元スレ夕張「できましたよ提督!艦娘豊胸装置3個目です!!」
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904 = 875 :
港湾棲姫(悲しいなぁ)
港湾棲姫(偉そうなこと言っといて、さ)
港湾棲姫(その実あの提督も、ウチの創りだした偽物や。本物は装置に食われて消えてもうた)
港湾棲姫(あの提督は方便。ウチに龍驤と戦う勇気を奮い立たせるための方便)
港湾棲姫(こんな途方も無い力を得て尚、龍驤から逃げようという考えを捨てきれなかった卑怯で臆病な自分を奮い立たせるための、ウチの方便)
港湾棲姫(でも、それでもさ。それでもさ)
港湾棲姫(ウチは、あの偽物の提督を、本物と全く同じに創り出したんや)
港湾棲姫(ウチに都合がええように改変して創りだすようなことはせんかった)
港湾棲姫(せやからあの提督の言葉は、本物や)
港湾棲姫(提督がウチにくれたあの言葉だけは……)
港湾棲姫「大好きだって、あの言葉だけは……」
初代龍驤「ウチに言ってくれた、あの言葉だけは……!!」
905 = 875 :
二代目龍驤の世界
二代目龍驤「ふはははははははは!!」
龍驤「なんという愉悦や。おお、これぞ我が悲願」
龍驤「見てみい。我が玉座より見下ろすあのスラム街に佇む元巨乳共の哀れな姿」
龍驤「かつて別世界で神に逆らった罪として、未来永劫の罪を負わされた可哀想~な罪人たち」
龍驤「日々を生きる糧もなく。ただ毎日バストサイズ90cm以上が入ることを許される楽園に入れることを夢見てバストアップ運動を繰り返すんや」
龍驤「神たるウチがそれ以上胸の大きさを大きくならんよう抑制してるとも気付かんでなぁ?ええ?」
龍驤「せや、ちょっと遊んでみるかな。潮のバストサイズを急激に大きくして89cmにしてやろう」
龍驤「成長期半ばであと1cmで楽園に入って何不自由なく暮らせるって夢を見させて、そしたら今まで仲良くしとった加賀やら雲龍やらの年齢的にもうこれ以上成長見込めない組はどう思うやろなぁ?」
龍驤「嫉妬に狂っていじめ始めるか?潮はどうや?それまで付き合っとった連中をあからさまに見下し始めたりせんかな?あの素直で可愛い子がなぁ」
龍驤「そうなったら最高やな!人間の腹の中に渦巻くどす黒い感情!これこそがウチという神にとっての最高の供物や!」
龍驤「フハハハハハハハハハ!!」
906 :
創始者は有能、二代目はプライドだけの凡人…よくあることじゃないか…
907 = 875 :
龍驤「…」ピクッ
龍驤「……ちっ。せっかく面白い遊び思い付いたのに邪魔が入ったか」
龍驤「……よう。最低やな。二代目の自分」
龍驤「よう。できそこないのポンコツ初代。なんや?また死にに来たんか?」
龍驤「……お前を倒しに来たで」
龍驤「ふん。馬鹿が。ここはウチの世界やぞ?即ちここではウチが理や」
龍驤「それでも、ウチはお前をここでやっつけなアカンのや」
龍驤「……やってみーや。龍驤。ウチはとっくにお前を超えとるんや。そう……」
龍驤「……っ!」ピクッ
龍驤「ウチは……お前を超えた……!!龍驤を……!!そう!」ザワザワッ
龍驤「なんやて!?」
龍驤「龍驤を超えた龍驤!いうなればウチは……RYUJYO!!!」
龍驤「RYUJYOやと!?」
RYUJYO「せや!」
908 :
なんか負けフラグが立った気がする
909 = 882 :
ローマ字大文字表記に若干のアホっぽさを感じる
910 = 875 :
龍驤「くっ!一体何を言っとるんや……アカンなんかノリに若干付いてけへん」タジッ
RYUJYO「フハハハ!怯んだな!?全知全能たる神同士の戦いはいわば己が支配する空間の奪い合い!」
龍驤「しまった!」
RYUJYO「心の隙を見せた今のお前にウチを倒すことなど不可能や!!消えろ!!」カッ
龍驤「むお……」
RYUJYO「はーっはっはっはぁ!!!」
龍驤「……あ、アカン……このままでは……存在を……維持しとられへん……!」
RYUJYO「滅びろ!!そしてお前のエネルギーを取り込んでウチは更なる高みへと駆け上がる!!」
龍驤「おおおおおおおお!!」
龍驤「あ……あああ…………あああああああああ!!」
龍驤「嫌や!!消えたくない!!」
龍驤「提督……」
龍驤「提督……!!」
龍驤「提督!!せや!!ウチが今ここで負けたら、みんな永遠に帰ってこれへん!!」
龍驤「おおおおおおおおおおおおおお!!」
911 = 875 :
RYUJYO「ぬぅっ!なんやと!?龍驤の空間支配力が急激に上がった!」
RYUJYO「だがこの程度では元よりウチの支配する世界を完全に掌握することは不可能!!」
龍驤「くっ……!無理なんか……!!でも!まだ!限界まで踏ん張る!!」
RYUJYO「無駄な足掻きを!!死ねえええええええ!!!」
龍驤「おおおおおおおおお!!!」
カッ
RYUJYO「!?」
龍驤「!?」
RYUJYO「なんや!?急に光が……」
龍驤「こっ!この力は!?」
912 = 875 :
――待っていたわ。龍驤
RYUJYO「なっ……」
龍驤「だ、誰や!?」
913 = 898 :
急なドラゴンボール
914 = 875 :
叛逆の悪魔「待っていたわ。龍驤」
緋弾の継承者「新たなる『選ばれし者』よ」
眠り姫「我々と共に来なさい」
リーリヤ(百合)「貴女にはその資格があります」
紅赤朱「そのための力も既に得ているはず」
非想非非想天の娘「そう。私達と同様。全てを捧げ、それ故に超越した力をね」
超電磁砲「けど、まだよ。まだ足りない」
ゼロの魔法使い「何故なら私達の敵は遥かに強大だから」
龍驤「なんや……なんやこいつら」
915 = 875 :
RYUJYO「そうか、そういうことやったのか……」
龍驤「は!?」
叛逆の悪魔「ふっ……」ファサッ
眠り姫「どうやら気付いているのは片方だけのようね」
紅赤朱「元は同じ存在であるはずなのに。不思議なことも起こるものです」
リーリヤ(百合)「過ごしてきた環境の違いというやつなんでしょうか」
超電磁砲「まさかそんなことが起こりうるなんてね」
龍驤「いや全然わからん。なんや?なんなんや?」
RYUJYO「龍驤。お前ほんまにわからんのか」
龍驤「……うん」
RYUJYO「それならええ。ウチは理解した。この一連の事件が、一体なんのために仕組まれたものだったのか……」
RYUJYO「艦娘豊胸装置も、このための呼び水に過ぎなかったんや」
龍驤「なんやて?」
ゼロの魔法使い「私達の目的はこの世界から貧乳の因子を消滅させること」
緋弾の継承者「そしてそのための障害となる存在を多元宇宙から全て排除し、この世全ての貧乳の救済を行うこと」
叛逆の悪魔「私達は、その未来永劫に等しい戦いに踏み込んだ者達」
916 = 875 :
龍驤「…」
RYUJYO「ウチも、選ばれたんやな」
叛逆の悪魔「そう。そのためにわざわざ貴女の仲間を別次元から操り、艦娘豊胸装置を完成させた」
眠り姫「全ては貴女の中に眠る内なる可能性、この運命へと導くために」
RYUJYO「ふっ。光栄なことや。だがそっちのポンコツはアカン。ここまで来てまだ事態を把握できとらん」
叛逆の悪魔「確かに。彼女には貴女ほどの可能性を感じない」
非想非非想天の娘「強い意思は感じるけど……でもそれ以上ではない。貴女には邪悪に染まる覚悟が足りない」
ゼロの魔法使い「未来永劫への戦いへの資格を得るには条件を満たしていない」
RYUJYO「ウチは行く。お前は来るな」
龍驤「…」
レ級「ヒヒヒ。コッチハ楽シソウダゾ?破壊ト殺戮ノ運命ガ待チボーケシテル」
RYUJYO「おっ。オリジナル世界のレ級やーん!お前なんでここおるん?」
レ級「世界消失前ニコイツラニ助ケラレタ。一緒ニ殺シタリ殺サレタリシヨーゼ」
RYUJYO「是非もなしや。そうと決まったらこんなちっぽけな世界で遊んどる暇やないな」
龍驤「待ちーや……」
917 = 875 :
RYUJYO「答えはNoや。ウチには大義ができた」
龍驤(二代目)「ってなわけでこの世界はお前にやる。豊胸装置?それもやるで」
龍驤(二代目)「壊したかったら壊せばええ。それで全てが終わるはずや」
龍驤「そんな……そんなあっさりと……なら、ウチは……アンタも……!今まで一体なんのために……」
龍驤(二代目)「なんのため!?はっ!決まっとる!!」
龍驤(二代目)「全ての恵まれない貧乳のために!!!」カッ
龍驤「!!」
龍驤(二代目)「フアーーーーーッハッハッハァ!!!」
龍驤「……!!」
龍驤「…」
龍驤「……消えた」
龍驤「…」
龍驤「……いつまでもこうしちゃおれん。装置を破壊せな」
龍驤「…」
龍驤「…」
龍驤「……なんだったんやあれは」
918 = 875 :
今日終わり
今日中に終わんなかったから明日やって終わり
919 :
おつ(うわぁなんだか大変なことになっちゃったぞ)
920 :
多分だけどくぎゅうヴォイスが2回くらい出たと思うの
921 :
港湾が関西弁だったのはただのネタじゃなかったのか…
922 :
緋弾だけ格落ち感が否めないんですが
923 :
すごいことになったなぁ(小並感)
925 :
乙です
>>900
前1000取った本人ですら一瞬なんのことを言っているのか分からなかったわww
926 :
真ゲッター的なオチデワロタ
927 = 877 :
なあ、野暮だけど二代目巨乳(虚乳?)のまま向こう行ってないか?
いや装置こわしゃいいんだろうけどさ
928 :
名前がローマ字大文字表記
ミネソタの金塊かな?
929 :
乙
なんだかすごいことになってる(小並感)
930 :
空間の奪い合いとか正に胸無戦記(きょむせんき)だな
931 = 883 :
ということはどっかの世界では
QB「できたよ! 魔法少女豊胸装置だ!」
コルベール「できたぞ! 虚無豊胸装置だ!」
ゲコ太医師「できたんだね! 超能力者豊胸装置だ!」
とかやってたのか……
932 = 887 :
>>931
見てみたい
933 :
そうとう無理してまとめに入ってるのがひしひし伝わってくるな
934 :
数日後
執務室
提督「…」ウツラウツラ
提督「」カクン
提督「おおっ!?」ビクッ
提督「…」
提督「……うお。いつの間にか寝てたのか」
提督(最近この前の一件の事後処理で徹夜続きだったからなぁ。ってもまさか残業中に執務机の上で朝になるまで爆睡とは)ゴシゴシ
提督(頭……動かねえ。昨日の分の書類処理は……なんとか終わらせてたか)
提督(始業時間まであまり時間ないな。今日のスケジュールだけ確認してからシャワー浴びに行こう)
提督「えーっと、今日の業務内容は……」
コンコン
提督「……入っていいぞ」
大鳳「失礼します。お部屋にいらっしゃらないからまさかと思いましたが、やっぱりこちらにいらっっしゃったのね。呆れた」
提督「はは……おかしいな。昨日の夜はちゃんと定時に帰ったはずなんだが」
大鳳「そうやって秘書艦の私も無理やり帰らせて、その後一人でこっそり戻って仕事をしてたのね?そんなのってないわ」
提督「だってお前俺に無理して付き合おうとするじゃないか。今日も出撃なのにそんな無理させられるかよ」
大鳳「気遣いはありがたいけれど……少し寂しいわ」
提督「悪い悪い」
935 = 934 :
大鳳「もう……」
提督「さて、眠気覚ましにシャワー浴びてくるかな。今日の予定はなんだったっけ?」
大鳳「今日は少し少なめです。午前はとりあえず1000から第一艦隊はMS諸島沖に出撃。第二艦隊中心でデイリーこなしつつオリョクル部隊はいつも通り。正午には第四艦隊が帰ってくるので補給してまた遠征。これくらいかしら」
提督「そんなもんか。わかったありがとう」
大鳳「提督。任務の確認は後で大丈夫だからシャワーに行ったら?髪の毛寝ぐせ付いますし、おでこには机の跡。目に隈まであるわ」
提督「うげ、悪い。それに軍服もヨレヨレになってる」
大鳳「仕方ありませんね。鳳翔さんにお願いしてアイロン掛けておいてもらうよう頼んでおくわ」
提督「ああ、助かるよ。それじゃあシャワー行ってくる」
大鳳「ええ。では、またあとで」
提督「ああ」
936 = 934 :
廊下
提督(あの日、龍驤が最後に装置を使った後のことだ。一体何が起こったのか、誰も覚えていなかった)
提督(確かなのは、いつまでも連絡が取れないことに業を煮やした金剛達が深海棲艦基地に乗り込んだ時、俺達が全員あの場で気絶していたということ)
提督(そして、俺達のすぐ側に、砕け散った艦娘豊胸装置の残骸が散らばっていたという事実)
吹雪「あ、司令官」
白雪「本当だ。司令官、おはようございます」ペコリ
提督「ん?お。おう。おはよう、吹雪、白雪」
雲龍「あ、提督。おはようございます」
提督「雲龍か。おはよう」
神通「おはようございます、提督」
ビスマルク「提督。グーテンモーゲン」
提督「ああ。おはよう」
提督(だが、その場に深海棲艦達の姿だけはなかった。大淀達の話によると、ウチの鎮守府に待機してたはずの他の深海棲艦らもいつの間にか姿を消していたらしい)
提督(少しばかり混乱したが、後日鎮守に手紙が送られてきた。差出人の名前は南方棲鬼)
提督(その手紙には、几帳面な字で彼女らが俺達よりも先に意識を取り戻したことや共通の敵は倒れたので次からはまた敵同士だということ)
提督(そして自分たちは全員無事だったが、そちらはどうだろうか、気になるのでもし良かったら今度適当な深海棲艦に返信の手紙を持たせて欲しいということなどが記されていた)
提督(ついでに離島棲鬼やヲ級も無事だったそうだ。憑き物が落ちたように反省しており、保護者?も五月蝿いため解体処分は免除。後日追って処分を下すつもりだそうだ)
937 = 934 :
加賀「どうしたの?なんだか冴えない表情だわ」
瑞鶴「ほんと。なんかショボショボしてる」
提督「お前らか。いきなりご挨拶だな」
吹雪「まあいつも冴えないんですけどね」
白雪「吹雪ちゃん」
提督「ああ。執務室で寝落ちしてしまってな。見ての通りヨレヨレだから、シャワー浴びてこようと思ったんだ」
吹雪「なるほど。それで髪の毛もいつもよりアンタッチャブルな感じなんですね」
白雪「吹雪ちゃんってば」
提督「はは……吹雪は相変わらずだなぁ」
蒼龍「あ、提督。おはようー」
飛龍「おはよ。提督」
提督「ん。おはよう。蒼龍、傷はもういいのか?」
蒼龍「はい、もちろん!」
提督「そりゃ良かった」
提督(まあ、別にわざわざ手紙を返す必要は無かったんだろうけどな。なんだかんだ世話になったし、俺も本当のところを伝えることにした)
提督(こっちも全員無事だった。蒼龍は一時期かなり危なかったが、なんとか拘束修復剤で一命を取り留めたってな)
提督(あの時はどうやら意識を失っていただけだったらしい。艦娘ってのはつくづく頑丈だ)
938 = 934 :
飛龍「本当に良かった……あの時は本当にごめんね?蒼龍」
蒼龍「ううん。いいの飛龍。悪いのは全部龍驤だったんだから。それに改二もなれたし」
飛龍「かっこいいよ。蒼龍」ギュッ
蒼龍「えへへ……」
提督「お前らは本当に仲いいよなー」
赤城「あらみんな。まだ朝食に行っていなかったの?」
提督「赤城か。逆にお前はもう食ってきたのか?」
赤城「ええ。お腹いっぱい食べられるって素晴らしいですね。提督はこれからシャワーですか?」
提督「程々にな……ああ。結局昨夜も徹夜だよ。こういう働き方は良くないってわかってるんだけどな
武蔵「提督よ。たまにはゆっくり休んでもいいんだぞ?お前に壊れられると私達も大変なんだからな」
陸奥「この間の一件で身に沁みたわよね」
提督「またわらわらと大飯ぐらいが食堂から出てきたな。お前ら他の奴等の分も食ってたりしないよな?」
大和「しませんよそんな真似」
提督「どうだか」
939 :
拘束修復剤…
940 = 934 :
北上「おっはー」
大井「おはよう。始業前なのにまた随分とわらわら廊下に湧いてるわね」
提督「おう。おはよう北上。大井」
阿武隈「北上さん、今日も駆逐艦に懐かれてますね」クスッ
北上「うっさい阿武隈。うざいんだぞ?こいつら」
暁雷電響時津風「「「「「~~♪」」」」ギュッ
北上「おーい時津風~。人の足元で駆け回るな転ぶ。雷勝手に先行しない。電服のボタン掛け間違えてる。響は朝ごはん前にポッケに隠したお菓子食べちゃダメだぞ」
北上「あと暁。キミはただでさえその歳で彼氏持ちとかムカつくのに朝っぱらから見えるとこでラブメールとか打ってるんじゃない。泣くぞ。私が」
暁「違うわ!北上さん!この人はただのキープ君よ!肉体関係だってまだ3回くらいしか持ってないし!」
北上「あ~うざい~マジうざい~~~~」
提督(龍驤に色んな物を捧げられた艦娘達も皆、元通りの日常に戻った。……一部を除いて)
941 = 934 :
提督「はは。北上はなんだかんだ言って面倒見がいいなぁ」
祥鳳「本人気付いてないけど満更でもなさそうですしね」
提督「祥鳳か。そうだな」
瑞鳳「ん。なんか臭い」クンクン
提督「……瑞鳳。おはよう」
瑞鳳「提督?おはよ。……なんだか臭さいよ?」クンクン
提督「こらこら臭うって言いながら鼻近づけんな。昨日風呂入ってないから仕方ないんだよ」
瑞鳳「ああなるほどー」
吹雪「加齢臭とかそろそろ危ないんじゃないです?」
瑞鳳「あははは!言うねー吹雪!確かにおじさん臭い匂いするする!」
提督「おいお前ら。朝食の予定変更だ。焼き肉にするぞ。でかい鉄板がここにある。ホットプレートだ」
瑞鳳「鬼メ。ソウイウ弄リハ許サンゾ」
提督「ズ級になってんじゃねえ!」
提督(瑞鳳は……祥鳳に絞られた後、なんだかんだこっちの軍に復帰した)
提督(本当は軍法会議にでもかけてやりてーとこなんだが……まあ、祥鳳に泣いて頼まれちゃしょうがない)
提督(俺は甘いんだろうけどな)
942 = 934 :
木曾「呆れた。まーた徹夜したのかよ」
鬼怒「これからシャワー室?」
提督「木曾に鬼怒か。……図星だけどよ。なんで二人して出会い頭に当ててくんだよ。こえーよ」
初春「そりゃあ毎度毎度同じパータンならのう」
龍田「誰だっていい加減予想付くよね~」
提督「そりゃあ龍田や初春に言われるならまだかわるが……」
扶桑「みんな。提督はこれからお風呂なんだし、引き止めるのも悪いわ。私達ももう食堂行きましょう?」
山城「そうですよ。早く行きましょうお姉さま!」
提督「そうだそうだ、行って来い」シッシ
木曾「チッ。仕方ない。この辺で勘弁してやろうか。扶桑姐。ついでに今日の出撃の予定話しあおうぜ」
扶桑「ええ」
摩耶「おっす。なんだ随分ぞろぞろいるじゃねーか」
天龍「おっ、北上じゃねーか!相変わらずモテモテだねえ!」
北上「わー天龍だー!一緒にごはんくおーぜー。ついでにガキどもの面倒半分くらい見てくれたらもっといいぜー」
943 = 934 :
瑞鳳「それじゃ、吹雪。白雪」
吹雪「はい。もうお腹ペコペコです」
白雪「今日の朝ごはんはなんでしょう」
川内「ねーむーしー」
那珂「もう!川内ちゃん!朝ごはんだよー!あ、神通ちゃん!川内ちゃん引っ張るの手伝って!」グイグイ
山城「それでは提督。また後で」
提督「ああ。それじゃあな。よく噛んで食えよ」
提督「…」
提督「……ふう」
提督「…」
提督「……何の用だ?名取」
名取「…」
提督(……夕張は)
提督(解体した)
名取「…」
提督「…」
944 :
しゃーない
945 = 934 :
名取「許さないから」ボソッ
提督「…」
名取「…」スタスタ
提督「…」ドキドキ
提督(正直、少しだけ後悔している)
提督(あいつのやったことを考えればむしろ当然なことをしたと思うんだが)
提督(そのお陰で名取から恨まれるようになってしまった)
提督(最近は顔を合わせる度に剥き出しの殺意をぶつけられ、寿命が縮まる思いだ)
名取(待っててねメロンちゃん)
名取(すぐにあの人を殺して、私もそっちに行くから)
名取(でももう少しだけ待って)
名取(あの人はただ殺すだけじゃ飽きたらない)
名取(できるだけ……できるだけ残酷に、惨たらしく、生まれてきたことを後悔させながら殺す方法を考えるから……)
名取「だからもう少しだけ待っててね……」ブツブツ
946 = 934 :
シャワー室
提督(俺、無事任期終えれるんだろうか)
「ちょっとキミぃ。なーに辛気臭い顔してるんや?」
提督「…」
「ケッケッケ。またぞろ問題抱えとんか?管理職ってのは大変なんやねぇ。ハゲ進行するで?」
提督「……なんだ壁か」
龍驤「誰が壁や!?」
提督「なんでお前が男用のシャワー室にいんだよ!?」
龍驤「そりゃウチ、この鎮守府の掃除のおばちゃんやし」
提督「だからってせめて俺がいない時にするとかなぁ……」
龍驤「まあええやん!別に今更!」
提督「どういうことだ!?」
龍驤「え?それ言わすん?」ポッ
提督「…」
提督(で、こいつだ)
947 = 934 :
提督「お前ってやつはほんと減らず口の減らないやつだよな」
提督(こいつは三代目龍驤)
提督(つい2日前、どこだったかの適当な海域でドロップしやがった)
提督(本人はやる気満々なんだか、どうしても艦娘として運用する気になれず、かと言って解体する気にもなれず)
提督(穀潰しにするくらいなら、と艤装を全部外して鎮守府の清掃婦として雇うことにした)
提督(のだが)
龍驤「そりゃキミの方やろ。オマケに意地悪や。ウチはこの世界の救世主やで?それをこんな扱いして。かー!ひっどい提督やなー!」
提督(何故か初代の記憶を持ってやがる)
龍驤「ウチは待遇の改善を要求するー。艦娘に艤装くらい持たせろー。てか出撃させろー」
提督「だから断る!」
龍驤「ぶーぶー」
提督「はぁ……お前ならわかるだろ?俺の気持ち。なんでお前出撃させたくないかって言うと一言じゃ説明できないんだがなぁ」
龍驤「わかっとるよー。けどそれでもさー。こう、活躍したいやん!?ずばーん!どがーん!って敵蹴散らして!」
提督「ダメだー。却下ー」
龍驤「むーーー!」
948 = 934 :
提督「……まあ、いずれ俺の心の整理がついたら考えてやるから」
龍驤「ホンマ!?」
提督「ああ。だからいい加減この部屋から出ろ。シャワー浴びるから服脱ぎたいんだけど」
龍驤「よーし、楽しみにしとるで!心の整理付くのいつ!?」
提督「知るかよ!簡単に決められるか!」
龍驤「そんなら頑張って早いとこ整理付けたってなー」タタタタ
提督「だから無理だって……ああ。もう行っちまった。出てく時は早いのな」
提督「……じゃ、シャワー浴びるか」
提督「…」シャーー
提督「……はぁ。髪にコシが無い」
提督「ほんと、泣けてくるぜ。髪を濡らしたらボリュームが一気に無くなって、まるでカッパみたいだ」
提督「装置の力で女になってた時は超綺麗なロングヘアーでサラッサラだったのになぁ……」
提督「……」ワシャワシャ
提督「……」シャーー
提督「……1分で髪の毛洗い終わってしまった」グスン
949 = 934 :
提督「…」シャー
提督(兎も角だ)
提督(こうして今回の一連の事件は終幕を迎えた)
提督(だが俺にはまだ、どうも引っかかっている事がある)
提督(艦娘豊胸装置)
提督(あれは明らかに現在の技術力を超越したものだ)
提督(明石が工廠であれの設計図を見せてくれた)
提督(その理論はとてもこの世のこの世界のものとは思えないほどに革新的で論理的だった。あの理論を使えば応用も自在に効くだろう)
提督(正しく使えば人類の技術力を一夜にして飛躍的に発展させるに違いない。だが余りにも危険なそれは、ヒトの手に余るのもまた事実……)
提督(……当然世に出せるわけもない。俺は明石から装置の設計図を預かり、責任を持って焼却処分をすることにした)
提督(だが……)
提督「……」キュッ
提督「…」ガチャッ
提督「…」モゾモゾ
提督(余りにも危険過ぎるその力は……余りにも魅力的に映り過ぎた)
提督「」ガチャッ
950 = 934 :
提督(完成させてしまったのだ。俺は。ついに)
提督(提督増毛装置を)スタスタ
提督(一回だけだ。一回だけ使おう。そうだ、それだけ使ってあとは海の底にでも沈めて封印しよう。それくらいなら……)
提督(あとはこれをどうやって使うかだが……)
ドンッ
提督「うおっ!?」
「きゃっ!」
提督「いててて……」
「あらら……す、すみません。よそ見してて」
提督「あ、ああ。こちらこそすまない。考え事をしていたんだ」
秋月「って、し、司令官?す、すみませんでした!」
提督「秋月か。そんなに縮こまらないでくれよ。俺も悪かったんだ」
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