元スレ京太郎「俺が三年生?」玄「私の、育ててほしいな」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
301 = 246 :
明華
302 :
ユキ
303 :
ネリー
304 = 283 :
ユキ
305 = 1 :
コンマ
ネリー:1-20 61-80
明華:41-60
ユキ:21-40 81-00
ぞろ目:?
直下
306 = 291 :
あ
307 = 246 :
あ
308 = 1 :
ネリーで了解
んじゃ、次回は
『三年、夏、積み重ねてきたもの』です
それじゃ、サラダバー
313 = 281 :
おつ
319 :
サラバダーかシンかっこいいよな
322 :
一週間の空きとは珍しい
323 :
雪が降っても雨が降ってもこの時期は仕事が増えるね!
というわけで朝っぱらからやります
324 = 1 :
・三年、夏、積み重ねてきたもの
「おかえり、サトハ」
智葉「中々骨のある相手でした」
「参ったなぁ、どれもこれもスカウトしたくなってくる」
智葉「少しは我慢してください」
「いや、私我慢弱いから」
智葉「そこまで自信満々に言いますか」
ネリー「今日は控えめだったね」
智葉「そんなことはない。相手も私も真剣だったさ」
ネリー「いいけどね。ネリーの活躍の機会が増えたから」
智葉「だが思うように点数が伸びなかったのも確かだ」
ハオ「30000点もとれば十分なのでは?」
智葉「本当は50000ぐらいは取りに行くつもりだったんだ」
明華「ははぁ、それだけ相手が強かったと」
智葉「ああ、楽しい試合だった」
「あー、せっかく我慢してるのにそういうこと言っちゃう」
ハオ「我慢してたんですか。驚きです」
明華「してたんですねぇ」
「君達さ、確かに我慢弱いって言ったけどね……もう少し労わってくれてもいいじゃない」
智葉「そういえばメグは?」
ネリー「あれ、どこいったんだろ?」
ハオ「メガンならお昼を買いに行きました」
ネリー「え……」
明華「これはまたお昼はインスタントラーメンですかね?」
325 :
朝から来てた
326 = 1 :
漫「も、戻りました~」コソッ
洋榎「なんでコソコソしとんねん」
絹恵「そや、プラス収支だったやん」
由子「もっと胸張ればいいのよー」
漫「でも、そのプラスも10000いかなかったですし……」
恭子「そこまで、あんま謙遜しすぎると嫌味になるで」
漫「は、はいっ」
恭子「役目はしっかり果たしたし、正当な評価はちゃんと受け取っとけばええやん」
「とか言いながら~、末原ちゃん、一喜一憂してたんよ? この前も今日も」
「ふふ、ホンマ後輩思いやわぁ」
恭子「……」
漫「……」
漫(あ、なんかこの後の展開が見える……)
洋榎「天丼やなぁ。芸がないというかなんというか」
由子「しょーもないボケをかましてる洋榎もどっこいどっこいなのよー」
洋榎「ちょっ、ゆーこまで!? ……きぬぅ」
絹恵「あはは……」メソラシ
洋榎「味方なしかいっ」
327 = 1 :
成香「やってしまいました……」
爽「うちの一人沈みかー」
誓子「でも、いつも通りといえばそうなんだけどね」
揺杏「プラスに盛り返すのは大体爽とユキだもんなー」
成香「うう……」
誓子「ま、まあ……もともとはユキを目立たせようと思って始めたことだし、ね?」
爽「ちゃっかり私も目立っちゃうけどね!」
誓子「よし、私たちももうちょっと頑張ろう」
由暉子「……」
成香「ゆ、ユキちゃん?」
由暉子「最下位からの逆転劇……かっこいいです!」
揺杏「いや、だからそれいつも通りだってば」
328 = 1 :
優希「やってやったじぇ!」
京太郎「おーよしよし、頑張ったなー」ナデナデ
優希「せんぱーい」パタパタ
和「なんだか距離が……」ムッ
咲「いつもより近い……」グヌヌ
まこ「なにがあったんじゃかの」
久「うーん、これはあれね……犬と飼い主」
まこ「そういえば見事に餌付けされてたのぅ」
久「なんにしても智葉相手に収支プラスで帰ってきたんだから、ご褒美は上げた方がいいかしら?」
優希「それならスペシャルタコスがいいんだじぇ!」
329 = 1 :
久「あら、聞こえてたの」
優希「タコスとなれば聞き逃せないんだじぇ」
まこ「そがぁなことは言っとらんけぇの」
京太郎「スペシャルってな……普通に買ってきたやつしか置いてないぞ?」
優希「えー? 手作りのはー?」
京太郎「ない」キッパリ
優希「じぇっ!?」
優希「そんな……こんなのってないじぇ……」ズーン
久「騒いだり落ち込んだり忙しいわねぇ」
京太郎「正直落ち込まれると罪悪感が……」
まこ「悪いことはしとらんはずじゃがの」
和「あのっ」
330 = 1 :
久「発言を許可します」
京太郎「なにその議会スタイル」
久「雰囲気」
まこ「こら、話を進めんか」
和「この前みたいに作ってこればいいと思います。私も手伝いますから」
京太郎「あー、それな」
和「ダメ、ですか?」
京太郎「ダメっていうか……」
京太郎(この前はたまたま場所を確保できたからなんだよなぁ)
咲「私も手伝うよ」
京太郎「お前も?」
咲「うん、大将戦まで時間あるし」
京太郎「そりゃいいんだけどよ……」
331 = 1 :
京太郎(材料はいいとして場所が……って、これ前もやったな)
京太郎(この前みたいにはやりんに頼るわけにはいかないし)
京太郎(店の厨房貸してくれったって無理だし……いや、待てよ?)
京太郎「物は試しか……よし、俺に任せとけ!」
和「あ、先輩っ」
咲「京ちゃん!」
久「あーらら、結局二人とも置いてった」
まこ「ほんにまぁ……さて、わしもいくかの」
久「頼んだわよ、まこ。信じてるから」
332 = 1 :
京太郎「う~~タコスタコス……ってこれ前もやったな」
誓子「えっと、なにしてるの?」
京太郎「タコスを求めて全力疾走するごく普通の男子生徒」
誓子「自分でごく普通って言うのはどうかと思うんだけど」
京太郎「しいて違うとこをあげるなら……おもち好きってとこか?」
誓子「おもち、好きなの?」
京太郎「あー……いや、聞き流してくれ」
誓子(おもち、好きなんだ)
誓子(今度持って行ってあげようかな)
京太郎「ところでお前、今暇? だったら付き合って欲しいんだけど」
誓子「付き合って!? あ、それはその……」
京太郎「いや、暇じゃないならいいんだけど。別に他のやつでもいいし」
誓子(なにそれ、暇な時に体が空いてる女の子が良いってこと!?)
誓子(一瞬でも期待した私がバカみたいじゃない……!)
333 = 1 :
京太郎「せっかくだし、買い物を手伝ってくれないかなって」
誓子「あ……そ、そうだよね!」
京太郎「で、結局どうなのよ」
誓子「ごめん、これから試合だから」
京太郎「あ、そっか。次鋒だもんな」
誓子「本当は手伝ってあげたかったんだけど」
京太郎「いいって、ダメもとで声かけただけだから」
誓子「うん、今度おもちご馳走するから」
京太郎「おもち!?」
京太郎(ご馳走するって……まさかそういうことなのか!?)
京太郎(いや待て、こいつの胸はお世辞にも……)
京太郎「気遣いはありがたいけど……無理すんな」フルフル
誓子「ねえ、なんか今イラッとしたんだけど気のせいかな?」
334 = 1 :
みさき『四校全てステージに揃いました』
みさき『次鋒戦、スタートです』
誓子(いくらユキと爽が稼ぐって言っても、いきなり50000の失点は厳しいよね)
誓子(せめて私が少しでも稼げればいいんだけど……)
由子「ツモ、2000オールなのよー」
誓子(早速2000の失点……やっぱり厳しいかな)
まこ(姫松の先制……いきなり稼いでいく気か)
まこ(こっちも稼いでおきたいとこじゃが……さて)
ハオ「……」
まこ(銀メダリストがどう動くか)
まこ(また見慣れない河……中麻はルールが結構違うようじゃがの)
ハオ「――和(フー)」
ハオ「ツモ、600・400」
まこ(ツモのみ……また不可解な)
まこ(やれやれ、なーんも見えんのぅ)
335 = 1 :
揺杏「今のわけわかんないな」
由暉子「リーチはともかく、平和や一盃口まで……」
成香「不可解極まりないです」
爽「うーん、点数調整ってわけでもないだろうし」
由暉子「臨海の次鋒は中国からの留学生でしたっけ?」
爽「だとしたらそれかなぁ」
揺杏「それってどれさ」
爽「ほら、日本とは色々ルール違うらしいし」
成香「慣れているやり方で打っているということでしょうか?」
揺杏「だとしたらもったいないよなー。それで得点落ちてるわけだし」
由暉子「でも、自分のスタイルを貫き通す姿にはロマンを感じますねっ」
揺杏「ユキが目をキラキラさせてる」
爽「ま、手も光っちゃうしね」
揺杏「なにそれ」
336 = 1 :
久「思ったとおり苦戦しそうね」
和「臨海の次鋒は極めて非効率的な打ち方をしていますね」
久「でもそれが彼女のスタイルだとしたら?」
和「……部長みたいに、ですか?」
久「そゆこと。中国のルールだとリーチはなし、役だってこっちにないのも色々あるみたいだしね」
和「むこうのルール的には合理的なんでしょうか、あの打ち方」
久「細かいとこまではわからないけど、多分ね」
和「なるほど……」
優希「タコス……」シオシオ
咲「優希ちゃん、しっかり」
久「それはともかくとして、京太郎はまだかしらね?」
337 = 1 :
「うーん、皮の具合は問題なし。具の方は少し装飾過多だけど見栄えは悪くない……どっからどう見ても見事なクレープだね」
「いやぁ、あんた筋いいよ」
京太郎「そっすか? じゃあ約束通り……」
「ああ、一時間くらい休憩してるから、好きに使っていいよ」
京太郎「ありがとうございますっ」
京太郎「よし、どうにか場所は確保できた」
京太郎「ダメもとで頼んでみたけど、案外いけるもんだな」
京太郎「あとはちゃちゃっと作って食わせるだけか」
「ねぇ、なにしてるの?」
京太郎「悪いけど今は閉店中――って、またお前か」
ネリー「むっ、またってなにさ」
京太郎「お前も例によって暇なやつだってことだ」
ネリー「じゃあキョウタロウはなにやってるのさ。泥棒?」
京太郎「おまっ、人聞き悪すぎだろっ」
ネリー「お金に困ってるなら少しぐらいネリーが援助してもいいよ?」
京太郎「……熱でもあるのか?」
ネリー「どうしてさ」
338 = 1 :
ネリー「サトハもキョウタロウも失礼だよね」
京太郎「いや、あいつだって心配してたんだろ、多分」
ネリー「でも慰謝料はもらいたいよね。ネリー、傷ついちゃったし」
京太郎「おう、嘘にしても泣き真似ぐらいは添えたらどうだ」
ネリー「うえーん」
京太郎「演技であることを隠そうとすらしない潔さ!」
ネリー「じゃあ慰謝料ね……はい、どうぞ」
京太郎「手持ちはそんなにないぞ」
ネリー「なら撫でてくれるだけでいいよ」
京太郎「お前な……」ポンポン
ネリー「んっ」ピクッ
京太郎「甘えたいなら素直にそう言えよな」
ネリー「そう言ったら素直に甘えさせてくれるの?」
京太郎「さぁ、どうだろうな」
ネリー「ほら、やっぱり」
京太郎「冗談だ。手が空いてる時はいつでもオーケーだ」
ネリー「むっ、騙したんだ。また慰謝料請求してもいい?」
京太郎「はいはい」ナデナデ
339 = 1 :
ネリー「クレープ屋さんなのにタコス作るの?」
京太郎「俺は少しの間場所を借りるだけだ。店番をするわけじゃない」
ネリー「これってヤタイってやつだよね、日本のお祭りとかである」
京太郎「まぁ、これは移動式だけどな」
ネリー「移動式?」
京太郎「ごろごろーって引いていけるんだよ」
ネリー「ああ、ラーメン屋さんみたいなやつ。メグに連れられて食べたことあるよ」
京太郎「そうそう、そんなの」
ネリー「プァーって鳴らしたりしないの?」
京太郎「クレープ屋にチャルメラはありません」
京太郎(てか鳴らしながら移動してるラーメン屋もあんま見かけないけど)
340 :
ネリー可愛い
341 = 1 :
ネリー「それにしても、タコス作れるなんてメキシカンに友達でもいるの?」
京太郎「メキシカンの友達はいないけど、うちのちっこいのがタコス好きで」
ネリー「ふぅん、じゃあタコス作るのもその子のためなんだ」
京太郎「今日の試合で頑張ったからな」
ネリー「……もしかしてキヨスミの先鋒?」
京太郎「じぇいじぇい言ってるあいつな」
ネリー「いつもタコスあげてるの?」
京太郎「色々世話が焼けるやつなんだ。ま、手のかかるやつほどかわいいってのもあるけど」
ネリー「……クレープ食べたい」
京太郎「今は閉店中だって」
ネリー「食べたい、作って」
京太郎「いや、だから」
ネリー「作って、作れってば」
京太郎「……」
342 = 1 :
メグ「ただイマ戻りマシタ!」
智葉「お帰り」
明華「おかえりなさい」
「その袋は……もしかしなくてもインスタントか」
メグ「今日は大量デス!」
明華「予想が大当たりですねぇ」
メグ「ネリーは?」
智葉「散歩中だ」
メグ「ラーメンの前の腹ゴシラエというわけデスカ」
智葉(いや、食事の前に食事をして備えてどうするんだ)
「さて、どれにしようかな~」
明華「あ、これは食べたことないですね」
智葉「こうもカップ麺が続くと栄養が偏りそうだが……私はこれをもらおう」
343 = 1 :
ネリー「わっ、おいしい」
京太郎「満足か? さすがにこれ以上は作らないからな」
ネリー「いいよ、だってネリーのために作ってくれたんだもん」
京太郎「まったく、わがままなやつめ」ワシャワシャ
ネリー「ん……」
京太郎「そういや、お前もチームメイトのことは心配しないのな」
ネリー「だって、ネリーのチームメイトだし」
京太郎「大した信頼、いや自信か」
ネリー「それ言うんだったらキョウタロウだって心配じゃないの?」
京太郎「まこっちゃんだったら大丈夫だろ」
ネリー「そっちは大した信頼だね」
京太郎「まぁな。俺は自分で戦ってるわけでもないし」
ネリー「だからタコス作ってるんだね」
京太郎「そういうことだ……そうだ、まだ腹に空きはあるか?」
ネリー「クレープもう一個ぐらいなら」
京太郎「じゃあ大丈夫だな。せっかくだしタコス食べてけよ」
344 = 1 :
ハオ「ロン、8000」
ハオ(順調ですね)
ハオ(私の打ち方は日本のルールからみれば非合理的でしかない)
ハオ(それでも、そこには私が積み重ねてきたものがある)
ハオ(ならば、それを貫き通すまでです……!)
まこ(わりゃあ、しっかり取っていきよる……!)
まこ(まったく、そもそも土台が違うけぇ、暗中模索もいいところじゃ)
由子「ロン、5200」
誓子(うーん、なるべく気を付けてはいたんだけど、やっぱり取られちゃったな)
誓子(厳しいなぁ)
まこ(じゃがの――)
誓子(だけどね――)
345 = 1 :
『頼んだわよ、まこ』
『じゃあ頼むわ、まこっちゃん』
まこ(曲がりなりにも積み重ねてきたものは、あるけぇ)
『今月の新作できましたっ』
『おー、エロかわって感じでいいね!』
『そうでしょうか、ちょっと過激すぎる気も……』
『私は着るのが楽しみですけど』
『ええっ』
誓子(ちっぽけだけど、積み重ねてきたんだから……!)
まこ(このままで終われるわけないじゃろうが……!)
誓子(もうちょっと、もうちょっとだけ頑張ってみようかな)
346 = 1 :
まこ『ツモ、6000・3000!』
久「うんうん、来た来た」
和「染谷先輩、調子が良くなってきたんでしょうか?」
久「あら、完全デジタルな打ち方でも体調の良し悪しは影響するの?」
和「打ってるのはあくまでも人間ですから」
久「ま、そうよね」
久「でも、調子が悪かったわけじゃないと思うのよ」
和「じゃあ打ち方を変えたとかですか? そんな風には見えないですけど」
久「あえて言うなら気合ね」
和「それはさすがに納得できません」
久「じゃあもうちょっと現実的に……そうね、慣れたとか?」
和「それならまだ……」
京太郎「ういーっす、タコスがきたぞー」
優希「タコスっ」ガバッ
咲「わっ」
347 = 1 :
誓子『き、来たっ……ツモ! 8000・4000!』
揺杏「お、案外イケそう?」
爽「いやー、どうだろうね。取られた分を取り返したって感じだし」
成香「ごめんなさい、私がもっと頑張っていれば……」シュン
爽「チームプレーは持ちつ持たれつ。きっとカバーしてくれるよ、揺杏が」
揺杏「え、そこでこっちに振るの」
由暉子「でもこの流れ……誓子先輩が輝いて見えます」
爽「んー、ユキがそう言うならそうなのかもね」
揺杏「そのこころは」
爽「ほら、時々左手が光るし」
成香「そうなんですか?」
由暉子「半荘に一回ぐらいは」
揺杏「あー、必殺技みたいな?」
由暉子「それ、いいです!」
揺杏「あらま、採用されちゃった」
348 = 1 :
みさき『次鋒戦、終了です』
理沙『みんな頑張った!』プンスコ
みさき『あの、もう少し具体的なコメントがほしいんですけど』
理沙『う……』
みさき『う?』
理沙「有珠山と清澄!」プンスコ
みさき『はい、ありがとうございました』
まこ「ふぅ」
まこ(結局点数はほとんど変わらず……)
まこ(ほんにいたしいのぉ)
まこ(できればもうちぃと稼いでおきたかったがの)
まこ「後は任すか。うちの部長に」
349 = 1 :
というわけで終了
安価取りたいけど人いますかね?
350 :
ここにいるぞ!
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