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元スレ雪乃「比企谷くんを救うことになった。」
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結衣「ヒッキーは今日も部活に来ないね。」
雪乃「あんな男、もう来ない方がいいわ…」
修学旅行で比企谷くんが海老名さんに偽告白してから数日が経過した。
あれ以来、彼は奉仕部を無断欠席している。
その事について私と由比ヶ浜さんは呟いていた。
結衣「でもあんな偽告白は…ないよね…」
雪乃「そうね、結局彼のやり方は何の解決にもならないわ。
もっとも私は彼のことなんてどうでもいいのだけど…」
結衣「そ…そうだよね…ヒッキーのことなんて全然気にしてないし!」
嘘だ…
私たち二人は互いに本心を語ろうとしない。
由比ヶ浜さんは比企谷くんに恋心を抱いている。
愛犬のサブレを助けてもらい彼女は比企谷くんに恋をした。
それにこの私も…
文化祭での一件以来、彼を少しばかり気になっている。
だからこそ海老名さんへの嘘告白は納得がいかなかった。
「…!」
結衣「今…扉から音が…」
雪乃「ひょっとして…」
私たちはそっと部室の扉を開いてみた。
するとそこには比企谷くんが急いで階段を駆け下りようとする場面だった。
恐らくさっきの私と由比ヶ浜さんの会話を聞いていたのだろう。
でも私はこれでよかったと思っている。
彼は私たちの思いを蔑ろにした。これはそんな彼に与えられた罰。
その事を少しは悔いてもらわなければ…
平塚「雪ノ下、由比ヶ浜、それと…比企谷は…あいつは今日もいないのか。」
雪乃「平塚先生、ちゃんとノックをしてくださいと何度も…」
結衣「まあまあ、ゆきのん押さえて。
ところで先生が来たってことはもしかして…奉仕部への依頼…?」
平塚「まあそんなところだ。さぁ、入ってくれ!」
比企谷くんが廊下を駆け下りた数分後に顧問である平塚先生が部室を訪れる。
平塚先生は私たちに一人の少女を紹介した。
私はこの少女に見覚えがある。
以前、文実の委員をやっていた少女だ。
確か私たちと同じ2年生で普通科C組の生徒だったはず…
名前は…覚えてないから少女Aでいいわ。
少女A「あの…平塚先生の紹介で悩みがあるので相談を受けて欲しいんですけど…」
結衣「そうだよ、ここはどんな悩みを解決しちゃう奉仕部なんだよ~♪」
雪乃「由比ヶ浜さんその回答は誤解を生じさせるわ。
正確にはその悩みを解決するその手助けを行うもので直接手助けするわけではないのよ。」
少女A「そうなんですか…でもそれでもいいんです!彼を救えるならそれでも!!」
彼…?
どうやらこの少女の悩み事とは男の子が関係しているようだ。
もしかして恋愛関係の相談…?
そう察した由比ヶ浜さんはさっそく彼女の相談事に飛びついてしまった。
結衣「そっか!やっぱり女の子の悩みって恋愛だよね!」
少女A「はい…恥ずかしながら…
でも私は彼のことを知っているけど…
彼は私が彼を好きなことも…そもそも彼はたぶん私のことを知らないと思うの…」
雪乃「なるほど、今のところは遠くから眺めている一方通行な片思いなのね。」
結衣「勿体ないよね。
こんなに可愛いのに…でも大丈夫!そういう依頼なら大歓迎だからね!!」
雪乃「そうね、この依頼は承ったわ。」
由比ヶ浜さんの指摘する通り、彼女は可愛い部類の女子だ。
整った顔にショートボブな黒髪、私ほどではないけど清楚な佇まい。
所謂男子に好かれるタイプであることは間違いない。
そんな彼女をここまで夢中にさせた男子とは一体誰のことなのか、
私は依頼を抜きにしても個人的に少しだけ興味が湧いてきた。
雪乃「少し話が脱線してきたわね。
話を戻すのだけど彼を好きになった経緯を教えてくれないかしら。」
少女A「わかりました。私が彼を好きになったのは文実での作業の時なんです。」
結衣「え…じゃあその人のことを好きになったのってつい最近なんだ!」
少女A「雪ノ下さんは文実の作業に関わっていたから知っていると思いますけど、
あの文実の作業で委員が何人も出て行って残ったメンバーで作業していたじゃないですか。
あの時、私も最後まで残って作業していたんですけどもう自分のことで一杯一杯で…」
少女A「あの作業量は正直一人で賄いきれるものじゃありませんでした。
今でも思いますけどよくあの状態で文化祭をやり遂げられたなと不思議に思います…」
少女A「それに実行委員とはいえ、
自分のクラスの催し物にも少しは手伝わなきゃいけないし…
それが原因で仲のいい子たちにも少し距離を置かれて…もうあの頃はお手上げでした…」
彼女の話を聞き私は少し居心地が悪くなった。
その原因の一端に私も関わっているのだから…
少女A「けどそんな時、一人だけ私を助けてくれた人がいたんです。それが彼でした。」
少女A「彼は文実の仕事を全然休まずに私以上の作業をこなしていたのにも関わらず、
こんな私を見かねて作業をいくつか肩代わりしてくれたんです。
そのおかげでクラスにも顔を出せる余裕が出来て友達とも疎遠にならずに済みました。」
少女A「雪ノ下さんもあの時の文実を知っていたらわかりますよね。
あんな状況下でそれがどれだけ大変か…
それも自分が一番大変なのに…ろくに話したこともない私の負担を減らしてくれて…
それ以来、彼を意識しだしたんです。」
結衣「へぇ、そんなことがあったんだ。」
雪乃「でも今の話だけど少し気になることがあるわね。」
そう、私は彼女の話についてひとつだけ疑問を抱いていた。
それは彼女の負担を減らしてくれたその『彼』についてだ。
確かあの時の文実メンバーに男子はほとんど残っていなかったはず…
恐らく文実を手伝っていた生徒会にその彼とやらがいるのではと私は推測した。
少女A「でも彼は…」
結衣「その彼はどうしたの…?」
少女A「彼はあれだけ頑張ったのに報われませんでした…」
雪乃「一体どういうことかしら…?」
それから彼女は悲痛な表情を浮かべて語り始めた。
少女A「私…文実のスローガンを決める会議の日に休んだんです。」
少女A「それから急に何故か彼が悪い噂が出て…」
少女A「なんでもスローガンを決める時にみんなの前で悪態をついたとか…」
少女A「あの優しい彼がそんなことをするはずがありません!きっと何かの間違いです!」
結衣「スローガンで悪態…?」
雪乃「それって…」
少女A「それだけじゃないんです!
文化祭のエンディングセレモニーで彼が委員長を泣かせたとかいう噂まであるんです!
私にはどうしても彼がそんなことをしたとは信じられないんです!?」
私と由比ヶ浜さんは彼女がいう『彼』とやらの正体を察することができた。
1.文実の仕事を一日も休まずに男子生徒。
2.スローガンの会議で悪態をついた。
3.実行委員長を泣かせた。
以上の条件に該当する彼とやらは一人しかいない。
少女A「私…彼が…比企谷八幡くんのことが好き…」
少女A「この前の修学旅行でも何故か他の男子の告白を邪魔したとかいう噂まで流れて…」
少女A「でも私にはわかる!彼はそんなことをするような人じゃない!」
少女A「それに彼…苦しんでいる…最近の彼は見ていられないんです…」
少女A「私はもう…彼がこれ以上…悪く言われるのに耐えられないんです…」
結衣「そんな…彼ってヒッキーのことなんだ…」
雪乃「それであなたは…私たちに何をしてほしいの…?」
そして彼女は私と由比ヶ浜さんの前でこう話を切り出した。
少女A「私は彼があんな噂通りの人だとはどうしても思えません。」
少女A「だから協力してください。」
少女A「彼の無実を!」
少女A「彼が…比企谷くんが…無実だということを…!」
少女A「彼を…比企谷くんを救いたいんです!!」
彼女はその瞳に涙を零しながら私たちに訴えた。
比企谷くんを救いたい…
その気持ちに嘘偽りはないようだ。
けれど…
雪乃「もし…もしもの話だけど…彼を救えたらあなたはどうしたいの…?」
少女A「それは…その時は…彼に私の想いを伝えたいと思っています。」
結衣「つまり…告白ってこと…?」
少女A「私は…彼を救って…それにこの想いを伝えたい。それが私の依頼です!!」
フフ…フフフ…
これは…何なのかしら…?
今の私はこの場を取り乱さないように必死に冷静さを装っていた。
私は今ほど姉さんのような強固な外面を装う仮面を欲したことがなかった。
比企谷くんを救って…彼に想いを伝えたい…ですって…?
彼女は私たちが比企谷くんを思っていることに…恐らく気づいていないはず…
だからこんな依頼を図々しくもお願いしてきたのね。
こんな依頼…今すぐにでも断りたい…
でもそれも無理…だってさっき受けてしまったもの…
何でこんな軽はずみに依頼を受けてしまったのだろう…?
今更後悔しても何も始まらない…
だって私と由比ヶ浜さんはこれから依頼を遂行しなければならないのだから。
この目の前にいる憎っくき恋敵から大事な人を取られるかもしれない忌々しい依頼を…
ここまで
このssはゆきのんとガハマさんがヒッキーを救うssです
それとゆきのん誕生日おめでとう!ハッピーバースデー!おめでたいね!
このssはゆきのんとガハマさんがヒッキーを救うssです
それとゆきのん誕生日おめでとう!ハッピーバースデー!おめでたいね!
八幡視点じゃないと新鮮でいいな
八幡視点だとどうしても原作の劣化コピーだからな
期待
八幡視点だとどうしても原作の劣化コピーだからな
期待
役立たずの自己中女どもってそもそも全ての依頼に対して何か出来たことって
あったかな?八幡だけがいれば奉仕部なんて必要なかったと思うんだが。
あったかな?八幡だけがいれば奉仕部なんて必要なかったと思うんだが。
恋愛相談で奉仕部がギクシャクしてるのに
恋愛相談を歓迎するって
頭のネジぶっ飛んでんじゃねーの
恋愛相談を歓迎するって
頭のネジぶっ飛んでんじゃねーの
成就ではなく伝えることが依頼だから
ネタじゃないなら八幡も二人と同じくらい頼りにならない
ネタじゃないなら八幡も二人と同じくらい頼りにならない
視点変えたら二人が余計イラつく存在だって見せ付けられたでござるの巻
まぁ軽々しく依頼受けすぎだよな
何が餌の取り方だよ
相模のときに学ばなかったのか
そして葉山はどんな時も比企谷を犠牲にする
何が餌の取り方だよ
相模のときに学ばなかったのか
そして葉山はどんな時も比企谷を犠牲にする
マンガのキャラに難癖つけてもしょうがないのによくも毎回ピーチクパーチク……
難癖だと思うなら流せばいい。流せないのは難癖だと思ってないからだろう
難癖と言うか便所の糞だな
SSだけ見に来たら強制的に糞を見せられるこっちの身にもなってくれ
SSだけ見に来たら強制的に糞を見せられるこっちの身にもなってくれ
>>34
そういう事じゃないと思うよ
そういう事じゃないと思うよ
俺ガイルSSに関しちゃ批判や難癖に予想にこういう展開希望と全てを含めてワンセット
最初はイライラしてたがこれを通り越すと気持ち悪さがハンパなくてこれも通り越すと最近では笑えるようになった
最初はイライラしてたがこれを通り越すと気持ち悪さがハンパなくてこれも通り越すと最近では笑えるようになった
>>37
こういう類のレスもワンセットなんだよなぁ
こういう類のレスもワンセットなんだよなぁ
>>38
これを本気でいってそうだから草生える
これを本気でいってそうだから草生える
コンクリートの更地に棒立ちで「草ぼうぼうだ」とかキメてるイメージ
それはどうでもいいんだけど他人の田島作品読んでおいて「このキャラは~」とか
おかしいとか無意味とかちょっとは考えないのかな
おかしいとか無意味とかちょっとは考えないのかな
>>43みたいなのが他人の感想に必ず食ってかかって絶対引かないからでねーの(ハナホジ
>>45
感想云々は死ぬほどどうでもいいんだけど何故感想を書く必要があるのかと小一時間
感想云々は死ぬほどどうでもいいんだけど何故感想を書く必要があるのかと小一時間
<<二日後>>
雪乃「あれから二日、今日も比企谷くんは部室へは来ないようね。」
結衣「ねぇ、今日はあの子が来る日だよ。」
雪乃「そうね…」
結衣「ゆきのん…どうするつもり…?」
雪乃「どうするつもりもないわ…私たちは依頼通りに動くだけなのだから…」
あの少女Aから相談を受けてから二日が経過した。
私たちは彼女に比企谷くんの周りを調査するという口実を得て二日の猶予を与えられた。
けど本当は調べる必要なんてない。
私と由比ヶ浜さんはあの一件の当事者、
比企谷くんが会議で悪態をついたことや委員長を泣かせたことなど最初から把握していた。
猶予が欲しかったのは単にこの二日間で気持ちの整理をしたかったに過ぎない。
するとそこへ彼女が…少女Aがやってきた…
少女A「お待たせしました。それで何かわかりましたか…?」
結衣「う…うん…」
雪乃「わかったことを説明するわね…」
それから私と由比ヶ浜さんは文実で彼が悪態をついた理由を述べた。
彼が悪く言われる原因は文実の実行委員長であった相模南さんにあることを…
相模さんの責任追求を避けるために比企谷くんが敢えて泥を被ったことを淡々と説明した。
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