元スレ雪乃「比企谷くんを救うことになった。」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
451 :
少女Aすげえな、悪人がバッサバサと切り捨てられてく
ずっとモヤモヤしてたの晴れて気分爽快だわ
452 :
惜しむらくはsageを知らない愚か者を撃退できないことだな
453 :
すばらしい
454 :
結衣「ゆきのん…?」
結衣「ねぇ、ゆきのん大丈夫…?」
雪乃「由比ヶ浜さん…どうしたの…?」
結衣「だって…床に座り込んでからずっとブツブツ呟いていたから…」
雪乃「そう、でも大丈夫よ。気にしないで。」
どうやらあれから私は意識を途切れさせていたようだ。
私らしくもない。不覚だ。
それにしても…あの女に尽く言われてしまった。
こうまで言われるとむしろ清々しくなってしまうものね。
気分を落ち着かせた私はこれまでのことを振り返ってみた。
奉仕部が…私たちがこれまでやってきたことを…思い出していた。
455 = 454 :
雪乃「そういえば由比ヶ浜さん…
この奉仕部が最初に行った依頼はあなたのクッキー作りからだったわね。」
結衣「そうだね。私が作ったクッキーがあまりにも酷くて食べられなかったよね。」
雪乃「そうね、あれは木炭だったわ。それで私たちは何度も特訓を重ねたわ。」
結衣「でも最後は…
ヒッキーが男は女の子が作るものならなんでいいって理由で簡単に解決しちゃった。」
雪乃「それから材木…あれは置いといて戸塚くんのテニスの件ね。」
結衣「さいちゃんがテニス部を強くしたいって依頼でゆきのんはさいちゃんを扱いたよね。」
雪乃「それで途中から葉山くんたちが乱入して何故か勝負に…」
結衣「私はテニス未経験でゆきのんも途中でガス切れ。最後はヒッキーが頑張ったね。」
雪乃「続いて川崎さんの弟さんから依頼もあったわ。」
結衣「ゆきのんはサキサキと最後まで喧嘩腰で…
最後はヒッキーがサキサキのスカラシップのことを伝えて解決だったね。」
雪乃「そして忘れもしない夏の林間学校での出来事。
小学生の鶴見留美さんを助けるために、
私たちは葉山くんたちと揉めながらなんとか彼女を救う手立てを考えた。」
結衣「あれも最後はヒッキーが斜め下のやり方で終わらせたよね。」
今までのことを振り返ると比企谷くんの存在は私たちにとって大きかった。
今更彼を失うことなんて出来ない。
でもあの女は比企谷くんに告白をしに行ってしまった。
もう駄目なのだそうか…?
私たちと比企谷くんの関係はこれでおしまいなのか…?
そう思った時だった。
456 = 454 :
私の携帯からコール音が響いてきた。
それは着信不在の怪しげな連絡だった。
恐る恐る掛かってきた携帯に出るとそこからはある声が聞こえてきた。
『雪ノ下さんに言われて来たんだが…アンタが俺を呼び出したのか…?』
『はい。初めまして…じゃないですけど…私のことを知っていますか…?』
聞こえてきたのは二人の男女の会話だった。
私はこの二人の声に聞き覚えがあった。
457 = 454 :
雪乃「これは…比企谷くんとあの女の声だわ!」
結衣「えっ!これってどういうことなの!?」
何故あの二人の会話が携帯から流れてくるのか疑問に思った。
けれど今の私たちにはそんなことはどうでもよかった。
それよりも問題はこの二人の会話にあったからだ。
458 = 454 :
『アンタの顔…何度か見たことある…名前は知らんが…確か文実にいたよな…』
『はい、あなたと一緒に文実の作業を行っていました。』
『それじゃあ俺を呼び出した要件は文実で相模に暴言を吐いた件か?
まあそうだよな。あの件で俺を責めに来たわけか。
真面目に働いていたアンタからしてみれば俺みたいな不良委員は目の敵なわけだ。』
『いいえ、そんなつもりで呼んだわけではありませんよ。』
『え…ちがうの?それなら修学旅行の噂か。
クラスの罰ゲームで俺が何を仕出かしたのか聞いて来いって言われたのか…?』
『そんなことは聞く気もありません。
それにしても比企谷くんって被害妄想が酷すぎますよ!
男子なら女の子を目の前にしたらもっと夢のある妄想を膨らませてもいいと思います!』
『悪いけどそういうのは懲りてるんだわ。
中学じゃこっ酷くフラれて…最近も仲が良かったと思ってたヤツらに見捨てられてさ…』
『そうですか。そうですよね。
今のあなたからしたらよく知らない私なんて警戒しちゃいますよね。』
『でも…大丈夫ですから…心配しないで…』
『私はあなたの味方です。』
それは今の私には吐き気を催すような会話だった。
あの女がこれから比企谷くんに告白をしようとする流れだ。
この会話を聞いてさっきまで抜け殻だった私の心の奥底から感情が沸き上がってきた。
このまま諦めてなるものか。
その決意が私を再び立ち上がらせた。
459 = 454 :
雪乃「由比ヶ浜さん行くわよ!」
結衣「行くって…どこへ…?」
雪乃「屋上に決まっているでしょ!このままでは終われないわ!」
結衣「そっか!そうだよね!ヒッキーを取られるわけにはいかないもんね!」
決意を新たにした私たちは部室を出て屋上へと駆け上った。
急がなければ…時間はもうない。
あの女が比企谷くんに告白する前になんとしても阻止しなければ。
そして屋上の扉が見えてきた。
460 = 454 :
『アンタに悪意がないのはわかったよ。それで俺に何の用があるんだ?』
『それは…実は…私…その…困りましたね…こういうのは初めてで緊張して…』
『でも思い切って言いますね。』
扉を開けようとする瞬間、二人の声が聞こえてきた。
どうやらあの女が告白をする直前らしい。
緊張しているなんてよくも白々しいことが言えるわね。
あなたさっきまで私たちに喧嘩を売っていたじゃない。
その度胸はどこへ行ったの…?
『比企谷くん!私は…あなたのことが…!』
まずい…!
あの女が告白を遂げてしまう。
ダメだ。絶対に許さない。
そう思い至った私たちは扉を開けると同時に比企谷くんに向かって大きな声でこう叫んだ。
461 = 454 :
「 「待って!あなたのことが好き!!」 」
462 = 454 :
私と由比ヶ浜さんは屋上に駆け上りほぼ同時に同じことを叫んだ。
それは比企谷くんと、
さらに私たちに告白を遮られ、呆気に取られているあの女にもしっかりと伝わった。
暫くその場には静寂な空気が流れた。
誰も話そうとする雰囲気ではない。
けれどそれからある動きがあった。
比企谷くんのあの腐った目から一筋の涙がこぼれ落ちたからだ。
その涙を見た瞬間、私は思わず心の中でこう叫んだ。
『やった!彼の心を掴んだ!』
その瞬間、私たちの心は歓喜に酔いしれた。
――――――
――――
――
463 = 454 :
ここまで
ゆきのんとガハマ告白したってよ
ちなみに次回からヒッキーが登場します
464 :
>>463
乙でした。
465 :
勘弁して少女Aさんが可哀想
467 :
乙です
ヒッキーが登場する(原作準拠の彼とは限らない)
警戒は怠っちゃダメ絶対
468 :
八幡の名誉回復というしんどい仕事をやってきたのに肝心の美味しいところをまんまと盗られたAさんかわいそう
ゆきのんって本当に葉山に似てるわ
469 :
これって昨日まで2人が散々罵ってきた修学旅行時の偽告白事件の再現だよね?
470 :
皮肉にもな。ただ、理由が自分勝手過ぎるから他の手段を取る余裕も無かった偽告白とは意味合いがかなり異なるけど
しかし、八幡が別件で不在で何時もの如く被害担当をやらないだけでこうも惨状が広がるか
471 :
奉仕部の女二人ってマジで葉山レベルの口だけのクズだわ
今迄の依頼でも役に立たないどころか、居ない方がスムーズだと思うが。
八幡一人だけなら文化祭や修学旅行なんかの巫山戯た内容の依頼は拒否出来るだろうし
472 :
普通に考えたら文実以降の依頼は受けたらいかんと言うかそんなん依頼するなよってレベルだからな
元をただせばこんな依頼持って来た平塚が一番悪いんだけどね…
Aほどの分析力があるなら最終的にそこに行きつくと思うんだけどやっぱり教師は追及しにくいか?
473 :
自分勝手すぎ
これでAさんじゃなくてこの二人の方選んだら、もう絶望するわ
474 :
というか、偽告白が自分に廻ってきたと思っただろうな。この二人、「まだ謝ってない」から。
475 :
はるのんの行為が結果的に奉仕部の二人に全力でとどめを指しにいっている件w
狙ったものなのか助けようとしたものなのかは分からないが
476 :
先生は八幡のことすごく大事にしてるからなぁ…。擦り付けと切り捨てのヒロイン(笑)と違って。それでも奉仕部私物化して自分の仕事押し付けたり、暴力はあかんが。
477 :
>>467
キモッ
478 :
めんへらすぎ
479 :
このスレの八幡なら兎も角、原作の八幡なら逆にAの行為にドン引いて丁重に断りそうな気がする。
なんだかんだ言ってもあの2人を好きだから見捨てられない。謝罪をすれば案外コロッと元どうりになるんじゃないか?
480 :
まだだ、まだ八漫湖展開への警戒を怠ってはならん…
481 :
八幡から見れば偽告白の意趣返しだよな。Aさんとんだとばっちりじゃん
せめて告白より前に今までの謝罪をしてれば意趣返しとは取られなかったのに……
482 :
勝ったッ!第3部完!
483 :
Aはそのあと告白すりゃいいんだからとばっちりくらいはしないだろ、単に二人の告白がマジと思われない可能性があがっただけ
大体絶対邪魔されたくなければ電話かけたり告白すると事前に教えたりしなければ良かったわけだし
484 :
なんとなくラスト予想できたわ
あー救うってそういう意味か…
485 :
一番最悪なパターンはAの告白までもが雪結の差し金だと取られた場合だけどな。八幡に信用されてる誰かが仲裁しなければ雪結が原因でAも信用されないだろうし。
そしてそんな人間が学内にいるかと言うと、最早戸塚位しかいないというオチまで付く。
どちらにしても依頼失敗だな。
486 :
雪ノ下と葉山って幼馴染だけあって良く似てる、自らトラブル持ち込んでおいて最後迄
何もしないし出来ない、対案も示せ無いくせに人のやり方が気に食わないとイチャモンつける。
恥知らずにも程があると思う、ほんとお似合いだわ。
ガハマはノリと勢いだけで生きてるのと人の顔色窺って友達()に合わせてるだけ。
八幡や材木座にキモいとか謂れのない暴言を吐く様に弱者に対して攻撃的で何しても構わないと思ってそう
三浦・相模の友達としてピッタリ、正に類友
487 :
生実況じゃなくて録音だったら爆笑w
488 :
でも一番のクズは八幡だけどね
Aが泣く未来しか想像できない
489 :
原作者が思い描くキャラにあーだこーだいうのは分かるんだが、作品やキャラ名借りてるだけのSSの登場人物の行いにマジになるやつって頭ヤバいんじゃね
490 :
比企谷八幡は自分のやり方に酔っている。
雪ノ下雪乃は口だけで行動することはない。
由比ヶ浜結衣は恋愛脳を拗らせている。
平塚静はひたすら暴力と権力を振り回す。
葉山隼人は性善説の理想論しか持てない。
491 :
平塚にキレるSSってあるんか?
492 = 479 :
ツッコミどころ満載でAが本当に何者か分からない気がする。誰かの変装って可能性もあるだろ。
まず雪乃は副委員長をしていたのだから全員の実行委員の名前や顔ぐらいは把握してなきゃいけないだろ。
全く知らないって言ったら認識不足も甚だしい。
何で魔王が八幡の行動を知っていたのかという点も怪しいね。生徒会にしても上手く出来過ぎだと思う。
493 = 454 :
<<12月某日>>
八幡「ウス、お前らいるか?」
結衣「ゆきのん!ヒッキーが!ヒッキーが来てくれたよ!」
雪乃「あら、幽霊部員谷くんがようやく来たのね。随分な殿様出勤じゃないかしら。」
八幡「幽霊部員谷くんって何だよ?それもう名前の原型が谷しかねーだろ。」
私たちが屋上で比企谷くんに告白してから1ヶ月が過ぎた。
既に世間はクリスマスムードに染まっている。
そんな最中に比企谷くんが部室へと足を運んでくれた。
494 = 454 :
八幡「今日は生徒会の用事で来たんだ。
来学期の部活の予算編成に関する書類を各部長に提出してもらわなきゃいけないからな。
奉仕部も部員は少ないが一応部活動だ。もう書いてあるか?」
雪乃「勿論書いてあるわ。
ところで今日はこの後暇かしら?わかっているわ。
ぼっちのあなたなら暇に決まっているわよね。そうよ、そのはずよね。」
結衣「そうだよ!ゆっくりしていきなよ!ゆきのんが美味しい紅茶淹れてくれるよ!」
八幡「悪いが暇じゃねえんだよ。
この後、海浜総合高校の連中と打合せに行かなきゃいけないんだ。
なんでも合同のクリスマスイベントをやるんだとよ。
クリスマスなのに仕事させられるとは思わなかったがな…」
そういえば平塚先生がこの前そんなことを話していた気がする。
それなら話は簡単だ。
私たちは奉仕部、比企谷くんにイベントの協力を申し出ればいい。
それにしても彼はなんでも自分で背負い込むタイプだと呆れ果てる。
こういう時こそ私たちを頼るべきなのに…
きっと私たちに迷惑がかると思って遠慮しているのね。
その優しさは時に残酷だということをいい加減知ってもらわないといけないわ。
495 :
結構時間飛んだな
496 = 454 :
雪乃「ねぇ、比企谷くん。そのイベントなのだけど…」
結衣「そうだね!よかったら私たちも…」
いろは「せんぱ~い!ていうか会長~!」
八幡「お、いろはじゃねーか!」
そこへタイミング悪く現れたのは、
かつて私たちとサイゼで出会した1年生の一色いろはさんだった。
ちなみに彼女は現在、サッカー部のマネージャーを辞めて生徒会に入ったらしい。
497 = 454 :
いろは「もう!予算の書類をもらうだけなのに遅すぎますよ!
こんなところで油を売ってないで早く生徒会室に戻ってきてください!」
八幡「遅いって…まだここに来て5分も過ぎてないんだが…?」
いろは「こんなところに5分もいるなんて時間かかり過ぎなんです!早くしてください!」
雪乃「こんな…ところ…?」
何故だろう…?
一色さんは私たちの存在に目もくれず比企谷くんを急かす真似をしている。
それにしても先程から妙に一色さんの言動が気になる。
彼女の言動に所々棘を感じるのは気の所為だろうか…?
498 = 454 :
とりあえずここまで
続きは深夜にでも
499 :
少女Aの告白は成功したのか
500 :
乙!
これはまさかのいろはすend?
みんなの評価 : ★★
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