元スレ仗助「艦隊これくしょんンンン~~~~?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
301 = 294 :
>>295-296
ごめん、包み隠さず本音を出してるならまだしも猫被ってる様子を読んでいるとつい……
しばらく黙って読みます……
302 :
3部時の承太郎かよ!?
304 :
SDC時代の承太郎かな?
305 :
時止め出来るし三部のちょっとあとか
全盛期ですわ
306 = 1 :
怪訝そうに窺う、空条承太郎。
改造された黒い学生帽の下から覗いた切れ長の瞳が、仗助を見定めるかの如く照準を合わせる。
不審な態度。承太郎にはそう映ったのだろう。
改造された学生服をはためかせて、瑞鶴たちを庇うように前に進んだ。
「俺はQ太郎と書いたはずだが……お前、なんで俺の名前を知ってやがる。DIOの残党か?」
そのまま、あたかも銃口が如く揺るがない眼差し。
異常を感じさせる一点があれば、容赦なく叩き込むといった凄味のある眼光。
刃物を突きつけられているのと、同じか。
耐性がないものなら、それだけで震えあがって声も発せなくなるほどの様。
事実、仗助の周りに位置する艦娘たちも驚愕の表情を浮かべていたが――
『あ』
その意味は、また違う。
加賀の口元を押さえていた手が離される。
そのまま、ズイと進む仗助の躰。
「あんた、今俺のこの髪型の事を……なんつった?」
307 :
DIO戦前の承太郎だと仗助ならばどうにか勝てるかもしれない
DIO倒した後の承太郎なら何をどうあがいても無理
308 :
いきなり髪型けなされてるけど大丈夫なんかこれ
309 :
>>307
死ぬわ仗助
310 :
DIOの残党って言ってるからDIO撃破後か
311 = 300 :
二人が初めて会ったときの再現か
312 = 296 :
でも、全盛期承太郎だから4部冒頭よりヤバいことになりそう
313 = 1 :
承太郎に負けず劣らず――。
いや、その身体から出る強烈な気配が、目に映っていないのか。
表面的には穏やかな様子で――しかし津波の前に海が凪ぐように――重みがある声色で言い放った仗助は。
そのまま意にも介さず、承太郎目掛けて進んでいく。
「……チッ。瑞鶴、下がってな」
「え、あれ、あんたの事知ってるんじゃ……」
「不良って連中からはいくらか話しかけられる事もあるが……あんなイカレた髪型は知らねえぜ」
「え、で、でも……」
「二度も言わせるんじゃあねえ」
食い下がろうとする瑞鶴を手で押しのけ、前に進む承太郎。
だが、そのやりとりの分遅い。
既に仗助は、承太郎の眼前――彼の射程距離に納まっている。
「おい、てめえ……もう一度聞くぜ。DIOの野郎の復讐にきやがったのか?」
いつでも抜き打ちが可能なガンマンが如く、両手をポケットにしまったままの承太郎。
しかし、これは最終警告。
後にも先にもこれっきり。残ったら、ブチのめしてから聞きだす――再起不能にするという強い意思。
314 :
一番実力のある時期の承太郎だと、仗助を手加減なしでぶっ飛ばしちゃいそう
315 :
4部の初っぱなに少し揉めた時は
承太郎が仗助をジョセフの隠し子だって知ってたが、
こうなるとどこが上手い落とし処になるんだろうか…
316 = 1 :
しかし、仗助はどこ吹く風。
承太郎の警告が分からぬほど間抜けなのか、質問には応えない。
そのまま更に一歩。無遠慮に踏み込みつつ、小首を傾げた。
「……一度でもよォ~」
「……?」
「一度貶すっつー時点でてめーは許せねえが、よりにもよって二度も……俺のこの髪型が、潰れたヒトデみてーだと!?」
承太郎を氷とすれば、仗助は炎。
鍛え上げられた鋼と、未だ煮えたぎるマグマ。
強烈にお互いの視線を交える。
最早どちらも止めようとは思ってはおらぬし、誰が止めても止まらない剣幕。
傍から見れば、まさしく不良同士の抗争。
「潰れたヒトデなんて言った覚えはねえ……」
睨み付けつつ――承太郎の目に宿った不遜の光。
冷静さに見えて、彼にもまた激情が秘められているのだ。
氷ではない。火力と火勢を増した、蒼い炎さながら。
承太郎も、仗助の殺気を前に一歩も譲らない。
「挽肉になったナマコでも、まだ趣味がいい方だぜ……てめーの髪型よりはな」
317 = 296 :
まぁ一回気絶させた方がいいとは思うな・・・プッツン仗助は話聞かないからな
318 = 300 :
承太郎も煽っていくスタイルだからなぁww
319 :
3部終わり~4部の間か
年齢と妻子持ちかどうかが気になる
320 :
時止があるからなぁ…プッツン状態じゃ絶対勝てないな
321 = 1 :
そしてそれは、最後の起爆剤だった。
空条承太郎が、自分の知る空条承太郎ではなかった。――それはいい。
そこまでなら仗助は落ち着いて行動が出来ただろうし、承太郎の態度に立腹もしなかっただろう。
だが、一度ならず二度も三度もその髪型を貶められたとあっては――。
相手がいくら己の親類であり、尊敬する戦友であり、頼りになる先輩だとしても。
「あんたが承太郎さんで、無敵の【スタープラチナ】で時を止めようがもう関係ねえ……」
最後の一歩。
射程距離一メートルに収めるとともに、仗助の右肩から浮かんだ像。
そのまま実体化する、ハート型の円柱の頭部。空色の装甲と、桃色の肉体。
筋骨隆々とした【クレイジー・ダイヤモンド】の上半身が、臨戦態勢に移る。
「ドラァ!」
そして即座に放たれる右の剛腕。強烈な拳。
時速三百キロなどという、悠長な速度ではない。
度重なる怒りによって煽られたその素早さは、弾丸すらも後方に置き去りにする――
322 = 1 :
「――――【スタープラチナ・ザ・ワールド】!」
323 = 1 :
しかし――だ。
万物には速度がある。そしてこの宇宙には法則がある。
『あらゆる物体は光より早く動く事はできない』――――そんな法則が。
だが、しかし。
それが物体ではなく、一部にのみ理解される姿を持ったヴィジョンならば。
そんな『無から有』を生み出す、可能性のある存在ならば。
それが光の速度よりも――時が流れる速度よりも素早く動いたなら、どうなるか。
(……能力の割にスタンドが素早い野郎だ)
その答えが、これ。
――五秒。
五秒と言う表現はおかしいかもしれない。不自然かも知れない。
だが、きっかり五秒。
光速を凌駕した彼の【スタープラチナ】は――――
(だが、関係ねえな。てめえをブチのめすのは、その拳が進むよりも早く終わる)
体感にして実に五秒! 時が止まった世界で行動が出来るのである!
324 :
実際の4部みたいに承太郎のかませになるのか……
残念
325 = 1 :
繰り出される【クレイジー・ダイヤモンド】の拳は静止している。
それもその筈だ。
この時の止まった世界に入門できるのは、頑ななる時の鋼鉄の扉を開く事が出来るのは。
この世にもう、空条承太郎ただ一人。
そのスタンド――古代ローマの剣闘士が如くたくましい人型の像、【スタープラチナ】が拳を握る。
目指すは目の前の、奇妙な髪型の不良。
趣味の悪い現代美術品でも裸足で逃げ出す、間違いだらけのリーゼント。
手の甲だけを覆ったグローブが、仗助の肉体目掛けて吸い込まれ――
(……いや、こいつのスタンドの射程距離)
止まる。
承太郎の中の疑念が、彼を踏みとどまらせた。
近寄らなければならないほどの射程距離とパワー。彼が巻き込まれた現象と合致しない。
となれば、本体は別にいる可能性。
かつて戦った事があるスタンド使いと同じく、コンビである危険性。
本来の空条承太郎ならば――ここでこうも、躊躇わなかったかもしれない。
だが、彼は失いすぎた。血脈の宿敵を打倒する為の戦いで、共に血を流した仲間を失いすぎたのである。
それが、僅かに拳を鈍らせる――そして直後、承太郎の顔から血の気が引いた。
326 = 296 :
まぁ、無敵のスタープラチナに全盛期承太郎だから仕方ないよ・・・一瞬しか止めれない4部と違って十分にラッシュを叩き込める時間止めれるわけだし
327 = 1 :
一手目は疑念。
洞察力が良過ぎるが故に――そして慎重になる余り、周囲を観察しようとした事。
そして――二手目。
(……瑞鶴ッ)
寸前まで承太郎の身を案じていた瑞鶴が、巻き込まれる位置に居てしまった事。
もしも――だ。
もしも仮に、【スタープラチナ】の一撃で目の前の男が止まらなかった場合。
その場合、空条承太郎も相打ちになる。それはあり得る。
だがそこに、余計なものが混ざるとしたら。
(……チッ、このアマ)
冷静に、瑞鶴の身を躱す。
時の止まったその中でも、彼と彼が触れている者はその影響を受ける。
意識を取り戻して動き出す事こそないが、触れている僅かな時間、その力の影響を受けるのだ。
そして、彼女の移動が完了したその時に。
まさしく――――時は、動き出す。
328 = 1 :
「えっ……!?」
二人の男が向かい合ってガンを飛ばし合っていると思ったら――『突如として己が抱き抱えられている』。
何を言っているが、なにをされたのか全く分からない。
理解や認識が追いつかない。
冷や汗を流す空条承太郎を見上げる瑞鶴は――ややあって頬を染めて、その胸元を押し返した。
承太郎の視線の先に立つのは、リーゼントの男。
「……抜け目がねえ野郎だ」
忌々しげに呟く承太郎。
その視線をたどると――承太郎と少年の間のコンクリートタイル。
そこが、液体になっていた。
「そのまま一歩でも時を止めて踏み込んだなら、ブチのめしてやれたんだがよぉ~」
いつの間にか――と言えばいいのか。
瑞鶴にはスタンドが見えぬが、その存在自体は理解していた。承太郎の実力も。
彼が見誤ったのか、それとも少年が上手なのかは知らないが。
承太郎に仕掛けると同時に、罠も仕掛けていたのだろう。
つまりは――――承太郎の予測を上回る爆発力を持っている敵、と言う事になる。
329 = 295 :
仗助がもはやただの刺客で笑える
330 = 1 :
(思った以上に素早い野郎だ)
そう、承太郎は振り返る。
承太郎に仕掛けるその時に既に、仕込みを終わらせていた。スタンドを顕在させたその時に、完了させたのだろう。
それが無意識なのか意識なのかは判らないが――変色した地面。
おそらく、一部が液状化している。
何も考えずに飛び込んだのならば餌食になるトラップ。
瑞鶴が居ようがいまいが、承太郎は一手で相手を叩きのめす事が出来なかった――そういう事だ。
(こいつ……どことなく、じじいに似てやがるな)
抜け目がない――――己の祖父と重ね合わせて、承太郎は溜め息を漏らす。
時を止めるスタンド相手に、最後の最後まで食い下がれたのは己の祖父ぐらいだろう。
少なくとも射程距離や時間の限界ではなく、厳然と己の策で『時を止める事』を回避しようとしたのだ。
評価を改める必要がると、静かに頷いた。
「どうやら……髪型ほどすっとぼけた野郎じゃないらしいな」
「てめえ、もういっぺん言いやが――」
「あてみ」
「――うおおおおおおおおおおおおおお!?」
331 = 1 :
突如の空爆。
何事か、と睨む承太郎と後頭部を焦げさせて視線を送る仗助。
その二人の頭上をフライパスする、プロペラの航空機。
「な、なにするんすか……加賀さん~!」
「この方が早いわ」
何か文句でも、と覗き返す加賀と彼女の周囲を回る航空機。
その爆撃に、流石の仗助の怒りも空の彼方にぶっ飛んでいた。
頭を冷やすどころか、頭を熱して正気に戻すとは何とも奇妙であるが――まあ、それで上手く行ったならそういう事なのだろう。
「『喧嘩を売るのは』……なんだったかしら」
「……」
「いえ、構いませんが」
構いませんけど、と加賀が繰り返す。若干軽蔑するような目で。
仗助を覆っていた怒気は霧散した。すっかり跡形もなく、申し訳なさそうに加賀に頭を下げる。
この二人は、どっちもどっちというコンビである。
332 = 1 :
「【クレイジー・ダイヤモンド】……本当にクレイジーなダイヤモンドね」
「……」
「いえ、別に。間宮が食べたいなんて思ってないわ」
すごすごと引き下がる仗助に代わり、前に出る加賀。
それから遅れて残りの艦娘たちも、仗助の元に走り寄った。
それを目の当たりにした瑞鶴は――
「あ」
とりあえず、承太郎に抱きかかえられた姿勢から降りて。
一応は不本意ながら、不本意ながら――不本意だけど。
助けてはくれたようだし。なら殊更空気を悪くする必要もないし。話し合いの余地もあるし。
おずおずと口を開く瑞鶴に。
「艦娘が未熟なら、提督も未熟ね」
もう一撃爆撃が開始された。
別に艦上機はもう発現していないのに。矢に戻っているというのに。
「はあああああああああ!?」
「演習の相手を挑発する……信じられないわ」
「はあああああああああああああああああああああああ!?」
333 = 1 :
「さ、先に仕掛けてきたのは……あんたの提督の方じゃない!」
「仕掛けられる方に問題がある……それから繰り返すなんて猶更」
特に、他人の身体的特徴を侮蔑するなど――と続ける加賀。
その目線の先は、瑞鶴の胸部。
奥ゆかしい胸部である。控えめである。実際平坦である。
対する加賀の胸部装甲は豊満であった。
何を言わんとしているかは、瑞鶴にも理解できた。言葉でなく、目線でッ!
「ちょっと待ってよ! 被害を受けそうだったのはこっちで――」
「被害……」
「な、なに?」
「それは、提督に庇われて抱きかかえられる事?」
「はぁあああああああああああああああああああああああああああ!?」
そしてもう一つ。
「あ、あの……加賀さん?」
「……何か?」
「ひょっとして……なんすけど、もしかして……」
「頭にきました」
加賀もまた怒っていた! 相手がした、仗助への対応に。
334 :
そういえば加賀さんには殴りかかる
仗助のスタンドが見えていないんだったな…
335 = 1 :
そして、それだけには留まらない。
「そうだよなぁ~、世界水準超えてる提督の髪型が分からねーとかセンスがねーよなー」
「それはともかく……うちの提督の事を馬鹿にするなんて、許せませんよね♪」
「高速戦艦……!」
「う、うーちゃんもここにいるっぴょん! そのリボン、ウサミミみたいで被ってるっぴょん!」
剣を担いだ天龍が。
魚雷を片手に笑顔の大井が。
ギリギリと歯を食い縛る山城が。
とりあえず難癖を付けてみた卯月が――揃い踏み。
また、対して。
「あれ、おかしいのは提督じゃなくて艦隊全部だったりする? きゃは☆」
「承太郎、吾輩に任せておれ! あと、後でアイス!」
「クレイジー……ダイヤモンド……クレイジー……金剛……イカレた…………お姉さまを馬鹿にするなんて!」
「早くやろうよ、ねー!」
同じく笑顔で煽り返す那珂。
頼りになるんだかならないんだかの利根。
まるで見当違いに怒りを発する比叡。
とりあえず待ちくたびれた島風。
336 = 1 :
「……」
盛り上がる艦娘たちを眺める仗助は、自分が怒ってしまった事がこの険悪な雰囲気の引き金になった事を。
「……」
瑞鶴と加賀が繰り返す舌戦を眺めた承太郎は、先ほどまでの己の行動を省みさせられているようで。
「……」
「……」
それぞれ何とも言えない気持ちで眺めて。
「……グレート」
「……やれやれだぜ」
他人が怒っていると、逆にその頭は冷えると言うが――。
互いのすっかりと霧散した殺気を払うように、深く溜め息を漏らした。
ここから、演習の始まりである。
←To be continued...
337 = 1 :
ここまで
出てきたときに嫌な奴ってのは少年漫画王道パターンなんで、大井っちに関しても少々お待ちください
単行本まとめ読みぐらいなら気にもならないんでしょうが……なるべく早く次も書きます
338 = 288 :
乙文章も読ませて好き
続き待ってる
339 :
乙
駄目だぁこれwwwwwwwwww
340 :
乙
早く続きが読みたいッ!!
342 :
乙
時空超えてんのかー…
こりゃ状況説明に苦労しそうだな
343 = 290 :
乙
装備で覆るけど航空戦以外は仗助たちが不利だな、他は五分か若干だけど駆逐艦の差がきつそう
344 = 340 :
しかし…承太郎組は『王道ラブコメ』っぽいメンバーなのに、なぜに仗助組は『鬱系15禁ゲー』っぽいメンバーなんだww
346 :
花京院が生きていれば彼もはまってそうやな
347 :
山城の発言が仗助関係なくて笑う
348 :
てか、性能的には山城が強い様な……w
349 :
こいつぁグレートなSSだぜ!
三部承太郎くんってことはASB時空みたいな感じなのかな。
350 = 296 :
これ主人公勢現役の状態で出てきそうだな・・・若ジョセフとかジョナサンとか徐倫とか
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