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    元スレ八幡「俺ガイルNGシーン集?」

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    101 :

    無尽蔵ネタ生産機じゃなかったのか

    102 = 1 :

    >>99
    あんまり細かいことは考えてなかったんですけど、とにかくネタが思いつかなくて困ってるというか、誰か良いネタ出してくれたら取り上げてみたいなとかちょっと思った程度の感じです
    ほんまこれ11巻まで書くとか言った馬鹿どこのどいつだよ責任者出せやオラ

    103 = 96 :

    このネタ11巻までやるんだ…
    1スレじゃ絶対終わらないよね(期待)

    104 = 99 :

    >>102 わかったー 何か考えてみる

    105 :

    朝小町がいるはずなのに他のヒロインが睨み合いしてるとか

    106 :

    もうガハマさんルート入ってる気がする

    107 :

    ハヤハチヲカクノデス…ハヤハチヲカクノデス…ハヤハチヲカクノデス…

    108 :

    おもしろい

    109 :

    千葉村で川遊び肝試しに別のやつがとか?

    110 :

    怖いなこのスレ
    宗教みたい

    111 :

    四巻ネタなら冒頭の小説をみんなの前で読まれて恥ずかしさに身悶えする八幡とか?

    112 :

    こころのあれのことなら、恥ずかしがるどころかいつものことっぽそうだけど……

    113 :

    4巻でしょう…?
    初対面のはずなのにひたすらルミルミが懐いてくる、とかかなぁ?

    114 :

    発想は悪くないが、ガハマさんが暴力系になってたり、ヒロイン達の性格が総じて劣化してるのがちょっと……

    115 :

    キッズきも

    116 :

    やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。④

    中学校 夏季休暇課題 読書感想文
    夏目漱石の「こころ」を読んで 二年C組比企谷八幡


    小町「う、うわぁ……お兄ちゃん、これはない。これはないよ……」

    八幡「うるせ、お前が作文写させてっつったんだろーが。嫌なら見んな」

    小町「いやいや、ごめんって。使えそうなところだけ使うから貸して♪ ……まぁ、ほとんど使えなさそうだけど」

    八幡「なぁ、別に読書感想文じゃなくてもいいんだし、普通の作文にすれば?」

    小町「えー?」

    八幡「ほれ、ここ。読書感想文、または『税についての作文』って書いてあるし」

    小町「この前、普通の若者になりたいとか言って音楽グループを脱退した人?」

    八幡「それはゼインだ」

    小町「まったく、お前たち兄妹はよく似ている」

    八幡「それはゼイラム」

    小町「ゼイゼアゼムゼアーズ!!」

    八幡「英語の代名詞の覚え方だろそれ……あれ、何の話してたんだっけな」



    小町「そういえば『こころ』の感想をグーグルで調べてた時にウィキペディアに書いてあったんだけどさ、この主人公が最初にいった海水浴の場所って由比ヶ浜って言うんだって」

    八幡「感想をググるなよ……っつーかそれくらい知ってるよ」

    小町「なーんだつまんないの……あれ、なんで知ってるの?」

    八幡「…………いやほら、ウィキペディアに書いてあるし」

    117 = 1 :

    プレナ幕張 外

    結衣「あ、ヒッキー?」

    八幡「おう……」

    結衣「うん、久しぶりー」

    三浦「んだ、ヒキオじゃん」

    二文字しか合ってねぇ……。

    三浦「ユイー。あーし、海老名に電話してるからー」

    結衣「今日は優美子たちと遊ぼうと思ってさ……。ヒッキーは何してんの?」

    八幡「あー、買い物?」

    結衣「そーなんだ、だれかと遊び行ったりしないの?」

    八幡「しないな」

    結衣「……ヒッキー、昨日お出かけしようってあたしの誘い断ったけど、何してたの?」

    八幡「お前今撮影中なんだけど……昨日は、確か一色の荷物持ちを」

    結衣「一昨日は」

    八幡「けーちゃんの相手してた」

    結衣「三日前は」

    八幡「城廻先輩の大学にちょっと」

    結衣「四日前は」

    八幡「留美の勉強を見てた」

    結衣「五日前は」

    八幡「戸塚とデート……じゃなかった、ゲーセンに遊びに行ってた」

    結衣「ヒッキーのバカ! スケコマシ! 女たらし!」

    戸塚「由比ヶ浜さん! ぼくは男の子だよ!」

    118 = 1 :

    プレナ幕張 外 続

    結衣「……なんか、機嫌悪い?」

    八幡(今のお前が言うな)

    八幡「別に普通だ。……暑いとこうなるんだよ。なんつーの、だれるっつーか。電車のレールとかも伸びたりすんだろ、あとほら、犬とかすげぇ伸びるし。熱膨張って知ってるか?」

    結衣「犬は関係ないでしょ。いやぁ、うちのも伸びてるけど」

    八幡「じゃあ関係あるじゃねぇか……。なんだっけ、お前んちの犬。演歌がうまそうな……サブ……サブちゃん?」

    結衣「サブレだし! ……ていうか、ヒッキー夏生まれなのに夏苦手なんだ」

    八幡「……なぜ私が夏生まれだと知っているのかしら。あなた、ストーカー?」

    結衣「なにそれ!? ゆきのんの真似!? ちょっと似てるし!」

    八幡「……来るときは前もって連絡して欲しいのよね。紅茶のストックも減りが早くなってきたし、お茶請けも余分に用意しておかなければいけないし。何より、落ち着いて本を読む時間が少なくなるのよ」ハァ…

    結衣「前よりクオリティ上がってるし!?」

    八幡「……猫……、カーくん、こっちに……よしよし。……にゃあ……」

    結衣「それもゆきのんの真似!? 結構似てるし……うん? カーくん? もしかしてゆきのん、ヒッキーの家に行っ」

    雪乃「比企谷くん、記憶を失うまで歯を食いしばりなさい」

    八幡「はっはっは、雪ノ下、人の頭を掴んで壁にぶつけようとするのはやめ(ガンッ!!)ぐぼあっ(ガンッ!!)がはっ(ガンッ!!)やめっ(ガンッ!!)……(ガンッ!!)……(ガンッ!!)」

    小町「お兄ちゃんの反応が──!!!」

    119 = 1 :

    プレナ幕張 外 続々

    結衣「あ、だからさ、もうすぐヒッキーの誕生日だし、誕生日パーティーしようよ」

    八幡「いい。いらん。やめろ」

    結衣「即答で拒絶された! しかも三回!」

    八幡「いや、ほら……女子はともかく高校生にもなった男子がお誕生日会なんて恥ずかし過ぎて無理だ」

    結衣「……あー、パーティがだめなら……その、二人……でも」

    材木座「うむ、八幡の誕生日会か。ならば我も参加しよう」

    大志「比企谷先輩、そろそろ誕生日なんすか!? なんかやるんなら俺も行くっす!」

    玉縄「なら会場の方は僕たちで押さえよう。僕たちだからこそ出来る、オリジナリティをプッシュしたパーティにしたいところだね」

    戸部「ウェーイ! 誕生日ウェーイ!」

    秦野「それなら」

    相模「僕たちも参加しましょう」

    結衣「全然ぼっちじゃないじゃん! ヒッキーのバカー!!」

    八幡「いや面子見て言ってね? このうち一人でも来てもらって嬉しい奴いないんだけど? ちょっと、由比ヶ浜さん?」

    120 = 1 :

    自宅

    朝から蝉の声がうるさい。

    つけっぱなしのテレビからはこの夏一番の猛暑だとかなんとか。お前らそれ毎日言ってねぇか。なぜか毎年現われる十年に一人の逸材かっつーの。

    (中略)

    そういや、バイトももうずいぶんとやっていない。

    奉仕部に入る前まではちょくちょくバイトをしていたもんだが……。大抵の場合、すでにできあがっている人間関係になじめず、三ヶ月くらいで辞めていた。辞めると、ユニフォームを返しに行くのもひどく億劫で、着払いで送りつけたものだ。

    こうして考えてみると、俺は結構な時間を奉仕部に奪われていたのだ。だが、夏休みまでは手が出せなかったようだな。フゥーハハハハハハッ!

    と、高笑いを上げていたら携帯が鳴った。


    着信音『お互いにリスペクトできるパートナーシップを築いてシナジー効果を』


    八幡「……くっ、くくっ……くっ……」プルプル

    <デデーン

    <ハチマン、アウトー

    八幡「誰だよ俺の携帯の着信音を玉縄のルー語に変えた奴!!!」

    折本「比企谷の顔……超、ウ、ケ、る……ぷっ……くっくっく……」ゲラゲラ

    八幡「お前かよ!!!」

    121 = 1 :

    バスロータリー

    平塚「さて……、電話に出なかったいいわけを聞こうか。比企谷八幡」

    八幡「電話に出んわ」

    平塚「…………」ミシミシ

    八幡「あっ、やべっ、酸素が足りなくて……視界が徐々に暗く……がくっ」

    122 = 1 :

    <テイクツー、アクショーン!!

    平塚「さて……、電話に出なかったいいわけを聞こうか。比企谷八幡」

    八幡「いや……、うちラジオウェーブがインスタビィリティなんですよ。多分あのプレジデントのヘアーの量とアンテナの量に何かリレートがあると思うんですけど。Kitaroの妖怪アンテナ的な感じで。ほんともうカンパニーのネームからしてウィークネスだと思ってたんですよ、何がソフトなんだよ! 文庫クリエイティブする前に電波クリエイティブしろよ! 好きでリーディングしてるけど!」

    平塚「……比企谷?」

    八幡「はっ、すんませんつい意識が高くなってしまいました」

    平塚「そのまま意識飛ばしてやろうか……」

    八幡「さっき飛ばされたばっかなんですけど……」



    材木座「時に八幡、SBから文庫とは何が出ていたかな?」

    八幡「はぁ? お前ニャル子とかダンまちとか読んでないの?」

    材木座「なぬ? しかしあれはGA文庫のはず……」

    八幡「いや、GA文庫ってSB系列の出版社のレーベルなんだけど……お前本当にラノベ作家志望かよ」

    結衣「SBって?」

    小町「白い犬 電波届かない 社長の髪が薄い」

    結衣「あ、あはは……」

    123 = 1 :

    バスロータリー 続

    結衣「ヒッキー。遅いし」

    八幡「え、なんでお前らいんの?」

    結衣「なんでって、部活じゃん。小町ちゃんに聞いたからここに来たんじゃないの?」

    くそっ! 卑怯だぞ! 小町に誘われたらウキウキ気分で出かけてしまう妹への愛情を利用するなんて! まんまと外出しちまったじゃねぇか!

    小町「結衣さんっ! やっはろー!」

    結衣「小町ちゃん、やっはろー!」

    小町「雪乃さんもっ! やっはろー!」

    雪乃「やっ…………こんにちは、小町さん」

    小町「玉縄さんもっ! やっはろー!」

    玉縄「小町ちゃん、やっはろー!」

    八幡「えぐり込むように打つべし、打つべし」バキッ!! バキッ!!

    玉縄「ごばあっ!!?」

    八幡「なんでお前混ざってるんだよしかも気持ち悪いんだよ無駄に声だけいいから逆に反応困っちゃうだろなんでお前なんかに日野ちゃまボイスが当てられてるんだよ中の人ご結婚おめでとうございます!!」バキッ!! バキッ!!

    玉縄「ギブ」ガクガク…

    124 = 1 :

    バスロータリー 続々

    八幡「暑いですし、ちゃっちゃと終わらせません?」

    平塚「そう急くな。今最後の一人が来る」

    戸塚「八幡っ!」

    八幡「戸塚っ!!?」

    小町「戸塚さん、やっはろー!」

    戸塚「うん。やっはろー」

    なにそれ可愛い。もっと流行らそうぜ。

    八幡「戸塚も呼ばれてたのか」

    戸塚「うん、人手が足りないからって。でも……ぼく、行っていいのかな?」

    八幡「いいに決まってるだろ! ……材木座は?」

    材木座「フハハハハハハ!! 我を呼んだか、八幡よ!!」

    八幡「…………えっ、いやお前千葉村イベントん時いなかっただろ。帰れ帰れ」

    材木座「八幡が呼んだのであろう!?」

    八幡「いやだって台本通りだし……」

    材木座「それに我も千葉村には行ったではないか!! 共に梨を運び、共に夜を明かし、共に肝試しをしただろう!」

    八幡「いや、それゲーム版だけの話だから……じゃあな」

    材木座「ま、待って八幡! はちま──ん!?」

    125 = 1 :

    千葉村

    平塚「ふむ。全員揃ったようだな。さて、今回君たちを読んだ理由はわかっているな?」

    雪乃「泊まりがけのボランティア活動だと伺っていますが」

    戸塚「うん、お手伝い、だよね」

    結衣「え? 合宿じゃないの?」

    小町「小町、キャンプするって聞いてますよー?」

    八幡「そもそもなんも聞かされてねぇんだけど……」

    玉縄「視野を広げるため、そして人間的成長を得るために、ボランティア合宿が行なわれると聞いていましたが」

    折本「成長! それある!」

    海浜生徒1「相手は小学生なんだから、世代間のギャップを埋めていくために、まず話し合う場を設ける必要があるんじゃないかな」

    海浜生徒2「そうだね、小学生とも価値観をシェア出来たらいいっていうのかな、学ぶべきことは多いはずだと思うよ」

    海浜生徒3「小学生と僕たちの間でWIN-WINの関係を築いていけたらいいなって感じるね」

    八幡「あー、いるよねー意識高い系のボランティア活動。で、こいつら帰らせていいの?」

    126 = 1 :

    千葉村 梨剥き

    戸塚「八幡凄い。上手だね」

    結衣「げっ! ほんとだ! ヒッキー無駄にうまい……きもい」

    八幡「げっ、ってなんだ、げって。……え、きもい?」

    密かにショックを受けた。

    雪乃「……確かに、男子にしては結構上手ね」

    珍しく雪ノ下に褒められた。おい、むしろこれ初めてなんじゃないか。思わず、雪ノ下へ顔を向ける。

    雪乃「……けれど」

    見れば、雪ノ下の前には梨のうさぎさんが群れをなしていた。

    雪乃「まだまだね」

    素敵なぐらいに勝ち誇った笑顔が眩しい。だが、前に千葉村に来てからそれなりの時間が経っている。俺にだって新しい芸があることを教えてやる。

    八幡「お前がうさぎさんというなら……俺はこれだ!」

    結衣「こ、これは……!?」

    八幡「ふなっしー」

    雪乃「そのままじゃない」

    駄目だったかー。

    127 = 1 :

    千葉村 カレー作り

    平塚「どうした比企谷、元気がないな。文学少年はアウトドアは嫌いかね?」

    八幡「なんすか文学少年って……おい、小町。何話したんだお前」

    小町「え? お兄ちゃんは小町の読書感想文のために、昔の作文読ませてくれたり手伝ってくれたりする超頼れる優しい兄なんですよっていう営業活動。あ、これ小町ポイントためたサービスね♪」

    八幡「OK。だいたい把握した。お前、泣かすから」

    小町「小町はお兄ちゃんのためを思って言ったのにー、納得いかないー」

    平塚「まぁその辺にしておいてやれ。実際半分以上は君とののろけ話みたいなものだったよ。小さい頃の思い出から何から聞かされ」

    小町「わうあー! ちょっと、それいうのは反則っていうか……小町的に超ポイント低いっていうか……」

    平塚「家出した時に君が迎えに行き、それ以来早めに帰ってくるようになったとか」

    小町「わうあー!!」

    平塚「あの時の生徒会選挙の件でも、妹の助けがあっただとか」

    小町「わうあー!!」

    平塚「実は結構最近まで一緒にお風呂に入っていただとか」

    雪乃「比企谷くん?」ガシッ

    結衣「ヒッキー?」ガシッ

    八幡「待ってくれ冤罪だ!! そんな事実は存在しない!! あと小町、実は一緒にお風呂に入りたかったっていうなら俺に言ってくれればよかったのに(バキッ!!)(ゴキッ!!)すみません俺がまちがっていました許してください後生です」

    128 = 1 :

    カレー作り 続

    八幡「あいつ、バカか……」

    留美「ほんと、バカばっか……」

    八幡「まぁ、世の中大概はそうだ。早めに気づいてよかったな」

    雪乃「あなたもその、大概でしょう」

    八幡「あまり俺を舐めるな。大概とかその他大勢の中ですら一人になれる逸材だぞ俺は」

    雪乃「そんなことをそこまで誇らしげに言えるのはあなたくらいでしょうね……。呆れるのを通り越して軽蔑するわ」

    八幡「通り越したら尊敬しねぇか、普通……」

    留美「……名前」

    八幡「あ? 名前がなんだよ」

    留美「名前聞いてんの。普通さっきので伝わるでしょ」

    雪乃「……人に名前を尋ねるときはまず自分から名乗るものよ」

    留美「……比企谷留美」

    八幡「おい」

    雪乃「私は雪ノ下雪乃。そこのは、……ロリコンさんだったかしら」

    八幡「違っ」

    留美「うん、そうだよ。八幡の机の引き出しに入ってる保健の参考書、全部ロリ物だもん」

    八幡「ちょっと待て留美、あれいきなり入っててビビったんだがもしかして入れたのお前じゃ」

    雪乃「ちょっと待ちなさい、部屋に小学生……今は中学生だったわね……を上げている時点で否定は出来ないのではないかしら」

    八幡「いや、留美がほとんど強引に入ってきただけで……待ってその電話をしまってくださいお願いします」

    129 = 1 :

    夕飯

    葉山「まぁ、カレーは男子みんな好きだったから殺気立つよな。あと、麦芽ゼリーの日とかも。他県出身の友達に聞いたんだけど、あれ給食で出るの千葉県だけらしいね」

    結衣「え!?」

    三浦「マッジかよ!」

    小町「ほ、本当なんですか……」

    八幡「おいおい、じゃあ、四六都道府県民は総じて不幸じゃねぇか……」

    葉山の千葉知識が火を噴いていた。

    しかし、この程度で千葉ペディアを名乗られるわけにはいかない。他は負けてもいい! 千葉のことだけでは負けたくない!

    八幡「知ってるか? みそピーが給食で出るのも千葉だけだぜ?」

    雪乃「伊勢とついているけれど、伊勢海老の漁獲高一位の件は千葉県よ」

    結衣「内出血のこと、青なじみっていうのも千葉県だけだよね?」

    平塚「茨城も言うらしいがな……千葉といえば、東京ドイツ村も東京と銘打ちながら千葉にあるな」

    小町「小学校の2時間目と3時間目の間の休みを行間休みって呼ぶのも千葉くらいらしいですね」

    わいわいと千葉ネタで盛り上がる一同。そうだ、人類皆千葉県に住めば平和になるのではないだろうか。

    八幡「ま、みそピーご飯の旨さを知ってるのも千葉県民くらいなもんだしな」

    雪乃「いえ、さすがにご飯にはかけないと思うのだけれど……」

    八幡「お前ちょっと表出ろ」ガタッ

    雪乃「上等よ、返り討ちにしてあげるわ」ガタッ

    前言撤回。やはり人類は分かり合えない。

    130 = 1 :

    議論

    三浦「つーかさー、あの子、結構可愛いし、他の可愛い子とつるめばよくない? 試しに話しかけてみんじゃん、で、仲よくなるじゃん。余裕じゃん?」

    戸部「それだわー。優美子冴えてるわー」

    三浦「ふっ、だしょ?」

    結衣「そ、それは優美子だからできるんだよ……」

    葉山「言葉は悪いけど、足がかりを作るって意味では優美子の言ってることは正しいな。けど、その状況下だとそもそも話しかけるハードルが高いかもしれない」

    八幡「ノーノー。そうじゃない。ブレインストーミングはね、相手の意見を否定しないんだ。留美が周囲に溶け込めない、話し掛けづらい、じゃあどう対応していくか。そうやって議論を発展させていくんだよ。すぐに結論を出しちゃいけないんだ。だから君の意見はだめだよ」

    三浦「ウザ」

    結衣「きも」

    雪乃「言ってて恥ずかしくないの?」

    八幡「正直悪かったと思ってる」

    131 = 1 :

    風呂

    男の風呂なんてカラスの行水みたいなもんでそう時間もかからない。これが戸塚の入った後の風呂ならじっくりと浸かっているところなのだが、俺の前に入っていたのが戸部、葉山なのでさくさく上がってしまった。

    あまり広くない脱衣場で身体をばっちり拭いてから、脱衣カゴの中をまさぐる。

    八幡「ぱんつぱんつっと……おっ?」

    俺の手がパンツを探り当てるのと、脱衣所のドアが開くのとが同時だった。つまり、今からパンツを履いても、間に合わない。はわわ! ご主人様、敵がきちゃいました><!

    からりと開かれた扉から顔を出したのは……留美!?

    留美「あ、はち……」

    八幡「      」


    <ピーポーピーポー

    <ゴカイダァァァアアア!!!


    結衣「る、留美ちゃん、どうして管理棟の内風呂の方に行ったの!?」

    留美「八幡の背中を洗ってあげようと思って」

    結衣「この子もだいぶ駄目になってきてる!」

    132 = 1 :

    夜 バンガロー

    葉山「電気消すぞ」

    戸部「ちょ、隼人くん、なんかこれ修学旅行の夜みてぇじゃね」

    葉山「ああ、そんな感じだなー」

    戸部「……好きな人の話しようぜ」

    葉山「嫌だよ」

    戸塚「あはは……、ちょっと、恥ずかしいよね」

    戸部「なんでだよ!? いいじゃん、語ろうぜ! わかった! じゃあ先に俺が言うから」

    こいつ、絶対自分が言いたいから話振っただけだろ……。

    戸部「俺、実はさ…………」

    しかし懐かしいな、前に千葉村に来た時にもこんな話を──

    戸部「優美子のこと、ちょっといいなって思ってんだ……」



    <ジョウダンダッテ、ハヤトクーン!!

    雪乃「あら、比企谷くん──と戸塚くん? 次のシーンは比企谷くんだけだったと思うのだけれど」

    八幡「や、ちょっと修羅場ってて避難してるだけ」

    戸塚「あ、あはは……」

    雪乃「?」

    133 = 1 :

    <テイクツー、アクショーン!!

    戸部「俺、実はさ……海老名さん、ちょっといいなって思ってんだ……」

    八幡「……マジで?」

    戸部「あ? ……お、おう。んだよー、ヒキタニくん聞いてたのかよー。反応しないから寝てんだと思ってたわー」

    戸塚「うん、でも意外。戸部君は三浦さんのことが好きなんだと思ってた」

    戸部「いやー、優美子には手出せないって。……怖いし」

    その怖いって言うのが、三浦自身なのか葉山なのか気になるところだ。

    戸塚「でも、そのわりに三浦さんとばっかり喋ってるよね?」

    戸部「あ、あー……、それは、そのよく言うべ? 将を射んと欲すればまず馬を射よってやつ」

    八幡「いや、明らかに三浦のほうが将っぽいけどな」

    けど、意外なくらい、戸部の思いに共感できてしまった。好きな子ほど話しかけられない、というのは男子としてよくわかる。

    戸部「結衣も結構いいけど、あいつアホじゃん?」

    ああ、そうね。アホね。でも、お前程度がそう言っていいほどアホじゃねぇと思うぜ。

    戸部「それに、地味に人気あるから競争率超高ぇし」

    …………。まぁ、そうだろうな。

    優しい女子はモテる。勘違いしたモテない男子が恐ろしいほどよく引っかかる。爆釣だ。そこらのルアーなんて目じゃない。フィーッシュ!! ってグランダー武蔵だって真っ青だ。

    だから別に驚きもしないし動揺もしないし意外にも思わないしびっくりもしないし動揺もしないし驚きもしないし慌てたりもしないし動揺もしないし驚愕もしないし青ざめたりもしないし絶句もしないしびっくりもしないし平静も失ってないし仰天もしないし動揺もしないし面食らってたりしないし驚きもしないしショックも受けないし動転もしないし精神的ダメージも受けないしびっくりもしないし冷静さを失うこともないし唖然とすることもないし驚きもしないしドギマギとかしないし衝撃も受けないし意外にも思わないしまごついたりしないしパニックにならないし動揺もしないしあたふたしないしドッキリしないし落ち着きをなくしたりしないしびっくりしないし動揺もしないし驚きもしない。何これ凄い心臓が──

    戸塚「はちま──ん!! しっかりしてぇ──!!」ユッサユサ

    八幡「はっ! あぶねぇ過呼吸で意識飛んでた!!」

    戸塚「過呼吸って意識飛ぶのかな……? それより、大丈夫?」

    八幡「……えっ、うんだいじょうぶへいきへいきちょうよゆう」

    134 = 1 :



    夢を、夢を見ていた。

    がしがしと俺を気遣いもせずに身体を揺する大きくて硬い手。肌を通して感じるむわっとした熱い体温。少し困ったように俺の名前を呼ぶ暑苦しい声。

    それはまるで悪夢のように思えた。

    けれど、これが夢だと知っている。妹は普段俺を起こしに来ないし、両親に至っては俺が起きるより前に家を出てしまう。俺を夢から覚ますのはいつだって無機質で無慈悲な携帯電話のアラームだけだ。

    だから、これは夢なのだと、心も身体もそう判断していた。

    ???「八幡よ、朝だ。起きないと……」

    何度もそう言っては俺の身体を揺さぶってくるので、ようやく俺の瞼が開いてくる。朝の光が眩しい。その光の中で、材木座が無駄に鬱陶しいドヤ顔を浮かべていた。

    材木座「やっと起きたか……。おはよう、八幡☆」

    八幡「絵面も声も暑苦しいんじゃああああああああああああっ!!!」バキッ!!

    材木座「あふぅ!!」ドサッ

    135 = 1 :

    <テイクツー、アクショーン!!

    夢を、夢を見ていた。

    ゆっくりと俺を気遣うように身体を揺する小さく柔らかい手。肌を通して感じるほんのりとした寝起きの体温。少し困ったように俺の名前を呼ぶ甘やかな声。

    それはとても幸せな夢のように思えた。

    けれど、これが夢だと知っている。妹は普段俺を起こしに来ないし、両親に至っては俺が起きるより前に家を出てしまう。俺を夢から覚ますのはいつだって無機質で無慈悲な携帯電話のアラームだけだ。

    だから、これは夢なのだと、心も身体もそう判断していた。

    ???「八幡、朝だよ。起きないと……」

    何度もそう言っては俺の身体を揺さぶってくるので、ようやく俺の瞼が開いてくる。朝の光が眩しい。その光の中で、留美が俺と同じ布団に入っていた。……ん?

    留美「やっと起きた……。おはよ、八幡」

    八幡「…………留美サン? どうして俺と同じ布団に入ってるんでせう?」

    留美「……そっちから入ってきたくせに。八幡のえっち」

    八幡「は? ま、待て、もしかしてここ女子小学生のとこか!? いや違う! 留美が俺たちの部屋に来たんだよね!?」

    ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ガシャーン!!

    雪乃「…………やはり、比企谷くんは一度警察に突き出す必要があるようね」

    結衣「…………ヒッキー、京華ちゃんとも遊んでたって言ってたけど、やっぱりロリコンなんだね」

    八幡「違うッ、誤解だ!!!」

    留美「そうだよ、八幡は年下の女の子が好きなの。だからオバサンたちは早く帰ったら?」ギュー

    雪乃「あ?」

    結衣「は?」

    留美「ん?」

    八幡(ふえぇ怖いよぅ……)ガクブル

    136 = 1 :



    ぱしゃぱしゃと何度か顔を洗っていると不意に聞き慣れた声が聞こえた。

    雪乃「あら、川に向かって土下座?」

    八幡「んなわけねーだろ。あっちの方向に聖地があって一日五度の礼拝をだな……

    冷たく挑発的な言葉に反射的に顔を上げる。

    その瞬間、呼吸することを忘れた。

    雪ノ下雪乃はその名の如く、さながら雪の化身であるかのように見えた。

    透き通るような白い素肌、形のいいふくらはぎから腰まで続く脚線美、驚くほど細くくびれた腰、控えめながらも一応主張はしている胸元。

    だが、それもほんの一瞬のことですぐにパレオで隠されてしまう。あっぶねー、危うく窒息するとこだったわ」

    雪乃「…………」

    小町「……お兄ちゃん、全部声に出てるよ」

    八幡「忘れてくれぇぇぇえええええええええええええっ!!!」ダダダッ

    137 = 1 :

    肝試し 準備

    八幡「肝試しの衣装……これ仮想っていうか、コスプレだろ……」


    結衣「かわいいわよ、つぐみ!!」

    戸塚「かっ……! かわいくなどありません……!」

    結衣「またそういう……つぐみも女の子なんだから、それらしい格好しないとね!」

    戸塚「……必要ありません。私はお嬢を守り、お嬢との約束を果たすためにここにいるのですから……」

    お前ら声似すぎだろ、コスプレの領域越えてるんだけど。


    雪乃「つぐみさん、おいしいケーキがありますよ!」

    小町「つぐみちゃん、こっちおいでー」

    戸塚「え、ええ?」

    惜しい、かなり惜しいけど、そっちのつぐみは春鳥じゃなくて誠士郎ちゃんだ。つぐみはつぐみだけど、ソウルイーターノット! じゃなくてニセコイの方だ。

    ていうかお前らも声超似てるな。もう声優やれよ。

    138 = 1 :

    肝試し 本番

    戸塚「スタートしたら森の奥にある祠から御札を取ってきてください」

    森への入り口で魔女姿の戸塚(凡矢理高校の制服は着替えてしまったらしい)が簡単なルールのアナウンスを行なう。最初は緊張していたのか、よくトチっていたが、何組か送り出し、慣れてきてからはごらんの通り、きちんとこなしている。

    ここについては小町と戸塚に任せて大丈夫だろう。それに、平塚先生もいる。大きな問題は起こらないはずだ。

    俺は肝試しの様子を観察するためにこそっと行動を開始する。他の連中の仕事ぶりも見させてもらうとしよう。

    小学生たちに気取られないよう、木立に紛れつつしばらく歩く。

    最初に配置されていたのは誰だったかな。

    小学生たちが通りかかると、何者かが木陰から飛び出してきた!

    玉縄「フレキシブル! コンセンサス! インフルエンサー! コミット!」クルックルッ

    小学生「ぎゃあっ! 妖怪・タマナワだ!」

    小学生「あの手はやべぇ! 逃げろ!!」

    小学生「きゃああああっ、意識が高くなるー!!」

    腹筋が耐えられるわけがなかった。

    <デデーン

    <ハチマン、アウトー!!

    139 = 1 :

    肝試し 本番 続

    「この肝試し全然怖くないしー!」

    「高校生なのに頭わるーい!」

    戸部「あ? お前、何タメグチ聞いてんだよ?」

    三浦「ちょっと、あんたらチョーシのってんじゃないの? 別にあーしら、あんたたちの友達じゃないんだけど?」

    「え……」

    三浦「つーかさー、なんかさっき超バカにしてた奴いるよねー? あれ言ったの誰?」

    「ご、ごめんなさい……」

    三浦「何? 聞こえないんだけど」

    戸部「舐めてんのか? あ? おい」

    「ふえっ、ごめんなさっ、うえっ、びえええええん!!」

    戸部「えっ、ちょ」

    「ごめんなざいいいいい、うえええええん!!」

    戸部「待っ、これ演技……いやごめんやりすぎたって、ほら今度なんか奢っからさ、許してくんね? な?」

    「ほんと? お兄さん大好きー」パアッ

    戸部「えっ、ちょ、ええ……」

    八幡(あいつ、ハメられたな……)

    140 = 1 :

    キャンプファイアー

    雪乃「比企谷くん……。あなた、本当は誰のために解決したかったの?」

    八幡「そりゃルミルミのためだろ」

    雪乃「……そう。ならいいのだけれど」

    雪ノ下はそれきり問うことをやめ、広場の中央にあるキャンプファイアーへと目を向ける。ちょうどフォークダンスを終えて、解散したところだった。

    俺たちのすぐ脇の道を生徒たちが歩いていく。

    視界にはちょうど留美がいる。

    俺を見つけて、けれどもすっとごくごく自然に俺の膝の上にぽすっと座った。……ん?

    八幡「おい、留美……なんで俺の膝に座ってんの」

    雪乃「比企谷くん?」

    八幡「通報はもうやめてくださいお願いします」

    留美「……別に、そういえばお礼言ってなかったなって」

    八幡「今更だろ、もう時効だ」

    留美「ううん、そんなことない……おかげで、楽になったところあるし……遅くなったけど、ありがとう」

    八幡「……ん、どういたしまして」

    留美「じゃあ八幡、撮影終わったし一緒にお風呂入ろ?」

    八幡「いや、俺まだこの後葉山とのシーンが雪ノ下、どうして俺の頭をつかんでアイアンクローがあああああああああああっ!!!!」ミシミシ

    141 = 1 :

    帰り

    陽乃「あ、比企谷くんだー。なんだー、やっぱ一緒に遊んでたのか。んー? デートか! デートだな、このこのっ! 羨ましい! 青春っ!」ウリウリー

    八幡「またそのパターンかよ……。違うっつってんじゃないですか」

    結衣「あ、あの! ヒッキー嫌がってますから」グイッ

    陽乃「えーっと、新キャラだねー。あなたは……、比企谷くんの彼女?」

    結衣「…………ち、違います! ……ぜんぜん、そんな……」

    陽乃「なんだ、よかったー。雪乃ちゃんの邪魔する子だったらどうしようって考えちゃった。わたしは雪ノ下陽乃。雪乃ちゃんのお姉ちゃんです」

    結衣「あ、ご丁寧にどうも……。ゆきのんの友達の由比ヶ浜結衣です」

    陽乃「友達、ねぇ……。そっか、雪乃ちゃんにもちゃんと友達がいるんだね。よかった、安心したよ。あ、でも、比企谷くんに手を出しちゃだめだよ。それは雪乃ちゃんのだから」

    二人「……」「違うっつーの」

    八幡(おいセリフ言えよ雪ノ下)

    陽乃「ほら、息ぴったり!」

    八幡(今こいつ何も言ってないような)

    平塚「陽乃、その辺にしておけ」

    陽乃「久しぶり、静ちゃん」

    平塚「きゃー! のび太さんのエッチー!!」(裏声)

    陽乃「…………」

    雪乃「…………」

    八幡「…………」

    平塚「…………笑えよ」

    結衣「…………」

    小町「…………」

    戸塚「…………」

    平塚「…………笑えよ、笑ってくれよぉぉぉおおおおおおおおっ!!」ダダダッ

    あ、逃げた。

    142 = 1 :

    ネタ


    出ない


    かゆ


    うま



    続く

    143 :

    文化祭で確か雪乃と八幡がトロッコ的な何かに突っ込まれたよね?
    そこで必要以上に近づいたりとか

    144 :

    なんで抵抗しないんだよ、避けるかカウンターでも決めてやれ

    145 :

    乙!先生…

    146 :

    妖怪・タマナワは卑怯だぞwwwwwwwwwwww

    148 :

    面白いね

    149 :

    玉縄の安心感ww

    150 :

    夏祭りで相模と出くわして相模が嘲笑を浮かべるシーンで何故嘲笑をうかべたのかヒロイン勢に問い詰められフルボッコにされる相模とか


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