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    元スレ八幡「初詣?」小町「うん!」

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    352 :

    怒ってんの?

    353 :

    雪乃「え?」

    結衣「えっ?」

    八幡「…………あれ、海老名さんだったのか」

    姫菜「うん。新学期になってからも反応薄いし、もしかして気付いてなかったのかなーって思ったけど」

    八幡「ああ。全然気付かなかった」

    八幡(だけど今思い返してみると、その時のことを探るような言動が結構あったな)

    姫菜「ふふ、ヒキタニくん格好良かったよ。手を引っ張られた時はドキドキしちゃった」

    八幡「あ、いや…………」

    姫菜「もともとヒキタニくんは悪くない人だと思ってたんだけどさ、あれがきっかけだったよ」

    八幡「…………」

    姫菜「そこから段々気になってきてさ。教室でもつい目で追っちゃったり、誰かと会話してるのを耳傾けたり」

    八幡「え、海老名さん…………」

    姫菜「気が付いたら、ヒキタニくんの存在がすっごく大きくなってた」

    八幡(な、なんだこの流れ……まさか、こんなところで…………)

    姫菜「約束通り言わせてもらうね。ヒキタニくん…………ううん、比企谷八幡くん」

    八幡(止めようとした。だけど海老名さんの真剣な眼差しに身体が動かない。海老名さんはついに決定的な言葉を放つ)

    姫菜「私は、あなたが好きです」

    354 :

    奉仕部で告白する!?

    355 :

    >>354
    川に橋がなかったら奉仕部を橋にしてでも渡るさらにその上でビリー・ジーンを踊りまくる
    >>1とはそういう男だ

    356 :

    奉仕部のいないところで告白するのはフェアじゃないと考えたんだろ
    雪乃も結衣も告白する気があればその場で言えるわけだしな
    言えないならその程度の気持ちだというだけの話

    357 :

    奉仕部を決壊させた責任から、まずは奉仕部を修復してその上での宣戦布告とは、良く動くね
    …葉山は海老名さんの爪の垢でも飲んだら?って思ったが、この>>1のSSで葉山出て来た事あったっけ?

    358 :

    偽告白の件では海老名さんにも「ヒキタニ君ならこう動いていくれるだろう」と予見していた部分があると思うので、八幡が斜め下の行動を取った結果、
    葉山グループや他の生徒たちから非難されたり、奉仕部の関係がこじれても構わないという未必の故意が海老名さんにもあったと思う。

    今回の奉仕部での告白は、好意的に解釈すれば>>357の言う通りだと思うけど、計算高い海老名さんのことだから、面前で八幡が告白されても
    自分の立場や想いを明らかにしていない奉仕部女子は動けないということを見越した上での奉仕部女子に対する牽制にも思える。

    359 :

    なんだこのうるせえやつら

    360 :

    乙乙~
    いいとこで終わらせやがって...

    361 :

    ただの読者サマだっちゃ

    363 :

    腹抱えて笑える長文をNGなんてもったいない

    364 :

    まだか?
    はーやーくー

    365 :

    八幡(部室内に静寂が訪れる。俺は言葉が出てこなかったし、雪ノ下と由比ヶ浜は目を丸くしていた)

    八幡(そもそも何でここで言うんだ? てっきり前みたいに駐輪場で待ち伏せしてるか、どっかに呼び出しされるのかと思っていたのに)

    姫菜「あー……この場所で告白したのはヒキタニくんにとって迷惑かなと思うけど、ごめんね」

    八幡「あ、いや…………」

    八幡(俺の心を読んだかのように海老名さんが話す。そういや呼び方が戻ったな。てか俺の名前ちゃんと知ってたんだ)

    八幡「えっと…………じゃあ、ちょっと質問していいか?」

    姫菜「はいはい、どーぞー。聞きたいことあるの?」

    八幡「色々あるけど、とりあえずずっと気になってたやつを聞くわ。何で海老名さんは俺を奉仕部に残らせようとしてたんだ?」

    366 = 365 :

    姫菜「んー、申し訳ないと思ったから、かな」

    八幡「いや、だから海老名さんが原因てわけじゃないんだからそんな……」

    姫菜「あ、そうじゃなくて」

    八幡「え?」

    姫菜「ヒキタニくんさ、奉仕部好きでしょ?」

    八幡「う…………」

    八幡(答えにくいことをストレートに聞いてくるなぁ。しかしごまかす状況ではないか。なるべく雪ノ下達から顔をそむけながら答える)

    八幡「まあ、そうだな」

    姫菜「そんな奉仕部内が微妙になってて辞めるだの辞めないだのの時ってさ、結構心弱ってたんじゃない?」

    八幡「……かもな」

    姫菜「そんな時に告白するのなんて、何か違うかなーって」

    八幡「弱ってるとこにつけ込むみたい、ってことか?」

    姫菜「そんなとこかな。それじゃあフェアじゃないでしょ」

    八幡「フェアって…………別に誰かと勝負してるわけでもないだろ」

    姫菜「してるといえばしてるかも」

    八幡「え?」

    八幡(俺は意味がわからず聞き直したが、海老名さんは俺から雪ノ下達の方に向く)

    367 = 365 :

    姫菜「結衣、雪ノ下さん、私はヒキタニくんが好きだよ」

    結衣「…………」

    雪乃「…………」

    姫菜「ごめんね不意打ちみたいなことしちゃって。でも、本気だから」

    結衣「姫菜…………」

    雪乃「海老名さん…………」

    姫菜「二人は、どうするの?」

    結衣「…………」

    雪乃「…………」

    八幡(どうするのって…………おいおい海老名さん、まるで二人が俺のことを好きみたいじゃないか)

    雪乃「…………そうね。いつまでもこのままではいられないと思ってはいたわ」

    結衣「ゆ、ゆきのん……」

    雪乃「由比ヶ浜さん。私達には避けられない、いつか通らなければいけない道なのよ。それが今来たというだけ」

    結衣「う…………」

    雪乃「ならば、もう決着を付けにいきましょう。大丈夫よ、私達なら」

    結衣「…………うん!」

    八幡(なんだなんだ、いったい何の話だ?)

    雪乃「比企谷くん」

    八幡「お、おう」

    八幡(いきなり話し掛けられて戸惑う。なんだよ、由比ヶ浜と海老名さんと話してる最中っぽいのに)

    368 :

    偽告白の件では海老名さんにも「ヒキタニ君ならこう動いていくれるだろう」と予見していた部分があると思うので、八幡が斜め下の行動を取った結果、
    葉山グループや他の生徒たちから非難されたり、奉仕部の関係がこじれても構わないという未必の故意が海老名さんにもあったと思う。

    今回の奉仕部での告白は、好意的に解釈すれば>>357の言う通りだと思うけど、計算高い海老名さんのことだから、面前で八幡が告白されても
    自分の立場や想いを明らかにしていない奉仕部女子は動けないということを見越した上での奉仕部女子に対する牽制にも思える。

    369 :

    キツくなったらやめていいのよ

    371 :

    元々サキサキというニッチな分野でウケた奴に多くを求めるのは酷な事だよ
    悪い事は言わないからエタらせろよ

    373 :

    >>368
    この人いきなりコピペし出してどうしちゃったの?

    374 :

    気に入ったんじゃね

    375 :

    画面の前でニヤニヤしてんだろうな…
    心底気持ち悪い

    376 :

    何で俺ガイルssにはいつも評論家気取ってる奴が湧くんだ?

    377 :

    1幡の書くもんが好き

    378 :

    雪乃「私はあなたが好きよ」

    八幡「………………は?」

    雪乃「だからあなたが傷付くのは嫌だったし、演技とはいえ海老名さんに告白した件は必要以上に責めてしまったわ。ごめんなさい」

    八幡「え? え?」

    八幡(雪ノ下が、俺を?)

    雪乃「さ、次は由比ヶ浜さんの番よ」

    結衣「う、うん」

    八幡(ちょ、ちょっと待ってくれ。今混乱してて…………)

    結衣「ヒッキー。あたしヒッキーのことが好き」

    八幡「…………っ!」

    結衣「何だかんだ言っても人に優しいヒッキーは好き。でも、自分に優しくないヒッキーは嫌。胸が苦しくなるの」

    八幡(ゆ、由比ヶ浜まで…………)

    姫菜「あはは、ヒキタニくんモテモテだねー」

    八幡「…………いや、笑い事じゃないだろ」

    姫菜「そうだね。でも今まで思いも寄らなかったって表情だったから、つい」

    八幡「そりゃそうだろ…………えっと、罰ゲームとかじゃ、ないんだよな?」

    結衣「違うし!」

    雪乃「私達は本気よ」

    八幡「そ、そうか…………」

    八幡(マジか…………)

    379 = 378 :

    姫菜「でもさ、こう言っちゃ何だけど、結衣も雪ノ下さんもヒキタニくんにとっては気持ち伝わりづらいと思うよ」

    結衣「う…………」

    雪乃「そう……かしら?」

    姫菜「端から見てるとわかりやすいけどね。特に結衣はバレバレだし」

    結衣「うえぇ!?」

    姫菜「以前からヒキタニくんの方をチラチラ見てたし、何かあるとすぐ話題に出すし」

    結衣「ストップストップ! これ以上だめぇ!」

    八幡「////」

    姫菜「雪ノ下さんも結構意識してるみたいだったしね。ヒキタニくんと話してる時は嬉々としてたし」

    雪乃「なっ……!?」

    姫菜「ま、ヒキタニくんはわかってなかったみたいだけど。それともわざとわからない振りしてたのかな?」

    八幡「…………わかんねえよ。わかるわけ、ない」

    八幡(海老名さんの言葉に軽く返そうと思ったが、思いのほか真剣味を帯びてしまったようだ。三人の表情が少し引き締まる)

    380 = 378 :

    八幡「ああ、いや、すまん。そっちがわじゃなくてこっちがわの問題な。俺が、誰かに好かれることなんて無えと思ってたからさ」

    姫菜「だよねー。はっきり言っても疑うんだから態度で察しろってのも無理だよね」

    雪乃・結衣「「う…………」」

    姫菜「まあだから私から言わせてもらったんだけど。でも映画デートとかしたんだから少しは意識して欲しかったなー、なんて」

    八幡「いや、海老名さんは誰ともそういう関係になるつもりはないって言ってたからさ」

    姫菜「そのつもりだったんだけどね。惚れちゃったものは仕方ないよ」

    結衣「ちょっと待ってヒッキー!」

    雪乃「え、映画デートとはどういうことかしら?」

    八幡「ああ、海老名さんと共通の見たい映画があったから一緒に見ただけだ」

    姫菜「うんうん。それだけだよ。手を繋いだりそのあとファミレスで楽しくお喋りしたりしたけど全然大したことじゃないし」

    雪乃「なっ……!」

    結衣「ヒ、ヒッキー!! どういうこと!?」

    八幡「いや、なんで俺に問い詰めるの?」

    381 :

    俺こういう便乗告白するSSの雪ノ下や由比ヶ浜が大嫌い

    382 :

    ガンガン煽っていく海老名さん

    383 = 381 :

    >八幡「いや、なんで俺に問い詰めるの?」

    これすべてのSSヒロインに言ってやりたいけど、雪ノ下と由比ヶ浜には一晩中枕元で繰り返し続けてても足りないと思うの

    384 :

    乙乙~
    そういう展開なんだからしゃーない

    385 = 378 :

    姫菜「まあまあ二人とも。全部私の方からしたことだからさ」

    八幡「自分で煽っておきながら…………」

    姫菜「だってさ、私は二人に比べてだいぶ出遅れちゃってるし。言葉にはしなくても二人から何らかのアプローチはされてるんでしょ?」

    八幡「…………」

    雪乃「…………」

    結衣「…………」

    姫菜「あ、あれ?」

    八幡「あんまり覚えがねえな…………というか雪ノ下に至ってはいまだに電話番号やメルアドを知らんし」

    姫菜「ええー…………私だってもう交換したしメールも定期的にしてるよ?」

    雪乃「し、仕方ないじゃない。一度タイミングを逃したらなかなか言い出せなくて…………」

    姫菜「ほら、ヒキタニくん。せっかくだから今交換しといてあげなよ」

    八幡「え、ああ。えっと、雪ノ下、交換しとくか?」

    雪乃「え、ええ。お願いするわ」

    八幡(この中では最も早く知り合った雪ノ下とようやく俺は連絡先を交換しあった)

    姫菜「うーん、しかし結衣がそこまで純情だったとはねー。もうちょっと積極的にいってるかと思ったのに」

    八幡「別に責めるわけじゃないけどさ、どっちかっていうと俺は嫌われてるんじゃないかって反応ばっかだった気がするぞ」

    結衣「うう…………」

    386 :

    >>381
    嫌いなら見なければいいじゃん
    なんでレスするの?バカなの?

    387 = 378 :

    雪乃「あの、海老名さん?」

    姫菜「ん、なに?」

    雪乃「あなたのスタンスがよくわからないのだけれど…………あなたは比企谷くんのことが好きなのよね?」

    姫菜「うん、そうだよ。あわよくば恋人同士とかになれたらなって思ってる」

    雪乃「それなのに時折私達に助け舟を出すような行為をしているのは何故なの? そもそも私達の前でなく、関係ないところで動いた方が得策ではないかしら?」

    姫菜「うーん、さっきも言ったようにフェアじゃないからかな」

    雪乃「でも恋愛沙汰は綺麗事だけではやっていけないわよ。いえ、私も経験豊富というわけではないのだけれども」

    姫菜「そうなんだけどね…………ね、ヒキタニくん」

    八幡「な、何だ?」

    姫菜「ヒキタニくんはさ、奉仕部に入って自分が変わったと思う?」

    八幡「え…………まあ、変化はあったと思ってるよ」

    姫菜「うん、だよね。もっと言えば結衣や雪ノ下さんと関わるようになって、だよね」

    八幡「………………」

    姫菜「私が好きになったのはそのヒキタニくん。結衣や雪ノ下さんのおかげで変わったヒキタニくんなんだ。なら、二人のいないとこでこそこそするのはさすがに不誠実かなって」

    388 :

    ハーレムの予感

    389 :

    >>386
    君も批判レス見たくないなら見なければ?

    390 = 378 :

    結衣「不誠実だなんて、そんな…………」

    姫菜「やー、思った以上にヒキタニくんに惚れててさ、それに優美子達を見てて考えさせられたんだよね。ちゃんと真っ直ぐに向き合おうって」

    雪乃「三浦さん?」

    姫菜「うん。だから、とべっちのこともちゃんとしてきた」

    結衣「えっ?」

    八幡「…………昨日のことか」

    姫菜「あ、とべっちに聞いた?」

    八幡「ついさっきな…………こう言うのも何だが、あいつすげえ良い男だぞ」

    姫菜「うん、知ってる。でも私が好きになったのはヒキタニくんだしねー。そもそもとべっちじゃ私の趣味を受け入れてくれそうにないし」

    八幡「おい待て。まるで俺が海老名さんの趣味を受け入れているように聞こえるぞ」

    姫菜「え、ファミレスでメメラギの話の前に言ってたじゃない。『姫菜、俺ならお前の趣味も何もかも受け入れてやれるキリッ』て」

    結衣「え、ヒ、ヒッキー!?」

    八幡「言ってねえから。否定はしないってだけだろうが。あとキメ顔もしてない」

    雪乃「コホン…………つまり海老名さんは戸部くんを…………?」

    姫菜「うん。ちゃんとお話して、断ってきた」

    391 :

    >嫌いなら見なければいい
    分かる

    >批判レス見たくないなら見るな
    ガキかよ

    392 :

    せっかくssが面白いのに数人の閲覧者が質を下げてる

    394 :

    展開が気になる
    続きまだか?

    395 :

    結衣「そ、そうなんだ…………」

    姫菜「うん。だからヒキタニくん、この前みたいにとべっちを理由にしないでね」

    八幡「…………しねえよ。戸部にも言われたしな」

    結衣「え、な、何を?」

    八幡「それは言えねえよ。戸部のためにもな」

    姫菜「うーん、いいねぇ男の友情は。また色々捗りそう…………」

    八幡「いや、他人事みたいに言ってるけど思いっきり海老名さんは当事者だからね? むしろ俺と戸部の間に入ってるからね?」

    姫菜「わかってるよー。でもあんまり空気重くするのも何だかなって」

    八幡「はあ…………」

    雪乃「それで比企谷くん。どうするの?」

    八幡「あん? 何が?」

    雪乃「あなたは今、三人の女子に告白されたのよ。それの返事に決まってるじゃない」

    八幡「……………………」

    396 = 395 :

    八幡(………………返事、か)

    八幡(今、ここで俺が言うべきことは決まってる)

    八幡「悪い、ちょっと…………」

    雪乃「『ちょっと1日考えさせてほしい』なんてヘタレたことを言ったら校内の自動販売機のマックスコーヒーを買い占めて常に売り切れにするわよ」

    八幡「…………」

    雪乃「…………」

    結衣「…………」

    姫菜「…………」

    八幡「…………ちょっと今週いっぱい考えさせてほしい」

    雪乃「はぁ?」

    結衣「もっとヘタレじゃん! 長すぎるよ!」

    姫菜「あはっ! あははははは!」

    八幡(雪ノ下は呆れ、由比ヶ浜は突っ込みを入れ、海老名さんは大ウケして机をバンバン叩く)

    八幡「し、仕方ないだろ。告白して玉砕することはあってもされたことなんか罰ゲーム以外ではねえし! それも複数同時になんて!」

    雪乃「そんなに難しく考える必要ないじゃない。自分の気持ちに素直になって『俺もずっとお前が好きだったよ雪乃』って言えばいいのよ」

    結衣「ちょっとゆきのん! なんでゆきのんが選ばれてることになってんだし!?」

    姫菜「あはは。というか今まで全然素直じゃなかった雪ノ下さんが言えるセリフじゃないよ」

    雪乃「む…………」

    398 :

    いいぞ

    399 = 395 :

    八幡「いや、まあ何ていうか……お前らの気持ちは嬉しいよ。本気で好きになってもらったことなんかねえからさ」

    雪乃「比企谷くん…………」

    八幡「…………本気、だよな?」

    結衣「だからそう言ってるじゃん! 罰ゲームとかじゃないからそんな恐る恐る聞かないでいい加減信用してよ!」

    八幡「だ、だって」

    姫菜「ヒキタニくん、信じてくれないならここで三人で『ヒキタニくんの良いところや好きになったところ』の暴露大会を始めちゃうよー」

    八幡「それは勘弁してくれ…………わかったよ、信じる」

    結衣「むー…………何か姫菜ってヒッキーの操作方法が上手い…………」

    姫菜「ふふーん、ごめんね結衣。正妻の貫禄を見せ付けちゃったみたいで」

    結衣「何でだし! あたしの方がヒッキーとの付き合い長いもん! ね、ヒッキー?」

    八幡(やめて! 私のために争わないでみんな!)

    八幡「というか一旦落ち着いてくれよ」

    結衣「むー……」

    八幡「まあ、なんだ。正直そんなポンと返事を出せるもんじゃないだろこれ。お前らだからこそ、真面目に、真剣に考えて答えを出してみたいんだ」

    400 = 395 :

    雪乃「仕方ないわね。それならじっくり考えなさい」

    八幡「ああ。すまん」

    雪乃「それと今回のことでわかったと思うけれど、あなたは自分で思うよりずっと上等な人間なのよ。昔ならいざ知らず、少なくとも今のあなたは」

    八幡「え?」

    雪乃「あなたを好きな人がいる。あなたが傷付くと嫌な人がいる。あなたに何かあると心配する人がいる」

    八幡「………………」

    雪乃「これからは、その事を心に留めてくれると嬉しいわ」

    八幡「……ああ、わかった」

    雪乃「…………では今日の部活は終わりにしましょう。もう帰っていいわよ比企谷くん」

    八幡「え? でもまだ時間は…………」

    姫菜「こらこらヒキタニくん、雪ノ下さんの赤い顔見ればわかるでしょ。もう一緒にいるだけでもいっぱいいっぱいなんだって」

    八幡「な…………」

    雪乃「よ、余計なこと言わないでちょうだい海老名さん」

    姫菜「でも否定はしないんだねー。ま、そんなわけだからここは女だけにしといてよ、ほらほら」

    八幡「お、おう。じゃあ、また明日な」

    八幡(俺は海老名さんに背中を押され、部室をあとにした。三人が少し心配でもあったが、俺が何かできるわけもない。とりあえず帰るか…………)


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