元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」ネリー「大好きがいっぱい」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
301 :
練りーかわいい
302 :
「なぁ、ネリー……?」
問いかけても返事はナシ。
ぷいと拗ねられては取りつく島もない。
それでいて膝の上は陣取られたままなのだから、どうしたものか。
『あれ? キョータローからサトハの匂いがするよ?』
事の発端は、いつも通りにネリーが京太郎の膝を陣取った時に。
智葉にもよくじゃれ付いているネリーだからこそ、ソレに気が付いたのだろう。
『ん、ああ。昨日泊まったからな』
ここまでなら、まだ問題はなかった。
『お泊り? サトハの家に?』
『色々あってさ。麻雀の勉強とか風呂とか……』
『……キョータロー?』
雲行きが悪くなったのは、この辺りから。
昨日の風呂場での出来事を思い出しそうになり、京太郎は慌てて話題を逸らした。
そして――
『ま、まあ! この前はハオの部屋にも行ったし! 変なことはしてねえよ!』
逸らした方向が、少しばかり不味かった。
303 :
ついでにハオでしこった
今晩はネリーでしこってみようか
304 :
ネリーかわいい!
305 :
ねりかわ!
306 :
ネリーの部屋に行かなきゃ
307 :
文字通り一言余計だったわ
308 :
地雷原で踊りまくる男
309 :
こうして膨れっ面ネリーの出来上がり。
今思えば智葉とハオは部屋にお邪魔して、メガンは家に上げたことがある。
入部以来、学校以外の場で二人っきりになったことがないのは明華とネリーだけだ。
部員の中では一番最初に出会い、何だかんだで一緒にいる時間も一番長いが――こうして考えてみれば部屋にお邪魔したことはなかった。
「……」
――ふむ。
それならば、と京太郎はネリーの膨れた頬を指で押した。
「ふゅっ」
「あー……じゃあさ、今度ネリーの家にも連れてってくれないか?」
310 = 1 :
何すんの、と文句を言おうとしたネリーの口の形が変わる。
不機嫌なへの字から、期待を意味する緩やかな弧を描く。
「ホントっ!?」
「あ、ああ」
ネリーの勢いの良さに気圧されつつも、頷く。
少々驚いたが、どうやらこの選択は――
「夏休み、忙しくなりそう」
「……ん?」
「あ……キョータロー、パスポートないでしょ?」
「ん? んん? 何でパスポートが――」
「だって――サカルトヴェロだよ? ネリーの家」
311 :
挨拶しないとな
312 :
今住んでいる場所じゃなくて実家と捉えたか
313 :
そんなことしたら空港に黒服のお兄さん達がいっぱい来ちゃうだろ!
314 :
東ヨーロッパってなんだか怖い(偏見)
315 :
これは…他の国外メンバーが黙ってませんね
316 :
ちゃんとベッドで寝てたし、日本に住む場所が無いって訳じゃないもんな。
ここでちゃんと誤解を解くかで今後の(京太郎の)行く末が変わる
317 :
順当にいけば次の自宅訪問はフランスですかね
318 = 1 :
ネリー・ヴィルサラーゼ。
出身・サカルトヴェロ。
成る程――確かに、ネリーの言っていることに間違いない。
彼女の家、実家に行くのならば確かにパスポートが必要になる。
「あー……」
あるのは間違いではなく食い違い。
京太郎からすれば彼女の泊まる部屋にちょこっとだけお邪魔するつもりだった。
「~♪」
しかし、とても嬉しそうに笑うネリーの顔を見ていると今更訂正するのも気が引ける。
「……そうだな、今度の休みにパスポートとってくるよ」
319 :
逃亡咲きゲットできてよかったな
320 :
直行便なんて無いだろうし、旅費幾らぐらいかかるんだろ?
そして旅費って多分カピの為に用意してた分が割り当てられるんだろうなぁ
321 :
グルジアなんて危険地帯に呼ぶなよ……
常識疑わなければ大丈夫かな?
322 :
>>321
エク哲精神ほんとすこ
323 :
不慮の事故で消えそうだな京太郎
324 = 1 :
まー、このssにおいては
・グルジアは治安が悪いエリアもあるが遺跡やら観光スポットもそれなりにある
くらいの認識でお願いします
325 = 1 :
あ、本編再開は2000を予定してます
326 = 322 :
ネリーで抜こうとは思わないけど一緒に居たい大切にしたい可愛さがある
そこをハオにつかれなければネリー大勝利やな
327 :
ちなみに海外旅行に行って、旅行先の警察その他に捕まり、終身刑その他で帰国できなくなった日本人は旅行者全体の3%だとか。
ま、噂ですがね
328 :
割と多いな…
麻薬の運び人にでもなったか買ったらまずいもんでも買ったか
329 :
ヤクザ屋敷に頻繁に出入りする危険分子として公安にマークされているであろう京ちゃんは無事出国できるのだろうか(疑問)
330 :
グルジアに旅行行ったことあるけど質問ある?
331 :
――夏休みに、外国の友達の家に行くことになった。
そう言うと、京太郎の両親も快くパスポート取得の手続きを手伝ってくれた。
「これがなぁ」
そして今、手元にあるもの。
見た目は小さな手帳だが、海外へ行く時には必須になるもの。
「ふーん……?」
パスポートを受け取った帰り、小腹が空いたので寄り道したファミレスにて。
パラパラと中身を捲っても特に面白いものはない。
当然といえば当然だが、海外旅行というイベントの大きさを考えると少々物足りない気がする。
「それは、あまり外で見せびらかすものではありませんよ?」
「あ、はい。すいません」
注意の声に慌ててパスポートを仕舞う。
声の方向に顔を向けると、明華がトレードマークの傘を手にかけて立っていた。
334 :
ロックオン!フランスも近いからついでに行けて安心だね
335 = 1 :
散歩をしながら歌の練習をしていたら小腹が空いて。
イクラ丼を食べたくなったのでファミレスに立ち寄ったところ、パスポートを不用心にペラペラと捲る京太郎を見つけた、とのことだが。
「明華さん、何かいいことありましたか?」
それにしても、目の前でイクラ丼をパクパクと口に運ぶ明華は妙に機嫌が良いように見える。
店員が注文を運んでくるまでの間も、鼻歌なんぞを口ずさんでいたし。
「ふふ、わかりますか?」
「はい、なんか凄い嬉しそうですね」
「ええ、だって――これで、京太郎くんをフランスの母に紹介できますから♪」
「ああ、成る程」
「はい♪」
それならば、機嫌の良いのも納得だ。
京太郎も、自分の注文したハンバーグにフォークとナイフを突き立て――
「……え?」
336 :
え?
337 = 330 :
むしろフランスを経由しないと行けないしなぁ
338 :
え?
339 = 1 :
一瞬スルーしかけたが、さらっと凄いことを言われたような気がする。
「いや、ちょっと待ってくださいよ」
「なんですか?」
「フランスの母に紹介ってことは……」
「案内しますよ、勿論。向こうに行くには……夏休みがちょうどいいですね」
明華の中で、京太郎をフランスに連れて行って母に紹介することは既に決定事項のようだ。
断られる、という考えは微塵もないように見える。
「ああ、心配しないでください。旅費は私が出しますから」
京太郎選択肢 下3
1.「すいません、先約が……」
2.夏休みは長いし……まぁ、大丈夫かな?
3.その他
345 :
危なかったネリー可愛いと思ったけどこれかえって修羅場が加速するよなネリー可愛い
346 :
まぁ修羅場スレだし、踏みに行くよね(白目)
347 = 311 :
「すいません、先約が……」
ピタリと、まるで時間を止めたように。
明華のスプーンを口に運ぶ動きが止まった。
「……先約?」
「ネリーの家に行く約束をしてて……」
「ネリーの……」
明華判定直下
1~50 「そうですか、残念です……」
51~00 「また、ネリーですか……」
348 = 338 :
病めるのですぼくたち!
350 :
こら京太郎の部屋にお泊りしなきゃ収まりませんわ
みんなの評価 : ★★★×5
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