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    元スレ八幡「相模南は救いようのないマゾである」

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    251 = 1 :

    - 放課後 生徒指導室 -


    平塚「葉山、比企谷、相模。呼ばれた理由はわかっているな?」

    葉山「はい!」

    八幡「いや、なぜ俺と相模まで……」

    相模「そうですよ。うちらは無実です!」

    平塚「連帯責任だ」

    葉山「そうだよ」

    相模「そんな……」

    八幡「便乗してんじゃねぇよ」

    平塚「それで何故あんなことをしたんだ?」

    252 = 1 :

    葉山「そうだ。比企谷、何故あんなことをしたんだ!?」

    八幡「お前だよ!!」

    平塚「葉山、いいから理由を言いなさい」

    葉山「実は俺はコッペパンとコーヒーしか美味しいと感じなくなってしまって……」

    八幡「お昼にアンパン食べてただろ」

    葉山「……実はいつも売れて残ってるコッペパンが可哀相で。美味しいのにいつも売れ残る。売れるのは焼きそばパンやカレーパンばかりで……」

    平塚「……」

    葉山「別にナンバーワンにならなくてもいいんです。ただ、コッペパンも元々特別なオンリーパンだと皆にわかって欲しかったんです」

    平塚「はぁ……」

    八幡「先生」

    253 = 1 :

    平塚「なんだ比企谷」

    八幡「殴らないんですか?」

    平塚「わたしが殴るのは比企谷、君だけだよ」

    八幡(なにそのいらないひいき)

    相模「比企谷」

    八幡「……なんだ?」

    相模「うちを殴っていいのも比企谷だけだよっ///」

    平塚「」ピクッ

    八幡「あ、そう」

    平塚「……比企谷」

    254 = 1 :

    八幡「は、はひっ」ビクッ

    平塚「今の相模の発言はどういうことだ?」

    八幡「い、いや、今のは――――――」

    葉山「比企谷と相模さんがアブノーマルな関係だからだよね」

    平塚「」

    相模「うんっ///」

    八幡「おいっ!」

    葉山(二人を道連れにしてよかった。俺の為に犠牲になってくれ)

    平塚「比企谷、相模を更正させるために奉仕部に入部させたというのにどういうことだ?」ピキピキ

    255 = 1 :

    八幡「ひっ」

    平塚「確か以前にも由比ヶ浜と保健室で抱き合っていたことがあったな。それも由比ヶ浜が上着を脱いだ状態で……」

    相模「なにそれうち聞いてない!」

    八幡「うっ……」

    葉山「それでは自分はサッカー部の練習があるのでお先に失礼します」

    平塚「うむ」

    八幡「お、おい、逃げるな!」

    葉山「失礼しました!」タタタッ

    八幡「この裏切り者っ!!」

    256 = 1 :

    - 奉仕部 -


    結衣「ヒッキーとさがみん、遅いね」

    雪乃「そうね。それより音楽を流していいかしら?」

    結衣「うん、いいよ。でも部室にラジカセとかあったっけ?」

    雪乃「ええ。最近は使用していなかったけれど、由比ヶ浜さん達が入部する前は音楽鑑賞しながら読書をしていたのよ」

    結衣「そうなんだ。なに聞くの? ゆきのんのことだからクラシックとか?」

    雪乃「いいえ。夏目友人帳のサントラよ」

    結衣「」

    雪乃「なんとドラマCD付きなのよ。部室でニャンコ先生の声が聞けるなんて最高だわ!」

    結衣「う、うん……」

    雪乃「主題歌もいいのだけれど、BGMが秀逸で―――――――――」

    257 = 1 :

    - 30分後 -


    相模「ごめん、遅くなっちゃった!」ガラガラ

    八幡「……」

    結衣「やっと来た。二人とも遅いよ!」

    相模「ごめん。平塚先生に捕まっちゃって」

    雪乃「あら? また問題でも起こしたのかしら?」

    相模「起こしたのは葉山くんでうちと比企谷は巻き添えを食っただけだよ」

    結衣「そうなんだ。隼人くんが。……珍しいね」

    相模「うん」

    雪乃「そうね」

    雪乃("アレ"以降は学校では大人しくしていたようだけれど。比企谷くん達と交流して本性を隠せなくなってきてるのかしら)

    結衣「てかヒッキー、どうしたの? 顔色悪いよ?」

    八幡「あー、平塚先生のいいのをもらってな……」

    258 = 1 :

    - 10分後 -


    相模「今日も依頼来ないね」

    結衣「特にイベントもないからねー」

    相模「イベントねぇ。確かに一月は何もないよね」

    結衣「うん。そういえばヒッキー」

    八幡「ん」

    結衣「小町ちゃんの調子どうなの?」

    八幡「まぁまぁじゃねぇの」

    結衣「なにその微妙な感じ?」

    八幡「本人のプレッシャーになるからあまり聞かないようにしてんだよ」

    259 = 1 :

    結衣「あー、なるほど」

    八幡「まあ、戸塚のおかげで理数系はいい感じだと思うが」

    結衣「なんでさいちゃんが出てくるの?」

    八幡「冬休みに小町に勉強を教えてくれたんだ」

    結衣「へー、そうなんだ。初耳だよ」

    相模「うちも」

    八幡「別に教える必要ないだろ」

    結衣「言ってくれればあたしも協力したのに」

    八幡「え? 小町を落とさせる気かよ……」

    260 = 1 :

    結衣「どういう意味だし!」

    相模「まあ、結衣ちゃんが教えても……ねぇ」

    結衣「さがみん!?」

    雪乃「そうね。由比ヶ浜さんには他人に教えられるほどの学力ないものね」

    結衣「はっきり言われちゃったっ!!」ガーン

    八幡「……」

    八幡(由比ヶ浜はこう皆に馬鹿にされてる感じが輝いてるな。……いや、何を考えてるんだ俺は……)

    結衣「みんな酷い……」グスッ

    八幡「」ゾクッ

    261 = 1 :

    八幡(女子の泣き顔はそそられる……だから何を考えてるんだ俺は……)

    八幡(やっぱり俺はエスデス。いや、拷問とか興味ねぇし違うな)

    八幡「そういえばさっきから流れてる音楽聞いたことあるな」

    雪乃「でしょうね。なぜなら夏目友人帳のサントラだもの」

    八幡「あー、夏目か。懐かしいな」

    雪乃「癒されるわ。この音楽の力で相模さんの変態係数も下がってくれればいいのだけれど」

    相模「甘いよ、雪ノ下さん。うちは音楽程度じゃ影響は受けないよ」

    雪乃「あくまで希望よ。あなたが手遅れなのは知っているわ」

    相模「そっか///」

    雪乃「だからなぜそこで照れるのかしら。あー、どうしようもない変態だから仕方ないのね」

    262 = 1 :

    相模「うん、そうだよ!」

    八幡(今日の雪ノ下はノリがいいな。BGMのおかげか?)

    結衣「ヒッキー、ヒッキー」ツンツン

    八幡「んだよ」

    八幡(つんつんしないでよね。摘突詰を思い出しちゃうだろ)

    結衣「ヒッキー達来るまでこのBGMの素晴らしさに30分近く語られたんだけど……」ボソボソ

    八幡「ずっと流してるのかよ。よく飽きねぇな」ボソボソ

    結衣「ゆきのんが飽きるわけないじゃん。もう夏目を5周してるんだよ」

    八幡「そ、そうか……」

    結衣「まー、楽しそうだからいいんだけど、付き合うこっちの身が持たないかも……」

    263 = 1 :

    八幡「まあ、頑張れ」

    結衣「頑張れじゃなくてヒッキーも助けてよ。週末また自宅に誘われてるんだけど……」

    八幡「……」

    結衣「OVA買ったから5回見ましょうって言われたし……」

    八幡「……わかった。駄目もとで試してみるか」

    結衣「なにを?」

    八幡「まあ、見てろ。雪ノ下」

    雪乃「なに?」

    八幡「聖地って知ってるか?」

    雪乃「いいえ」

    八幡「それじゃ説明してやる」

    264 = 1 :

    - 5分後 -


    雪乃「なるほど。理解したわ。聖地巡礼というものがあるのね。けれど、わたしに何が関係あるというのかしら?」

    八幡「夏目友人帳の聖地なんだが」

    雪乃「あるというの!?」

    八幡「ああ。熊本県だ」

    雪乃「っ!?」

    八幡「PC借りるぞ」

    雪乃「……」

    八幡「ほら、沢山出てきただろ」

    雪乃「本当だわ」

    265 = 1 :

    八幡「アニメを繰り返し見るのもいいが、たまには聖地巡礼してみたらどうだ?」

    雪乃「……そうね。さっそく週末を利用して行ってくるわ」

    八幡「マジで!?」

    八幡(行動力ありすぎるだろ)

    雪乃「ええ。由比ヶ浜さん、ごめんなさい。OVA鑑賞はまた今度でいいかしら?」

    結衣「う、うん。全然いいよ!!」

    相模(結衣ちゃん、凄い嬉しそう)

    相模「……ん? でも大丈夫なの?」

    雪乃「なにがかしら?」

    相模「雪ノ下さん、方向音痴でしょ。いきなり熊本なんて行って一人で巡礼出来るの?」

    266 = 1 :

    八幡(あっ、完全に忘れてたわ)

    結衣(確かに迷子になる姿しか想像出来ないかも)

    雪乃「し、失礼ね。わたしが方向音痴? 相模さん、冗談は性癖だけにしてちょうだい」

    相模「うちの性癖冗談じゃないんだけど……」

    雪乃「知らない土地で道を間違えるのは誰にでもあることよ」

    八幡「いや、知ってる土地でも間違えただろ、お前」

    雪乃「」

    八幡「まあ、今はアプリもあるし大丈夫じゃねぇの?」

    雪乃「そ、そうね。なくても問題ないけれど念のためにそのアピュリとやらを使わせてもらうわ」

    267 = 1 :

    - 下駄箱 -


    結衣「ヒッキー、ありがとう。助かったよ」

    八幡「別に。俺は雪ノ下に情報を伝えただけだ」

    結衣「そうだけど助けてくれたことには変わりないし。ありがと♪」

    八幡「……」

    結衣「えへへ。お礼になにか奢ろうか?」

    八幡「奢らなくていい。それより相模と雪ノ下は?」

    結衣「ゆきのんは職員室に鍵を返しに、さがみんはトイレでアレでもしてるんじゃないかな?」

    八幡「あ、そう……」

    八幡(もう全員相模の更正諦めてるんじゃないの?)

    八幡(あ、そうだ。葉山の下駄箱にゴミでも入れておこう。軽い仕返しである)

    八幡(帰ったら絶対許さないノートに書かないと)

    268 = 1 :

    - 駐輪場 -


    八幡(今日も疲れたな。帰って本を読んで癒されよう)

    八幡(あん? 籠にマッカンが?)

    八幡(今日酷い目にあった俺に神様からのプレゼントだろうか?)

    八幡(……葉山からかよ。今日のお詫びだと?)

    八幡(こんなんで許されると思ってるのかよ)

    八幡「……」

    八幡(いや、まぁ、ありがたく頂くけどね。別にマッカンには罪はないし)

    八幡「……さて、帰るか」


    相模「あ、比企谷!」


    八幡「なんだ?」

    269 = 1 :

    相模「駅まで乗せてって!」

    八幡「無理」

    相模「なんで?」

    八幡「二人乗りは法律で禁止されているから」

    相模「なら大丈夫。うち、雌豚から一人+一頭乗りだよ」

    八幡「」

    相模「さあ、レッツゴー♪」

    八幡「……お前には敵わないな……」

    相模「なにか言った?」

    八幡「なんでもねぇよ」

    270 = 1 :

    - 移動中 -


    相模「ハァハァっ///」

    八幡「おい」

    相模「なに?」

    八幡「鼻息荒くて気持ち悪いんだけど」

    相模「あふんっ///」

    八幡「それと胸を押し付けるな。動悸が酷くなる」

    相模「だって仕方ないじゃん。比企谷と密着するの久しぶりなんだし」

    八幡「いや、運転してるんだから危ないだろ。転倒したらどうすんだよ」

    相模「うちが傷物になる!」

    八幡「……」

    相模「比企谷が付けてくれた傷だから一生の宝物になるかも///」

    八幡(駄目だ。理解が完全に追いつかない。どんどん離されているまである)

    271 = 1 :

    - 駅前 -


    相模「到着♪」

    八幡「はぁはぁ」

    相模「なんで比企谷が息切れしてるの?」

    八幡「お前が運転中に悪戯してきたからに決まってるだろ!」

    相模「うち、悪戯なんてしてないよ。求愛行動してただけだし」

    八幡「耳を甘噛みしたり、首を舐めたり、変な声を出したりするのが求愛行動なのか。初めて知ったんだけど」

    相模「ならよかったね。知識が一つ増えたってことじゃん」

    八幡「」イラッ

    相模「それじゃまた明日ね!」タタタッ

    八幡「ああ」

    八幡「……」

    八幡(本当に疲れた……)

    273 = 1 :

    おまけ~マゾのん~


    雪乃「さあ、早く放尿しなさい」

    八幡「……」

    八幡(出来るわけないでしょ……。ここは話をそらして逃げるか)

    八幡「なあ、雪ノ下」

    雪乃「なに?」

    八幡「あの道具、どうやって使うんだ?」

    雪乃「別に遣い方は比企谷くんの好きにしていいけれど」

    八幡「いや、俺は知識がないからな。教えてくれよ」

    雪乃「そうね」

    八幡(とりあえず話を逸らすことは出来たな)ホッ

    雪乃「例えばペンチだけれど。わたしの理想のシチュエーションは、まず比企谷くんがわたしに無理矢理フェラさせるの」

    八幡(また妄想が始まってしまった)

    雪乃「けれど慣れてないわたしはつい歯を立ててしまうのよ。そして怒った比企谷くんは罰としてわたしの歯を抜くのっ///」

    八幡「」

    雪乃「麻酔もしないで無理矢理、抜歯させられるなんて。どんなに痛いのかしらっ///」

    八幡(バイオレンス過ぎる。雪ノ下の中に誰かいるの?)

    274 = 1 :

    今回はここまで
    また今度

    今日はSHIROBAKOだひゃっほー
    2期キャラデザインがとあるシリーズの人になるけど、どんな感じになるんだろうか

    275 :

    乙です
    葉山が憎めないw
    相模も可愛い!

    276 :

    田中雄一だっけ
    実力は確かな人だし期待

    277 :

    >>245
    に思わず笑ってしまった俺は
    幼稚な変態さんかなorz

    そして相変わらず面白かった!
    おつです

    278 :

    乙です
    八幡もさがみんのおかげで徐々にS化されてますな

    279 :

    乙です
    個人としてはここは素直にさがみんとくっついて欲しいなぁ

    280 :


    八代が舞台なんて知らなかった!今度全部見て巡礼してみようかな

    281 :

    これは巧妙な夏目のステマ...!

    282 :

    マイラブリーエンジェルではなくラブリーマイエンジェルだ!

    283 :

    それはあやせたんの方だろ!

    284 :


    >>257のアレってのが気になるな
    陽乃が関係してるんだろうなきっと

    285 :

    妖怪ネタ潰し

    286 :

    どこのスレにも誰も興味ない個人の予想書く奴がいるな
    現実でよっぽど相手にされてないのか

    287 :

    ここまで察した俺すごいでしょ褒めて褒めて

    289 :

    サキサキやルミルミにも出番欲しいなあ

    290 :

    サキサキはともかくルミルミは難しいんじゃね?

    291 :

    そもそも前にオタクの葉山を受け入れなかった云々って言ってたから特に大した伏線ではないだろ

    292 :

    このスレみて夏目巡礼したいと思ったのは俺だけじゃないはず
    …お金足りるかな、計画立てないと

    293 :

    今晩は
    今日の22時から23時くらいに投下しますね

    294 :

    おっしゃ、待ってる

    295 :

    楽しみにしてる!

    297 :

    楽しみ!待ってる!

    298 :

    - 2月上旬 比企谷宅 -


    葉山「そういえばそろそろあの時期だな」

    八幡「あの時期?」

    葉山「ほら、あれだよ。テニプリのキャラソンが毎年発売される……」

    八幡「バレンタインか」

    葉山「そうだ」

    八幡「なんであれ毎年同じ曲で出すんだろうな」

    葉山「それは姫菜みたいな女子の為じゃないかな?」

    八幡「まあ、そうだよな」

    葉山「比企谷は最低でも三個は貰えるんじゃないかな?」

    299 = 1 :

    八幡「さぁな」


    ギー


    戸塚「終わったよ」

    八幡「おう、悪いな戸塚。また小町の勉強見てもらって」

    戸塚「ううん。もう入試が近いからね」

    八幡「もう10日切ったんだよな……」

    葉山「心配かい?」

    八幡「そりゃそうだろ。妹を心配しない兄は千葉にはいねぇよ」

    葉山「そうだね」

    戸塚「そういえばさっきなんの話してたの?」

    300 = 1 :

    葉山「バレンタインだよ」

    戸塚「あー、そっか。小町ちゃんの入試日の翌日だよね」

    八幡「そうだな。今年は小町からは貰えないな」

    戸塚「仕方ないよね。でも由比ヶ浜さん、相模さん、仲町さんから貰えるからいいじゃない」

    八幡(名前まで言われちゃったよ)

    葉山「戸塚は誰かにあげないのかい?」

    戸塚「もう、僕は男の子だよ。もらう方だもん!」

    八幡(やべ、可愛い……)

    葉山「はは、冗談だよ」


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