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元スレ八幡「面倒くさくなったので人間関係を安価に託すことにする」
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【スタート地点】
雪乃 0
結衣 0 (積極的)
一色 0 (八幡の弱み)
陽乃 0
平塚 0 (八幡の貞操観念に疑問)
小町 0
川崎 0 (結衣への嫉妬心)
相模 0 (THE勘違い)
折本 0
城廻 0
季節は夏、進行は平日3日→休日2日→平日3日→以降夏休み
季節は夏だけど学年まで決めてしまうと後々出る原作との差異が出てしまいそうなので
原作で起こったことはすべて経験済み且つ学年や置かれた立場はそのままというフワフワした超常設定で進めようと思う
雪乃 0
結衣 0 (積極的)
一色 0 (八幡の弱み)
陽乃 0
平塚 0 (八幡の貞操観念に疑問)
小町 0
川崎 0 (結衣への嫉妬心)
相模 0 (THE勘違い)
折本 0
城廻 0
季節は夏、進行は平日3日→休日2日→平日3日→以降夏休み
季節は夏だけど学年まで決めてしまうと後々出る原作との差異が出てしまいそうなので
原作で起こったことはすべて経験済み且つ学年や置かれた立場はそのままというフワフワした超常設定で進めようと思う
朝になると、やかましい蝉の鳴き声が響く季節だ。
ウハウハの夏……とは俺の場合はいかない。
ここ最近の様々な出来事のせいで俺にまとわりついた「人間関係」が、夏の暑さをより鬱陶しいものにする。
元々ぼっちだった俺だが、さすがにこのままではいけないと思うようになった。
だが、自分から何かをどうこうするのはいかんせん面倒くさい。 そこで俺は手を打った。
『面倒くさくなったので人間関係を安価に託すことにする(1)』
1 名前:引きこもり大魔王 ********/**********/ID*****
夏が来たぜ、ウハウハの夏が
でも色々あって人間関係で面倒くさいことが起こっている手前この夏を清々しくすごせる気がしねえ
まあ今まで清々しい夏ってのは経験したことが無いわけだが、ここいらでいっちょ手を打つかと思ったから助力を頼む
・スペック
高2
イケメン
とりあえず俺と関わりの深そうな人物を挙げていくと
・完璧美人めんどうくさ女 ・巨乳偽ビッチ ・あざと後輩 ・強化外骨格美人 ・お節介美人タバコ ・ゲキカワ妹
・ブラコンシスコン不良モドキ ・性悪泣きぼくろ ・かつて愛した女 ・世界癒し選手権第1位生徒会長
さっそく、まずは>>564だ
ウハウハの夏……とは俺の場合はいかない。
ここ最近の様々な出来事のせいで俺にまとわりついた「人間関係」が、夏の暑さをより鬱陶しいものにする。
元々ぼっちだった俺だが、さすがにこのままではいけないと思うようになった。
だが、自分から何かをどうこうするのはいかんせん面倒くさい。 そこで俺は手を打った。
『面倒くさくなったので人間関係を安価に託すことにする(1)』
1 名前:引きこもり大魔王 ********/**********/ID*****
夏が来たぜ、ウハウハの夏が
でも色々あって人間関係で面倒くさいことが起こっている手前この夏を清々しくすごせる気がしねえ
まあ今まで清々しい夏ってのは経験したことが無いわけだが、ここいらでいっちょ手を打つかと思ったから助力を頼む
・スペック
高2
イケメン
とりあえず俺と関わりの深そうな人物を挙げていくと
・完璧美人めんどうくさ女 ・巨乳偽ビッチ ・あざと後輩 ・強化外骨格美人 ・お節介美人タバコ ・ゲキカワ妹
・ブラコンシスコン不良モドキ ・性悪泣きぼくろ ・かつて愛した女 ・世界癒し選手権第1位生徒会長
さっそく、まずは>>564だ
・ブラコンシスコン不良モドキ
・性悪泣きぼくろ
これって同一人物じゃないの?
・性悪泣きぼくろ
これって同一人物じゃないの?
>>566
前者サキサキ 後者相模
前者サキサキ 後者相模
しょっぱなからなんだよこの安価……。
まあ自分とは正反対の人間から学べることっていうのはあるのかもしれないな。
ものは考えよう、か。
************************************************************************
1日目 朝 生徒会室
「失礼します」
「あれ~? 比企谷くんどうしたの?」
「いや、城廻先輩に用があって。 ここにいるのかなと思って来たんですが……」
「うん、いるよ!」
いやそれは分かってるよ。 城廻先輩はあなたでしょ。
「……いまここに、一色はいますか?」
「ん? いないけど、どうして?」
「いや、ちょっと他人に聞かれると困る話というか……まあ困るってほどでもないですけど」
「?」
「城廻先輩、俺を弟子にしてくれませんか」
「え?」
「城廻先輩、俺を弟子にしてくれませんか」
「え、えと、それは聞こえてたんだけど。 で、弟子?」
「はい」
そりゃあ驚くよね。 俺も誰かに弟子にしてくれと頼まれたらきっと驚く。
問題はここからで、この突飛も無い行動をどうやって正当化するかにある。
「城廻先輩、俺の目が腐ってるのは知ってますか」
「う、うん。 まあ」
「否定はしないんですね……まあいいです。 弟子にしてほしいというのは、この目の事が関係しているんです」
「?」
城廻先輩は頭の上にクエスチョンマークを浮かばせるように首をかしげる。
やはり天然ものは違うな、本当にはてなが見えそうだ。 どこぞの後輩がこの仕草をしようもんならどす黒い何かが見えそんなもんだが。
「やはりこれからの事を考えてみると、目が腐ったままではいけないんと思うんです
そこで自分なりに考えてみたんですが、この腐った目の原因はどうも俺の性根にあるみたいなんですよ」
「う、うん」
「で……城廻先輩の登場です。 俺の知る限り、城廻先輩は世界でも有数の心が澄んだ人だと見た。
……どうか、僕にその心の持ち方というのをご教授願えませんか」
「こ、心が澄んでる……?」
心が澄んでいるという褒め言葉に対するリアクションが、もう心が澄んでいるな。
ちょっと安価とか関係なしにその秘訣を知りたくなっちゃう。
「どうですか、城廻先輩」
「う、う~ん、よくわかんないけど、比企谷くんがそういんのなら」
ミッションコンプリートだ。 実際弟子になったところで何をするかなんて決めてないがまあいいだろう。
**********************************************************************
同時刻 生徒会室前
「先輩がめぐり先輩に弟子入り……? なんだか、使えそうかも!」
まあ自分とは正反対の人間から学べることっていうのはあるのかもしれないな。
ものは考えよう、か。
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1日目 朝 生徒会室
「失礼します」
「あれ~? 比企谷くんどうしたの?」
「いや、城廻先輩に用があって。 ここにいるのかなと思って来たんですが……」
「うん、いるよ!」
いやそれは分かってるよ。 城廻先輩はあなたでしょ。
「……いまここに、一色はいますか?」
「ん? いないけど、どうして?」
「いや、ちょっと他人に聞かれると困る話というか……まあ困るってほどでもないですけど」
「?」
「城廻先輩、俺を弟子にしてくれませんか」
「え?」
「城廻先輩、俺を弟子にしてくれませんか」
「え、えと、それは聞こえてたんだけど。 で、弟子?」
「はい」
そりゃあ驚くよね。 俺も誰かに弟子にしてくれと頼まれたらきっと驚く。
問題はここからで、この突飛も無い行動をどうやって正当化するかにある。
「城廻先輩、俺の目が腐ってるのは知ってますか」
「う、うん。 まあ」
「否定はしないんですね……まあいいです。 弟子にしてほしいというのは、この目の事が関係しているんです」
「?」
城廻先輩は頭の上にクエスチョンマークを浮かばせるように首をかしげる。
やはり天然ものは違うな、本当にはてなが見えそうだ。 どこぞの後輩がこの仕草をしようもんならどす黒い何かが見えそんなもんだが。
「やはりこれからの事を考えてみると、目が腐ったままではいけないんと思うんです
そこで自分なりに考えてみたんですが、この腐った目の原因はどうも俺の性根にあるみたいなんですよ」
「う、うん」
「で……城廻先輩の登場です。 俺の知る限り、城廻先輩は世界でも有数の心が澄んだ人だと見た。
……どうか、僕にその心の持ち方というのをご教授願えませんか」
「こ、心が澄んでる……?」
心が澄んでいるという褒め言葉に対するリアクションが、もう心が澄んでいるな。
ちょっと安価とか関係なしにその秘訣を知りたくなっちゃう。
「どうですか、城廻先輩」
「う、う~ん、よくわかんないけど、比企谷くんがそういんのなら」
ミッションコンプリートだ。 実際弟子になったところで何をするかなんて決めてないがまあいいだろう。
**********************************************************************
同時刻 生徒会室前
「先輩がめぐり先輩に弟子入り……? なんだか、使えそうかも!」
名前:引きこもり大魔王 ********/**********/ID*****
弟子入りした
それしか報告ができないぜ
現生徒会長に弟子入りすることはプライドが許さないので全生徒会長にお世話になる
さて、昼はどうしよう
>>575
弟子入りした
それしか報告ができないぜ
現生徒会長に弟子入りすることはプライドが許さないので全生徒会長にお世話になる
さて、昼はどうしよう
>>575
昼 生徒会室
「失礼します」
「あれ、先輩。 どうしたんですか」
くそ、やはりいたか。
めぐり先輩が生徒会室にいるというので来てみたが……邪魔者め、やっかいだな。
「いや、城廻先輩に用があってだな……」
「用事ですか? わかってると思いますけど、今の生徒会長は私なので学校の事なら私に聞いてくれてもいいんですよ」
「そういう事務的な話じゃないから大丈夫だ」
「そうなんですか? ……何か、奥義でも伝授されにきたんですか?」
「なっ」
一色は、どこか楽しそうにそうつぶやく。
くそ、コイツ知ってやがる。 まさかめぐり先輩が口を滑らせたのか?
そう思って先輩のほうへ目をやる。
「?」
だが、彼女は朝にも見た仕草で不思議がるだけだった。
ああ、白だなあ。 白いオーラが見えそう、疑ってごめんなさい。
「……まあいい、色々あって今日は城廻先輩と飯を食わねばならんのだ」
「へぇ~」
一色は口元を緩めながらそう言う。 は、腹立たしい、お前もめぐりん道場に入門した方がいいんじゃないのか!?
「と、言うわけで城廻先輩、一緒にお昼いいですか」
「うん、いいよ~」
この後、めぐりんのあまりの白さにゲンナリしてしまったのはまた別の話だ。
(※八幡の目の腐りが薄まりつつあるようです)
「失礼します」
「あれ、先輩。 どうしたんですか」
くそ、やはりいたか。
めぐり先輩が生徒会室にいるというので来てみたが……邪魔者め、やっかいだな。
「いや、城廻先輩に用があってだな……」
「用事ですか? わかってると思いますけど、今の生徒会長は私なので学校の事なら私に聞いてくれてもいいんですよ」
「そういう事務的な話じゃないから大丈夫だ」
「そうなんですか? ……何か、奥義でも伝授されにきたんですか?」
「なっ」
一色は、どこか楽しそうにそうつぶやく。
くそ、コイツ知ってやがる。 まさかめぐり先輩が口を滑らせたのか?
そう思って先輩のほうへ目をやる。
「?」
だが、彼女は朝にも見た仕草で不思議がるだけだった。
ああ、白だなあ。 白いオーラが見えそう、疑ってごめんなさい。
「……まあいい、色々あって今日は城廻先輩と飯を食わねばならんのだ」
「へぇ~」
一色は口元を緩めながらそう言う。 は、腹立たしい、お前もめぐりん道場に入門した方がいいんじゃないのか!?
「と、言うわけで城廻先輩、一緒にお昼いいですか」
「うん、いいよ~」
この後、めぐりんのあまりの白さにゲンナリしてしまったのはまた別の話だ。
(※八幡の目の腐りが薄まりつつあるようです)
と、戸塚と食事だと!!?
それはいいな、すぐにやろう、いやーまあしょうがないな、すぐ行こう。
************************************************************************
放課後
「ごめん、八幡! 待った?」
「いや、そんなには待ってないから大丈夫だぞ」
「そっか、ほんとにごめんね、部活が長くなっちゃって」
「いや、いい。 じゃ、いくか」
「うん!」
もう夏だからこの時間でも鬱陶しい暑さはあるが、戸塚と一緒ならその暑さもまた一興さ。
サイゼ
「それにしても、八幡からご飯誘ってくれるって珍しいね?」
「そうか? 俺としては、いつでも誘いたいんだがな」
「も、もう八幡ったら!」
「HAHAHA」
幸せだなあ、この幸せがこの夏ずっと続くならそれはそれでいいんじゃないか。
「……あれ、八幡なんか雰囲気変わった?」
「ん? いや、別に何にもないが」
「なんか、目元が……気のせいかな?」
「気のせいだろ」
まさか、めぐりんオーラのせい?
……そんなわけ、ないか。
それはいいな、すぐにやろう、いやーまあしょうがないな、すぐ行こう。
************************************************************************
放課後
「ごめん、八幡! 待った?」
「いや、そんなには待ってないから大丈夫だぞ」
「そっか、ほんとにごめんね、部活が長くなっちゃって」
「いや、いい。 じゃ、いくか」
「うん!」
もう夏だからこの時間でも鬱陶しい暑さはあるが、戸塚と一緒ならその暑さもまた一興さ。
サイゼ
「それにしても、八幡からご飯誘ってくれるって珍しいね?」
「そうか? 俺としては、いつでも誘いたいんだがな」
「も、もう八幡ったら!」
「HAHAHA」
幸せだなあ、この幸せがこの夏ずっと続くならそれはそれでいいんじゃないか。
「……あれ、八幡なんか雰囲気変わった?」
「ん? いや、別に何にもないが」
「なんか、目元が……気のせいかな?」
「気のせいだろ」
まさか、めぐりんオーラのせい?
……そんなわけ、ないか。
一日が終了しました
【本日の結果】
雪乃 ±0
結衣 ±0
一色 ±0
陽乃 ±0
平塚 ±0
小町 ±0
川崎 ±0
相模 ±0
折本 ±0
城廻 +2 朝+、昼+1 師匠
【総計】
雪乃 0
結衣 0 (積極的)
一色 0 (八幡の弱み)
陽乃 0
平塚 0 (八幡の貞操観念に疑問)
小町 0
川崎 0 (結衣への嫉妬心)
相模 0 (THE勘違い)
折本 0
城廻 +2 (師匠)
八幡 目の腐り減退中?
【本日の結果】
雪乃 ±0
結衣 ±0
一色 ±0
陽乃 ±0
平塚 ±0
小町 ±0
川崎 ±0
相模 ±0
折本 ±0
城廻 +2 朝+、昼+1 師匠
【総計】
雪乃 0
結衣 0 (積極的)
一色 0 (八幡の弱み)
陽乃 0
平塚 0 (八幡の貞操観念に疑問)
小町 0
川崎 0 (結衣への嫉妬心)
相模 0 (THE勘違い)
折本 0
城廻 +2 (師匠)
八幡 目の腐り減退中?
平日なんだよなあ、朝なんだよなあ。
まあ安価は絶対という格言もあるし、やらなきゃならんか。
********************************************************
朝 自宅
「なあ、小町。 自転車の後ろ乗せてやろうか?」
「え? どうしたの急に。 今日はそんなに急いでないから大丈夫だよ?」
「いや、なんとなく俺が乗せてやりたい気分なんだよ」
「なにそれ? ま、いいや。 じゃあお言葉に甘えようかな!」
ちょろい、乗せてしまえばこっちのもんさ。
……響きだけだと凄い下衆く聞こえるが、別にそういうのじゃないからね?
「ヒューッ! お兄ちゃん、なんか今日すごい速いね!」
「今日は用があるんでな、ちょっと寄り道してからいくぞ」
「いいけど、また事故らないでね!?」
「おう、任せろ!」
ものは勢いさ。 だが、ここで俺はあることに気づいてしまう。
川崎家に訪問するという事は、即ち川崎大志の家に訪問するという事だ。
と、いうことはそこから小町と大志は登校デート……?
許されんぞ、それは……どうしたもんか。
川崎家
「あれ、お兄さんと比企谷さんじゃないスか! どうしたんすか!」
「お、お兄さんと、呼ぶんじゃ、ねえ。 八つ裂きにするぞ」
「そんな息も切れ切れに脅さないで下さいよ」
「いいからだまってろ。 ……はあ、姉ちゃんと京華はいるか?」
「い、いますけど……呼んできましょうか?」
「頼む」
さ、さすがにしんどい。 この若さでも運動不足ってのは怖いな。
しばらくして、川崎沙希と京華がやってくる。
「な、なにしてんのアンタ……」
「はーちゃん!」
「おう、京華。 久しぶりだな」
「うん! ヒサブリ!」
「川崎、お前に返すものがあっただろ」
「は? なんのこと?」
「どうしても学校に行くまでに返してほしいって言ってたノート、それ返しに来たんだよ」
そういって俺は鞄から適当に取り出したノートを川崎に押し付ける。
どうみても頭のおかしい人だよな、俺。
「そ、そんなこと言った覚え無いん……」
「じゃあな、お前も遅刻すんなよ!」
「ちょっまっ」
挨拶もそこそこに小町を後ろに乗せて走り出す。 何よりあの毒虫を小町に近づけないことは優先すべき案件なのだ。
そして、小町の中学校への道中。
「……お兄ちゃん、頭打ったりした? ほんとに大丈夫?」
「男はな、辛いもんなんだよ」
その後学校で川崎と再びあった時の気まずさと説明の面倒くささったらもう。
男はつらいよ。
まあ安価は絶対という格言もあるし、やらなきゃならんか。
********************************************************
朝 自宅
「なあ、小町。 自転車の後ろ乗せてやろうか?」
「え? どうしたの急に。 今日はそんなに急いでないから大丈夫だよ?」
「いや、なんとなく俺が乗せてやりたい気分なんだよ」
「なにそれ? ま、いいや。 じゃあお言葉に甘えようかな!」
ちょろい、乗せてしまえばこっちのもんさ。
……響きだけだと凄い下衆く聞こえるが、別にそういうのじゃないからね?
「ヒューッ! お兄ちゃん、なんか今日すごい速いね!」
「今日は用があるんでな、ちょっと寄り道してからいくぞ」
「いいけど、また事故らないでね!?」
「おう、任せろ!」
ものは勢いさ。 だが、ここで俺はあることに気づいてしまう。
川崎家に訪問するという事は、即ち川崎大志の家に訪問するという事だ。
と、いうことはそこから小町と大志は登校デート……?
許されんぞ、それは……どうしたもんか。
川崎家
「あれ、お兄さんと比企谷さんじゃないスか! どうしたんすか!」
「お、お兄さんと、呼ぶんじゃ、ねえ。 八つ裂きにするぞ」
「そんな息も切れ切れに脅さないで下さいよ」
「いいからだまってろ。 ……はあ、姉ちゃんと京華はいるか?」
「い、いますけど……呼んできましょうか?」
「頼む」
さ、さすがにしんどい。 この若さでも運動不足ってのは怖いな。
しばらくして、川崎沙希と京華がやってくる。
「な、なにしてんのアンタ……」
「はーちゃん!」
「おう、京華。 久しぶりだな」
「うん! ヒサブリ!」
「川崎、お前に返すものがあっただろ」
「は? なんのこと?」
「どうしても学校に行くまでに返してほしいって言ってたノート、それ返しに来たんだよ」
そういって俺は鞄から適当に取り出したノートを川崎に押し付ける。
どうみても頭のおかしい人だよな、俺。
「そ、そんなこと言った覚え無いん……」
「じゃあな、お前も遅刻すんなよ!」
「ちょっまっ」
挨拶もそこそこに小町を後ろに乗せて走り出す。 何よりあの毒虫を小町に近づけないことは優先すべき案件なのだ。
そして、小町の中学校への道中。
「……お兄ちゃん、頭打ったりした? ほんとに大丈夫?」
「男はな、辛いもんなんだよ」
その後学校で川崎と再びあった時の気まずさと説明の面倒くささったらもう。
男はつらいよ。
昼 職員室
「失礼します」
今回も安価を完遂するため職員室にやってきたわけだが、この2日間失礼しますって何回言えばいいんだ。
「比企谷か。 どうしたんだ」
「ちょっと質問がありまして。 林間学校の時の鶴見留美なんですけど、最近どうなってるか知ってますか?」
「鶴見……ああ、あの娘か。 またどうして急に。 ……まさか、なにかやましいことを考えているわけではないだろうな?」
「違いますよ、なんで急にそんな事言い出したんですか」
「いや、すまん。 なぜかお前の貞操観念に関して蟠りがあってな……なぜだろうか」
「本題に戻ろう。 彼女の件に関しては私はこれといって何も知らない、としか言いようがないな」
「そうですか……」
「まあ林間学校もその後のイベントも乗り切った彼女ならなんとかなるだろう……ん?」
「どうかしましたか?」
「林間学校……その後のイベント……? ちょっと待てよ……まあいいか」
「どうしたんですか?」
「いや、なんでもない。 少し違和感を感じたんだが、気のせいだろう」
おかしな人だな、しっかりしているように見えるけど実はどこか抜けているところがあるのか?
まあ恋愛というステータスの上では抜けているところしかなさそうだが。
「しかし、本当にどうして急にそんなことを聞きにきたんだ?」
「いえ、どうしても気になって……」
安価で決まったから、とはさすがに言えないがこちらもまた本心だ。
俺はぼっちでいいが、まだこれからの長い青春のある彼女がぼっちに甘んじていてはいけない。
手遅れになるぞ、俺みたいにクソみたいな夏を過ごすハメになるゾ。
「……そうか、君も変わったんだな」
「そうかもしれませんね」
「まあ、これからまた生徒会の活動で彼女達小学生と関わることがあるなら君にも連絡しよう」
「いえ、それは面倒なんで……」
「……連絡しよう。 わかったか?」
「はい」
ああ、また何か面倒事の予感!
「失礼します」
今回も安価を完遂するため職員室にやってきたわけだが、この2日間失礼しますって何回言えばいいんだ。
「比企谷か。 どうしたんだ」
「ちょっと質問がありまして。 林間学校の時の鶴見留美なんですけど、最近どうなってるか知ってますか?」
「鶴見……ああ、あの娘か。 またどうして急に。 ……まさか、なにかやましいことを考えているわけではないだろうな?」
「違いますよ、なんで急にそんな事言い出したんですか」
「いや、すまん。 なぜかお前の貞操観念に関して蟠りがあってな……なぜだろうか」
「本題に戻ろう。 彼女の件に関しては私はこれといって何も知らない、としか言いようがないな」
「そうですか……」
「まあ林間学校もその後のイベントも乗り切った彼女ならなんとかなるだろう……ん?」
「どうかしましたか?」
「林間学校……その後のイベント……? ちょっと待てよ……まあいいか」
「どうしたんですか?」
「いや、なんでもない。 少し違和感を感じたんだが、気のせいだろう」
おかしな人だな、しっかりしているように見えるけど実はどこか抜けているところがあるのか?
まあ恋愛というステータスの上では抜けているところしかなさそうだが。
「しかし、本当にどうして急にそんなことを聞きにきたんだ?」
「いえ、どうしても気になって……」
安価で決まったから、とはさすがに言えないがこちらもまた本心だ。
俺はぼっちでいいが、まだこれからの長い青春のある彼女がぼっちに甘んじていてはいけない。
手遅れになるぞ、俺みたいにクソみたいな夏を過ごすハメになるゾ。
「……そうか、君も変わったんだな」
「そうかもしれませんね」
「まあ、これからまた生徒会の活動で彼女達小学生と関わることがあるなら君にも連絡しよう」
「いえ、それは面倒なんで……」
「……連絡しよう。 わかったか?」
「はい」
ああ、また何か面倒事の予感!
名前:引きこもり大魔王 ********/**********/ID*****
昼は無難に乗り切った
しかしまた何か面倒事に巻き込まれそうな雰囲気だった、できればこのまま何もないことを願っている
>>595
さて、今日最後の安価だ
昼は無難に乗り切った
しかしまた何か面倒事に巻き込まれそうな雰囲気だった、できればこのまま何もないことを願っている
>>595
さて、今日最後の安価だ
どういうことなの……?
しかし、この安価を実行するとなると誰よりも早く生徒会室に乗り込まないといけないことになるな。
こりゃ授業が終わったらダッシュコースだな……。
*************************************************************
放課後 教室
「じゃあ、今日一日お疲れ様」
担任のその言葉を聞いて、いち早く鞄を持つ。 HRが早く終わって助かったぜ。
「ね、ヒッキー、今日の部活……」
「遅れる! また後でな!」
「は、早っ! ちょっと、ヒッキー!」
アホの相手はしてらんねえ、こっちは急いでるんです。
生徒会室
ふう、間に合ったぜ。 職員室で言い訳をして生徒会室の鍵を借りてからここまで猛ダッシュ、人生一番の無駄な労力だ。
あげくの果てに上半身裸になって寝たふりだぞ? 多分歴史上こんなことをしたのは俺だけだろう。
さて、準備が整ったところで問題がある。 この状態で最初に生徒会室に入ってくる人物が誰か、ということだ。
まず、俺にとって一番被害の少ない人物は男である副会長。 次点で書記の一年生と来るかもわからないがめぐり先輩だ。
後者に至っては比較的被害が少ないというだけでダメージは莫大、瀕死に追い込まれる可能性がある。
そして、一番最悪なのは……一色だ。 こればかりはどうもできない、勝負は運否天賦。 俺にできるのは待つことだけだ。
その時、ドアからノックが聞こえる。 誰か来たな、俺の運命やいかに……。
「あ、やっぱり開いてる。 鍵を取りに行ったら先輩が持って行ったっていうからとんだ無駄足ですよ。 先輩、いるんで……」
ジーザス、俺がツモったのは最悪の牌、悪魔の切り札。
俺はなるべく動揺を見せないように、寝たふりを続ける。
「ち、ちょっと?! 先輩!?」
耳をつんざくような声を上げる一色。 しかしここではまだ寝たふりを続ける。
「先輩!! 寝てるんですか!? 起きて下さい!!」
「うぉっ、なんだよ一色か。 びっくりするじゃねーか急にでけー声だすな」
「びっくりするはこっちのセリフですよ! なにしてるんですか!」
「みてわかんねーのかよ、寝不足で眠いから寝てたんだよ」
「寝てたのは分かりますよ、なんで上半身裸なんですか!? セクハラですよ訴えますよ!?」
「は? 暑いからに決まってんだろ」
「熱かったら先輩は服を脱ぐんですか! それならこの季節いつでも裸じゃないとおかしいじゃないですか!」
ごもっともで。
「それに、なんで生徒会室で!! ああ、もう、分からないことが多すぎます!」
「それは……まあ、なんでだろうな」
「とりあえず、俺は暑いし眠いんだよ。 もう一眠りさせてもらおう」
「ちょっと!! 先輩!? ……はあ」
一色の質問攻めを打ち切って寝たふりに入ると、一色は諦めたようにため息を吐く。
よし、ここは取りあえず有耶無耶にしてなるべく早くこの場を去ろう。
が、そうは問屋が卸さなかった。 一転静かになった生徒会室に携帯のシャッター音が響く。
「おい! お前今写真撮っただろ!」
「やっぱり寝たふりですね! この画像はこれから先のために保存しておきます、これから私の前では悪事を働かないことです!」
「わかった、服は着るから写真を消してくれ」
「そういう問題じゃないんです!」
「いいから消せ!」
さすがに今の写真をこいつに持たれてはまずい。 俺は寝たふりをすることを忘れて一色の携帯を奪いにかかる。
「その格好でこっちに来ないでください! 通報しますよ!」
「わかった、謝ろう。 謝るから消して下さい」
一色の腕を掴んだまま懇願する。 土下座でもなんでもしよう、だから許して下さい。
直後、生徒会室へやってきた副会長にこの姿を見られた俺たち。
あらぬ噂が流れるのに、そう時間はかからなかった。
しかし、この安価を実行するとなると誰よりも早く生徒会室に乗り込まないといけないことになるな。
こりゃ授業が終わったらダッシュコースだな……。
*************************************************************
放課後 教室
「じゃあ、今日一日お疲れ様」
担任のその言葉を聞いて、いち早く鞄を持つ。 HRが早く終わって助かったぜ。
「ね、ヒッキー、今日の部活……」
「遅れる! また後でな!」
「は、早っ! ちょっと、ヒッキー!」
アホの相手はしてらんねえ、こっちは急いでるんです。
生徒会室
ふう、間に合ったぜ。 職員室で言い訳をして生徒会室の鍵を借りてからここまで猛ダッシュ、人生一番の無駄な労力だ。
あげくの果てに上半身裸になって寝たふりだぞ? 多分歴史上こんなことをしたのは俺だけだろう。
さて、準備が整ったところで問題がある。 この状態で最初に生徒会室に入ってくる人物が誰か、ということだ。
まず、俺にとって一番被害の少ない人物は男である副会長。 次点で書記の一年生と来るかもわからないがめぐり先輩だ。
後者に至っては比較的被害が少ないというだけでダメージは莫大、瀕死に追い込まれる可能性がある。
そして、一番最悪なのは……一色だ。 こればかりはどうもできない、勝負は運否天賦。 俺にできるのは待つことだけだ。
その時、ドアからノックが聞こえる。 誰か来たな、俺の運命やいかに……。
「あ、やっぱり開いてる。 鍵を取りに行ったら先輩が持って行ったっていうからとんだ無駄足ですよ。 先輩、いるんで……」
ジーザス、俺がツモったのは最悪の牌、悪魔の切り札。
俺はなるべく動揺を見せないように、寝たふりを続ける。
「ち、ちょっと?! 先輩!?」
耳をつんざくような声を上げる一色。 しかしここではまだ寝たふりを続ける。
「先輩!! 寝てるんですか!? 起きて下さい!!」
「うぉっ、なんだよ一色か。 びっくりするじゃねーか急にでけー声だすな」
「びっくりするはこっちのセリフですよ! なにしてるんですか!」
「みてわかんねーのかよ、寝不足で眠いから寝てたんだよ」
「寝てたのは分かりますよ、なんで上半身裸なんですか!? セクハラですよ訴えますよ!?」
「は? 暑いからに決まってんだろ」
「熱かったら先輩は服を脱ぐんですか! それならこの季節いつでも裸じゃないとおかしいじゃないですか!」
ごもっともで。
「それに、なんで生徒会室で!! ああ、もう、分からないことが多すぎます!」
「それは……まあ、なんでだろうな」
「とりあえず、俺は暑いし眠いんだよ。 もう一眠りさせてもらおう」
「ちょっと!! 先輩!? ……はあ」
一色の質問攻めを打ち切って寝たふりに入ると、一色は諦めたようにため息を吐く。
よし、ここは取りあえず有耶無耶にしてなるべく早くこの場を去ろう。
が、そうは問屋が卸さなかった。 一転静かになった生徒会室に携帯のシャッター音が響く。
「おい! お前今写真撮っただろ!」
「やっぱり寝たふりですね! この画像はこれから先のために保存しておきます、これから私の前では悪事を働かないことです!」
「わかった、服は着るから写真を消してくれ」
「そういう問題じゃないんです!」
「いいから消せ!」
さすがに今の写真をこいつに持たれてはまずい。 俺は寝たふりをすることを忘れて一色の携帯を奪いにかかる。
「その格好でこっちに来ないでください! 通報しますよ!」
「わかった、謝ろう。 謝るから消して下さい」
一色の腕を掴んだまま懇願する。 土下座でもなんでもしよう、だから許して下さい。
直後、生徒会室へやってきた副会長にこの姿を見られた俺たち。
あらぬ噂が流れるのに、そう時間はかからなかった。
一日が終了しました
【本日の結果】
雪乃 ±0
結衣 ±0
一色 -1
陽乃 ±0
平塚 +1
小町 ±0
川崎 +1
相模 ±0
折本 ±0
城廻 ±0
【総計】
雪乃 0
結衣 0 (積極的)
一色 -1 (八幡の弱み あらぬ噂)
陽乃 0
平塚 +1 (八幡の貞操観念に疑問)
小町 0
川崎 +1 (結衣への嫉妬心)
相模 0 (THE勘違い)
折本 0
城廻 +2 (師匠)
八幡 目の腐り減退中?
【本日の結果】
雪乃 ±0
結衣 ±0
一色 -1
陽乃 ±0
平塚 +1
小町 ±0
川崎 +1
相模 ±0
折本 ±0
城廻 ±0
【総計】
雪乃 0
結衣 0 (積極的)
一色 -1 (八幡の弱み あらぬ噂)
陽乃 0
平塚 +1 (八幡の貞操観念に疑問)
小町 0
川崎 +1 (結衣への嫉妬心)
相模 0 (THE勘違い)
折本 0
城廻 +2 (師匠)
八幡 目の腐り減退中?
今日はここまでにする
いつも急に消え去ったり急に始めたりでごめん
いつも急に消え去ったり急に始めたりでごめん
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