元スレ夕張「できましたよ提督!艦娘豊胸装置3個目です!!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
851 :
なんだか平たいですね
852 = 845 :
平たいよな……
やっぱりそういうことだよな……
853 = 792 :
世界線が消えて……装置の影響がある者は別の世界へ飛ばされた……?
このRJに胸があるか、提督が女なのかで色々と判明しそうだが……
854 = 762 :
提督「はは。北上はなんだかんだ言って面倒見がいいなぁ」
夕張「本人気付いてないけど満更でもなさそうですしね」
提督「そうだな」
レ級「ン。ナンカ臭イ」クンクン
提督「お?レ級か。おはよう」
レ級「提督?オッス。……ナンダカ臭セーゾ?」クンクン
提督「こらこら臭うって言いながら鼻近づけんな。昨日風呂入ってないから仕方ないんだよ」
レ級「アア、ドウリデナ」
吹雪「加齢臭とかそろそろ危ないんじゃないです?」
レ級「ゲラゲラゲラ!言ウネェ吹雪!アー確カニオヤジ臭セー匂イスッカモ!」
提督「泣くぞお前ら」
離島棲鬼「呆レタ。マタ徹夜シタノネ。ドウセ龍驤ニ怒ラレタンデショ」
ヲ級「ヲ。ヲーーヲ。ヲヲ(訳:これからシャワー室ですか?)」
提督「離島棲鬼にヲ級か。……図星だけどよ。なんで二人して出会い頭に当ててくんだよ。こえーよ」
855 = 838 :
ほんとだ、確かに平たい
856 = 762 :
ツ級「ソリャア……毎度毎度同ジパータンナラ、イイ加減誰ダッテ予想付キマス」
提督「ツ級にまで言われるとか……」
夕張「みんな。提督はこれからお風呂なんだし、引き止めるのも悪いって。私達ももう食堂行こ?」
提督「そうだそうだ、行って来い」
レ級「チッ。シャーネーナー。コノ辺デ勘弁シテヤッカ。瑞鶴。ヲ級。来イ。今日ノ出撃ノミーティングシナガラ食ウゾ」
瑞鶴「はーい」
ヲ級「ヲッス(訳:おっす)」
離島棲鬼「私ハ北上サントゴ一緒サセテイタダイテイイ?」
北上「いーよいーよー。ついでにガキどもの面倒半分くらい見てくれたらもっといいよー」
瑞鳳「それじゃ、吹雪。白雪。夕張。つっちゃんも」
吹雪「はい。もうお腹ペコペコです」
白雪「今日の朝ごはんはなんでしょう」
ツ級「ソレデハ提督。マタ後デ」ペコリ
提督「ああ。それじゃあな。よく噛んで食えよ」
提督「…」
提督「……ん?」
857 = 762 :
提督(なんだ?何かがおかしい……気がする)
提督(そんなわけないはずなのに……)
提督(だというのに、なんだ?この違和感は……)
提督(何かが……なにか……いつもと何も変わらない筈のこの日常が……)
「……ミ」
提督(どこか、決定的に間違っているような……)
「………ミ!………や!」
提督(だが、それの正体がわからない)
「キミ!」
提督(なんなんだ?俺は一体……)
「キーーーミ!!ちょっと!話聞いとんのか!?」
提督「はっ!?」
龍驤「……もー。まーた寝とったな?しっかりせんとアカンで?」
提督「っ!?」ビクッ
提督(……!しまった。出撃前のミーティングで寝落ちしてしまった!?)
858 = 762 :
レ級「オイオイシッカリシテクレヨ司令官サンヨ」ケタケタ
瑞鳳「やっぱり司令官、お疲れなんじゃ……」
白雪「そうですよ。シャワー浴びてきたのに顔色がよくなるどころかますます悪そうですし……」
瑞鶴「どうする?やっぱり今日の出撃、提督は見学止める?」
龍驤「いやいやアカン。提督にはしっかりウチらが敵やっつけるとこ見てもらって、この世界の現状しっかり認識してもらわな」
離島棲鬼「確カニ。ココ最近提督ハ弛ンデイルヨウニ見受ケラレルワ」
提督(言い返そうにも寝落ちしてしまっては反論もできんな。情けない)
ツ級「言ウホド深刻ナ問題カナァ?」ボソッ
ヲ級「ヲ(訳:こういうのは雰囲気だから)」
提督「?」
龍驤「とにかく。作戦内容は今話した通りや。ウチらは連中と正面から艦隊決戦。提督は港の防波堤でそれ観戦な」
提督「防波堤!?」
龍驤「ん?なんや?ええやん、一等観戦地やで」
提督「いやいやいや!色んな意味でなんかおかしくないか!?そんな近くまで敵の侵入許すってのか!?第一危ないだろ!こっちから見えるってことは敵の視界にも入るってことだぞ!?」
859 = 762 :
龍驤「なんや?流れ弾でも警戒しとるんか?大丈夫やって。向こうもその辺のルールはわかっとるから今回は火力兵器はなしや」
提督「ルール!?火力兵器無し!?お前らどんな敵と戦う気だ!?演習で殴り合いでもやるつもりか!?」
龍驤「んなわけないやん。これは真剣勝負やで?」
夕張「そうですよ。侵略者を討つんですよ」
提督(もう訳がわからない……!)
龍驤「まあ、実際戦闘を見れば全部わかるよ。んじゃ編成な。旗艦ウチ。副旗艦夕張。あと瑞鳳、吹雪、白雪。最後大鳳」
レ級「エー?アタシラハー?」
龍驤「今日はお休み。相手からキミのとこの艦隊は約一名ガチ過ぎて怖いって苦情入ったから」
レ級「チェー。今度カラハ空気読メヨ?ヲ級」
ヲ級「ヲヲヲヲ!!?(訳:いやどう考えてもおめーだよ!?)」
提督(なんだよこの緩い雰囲気は……!?しかもそれに付き合う敵ってなんだ!?)
提督(俺が戦ってた敵ってのはもっとこう……)
提督「…」
龍驤「……ま。提督。キミもなんや、疲れとるんよ。もうちょっと気楽に物事考えてみてもええんやで?」
提督「気楽。気楽ってなんだ……」
龍驤「とりあえず、今日のとこはなんも考えんとウチらのこと見とけばええんよ」
龍驤「……そしたら、いずれ必要なことは思い出すから」
860 = 762 :
鎮守府正面近海
龍驤「ってわけで開戦や!敵!来るで!」
瑞鳳「今日こそやっつけてやるわ!」
雲龍「ふっ。果たしてあなた達に私達が倒せますか?」
加賀「貧乳どもなど、鎧袖一触よ」
蒼龍「あ、吹雪だー。この間薦めてくれた漫画面白かったよ~」キャッキャ
吹雪「ほんとですか!?あれ私のイチオシなんですよー」キャッキャ
夕張「名取ー。やっほー。負けないぞー」
名取「夕張ちゃん。今日はお手柔らかにお願いします」ペコリ
白雪「潮ちゃん、改二おめでとう」
潮「白雪ちゃん。えへへ、ありがとう」
大鳳「それで、今度のお休みにアニマルレスキューのボランティアに行こうと思っているのだけど、友人を誘っても良いことになっていて」
空母棲姫「イイノ?ナラ是非トモ行キタイワ」
提督「なんだこの和気藹々とした雰囲気は。……敵」
862 :
あっ、もう流れわかっちゃった
863 = 792 :
やっぱ大井が居なかったのって……
864 = 762 :
龍驤「とりゃー!」ビューッ
加賀「きゃっ!冷たい!」
雲龍「加賀さん気をつけて!相手のチームの持ってる水鉄砲、服にかかると繊維が溶けるわ!」
加賀「そんな……ばかな」ドロリ
瑞鳳「あっはっは!少しばかり気付くのが遅かったみたいね!」ビューッ
加賀「こんなことなら赤城さんを連れてくればよかった」
雲龍「くっ!撤退!撤退よ!」ドロドロ
龍驤「誰が逃がすか!ここはウチらのホームや!全員全裸晒すまで返さへんでー!」ビューッ
吹雪「潮ごめん!」ビューッ
白雪「えいっ!」ビューッ
潮「にゃああ!」ビシャッ
潮「……ふえええ。三人がかりはずるいよう」ドロドロビチャビチャ
夕張「ほれほれー。ちゃんと逃げないと名取のおっぱい見えちゃうぞー」ビューッ
名取「うえーーーん!」ドロドロ
提督「…」
865 = 840 :
優しい世界
866 :
メイド・イン・ヘブン状態
867 = 762 :
大鳳「…」コソコソ
空母棲姫「…」コソコソ
龍驤「自分らだけ無事逃げ切ろうとか許さへんでー!」ビューッ
大鳳「わっ!」ドロッ
空母棲姫「キャアッ!」ドロッ
大鳳「やったわね龍驤!」ビューッ
龍驤「ぬわーーーー!!」ドロッ
蒼龍「ふんっ!」グイッ
瑞鳳「げっ!龍驤やばい!蒼龍に水鉄砲取られた!」
龍驤「ナヌ!?」
蒼龍「もう怒った!全員そこになおれー!みなごろしにしてくれるー!」ピューーッ
瑞鳳「ぎゃああああああ!!」ドロドロ
吹雪「きゃあああああ!!」ドロドロ
白雪「いやああああああ!!」ドロドロ
868 = 762 :
龍驤「うおおおおお!!蒼龍が暴れとるーーーー!!お前らぼけっとしとんな!取り押さえーー!!」
夕張「隊長!すでに自分は敵に捕獲されております!」ジタバタ
名取「ふええええん!いきなり人のことドロドロさせるなんて夕張ちゃんひどいよーーーー!責任とってよ~!!」ガシッ
大鳳「龍驤ーーーーーー!!」ビューッ
空母棲姫「オ、オチツイテ、大鳳」オロオロ
龍驤「ぬぅっ!負けるかこならーーー!総力戦じゃーーーー!!」ビューッ
提督「なにこれ」
レ級「オーイ。龍驤ー。ソロソロ昼飯ノ時間ダゾー」
提督「うお!?レ級!?」ビクッ
龍驤「あ、もうそんな時間?んじゃはい、今日はここまでな」
雲龍「……そう。ご飯時なの。なら仕方ないわね」
大鳳「龍驤!殺す!!」ジタバタ
空母棲姫「オチツイテ!大鳳!」ギューッ
瑞鳳「今日はシーフードカレーだっけ?」
夕張「名取達も食べてくよね?」
名取「あ、うん。ごちそうになります」
蒼龍「悪いね。いつもいつも」
吹雪「いえいえ。ご飯はみんなで食べたほうが美味しいですから」
869 = 775 :
あれ、段々元に
870 = 773 :
提督は女のままなのか
871 = 762 :
食後
夕張「あはははは!それでさー。今度新しい装置を開発してみようと思って」
名取「すごいなぁ。夕張ちゃんは」
大鳳「やっぱり飼うならノルウェージャン・フォレスト・キャットがいいわ」
空母棲姫「私ハ、メインクーンカナ」
加賀「それで、瑞鶴はどうしているの?」
白雪「ああ、今日はお休みでしたもんね。やっぱり気になります?」
加賀「いえ……別に。五航戦なんか」
レ級「素直ジャネーヨナ。コイツ」ヒソヒソ
潮「あ、あはは……」
872 = 762 :
提督「……なんだこれは。本当にこんなのが普通だったか?いや、絶対おかしいだろ」
提督「それとも俺がおかしいのか?」
「さあ、どうなんやろね」
提督「……龍驤か?」
「さて。それもどうやろか。振り向いてこっちの方見てみれば、きっとキミの疑問なんてすぐ溶けてまうんやで」クスッ
提督「…」
「隣、座ってええ?」
提督「……ああ」
「よっこいしょーいちっと」
提督(オヤジくさい)
「……ふう」
提督「…」
「……やっぱ、変?」
提督「……変」
「どの辺が?」
提督「……わからない。けど、どこかが」
「適当やなぁ」
提督「……かもな」
873 :
優しい世界だなあ(棒読み)
874 :
>>624で「RJの心臓を奪い取り破壊していないという事実」って安価しとけばよかった
875 :
「ここはな。存在しない世界なんよ。貧乳と巨乳は決して混じり合わず。それでいて互いが憎み合うことのない。そんなただひたすらに、優しい世界」
提督「……言ってる意味がわからない」
提督(色んな意味で)
「……そうやろな。矛盾しとる。ならその存在しないはずの世界に存在しとるキミはなんや?って話よな」
提督「ああ。もうそれでいいわ」
「結論から言うで」
提督「わかりやすく頼む」
「キミがいた世界は、存在せんくなった。その場に、たった一つのあるものを残してな」
提督「……あ?」
「世界は捧げられたんや。あの装置に。そして消滅した。笑える話や。装置はそのかつてあった世界そのものを無価値だと判断した」
「女のバストサイズ1cm分にも満たへん価値しか、あの世界には見出だせんかったってことやな」
提督「……随分くだらない世界だったんだな。その無くなった世界ってのは」
「せやな。ほんま、くっだらない世界やったで。争いは決して絶えず、悲しみと憎しみ、おまけに絶望ばっかが量産される世界」
提督「まるで見てきたように物を言う。それに悪ふざけの作り話にしちゃ悲観論も過ぎるぞ。お前らしくもない」
「……そうやな。言われてみれば、ウチには合っとらんかもな」
876 = 875 :
提督「で、それがこの世界が存在しないってのとどう繋がってるんだ?」
「せっかちやなぁ……」クスッ
「ここは卵の中や」
提督「?」
「正確には、まだ存在していない、可能性の一つ。無限にある「ありえたはずの現在」の、その一つ」
「装置は、世界を無価値と判断し、消滅させた」
「けれど『誰か』は違うと判断した」
提督「誰か?」
「うん。その瞬間、装置を発動させた誰か」
提督「世界を装置に捧げたさせた誰かってことか。なにもかもを奪い尽くして、馬鹿なやつもいたもんだ。自分のいる世界がなくなったら誰も生きていけないじゃないか」
「せや。でもな。全てを台無しにしようと思ったそのやけっぱちも、知らんかったことがあったんや。装置はたった一つだけ、奪わんかったもんがあった」
提督「?」
「吹雪が龍驤と夕張の存在を奪おうとした時、吹雪だけはあの二人のことを忘れんことが出来んかった」
提督「何を言っている?」
「龍驤が大鳳の存在を奪おうとした時、龍驤だけは大鳳の存在を忘れることができんかった」
877 :
ゆうなまを思い出した……
878 = 875 :
「装置は、周囲全てに影響を与える効果を発揮する時、自らを発動させた者からはそれを奪おうとしない」
「世界を贄に捧げた龍驤は、その業によって世界の消失からたった一人取り残された」
「するとどうなると思う?世界が消失した後、かつてそこに存在したはずの、世界を構成していたはずの全てのエネルギーが行き場を失い彷徨うことになった」
「エネルギーは必死に自らのあるべき場所を求める。やがてそこに残されたたった一つの存在に気付いた。そう、龍驤や」
「世界を構成していた膨大な量のエネルギーは容赦なく龍驤の身体に流れ込み」
「その瞬間、龍驤その人こそ、かつてあった世界そのものと同一の存在となった」
「意思を持った人の形をした世界そのもの」
「それは即ち理」
「それは即ち法則」
「それは即ち摂理」
「それは即ち全知」
「それは即ち全能」
「そしてそれは即ち」
「神や」
879 :
マジでRJ大勝利じゃねーかwwwwww
880 :
そのエネルギーを胸に変えれば良かったんじゃないですかねえ(困惑)
881 :
果たして本当にそうなのか
882 :
勝ってる気がしない
883 :
藤崎版封神演義のラスト思い出した
884 = 875 :
提督「…」
「神はいつか、夢を見た。かつて自分が人だった頃の夢や」
提督「……どんな夢だったんだ?」
「幸せな夢や。キミと、夕張と、瑞鳳と。名取に吹雪、白雪もおった。いたずらしては怒られて、いたずらされては怒ったり泣いたり、喧嘩して。そんでいっつも笑い合って」
提督「…」
「ほんとに辛いこともぎょーさんあった。争いの絶えない悲しい世界に何度も絶望して、最後はやけっぱちになっとった」
「でも、あの時の輝きをウチは覚えてる。だからあの瞬間、装置が下した世界が無価値であるという結論にどうしても納得できんかった」
「きっと、それだけや。それだけの理由でウチはこの世界を作り出したんや」
提督「……お前がこの世界の神だというのか。龍驤」
「…」
提督「いや」
提督「港湾棲姫」
港湾棲姫「…」
885 :
神になっても貧乳とハゲには勝てないんだよな
886 = 881 :
どういうことだ
887 :
龍驤さん深海棲艦化しちゃったっぽい?
888 = 881 :
港湾が初代龍驤なのか
889 :
深海棲艦ににってまで巨乳になりたいのか貴様は
890 :
これ、ひょっとしてループか?
891 = 875 :
提督「……いや。やっぱりお前は龍驤だ。そうだろう?」
港湾棲姫「……知ットッタン?」
提督「……疑惑はあった。でも、そんなはずがないとも考えていた。お前は俺のせいで沈んだんだからな」
港湾棲姫「…」
提督「でも、あの時お前と会って、会話をかわしていく内に、疑惑はどんどん深まって」
港湾棲姫「……ボロ、出し過ぎちゃったんやな」
提督「だから、確かめたいと思っていたんだ。結局ドタバタのせいで最後まで聞きそびれちまったんだけどな」
港湾棲姫「……ごめんな。ウチ、キミにどうしてももう一度会いたかったんや」
提督「…」
港湾棲姫「あの日、キミを庇って沈んでいったあの瞬間。深い絶望と共にウチは願い続けた」
港湾棲姫「どんなことをしてもいい。せめて。ただせめてもう一度だけ、キミに会いたい」
港湾棲姫「……せめてもう一度だけ。例え何を犠牲にしてでも」
港湾棲姫「寒くて真っ暗な水の底で身体が朽ちていくのを感じながら、ずっと、ずっと、願い続けてたんや」
提督「…」
港湾棲姫「どれくらいの時間が経ったのかわからん。気が付いたらこの体になって艦娘と戦っとった」
港湾棲姫「身も心も完全に深海棲艦になっとったんや。憎悪で全てが支配されてな」
港湾棲姫「ウチがウチとしての意識を取り戻したのは……あの日、キミに再会した瞬間からや」
892 :
やっぱ二代目は卑劣なんだな
893 = 887 :
悪いのは二枚目のまな板であって初代は全く悪くないのね
894 :
港湾棲姫が関西弁とか不自然きわまりないな
895 = 875 :
提督「俺が化け物の姿になってお前を殺しにやってきたあの日のことか」
港湾棲姫「せや。何故か一目でキミとわかった」
提督「…」
港湾棲姫「じゃなきゃぁキミぃ。あんなグロいモンスターに殺る気満々で出会ったらマッハで卒倒しとるよ」
提督「……それもそうだな」
港湾棲姫「アハハハハハハ!!」
提督「…」
港湾棲姫「…」
提督「……何故、今更そんなことを?」
港湾棲姫「さっき言ったやろ?艦娘豊胸装置は、龍驤以外の全てを消し去り、結果龍驤は絶対の神となった。もう誰も龍驤には勝てん。逆らえん」
港湾棲姫「けどな」
港湾棲姫「さっき、世界消滅後に残されたのはたった一つの存在だって言ったやろ?」
港湾棲姫「あれはある意味では正解で、ある意味では間違いや」
港湾棲姫「何故なら龍驤は『二人おる』」
提督「……お前まさか」
896 = 875 :
港湾棲姫「ウチ、行ってくるよ。龍驤はね。今、一人で遊んどる。今のウチと同じように、仮初めの世界を創って、その中で、自分以外巨乳が生まれない世界で」
港湾棲姫「でも、きっとそんなん長く続くはずがないんや。そんな世界……虚しいに決まっとる。あいつなら飽きたら壊すやろ。そして、また創る。飽きたらまた壊す。その繰り返し」
港湾棲姫「装置のことももう使う気はないみたいで、自分の世界の奥底にエネルギーのフィールドを創って隠蔽しとる」
港湾棲姫「当然や。装置なんか取るに足りん。比べもんにならへんくらいの力を手に入れたんやもんな」
港湾棲姫「でも、あれを壊せば全ては還る。世界も、みんなも。奪われた全てが」
提督「おいやめろ龍驤!相手はあの龍驤……ああもうっ!わかりにくい!二代目だぞ!あいつの練度は沈んだ当時のお前をとっくに超えてるんだぞ!?」
港湾棲姫「関係あらへんよそんなの。今、ウチはアイツと同じ万能の力を持っとる。勝率は、五分と五分や」
提督「だからってはいそうですかなんて言えるかよ!?俺は一度お前を死なせてるんだぞ!?もうやだよ!お前を失うのは!」
提督「もうこの世界でいいじゃねえか!争いなんて無い!みんなが仲良しで!お前もいる!俺は……!俺は!!」
港湾棲姫「でも、みんながいるわけやない」
提督「…」
港湾棲姫「この世界はウチが創りだした仮初の世界。本当のみんなは、あの装置の中に消えてもうた。いくらここで楽しそうにはしゃいでるみんなも、結局ウチにとっては本物や無いんや」
港湾棲姫「だから、返してもらいに行くんや。夕張を。名取を。吹雪を。白雪を。みんなを。あの世界を」
提督「龍驤お前……」
港湾棲姫「だから、ね。提督」
港湾棲姫「キミは、いつもみたいに……いつかみたいに、ウチのこと送り出してや。行って来いって。出撃だって。……無事に帰って来いって、さ。へへ」
897 = 892 :
初代はなんて健気なんだろう
898 :
全提督が泣いた
899 = 875 :
提督「馬鹿……野郎……!」
提督(そんなこと言われたら……!!)
提督「っ!!」
提督「龍驤!!」
港湾棲姫「はいな!」
提督「これで最後だ!テメェこれ以上俺にストレス貯めさせたら承知しねえぞ!!」
提督「今度また沈みやがったら俺の毛根全部死に果てんだかんな!ふざけんじゃねぇぞこのこまっしゃくれまな板が!!!」
港湾棲姫「ほう?今や最胸を誇る全能の神に対し随分斬新な自殺宣言やね。神として予言したるで。どっちみちキミの未来に神はおっても髪は残っとらん!」
提督「うるせえ!黙って行ってさっさと帰って来い!」
港湾棲姫「はん!とっとと行ってくるわ!」
提督「ばーか!!」
港湾棲姫「あーほ!」
提督「チービ!」
港湾棲姫「ハーゲ!」
提督「大好きだ!」
港湾棲姫「ウチも!」
提督「…」
港湾棲姫「…」
提督「……ったく」ボリボリ
港湾棲姫「……ヘヘ。んじゃ」
港湾棲姫「いってみよう!」
900 = 875 :
ちょっと休憩
できれば今晩中に終わらせたいんだけどどうだろうなぁ…
あ、これで前スレ>>1000は達成したってことでいいよね?
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