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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」ネリー「大好きがいっぱい」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★★×5
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    852 = 833 :

    3.あなたは美人だから、逆ナンだったら嬉しかったです

    853 = 1 :

    「きょーたろー!」


    彼女と見詰め合っていると、背後から大きな声。

    振り向けば、千切れんばかりの勢いで手を振っている穏乃がいる。


    「んじゃ、俺はみんなの元に戻るんで」

    「ん、ああ……それじゃ」


    軽く頭を下げて、彼女に背を向けて穏乃たちと合流すべく駆け足で斜面を登る。


    「また、な」


    背後の小さな呟きは、耳に届かなかった。

    854 = 1 :

    浜名湖サービスエリアから、更に車に揺られること3時間。

    阿知賀麻雀部の面子は、無事東京へと辿り着いた。

    都会の風景に目を奪われる暇もなく、早速麻雀の特訓が開始される――筈、だった。


    「さて……一つ、問題があります」


    宿泊先となるホテルを前に、晴絵が咳払いを一つ。


    「京太郎」

    「あ、はい」


    「あんた――私と、同じ部屋ね」

    「あ……はい?」

    855 = 846 :

    レジェは最初の判定こそやばかったけどその後出番なかったから安牌なんだろうか…

    856 = 833 :

    晴絵と一緒の部屋かオナ禁だなww

    857 = 1 :

    松実館の支援やら地元の人たちの応援やらで、零細部の宿泊先としては上等過ぎるホテルの予約を取り付けた阿知賀麻雀部だが、ここで問題が一つ。

    予約出来た部屋の都合上、人数が半端なことになってしまったのである。

    故に、問題が起きないように唯一の男子部員である京太郎と、顧問の晴絵が一緒の部屋に泊まる。


    如何にも筋が通っているように、淡々と語る晴絵だが――


    「……じゅるり」

    「ひっ!?」


    その舌舐めずりを、京太郎は見逃さなかった。

    858 = 833 :

    舌舐めずりとな! 普通に部活に関することかもしれないが
    すこやんには知られないようにしないと

    859 = 1 :

    「あ、それなら」

    「私たちと京ちゃんでも……いいよね?」


    負けじと手を上げたのは松実姉妹。

    晴絵は渋い顔で宥と玄の顔を交互に見詰めた。


    「いや、女子と男子が同じ部屋に泊まるのは――」

    「でも、姉と弟だし」


    教師が相手でも引き下がるつもりはなく、玄は晴絵に言い返す。

    その隣に立つ宥は、無言で京太郎を見詰めていた。



    京太郎選択肢 下3
    1.「……顧問なら、問題ないんじゃないか?」
    2.「姉さんたちなら……問題ないんじゃないか?」
    3.「……俺は、憧がいい」

    863 = 833 :

    確かに姉弟なら問題無いよな
    さて、問題のある憧だとどうなる

    864 :

    斜め上すぎるんだよなあ

    865 :

    「……俺は、憧がいい」


    ぽつりと零れたソレは、誰かに聞かせることを意識したものじゃない。

    ただ――自然と胸の内から湧いてきて、無意識に呟きとなって口から零れ出た。


    「……あ」


    だが、本人にその気がなくとも、口から出た言葉は全員の耳に届いて。

    瞬く間に波紋のように広がり、全員の視線を向けられた憧は――


    「……ふ、きゅ」


    何とも言えない、変な声を上げた。

    866 = 833 :

    これまた本心っぽいことが皆にも伝わりそうな流れ

    867 :

    これは変な声が出ますわ

    868 :

    今夜の更新はここまでで
    ちょっとリアルが修羅場なので更新不定期になります
    小ネタならチョコチョコ投下するかもしれませんが


    それでは、お付き合いありがとうございました!

    872 :


    危ない橋渡ってやがるな安価

    873 :

    リアルでもモテて修羅場るイッチなら作品にその傾向があるのはしゃーないか
    乙乙

    874 :

    まあ姉はやることやってるアドバンテージあるしな
    京ちゃんはフラフラしてるようにしか見えんけど

    876 :

    「俺、成香さんが彼女で本当に良かったって思うよ」

    「えっ」


    どきりと、成香の心臓が跳ねた。

    不意打ちで放たれた言葉は、成香の胸をときめかせるには十分過ぎる程の威力を持っていた。


    「も、もう。なんですかいきなり……」

    「いやさ、昨日テレビでヤンデレ? とかいうの見たんだけど……好き過ぎておかしくなっちゃうらしくて」

    「ふむふむ」


    相手への恋心で狂う。

    それくらいなら、まだ成香も共感できる。

    頷いて、京太郎に話の続きを促す。


    「血とか髪の毛とか弁当に入れたりするんだって。汚いよなって」

    「えっ」


    どきりと、さっきとは違う意味で成香の心臓が跳ねた。


    「血とか髪の毛とか、流石に汚いし……好きな相手にそんなモン食わせるなよっていうかさ」

    「あ、あははは……」

    「成香さんならそんなこと絶対しないだろうし」


    そう言いながら、パクパクと京太郎が口に運ぶ成香特製チキンライス弁当。

    程良く京太郎好みに味付けされたソレ。

    成香曰く、美味しさは京太郎への愛情とのことだが――


    「あ……」

    「ん?」

    「た、卵の殻とか入っちゃってますね!!」


    そう叫ぶなり、京太郎から弁当を取り上げてしまう。

    卵の殻程度なら避けて食えば問題ないのだか、成香は譲ろうとしない。


    「……す、好きな人にこんなモノ……食べさせられません……」


    やっぱり成香が恋人で良かった、と京太郎は思った。


    【美味しさの秘訣】

    878 :

    なるかとかいうメンヘラ
    くっそ可愛い

    879 :

    リアルが修羅場がリアルが我愛羅に見えた俺はつかれているのだろうか

    880 :

    >>879
    きっとコミケの疲れだよ。
    ゆっくりお休み

    881 :

    有珠山高校とかいう地雷源

    882 :

    地雷原じゃない高校がそもそもあるのだろうか…

    883 :

    覚王山、后土、須和田とかの個人戦のみ出場で団体出てる高校と離れてる県なら……

    884 :


    ヤンデレ怖いが京太郎がそういうのを嫌いと理解したら避けようとするからまだマシか

    ふと思ったが新道寺の誰かが京太郎の義姉で、その上、麻雀部の部員達から京太郎が好意を持たれていた場合
    それを転校性の煌が横からかっさらったりしたら部の雰囲気が大変なことになりそうだ
    逆に煌が義姉だと長野の和や優希と接点持てそうでこれも美味しそうだけど

    886 :

    哩義姉の京太郎義弟で両親が離婚し学校が違うこともあって疎遠に、その後転校してきた煌が再婚で新しく出来た義弟として麻雀部に京太郎を紹介するとか凄く泥泥沼沼して楽しそう(小並

    887 :

    新道寺好きなの分かったからチラ裏でもしとけよ

    888 :

    なるか可愛いな
    さり気無く困らせ(虐め)たい

    889 :

    変な子に懐かれたな――と、京太郎は一人ごちた。


    「……俺、そろそろ帰らないとだから」


    ふるふると首を横に振って、京太郎のワイシャツの端を掴む少女。

    買い出しの最中に出会ったゴスロリ少女。

    名前は知らない。問いかけても小さな声で何をブツブツ呟くばかりで答えてくれない。


    「……これ、食うか?」


    買い出し袋の中から取り出したるはコアラのマーチ。

    言葉が通じない相手なら、と餌付けを試みる算段である。


    「……」


    すると彼女は、警戒する素振りすら見せず嬉々としてコアラのマーチの箱を開けた。

    餌付け作戦は成功したらしく、ワイシャツの端から小さな指が離される。


    「……あ、ヤベ」


    その隙に時計で時間を確認すると、買い出しに出かけてから結構な時間が経過していた。

    部長や部員たちをこれ以上待たせるのも忍びない。


    「……それじゃ、な」


    声が届いているかはわからないが、彼女がコアラのマーチに夢中になっている間に、京太郎は駆け足でその場を後にした。


    結局、ゴスロリ少女の名前は知らないままだが――まぁ、また会うことは多分ないだろう。

    890 :

    もこたそ~

    891 :

    メンヘラもこたそとなるかたそホント可愛い

    892 = 1 :

    京太郎がゴスロリ少女と再会したのは、それから二日後。

    手持ち無沙汰に会場近辺を歩き回っていた最中である。


    「……ねぇ、君?」

    「……」


    相変わらず返事はない。

    リボンを眼帯のように顔に巻き付けた彼女は、二日前と同じように何かをブツブツと呟くだけ。


    「……」


    前回との違いは、掴まれているのがワイシャツではなく右手だということ。

    無理矢理振り解くことは簡単だが――


    「……これ、食うか?」


    とりあえずは、餌付け作戦。

    ポケットに入っていたビスコを彼女に差し出して、京太郎は先日と同じようにその場を後にした。

    893 = 890 :

    もこたそ~

    894 :

    もこたそ~

    895 :

    三日目あたりは腰にしがみつきそうだな
    でもやっぱりお菓子につられると
    あれもしかしてこのもこたん照の変装じゃあるまいな

    896 :

    妖怪お菓子おいてけが照1匹だけのわけがないだろ?

    897 :

    二度ある事は三度ある。

    違いがあるとすれば、ゴスロリ少女に連れがいたこと。


    「モコちゃんのお友達ですかー?」


    ゴスロリ少女の連れはナース少女。

    どことなく、イントネーションが関西っぽい。


    「ええっと……」


    さて、友達かと聞かれると反応に困る。

    ワイシャツの端を掴んで顔を見上げてくる少女の名前すら京太郎は知らないのだ。


    京太郎選択肢
    1.お友達です
    2.餌係です
    3.運命の相手です

    900 = 1 :

    「運命の相手です」


    キリッと格好付けて、京太郎は出来る限りのキメ顔でそう言った。

    ナース少女は驚いたように目を見開いて、ゴスロリ少女は満足気に頷き――



    「で、こっちのお兄さんがモコちゃんの彼氏さんの――」

    「す、須賀京太郎です……」


    ――どうして、こうなった。


    突き刺さる好奇の視線。

    見知らぬ女子たちの中で居心地悪そうに、京太郎は頭を下げた。


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