元スレ八幡「艦娘?」 叢雲「うるさいわね」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×8
701 :
八幡提督してますやん・・・
続きが楽しみだ
702 = 698 :
帰宅して読み返したら「物置提督」になっていて草生えたww
艦娘が100人乗ってっも大丈夫ってことなんやろなあ(期待)
703 :
普通こういう時は顔を殴るもんだと思うが、八幡の顔に殴られた痕がないなら男子生徒はボディ狙ったんやろか?
何という手慣れた犯行wwwwww
704 :
>>703
俺は反射的に腕で防いでそこに拳が当たったと思って読んでたわ、分かっていても反射的にガードするんじゃね?
705 :
百人の艦娘に乗る八幡?
706 :
100人の艦娘に乗られる方なんだよなあ…
707 :
それはつまりデジラバの同人提督……?
日毎に艦娘のメンテローテーションとか組まれてるわけですね
708 :
八幡、大型建造はしないのかな
709 :
普通の建造で十分でしょ
710 :
すみません間違えました……
瑞鶴「本当にあの物置提督さんなの?」
↓
瑞鶴「本当にあの置物提督さんなの?」
に変更お願いします
711 = 233 :
投下します
712 = 233 :
―――
――
―
八幡「砲雷撃戦を開始するぞ」
艦娘『了解ッ!』
妖精『敵艦捕捉完了』
金剛『全砲門!Fire!』ドドンドドドドン!!!
榛名『主砲!砲撃開始!!』ドドドンドドド!!!
八幡「うおっ!?」
瑞鶴「提督さんビビリすぎ」
観測妖精『敵、手前戦艦に2発の弾着を確認、続いて巡洋艦に1発を確認』
観測妖精『敵、後方戦艦左舷後方30に近弾を確認』
妖精『了解、修正します』
観測妖精『敵戦艦、攻撃来ます!!』
瑞鶴「提督、捕まってて!!」
ドゴォォォォン!!! ドゴォォォン!!!
八幡「くっ!?」グラグラグラ……
瑞鶴「うぅ……、各員、被害状況を!」
叢雲『全弾回避!』
鈴谷『この距離なら届くよ!』 ドドンドドドン!!!
熊野『一捻りで黙らせてやりますわ!』ドンドドン!!
鳳翔『第一次攻撃隊全機帰投しました!』
八幡「次の攻撃に備えてくれ」
瑞鶴「制空権優勢よ」
713 = 233 :
八幡「瑞鶴」
瑞鶴「なーに、提督さん」
八幡「……墜とされた妖精さんはどうなる」
瑞鶴「……」
八幡「……そうか」
ガチャッ
艦戦妖精1「あぁー、撃墜されちゃったなぁ」
瑞鶴「お疲れ様」
八幡「え、なにこれ? どうなってんの?」
瑞鶴「撃墜されてもなぜか妖精さんは戻ってくるのよ」
八幡「俺の悲しみを返せ」
―――
――
―
714 = 233 :
翔鶴『雲が出てきましたね』
八幡「なにかまずいのか?」
瑞鶴「提督さん、ちゃんと勉強したの……?」
八幡「うるせぇ」
翔鶴『上空に雲が張ってしまうと、敵艦載機の発見の遅れを招いてしまいますからね……』
瑞鶴「電探の精度も著しく下がるわね……」
翔鶴『現在のレーダーにはまったく映らないというのが面倒ですね』
八幡(KM物質か……)
曙『クソ提督、このまま突撃する気なの?』
八幡(全くもって戦術知識がない……どうすればいい……)
瑞鶴「第二次攻撃隊帰投するわ」
叢雲『敵艦隊の速力が下がってるわね』
八幡(艦隊同士の戦闘において戦力がほぼ互角の場合、どうすれば優位に進めることができるか……)
八幡(攻撃可能な砲門数だろうな……)
瑞鶴「どうしたの、提督さん?」
八幡「……方向そのまま、5分後に全艦面舵40、直後に総攻撃を開始する」
艦娘『了解!!』
金剛『次、行きマス!』
榛名『榛名も!』
瑞鶴「妙に敵が静かだね」
715 = 233 :
八幡「……」
瑞鶴「なにか……近づいてきている……?」
電探妖精『敵機観測!!!』
金剛『Where!?』
叢雲『どこよ!』
八幡「……っ! 真上だ!」
妖精『敵機直上、急降下ァーーーー!!!』
ブゥゥゥゥゥゥ!!!
榛名『対空射撃急いでッ!』
不知火『数が多いっ』
ドドドドドッドドドドッ!!!
艦戦妖精3『奴らを通らせるな!!』
八幡「地上攻撃をやっていた奴らか!?」
瑞鶴「まだ爆弾を残していたなんてッ」
叢雲「回避急いで!」
艦戦妖精4『間に合いません!!』
ヒュゥゥゥゥ…… ヒュゥゥゥゥ……
ガシャァァァン!! ドゴォォォン!! バシャァァン!!
瑞鶴『くっ!!』ガタガタガタ
716 = 233 :
観測妖精『敵艦、攻撃来ます!!!』
バゴン!! バシャァァン!!
八幡「くそっ!!!」グラグラグラ
叢雲『被害状況を報告して!』
観測妖精『まだ来ますッ!!!』
ガシャンッ!! ドゴォォォォン……
八幡(まずいッ!!! 敵と接近しすぎた……!)
ドドドドドッ!!!
八幡(このままだと……)
ドシャァァ!!
妖精「船体右舷に被弾ッ!!!」
妖精2「甲板にも被弾ッ!!!」
瑞鶴「誘爆をなんとしても防いで!」
観測妖精『敵、空母から攻撃隊の発艦を確認ッ!』
艦戦妖精3『補給しないと弾が持たないぞッ!!』
艦戦妖精4『至急応援を!』
八幡「……空母の状況はどうなっている」
717 = 233 :
瑞鶴「て、提督さん、頭から血が!」
八幡「そんなことはどうでもいい、報告を」
瑞鶴「後部と前部のエレベーターが破損、右舷からは浸水を確認……、速力が低下しているわ……」
翔鶴『爆弾が甲板に直撃……、艦載機発艦は不可能です……』
鳳翔『至近弾を多数受けましたがほとんど無傷です』
八幡「各員、至急修理を急いでくれ……、鳳翔さんは直掩の零戦隊を至急出してください」
鳳翔『了解しました』
八幡(敵の攻撃隊とこっちの直掩機の数が違いすぎる……結果は目に見えている……)ギリッ
瑞鶴「火災消火を急いで!」
八幡「他の被害状況は……」
叢雲『……望月、不知火、熊野、瑞鶴が中破、初雪、翔鶴が大破しているわ』
八幡「そっちは?」
叢雲『至近弾だけよ』
八幡「くそ……」
望月『ちょっとやばいかもね……』
不知火『すみません……』
熊野『服が汚れてしまいましたわ』
初雪『帰りたい……』
翔鶴『すみません、提督……』
瑞鶴「提督さん、どうするの?」
八幡「……これからの作戦行動は叢雲、島風、曙、夕張、鈴谷、鳳翔さん、金剛、榛名のみとする」
不知火『っ……』
718 = 233 :
本日はここまでです
719 :
おつ
721 :
乙です!
この展開とても燃える!
722 :
確かに撃墜された妖精さんがどうなるとか考えたことがなかったな
723 :
千葉を守る男になったんだね、八幡。
724 :
それでは投下していきます
725 = 233 :
鳳翔『ダメです! 直掩機突破されました!』
叢雲『対空戦闘急げ!』
金剛『これはマズイネ!』
榛名『ここは近づけません』
鈴谷『みんな後ろに下がってて!』
曙『まずいわよ!!』
ドドドドドッ!!!
八幡(このままだと確実にやられる……)
八幡(くそッ!)
熊野『右舷から敵機8、接近中ですわ!』
鈴谷『熊野は鈴谷の後ろに下がって!!』
熊野『間に合いませんわよ』
鈴谷『うぉりゃぁぁぁ!!』
瑞鶴「魚雷投下距離まで僅かよ!」
観測妖精『敵戦艦の攻撃を来ます!』
ガシャァァァン!!! ガシャァァン!!!
金剛『くっ!』
八幡「大丈夫か!?」
金剛『第一砲塔の一部が破損、第二煙突が破壊されマシタ……』
榛名『上空に敵機が!!!』
島風『このままだと!!』
八幡「くそっ!!」
726 = 233 :
観測妖精『別の艦載機を発見……いや、あれは!』
八幡「どうした?」
瑞鶴「敵機が次々と撃墜されてるわ!」
望月『友軍?』
叢雲『なにあれ?』
八幡「た、助かった……いったい誰が……」
沙希『私だけど』
八幡「さきさき!」
沙希『さきさき言うな』
青葉『どうも!』
衣笠『間に合ったわね』
雷『助けに来たわよ!』
電『ご無事ですか?』
暁『暁たちが来たからには安心よ!』
響『加勢する』
蒼龍『こちらは航空母艦蒼龍、ご無事ですか!』
飛龍『こちらは航空母艦飛龍です!』
翔鶴『に、二航戦の先輩方……』
八幡「知り合いなのか?」
瑞鶴「翔鶴姉と私の先輩たちよ」
八幡「先輩とかいるのかよ」
瑞鶴「なんとなくそう思うだけよ、それに史実でもそうなっているしね」
八幡「そうなのか」
友軍妖精『おりゃぁぁ!!』
727 = 233 :
―――
――
叢雲「周囲に敵機は見当たらないわ」
八幡「……川崎、正直助かった」
沙希『これは今日のお返しだから』
八幡「お返し?」
沙希『……いやだから……あんたが今日……』
八幡「もう少し大きい声で言ってくれ」
沙希『もういい』
八幡「え」
沙希『もういいって言ってんの』
八幡「そ、そうっすか……」
八幡「つか、空母はまだいないって言ってなかったか?」
沙希『戻ったら着任してた』
八幡「そうか」
観測妖精『敵戦艦、攻撃の用意を確認』
金剛『まずいネ……』
榛名『その前に榛名がッ!』
沙希『撃て』
ガシャァァァン!!!
観測妖精『敵戦艦1隻の撃沈を確認!』
比叡『金剛お姉さまには触れさせません!』
霧島『金剛姉さん、榛名大丈夫ですか?』
金剛『比叡に霧島!』
榛名『お、お二人がなんで?』
比叡『本日、第二試験鎮守府に着任したんです!』
霧島『これからお願いしますね』
沙希『挨拶はそれぐらいにしなよ』
霧島『そうですね』
728 = 233 :
観測妖精『敵艦隊の残りは空母1、戦艦1、重巡洋艦1、軽巡洋艦1です』
瑞鶴「傾斜回復完了したわ、私たちはこれからどうすればいい?」
八幡「そうだな……」
八幡(このまま艦隊後方に行ってもらうか、それとも撤退させるか……、いやそれだと……)
瑞鶴「提督さん?」
八幡(……護衛に行動可能な船を置いていく余裕もねぇな、だからといってこのまま艦隊を撤退させればまた被害が……)ジッ
瑞鶴「な、なに?」
八幡「……そうか」
瑞鶴「?」
八幡「負傷した艦娘に告げる、直ちに艦船を艤装装備に変化させてくれ」
熊野『どういうことですの?』
八幡「被害食らってる船を護衛しながら戦う余裕なんてないからな」
瑞鶴「でも、そのまま艤装装備で海にいる方が危ないと思うけど……」
八幡「あぁ、それで近くの行動可能な艦娘の船に乗り込んでもらう」
翔鶴『なるほど』
金剛『ナイスアイデアデース!』
沙希『こっちが足止めしているんだから、なるべく早くしてくんない?』
八幡『あぁ、すまんな、行動に移ってくれ』
艦娘『了解!』
―――
――
―
729 = 233 :
叢雲「で、なんで私なのよ」
八幡「一番慣れてるからな」
瑞鶴「よろしくね」
八幡「これより第二次作戦を開始する」
八幡「陣形は単縦陣、旗艦は叢雲で行く」
八幡「最大戦速で敵艦隊に左舷より突撃を敢行する」
艦娘『了解!』
沙希『援護するから』
八幡「よろしく頼む」
叢雲「あんた、本当にいつものあんたなの?」
八幡「なんだよ」
叢雲「熱でもある?」
八幡「うるせぇ」
沙希『第二次攻撃隊、発艦開始』
蒼龍『第二次攻撃隊、発艦開始!』
飛龍『こっちも続いて!』
―――
――
―
730 = 233 :
観測妖精『敵艦隊、残りは戦艦1 空母1 重巡洋艦1になっています』
沙希『そろそろ止めを刺したほうがいいと思うけど』
叢雲「そうね、既に全艦とも攻撃可能よ」
八幡「よし……、全艦、目標は敵艦隊――」
観測妖精『敵戦艦と敵空母に異常発生!』
瑞鶴「え?」
観測妖精『2隻の船体が急速に変化』
沙希『は?』
観測妖精『砲塔の数が増えています!』
霧島『そんな!?』
榛名『どういうこと!?』
八幡「……ッ! 構うな! 全艦攻撃開始!!」
榛名『主砲!砲撃開始!』
霧島『主砲、敵を追尾して!……撃て!』
比叡『主砲、斉射、始め!』
鈴谷『とりゃぁぁ!』
青葉『青葉も行きます!』
ドドドッドドドドンドドドドドン!!!
観測妖精『多数、敵艦に着弾を確認、重巡洋艦の撃沈を確認!』
731 = 233 :
霧島『よし、この調子で―――』
ガシャァァァン!!!
比叡『霧島!?』
川崎『な!』
ドゴォォォ!!! ガシャァァァン!!!
青葉『うわ!?』
蒼龍『この距離で!?』
響『霧島、青葉、蒼龍に被弾』
八幡「攻撃を続けろ!」
榛名『よくも!』 ドドドドン!!
鈴谷『装甲が硬い!』ドンドンドド!!
瑞鶴「薄く黄色に発光している? 船体が大きくなってるように見えるね……」
観測妖精『敵空母から艦載機の発艦を確認!』
叢雲「この距離で!?」
八幡「直掩隊急げ!」
艦戦妖精4『了解!』
飛龍『撃墜早く!』
八幡(戦艦の装甲が硬すぎる……)
八幡「目標を空母に移せ!」
艦娘『了解!』
ドンドドドドッ!!
732 = 233 :
妖精『敵の急降下爆撃来ます!』
飛龍『回避急いで!』
鈴谷『こっちにも来てるって!』
ヒュゥゥゥゥ…… ヒュゥゥゥゥゥ…… ヒュゥゥゥ……
妖精『爆弾多数投下確認ッ』
暁『まずいわよ!』
ガシャァァァン!!! ガシャァァン!!
飛龍『甲板にッ!!』
電『消火を急ぐのです!!』
響『くっ!?』
曙『艦首をやられたわ……』
叢雲『次ッ 来るわよ!』
八幡「対空戦闘緩めるな!!」
鈴谷『艦隊左舷より雷撃機接近!』
ガシャァァァン!!!
夕張『きゃあぁぁ!?』
不知火『夕張、至近弾です!』
瑞鶴「戦艦からの攻撃!?」
沙希『数はこっちが勝ってるのになんでッ』
八幡「敵は相当戦いに慣れてるだろうな」
叢雲「世界中の軍隊と交えてきたものね」
初雪『波状攻撃……』
733 = 233 :
八幡「榛名、敵空母を目標にしてくれ!」
榛名『了解しました! 目標合わせて!』
沙希『比叡もお願い』
比叡『了解しました!』
鳳翔『直掩機のみなさん頑張ってください!!』
艦戦妖精6『落ちろ!』
榛名『斉射始めッ!』
比叡『砲撃開始!』
観測妖精『敵空母の大破を確認!』
八幡「敵艦載機を叩いてくれ!」
沙希『どうする? 敵はあと1隻だけど』
比叡『いきましょう!』
八幡「いや、一時後退だ」
金剛『Why?』
翔鶴『いいのですか?』
八幡「ここまで一斉砲火しても沈めないとすると、後退して作戦を練り直す必要がある」
八幡「このまま行けば、こちらの被害が心配だしな」
沙希『あいつは諦めて撤退ってのは?』
八幡「……いや」
青葉『また、どこかを攻撃するために戻ってきそうですね』
八幡「あぁ」
八幡「総員、一時後退」
―――
――
―
734 = 233 :
叢雲『後退完了』
沙希『どうするの?』
鳳翔『情報をまとめたほうがいいですね』
瑞鶴「うん」
叢雲『こっちの行動可能な艦は、私と島風、鳳翔、鈴谷、榛名よ』
沙希『こっちは暁、雷、電、衣笠、比叡だよ』
八幡『死傷者が出ていないのが奇跡的だな』
夕張『艤装装備になって他の子のところに退避するってのがよかったね』
八幡「あぁ……、空母戦力が削られすぎたがな……」
瑞鶴「ごめん」
八幡「いや、むしろ相手は優先的に狙ってきているのか?」
熊野『どういうことですの?』
八幡「そもそも深海棲艦は艦隊を組んで行動している時点で何かしらの戦術的思考は備わってるわけだ」
沙希『だから、空母を優先的に狙ってきたのもおかしくないってこと?』
八幡「ああ」
翔鶴『もしかして、敵の方にも私たちと同じようなものが居るのでしょうか……』
八幡「それは分からんな」
叢雲「今は敵戦艦をどうするかでしょ」
榛名『そうですね』
霧島『空母の方はあそこまで破壊すれば、しばらくは攻撃できないでしょう』
金剛『急に船体が変化したのはビックリデース……』
翔鶴『変化した点をまとめたほうがいいですね』
霧島『船体の大きさ、砲塔数と艦載機の増加、それに黄色い線のようなものが発光してましたね』
八幡「どういう仕組みなんだ……」
比叡『それに装甲がかなり強化されましたね』
八幡「戦艦3隻を含む多数で攻撃をしても沈められなかったからな……」
叢雲「どんな仕組みしてるのよ」
榛名『まだまだ、練度も装備強化も足りませんね……』
沙希『さらに戦力がそれから削れてるけど』
八幡「現時点では砲撃は有効じゃないとすると」
鳳翔『しかし、航空戦力は既にほとんど……』
叢雲「残りの艦載機は?」
735 = 233 :
鳳翔『零戦21型が4機、零戦52型が4機、九九式艦爆が5機だけです……』
沙希『その数だと……』
不知火『魚雷攻撃はどうですか?』
夕張『魚雷攻撃するには距離を詰めないと……』
電『もうすぐで、太陽が沈み始めるのです』
沙希『水雷戦隊による夜戦ってのは』
八幡「確かに得策だが、夜戦の経験が全くない俺らには危険すぎるだろ……」
八幡(側面の装甲が硬い、魚雷攻撃といっても夜戦をすれば練度の低さからさらに被害が及ぶ可能性もある……)
八幡(やはり甲板や上部に設置されている重要箇所を破壊したいが……、艦載機の数が足りない……)
八幡(甲板や上部の重要箇所を破壊することができて、急降下爆撃、もしくは戦艦並の火力ができる攻撃……)
瑞鶴「寒くなってきたね」
叢雲「あんた、制服のままだけど寒くないの?」
八幡「あぁ、前にエアボーン訓練の時の超防水性保温スーツ着てるからな」
瑞鶴「そ、そうなんだ」
八幡「結構薄いから普段着の下に着れるし、めっちゃ温かいぞ」
八幡(……ん? エアボーン?)
八幡「……っ!」
叢雲「どうしたのよ」
八幡「ちょっといいか」
736 = 233 :
叢雲「なによ」
八幡「艦娘の船って普通の船に比べたら強度はどのくらい違うんだ?」
叢雲「全く違うわね」
瑞鶴「天地の差だね」
叢雲「というより、人類の兵器は私たちに干渉することができないわよ、だから強度とは別問題よ」
八幡「そうじゃなくて、重力による負荷とかにはどのくらい耐えることが出来るんだ?」
叢雲「試したことがないわね……」
瑞鶴「でも、上空から落としても耐えられるんじゃないの?」
不知火『流石に落下の衝撃には耐えれるか分からないのでは?』
沙希『現実離れ過ぎるでしょ……』
八幡「……そうか、あと」
叢雲「なに?」
八幡「妖精さんなしに艦娘は船をどれだけ操作できる?」
叢雲「砲撃も魚雷の発射もできるわよ、でも全てを操作しようとすると体に負担がかかって精度が悪くなったりするわ」
八幡「妖精さんを出さないで艤装を船に変えることはできるのか?」
瑞鶴「できるよ」
沙希『妖精さんってどうなってるのよ』
飛龍『アハハ……』
八幡「……よし、榛名、鳳翔さん、話があるから叢雲のところまで艤装装備で来てくれ」
榛名『りょ、了解です』
鳳翔『分かりました』
八幡「作戦名は――」
――――
――
―
737 = 233 :
叢雲「何という作戦……」
瑞鶴「頭が痛いね……」
金剛『流石にそれは思いつかなかったデース……』
八幡「これは敵に見つからない為にも単機での出撃になるぞ」
榛名「榛名は大丈夫です、しかし榛名には……」
八幡「それは俺がついていくから大丈夫だ」
瑞鶴「本当に?」
八幡「お前に何連続でやらされたと思っているんだ」
榛名「提督といけるのなら……、榛名は幸せです」
叢雲「くれぐれも本当に逝くことになるんじゃないわよ」
八幡「それは運次第だな」
沙希『アンタがそれをやる必要ないと思うけど……』
八幡「俺と瑞鶴にしか経験はないだろ」
瑞鶴「それなら瑞鶴が」
八幡「いや、俺が行く」
八幡「作戦を考えたのは俺だからな、それだけ思い通りに行動ができる」
瑞鶴「でも」
八幡「これは上官命令だ」
八幡「榛名、お前には嫌な役目を押し付けて悪いな……」
榛名「いえ、光栄です」ニコッ
鳳翔『艦載機の準備が整いました』
八幡「ん、行くか……」
―――
――
―
738 = 233 :
艦爆妖精4「只今、高度4500m、時速300kmで飛行しております」
八幡「こ、このまま、雲に隠れながら行ってくれ……」
艦爆妖精4「せ、狭くないですか? 銃座を取り外してスペースは作ったのですが」
榛名「す、すいません///」
八幡「あ、あぁ……」
八幡(や、やばい、いろいろとやばい!)
榛名「て、提督……、重くないですか?」
八幡「大丈夫だ……」
榛名「すみません、榛名が降下訓練をやっていないばかりに……」
八幡「これは仕方がないことだろ」
叢雲『で、榛名と密着して乗る飛行機はどういう気持ち?』
八幡「おい」
八幡(考えるな……)
榛名「///」
夕張『九九式艦爆しかなくて良かったですね』
八幡「なにが良かったんですかね」
八幡(いろいろと当たっているのですが清楚ビッチさん!)
夕張『いろいろ堪能できるじゃないですか』
望月『ラッキーだね』
榛名「///」
曙『変態提督!』
艦爆妖精4「敵艦発見!」
榛名「仄かに黄色く光ってますね」
艦爆妖精4「速度落とします」
八幡「了解」
―――
――
―
739 = 233 :
艦爆妖精4「降下位置への移動完了しております、いつでも降下してください」
榛名「気付かれてなくてよかったですね」
八幡「あ、あぁ」
八幡(心臓ばっくばくだぞ……)
榛名「しっかりとベルトを止めますね」ギュッ
艦爆妖精4「時速121Km……そろそろ限界です」
榛名「行きましょう、提督」
八幡(あぁ、大天使戸塚のご加護を)
八幡(小町、お兄ちゃんは頑張るぞ)
榛名「行きましょう、提督」ギュッ
八幡「……よし(胸! 胸が当たってる!)」
艦爆妖精4「ご武運を!」
沙希『頼んだよ』
青葉『頑張ってください!』
鈴谷『絶対に帰ってきてよね!』
叢雲『し、信じてるわよ』
八幡「降下開始」バッ
榛名「提督ッ」ギュッ
ビュゥゥゥゥゥ!!!
八幡(怖ッ!)
八幡(姿勢を戻させねぇと!)グイッ
ビュゥゥゥゥ!!!
740 = 233 :
八幡(雲を抜けたな……、このまま行けばちょうど敵戦艦の真上に行けるぐらいか?)
八幡(妖精さんすげぇな)
榛名「あ――ぉ!」
八幡「なんだって!?」
榛名「ぁ―!」グイッ
八幡(顔が近い!)
榛名「あれを見てください!」
八幡「ん? おぉ、夕日が……」
榛名「綺麗ですね……」
榛名「提督」
八幡「な、なんだ」
榛名「榛名は……いえ、第一鎮守府のみなさんは比企谷八幡さんが提督で本当によかったです……」
八幡「……そうかよ」プイッ
榛名「これからもよろしくお願いいたしますね」ニコッ
八幡「ん……」
榛名「それでは、暁の水平線に勝利を刻みましょう!」
八幡「お、おう?(あれ? 暁って夜明けだろ?)」
741 = 233 :
―――
-駆逐艦叢雲船内-
叢雲「戦艦落とし……、艦載機から降下して自分の目の前に船を出し、それを対空砲火からの盾にしながら敵艦に砲撃しつつ衝突させる……」
瑞鶴「一定の距離がないと船を操作できないしね、提督さんも無茶な作戦を考えるね」
夕張『作戦名がなにかのパクリっぽく思えるけど……』
沙希『自軍の艦娘の船を生贄にして敵艦に大打撃を与える方法ってのがもう何というか……』
鈴谷『提督らしいねー』
叢雲「予想の斜め下の作戦を考えるわね」
翔鶴『帰ったら妖精さんたちは大忙しですね』
瑞鶴「なかなか出来る作戦ではないでしょ」
鳳翔『そうですね、今のように低い位置にうっすらと雲があって、敵艦隊の対空能力を削ってなければできませんね』
島風『私は逆に関心しちゃったよー』
青葉『無事だといいんですが……』
曙『本当にクソ提督ね……』
夕張『あれ? 曙ちゃん、ちょっと泣きそうだよ?』
曙『な、なわけないでしょ!』
742 = 233 :
――――
-深海棲艦上空-
榛名「船を出します!」
八幡「了解(うまくいってくれよ……)」
ヒュッ! ビュォォォォォ!!!
榛名「出せました!!」
八幡「敵が気づいたぞ!!」
榛名「くっ!! 狙いが……」
八幡「俺たちがパラシュートを開くまでの時間が限度だ! そのまま撃ちまくれ!」
榛名「撃ちます!!!」
ドドドドドッ!!! ドドドッ!!!
榛名「外した! でもッ!」
八幡「次が限界だぞ!」
榛名「これで!」
ドドドンドドド!!! ガシャァァァン!!!
八幡「パラシュート開くぞ!」グイッ
榛名「ハァハァ……」
八幡「大丈夫か」
榛名「はい! 船が敵艦にぶつかります」
八幡「あぁ」クイッ
八幡(できるだけ遠くに離脱しねぇと)クイクイッ
ズドォォォォン!!!!
榛名「敵戦艦の撃沈を目視で確認しました」
八幡「成功したな……」
榛名「はい!」
743 = 233 :
ビュォォォォ!!
八幡「くっ!?」
榛名「あぁ……」
八幡(この距離で衝撃波がッ!)
八幡「まずい!」
八幡(姿勢が!? 海面衝突はまずいぞ!)
八幡「榛名ッ!」ギュッ
バシャァァァァン!!!
八幡(……海か? あぁ、体が動かねぇ……)
榛名「……」スゥ……スゥ……
八幡(息はしてるな……、救命胴衣も作動した……)
八幡(あれ? 大破してた深海棲艦の空母が近づいてねぇか……?)
八幡(意識が……)
―――
――
―
744 = 233 :
―
――
―――
八幡「……んっ」パチッ
八幡(知らない天井だ……、病院か?)
八幡(……あれ? 俺って……、あぁ、確か……)
榛名「zzz」スゥスゥ
八幡「うぉ!?」ビクッ
榛名「ん……!? て、提督!」ジワッ
八幡「お、おう」
榛名「目が覚めたのですね! どこか痛いところなどはありませんか?」ズイッ
八幡「ちょ、ま――」ムギュッ
島風「て、提督……か、顔を押さえないで……」
八幡「なんで一緒に寝てんだよ……」
八幡(なにこれ? ご褒美? ご褒美なのこれ?)
島風「提督、大丈夫?」
八幡「あ、あぁ……いてぇ!?」
榛名「落下の際に右手を骨折してしまったみたいで……」
八幡「むしろそれだけで済んだのか……」
島風「二日間が覚めなかったんだからね!」
八幡「心配かけたな……、ん?」
八幡(布団の中にまだ誰かいるぞ……)ゴクリ
八幡(誰だ? 金剛にしてはちょっと小さいな……)バサッ
曙「zzz……」
八幡「は?」
曙「ん……? 朝なの?」
曙「えっ」
八幡「お、おっす……」
曙「……っ!!!!!!!????」
曙「……っ///」カァァ
曙「この、クソ提督!!」ゴスッ
八幡「いってぇぇぇぇぇぇ!!!」
745 = 233 :
本日はこれで終わりです
746 :
乙~
まさかのボディプレス、ぶつけた方も大破待ったなし
747 :
乙!
めっちゃ展開が熱くて面白かったよ
戦艦落としとか発想がやばい
748 :
おつ
大質量を海に叩き落としたんだし、千葉に津波が来そうで怖い
749 = 233 :
誤字修正すみません
>>744の
島風「二日間が覚めなかったんだからね!」
↓
島風「二日間も覚めなかったんだからね!」に修正です><
750 :
おつー
榛名はやっぱ可愛いのぅ
みんなの評価 : ★★★×8
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