元スレゼオン「お前・・・その本をよんでみろ」清麿「は・・・・・・?」
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253 = 1 :
すいません、ありがとうございます。直しますね。
コルル「? ……町が……? ……!」
コルル「そう……なのね、私なのね」
しおり「な、何言ってるの? もう終わったのよ!」
コルル「でも、私がやったんでしょ? 私がみんなを傷つけたんでしょ?」
ゼオン「全員ではないな。残念ながら、オレ達には指一本ふれることはできなかったぞ」
コルル「あなたは……」
254 = 1 :
コルル「この本を燃やしてください!」
コルル「もう、こんなのいやなの!」
ゼオン「その本を燃やせば、お前は消え、魔界に帰ることになるぞ」
しおり「何よそれ……い、いやよ、そんなの許さないわよ!」
しおり「やっと、やさしいコルルに戻ったのに……なんで……」
ゼオン「お前は本当はここにいたいんじゃないのか?」
コルル「この本がある限り、きっとまた同じことが……私は今まで多くの人を……」
ゼオン「甘ったれるな!」
コルル「!?」
255 = 1 :
ゼオン「お前の言ってることはな、ただの逃げなんだよ!」
清麿「お、おい、ゼオン……」
ゼオン「なぜ戦わない!? なぜ抗わない!? もう一つの人格ごときに負けてんじゃねえよ!」
ゼオン「ここにいたかったら戦え!」
ゼオン「今まで目をそらしてきたやつが楽な道とろうとしてんじゃねえ!」
コルル「そんなこと言ったって……私には無理だよ!」
ゼオン「……信じろ。お前のなかには無限の可能性がある」
ゼオン「人を傷つけるだけじゃない……お前の本当の力があるはずだ」
コルル「私の……本当の力……?」
256 = 1 :
コルル(私は……)ピカーン
しおり「! 本が……また新しい呪文が……」
ゼオン「オレにうってみろ」
コルル「えっ、でも……」
ゼオン「お前の術ごときでオレがケガすると思ってんのか? はやくしろ」
しおり「……第三の術、サイフォジオ!!」ズサッ
ゼオン(ハートマークの剣……)
ゼオン「!! なっ、これは……疲れがとれて……」
ゼオン「回復呪文だ……」
257 = 1 :
コルル「私にも、こんな力が……」
ゼオン「フン、素直な奴だ。傷つける力じゃないと言ったとたん、回復呪文とは……」
ゼオン「まあ、よかったな。これでお前が傷つけたやつらも治してやることができる」
ゼオン「帰るぞ、清麿」
清麿「え、ああ。もういいのか?」
ゼオン「ああ」
コルル「あ、あの! ありがとう!」
ゼオン「フン、お前はオレが認めた魔物なんだ。早々にリタイアしてんじゃねえぞ」
しおり「……ありがとう。コルルを止めて……助けてくれて……」
――
清麿「めずらしく熱くなってたな」
ゼオン「……フン。お前のがうつったのかもな」
258 = 1 :
見苦しいところをみせてすみませんでした。
一応書き溜めはしているのですが、直したいところがあるので今日はこれで終わります。
ご指摘ありがとうございました。
263 :
ガッシュ大丈夫かなぁ
265 :
ツンデレの鑑みたいだよあんちゃん
267 :
始めますね。
ピカーン
清麿「……また本が光ってる。最近、新呪文がよく増えるな。普通こんなに覚えるもんなのか?」
ゼオン「まあ、トレーニングの成果といったところだろうな」てくてく
清麿「どこ行くんだ?」
ゼオン「少し野暮用にな。お前も学校サボるなよ」バタン
清麿「……どこに行くんだ? トレーニングじゃなさそうだが……」
268 = 1 :
清兵衛「ここか、モチノキ町。ここに敵がいるんだな?」
フェイン「ええ、そうよ。何度も力を感じる」
運転手「おい兄ちゃんお勘定! 四国からずっと乗ってきといて払わんきやないやろうな!?」
清兵衛「うるせえな、力もねえおやじがよぉ」
清兵衛「ウイガル!!」ゴシャアア
運転手「うわああ」
清兵衛「ふう、いいよな、やっぱ……この力、スカッとするぜ!」
清兵衛「あれこれ、うるせえ奴を簡単にだまらせる。誰もさからわねえ」
フェイン「ええ、そうよ。そして私は王になる」
フェイン「力をつけて誰もさからえない王になるの」
清兵衛「で、どうなんだ? 奴らの力は」
フェイン「少し前は強い力の波動もあったけど、今はわずかな力しか感じない」
フェイン「我々だけで十分倒せるレベルよ」
269 = 1 :
喫茶店――
清兵衛「……どうだ、まだか」
フェイン「力をあまり感じないわね。普段は呪文を使わない奴らかもね」
フェイン「でも、大丈夫。この本を持ってる限り戦いから逃げられないのよ」
フェイン「……!」
窓をのぞくフェイン
フェイン「見つけた」
270 = 1 :
コルル「しおりねーちゃん、次は?」
しおり「次はあっちの病院ね。あと一人よ」
コルル「ありがとね。学校まで休んで手伝ってくれて」
しおり「なーに行ってるの、そんなのあたりまえじゃない。コルルだって一刻も早く助けたいでしょ?」
コルル「う、うん」
しおり「なら決まり。」
フェイン「ふっ、弱そうなガキね」
271 = 1 :
清兵衛「ウイガル!!」ゴオオオ
コルル「え?」
しおり「きゃあああ」ドーン
清兵衛「いたぜ! 本の持ち主!」
フェイン「さあ、おとなしく本を燃かせて!」
フェイン「王になるのは私なの!」
コルル「王……」
「ぐ……」「いたい……」「ぐおお……」
コルル(この人が王……!?)
しおり「こんな街中で……コルル、走るよ! 人のいないところに!」
272 = 1 :
廃ビル――
しおり(今コルルが使える呪文と言ったらサイフォジオのみ……)
しおり(とてもじゃないけど戦えない……!)
しおり(ゼルク……ううん、あれは使わないって決めたの。何があっても絶対に使うもんですか!)
しおり「コルル、スキをついて逃げるわよ」
コルル「え……」
しおり「私たちはまだやることがある。ここでやられるわけにはいかないわ」
しおり「とりあえずもっと奥にいくわよ」タッ
273 = 1 :
フェイン「こんなところに逃げて……死ぬのは同じなのにね」
ゼオン「お前がな」
フェイン「!! 誰……ぐおお」ドゴッ
ゼオン「はあ、オレも過保護だな……」
フェイン「くう、仲間がいたのか!? 清兵衛!」
清兵衛「ウルク!!」ヒュバッ
ゼオン「フン」
フェイン(な……こいつ、高速移動をしている私を目で追って……)
ゼオン「さすがのオレでもこの速さほどに動けないが、バカ正直に突っ込んでくるんじゃ、カウンターなどわけもない」
ドゴ―ン!!
274 = 1 :
フェイン「げ……ほ……」ドサッ
清兵衛「……!? は……? 一体何が!?」
ゼオン「あのスピードで殴られたからな。もう立てんだろうな」
ゼオン「さあ、さっさと本をよこしな!」ライター、シャキーン
清兵衛「う、うわああ」
メラメラ
コルル「? ……! あの人は……」
275 = 1 :
コルル「あ、あの……」
ゼオン「!!」
コルル「また、助けてくれたの……?」
ゼオン「……勘違いするな。たまたま通りかかっただけだ」
コルル「ありがとう。えっと……」
ゼオン「……そういえば言ってなかったな。ゼオンだ」
コルル「ありがとう、ゼオン。……ゼオンは強いね」
276 :
実際本が近くにないというだけで凄まじいアドバンテージなんだよな
まあそれで戦えるのなんて限られた魔物だけなんだろうが
277 = 1 :
コルル「もしゼオンが王様になったら、優しい王様になってくれる?」
ゼオン「……?」
コルル「ゼオンみたいな魔物が王様になってくれたら、こんな苦しい戦いしなくてすんだのかなって思うの……」
ゼオン「この戦いを……」
コルル「うん……」
ゼオン「断る」
コルル「え……?」
278 = 1 :
コルル「で、でもゼオンなら……」
ゼオン「なぜオレがお前ごときに命令されねばならん?」
コルル「……っ、そ、そうだよね……」
ゼオン「そんなになくしたいならお前がすればいいだろう」
ゼオン「優しさならオレよりもお前のほうが上だろうが」
コルル「む、無理だよ……私弱いし……」
ゼオン「面倒な奴だな。本当に弱いのか試してみるか? お前にあったトレーニングを少しだけなら教えてやってもいい」
コルル「私の……?」
ゼオン「それをして弱いんだったら潔くあきらめろ。やってみるか?」
コルル「……ははっ、やっぱりゼオンは強いや」
ゼオン「……は?」
コルル「だってゼオンは優しいもん」
ゼオン「…………フン。勘違いも甚だしいな」
279 = 1 :
ゼオン「じゃあな、オレは帰るぞ」
コルル「うん……ありがとう。……あ、あのさ」
ゼオン「なんだ」
コルル「トレーニングもするけど、もしよかったら一緒に遊ばない?」
コルル「そ、その……私まだ引っ越したばかりで……」
ゼオン「…………」
コルル「い、いやならいいの! お姉ちゃんが学校の時は一人だから……」
ゼオン「……まあ、オレが本当に暇な時ならな。ちゃんとトレーニングはするようにな、また今度行ってやる」シュンッ
コルル「……消えちゃった……」
しおり「ふふっ、よかったね! コルル!」
コルル「うん!」
280 = 1 :
あれから数週間がたった。
公園――
コルル「ティーナちゃん、ゼオンが帰ってきたよ、お茶の準備しなきゃね」
コルル「はい、召し上がれ」
ゼオン「……」
ゼオン(空のコップ……)
ゼオン「それより、コルル。ちゃんとトレーニングはしたのか?」
コルル「うん、ちゃんとやったよ! それよりどう? お茶の味は?」キラキラ
ゼオン「…………ああ……おいしいな」
コルル「ふふっよかった。ゼオンのために心を込めてつくったんだよ」
ゼオン(……なにを? コップをか……?それはすごいな……)
ゼオン(それにしても遊ぶっていうのはこういうことなのか……?)
281 = 1 :
ゼオン(オレは今まで誰かと遊んだことがない……)
ゼオン(遊ぶとすれば、イメージトレーニング、読書、一人チェス、一人おにごっこ……)
ゼオン(こんな遊びはしたことないな……)
ゼオン(楽しいのか、これ……)
コルル「ふふふ」キラキラ
ゼオン(……楽しそうだな……)フッ
ゼオン(……!? これは……)
ゼオン(魔物の気配……来たか……)
282 = 1 :
ゼオン「すまない、コルル。少しぬける」
コルル「えっ、すぐに帰れる?」
ゼオン「……わかった。約束しよう」タッ
――――
学校――
エシュロス「ははは、やっちまえ!」
進一「グランセン!!」ドカーン
ゼオン「!?」
ゼオン「あいつら……学校を壊して……」
エシュロス「! 誰だ!?」
進一「ひいいいいい」
エシュロス「おい! どうした!?」
進一「目がこわいよおお」
エシュロス「…………」
ゼオン「…………」
283 :
ジガディラス・ウル・ザケルガ!!
284 = 1 :
エシュロス「なるほど、魔物か……。はるばる北海道から来たかいがあったぜ」
ゼオン「悪いがさっさとすませるぞ。待たせてるんでな」ギロッ
進一「ひいいいい」
エシュロス「臆するな! オレ様は魔物の中でもエリートだ!」
エシュロス「使える呪文もすでに八個。負けるわけがない!」
ゼオン「……ほう」
ゼオン「くっくっく、八個ねえ……」
285 = 1 :
進一「話し合えばなんとか……」
エシュロス「そんなのムダだ! 話したことがあるだろ!? オレと同じ力を持ったやつがオレを倒しに来ると!」
エシュロス「あいつがそうだ!」
エシュロス「戦わないとオレがいなくなるぞ! オレの力なくしてお前、ママの願いが叶えられるのか!?」
進一「! そうだ! 僕はママが天国で心配しない大人になるんだ!」
エシュロス「お前さえやる気になれば、負けることなどない! 私は……私は……エリートなのだ!!」
進一「グランダム!!」バンッ
286 :
エシュロス「フッ、もろかったな! どんな魔物か知らんが、オレ様にたてつこうってのは十年早いんだよ!!」
ゼオン「格好つけているところ悪いが、こんな単調な攻撃簡単によけられるんだよ」
エシュロス「なっ、背後に!! 進一、防御だ!」
進一「ク……クレイシル!」バッ
ゼオン「はっはっは、防御呪文とはおもしろいやつだ。何がしたいんだ?」
エシュロス「ぐうう、進一! 攻撃だああ!!」
進一「グランガルゴ!!」ズガガガ
287 = 1 :
ゼオン「フッ」シュン、シュン
進一「近づくな! クレイド!!」ズルア
ゼオン「」ヒョイ
進一「グランバオ!!」ドガアア
マント「くるるん」
エシュロス「なにをやっている進一! なんでこれだけの呪文を持っていながらあいつ一人を止められない!!」
エシュロス「しかもあいつはパートナーさえいないんだぞ!?」
ゼオン「くっくっく、安心しろ。お前面白いやつだからサービスにオレのパートナーを呼んでおいてやったぞ」
288 = 1 :
進一「グ、グランセン!」ドドド
ゼオン「ふん」クルン
エシュロス「生身で突っ込んできた!?」
ゼオン「」ブンッ
エシュロス「ぎゃああああ」ドカーン
エシュロス「痛い……なんてパンチだ……」
ゼオン「はっはっは」てくてく
エシュロス「くるなああ、進一!」
進一「グランクラッグ!!」ゴバア
ゼオン「おっと」ヒョイ
ドゴ―ン!
エシュロス「がはあああ」
289 :
安定のクソ雑魚エリート
290 = 1 :
エシュロス「っ……痛え……」
ゼオン「どうした、エリート。呪文も使わない相手にもうグロッキーか?」
進一「エシュロス! 手を前に! 最大呪文だ!!」
進一「グランバイソン!!」ドン
清麿「ザケル!!」ドカーン
進一「なっ! そんな……最大術が……」
ゼオン「くっくっく、やっと来たか……」
291 :
一人おにごっことはなんぞや
292 :
土のない場所でどう戦うつもりなのかよく分からないエリート
293 = 1 :
ゼオン「おい、人間!」
進一「ひ……」
ゼオン「お前、学校を壊すことで母親が心配しない大人になるとかいっていたが、本当にそうおもってるのか?」
進一「っ……学校は悪いところなんだ! 壊さなきゃいけないんだよ!」
ゼオン「それ、お前の母親が言っていたのか?」
進一「……え……」
ゼオン「そこの魔物が言っていたことをバカみたいに鵜呑みにしていただけじゃないのか?」
進一「それは……」
清麿(オレがいない間に何があったんだろう……)
294 :
>>291 ゼオンって髪の毛から使い魔みたいなの出せるしうまく操る練習をしてたんじゃない?
295 = 1 :
エシュロス「黙れ! 進一、攻撃だ!!」
進一「で、でも」
エシュロス「何を迷ってる!? お前また一度決めたことを投げ出す気か!?」
進一「う……で、でも……」
エシュロス「くそがあ! 今までそのうじうじした態度でいじめられてのがわからねえのか!?」
エシュロス「お前はオレの言う通り動いてりゃいいんだ! そうすりゃママも喜ぶんだよ!」
エシュロス「お前のような奴は何も考える必要ねえんだよ!」
清麿「てめえ……!!」
ゼオン「ふははははは!」
進一「!?」
296 = 1 :
ゼオン「本当に面白いなあ、お前らは。お前らみたいなのを見てると徹底的につぶしたくなる。くっくっく」
エシュロス「なっ!」
ゼオン「一つ言えるとしたら、誰かの言いなりになってる間お前の母親は絶対に微笑まねえな」
進一「!」
ゼオン「まあいい。どうやら、お前の呪文八個はすべて披露してくれたようだ」
ゼオン「だったら、今度はこっちが見せてやろう」
ゼオン「オレの覚えている呪文は九つだ。ちゃんとじっくり鑑賞するんだな」
エシュロス「……九つ……?」
ゼオン「さあ、清麿! 当てるなよ? 全てみせてやれ!!」
清麿「あ……ああ。ザケル!!」ドカーン
297 :
なんかゼオンがぬるくなってるように見える
もっと冷血ってのイメージがある
298 :
回りの影響で角が少し丸くなったんでしょ
299 :
好戦的を気取ってるツンデレ主人公みたいな感じ
好き
300 :
まあ原作じゃあこんなに誰かと交流してないだろうしな
昔のデュフォーとじゃあ温かさとかはないだろう
みんなの評価 : ★
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