元スレ電「お姉ちゃん達はズルいのです」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
151 :
はい、比叡は大丈夫です……
152 :
比叡のハイライトさんはどこへ行ったんだ早く帰ってきて
153 :
あいつはもう消した!
155 :
誰なんだ
156 :
金剛型も一枚岩ではないからな
157 :
金剛型も一枚岩ではないからな
158 :
完全に一枚岩じゃねーか
159 :
完全に一枚岩じゃねーか
160 :
やまびこかな
161 = 1 :
皆さん仲のよろしいようで
162 :
自演にしか見えなかった、毒されたな……
163 :
支援ついでに参考資料(?)投下
164 :
>>163ありがとうございます!
いやぁ、はかどりますね!!(書き溜めとはいってない)
一応書き溜めは完結まで出来たんですが、今日でドバァっとしちまってもよろしいでしょうか(せっかち)
焦らされたい方は文句をお願いします
165 :
ドゥンドゥンやろうじゃねぇか
166 :
いや、続きの楽しみを取っておきたいしもう終わってしまうのも寂しいので、個人的には少しの投下がいい
167 :
一気に読みたいのでまとめて投下で
168 :
ケチらずにドバアっと全部出そうぜえ…
これが終わっても扶桑姉妹や金剛姉妹編が始まるからヘーキヘーキ
169 = 166 :
>>168
その言葉に希望が持てたよ
170 = 150 :
>>168
素晴らしい……実に素晴らしい提案だ
171 :
168が良いこと言った
172 = 154 :
58とは違うな!流石だぜ
173 :
雷のもっとわたしを頼ってもいいのよはいつもハイライトが消えてるイメージ
174 :
新たに作られる選択肢が鬼ってお前ら鬼畜でち
168(≠>>168)には提督に頼んで58の代わりにオリョクルしてもらうでち
とりあえず2300ぐらいからドバァってしちゃいます
あとのことはあとで考えよう
175 = 173 :
おうでち公オリョクル200してこいや
176 :
ん?今扶桑姉妹のヤンデレもの書くって言ったよね?
177 :
おや?私は陽炎型のハイライトが消えると聞きましたが……?
178 = 1 :
お前ら難聴発揮しすぎだろ……
では、2300に会いましょう
179 = 166 :
>>178
難聴というより、精神ヤンデて自分の都合のいい内容しか思考が回っていないのでは………
180 :
時間になりました。予定通り淡々と投下していこうと思います。
>>179伝染したか……隔離しなければ(使命感)
以下投下
181 = 1 :
「……おはよう」
昨日何を言おうかと考えて眠りについたが、いざ顔をあわせると挨拶しかできなかった。
「いつからいたんだ?」
「司令官さんとお姉ちゃんが寝てからです。ずっと司令官さんが心配で守っていました!」
微笑む電。まるで、誉めてほしいとでも言うように主張する。
「そ、そうか……」
気圧されてはいけないと思いながらも頭が回らない。
当然寝起きだからというのではない。
むしろ、目は十分に冴えきっていた。
「司令官……」
後ろから暁が袖を掴んでくる。私はその手を握った。
「…………」
その光景は電にどのように写ったのだろうか。
彼女は私の手をじっと見ていた。
「……い、電」
「なんですか?司令官さん」
声はいつもと何ら変わらない。そして視線は動かずにじっと手を見ていた。
「…………守る……というのは、いったいどういうことだ?」
「はい!」
目を動かさずに元気よく返事をする電。
「司令官さんは気づいていないのかも知れませんが、司令官さんの周りには危険がいっぱい潜んでいるのです」
まだなお視線はずれない。
「そうか……ありがとう」
「はい!」
彼女の逆鱗がわからない。
とりあえず宥める様に説得を心がけなければならない。私はそう思った。
「あつかましいかも知れませんが、電はご褒美がほしいのです」
ご褒美……
私はいまだに電の意図が掴めない。
「……例えばどんな物が欲し――」
「時間」
速答する彼女はようやく私を見た。
182 = 1 :
「……休暇なら十二分に与えていると思うのだが。足りないだろうか」
いつもなら軽く叱るように言っていただろう。
だが、彼女が落ち着くまでは低姿勢でいることを私は決めていた。
「司令官さんとの、二人きりの時間です」
「それなら……一昨日一緒にタルトを食べただろ?それに、今度一緒に行く約束だって――」
「違う!」
一喝するような、怒鳴り声とも悲鳴ともとれるその大声は、本当に電から出たのだろうか。
いつもの電を知っている私はにわかには信じられなかった。
「あのときは、司令官さんは私がいいと言う前に雷お姉ちゃんを呼びました。私が頑張って誘った司令官さんをお姉ちゃんは横取りしたのです。お姉ちゃんが居なければ、電はもっと司令官さんと喋れていた。それだけで幸せだった。なのにお姉ちゃんは司令官さんと喋れない私を見て笑った……そう、笑ったのです。電なんかに渡すものか。そう言っているのも私には聞こえました」
久しぶり……もしかしたら初めてかもしれない。
これほど電が喋ったのを私は聞いたことがなかった。
「……電、そんなことないぞ」
「響お姉ちゃんも同じなのです。雷お姉ちゃんがいない時をみて取り付けた約束。食堂での司令官さんとのお話。それを響お姉ちゃんは邪魔しにきたのです。あのときのお姉ちゃんも雷お姉ちゃんと同じく、電を見て笑いました。司令官さんは電よりも私と話していたいんだ。だから退いてくれ。そう言ってました。会話が途切れた電を笑っていました」
唖然とする。
勿論雷や響はそんなこと言っていなかった。
嘲るように笑っていなかったはずだ。
183 :
頭イってるなこの電
さっさと解体しなきゃ
184 :
やっぱりヤンデレは最っ高だなぁ(恍惚)
185 = 1 :
>>183その言葉に二言は無いな?
186 = 1 :
「そんな人たちに司令官さんは任せられないのです。だから電は頑張りました。司令官さんの部屋のチェックは勿論、司令官さんの知り合いの方も調べました。万が一を考えて、司令官さんが安心して眠るまで艤装を着けていつでも司令官さんを守れるように待機していました。なのに」
電の独白が止まる。さっきまで怖いまでにあっていた焦点が、今は少し乱れている。
「電……まずは落ち着いて」
「誉めてくれないんですか?」
私の目をじっと見る電。彼女の目には光が無かった。
ただ、どこまでも引きずり困れそうな黒い瞳。
思わず私は目をそらした。
暁が今にも泣きそうなのが手の震えでわかる。
「どうして雷お姉ちゃんと楽しく喋るんですか?どうして響お姉ちゃんを秘書官にしてあそこまで信頼するのですか?どうして私とお喋りしてくれないんですか?どうして私は抱き抱えてくれないんですか?どうして私と一緒に寝てくれないんですか?どうして」
徐々に開かれる電の目に吸い込まれるような感覚に陥る。自然と視線は彼女の目に動いた。
「どうして私は誉めてくれないんですか?」
電の息は全く乱れていなかった。
187 = 177 :
れ、レディは空気になることを選んだようだな
188 = 1 :
どれ程の時間が流れたのだろうか。
5分だろうか。又は30分だろうか。
極論からすれば枕元の時計を見ればすぐわかる。
だが、私にはできなかった。電の顔から目を離すことができなくなっていた。
「司令官さん」
「……電」
「電の何が悪いのですか?」
やめてくれ。
「電のどこが嫌いなのですか?」
そんな目で見ないでくれ。
「どうして電だけ信じてくれない――」
「電っ!!」
振り払うように俺は叫んだ。
頭の中の電がフラッシュバックする。
「………………」
「司令官……」
電の無機質な声が止まる。暁が心配そうに手を握る。
「電。最初に言っておくが、私は君をないがしろにしていることはない。少なくとも、していると思ったことは全くない」
「――――――」
「だが、もし電がそう思うようなことをしてしまったと言うのなら、それは私が悪い。私の責任だ」
「……司令官さん?」
「申し訳なさそうに身を縮めているようなかわいらしい君を見ているだけで私は十分に支えられている。それこそ、そういった面では響よりも電といる方が私は落ち着くんだ。だから頼む、元通りの君に戻ってくれ」
私は必死に頭を下げた。立ち上がっていないので自然と土下座の形になる。
「……私は、司令官さんの役に立っていますか?」
「ああ」
「司令官さんは電のことは嫌いではありませんか?」
「勿論だ」
「司令官さんは、私と二人っきりの時間を作ってくれますか?」
「……今度のタルトは響には悪いがお土産にしよう」
「秘書艦でなくても電は構いません。電を司令官さんのために働かせてくれますか?」
「こちらから願いたい」
「電が寂しいときは一緒に寝てくれますか?」
「添い寝なら」
「…………司令官さんは、電が今お願いしたことをきいてくれますか?」
「わかった。それで電の心が晴れるなら何でもしよう」
電の目には光が灯る。
彼女はいつものようにおどおどして、
「司令官さん、実は――」
「失礼する!」
「こちら大本営最終防衛隊! 暁型4番艦電!今すぐ抵抗せずにこちらに来い !」
私の自室はたちまち軍人と艦娘によって埋め尽くされた。
189 = 155 :
うわぁ…(歓喜)
190 = 166 :
こんな時間なのに今から風呂とは……一旦乙
つ温かいお茶
191 :
まさか…物騒な事件とは…
192 :
私は呆気に取られていた。
次々に入ってきた艦娘は、手に持った装備の標準を電に合わせた。
「……!ま、待ってくだ――」
「司令官!今助けるよ!」
人混みの奥で声がする。
間違えようのない。あれは響だ。
「少将殿、無理に庇わなくとも大丈夫です」
「いや!そんなつもりは――」
「こちらはすでに情報をつかんでおります。脅迫されていたこともわかっています」
落ち着いて話す男性。
その声は私の頭に届かなかった。
「……今なんと」
「電!変なことはよしなさい!!」
私の声を遮ったのは、雷だ。
「雷!誤解だ!」
「何言ってるの!脅されていたのが聞こえていたわよ!」
「その声を私が受話器で拾っていたんだ」
艦娘の間から響と雷が出てきた。
193 :
「違う!これは違うんだ!」
必死の弁明もあの指揮官には届いていない。
壊れた艦娘は連行され、大本営で解体される。それを知ってかはわからないが、電は立ち上がった。
周りが電の行動を監視する。
この異様な場の空気を正さねばならない。
そうわかっているのだが、解決策が見つからなかった。
そうしている間も電はただ呆然と立ち尽くし、やがて
「…………あは」
やがて彼女は笑いだした。
声は小さく、事切れそうな弱い笑い声。
だが、彼女はしばらく笑っていた。
「…………やっぱり」
笑いがおさまった彼女はそう呟いた。
静まる場。誰もがその空気にあてられていた。
「…………!そうだ暁!!」
「……どうしたの?」
何てことはない。
私……いや、電には証人がいたではないか。
「頼む暁!!電が大丈夫だと言ってくれ!」
上司の私が庇っていると思われるのはわかる。
だが暁からすれば、姉妹とは言えどもいわば同僚。
脅されていたとしても嘘をつく必要はない。信憑性は私よりもあるだろう。
だが
「…………それはできないわ」
「…………えっ?」
電がちらりと暁を見た。
先程とは違う落ち着いた目だった。
「私、嘘はつけないもん」
申し訳なさそうに暁は言った。
194 = 1 :
「……抵抗はしないのです」
ぽい、と電が艤装を放り投げる。
「……何でだ?暁」
「ですから、私は嘘はつきません」
一瞬で怒りを通り越して絶句する。
「……何でだ」
ようやく言葉が出た頃には、電は指揮官に手を拘束されていた。
「電ァ!!」
迷わず私は電のもとへ走り出そうとした。だが
「落ち着いて司令官!電はもうダメなの!壊れちゃったのよ!」
いつのまにか艤装を着けた暁が私を行かせないと言わんばかりに押さえる。
びくともしない体。私は初めて彼女達が人間離れしたものであると痛感した。
「確かにそうだった!だが!」
必死の抵抗も空しく暁は離れない。
「お前も見たろ!電の目を!」
「少将殿」
「あれは正常だ!!」
「司令官さん!……電は壊れているのです」
「そんなバカな話があるか!」
自ら壊れていると言い出す。
それは壊れていない証拠だ。
「司令官さん……電は、あの言葉が聞けて満足しました」
「電!」
「……また、会いましょう」
「……よろしいでしょうか。少将殿」
指揮官の無情な合図と共に駆り出される電。
私の叫びは届かなかった。
195 = 1 :
「なんなんだお前ら……」
電の姿が見えなくなり、叫び疲れ静かになった私はようやく暁から解放された。
立ち上がれないほどの酷い疲れが押し寄せていた。
「司令官。悲しいことだけど、電は壊れたの」
「私たちにもお手上げだったんだ」
「お前ら……わかっているのか……?」
「わかっているわ。壊れた艦娘は解体される、でしょ?」
「違う……」
「現実を受け止めて、司令官。電は残念だったけど大丈夫よ。私たちがいるじゃない!」
電の言っていることが今になってわかった。
「安心させてあげようか……?」
抱きついてくる三人。
その目には涙など微塵もない。
「……お前ら。自分達がどんな顔してるかわかっているのか?」
彼女たちは笑っていた。
先程の出来事が無かったかのように。
連れていかれた妹など端からいなかったように。
考えればおかしいことなどいくらでもあった。
確かに艦娘の目はいいのかもしれない。
だが、町中のちらりと見た喫茶店の席のうち、果たして私を見つけられるのだろうか。
飲食店には基本的にブラックミラーが使われている。
あの眩しい日差しが降り注ぐ次期。
凝視せずに特定の人物を「偶然に」見つけられるのだろうか。
そのあとの正面の妹を気遣わずに喋り、目の前でタルトを食べさせあう行為。
あれはあからさまな挑発ではないのか。
「どうしたの?司令官、目が怖いわよ?」
右側の雷が私の足を強く抱き締める。
逃すまいと言いたげに。
196 :
ほう、これは中々興味深い……
197 :
今明かされる衝撃の真実ゥ
198 :
思い込みかと思ったらガチだったのかよww
199 = 1 :
「これは要らないな」
私の左足の靴を脱がせる響。彼女もそうだ。
聞き逃した声の主を探してすぐに振り返ったにもかかわらず見えなくなるほどの人混み。それは主に私ほどの大きさの人々で構成されている。
響の身長からすれば何も見えないのが当たり前。
なのに、彼女は私をいとも容易く見つけてみせた。
電のように後ろにいたわけでもなく、まるでどこにいるのかわかっているかのように。
「ここに……あっ、あった」
靴の中を弄っていた響が小さな回路の塊を取り出した。
「……電は間違えていなかったのか」
「とんでもない。間違いだらけさ」
「あの子はね?私たちがいるのに司令官が危ないって言って聞かなくって」
「それなら私たちも手伝うって言うのに断ったのよ。全く失礼よね?」
「…………あぁ」
電には言えなかったんだ。
自分達の姉がおかしいなんて言えるはずが無かった。
「でも、私たちは私たちで勝手に警護していたわ。3日前は私が監視する日。何処にも行かないように司令官と一緒に寝たわ」
……あぁ。
「一昨日は私。最近おかしい電と出ていくんだもん。少し迷ったけど、何とか追い付いたわ」
電は言えなかった。
言えば下手すれば姉たちは解体されるからだ。
「まさか電が司令官に迷惑をかけていたなんて……すまない」
「……はは」
力なく漏れる笑い。
何もかもが手遅れだった。
200 :
何この世にも奇妙なにありそうな話……見事に騙されたわ
みんなの評価 : ☆
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