元スレ夕張「できましたよ提督!艦娘豊胸装置3個目です!!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
651 :
もう終わりが近づいてきたか
初めの安価からよくぞここまで
652 :
まな板は畳めないな残念だな。
>>1おかえり!!
653 :
続ききてた乙
畳めるまな板とか面白そう(小並感)
654 :
RJは今までの所業のせいでまな板から、薄汚れたボロボロの板にクラスチェンジした模様
というか、ここまで大事になってRJは解体を避けられるのか?
655 :
下げような
656 :
???
陸奥「ん……」
「起きたか、陸奥」
陸奥「……?」
提督「傷はもういいようだな」
陸奥「え……」
提督「さて、起き抜けに早速で申し訳ないが、今はあまり悠長にしている暇がない。一緒に来てもらうぞ」
陸奥「えっと……」
提督「わかっている。状況が把握できていないのだろう?最低限簡単に説明すると、お前は敵に敗北して沈みかけたところを保護され入渠していた」
陸奥「入渠……」
提督「そうだ。この深海棲艦の基地でな」
陸奥「は、はぁ!?深海棲艦って……なにがなんやらさっぱりだわ!?もっと詳しく話しなさいよ!」
提督「時間がないと言っただろう。あとは移動しながら説明する。着いて来い。場合によってはお前の力も必要になる」
陸奥「だ、だから……!」
提督「それにしても、あいつらは上手くやってくれたものだ。俺からあの理不尽な力が抜けていったということは夕張の装置を無事破壊できたのか」
陸奥「ちょっと!聞きなさいよ!」
657 = 656 :
提督「陸奥よ……何度も言わせるな。だから時間がないと言ってるだろうが」
陸奥「その前に!!答えなさいって!」
提督「ん?」
陸奥「あなた……いえ」
提督「なんだ」
陸奥「……」ジー
提督「なんだ。言いたいことがあるなら早く言え」
陸奥「……スラリとした長身にキツめの端正な顔立ち、厚みのある扇情的な唇から発せられるハスキーボイス」ボソッ
提督「?」
陸奥「程よく筋肉の付いたしなやかな脚に肉付きの良いお尻、そこから大きくくびれて引き締まった細い腰」ブツブツ
提督「何を言っている?」
陸奥「腰のラインから計算され尽くした芸術的なカーブを描いて!たわわに実った形の良い胸!うっとおしそうに開いた海軍服の胸元から覗く鎖骨!」
陸奥「おまけに烏の濡れ羽色に輝く腰まで届きそうなサラサラ長髪ロングヘアー!」ビシッ
陸奥「貴女誰よ!?」
提督(女)「お前のとこの提督だが?」
陸奥「烏の濡れ羽色に輝く腰まで届きそうなサラサラ長髪ロングヘアー!」
陸奥「貴女誰よ!!」
提督(女)「指摘するの性別じゃなくてそこかよ!」
658 :
あれ、禿提督どこ行った!?
659 :
いったい何があった
660 :
ハゲ提督-(性別+力)=バケモノ
こうだったのが力だけ無くなったから女になったわけか・・・
661 = 656 :
提督「クソッ!面倒だなぁ。どこから話したらいいものか。どうすっかな。えっとな」
提督「今回の敵から俺は性別と力の限界を奪われていたんだが、そのうち力の限界の方は艦娘達が取り戻してくれて……」
提督「そしたら化物に変わってた俺の姿が急にこの女の体になってって、こんな話自分でも納得できるかよわけわかんねぇ何だこの説明」
提督「まあ、なんだ。とにかく俺から性別だけを奪ったらこんな姿になるってことらしいぞ。……多分」
陸奥「うっ……確かにうちのとこの提督そっくりの話し方するわ……でも……」
陸奥「無駄に美人で男っぽい口調なせいでそっちの気ある艦娘とかに無駄に人気でそうだし……」
提督「ああ。そういえばさっきすれ違った深海棲艦にお姉さまって呼んでいいですか?って聞かれたな。空母棲鬼っつったか?」ファサッ
陸奥「それよりそんな諸々些細な他のことは置いといて、その扶桑並みの長髪は何!?信じられるわけ無いじゃない!!」
提督「些細って……そんなこと俺に言われても、その、なんだ。困る」ファサッ
陸奥「やめなさいよ!そんな嬉しそうな顔して髪かき上げないでよ!」
提督「すまんな。いや髪がこれだけあるとどうも気になってな」ファサッ
陸奥「ああほらまた……しかもやたらいい匂いするわね畜生!」
提督「だがさて困った、どうやってお前に納得してもらうべきか。そうだな……お前の部屋に隠してるおねショタエロ漫画の話でもするか?」
陸奥「なんでそんなこと知ってるのよ!?って言うかそんなの提督すら知らないはずなんですけど!?」
提督「しまった。これは長門に妹の性癖の件で内密に相談された案件だった」
陸奥「長門ぉおおおおおおおおお!!!」
662 :
>>660
ケが復活してる…
663 = 656 :
提督「あとはそうだな、俺くらいしか知らないお前に関する話といえば、お前がしょっちゅう爆発させる第三砲塔の修理費がどれくらいかかってるかとか……」
陸奥「止めて!もうわかったわ!なんだかわけがわからないけどとりあえず貴女が私の提督だってのはわかったから!認めるから!だからもう止めて!」
提督「その被害総額は……」
陸奥「分かったから!!急いでるんでしょ!?」
提督「おお、そうだった」
陸奥「くっ……」
提督「ちなみに今までの被害総額は秋イベント全力出撃一週間分くらいだ」
陸奥「ごめんなさい!!」
提督「さ、行くぞ。俺はもう戦闘力ないからな。敵に遭遇したらお前が守ってくれよ」
陸奥(事故に見せかけて今のうちに殺っちゃおうかしら)
提督「おお、そうだ」クルッ
陸奥「な、何よ」ビクッ
提督「あと、今は深海棲艦もヲ級と離島棲鬼以外は味方だから」
陸奥「……本当に、私が眠っている間に何があったのよ」
664 = 656 :
提督「それはちゃんと道すがら話すさ。行くぞ。こっちだ」
陸奥「……はぁ。了解。でもまずはどこに?」
提督「……本当は取り急ぎ龍驤の馬鹿のとこに行ってとっちめてやりたいところだが、どうせ俺は足手まといだ。それは艦娘達に任せるとして」
提督「俺は俺でどうしてもやりたいことがあるのさ。個人的な我儘なんだけどな」
陸奥「?」
提督「だから頼むよ陸奥。そこまでの護衛を、さ」
665 = 656 :
潮「はぁ……はぁ……」
吹雪「…」ギリッ
雲龍「ふたりとも、大丈夫?」
潮「だ、大丈夫……です……」
吹雪「でも、艤装が悲鳴をあげています。いつ壊れるか」
雲龍「まずいわね」チラッ
龍驤「あっはっは!ほれほれ逃げ惑えや雑魚艦娘共!早く逃げんと捧げてまうで!?」
雲龍「龍驤がすぐ近くまで追いかけてきている」
吹雪「このままじゃ捕まるのも時間の問題です。もう迎え撃つしか」
雲龍「駄目よ。相手は万全。対して私達はさっきまで瑞鳳さ……ズ級の相手をしていたせいで残弾数も少ないし体もボロボロ」
雲龍「なんとかして戦闘は避けなくてはいけないわ」
吹雪「でもだったらどうするんですか!?」
雲龍「……大丈夫。策はちゃんとあるわ」
吹雪「……?」
666 = 656 :
雲龍「策っていうか……他人任せな上に一か八かではあるのだけれど」
吹雪「それって」
雲龍「覚えてる?今回の作戦の概要」
吹雪「あ、はい。艦隊を4つに分けて、私達の部隊の任務はズ級の討伐でした」
雲龍「けれどこれは失敗し、赤城さん達を犠牲にして敗走することになった」
吹雪「…」
雲龍「これはもう今更どうしようもないわ。でも他の部隊はどうなったかわからない」
雲龍「……龍驤が現れたということはネガティブな要素。第四艦隊(龍驤討伐部隊)はもしかしたらやられてしまたのかもしれない」
吹雪「!」
雲龍「……あるいはまだ会敵出来ていないだけかもしれない。こちらであって欲しいところね」
吹雪「…」
雲龍「夕張がいないのはどう解釈していいかわからないけれど、もしかしたら第三艦隊(夕張討伐部隊)が上手くやってくれたのかもしれない」
雲龍「こちらも希望的観測。けれど、この二つの部隊は健在ならどこにいるかわからない敵を探すためにこの基地を動き回っているはず」
雲龍「逃走中にこれらの部隊と運良く遭遇出来て、なおかつ交戦中でなければそこに支援を求めるのが最良だったけれど」
雲龍「その運良くに賭けるよりも、龍驤の追跡を振り払うよりも」
雲龍「……先程から砲撃音が消えているあの場所へ」
吹雪「第一艦隊(離島棲鬼およびヲ級討伐部隊)が戦っていた、基地正面に行くんですね?」
雲龍「ええ。安全な海域に行くよりは現実的だし、彼我の戦力差から言っても一番勝率が高い」
雲龍「彼女らが勝利していることを願って、そこに救援を求めます」
667 = 656 :
龍驤「……ん?あいつら方向を変えよったな?」
龍驤「ふむ……あっちは基地正面方向。離島棲鬼らが出とるとこやな」
龍驤「さっきからドンパチやっとった音も消えとるし、勝敗が付いたと見える」
龍驤「ってことは連中味方側の勝利に賭けて救援を要請しに行ったか」
龍驤「ククク……まあ正規の第一第二艦隊潰したとはいえ、離島棲鬼らじゃー鎮守府と深海棲艦の合同で組んだガチ艦隊には勝てんやろなぁ」
龍驤「ってことは最悪1対9?フヒッ!これはアカン。たまらんなぁ」
龍驤「甘ちゃんのあいつらの事やし離島棲鬼らも殺さず捕虜にしとるやろうし……」
龍驤「そしたら生贄ぎょうさん過ぎてすぐに装置が満タンになってまうわ」ニヤッ
龍驤「うしゃしゃしゃしゃ!!」
龍驤「ええで。泳げ泳げ。最後はどうせウチが笑うんや」
龍驤「精一杯抵抗してウチの覇道の花道を華やかにしてくれや!」
668 :
RJが報われますように
669 = 656 :
雲龍「……?龍驤の追跡速度が遅くなった?」
吹雪「こちらの意図を悟られたんだと思います」
雲龍「…」
吹雪「きっと余裕を見せつけてるんだ。どんなことをしても私達に勝ち目はないって、絶対の自信を持っているから」
雲龍「……成る程」
雲龍「ならそれを利用しない手はないわね」
吹雪「…」コクン
潮「ぜぇ……はぁ……」
雲龍「潮さん。もう少しだけ頑張って。きっと第一艦隊のみんなが助けてくれるから」
吹雪「もうすぐ基地正面です」
雲龍(……さて)
雲龍(そうそう全てが都合良く行っていてくれるのか……)
雲龍(私の運で運頼みしてもいいのかしら……ね!)
670 = 656 :
吹雪「到着しました!基地正め……!」
雲龍「…」
吹雪「…」
潮「…」
雲龍「……ああ」
雲龍「何よこれ」
飛龍「あっ。雲龍だ。やっほー」
雲龍「……飛龍さん」
飛龍「って、うわ凄いボロボロだね~。大丈夫?それに吹雪も。潮なんか息も絶え絶えじゃん。うける~」ニコニコ
雲龍「…」
飛龍「あれ?ってか赤城さんとかはどうしたの?三人しかいないとか。もしかして死んだ?」
飛龍「だとしたら最高だねぇ。あいつ一航戦とか言って糞チビ女の加賀と一緒に偉そうにしてたし」
飛龍「あいつには別に恨み無いけど、赤城さん赤城さん言ってた加賀が悲しむと思ったらこりゃ抱腹絶倒ってやつだわ」
飛龍「ま、加賀に今死なれたらちょっと困るんだけどね?私の事ボコってくれた礼は直接返してやんなきゃ気がすまないし」
飛龍「その点でもやっぱり赤城におっちんで貰えてるってシチュエーションは……うん。やっぱどう考えても最高」
飛龍「ってかアンタら、その感じ……さては任務失敗したな?あ~あ。いけないんだ。この無能。あははは」
671 :
烏の濡れ羽色ってのは黒も黒、漆黒てことなんかな
だいたい磯風を大人にしてグラマラスにした感じか
672 = 656 :
雲龍「……飛龍さん。どういうことですか?これは」
飛龍「へ?」
雲龍「私には……蒼龍さんが貴女の足元で血まみれになって倒れているように見受けられるのだけれど……!!」
飛龍「ん~?……ああ。いいでしょこれ」グリッ
蒼龍「あうっ!」
吹雪「蒼龍さん!」
飛龍「まだ死んでないよ?まだ」
飛龍「私の事散々苛つかせてくれたんだ。簡単には殺さないよ」グリグリ
蒼龍「ごふっ……けほっ……ひゅー……ひゅー……」
潮「飛龍さん!止めて!止めてください!」
飛龍「やーだねっ。あ、ついでに艦隊の他の連中のことは気になんない?」
飛龍「おいカス共。見せてやんな」
離島棲鬼「ハ、ハイ!」ビシッ
ヲ級「ヲ!(訳:かしこまりました!)」ビシッ
離島棲鬼「ホラ、コッチ……逆ラッタラ殺サレルヨ?貴女達モ……私達モ……」オイデオイデ
ヲ級「ヲ~……(訳:堪忍してくだせえ、堪忍してくだせえ)」
673 :
ゲス飛龍好き
674 :
ゲス飛龍が元に戻った時の絶望が早く見たい
675 :
どうしてこうなってんだ
676 = 656 :
雲龍「皆さん!」
瑞鶴「ごめん雲龍。まさか身内から裏切り者が出るとは……」
那智「情けない。深海棲艦の二人にはなんと詫びればいいのか」
装甲空母姫「ナチ、気ニシナイデ。アノ良イ子ダッタ飛龍ガコンナ風ニナルナンテ、キット敵ニ何カサレタンダワ」
南方棲鬼「離島棲鬼、ヲ級。私達ニコンナコトシテ、アトデマジ覚エテナサイヨブッコロ」
ヲ級「ヲヲ~…(訳:マジ勘弁してくださいよ……この人怖いんですもん。逆らったらマッハで縊り殺されそうで)」
離島棲鬼「レ級並ノ屑ニ仕上ガッテルケド、艦娘側ニモコンナ子居タノネ」
龍驤「おやおやぁ~。これは予想外の展開になっとるなぁ」
離島棲鬼「我ガ主!」
ヲ級「ヲヲ!(訳:ボス!)」
龍驤「おっ、ふたりともやるやないか。まさか二人で第一艦隊壊滅とは。大金星やでこれホンマ」
離島棲鬼「エーット……エヘヘ……身ニ余ル光栄。デモ……ナンテ言ウカ……」
ヲ級「ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲ(訳:二人ではなく……)」
龍驤「ん?」
飛龍「ふぅん。アンタが龍驤ってやつか」
龍驤「おりょ?飛龍?……ああ成る程」
677 :
ゲス驤さん(含む安価)なら、ここで飛龍の性格だけ戻して弱体化させてくれると信じてるよ
678 = 674 :
>>677
それいいな
679 = 656 :
離島棲鬼「主?」
龍驤「そういえば忘れとったわ。このアホから愛情を奪い尽くしとったの」
龍驤「ちょっち前までコイツ、蒼龍とは何するにしても一緒のそっちの気あるんじゃないのー?ってレベルの仲良しだったんやで」
飛龍「あ?」
龍驤「うんうん。愛情って面白いもんやなぁ。それがなくなっただけであの飛龍がこうまで酷いやつになってまうとは」
飛龍「…」
龍驤「興味を失うってだけやないんやね。愛情に付属する感情……例えばその相手に対する執着やらなんやらだけそのまま残る、と」
龍驤「そんならこういう風になるのも納得はいくわな。愛してないのに手放せない。離れられない。気になって仕方ない」
龍驤「もどかしいよなぁ。苛立たしいよなぁ。だからって愛情を奪われてるから愛せないしなぁ」
龍驤「苦しいなぁ。愛情と一緒に育てていった相手への想いが、行き場を失った訳の分からない感情が胸に渦巻くんや」
龍驤「そうなるとどうなる?憎むしかないわなぁ」
龍驤「相手を愛していれば愛していたほど……相手のことが憎たらしくなるんやなぁ」
龍驤「その成れの果てがそれや。愛する姉妹にボロ雑巾みたくされて血反吐吐いて転がっとる蒼龍や。哀れやなぁ」
飛龍「はぁ?わけわかんないこと言って。なにこのまな板。上から見てんじゃないわよ?」
離島棲鬼「ヨク分カリマセンガ、飛龍ガアアナッタノハ主ノ策デアッタト?ナラバ流石デス我ガ主!オ陰デ助カリマシタ!」
680 = 656 :
龍驤「いやいや。流石のウチもこれには良心が痛むわ」
龍驤「あれだけ仲の良かった飛龍と蒼龍がこんな風になるなんてなぁ……よよよよ」
飛龍「…」
雲龍(龍驤。さっきから何を言っているの?)
龍驤「すまんかったなぁ。悪かったなぁ。いや、ウチもな?鬼やないんよ?ここまでする気はなかってん」
潮(反省してる?意外と悪い人じゃないのかな?)
龍驤「なんか、初めて気が付いたわ。ウチ悪いことやっとったんやな。やっぱ、いくら神だからって人の感情、特に愛情だけは踏みにじっちゃアカンよな」
離島棲鬼「主?」
龍驤「だからな……」ニヤッ
吹雪(……まさか)
龍驤「飛龍。キミには……」
吹雪「まさか……!!」
龍驤「愛情返したるでぇええええええええええ!!!」カッ
吹雪「この悪魔あああああああああああああああああ!!」
飛龍「へ?」
681 = 656 :
飛龍「……え?」
683 = 671 :
飛龍ぶっこわれる!!
アカン!!
684 :
よくやった龍驤!(何しやがるこの板!)
685 = 677 :
このときを待っていた!(可哀想すぎて見てられない)
686 :
やっぱ一番の悪はスレ民ですわ
687 :
そしてこの畜生共ですわ
688 :
やめろぉ(建前)ナイスゥ(本音)
689 :
素晴らしいです龍驤さん(この外道がああああ!!)
690 :
先見るのが本気で怖いが気になる
691 = 656 :
――夢から醒めた夢
邪悪な哄笑をあげ腕を掲げた龍驤の手から――正確には龍驤の手に握られた艦娘豊胸装置から――発せられた光を
目にした瞬間、飛龍は場違いだと思いつつもそんなタイトルのミュージカルがあったな、などと考えていた。
と言っても、彼女が知っているのはそのやけに印象に残るフレーズくらいのものだったが。
それでもそんなことを考えたのは、その瞬間飛龍の身に起こった出来事が、まさにそのタイトルそのもののようなことだったからだ。
酷い悪夢を見ていたような気がする。まるで自分が悪魔にでもなって、大切な人たちを――特に一番大好きだった人を――傷付ける夢。
最悪の夢だった。どんな夢かを思い返そうかと考えるだけで酷く陰鬱になるような。それが終わったのだと、なんとなく思った。
夢から醒めたのだ。
――でも
飛龍は思った。自分はまだ夢の中にいるのではないか。そうとしか思えないと。
なぜなら彼女が夢から醒めた先に広がる光景は、先ほどのなんだかよくわからないくらいの悪夢よりも、もっと、ずっと、現実味のない光景だったから。
飛龍にとって理解できない――理解したくない――光景だったから。
――蒼龍
飛龍は血だまりの中にいた。
とてもとても大きな血だまりの中に。
綺麗な、鮮やかに赤い、血だまりの中に。
――ッッッ!!
たじろぎ、思わず後ずさった足元に絡みつく、温かくぬるりとした感触に
血だまりの中心で悲しそうにこちらを見つめる最愛の人の変わり果てた姿に
飛龍はこれが夢ではないことをようやく認め
崩れ落ちて悲鳴をあげた。
692 = 684 :
あんまりだ…あんまりだよ…(ニヤニヤ
693 = 658 :
憲兵「どうやら提督どもは畜生しかいないらしいな」
694 = 671 :
このゲス住人どもめが……!
695 = 659 :
RJを自害させてやりたいわ
696 :
自害せよ、龍驤
697 = 688 :
ほんとにここの住人はひどいな
699 = 656 :
飛龍「あああああああああああああああああああああああああ!!!!」
離島棲鬼「ヒッ!」ビクッ
龍驤「あーうるさい。離島棲鬼、耳栓持っとらん?」
離島棲鬼「」ガタガタ
龍驤「って聞いとらんな。ヲ級でもええわ。無い?……無いよなぁ。耳に指突っ込んどこ」ズポッ
ヲ級「ヲゥ……(訳:これは……流石に……)」
飛龍「蒼龍ーーーーー!!!そうりゅうううううううううう!!!」
蒼龍「…」
飛龍「蒼龍ーーーー!!ごめん!!ごめん!!ごめんごめんごめんごめんごめん!!ごめんなさい!!」
蒼龍「…」
飛龍「わ、私……な、なんて……なんて酷いこと……ああ……やだよ…ひっく……やだ……血がこんなに……なんで……」
龍驤「ちっ。でかい声やなぁ。指に耳突っ込んでも聞こえるわ。なんでってお前がやったんやないかい」
飛龍「違うの!!私!ひっく……ぐすっ、そんな、違うの、私、やだ……嘘、ああ、血がこんなに」
飛龍「やだ!!やだ!!やだやだやだやだ!!やだよ!!嘘だよ!こんなの!」
飛龍「蒼龍!!蒼龍蒼龍蒼龍蒼龍蒼龍蒼龍蒼龍!やだ!やだよ!私!嘘!ああああああああああああああ!!!」
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