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    元スレ提督「実家から秋雲と雷が送られてきた」

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    602 :

    イベント 最終

    防空棲姫「キタンダァ……フーン」

    提督「ふぉー!!!!」ダンダンダン!

    秋雲「ちょっ、うるさいってば!!何時だと思ってんのよ~」

    提督「いやいやいやいや!これラストだから!倒せばイベントクリアだから!!」

    「イベントクリア?それって凄いの?」

    提督「すごいも何も、ここをクリアする為にやってきたようなもんだからな!」

    秋雲「もうわかったからサッサと行きなよ」

    提督「ちょっとまって、祝杯用のお酒を用意してくる!」ダッ

    「もう司令官ったら子供みたいに喜んじゃって。そうだ、先に進めといてあげましょ!」

    秋雲「えっ……勝手に触って大丈夫なの?」

    「平気よ!雷に任せておけば大丈夫なんだから!」ぽちっ


    「艦隊が戻ってきたさー。おっつかれちゃん♪」

    604 = 349 :

    秋雲「あっ」

    「ちょ、ちょっと!なんで帰ってきちゃうのよ!!」

    秋雲「いや、そんな事しらないし……」

    「旗艦は秋雲なんだからなんとかしなさいってば!」

    秋雲「無茶言わないでよもう!」

    「と、とりあえずさっきの場所まで戻さなくちゃ」カチカチ

    燃料7000 弾薬7000 鋼材7000 ボーキ7000 資材100

    「まるゆです」

    「あれれ?もう一回……もう一回……」

    …………

    「もう、なによこれ。全然出撃しないじゃない!」


    カシャン……


    秋雲「あーあ、秋雲さんしーらない」

    「し、司令官、私は先に行こうとしたのに秋雲が帰ってきちゃったの!」

    秋雲「ちょっ!それは操作の仕方が悪かったんでしょうが!」

    提督「…………」


    その後も雷の言い訳は続いたが提督の耳には何も入らない。

    ただただ彼は画面に映る3桁の各資源を眺めていた。

    605 = 349 :

    提督「だ、大丈夫だ。まだプレゼントボックスとかのアイテムを使えば後一回くらい出撃出来るはず……」

    秋雲「別に今日慌ててやらなくても、また資源を貯めて出直しーー」

    提督「イベントは今日の午前中で終わりなんだ……」

    秋雲「…………」

    「うっ、ううっ……うわあぁぁぁぁん!ごめんなさい!!私が余計な事したから……司令官、司令官、ごめんなさい……!!」

    秋雲「まぁ、私も一緒に見てたわけだし同罪だよね。ごめんねー提督」

    提督「別に謝る事ないよ。たかがゲームなんだ。気にするな」

    「でも、でも……!責任とらなきゃ……」

    提督「だったら隣で応援してくれ!それだけで十分だ」

    秋雲「いよぉーし!んじゃいっちょ応援してやりますか♪」

    「うん!雷、司令官の為に一生懸命応援しちゃうね!」

    提督「おう!」

    「本当なら責任とってクリアするまでマッサージするつもりだったけど」

    秋雲「私もさすがに胸の一つでも揉ませるしかないと思ったよー」

    提督「…………っ」ギリッ


    提督は失敗したと心底悔やんだ。

    606 :

    カシャン……
    から何とも言えない悲哀を感じる……

    607 :

    再びボスマス

    提督「よし!!今度こそ!!」

    「司令官!次はちゃんと夜戦しなきゃダメよ!?」

    秋雲(さっきのは雷ちゃんが……)

    「でも大丈夫かしら……敵も沢山残ってるし、こっちは雷と利根さんとーー」

    提督「大丈夫だ!このゲームは旗艦さえ倒せば勝ち……!艦娘を信じよう!!」

    我、夜戦ニ突入ス!!

    シャッシャッシャッ!!

    「なになに!?なんだか凄いのが出たわ!」

    提督「きたきた!魚雷カットイン!!」

    「よくわかんないけど……いっけー!!」

    ズドンッ!!

    608 = 349 :

    「ちょっと!どこ狙ってるのよ!!」

    秋雲「あーあー1番下にいっちゃったねー」

    提督「いや、これでいい!雷の仕事は的を減らす事……!」

    「直撃だと!?この程度では我輩は沈まん!!」

    秋雲「あちゃー……利根さんまで大破しちゃったし」

    提督「これも想定内……!よくやってくれた!そして俺の本命はココ!!」

    シャッシャッシャッ!

    提督「いっけぇー!!雪風ー!!!!」

    ズドンッ!!!!

    戦術的勝利! B

    提督「ふぉー!!!!」ガタッ

    609 = 349 :

    秋雲「B勝利?いいの?これ」

    提督「やっぱり雪風は凄いな!!」

    提督「そしてお待ちかねの報酬タイム!!

    「照月です」

    提督「うおおぉぉぉ!かわいいー!!どすけべボディー!!」

    秋雲「……」

    「……」

    提督「くぅ~!徹夜の甲斐があった!なんて可愛いんだ!なっ!?」

    秋雲「……」

    「……」

    提督「あ、あれ……?おーい……」

    秋雲「さぁ寝よ寝よ。しーらないっ」

    「ぷんすこ!」

    提督「ぷんすこ!?」


    その日からしばらく口をきいてくれなくなった

    610 = 349 :

    眠たくてまたかきます

    611 :

    つまらん

    612 :

    乙です
    これはプンスコ言われてもしょうがないw

    613 :


    この男いっつも歯軋りしてんな

    614 = 349 :

    翌日

    提督(結局あれから一言も会話ができなかったな……。秋雲と雷は普通に何か会話してたのに)

    ごそごそ…

    提督「おっ、秋雲おはよう」

    秋雲「んー、おはよー」

    提督(あれ?普通に会話してくれるのかな?)

    カチャカチャ

    提督(この音と匂いは雷が朝ごはん用意してくれてる音か。良かった、朝ごはん抜きとかだったらどうしようかと)

    提督「おはよう雷。今日の朝ごはんは何かな?」

    「目玉焼きとお味噌汁よ」

    提督「そうかそうか、じゃあご飯貰おうかな」

    コトッ

    提督「ではいただきます」

    雷・秋雲「いただきまーす」

    もしゃもしゃ

    提督「…………」

    秋雲「…………」

    「…………」

    カチャカチャ……

    提督(なんだこの必要最低限しか会話しない離婚前の夫婦みたいな空気……)





    提督「今日の天ーー」

    「あーっ!もう秋雲ったら!またそんなにお醤油かけて!身体に悪いわよ!」

    秋雲「んでもさぁー、やっぱり目玉焼きにはお醤油でしょー?」

    「それにしたって限度があるわ!」

    秋雲「んもー、雷ちゃんはうるさいんだからぁ~」

    提督「い、いよーし!俺なんてウスターソースだばだばかけちゃうもんね~!!」ダバダバ

    「…………」

    秋雲「あっ、雷ちゃん。お茶ちょうだい」

    「しょうがないわねー」

    提督「…………」ダバダバ

    秋雲(うわー、ソースでびちゃびちゃだし……)

    615 = 349 :

    提督「さーて、今日は休みだしお出かけでもするかー!一緒に行く人ー!」

    提督「はぁーい!」

    秋雲「あー、ごめん。今日は絵描きたいからやめとくー」

    「わ、私も家のことがあるから行かないわ。いってらっしゃい」

    提督「はぁーい!行ってきまーす!!」

    バタンッ

    提督「…………」

    提督「うわぁーー!!!!」ドタドタドタ!


    「ちょっとかわいそうだったかしら……」

    秋雲「良いの良いの。もっと底まで叩き落とした方がごきげんとりのリターン……じゃなくて、反省するだろうし♪」

    「そうね……司令官にはいっぱい反省して雷達を大切にしてもらわなきゃ!」

    秋雲「秋雲さんは欲しいものリスト作っとこーっと♪」

    616 = 349 :

    提督(2人とも明らかに態度がおかしい。やはり嫌われてしまったのか……!?)

    提督「そういえば部長が好感度はすぐ変化するみたいな事言ってたな……」

    提督「はあぁぁ……ばあちゃんに相談したいけど艦娘もらった上に心配までかけるのも悪いし……」

    提督「誰か相談に乗ってくれそうなーー」

    提督「あっ!」

    ダッ!


    提督「ちょっと良いかな!?」

    「えっと……電に何かご用でしょうか?」

    提督「とりあえず、あっちのベンチでお話し良いかな……?あ、アイスかってあげるから!」

    「はわわっ……!」


    声かけ事案である。

    617 = 349 :

    出かけてまた書きます

    618 :

    妹普通にその辺にいるんかい

    619 :

    当たり前のように遭遇して草

    620 :

    電ちゃんは初期艦として配布(300万円)されてるよ

    621 = 612 :

    見事に釣られてる提督に草

    622 :

    かくかくしかじか……

    提督「……と言う事なんだ」

    「なるほどなのです」ペロペロペロペロ

    提督(この子超アイス舐めるタイプだな。かわいい)

    提督「やっぱり嫌われちゃったのかな?理由がよく分からないんだけど……」

    「あの、雷ちゃんは司令官さんを嫌いになったりしないと思うのです……」

    提督「でもほとんど口をきいてくれないんだよなぁ」

    「それはきっと雷ちゃんが怒ってるからじゃないですか……?」

    提督「怒ってる?じゃあやっぱり嫌われてるんじゃ……」

    「はわわっ、そうじゃなくてその……きっと司令官さんが他の艦娘さんをいっぱい褒めたからヤキモチを焼いているんだと思うのです……」ペロペロペロペロ


    623 = 349 :

    提督「ヤキモチか。ゲームの中の話なのに……」

    「きっと雷ちゃんは司令官さんが大好きなのです」


    司令官さんが大好きなのです。司令官さんが大好きなのです。司令官さんが大好きなのです…………


    提督「はうあっ!!!!」

    「っ!?」ビクッ

    提督「はっ、いかんいかん……かわいい子にいきなり大好きとか言われて興奮してしまった」

    「はわわっ……びっくりしたのです」

    提督「こんな事をやってるから雷を怒らせちゃったんだな。反省しないと」

    「こちらこそ変な事を言ってごめんなさい……!」

    提督「いやいや、こちらこそごめんね。いくら可愛いからって人様の艦娘に変な事言っちゃって」

    「あ、あのっ……電は今誰の艦娘でもなくて、だから大丈夫ですよ……?」

    提督「え?誰の艦娘でもない?」

    624 = 349 :

    「電には司令官さんがいなくて今は重巡のお姉さん達と一緒に暮らしているのです」

    提督「でも艦娘は受注されてから建造されるから必ず提督がいるはずなんだけど……」

    「はい。電が建造された時はまだ深海棲艦もいて、昔は電にも司令官さんがいたのです。でも今は……」

    提督「あっ……ごめん。変な事聞いて……そうか、君の司令官は戦いで」

    「王子だか団長だかになるから提督業は引退すると言っていたのです。甲斐性なしの裏切り者なのです。国の恥なのです」

    提督「大丈夫!?白目が無くなって黒目だけになってるけど!?」

    「はい、大丈夫なのです♪」

    提督(艦娘は初めに見た人を提督と認識して慕うって聞いたけど、その提督が引退したらすごい憎しみを抱くのだろうか……)

    提督「あっ、鼻にクリームがついてる」

    「お鼻、ですか……?司令官さんのお鼻は綺麗なのです」じーっ

    提督「違う違う。そっちの鼻に……ほら」スッ

    「っ!はわわっ、恥ずかしいよぉ……」カアァァ…

    提督(なるほど。こんな天使が憎しみなんて抱くわけない)

    625 = 349 :

    提督「いやー、それにしても初めて会ったけど本当に電ちゃんは可愛いな」

    「あ、ありがとう、なのです……」カァァァ…

    提督(うちの2人は結構アグレッシブだから大人しい感じが新鮮だ)

    「でも初めて会ったは違うのです。今まで何度も見かけた事はありますよ?」

    提督「え?」

    「司令官さんは気付いて無かったみたいだったけど……電は気付いていたのです♪」

    提督「そうか……俺も最近ゲームで艦娘の事を知るまでは全然名前も顔も分からなかったから……」

    「だからその司令官さんが今日声をかけてくれた時はびっくりしたのです。あのっ、びっくりしたのは嬉しくて……」

    提督(これは気を抜いたら抱きしめてしまいそうだ。こんな可愛い子がーー)

    提督「ん?可愛い……子……?子!?」

    「?」

    提督(アイスを餌に、見知らぬ子供を誘う男……!?)


    この時、ようやく提督の頭に声かけ事案がよぎった。

    626 = 349 :

    行ってきます

    627 :

    行ってら

    さて、返金祭りに帰るか

    628 :


    どこに行く気だ

    629 :


    おばあちゃんです、いってらっしゃい。

    630 :

    おつです
    どこ行ったしww

    631 :

    声かけ事案起こして自首しに行ったな

    632 :

    艦これは所持枠拡張に課金必須なゲームだからな
    そうじゃないお花やアイギスに持っていかれても仕方ない

    633 :

    提督(少女に、声かけ、逮捕、憲兵……!)

    提督(だが待てよ……確か作られたのは深海棲艦がいた時代って言ってたし、俺より年上なんじゃないか?そもそも艦娘に年齢と言う概念は)

    「あのー……どうかしたんですか?」

    提督「えっと、キミはお仕事とかしているのかな?」

    「はわわ……えっと、さっきみたいに名前で呼んで貰ってもかまわないのです……」

    「電は今学校に通っているのです♪」

    提督「がっこうー!!」

    「一緒に暮らしている高雄さんが今は平和になって戦わなくて良いから通わせてくれているのです♪」

    提督(学生?JC?JK?どっちにしろアウトか?いや、でも年齢的に高校生はどうだった?セーフなんじゃないか!?そうだ、セーフだよ!結婚とか出来る年齢だし!)

    「このランドセルも買ってもらったのです♪響ちゃんとお揃いなのです♪」にぱー

    提督「もうだめだ……もうおしまいだー……」

    634 = 349 :

    提督(こうなったら声をかけといて悪いけど早く退散しよう)

    提督「電ちゃん、俺はこれから用事があるから先に行くね!アイスはゆっくり食べて!本当にありがとう!助かったよ!」ポフッ

    「はにゃぁぁ……ッッ」ビクッ

    提督「ええ!?頭に手を置いただけなんだが……え?お尻とか触ってないよね……?ここお尻じゃないよね!?」

    「すみません、司令官さんに頭を撫でられた事なんてなかったから……びっくりしたのです」ぷしゅー

    提督「そ、そっか。うっかりお尻を触ーー」

    憲兵「動くな。憲兵だ」

    提督「!!」

    憲兵「先ほどこちらから駆逐艦の悲鳴を聞いて駆けつけたのだが……」

    提督「違います!!勘違いです!!」

    憲兵「また貴様か!!これで何度目だと思っている!!」

    提督「はい!?人違いですよ!まだ初犯です!!」

    憲兵「初犯?やったんだな?よし、後は署で話を聞こうか」

    提督「ぐぬぬっ、なんという高度な誘導尋問……っ!!」

    635 = 349 :

    「はわわっ……あ、あのっ」

    提督「電ちゃん!」

    「アイスクリーム……買ってくれて、ありがとうなのです」ぺこっ

    提督「今それ言うの!?ややこしくなりそう!!」

    憲兵「貴様あぁぁー!食べ物で駆逐艦を誘惑するとは見下げた根性だな!!」

    提督「違うんです!本当に、相談に乗ってもらってただけで!」

    憲兵「見ず知らずの小学生女児に貴様の様な30代前後の大人が何を相談する!!言え!!」

    提督「それは、家にいる駆逐艦と上手くいかなくて……」

    憲兵「なんだとー!?貴様、家に他の艦娘まで監禁しているのか!!どうやら牢獄では生ぬるいようだなぁー!!」

    提督(なんだこれ……)


    高雄「あら、あそこにいるのは……」

    「はうぅ、高雄さん、助けてほしいのです!」

    愛宕「ぱぁんぱかぱーん♪」

    「ぱ、ぱんぱかぱーんなのです!」

    「なんだか少し、騒がしいな」

    「そうなのです!実はーー」

    636 = 349 :

    憲兵「こい!一族根絶やしにしてやる!」

    提督「やめろ!ばあちゃんには手を出すな!!」

    憲兵「それは貴様の態度しだいだな。大人しく処刑されるなら手を出さんが……抵抗するなら我が憲兵団が駆逐する事になるだろう」

    提督「くっ……!か弱いばあちゃんを狙うなんて汚いぞ!」


    その頃、ちえこ宅

    「世の中平和になったもんじゃ。ほんの数十年までは海の上で血で血を洗う戦いをしておったのに」

    「この平和もちえこさんを筆頭に元帥さん達が最前線で戦ってくれたからですよ」

    武蔵「ああ、まったく見事な采配だった」

    「今はただの老ぼれじゃよ。もう最前線は無理じゃ」

    赤城「ご安心ください。万が一の時は私達があなたをお守りします」

    加賀「赤城さんの言う通りです。その為に1日も休まず練度を積んできたのですから」

    瑞鶴「ちえこさーん、翔鶴姉も練度が130になったみたいなの!」

    「そうかいそうかい。それじゃあもし敵が来ても安心だわねぇ」

    瑞鶴「もっちろん!航空戦なら私たちにまかせて!ね、翔鶴姉!」

    翔鶴「もう、瑞鶴ったら」

    加賀「まったく……その程度の練度で浮かれているなんて。これだから五航戦は」

    「さてと、それじゃああたしゃはいつもどおり平和に過ごすとしようかねぇ。あたしゃ今、あたまのボケよるフェアリーちえこじゃけぇ」


    婆は提督の子育てに専念する為提督は引退しているが、その手腕に惚れ慕って家にやって来る艦娘は数知れない。

    637 = 349 :

    行ってきます

    638 :


    インガオホー

    639 :

    おつ

    641 :

    乙です
    またどこ行ったしw

    ばあちゃん妖精と会話するどころじゃなかったな…

    642 :

    街中

    憲兵「とにかく付いてきてもらおうか!」グイッ

    提督「ハナセ!!」

    憲兵「貴様!抵抗する気か!!ぶち殺すぞ!!」


    高雄「あのー、私達の提督がどうかしたんでしょうか?」

    憲兵「なに?提督だと?」

    提督「そうだ、ほら!免許証もちゃんとある!」

    憲兵「チッ、こんなクズにまで免許証を発行するとは……この国はどうなっているんだ」

    愛宕「さぁさぁ、行きましょう♪」

    提督「あ、ああ」

    憲兵「……待て。お前たちがこいつの艦娘だという証拠は?万が一、他人の艦娘に手を出したのなら死罪は免れんからな」

    提督「死罪!?」

    643 = 349 :

    高雄「でもそんな事どうやって証明するのかしら?」

    憲兵「艦娘は最初に見た提督に好意をもつ筈だが……どうも俺にはお前たちがこの提督を好いている様には見えんのだよ」

    愛宕「そんなの個人差があるわよねー?」

    「あ、あのっ……!」ずぃずぃ

    高雄「電ちゃん?」

    「電は……電は司令官さんの事が大好きなのです!」だきっ

    提督「はわわっ……!」

    愛宕「あらあら♪」

    高雄「まぁまぁ♪」

    憲兵「ぐぬぬっ……」

    高雄「これで文句はありませんよね?」

    憲兵「ま、まだだ!本当にすきなら今すぐここで交尾してもらーー」

    ガシッ

    憲兵「ぐえっ!!く、くびが……!!」こひゅー…こひゅー…

    摩耶「ガキに何やらせようとしてんだ。クソが」グググッ

    644 = 349 :

    提督(ひえー……首を掴んで片手で持ち上げるなんて……)

    高雄「やめなさい!それ以上しては死んでしまうわ」

    摩耶「んでもよぉ」

    愛宕「摩耶ちゃん?ダメよ?」

    摩耶「わ、わかったよ……」パッ

    ドサッ

    憲兵「ゲホッ、ゲホッ!貴様らぁ~!!国家権力に刃向かう気か!!艦娘など鶴の一声で即解体だぞ!!」

    摩耶「……やっぱシメちまうか?」

    鳥海「いえ、ここはプロに任せましょう」

    提督「プロ?」

    645 = 349 :

    キキーッ

    提督「な、なんだ?あのあからさまにヤバそうな車は!?」

    ざわざわ……

    提督「おおう……ずいぶん騒いでたからいつの間にかギャラリーまで……」

    龍田「はーい♪そこまでよぉ♪」

    能代「あ、あれは!龍田組の龍田!」

    提督「誰!?」

    能代「通称登り龍の龍田。背中に凄い龍が彫られている事からその通り名を付けられたらしいわ」

    提督「キミ、詳しいな……あれ?もしかして軽巡の能代?」

    能代「ええ、私以外にも沢山艦娘はいるわ。あっちには妙高姉妹、向こうは伊勢型の2人」

    提督「ほんとだ。意外と街中に艦娘って沢山いるんだな。……あっ、五航戦の2人も」

    能代「あら、詳しいのね」

    提督「一応提督だからね」

    能代「あ、そう。…………ええ!?て、てて、提督でしたか!?わわっ、本当だ!すすす、すみませんでした!」

    提督「?」

    646 = 349 :

    天龍「ったくよぉ、昼間っから騒いでんじゃねーぞ!」

    能代「あれは!フフ怖の天龍!」

    提督「なにそれあんまり怖くないけど」

    能代「えっと、すぐにフフフ、怖いか?と聞いてくるのでその通り名が付いたんです」

    提督「やっぱり怖くないな……」

    能代「ちなみに怖くないと答えると後で龍田さんに殺されるらしいです」

    提督「なにそれ怖い」

    龍驤「ほんま、大概にしぃやー」

    能代「あれは!絶壁の龍驤!!その独特のフォルムからその通り名が!」

    提督「なんかだんだん通り名が酷くなってきたな」

    不知火「……」ガチャ

    能代「殺し屋の不知火まで!」

    提督「いきなりおっかない通り名になったな」

    能代「ちなみに通称ぬいぬいです!」

    提督「ぬいぬい……」

    647 = 349 :

    憲兵「貴様ら!なんのつもりだ!まとめて解体されたいのか!!」

    龍驤「自分、まだおかれとる状況が分かっとらんのか?」

    憲兵「なんだと?これだけの人間が見ている中で憲兵である俺に何かしてみろ。全員が証人だからな!!」

    龍驤「せやったらなんなん?」

    憲兵「すぐに誰かが通報して……いや、既に誰かが通報しているかもな。さぁ分かったら邪魔するな。解体されたくないだろう」

    龍驤「怖いこと言うやっちゃなぁ……でも見とる人なんてだーれもおらんとちゃうか?」

    憲兵「なにを…………ハッ!」

    龍驤「せや、ここにおるん……みーんなあんたが解体する言うた艦娘やで?まとめて解体する言うたから怖ーて体が動かんとちゃうか?」

    648 = 349 :

    龍田「最近下っ端の憲兵がずーいぶん調子に乗って好き勝手してるって耳に入ってたんだけどー……誰の事かしら♪」

    天龍「どこの鎮守府にも属してない気の弱そうな艦娘を捕まえては脅して好き勝手したらしいなぁ」

    憲兵「ち、ちがっ……!おれじゃない!!」

    不知火「まぁ指の2、3本失えばすぐに自白するでしょう」

    憲兵「ひっ……」

    龍驤「おーい……攫え」

    睦月「はいはーい♪」

    如月「うふふっ、こんなの久しぶりねぇ♪」

    能代「あ、あれは!フラグの睦月に犠牲の如月まで!」

    提督「…………」

    バタンッ!ブロロロロ……

    不知火「ペンチは何処においたかしら」

    龍田「ねぇ憲兵さん。少し遅い海水浴と、少し早い紅葉狩り。どっちが良いかしら♪」

    憲兵「な、なにを……」

    龍驤「塩水飲み放題か土食い放題。どっちがええかはよ決めんかい」

    天龍「まぁ紅葉は見れねぇーけどな!」

    アハハハハハ


    笑い声の絶えないドライブは山へ海へと2時間続き、その後憲兵は何事もなく五体満足で無事に解放された。

    翌日、彼は憲兵を辞めた。

    649 = 349 :

    またかかかきます

    650 :



    電ちゃんに大好きって言われたいだけの人生だった


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