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    元スレ女「彼氏が居ないなら作ればいいんだ!」

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    251 :

    ホント職人気質だなぁ 感心するよ~
    面白いし、読ませるし、引き込ませるのも上手い
    続きが気になるけど、のんびりでいいから続けて完走して欲しい

    252 :

    げんげ
    幻魚?

    253 :

    翌日(金曜日)

    いつもの事ながら勝手に玄関の鍵を開けて入る女

    「おはよー」

    「……」

    「まだ寝てる」

    「……おきてるぞ」

    「だったら早く着替えなさいよ」

    「さむい」

    「……学校はどうするのよ」

    「……布団のまま行きたい」

    「バカなこと言ってないで早く起きろっての」

    「……」

    のっそり起き上がる男

    「……さむい」

    「活動すれば暖かくなるって」

    「……」

    「……ちょっと待った」

    「……?」

    「顔赤いけど……」

    「……そう?」

    「さむいさむいって……」

    男の額に手を当てる

    「熱あるね…これ」

    「……まじか」

    「まさか風邪?」

    「……ちょっと身体つらいかも」

    「……学校やすむ?」

    「…いく」

    「…まず熱計ってからね」

    254 = 1 :

    「37.8…」

    「だいじょぶだいじょぶ」

    「やめときなさいって、今日は学校休みなよ?」

    「だいじょーぶ…」

    ふらふらと立ち上がって着替えようとする男

    「……あ」

    脚を縺れさせて転ぶ男

    「だからダメだって、熱はそれほどじゃないけどかなり消耗してるんだから」

    「……でも」

    「なに?」

    「……」

    何処となく悔しそうな表情になる男

    なんでそんなに学校に行きたがっているのか…?

    「いいから今日は寝てなよ、学校終わったらまた来てあげるから」

    「……ごめん」

    「……!」ドキッ

    (なんだろう…母性本能?なんか今日のこいつ弱々しくて可愛いんだけど…!)

    「……な、なにか必要なものあったらラインしてよね」

    「……わかった」

    大人しく布団に戻る男

    「じゃ…行くから」

    「……いってらっしゃい」



    (なんだろ……凄いワクワクしてる?こういうのやりたかったのかな?…うん、やりたかったんだ!こういう看病イベントやりたかったんだ!)

    「にしてもなんであんなに学校行きたがったんだろう?」

    255 = 1 :

    そして昼休み

    (あいつ大丈夫かな……)

    女友「どうしたのー?なんか心配事?」

    「え?…いや、別に大したことじゃないよ」

    女友「ふーん、男くん風邪?」

    「うん…大したことなさそうだけど珍しく弱ってた」

    女友「ふーん、さっきから携帯確認してるのはその彼から連絡ないから?」

    「別にそういう訳じゃ…」

    (まぁ寝てるんだろうし…)

    女友「あーあ、残念だったね」

    「なにが?」

    女友「だって日曜にデートの約束あったんでしょ?もしかしたら…」

    「…あ」

    (だからあいつ大丈夫って強がって…)

    256 :

    毎度続きが気になる

    258 :

    下手なテレビドラマより面白い

    260 :

    毎回楽しく読ませてもらってるよ~
    日曜のデートはどうなるのか心配だぁ

    261 :

    >>254
    男が転けるシーンの漢字なんて読むん?

    262 :

    もつれ
    コピってググるくらいしようぜ

    263 :

    もつれさせて

    264 = 261 :

    ごめん、人に頼ってしまった

    もつれか勉強になったぜ

    265 :

    「……あ」

    目が覚めた

    いつの間にか寝てしまっていたらしい

    「……」

    額が冷たい

    (冷えピタ?)

    誰が…

    その答えはすぐにわかった

    「あ、起きた?」

    (エプロンなんかつけてなにしてんだ?)

    「…あ…あ」

    声がうまく出せない

    「……今何時?」

    「ん?…もう8時だよ」

    「……ほぼ一日中寝てたのか…」

    「寝てるとき凄い辛そうだったからちょっと心配したけどね」

    「……いつからいるんだ?」

    「学校帰って買い物いってから来たから6時くらいからかな」

    「……買い物?」

    部屋の隅には買い物袋

    部屋に冷えピタなんて無かったからこれも女が買ってきてくれたものだろう

    「いくらだった?払うよ」

    「ちょ、やめてよ、これは私が勝手にやってるだけなんだから」

    「でも…」

    「なら早く治して、それで日曜出かけようよ」

    「……わかった」

    266 = 1 :

    「……何か作ってる?」

    「あ、どうせ何も食べてないと思ったから」

    女がお盆に乗せて持ってきたのはいい匂いのするたまご粥

    「ま、ありきたりだけどこれが一番かなって」

    「……」

    「あれ、あんまし好きじゃなかった?」

    「いや……ただ、今かなり感動してる」

    「……そ、そう…なら早く食べてよね///」

    「……いただきます」

    たまご粥はあたたかく、うまかった

    「色々迷惑かけたな……」

    「んー、まぁこういうのもまたカップルっぽい事の一つかなって」

    「……そうか」

    「……早く治して日曜日どこ行くか決めようよ」

    「……行き先決まってないのか?」

    「うん」

    「……わかった、考えとこう」

    「その前に風邪治さないとだけどね」

    「…もう山場はこえただろう、明日には治ってる」

    「なら安心だけど」

    267 :

    冷えピタ貼られて起きる男から始まるとは

    素晴らしい

    270 :

    婚活女子・遊び相手・飯友・エッチ目的など多数登録してるから
    いろいろ選べてかなり使えます

    Jメール
    http://singkat.in/26311

    ワクワクメール
    http://singkat.in/26312

    メルぱら
    http://singkat.in/26313

    PCまっくす
    http://singkat.in/26314

    はっぴーメール
    http://singkat.in/26315

    条件を書きこんだら今度は相手に送るメールの内容を考えます。
    毎日2~3人に送ることを想定しその大元の文章をつくっておきます。
    ただし多くの男性は自分だけにメールが来ることを望んでいます。
    従って一人ひとりに書く文章も必要です。たとえば「最近はグリーン スムージー にはまっています。」
    と書いてあれば定型文の最後に自 然な形で「私も最近ジューサーを買いまして毎日飲んでます。
    私のレシピかなり美味しいので教えましょうか?」というような男性宛のメッセージに見せかけた 文章を付け足します。
    つまり定型文+オリジナルメッセージというようにします。
    そのほうが返事が来やすいでしょう。
    相手から連絡が来なくなればその相手には執着しないようにしできるだけ機械的にふるいにかける作業をします。
    ネット系出会いが上手くいかない人はこのような段階で1人に執着して追いすぎる人です。
    駄目と感じたら即次の男性を探しましょう。
    ここですべきことは相手が自分と趣味や考え方で共有できる部分が多いとみせることです。
    簡単にいえば趣味があう気が合うようにみせるわけです。
    じっくりゆっくりでかまいません。ある程度話が進んでいけばそのうち会えるような流れになります。

    280 :

    今帰ったばかりだからもう少ししたら

    281 :

    即興だったのか....

    282 = 1 :

    全部即興だよ
    今から話考えながら書くよ

    284 = 1 :

    待ちにまった日曜日!

    女宅

    「ねぇ、この組み合わせ変じゃない?」

    「んー、大丈夫じゃなーい?」

    「あれかな?寒くなった時になにか羽織れるもの持って行った方がいいかな?」

    「なんかあればいいんじゃない…?」

    「あとは…あ!傘!折りたたみ持って行こう!」

    とたばたと忙しい女

    (初めてのデート…!何があっても良いように準備しなきゃ!)

    「……その簡易コンロとサバイバルナイフは何に使うの?」

    「もしも遭難した時のため!」

    「……じゃぁそっちにある缶詰も?」

    「うん!」

    「あんたどこ行くの?」

    「遊園地!」

    「これ全部置いておきなさい」

    「なんで!?」

    「必要ないからよ……」

    「そうかなぁ…もしもの時のためにいると思うんだけどなー」

    「ちょっとは落ち着きなさいよ」

    285 = 1 :

    「発煙筒は2本もいらないかなぁ」

    「1本もいらんわ」

    「あー!緊張してきた!」

    「元から緊張しっぱなしに見えるけど…」

    結局姉の指示で最低限の必需品にまとめられた

    「……」

    「急に大人しくなったわね」

    「……」カチコチ

    「……なんでそんなに緊張してんのよ」

    「も、もしあいつにデート経験がないって思われたら……く、くやしい」

    「そんなんじゃすぐにバレるっての」

    「あああああ姉上!なにかアドバイスを!」カチコチ

    「アドバイス?そんなんただ楽しめば良いんじゃない?」

    「たたたった楽しむ?」カチコチ

    「友達と遊びに行くくらいの感覚でいいのよ」

    「むっ……難しい……」

    「なんか困ったら電話しなさい」

    「わ、わかった」

    「……本当に大丈夫なの?」

    「も、問題ないですっ……」

    (だめそう…)

    286 = 1 :

    この日は珍しく駅前で待ち合わせということになっていた

    それも女からの提案で男は面倒くさかったのだが、風邪をひいていた間の恩もあってその案に賛成したのであった

    「……」

    男が待ち合わせの場所に10分早く到着するとそこには

    「……」カチコチ

    挙動不審な女が待っていた

    「はやいな」

    「ま、待った?」

    「……?待っていたのは君だろ?」

    「……あ、そっか」

    「……具合悪いのか?」

    「ぜ、全然待ってないよ!私もさっき来たところ!」

    「……」

    「さ、さーて!今日はどこ行く?」

    「君が遊園地に行きたいと言ったのだろう?」

    「わ、わー!遊園地!私行きたかったんだー!」

    「……本当に大丈夫か?」

    「……だだだだだいじょーぶだいじょーぶ!」

    「……だめそう」ボソッ

    287 = 1 :

    移動は電車とバスを乗り継いで遊園地へ向う

    「……」カチコチ

    「……まさか緊張してるのか?」

    「なっ!そんな訳ないじゃん!」

    電車内に響く声

    「電車の中では静かに」

    「そ、そうだね…」カチコチ

    「……」

    「……」カチコチ

    「……熱とかないよな?」

    「な、ないよ…」

    「……具合が悪いなら無理するなよ」

    (だめだ…慣れてないのがバレバレだ…)

    「この間はありがとう」

    「……え?」

    「色々面倒かけただろ?ああやって体調崩した時は一人だと本当に大変んなんだ」

    「助かった、ありがとう」

    「…う、うん」

    288 = 1 :

    遊園地はそこまで規模は大きくないにしても家族連れやカップルが大勢集まって賑わっていた

    「混んでるな」

    「……うん」

    「みんな考える事は一緒ってことか」

    「……」カチコチ

    「なんか乗るか」

    「……うん」

    「まずはあれだな」

    男が指さしたのはこの地域ではかなり評判のジェットコースターだ

    それなりに混んではいるが、待ち時間は十数分程度だった

    順番が回ってきた

    「……よし、いくぞ」

    「う、うん」カチコチ

    シートに固定され、発車のアナウンスが流れる

    ゆっくりと急なレールを登る

    ギュッ……

    女の手を男が握った

    「え?」

    見ると男は目をキツく閉じて少し震えている

    「もしかしてジェットコースターにがt」

    言い始める前にジェットコースターは滑走を始めた

    「あぁぁぁぁあああぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

    「おぁあぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁあ!!!」

    「ひゃぁぁあぁああっぁああっぁあぁあ!!!」

    「あぁぁぁぁぁあぁぁぁ………………」

    急に静かになった

    「ちょっと!大丈夫!?」

    男は目を見開いたまま左右上下に揺さぶられ、四肢を投げ出している

    女の手はしっかりと握ったまま

    289 = 1 :

    一周して元の発着所に戻ってきた頃には男は心神喪失状態だった

    「なんで苦手なのに乗ろうとか言い出したのよ!」

    「……ちょっと、面白そうだったから」

    女に肩を貸してもらいながらヨタヨタと歩く男

    「もう、しっかりしてよね」

    「すまん…次はもっと大人しいので…」

    「苦手なら苦手って早く言ってy…」

    (もしかしてこいつ私の緊張を解こうとしてこんなムリを…)

    「……考えすぎか」

    「なにが……?」

    「なんでもない、次はあれ乗ろう!」

    「ちょ、引っ張らないで……」

    もう自然に手を繋いでることにお互い何も気付いていなかった

    290 :

    即興でこのクオリティはスゲェわw

    291 :

    うざくない程度にナチュナルにイチャイチャさせるこの文才にはらたってきたw

    293 :

    おもろいは~

    294 :

    即興でできるんだからセンスあるってことだな
    無理せず自分のペースで続けてくださいねぇ~

    296 :

    やべぇこれ好きだわ
    支援

    297 :

    遊園地デートも終盤!

    「次は~」

    (なんでもいいがそろそろ疲れてきた……)

    「あれ!あれ行こう!」

    女の指差したのは……

    「これって所謂お化け屋敷…?」

    「苦手?」

    「苦手というか、こういうお化けとか幽霊は一切信じてないタイプだから」

    「そういう奴ほどビビりって決まってんのよ、じゃぁ行こうか!」

    女に促されるままアトラクションに向かう男

    男はお化け屋敷と言ったがこれはかなり大規模な物で、途中のリタイアがかなり多い事で有名なアトラクションだった

    「かなり怖いらしいよ」

    「ん?『心拍数を測って平常心でゴールしたら賞品プレゼント』だってさ」

    係員「こちらの計測器をつけて入って頂いてゴールした上で急な心拍数の上昇が無かった場合豪華賞品をプレゼントしています」

    「やる?」

    「やる」

    腕時計のような計測器を受け取る男

    「君はやらないのか?」

    「絶対ムリだし」

    チャレンジャーは多いようだが今までクリアした人は居ないらしい

    「絶対ムリだって」

    「やってみないとわからん」

    係員「それではいってらっしゃいませー」

    298 = 1 :

    心拍数が一定値を超える上昇を計測するとアラームが鳴るようになっている

    「…もうドキドキしてきたんだけど」ドキドキ

    「暗いな」

    中は薄暗く迷路の様になっている

    「うわぁ…なにあれ……」

    進んだ先には牢の中でうずくまる人影

    「さぁ?囚人とかそういう設定?」

    牢の前を通り過ぎようとした時

    ウガァァァ!!

    「ぎゃぁぁぁぁ!!」

    人影が牢の鉄格子に飛びかかってきた

    「…なんとなくわかってた」

    「……なんか私だけ驚いて悔しいんだけど」

    「あれくらいではなぁ…」

    「つ、次いこ…次…」

    299 = 1 :

    進む二人

    「くるくるくるくる……」

    ガァァァァッ!!

    突如壁からゾンビが飛びかかってきた

    「きたぁぁっ!!!」ビクッ

    「足元にセンサーが」

    「……つ、次行こう」

    進む二人

    「きゃぁぁぁぁ!!」

    「鏡だ」

    進む二人

    「ぎゃぁぁぁ!!」

    「ちょっとうるさい」

    更に進む二人

    「ぜ……全然怖くないの?」

    「怖いっていうかびっくり系ばっかじゃん」

    「ストップ」

    「…な、なに?」

    「落ち着いていけば大体くるってわかる、そこにセンサーがある」

    男がセンサーを反応させる

    ウガァー!!

    飛び出すゾンビ

    「…な?」

    「……」

    「なんで不機嫌そうなの?」

    「もっと怖がってよ」

    「えー……」

    300 = 1 :

    進む二人

    「ぎゃぁぁぁ!!」

    「わー」

    「でたぁぁっ!!」

    「おわー」

    「やぁぁぁ!!!」

    「およー」



    「はぁ…はぁ…」

    「ながいねー」

    「全然驚かないじゃない」

    「そもそも慣れた」

    「もうすぐ出口ね……」

    「機械ばっかで怖くなかったな」

    「あんたね、そういう事ばっか」

    女が言いかけたところで

    ウガァァッ!!!

    トドメとばかりにゾンビが飛び出した

    「ぎゃぁぁぁ!!」

    油断していた女は今日一で驚き飛び上がった

    ピーーーーーーーーー

    「あ」

    「あ」

    計測器が鳴った

    「な、なぁんだ……怖かったんじゃない」

    「……」

    女は気がついていなかったが男は決してゾンビに驚いたのではない


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