元スレ雪乃「比企谷くんと猫カフェへ行ってきたの」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
八幡「雪ノ下が猫カフェで働いてるだって?」
八幡「雪ノ下から一緒に猫カフェへ行こうと誘われるなんて」
のつづきです
地道に書いていきますよ~
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1397408966
2 :
わーい
3 :
たのむぜ
4 = 1 :
八幡「」
『二俣新町 猫カフェ』
検索結果 715862件
0.00000000001秒
1.二俣新町猫カフェ「ねこまんま」ホームページ
八幡「マジかよ………」
八幡「(昨夜の夢に出てきた二俣新町の猫カフェ)」
八幡「(ふと思い出して何気なく検索かけてみたら、実在している……だと……!)」
八幡「(おかしいな……俺はここの猫カフェはおろか、二俣新町すら立ち入ったこともないのに、どうして夢に……)」
5 = 1 :
八幡「……せっかくだし、ここにするか」
八幡「(俺が場所を決めとくって言っちまったし、特に異論も無いだろう)」
八幡「(そう、日曜日は雪ノ下と猫カフェへ行くという予定が組まれたのだ)」
八幡「(過去にも二人でショッピングモールを巡ったことはあるけど、あれは小町がはぐれたことによって仕方なしに……だったし)」
八幡「雪ノ下……とねぇ……」ゴロン
ブイイイイイイイイン
八幡「!?」
八幡「……アイツから、か」
××××@docono.ne.jp
件名『雪ノ下雪乃です』
本文「比企谷くんのアドレスですか?
日曜日の予定が決まったら連絡下さい」
6 = 1 :
八幡「アイツから敬語使われるのもなかなかの違和感だな……」
八幡「ま、場所は決定したし、集合時間と場所も妥当なところでいいだろ」
【送信】
××××@docono.ne.jp
『Re:雪ノ下雪乃です』
「比企谷で間違いないぞ
二俣新町の猫カフェに決めた
集合は二俣新町駅前に11時で」
八幡「ま、こんなもんだろ」
八幡「必要な用件が済んだら返信とかして来なさそうだし、漫画でも読むかね」
ブイイイイイイイイン
八幡「あっという間に読みが外れた予感」
八幡「……雪ノ下からだ」
7 = 1 :
【受信】
××××@docono.ne.jp
『件名は消すか変えるかのどちらかにしてくれないかしら?あなたは雪ノ下雪乃ではな』
「いでしょう?
了解。」
八幡「お前こそ、件名に書ききれないなら本文に移せや」
【送信】
××××@docono.ne.jp
『無題』
「スマン
いちいち気にすんなって
じゃあまた日曜日」
八幡「流石は俺……。謝罪の意を込めた返信するなんて、社会適応力ありまくりんぐだわ」
八幡「もう返信は無いだろうな。今度こそ漫画を」
ブイイイイイイイイン
八幡「俺がいったい何をしたというのだ……」
8 = 1 :
【受信】
××××@docono.ne.jp
『件名は毎度設定しておいた方がいいわよ』
「」
八幡「本文真っ白じゃねぇか!!」
八幡「(なんなの雪ノ下さん、優先順位がおかしいと違いますか?)」
八幡「(件名埋まってて、本文空白のメールとか初めて見たわ)」
八幡「(これはこれでインパクトは絶大だな。迷惑メール送信業者が取り入れてもおかしくないくらい)」
小町『ちょっとお兄ちゃん、なに急に叫んだの~?』
八幡「あっ!?べ、べつになんてこと無いんだからっ!」
小町『あまりの気持ち悪さに、コンマ一秒で全身に鳥肌が立ったよ……』
9 = 1 :
小町「もうこの際、中入っちゃうよー?」ガチャ
八幡「って入ってくんなや!いま、お兄ちゃんがあられもない姿でいたかもしれないんだぞ!」
小町「あられもないって女性に使う言葉だよ、お兄ちゃん……」
八幡「いまの発言無かったことにしようか」
八幡「(妹から言葉の間違いを指摘されるなんて……、兄として……っ!)」
八幡「(こんなに嬉しいことはないぜ!小町の成長っぷりが著しくて世帯栄誉賞与えたいくらい)」
10 = 1 :
小町「お兄ちゃん、いま何してたの?」
八幡「は?……いや、何だってええべ」
小町「ふふ、その言い方。確実に小町に隠し事してるね!」ピシッ
八幡「そそ、そんなわけ、ないだるぉっ!」
小町「焦り方が露骨だよ……隠す気ゼロでしょ?」
八幡「まあ、そんな隠すようなことでは……ないからな」
小町「で、なになに?」
八幡「ああ、日曜に雪ノ下と猫カフェに行くことになってな」
小町「へー!で、誰と?」
八幡「いや、雪ノ下と」
小町「あとは?」
八幡「俺。以上」
小町「」
11 = 1 :
小町「えぇぇぇぇーーーーーっっ!!?」
八幡「ちょっ!うるさいわ!」
小町「そ、そそそれってつまりは、デート!?」ワクワク
八幡「……まぁ俗に、そうとも言うか」
小町「いやいやそうとしか言わないって!すごいよお兄ちゃん!今までの暗黒孤立生活とはおさらばだね♪」ニコッ
八幡「俺の人生を暗黒孤立とか言うなや……」
小町「いや~、でもそっかー、お兄ちゃんと雪ノ下さんねぇ……♪」ニヤニヤ
八幡「おい小町、今なに余計なこと考えた」
小町「え?別にー?」ルンルン
八幡「(こいつの隠し事も見破りやすいな……)」
12 = 1 :
小町「ねぇねぇ、どっちから誘ったの?」
八幡「……雪ノ下から」
小町「へー!こりゃフラグビンビンだね!」
八幡「いや、大げさだろ。猫カフェ行くくらいで……」
八幡「(あと年頃の女の子がビンビンとか言うんじゃありません。息子の九幡が『呼んだ?』って反応すっから)」
小町「ちなみに、由比ヶ浜さんはそのこと知ってるの?」
八幡「猫カフェ行くことか?いや、知らないだろ」
小町「なるほどぉ~…」ニヤニヤ
八幡「お前、俺の部屋入ってきてからほとんど怪しげな表情してるぞ。ニヤニヤと」
13 = 1 :
小町「わかった!頑張ってね!」トテテ バタン
八幡「聞き逃げかよっ!」
八幡「(きっと、何か企んでるよな。兄として、妹のことは疑ってはならないのだが……)」
八幡「(小町が妹だと、そんなの信用ならないからな……)」
ブイイイイイイイイン
八幡「!?」
八幡「また雪ノ下からメールか……?」
【受信】
××××@docono.ne.jp
『言い忘れたわ』
「今回の猫カフェ訪問は、くれぐれも内密にね。
決して、あなたと二人だけの思い出を作りたいからとか、そんな考えでばなくて。
身近の人が色々と問い質してきたり、私たちの関係が誤解される可能性があるから、そのような面倒事をを防ぐためよ?
お願いね」
八幡「うんごめん、今更だわ」
八幡「(しかも一番知られてはまずい人物に、ペラペラ喋っちまったよぅ……)」
14 = 1 :
それでは続きはまた今夜
おやすみなせう
15 = 3 :
おつおつ
小町が出てきてくれて胸熱
18 :
禿げしく期待
19 = 3 :
>>13
これゆきのんからのメールの誤字脱字は演出?
だとしたら可愛い
20 :
お待たせしました
書きますよ
>>19
え、演出だよ!
21 = 20 :
日曜日
・・・・・・・
八幡「そんじゃ、行ってくるわ」
小町「うん!頑張ってね!ヘタこいちゃダメだよ?余計な一言は避けてね?口は災いの元だよ?猫カフェに着いたらちゃんとエスコートしてね?店内では楽しそうな表情で」
八幡「あーわかったわかった!それくらいは人並みに気を付けるっての」
小町「その口ぶりも不安だなー」
八幡「大丈夫だって。テキトーにしてれば時間も経つだろ」
小町「ううむ、女の子とのデートでその意気込みはポイント低い……」
八幡「じゃ、行ってくるから」
小町「うん、行ってらっしゃい」ノシ
22 = 1 :
バタン……
小町「……よし」ピポパ
小町「……あ、由比ヶ浜さんですか?」
小町「兄が今出たので……はい、では20分後に駅前で……」プツッ
小町「フッフッフ~、これは楽しみ♪」
小町「こんなにも兄想いだなんて、小町的にポイント2倍デー!」
小町「さてと、お着替えお着替え」トテテ
23 = 1 :
30分後
・・・・・・・
駅前
八幡「……ふう、着いた」
八幡「(うーん、小町の前では平然を保っていたが、さすがに待ち合わせ場所に着くと変な緊張感が……)」
八幡「(これから雪ノ下とデート紛いなことするんだよな……)」
八幡「(これ、ドッキリじゃないよね?遠巻きにカメラで撮影してないですよね??)」
八幡「……さて、奴はどこだ」キョロキョロ
雪乃「真後ろにいるのだけれど」
八幡「うぉっ!?」ビクッ
雪乃「その驚きとアホなポーズ、見ていて不愉快だから止めなさい」
八幡「そりゃあ驚くわ。後ろから声かけられりゃ」
24 = 1 :
雪乃「普通、こんなに近くにいて気がつかないかしら?」
八幡「……すまん」
八幡「(本当は、後ろにいたことに気づいていたんだよ)」
八幡「(ただ、一見雪ノ下とおぼしき人物だったが、俺が普段感じ取っている雰囲気とは何だか違って……)」
八幡「(今日はいつもに増して、女性らしさが前面に出てるといいますか)」
八幡「(おかげで、雪ノ下のことを意識せざるを得なくなってしまいました)」
八幡「てか、おまえ何分前から待ってたんだよ」
雪乃「そうね、10分前頃かしら」
八幡「まじか、今の時間でやっと集合5分前なのに」
25 = 1 :
雪乃「待ち合わせ時刻よりも早く到着することは常識よ?マナーが成っていないのね」
八幡「いやいや、5分前に来たんだからマナー身に付いてる方だろ」
雪乃「甘いわね。今日のような遊びの時には、少しでも早めに集合した方が、より長い間楽しむことができるでしょう?」
八幡「まあそう言われると、正論には反論できない……」
八幡「(でもいまの雪ノ下の発言は『俺と一緒に出来るだけ長い時間楽しみたい』という解釈も可能なんですがこれは……)」
八幡「(いや、ダメだ八幡!俺はそんな阿呆思考を廻らせてきた結果、かつての苦~い失敗を繰り返してしまったんだ!)」
八幡「(勝手に雪乃ルートへ進みそうな解釈はよそう……)」
26 = 1 :
一方その頃
・・・・・・・
駅からほんの少し離れた広場
小町「あ、由比ヶ浜さん!やっは」
結衣「わわ!」アタフタ
結衣「小町ちゃん、あまり大きな声で呼ばないでよぉ……バレたらまずいし……」
小町「あはは、このくらい大丈夫ですって。心配症すぎますよ?」
結衣「そう……なのかな……?」
小町「(ここからは小町が解説しますよ♪)」
小町「(実は2日前の夜、お兄ちゃんから『雪ノ下さんと猫カフェへ行く』という情報を入手したので、)」
小町「(すっかり蚊帳の外状態である由比ヶ浜さんにこの件を教えちゃいました!)」
27 = 1 :
小町「(もちろん、お兄ちゃんが失態を冒さないか、後を付けて見守るという理由もあるのですが、)」
小町「(由比ヶ浜さんが、前々からお兄ちゃんを意中に想っていることは気づいていたので、)」
小町「(それも汲んで、一緒にストーカーをしようと誘ったのです!)」
小町「(だって、お兄ちゃんと雪ノ下さんが二人きりで猫カフェへ行ったという事実を、後々に知ることになったら、落ち込んでしまうだろうし……)」
小町「(恋する乙女は、気になる男性の行動すべてが、自分の気持ちの軸になりますからね)」
小町「(結局、知って損するくらいなら、一部始終を目で確認した方が有益ですもん♪)」
28 = 1 :
結衣「でも私、本当に来ちゃって良かったのかな……」
小町「何をいまさら言うんですか♪ここまで来たら二人の行動をくまなく監視しましょう!」フンヌ
結衣「あはは~……そうだね」
結衣「でも、猫カフェかぁ。ねこちゃんがたくさんいるんだろうね……」
小町「あ……そうですよね、由比ヶ浜さんは猫にまつわる悲しいエピソードが……」
結衣「ううん大丈夫!気遣わなくて平気だよ。元々ねこちゃんは好きな部類だし」
小町「それなら安心です」
29 = 1 :
・・・・・・・
雪乃「それじゃあ、そろそろ行くわよ」
八幡「そうだな、駅前で立ち話もなんだし」
雪乃「ええ、急ぎましょう」スタスタスタスタ
八幡「歩くの速っ!」
八幡「(ん?なんか夢でも同じようなシーンを見たような……)」
雪乃「何をしているの。電車1本逃すことがどれだけ重大なことか理解してほしいわね?」
八幡「わかったよ、急ぐから!」ダッダッ
八幡「(察するに、雪ノ下も楽しみにしてたんだろうな……猫カフェへ行くということが)」
八幡「(ま、俺のキャラに合わないが、アイツが楽しんでもらえるように努めるとしますか)」
30 = 1 :
・・・・・・・
結衣「……あ、ヒッキーたち駅の中に移動したよ!」
小町「ホントですね!」
結衣「え、ゆきのん歩くの速っ!?」
小町「こうなったら私たちも急ぎましょう!」トテテ
結衣「あ、小町ちゃん待って!」トテテ
「……ん?あの見覚えありまくりの二人は……」
31 = 1 :
・・・・・・・
駅ホーム
『まもなく、2番線に、三鷹行きが参るぞ』
八幡「とりあえず、西船橋まで総武線に乗って、乗り換えをしたら南船橋まで向かい、更に乗り換えて二俣新町を目指すぞ」
雪乃「どうしてこうも複雑な路線なのかしら」
八幡「お前一人だったらたどり着けないかもな」
雪乃「あら、ずいぶんと私のことを下に見ているのね」
八幡「だって、動物の展示会に行ったとき、あれだけさも『道に迷ってます』オーラ出されるとなあ……」
雪乃「そ、それは忘れてくれないかしら……」
八幡「それまでお前のことを完璧超人かと思っていたから、ギャップを感じたな」
八幡「(ギャップ萌えってやつか)」
32 = 1 :
・・・・・・・
小町「由比ヶ浜さん!早く!電車来ちゃいますよ!」トテテ
結衣「待って~……」ヨボヨボ
小町「(えーと、お兄ちゃんたちは……あ、あそこの乗り場にいた!)」
小町「(それじゃ、そろそろ変装しようかな……)」スチャッ ファサ ポフッ
結衣「お~い……あれ、小町ちゃんどこいった?」トボトボ
小町「由比ヶ浜さん!」
結衣「……え、小町ちゃん?」
小町「はい!百均の伊達メガネを付けて、束ねた髪をほどいてはキャップをかぶってみました♪」
結衣「すごーい!小町ちゃんじゃなくなったみたい!」
小町「髪型が見えなければ、それだけで変装度は抜群に上がりますからね~」
33 = 1 :
結衣「そいじゃ、あたしも団子を解かないと」スルッ
小町「へー、由比ヶ浜さんって肩まで髪伸びてたんですね!」
結衣「うん。団子にしてると分かりづらいよね」
小町「でも、髪を下ろしたらまた違った可愛いさですね!少し大人っぽさが出て良い感じ♪」
結衣「ほんと!?お世辞でも嬉しいな~」
結衣「(……今度、ヒッキーの前で髪下ろしてみよっかな……//)」
小町「あ、お兄ちゃんたち乗り込みますよ!二人の隣の乗車位置に並びましょ」
34 = 1 :
・・・・・・・
電車内
八幡「(意外と立ち客がいるほど混んでるんだな。休日なんて外出しないから知らなかった)」
八幡「(ここから西船橋まではおよそ15分か……立ちっぱなしだと足に乳酸溜まるから辛いよね)」
雪乃「……………………」
八幡「……………………」
ガタン ゴトン
雪乃「……………………」
八幡「……………………」
ガタン ゴトン
雪乃「……………………」
八幡「……………………」
ガタン ゴトン
雪乃「……………………」
八幡「……………………」
ガタン ゴトン
35 = 1 :
・・・・・・・
小町「あちゃー、やっぱり二人は積極的に会話しようとしませんね」
結衣「あはは……まあ普段通りかな……」
結衣「(……良かった、あたしのいない所で楽しそうに会話してなくて……)」ホッ
小町「ところで、今日は内緒で後を付けに来てるじゃないですか?」
結衣「うん、そうだね」
小町「そしたら、私たちの互いの名前を呼び合うとき、普通に『小町ちゃん』と呼ばれると二人にバレてしまう恐れがあります」
結衣「あ、そうだね。そしたら今日だけ違った呼び名で通そっか」
36 = 1 :
小町「ではどうしましょうか?結衣さんは私のこと……」
結衣「うーん………、あ、小町だから『マッチ』はどうかな?」
小町「うわぁ………」
結衣「なんで!?」
小町「由比ヶ浜さん、こういう場合は私たちとは何ら関係ない名前に設定した方がいいですよ」
小町「『マッチ』で通しちゃうと、簡単に小町だと見破られてしまう可能性・大です!」ピシッ
結衣「うう……ごめん、甘かったよ……」
37 = 1 :
結衣「そしたらマッチじゃなくて……トシちゃん?」
小町「いちいち古いんですよー…」
結衣「え、そしたらどうしよっか?」
小町「わかりました!そしたらテキトーに『ローラ』って呼んでください♪」
結衣「なぜローラ!?……まあそれでいいならそう呼ぶよ。そしたら私は『西城秀樹』かな?」
小町「だから古すぎてもう……」
結衣「あははー…最近、テレビで昔の名曲特集とかよく観るからさ」
38 = 1 :
小町「うーん……由比ヶ浜さんかぁ……」
結衣「なんでもいいよ?」
小町「うーん……」
小町「(何か特徴的なものから名付けてみるとか……)」チラッ
結衣「何にしよう………」ボイーン
小町「………………乳牛」ボソッ
結衣「え?」
小町「あっ!?いや、なんでもないですよ!」
結衣「?……う、うん?」
小町「(ダメダメ!やっぱり直感で名付けよう、よし!)」
小町「決まりました!」
結衣「なになに?」
小町「おっぱ……」
小町「(い!ってそれは直感的すぎだよーー!!)」
39 = 1 :
小町「(関係ないもの!関係ないもの…………!)」ウーンウーン…
小町「…………レベッカ、なんてどうですか……」
結衣「レベッカ!あたし好きだよ~!『フレンズ』って名曲だよね~♪」
小町「あはは……そういうつもりじゃないですけど、もうそれでいいです……」
小町「(テキトーな名前考えるのにこんだけ疲れるとは……小町HP減少傾向……)」
【命名】
小町………『ローラ』
結衣………『レベッカ』
40 = 1 :
とりあえず一旦ここまで
続きは昼過ぎに
41 :
逆にそんな名前の方が目立つわ!w
42 :
おつおつ
43 = 1 :
ID変えないと乗っ取られる可能性あるよ
44 = 1 :
間違えた、トリップ
45 = 1 :
・・・・・・・
『まもなく、西船橋、西船橋、お出口は右側です。武蔵野線、地下鉄東西線は、お乗り換えです』
八幡「……次、降りるぞ」
雪乃「分かってるわよ」
八幡「……おう」
結衣「小町ちゃん、二人ってどこまで乗るつもりかな?」
小町「ローラ、ですよ?レベッカ?」
結衣「あ、そっか。ロ、ローラァァ……」
小町「(こりゃ慣れるまで時間かかりそうですな……)」
46 = 1 :
プシュー ピンポン ピンポン ガタン ←ドア開いた
八幡「結構な人数が降りるみたいだな」
雪乃「降り損ねないでよ?」
八幡「俺はそこまでとろい人間じゃねぇって」
ゾロゾロゾロゾロ………
小町「あ、レベッカ!二人ともここで降りてますよ!」
結衣「え!そしたら、あたしたちも降りなきゃ!」
小町「うわわ、人がたくさん乗ってきちゃって降りれない!」
結衣「ごめんなさーい、降ります~!」グイグイ
小町「(すごーい、人に押されながらも無理矢理降りるなんて、意外と積極的?)」
47 = 1 :
八幡「(えーと、武蔵野線乗り場に続く階段は……)」
雪乃「こっち側じゃないかしら?出口へ通ずる階段が見えるわよ」
八幡「本当だ。ただ看板に『武蔵野線はこちら』みたいな案内が書かれていないとダメだ」
雪乃「案ずるより産むが易しよ。行ってみましょう」スタスタ
八幡「お、おい……」トボトボ
結衣「ふぃ~、なんとか降りれた……」
小町「レベッカ、二人ともあっちの階段向かってますよ!」
結衣「んん?どこへ行くつもりだろ」
48 = 1 :
・・・・・・・
雪乃「ほら見てみなさい。しっかり看板に『武蔵野線』の文字が刻まれているでしょう」
八幡「あ、ああ、それはそうだが……」
八幡「(矢印が『∩』の形に曲がってるんですが……)」
雪乃「ほら、ボサッとしないで早く向かうわよ」スタスタ
八幡「(これってきっと無駄足だよな……)」トボトボ
小町「うむ、乗り換えるそうですよ」
結衣「ええっ、西船で降りるんじゃないの~……?」
小町「もう少し用心深く付いていきましょ♪」
結衣「(うわぁ……すごく楽しんでる……)」
49 = 1 :
・・・・・・・
雪乃「……東京メトロ東西線……?」
八幡「おい、改札口まで来てみたら周りに武蔵野線の『武』の字もねえじゃねぇか」
雪乃「……駅員さん、武蔵野線に乗り換えるにはどちらから……」
駅員「ん?武蔵野線かな?うん、あのね。ここはね、東西線乗換専用の改札口なんだわね、うん。だから武蔵野線乗り換える場合は、総武線ホームの中心あたりまで戻って頂かないと、そこへ通じる連絡通路にたどり着けないわけね、うん」
雪乃「」
八幡「言わんこっちゃねぇ……」
八幡「(なんのためにホームの端まで歩いてきたんだ俺たち……てかこのオヤジ、よう喋るな)」
50 = 1 :
雪乃「…………」
八幡「ほら、はよ来た道戻ろうぜ」
雪乃「……あなたが、もう少し強く引き留めてくれれば良かったのだけれど」ムスッ
八幡「俺のせいかよ!?」
雪乃「……まあいいわ、行きましょうか」
八幡「おう……(拗ねやがったなコイツ……)」
小町「……あれ?」
結衣「ひー、階段つらー…。どしたの?」
小町「…お兄ちゃんたち、こっちに戻ってきてる……」
結衣「えっ!?ど、どうしたらいい!?隠れる!?」
小町「いいえ!こういう場合は堂々とすれ違いましょう。顔を見られないよう、俯きがちに」
結衣「わ、わかった」
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