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元スレ冬馬「俺と765の恋愛事情」
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武内Pと普通に会話してるから適当に言ってる訳じゃないんだなww
美波「おはようございます」
アーニャ「おはよう、ございマス」
冬馬「おはよう。やっぱり二人は早いな」
美波「私達にとっては今日のステージが本番でしょう?緊張し続けるくらいなら早めに会場を見ておこうかなって」
冬馬「立派立派。だが、それにしては緊張のきの字もねぇけど」
アーニャ「ダー。ミナミが緊張、言うのは嘘ですね。十時にはグッスリ、でした」
美希「ミキより早いの。図太い、さすが美波図太い……」
美波「え、え、だって起きてると不安になりそうだし」
冬馬「あはは、そういうことにしとこうか」
美波「もう!」
きらり「みんなぁ?おっはよーうございまーす!」
杏「肩の上からおはよう、帰っていい?」キラリミギカタ
みりあ「頭の上からおはよーう!」キラリズジョウ
莉嘉「背中からおはよーう!」キラリセナカ
冬馬「お、おはよう」
美希「きらり、そんな重武装で疲れないの?」
きらり「ぜんっぜぇん!三人とも軽いからにぃ!」
アーニャ「バッチシィ、ですねミナミ」
美波「そうね」
卯月「おはようございまーす!島村卯月、今日もいつも以上に頑張ります!!」
かな子「おはようございます」
美希「二人ともおはようなの、ブイッ!」
卯月「ブイッ!」
みりあ「みりあもやるー!」
莉嘉「わたしもー!」
杏「若いのは元気だねぇ」
冬馬「お前も若いだろ」
杏「杏の年齢は、相手プラス二歳がデフォだからぁ」
冬馬「デフォ?」
杏「いやぁ相手が三十路ギリギリだと、杏も気を使うわけですよ」
冬馬「気の使いどころがちがくねぇか……?」
智絵里「お、おはようございます」
美希「おはようなの智絵里。今日も頑張ろうね」
智絵里「はい。が、頑張ります」
卯月「智絵里ちゃん、かな子ちゃんも、ブイッ!」
智絵里「ぶ、ブイッ!」
かな子「ブイッ!」
冬馬「緒方、体調は?」
智絵里「大丈夫です。しっかり寝てきたので」
冬馬「そうか、長丁場になるし、気楽に行けよ」
智絵里「はい」
未央「おっはよー!」
凛「おはよう、皆」
卯月「二人とも、おはようございます。ブイッ!」
未央「ブイーッ」
凛「ふふ、ブイッ!」
冬馬「二人も来たし、あとは神崎だけだな」
凛「蘭子は、さっき下で見たよ。一緒に以降と思ったんだけど、飲み物買ってくるって」
蘭子「同胞達よ!煩わしい太陽ね!!(みなさん、おはようございます!」ドアバーン
冬馬「噂をすれば影だな」
デレラ「わずらわ!」
武内「皆さん揃いましたか」
一同「おはようございます!」
200じゃ無理だな
1200でも無理
2200くらいなら終わるかもしれない
3200かけて終わらせることもできる
1200でも無理
2200くらいなら終わるかもしれない
3200かけて終わらせることもできる
美波「プロデューサーさん。何か一言お願いします」
武内「わかりました……皆さん。この日、本番の舞台を直前にして、もはや私から言うべきことは一つです……持てる全てを出し切って、ステージを楽しんで来てください」
デレラ「はい!」
武内「それから天ヶ瀬さんと星井さんは今日と、後数回のレッスンでアドバイザーの任を降りることになります」
莉嘉「えー!聞いて無いよP君!」
みく「いやいや、前から言ってたでしょ莉嘉ちゃん?」
みりあ「もう少し一緒にいようよ~」
杏「あんまりわがまま言っちゃ駄目だよみりあちゃん。アイドルやっていくなら会うことだってあるしさー、そんなに気にすること無いって」
武内「そうですね、仕事で会うこともありますからそこは我慢していただければ。えー、そういう訳で、こちら側からお二人に見守ってもらうのはこれが最後となりますので、ぜひ成長を見せてあげてください」
デレラ「はい!!」
美波「最後ってことで二人からも何か貰えたら良いなって思うんだけど」
冬馬「あー……そうだな、ずっと近くで練習を見てたが、現時点ではお前達のパフォーマンスに不安はねぇからさ、最初に武内さんが言ったように楽しくやれよ。それだけで俺は十分だ」
美希「美希もそれで良いかな。アドバイザーは終わりでも、たまに遊びに来るつもりだし気になることはその時に言うからね」
武内「遊びに来る際には連絡をください、歓迎いたしますので」
冬馬「オーケー。じゃあ、俺たちは関係者席で見てるからな、気張れよ」
美希「頑張ってね」
デレラ「はい!」
楓『満ちては欠ける、想いが今愛おしくて溢れ出すの、舞い踊る風の中で~』
美希「……意外」サイリウム
冬馬「なにがだ」フリフリ
美希「知らないアイドルばかりなのに、歌はどこかで聴いたことがある気がするの」
冬馬「今の高垣楓もさっきの安部菜々も、色々TVに呼ばれてるしな……」
美希「これでBランクなんだよね?アイドルって分からないの」
楓『踏み出す力下さい~!』
美希「もっと上に居ても良いって思うな」
冬馬「ランクアップフェスに出るだけがアイドルじゃねぇだろ。到達点が違うって話したろ」
美希「あー」
楓『はい、こいかぜでした。ありがとうございます~』
楓『MCを挟んでくれと言われているので、此処で少しお話しましょうかぁ』
美希「おっとり系なの」
美希「そろそろ皆の出番かな?」
冬馬「プログラム的には、そうだろうな」
美希「き、緊張するの」
冬馬「大人しく見てろよ……?」
美希「分かってるけど……」
未央『フラッ!』
凛『イドッ!』
卯月『チキーンッ!』
楓『はい、次はフライドチキンジェネレーションズです』
会場「……」
冬馬「wwww」
美希「冬馬、これは笑っちゃ駄目だと思うな」
ライカ『ハローグッバイ!綺麗に輝くの~!』
美希「これでユニット曲は終了なの」ハクシュ
冬馬「次は……いよいよか」サイリウムブンマワシ
美波『皆さん、新田美波です』
アーニャ『Добрый день、アー、こんにちは、アナスタシアです』
美波『MCを挟んで、ニュージェネレーションズから私たちまでノンストップで走り抜けましたが、実は私達からお知らせがあります』
冬馬「お、全員出てきたな?」
美希「そのまま歌いだすとかじゃないんだね」
冬馬「みたいだな。会場のファン達は、まぁなんとなく予想してたって奴もいそうだ」
美希「なのなの」
モニター「シンデレラプロジェクト、始動!」
会場「おおー!」
冬馬「なのにこういう反応が大きいのは、やっぱライブだからだよな」
デレラ『Don't stop dreamin'!』
会場「!!」サイリウム
美希「……」サイリウム
冬馬「……」サイリウム
美希「此処から見てると、なんて言うんだろう……ステージに上がりたくなるの」
冬馬「同じ事務所なら乱入しちまうのになぁ」
美希「私が育てましたとか言って、ねぇ?」
冬馬「なぁ?」
冬馬「よう」
みく「あ、冬馬君だ」
莉嘉「ねーねー、どうだった!?」
冬馬「皆良かったぜ。ユニット曲も全体曲もな」
李衣菜「やったね!」
みりあ「わーい!」
美希「最初にニュージェネで掴みを取れたのが良かったって思うな」
卯月「えへへ、そうですか?」
美希「うん!」
未央「ミキミキにそう言われると、頑張った甲斐あったなぁって思わない?」
凛「そうだね、今までのレッスンが報われたかな。ただ、フライドチキンがマイクに乗ってたのは少し……あれだけど」
NG美希「あー」
美嘉「ハロー、美波ちゃん」コソコソ
美波「美嘉ちゃん?どうしたの、そんなに小さくなって」
美嘉「あはは、ちょっと様子を見に来ただけだからさ。どうだった?初めての大きなライブは」
美波「そうね。色々思うところはあったけど。楽しかった、かな?」
美嘉「ふーん?余裕じゃん」
美波「そうでもないよ。ステージに上がる前なんて、アーニャちゃんに手を握って貰ってたくらいだし」
美嘉「ふふ、それでもちゃんとパフォーマンス出来てたんだし、余裕!だよ」
アーニャ「美嘉、来ていましたか?」
美嘉「Приветアーニャちゃん。良いライブだったね」
アーニャ「ダー、とても楽しい時間でした」
美嘉「あはは。楽しい、楽しかった、か。良いコンビだね、二人とも」
かな子「緊張したよぉ」
智絵里「で、でも」
杏「まぁ、楽しかったねぇ」
きらり「!」
杏「きらり、そこで驚く必要あるかなぁ?」
きらり「驚いたんじゃなくってぇ、感激しちゃっただけだよぉ。杏ちゃんも、きらりや皆みたいにハピハピッ!!してたんだねぇ」
蘭子「我も、魂の底から鳴り響くハピハピの鳴動を抑えられん(私もハピハピしちゃいました!!」
武内「……」ニコニコ
みりあ「あー!プロデューサーが笑ってるー!!」
デレラ「え!?」
美希「ほ、本当なの」
冬馬「あんた……笑えるのな」
武内「いえ、あの、私は結構笑ってる筈ですが……ほら、ユニット結成を伝えた日や、今日の初めなど様々に」
一同「分からないよ!?」
武内「はて」
控え室「!!」ワイワイガヤガヤ
美城「やはり、賑やかだな」ムム
楓「あら?常務?そこはCPの子達の控え室ですけれど、御用ですか?」
美城「高垣君か。いや、用があるのは武内君のほうになんだが……まぁ良い、出直そう」カツカツカツ
楓「入っちゃえば良いのに」トコトコトコ
美城「成功に盛り上がるのを、他人が邪魔してはいけないだろう」
楓「そうですか」
美城「そういう君はどうして此処に居る。クローネの控え室はあちらではないのか?」
楓「それは……お散歩、でしょうか?」
美城「私に聞かれてもな」
楓「冗談ですよ。ただ、この雰囲気が好きなんです」
美城「雰囲気?」
楓「えぇ。ライブが始まる前の慌しい空気も、ライブ真っ最中の緊張感も、とても楽しいんですけどね?一番は、終わった後ののんびりした感じが、たまらなく好きですねぇ」
美城「君はいつものんびりしているように見えるが」
楓「うふふ、酷いです」
武内「……」ソトヲキニシツツ
冬馬「どうした?」
武内「いえ、なんでもありません」
冬馬「ライブが終わって、はや二日。俺と美希がアドバイザーとして346に来る最後の日……なんだが」
美希「ううう」ガンナキ
みりあ「わーん!」ガンナキ
莉嘉「もっと一緒にいようよぉ」ガンナキ
みく「あーもう三人とも!いい加減泣き止むにゃ」
凛「今まで見たいにしょっちゅう会えるわけじゃないけど、会おうと思えば会えるんだから、ね?」
莉嘉「でも……」
美波「みりあちゃん、莉嘉ちゃん。私達がちゃんとお仕事を頑張っていれば、美希ちゃんや冬馬君と共演出来るようになるから、頑張ろう?」
み莉嘉「うん……」
きらり「ほーら、美希ちゃんもぉ。元気だそっ?」
美希「ぐすん……はいなの」
マストレ「まったく」
冬馬「あいつらに何か言わないのか?」
マストレ「なんとかと地頭には戦いを挑まない主義でな……妹で慣れたと言うのもあるが」
冬馬「なるほど」
武内「天ヶ瀬さん、少しよろしいでしょうか?」
冬馬「おう、なんだ?」
武内「黒井社長から話は聞いているとは思うのですが、今夜の食事会で」
冬馬「まてまて!その段階でもうおかしいぞ。俺は未成年だし、なによりおっさんからそんな話は聞いてねぇぞ!?」
武内「そうなのですか?「ウィ、話はこちらから付けよう」と仰られていたのですが」
冬馬「まじか……ちょっと待て、今おっさんに確認するから」ケータイトリダシポパピプペ
黒井『冬馬か?お前から私に電話など珍しいではないか』
冬馬「おっさん。俺に伝えるべき用事は無いか?」
黒井『用事だと?』
冬馬「ないのか?」
黒井『あー………何かあったか?』コンバンハカイショクノヨテイガゴザイマス
黒井『だ、そうだ』
冬馬「忘れてたのかよ……」
黒井『忘れていたと言うか、なんというか……間が悪かった!』ガチャン
冬馬「ま、間だぁ?………まぁいいか、続けてくれ」
武内「はい。あのCPの発起人が高木社長と黒井社長であるのは」
冬馬「おう、知ってるぜ。てか、俺も発表の場に居たんだし」
武内「そうでしたね。では、その生っすか!の募集で集まった人がCPに一人しか居ないことは?」
冬馬「元々合格者が一人ってことじゃあねーよな?」
武内「いえ、お二人が認めた合格者は全員で十二名です」
冬馬「じゃあ他の連中はどうしたんだよ。最初にスウカウトされたって言ってた美波ちゃんは別として、俺はあの募集で集まった人員のアドバイザーのつもりだったんだが……」
武内「他の方々はCPとは違う、346以外の社も大きく食い込んでいる新規プロジェクトとして準備中です」
冬馬「はぁん?違うプロジェクトってなんだそりゃ」
武内「そちらは極秘プロジェクトですので、申し訳ありませんが……」
冬馬「オーケイオーケイ、そこは触れねぇよ。で、夜の食事会とやらに俺が関わる理由、つーかあんたがおっさんに呼ばれる理由はなんなんだ?」
武内「先ほどCPに居ると合格者、それは島村さんだったのですが、前々から私は、CPに来てくださいませんかと彼女を口説いていまして」
冬馬「はぁ、中々積極的だな」
武内「一目で、この人は大成すると思ってしまいまして」
冬馬「それは同意見だ。まぁ、大成できるかはあんた次第なわけだが」
武内「精進します。私は彼女を他所に取られたくは無かったし、彼女も暫くは養成所でレッスンに励むと言っていたので、安心して慎重に話を付けていたのですが……慶の奴、勝手なマネを」
冬馬「(けい?)……素だとそんな口調なのか?」
武内「あ……ごほん。えー、養成所のトレーナーが募集を見て力試しに受けようなどと言ったせいで島村さんが社長たちの目に止まってしまいまして、あやうくそちらに引っ張られそうになってしまったのです」
冬馬「ほう?それでどうしたんだ?」
武内「いてもたってもいられず、お二人の下に直撃し、色々あってCPに力添えを約束いただけました。天ヶ瀬さんの派遣もその一端ですね」
冬馬「その色々が気になるんだが?」
武内「あ、あはは」メソラシ
冬馬「ごまかし方が露骨過ぎんぜ!?」
武内「慣れないもので。それで、貴方が食事会に関わる理由でしたね?」
冬馬「そう、それが聞きたいんだ」
武内「単純に平均年齢引き下げ枠です」
冬馬「そんな理由で俺を呼ぶのかよ!!」
武内「失礼、噛みました」
冬馬「噛む要素も糞もねぇぞ!?」
凛「冬馬、プロデューサーと遊んでないで。そろそろ始まるからこっちに来て」
冬馬「おう。しょうがねぇ、今日はここらで勘弁してやるよ」
デレラ「リアルが近づいている!Let's go!あのヒカリ目指して!」
冬馬「……」
美希「……」
デレラ「……」
美希「ミキ、色々言いたいこと有ったけど、もう良いや。冬馬は?」
冬馬「そうだなぁ、俺も良いぜ」
未央「それってどういう?」
美希「意味も何もそのままなの。完璧だから、美希たちが教えることはもう無いかな、ってこと」
みりあ「えー!可愛い雑貨屋さんの場所、みりあ知らないよー!?」
莉嘉「かっこいいシールのお店も知らないー!」
美希「あはっ、今度会いに来る時、一緒に行こう?なの!」
李衣菜「まだ色々教えて欲しいこともあるんだけど……」
冬馬「バイクの事とかギターのことは暇があれば教えてやるよ」
みく「一見さんお断りの猫カフェ……」
冬馬「今度連れてってやる」
アーニャ「станция……迷います」
冬馬「スタ……?あー、駅か。新宿でもどこでも案内してやるからメールしろ?な?」
凛「お勧めの犬の散歩コース」
冬馬「花買いに行くついでにマップやるから」
かな子「あの、キッチン用品が」
冬馬「オーケィ俺が良く行く店を教えてやる」
智絵里「あの……四葉、一緒に探しましょう?」
美希「わかったの」
美波「おいしいご飯が食べたいなぁ」
冬馬「了解了解」
卯月「私、765プロと961プロの番組に出る方法が知りたいです」
冬馬「おう!って言われてもなぁ」
卯月「出演させてください!」エヘガオ
冬馬「あー、前向きに検討しておくぜ」
マストレ「あいつらは最後までブレんなぁ……」
武内「アイドルですから!」ドヤァ
マストレ「……」
このままだとこのスレで終わらないこと必至なので、346編はぶつ切りしました。
本当はこの後、宇宙からの侵略者であるウサミン星人と、ウサミン星人を裏切り人間側に着いたあなべべさんが世界を滅ぼしかねない戦争を起こし、アイドルマスターたちがウサミン星人の侵略拠点である隕石をロボットに乗って壊すという本格ミステリーな話が続くはずだったんですが、しかたないね!
本当はこの後、宇宙からの侵略者であるウサミン星人と、ウサミン星人を裏切り人間側に着いたあなべべさんが世界を滅ぼしかねない戦争を起こし、アイドルマスターたちがウサミン星人の侵略拠点である隕石をロボットに乗って壊すという本格ミステリーな話が続くはずだったんですが、しかたないね!
ワイはな、ロシア語でな、スタ・・・って言われるとな、スターリングラードしか思い浮かばんねん
346編面白かったから忘れてたけどそういやこれ765主軸だったなw
真ルート補足というか蛇足。
黒井「私はもしかしたらボケたのかも知れんな。今、お前がアイドルを辞めると言ったように聞こえてしまったのだが、本当はなんと言ったんだ?」
冬馬「アンタはボケてなんかいねぇよ。勿論、聞き間違えもしちゃいない。俺はアイドルを辞める」
黒井「な、何を馬鹿なことを……と切り捨てることも出来んだろうな、その顔では。理由を言え」
冬馬「前々から待たせてる女が居るし、そろそろケジメをつけねぇとアレだからな」
黒井「女!?待たせている!?」ガタッ
冬馬「おう」
黒井「誰だ!美波ちゃんか!?美希ちゃんか!?やよいちゃんか!?千早ちゃんなのか!?」ダンダン
冬馬「机を叩くな机を!」
黒井「黙れ!散々、女なんか興味ありませんー、アイドル一筋ですー、スキャンダルー?膝枕したり腕組んだだけじゃないですかやだー!とかやっていたお前に、誰を待たせられるんだ!!」
冬馬「真だよ、菊地真」
黒井「なにぃ!?ま、まことちゃんだとぉ……?」
冬馬「そうだ」
黒井「そ、そうなのか」
黒井「(私は昔から、冬馬の女性関係を吉澤と悪徳に見張らせていた。だが、奴らが上げてきた情報で要注意とされていた女性陣の中に真ちゃんは居なかった。完全に脈なしだったはずだ!」
黒井「ま、まぁケジメだからと言って今日明日で辞めるわけにも行くまい。私も色々、そう、色々混乱しているからまずは話しをしよう。真ちゃんとはどういう話になっているんだ?」
冬馬「保留中」
黒井「は?」
冬馬「保留中」
黒井「……どういう意味なのか詳しく言え」
冬馬「前にあいつに告白されてさ、その時は「まだ応えられねぇ」って言って、待ってもらえないか?って頼んだんだよ」
黒井「今現在アイドルだからと即座に断らず、後に回してでも向き合おうというのはお前の美点だがな……一人の男として言わせてもらうなら、あまり待たせるのもいかんぞ?」
冬馬「!」ギクッ
黒井「……まさか、長く待たせてるんじゃないだろうな?」
冬馬「そ、それは、区切りがつかなかったというか、そういう空気にならなかったというかだなぁ」
黒井「(報告にその空気とやらはないからな。二人の間が悪かったのだろう)……それで、何ヶ月待たせたんだ貴様は」
冬馬「あ、いやその……」
黒井「まさか、半年か?」
冬馬「あーそのなんだー?いや、そのなぁ?」
黒井「……」ジロリ
冬馬「じゅ」
黒井「じゅ?」
冬馬「じゅ、じゅうに、十二、年、です……はい」
黒井「十二年?……………………………………………………ば、ばばばばば!?」
黒井「十二年前というとあれか、346でアドヴァイザーをしていた年だったな」ミギテサスリサスリ
冬馬「お、おう」タンコブナミダメ
黒井「まったく、それだけ待たせては真ちゃんも心変わりするのではないか?内心ではもう終わっているが、昔からの付き合いだから続行しているだけ、ということもあるだろうに……」
冬馬「あいつが今どう思ってるかとか、そんなんわからねぇけど」
黒井「けど?」
冬馬「それと俺が告るのは別問題だろ。あいつが俺に愛想を尽かして振られるんだろうが、昔のままで受けてくれるのかなんてどうでもいいんだ」
冬馬「俺はただ、十二年分の気持ちを乗せるだけなんだからよ」
黒井「待たせといて威張るんじゃない」ゴツン
冬馬「うぎゃ!」
冬馬「お、おう」タンコブナミダメ
黒井「まったく、それだけ待たせては真ちゃんも心変わりするのではないか?内心ではもう終わっているが、昔からの付き合いだから続行しているだけ、ということもあるだろうに……」
冬馬「あいつが今どう思ってるかとか、そんなんわからねぇけど」
黒井「けど?」
冬馬「それと俺が告るのは別問題だろ。あいつが俺に愛想を尽かして振られるんだろうが、昔のままで受けてくれるのかなんてどうでもいいんだ」
冬馬「俺はただ、十二年分の気持ちを乗せるだけなんだからよ」
黒井「待たせといて威張るんじゃない」ゴツン
冬馬「うぎゃ!」
冬馬「というわけだ」
翔太「ふぅん?三十近くにもなって社長に拳骨貰うなんて、冬馬君は本当に進歩しないね」ヤレヤレ
冬馬「うっせー」
翔太「それで?色々社長に聞き出されたーって言うけど、とっくに引退してトレーナーしてる僕のところに何の用なの?事務所の後輩達に恥を晒しにきただけなら帰って欲しいなぁ」
冬馬「辛辣!辛辣過ぎだぞお前!」
翔太「あははは、だっていまさら「真に告る、キリッ」とか言ってるんだもん。そんなの僕と北斗君に相談した十年前にしとけば良かったんだって」
冬馬「あ、あの時は俺たち自身物凄く忙しかったし仕方ねぇだろ!」
翔太「真さんとどこかの俳優が熱愛か!?ってなって殴りこみかけそうになった五年前でも良かったじゃない」
冬馬「そ、その時はPさんが「二重の話題提供はやめろ!」って止めるから!」
翔太「ジュピターの解散ライブで真さんが応援に来てくれた二年前は?」
冬馬「あ、あいつが泣き過ぎててそれどころじゃなかったんだよ!」
翔太「はぁ、二人の立ち位置っていうの?そういうのが何も変わって無いんだから、本当に進歩してないじゃない……」
翔太「結局さ、冬馬君は今の今までアイドルと真さんを秤に掛けてアイドルに傾けてたんだよ。それが真さんに傾き変わったら直ぐに告白だー!ってなるんだもん、本当に単純だよねぇ」
冬馬「」
翔太「冬馬君でも知ってるだろうけど、あの時から仲がよかった765アイドル達で今でも独身なのって四人だけだからね?それだって冬馬君が早く男を見せていれば三人になってたはずだし(誰とくっ付くかは置いておいて、だけど)」
冬馬「面目ねぇ」
翔太「まぁ、遅きに失したとはいえ決意したんだからこれ以上は言わないけど……何時告白するの?」
冬馬「明後日だ。あいつ、その日は七時まで収録入ってるから、そのあと食事でも誘って言うよ」
翔太「当然、指輪の一つでも持っていくんだよね?」
冬馬「当たり前だろ?形にでもしねぇとスルーされかねねぇからな。それで、お前の所に来た理由なんだが」
翔太「おーこーとーわーりー」
冬馬「ま、まだ何も……!」
翔太「どうせ、僕が渡したものはどんなものだった?とか聞きに来たんでしょ?好きな人に送る物なんだから人の話なんて当てにしないでよねー」
冬馬「う、バレてら」
翔太「僕は社長や北斗君みたいに冬馬君を甘やかすことはなんてしないから、あしからず」
冬馬「(とか言いつつ話は聞いてくれんだよな、こいつ」
冬馬「さて、店に来たのは良いものの……どこを探せば良いのやら」キョロキョロ
店員「(天ヶ瀬冬馬?宝石とかには興味なさそうなのに)……いらっしゃいませ天ヶ瀬様。何かをお探しでしょうか?」
冬馬「ん?あぁ。少し尋ねたいんだが、ペリドットの指輪……出来ればペアで欲しいんだが、良い物はないか?」
店員「(ペリドット?)……要らぬ世話かとは思うのですが、宝石言葉をご承知であられますか?」
冬馬「理解しているよ」
店員「(なるほど)これは失礼をいたしました。では、天ヶ瀬様の御目に適うかどうかはわかりませんが、私が自信を持ってお勧めする物をお見せいたします」
冬馬「頼む」
店員「こちらで御座います」
冬馬「……これは良いな。前に見たものよりも緑に近いが」
店員「天ヶ瀬様が以前ご覧になった物は、恐らくアリゾナ産の物だったのではないでしょうか。一般に出回るアリゾナ産の物は小さく、黒味が強いものやブラウン色が濃いものと、少々価値が低い物が多いのです」
冬馬「そうなのか」
店員「はい。それに比べてこちらのノルウェー産のペリドットは、色味や透明度で大きな評価を付けられております。通常の物に比べ、さきほど天ケ瀬様も仰られておりましたが緑味濃くなっているのが特徴です」
店員「本来、ペリドットというものはミャンマー産の方が価値の高い物が多いのですが、こちらはそれらに対してもまったく引けを取らない物であると確信しております」
店員「天ヶ瀬様はペアでのご所望ということで大きさ、形、色合い、その三つが映し鏡のように等しい物を選び出させていただきました。パートナー様に送られるのであれば、これ以上の物は当店にはございません」
冬馬「なるほど。じゃあこれを貰おうか」
店員「かしこまりました。二つお買い上げということで、もし指輪に刻印をとお考えなら無料でお掘りいたしますが、いかがしましょう?」
冬馬「刻印っていうと?」
店員「大体のお客様は、相手の方に対する短いメッセージや、互いのイニシャルをと仰います」
冬馬「…………Heart to Heart ってのはおかしいかね?」
店員「いいえ、素晴らしいと思いますよ」
冬馬「じゃあそれを刻んでくれ」
店員「かしこまりました」
冬馬「ところで、刻印はどれくらいで入れられるんだ?」
店員「おおよそ四週から五週間といった所でしょうか」
冬馬「な、なるほど(真には来月、来月告白しよう。うん」
北斗「へぇ、冬馬は結局一人で決められたんだ」
翔太『みたいだね。ちゃんと言葉とか守護石とかそういうのも確認して決めたみたいだよ?』
北斗「それは良かった。あいつは変な所で即断するから、指輪もフィーリングで決めるかと思ったよ」
翔太『思ってたなら、アドバイス位あげれば良かったじゃない』
北斗「そういう翔太はあげたのか?」
翔太『なわけないじゃん。僕は自分で決めたんだし』
北斗「あはは、俺もそうだよ。男なら、こういうのは自分で決めないとな」
翔太『うんうん。たださ、刻印に時間が掛かるのを分からなかったみたいで告白自体は延期みたいだよ?』
北斗「はぁ?本末転倒じゃないか、それ」
翔太『だよねぇ。でもまぁ十二年も経ったんだから、一月くらい、ねぇ?』
北斗「あー、いや、それはどうだろうなぁ」
翔太『?』
北斗「こっちの話さ。そろそろ切るよ」
翔太『あ、うん。遅くにごめんねー』ガチャ
北斗「………あの、俺が言ったわけじゃないんだから睨まないで欲しいんだけど」
絶対唯一貴音神【あなた様、お話しましょうか】ゴゴゴゴゴゴゴ
北斗「そのモードは止めてくれ……」
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