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    元スレ女「彼氏が居ないなら作ればいいんだ!」

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    101 = 1 :

    「分かりますよ~ずっと一緒だったんですから」

    「…従妹ちゃんには隠しきれなかったか~……」

    「でも、仲が良いのは本当みたいですね」

    「そんなでもないよ」

    「仲が良いのも演技だ」

    「ふふふ…あ、電車来ちゃうんで行きますね」

    「またねー」

    手を振りながら改札の向こうに消えていく従妹

    「……なんでばれたのかなぁ」

    「俺の所為じゃないぞ」

    「なんでそう言いきれるのよ……」

    「俺の演技は完璧だった」

    「こっちだって!」




    (だって二人ともお互いの事知らなさ過ぎるんだもん……)

    103 :

    いいね

    104 :

    なにこの展開w
    続きはよはよ

    106 :

    翌朝

    電話が鳴った

    「……」

    鳴り続ける

    「……今日もか……」

    「今日もよ」

    「……」

    「おわぁぁっ!?」

    飛び起きる男

    「おはよ」

    「……おはよう」

    まだ頭が回っていない男

    「……」

    「なにその鳩が豆鉄砲を食ったような顔w」

    「……どうやって入ってきた?」

    「あ、昨日借りてた鍵返しに」

    「……」

    「……返さなくていい?」

    「返して」

    「はい」

    鍵を受け取る男

    107 = 1 :

    「ん?どうしたの?早く学校行かないと」

    「……うん、わかってる」


    「帰らないの?」

    「もう準備してきたし」

    「あ、そう……」

    「この漫画借りるよー」

    本棚から単行本を取ると読み出す女

    「……今日も一緒に行くの?」

    「うん、だって月曜日でしょ」

    「……そっか」

    ノロノロと歩きながらとりあえず着替える男

    「……これの続きっt……あ!」

    振り返った女の前で着替え続ける男

    「ふあぁ……」

    「……///」

    黙って元の体勢に戻る女

    「……///」チラッ

    「……(あれ?ズボンどこいった?)」

    「……///」チラッ

    「……(あった)」

    「……///」チラッ

    「……ん?どうかした……?」

    「……っ!///」

    「……あ、ごめん…普通に着替えてた」

    「いやっ…大丈夫…うん、大丈夫…!///」

    108 = 1 :

    「朝ごはん食べないの?」

    「うん…朝飯食う時間あればその分寝たい」

    「本当に朝弱いんだね」

    「夜も弱い…すぐ寝ちゃう」

    「ちびっ子みたいねw」

    「規則正しいって言って欲しい」

    「そうだねー、えらいねー」イイコイイコ

    「……ばかにしやがってー」

    「じゃ行こうか」

    「……早くね」

    「そう?」

    「…まぁいいか」

    「行こう行こう」

    (二人揃って出てくるところをクラスメイトにでも見られたらどんな誤解されるか…)

    「目開いてる?」

    「まぶしい…」

    「ちょっと、大丈夫?」

    「サングラス持ってきた…」

    先日のヤクザの下っ端を演じた時の小道具だ

    「昨日の買ったの?」

    「アロハは高かったから諦めたけどサングラスは気に入った」

    まるでヒットマンとJKと言った異色のコンビが完成した

    109 = 1 :

    女友「お二人さんおはy…だれ?」

    「お嬢の用心棒でさぁ」

    「ちょっと、やめてよねw」

    女友「女ってどこかの組のお嬢さまなの?」

    「へい、3年4組でさぁ」

    「ちょっとー、いつからうちのクラスは反社会組織になったのよw」

    女友「あ、じゃぁ私も……お嬢!お足元お気をつけてくだせぇ!」

    「お、やるな」

    「ねぇちょっと!通行人の視線が痛いからやめてってばw」

    女友「あぶねぇ、ヒットマンかもしれやせんお嬢!」

    「てめぇどこの組のもんじゃぁ!?」

    後輩A「え……?2年……1組ですけど……」

    女友「1組ぃ?てめぇ1組の回し者かぁ?」

    後輩A「え、えー……(苦笑)」

    「いい加減にしなさいって」

    「へーい」

    女友「はーい」

    111 :

    おはようございます

    112 :

    男ってモテモテじゃん

    113 = 111 :

    中学生かぁ...服装が気になるなー

    114 :

    高校生活最後とか書いてありますけどね

    115 :

    それはおみそれしました

    116 :

    今日はごめん
    おやすみ

    119 :

    おっふぁー

    120 :

    保守しとこう

    121 :

    学校-昼-

    授業が終わると同時に数人の生徒が教室から昼を求めて飛び出していった

    彼らは昼食を売店で購入する組だ

    「……」

    机に突っ伏したまま動かない男

    「……何やってんの?」

    「……」

    「……」

    男友「あ、そいつ寝てるよ」

    「え?」

    男友「大体午前中はそうやって寝てるんだそいつ」

    「そうなの?」

    男友「脇腹突っつくと起きるよー」

    そう言い残して男友は教室を出て行った

    残ったのは弁当組の女子が数人と男子が数人だけ

    「……」

    「……すぅ……」

    小さく寝息だけ聞こえる

    「……そい」ブスッ

    「あひゃっ!?」ビクッ

    「わっ!!」ビクッ

    勢いよく跳ね上がった男に女まで驚かされた

    122 = 1 :

    「な……何すんの……?」

    「そんなんで授業大丈夫なの?」

    「不思議と寝ている方が頭に残ってるんだ」

    「なにそれ、睡眠学習みたいな?」

    「そんな感じ、爆睡してるわけじゃないから」

    「ふーん」

    「……あと、脇腹はやめて」

    「そこ弱いんだ?」

    「大抵みんな弱いだろ」

    「試してみる?」

    「……今度隙を見て刺す」

    「私寝ないもん」

    「どうかな」

    「……なんか買うの?お昼」

    「今から行っても大して残ってないし、近くのコンビニまで行くのもだるいし今日はいいや」

    「……」

    「……何?」

    「いや……昨日お昼助けて貰ったしさ…」

    123 = 1 :

    女が取り出したのは弁当

    「一応…お礼のつもり…」

    「弁当?」

    「……」コクコク

    「作ったの?」

    「……///」コク

    「……食っていいの?」

    「早く受け取ってよ!」

    押し付けるように渡された弁当

    「……んじゃ頂こうかな」

    「じゃ……///」

    「おう……」

    女は自分の弁当を持って教室を出て行った

    「……お」

    中身は結構頑張った感じの弁当になっていた

    (……料理できるんだな)

    124 = 1 :

    「……恥ずかしかった」

    自分の弁当を抱えたまま廊下を歩く女

    (でも一緒に食べようって言えなかったな……)

    いつも一緒に食べてる友達には今日は一緒に行けないと言った手前、一人になってしまった

    (ま、偶には一人もいいかな……)

    「おーい」

    男が廊下を追いかけてきた

    「な、なに?」

    「いや、食べようと思ったんだけどさ……大事な事忘れてる」

    「え……(まさか向こうから一緒に……)」

    「箸ない?」

    「……え?」

    「箸、このままだと右手で食べる事になる」

    「あ、ああ……箸ね……」

    箸は一緒に食べようと思ってたから一纏めにしていた

    「は、はい」

    「あんがと」

    男は教室へ戻って行った

    (……まだ理想には遠いかぁ)

    (んー、この場合って一緒に食べようって言うべきだったかなぁ)




    誘って欲しかったとも言えず、一人寂しく弁当を食べる事になった不器用な二人

    126 :

    ヤバいにやにやする

    127 :

    >>1

    毎日に花が咲くよ

    128 :

    なにこの甘酸っぱい感じ
    つづきはよ

    129 :

    1秀才やな
    更新速度遅いのは許してやろう...

    130 :

    更新遅くても完走してくれればそれで良いな
    未完のやつ結構あるよね

    132 :

    面白いし、ニヤニヤするし、更新完走さえしてくれるなら速度はいいよね~

    133 :

    翌朝

    目覚まし時計が鳴り響く

    「ふぁぁ……」

    のっそりと身を起こす

    「……よし」

    弁当職人の朝は早い

    「あらおはよう」

    「おはよ…」

    「無理して起きなくてもお母さんがお弁当作るよ?」

    「それじゃダメなの……」

    「ふーん」

    女はまだ重い瞼を擦りながら卵を割る

    (今日は一緒に食べよう……)


    30分後

    「できた」

    「あらきれい」

    「色合いが大事だからね」

    「なんかすっかりその気になってるのね」

    「だって自分が食べるだけじゃないもん」

    「こんどその"友達"連れて来なさいよ」

    「い、いいてば……(実は何度か来てるんだな)」

    134 :

    かわいい

    135 = 1 :

    「ん~……?私の分も作ってくれたの?」

    「ちがうよー」

    「あ、彼か」

    「……別にどうでもいいでしょ」

    「え?その友達って男の子なの?」

    「どうでもいいでしょー!」

    「一緒に食べたりするの?あーんとか?」

    「ま、まだしてないし」

    「まだって事はこれからするのね!?」

    「きゃー!」

    「きゃー!」

    「……うるっさい」


    制服に着替えてカバンに持ち物をつめる

    「よし、忘れ物はないかな」

    弁当も忘れずに持った

    「いってきまーす」

    「いってらっしゃい」

    「てらー」

    勢いよく玄関を飛び出した女

    「……あ、わすれてた」

    136 = 1 :

    携帯のアラームが鳴り響く翌朝

    「……うるさい」

    中々起きない男だったが18回目のアラームでようやく起きる

    「……ふあぁぁぁぁぁぁ」

    う○こ職人のトイレは長い

    「……」

    「…………」

    (……無理して捻り出さなくてもいいか)

    出が悪いようだ

    (……いや、それじゃダメだな)

    まだ開いてない瞼を擦りながら運を捻り出す

    (……今日は随分頑固だな)


    30分後

    ……ぽちゃん!

    「……ふぅ、でた」チラッ

    (うん、いい大きさに色)

    「やっぱ色が大事だからな……」

    137 = 1 :

    制服に着替えてカバンを探す

    「どこいったっけな……」

    カバンを見つけ出し、特に何をつめるでも無くフタをしめる

    「よし、忘れ物はないな……(あっても気にしない)」

    のっそりと玄関を出る

    「……あ、流すの忘れてた」

    138 = 1 :

    女友「おっはよー!

    「あ、おはよ」

    女友「あれ?今日は彼氏同伴じゃないんだ」

    「ま、まぁね……」

    (火曜日は彼氏じゃないんだもんね……)

    無駄に持ってきてしまった弁当が手に重い

    「今日はお昼買うの?」

    女友「ううん、いつも通りお弁当だよ」

    「だよねぇ」

    女友「どしたの?」

    「いや、なんでもない……」

    139 = 1 :

    学校に着いてからも女は落ち着かない様子だった

    教室の扉が開くたびにドキッとしてしまっていた

    (どんな顔して合えばいいんだろ……)

    ガラッ

    「……」ドキッ

    男友「お、おはよー」

    「うぃーっす」

    男は目も合わせずに自分の席に着いた

    (やっぱり今日は他人なんだね……)

    わかっていた事だが、実際姿を見てしまうと余計に実感する

    男が友人達と何かの話題で盛り上がっている

    その内容が気になって仕方ない

    女友「でさーwおかしいよねw」

    「……」

    女友「……おーい?」

    「……え!?な……なに?」

    女友「なんか上の空?彼と喧嘩でもした?」

    「え……なにそれー……ははは…」

    140 = 1 :

    女は授業中もずっと上の空だった

    事あるごとに男の姿が視界に入ってしまって平常心を保てなかった

    「……はぁ」

    女友「体調わるい?保健室いく?」

    「だ、大丈夫だから」

    相変わらず男は自分の席で夢の中

    (あいつはそんなの気にしないんだろうな……)

    男の友人達が男が熟睡してるのをいい事にワックスでイガグリみたいな髪型にして遊んでいる

    その真ん中で幸せそうな顔して眠っている男

    そんなこんなで午前中の授業が全て終わった

    141 = 134 :

    次の彼氏の日は何が起こるんでしょうね

    142 = 1 :

    女友「じゃぁいつもの場所でお昼食べよ」

    女友>2「おっけー」

    「うん、わかった」

    ふと弁当が二つある事を思い出した

    (……まだ寝てる)

    「あ、じゃぁ先入ってて」

    友人達を先に行かせると、女は男用に作った弁当を持って男の席に静かに近寄る

    「……」

    爆睡中

    (爆睡はしないって言ってたじゃん)

    そっと顔の横に弁当と箸を置く

    (無駄になるより……って事だからね)

    自分の弁当を抱えて教室を出る女

    (……なんか……すごい辛いんだけど……)

    涙を必死に我慢しながら廊下を進む

    「……そいっ」

    突如、両脇腹に刺激

    「あひゃんっ!?」ビクッ

    「……なんだ、お前も弱いじゃん」

    「な……なにすんのよー!!」

    「昨日のお礼」

    「は、はぁ!?」

    違う涙目になった女

    143 = 1 :

    「弁当、今日も作ってくれたんな」

    「……まぁ」

    「……じゃぁこれからも期待していい?」

    「……え?」

    「ほら、バイトの報酬として弁当を作ってもらうってのでどうよ」

    「……あ」

    「いや、それくらいの価値はあるかなって……」

    「うん……いいよ」

    「んじゃ交渉成立な」

    「てかさっき寝てたんじゃなかったの?」

    「爆睡はしないって言ったろ」

    「あれ爆睡じゃないの?」

    「しかも何も言わずに弁当だけ置いてくし」

    「それは……」

    「あれか?今日はシフトの日じゃないから?」

    「……」

    144 = 1 :

    「……確かに今日は彼氏ではない」

    「……わかってるよ」

    「でも他人じゃなくない?」

    「……え」

    「せめて友達でいいんじゃねーの?他人に戻るのは無理だぞ」

    「……」

    「……そっか、そうだね」

    「そういうことで、んじゃ弁当あんがと」

    そう言い残して教室に戻っていった男



    女友「でさーwおかしいよねw」

    「それってあんたも変だからーっw」

    女友「あれ?なんか急に元気になった?」

    「なーにいってんのw今日は元から元気だってーの!」


    どこか嬉しくも、やっぱり寂しいと思ってしまう女だった

    145 = 1 :

    >>144の9行目後追加

    (あーあ、変な髪型してなかったら最高にかっこいいんだけどねー)

    イガグリが更にいじられて今は鉄腕アトムみたいな髪型になっている男の後ろ姿

    (……やっぱ理想にはまだまだかな)

    146 :

    いい夢見れそうだ

    149 :

    >1おはよー
    女ちゃんかわいいな
    弁当の中身が気になる
    続きの投稿待ってる

    150 = 146 :

    こさおはよういます


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