのか、楽しみにしているよ」 フフ

    まほ「…………ああ」

    まほ(勝手に納得してくれそう……)

    584 = 579 :

    全然進めませんでしたが、こんな時間なので寝ます。申し訳ない。

    585 :

    スゲえよミカは…

    586 :

    以前乳首イグニッション切ってたしな
    ある程度の事は慣れたんやろ

    587 :

    乳首イグニッション、頭おかしすぎて読んでるだけの俺らでも簡単に受けいれられるものじゃないのに、すげぇよミカは……

    588 :

    子宮てさりげにだいぶ奥まで突っ込んでますが

    589 :

    明日も早いですが、年の終わりも近いですし少しでも進めます

    590 :


    沙織「冷える……」 カタカタ

    エリカ「しっかり防寒しないからでしょ」

    エリカ「雪原エリアでの戦いは毛糸のパンツに何重もヒートテックのタイツを履いておくべきよ」

    エリカ「どうせ戦車の中にはカメラは入らないんだから、暑くなったら脱げばいいんだから」

    「一気に決着をつけるのは、正解かもしれませんね」

    優花里「黒森峰では、どうやって対策してたんですか?」

    優花里「プラウダは雪上戦を得意としてますし、対策、取ってなかったわけじゃないんですよね」

    みほ「うん、演習とか、様々な条件でやったから……」

    みほ「黒森峰では、カイロたくさん貼ったり、重ね着をしたりが主流だったけど……」

    みほ「基本は、各々の裁量に任せる、って感じだったかな」

    「意外ですね」

    沙織「てっきりそういうのにも、何かしら決まりがあるのかと思ったよー」

    みほ「うん……昔は、黒森峰も西住流も、重ね着で対策してたんだけど……」

    みほ「当時はホッカイロみたいに気軽に手に入る道具がなかったってこともあるし、自由になったの」

    みほ「それに、激しい戦闘で暑くなったら脱げばいいのはメリットだけど……」

    みほ「外に捨てるのは問題になるし、中に捨てると、その……」

    みほ「汗まみれの服がたくさん打ち捨てられて臭いの問題とかが……」

    優花里「あー……」

    沙織「いくら華の女子高生の汗の臭いっていっても、女子高生にはクサいだけだもんねー」

    「確かに、前戦車喫茶でお会いした方、腋臭臭そうなお顔をされてましたしね……」

    エリカ「はァァァ~~~~~~~~!?」

    エリカ「隊長の体臭は臭くありませんーーーーーーーー!!」

    エリカ「むしろちょっぴりフローラルな香りですぅーーーーーーーーーーーーー!!!!」

    591 = 590 :


    みほ「あと、重ね着は他にも問題があって……」

    みほ「車内が集団ストリップショーみたいになって、絵面がちょっと酷いっていう……」

    「ああ……」

    優花里「戦車によっては、普通にしていても車長のスカートの中が見えそうになりますもんねえ……」

    麻子「……見ているんだな」

    優花里「べ、別に私は西住殿の下着を見てなんて……///!!」 アワワワワ

    みほ「とにかく、セクハラやパワハラになりかねないから、やめようってなったの」

    みほ「……」

    みほ「あくまで噂話なんだけど、脱ぎ散らかしたタイツを寒くなってもう一回履こうとして、他の人のを履いちゃうって事件があって」

    沙織「確かに、適当に置いたらそうなるかも」

    「そこまでは広くないですもんね」

    みほ「敢えて他人のタイツを履いて欲情する生徒が出たり、その、おまたの病気を移される生徒が出たんだって」

    優花里「うわあ……どうりで西住殿は雪上戦の経験があるのに生足なわけですね……」

    優花里「パンツもいつもと変わらない綿のやつですし……」

    みほ「え?」

    優花里「あー! まあ、あれです、そういうの、確かにあるかもしれませんからねっ!」

    沙織「あ、あはは……そうだねえ」

    「確かに、以前戦車喫茶でお会いした黒森峰の方なんか、他人のタイツに欲情したり病気持ったりしてそうですもんね……」

    エリカ「ちょっとアンタ達いい加減にしなさいよ!」

    エリカ「隊長は欲情なんてしないの!」

    エリカ「ユニコーンだってキツツキ走法し始めるくらい清らかさの塊なんだから!」

    優花里「確かに、あれは想い人のタイツを履いたら我慢出来ずに指とか挿れて発情するタイプと見ましたね」

    みほ「ええ……///」

    沙織「もー、みぽりん困ってるじゃーん、シモネタはよくないってー」

    「そういう割には楽しそうですね」

    沙織「わかる?」

    沙織「女の子だって、そーいう話したいもーん」

    エリカ「もーん、じゃないわよ脳味噌ゆるふわ女!」

    エリカ「隊長はそんなことしないったらしないの!!」

    エリカ「隊長の指は綺麗だし、その指はどんな穴にも挿れられたことのない神聖なものなんだから!」

    エリカ「勝手なイメージで隊長を語るんじゃないわよ!!」

    麻子「……」

    沙織「どうしたの?」

    麻子「いや、なんだろうな……何だか無性にツッコミたい気持ちに……」

    沙織「???」

    麻子「すまない、忘れてくれ……自分でもよくわからないんだ」

    麻子(お前のことじゃないのか、なんて言葉、咄嗟に呟きたくなるものじゃないのにな……)

    592 = 590 :


    チョロチョロチョロ

    麻子「何の音だ……」

    麻子「誰か寒さのあまりに失禁でもしたのか」

    沙織「ええ!?」

    優花里「ちがっ……違います!」

    優花里「ポットにココアを入れてきました!」

    優花里「よかったら、どうぞ」

    みほ「ありがとう……」

    「じゃあ私もアイスココアを……」

    優花里「ありませんよ!?」

    優花里「この状況でホットじゃないものを持ってくる人間なんていませんからね!?」

    みほ「……」

    みほ「前の学校で、エリ……逸見さんが、温めるの忘れて冷たいお茶を持ってきてたことがあったなあ」

    エリカ「なっ!?」

    沙織「それって、あの戦車喫茶の感じ悪い子?」

    みほ「うん……」

    エリカ「ちょっと! 肯定してないでフォローしなさいよ!」

    みほ「寒いだろうから、私が持ってきたホットレモネードをあげようとしたら……」

    みほ「ふん! アンタの施しなんてウケないわよ! それに私は自分が飲みたくて冷たくしてきたの!」

    みほ「なんて言って、ガチガチ震えながら冷たいお茶を……」

    優花里「いやー。見栄っ張りなんですねぇ」

    エリカ「だあああああ! もう! なんでそんなどうでもいいことを覚えているのよアンタは!」

    593 = 590 :


    優花里「でも、覚えているものなんですねえ、そんな細かいことまで」

    みほ「え?」

    優花里「何だかんだで、黒森峰の日々も思い出深いものなんですねえ」

    みほ「……!」

    エリカ「……!」

    沙織「ちょ、ゆかりん!」

    優花里「あっ、もしかして失言でしたか!?」

    優花里「す、すみません西住殿ぉ!」

    みほ「……ううん、いいの」

    みほ「確かに……こっちに来てすぐの時は、思い出したくもなかったけど……」

    みほ「今でも、思い出したくないことはいっぱいあるけど……」

    エリカ「……」

    みほ「でも……」

    みほ「楽しかった時間も、少しだけど、あったことは事実だから」

    優花里「西住殿……」

    エリカ「……」

    みほ「っと、カモさんチームが……」

    みほ「カモさんチーム、一旦交代して下さい!」

    エリカ「……」

    エリカ(私だって……ムカつくことは多かったけど、楽しくなかったわけじゃ……)

    594 = 590 :


    エリカ「……」

    エリカ「素人丸出しの新戦車の面々……」

    エリカ「本ッ当に層が薄いのね……」

    エリカ「榴弾で雪なんて撃たなくても黒森峰の精鋭なら」 ブツブツ

    エリカ「っていうか、呑気にリスなんて愛でてるし、不吉な言葉もインカムで配信されてるし」

    エリカ「本当に、なんなのよこの子達は……」

    エリカ「……」

    エリカ「慣れてきて、そこまで激しく叫ばなくなったのが悲しいわね……」

    みほ「11時に敵戦車、各車警戒!」

    エリカ「ほら、おでましよ」

    みほ「三輌だけ……外郭防衛戦かな?」

    ドーン

    みほ「気付かれた……!」

    みほ「長砲身になったのを活かすのは今かも……」

    エリカ「さ、私のこのニューボディのお披露目みたいね」

    エリカ「……」

    エリカ「私の、って自然に口にしてしまうのが頭痛の種ね」

    みほ「砲撃翌用意して下さい! カバさんチーム、射撃!」

    ズドーン

    みほ「あんこうチームも砲撃します!」

    エリカ「ふん!」

    エリカ「さっさと終わらせるわよ!」

    ズドーン

    優花里「命中しました!」

    沙織「すごーい、一気に二輌も!」

    エリカ「このくらい普通よ」 フン

    595 = 590 :

    うわもう三時
    一旦投下終了します
    来年まではバタついてるので作業と同時並行の投下になるのでスローペースになりますが、よろしければ気長にお付き合いください

    596 = 590 :

    そういやsage進行じゃない方がええんかな、ということを思い出したからあげておこう
    マナー的にageない方がよかったらすまんな

    598 :

    それは作者の匙加減

    599 :

    世間ではコミケらしいので人いなさそうですが、コミケ行けなくて腹立たしいので久々に投下します

    600 = 599 :


    みほ「……」

    沙織「どうしたの?」

    みほ「上手く行き過ぎる……」

    エリカ「出たわね、アンタの心配性……」

    エリカ「隊長の慎重さと比べても、アンタは過剰すぎるのよ」

    エリカ「まあ、黒森峰と違って、上手くいくわけなんてない戦力だから仕方ないと言えば仕方がないけど」

    エリカ「戦車道ってのは、射撃の腕や操縦の腕だけでなく、戦略が大きく影響するのよ」

    エリカ「だからこそ隊長や車長が大事なわけ」

    エリカ「……アンタは腐っても元黒森峰の副隊長」

    エリカ「策がカチッとハマって、あとは他の連中が無能晒さなきゃ、上手くいくことくらいあるわよ」

    エリカ「アンツィオなんて、何かこう、何が起きたか分からないくらい瞬殺だったじゃない」

    みほ「……」


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