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元スレP「>>2に>>5なドッキリを仕掛ける」
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P「そうだ!今度はあずささんに和風ホラーなドッキリをするぞ!」
小鳥「和風ホラー...ですか?」
P「そうです!真夏にピッタリ和風ホラー!」
千早「あずささん、ホラーダメなんですか?」
律子「さぁ...」
小鳥「和風ホラー...ですか?」
P「そうです!真夏にピッタリ和風ホラー!」
千早「あずささん、ホラーダメなんですか?」
律子「さぁ...」
--------
あずさ「え?ホラー番組のロケですか?」
P「はい。山奥の村へ行きます」
あずさ「はぁ...」
P「心配しなくても大丈夫ですよ。人もちゃんと住んでますし、撮影スタッフもみんな馴染みの人ですから」
あずさ「...分かりました。ロケ、行きます」
P「ありがとうございます。では、そのように準備進めますね」
P「...」
P(残念ながら、スタッフも他の出演者もみーんな仕掛け人なんだよなぁこれが)
ロケ当日
あずさ「こんにちは、三浦あずさと申します」
あずさ「今日は××村に来ています」
あずさ「ここでは最近様々な怪奇現象が起きるようなので...」
あずさ「これから検証して行こうと思います」
AD「ハイ、オーケーです!」
あずさ「こんにちは、三浦あずさと申します」
あずさ「今日は××村に来ています」
あずさ「ここでは最近様々な怪奇現象が起きるようなので...」
あずさ「これから検証して行こうと思います」
AD「ハイ、オーケーです!」
P「お疲れ様です、あずささん」
あずさ「それにしても、スタッフさん今日は少ないんですね」
あずさ「ディレクターさん、ADさん、カメラマンさん、音響さん、スタイリストさん...」
あずさ「私たちを入れても6人しかいないんですね」
あずさ「少人数でのロケ、久し振りです」
P「そうですね。みんな売れて来て、少人数でのロケはほとんどなくなりましたからね」
P「共演者の方も台風のせいで、ここまで来れなくなってしまいましたし...」
あずさ「あらあら...」
あずさ「それにしても、スタッフさん今日は少ないんですね」
あずさ「ディレクターさん、ADさん、カメラマンさん、音響さん、スタイリストさん...」
あずさ「私たちを入れても6人しかいないんですね」
あずさ「少人数でのロケ、久し振りです」
P「そうですね。みんな売れて来て、少人数でのロケはほとんどなくなりましたからね」
P「共演者の方も台風のせいで、ここまで来れなくなってしまいましたし...」
あずさ「あらあら...」
>>163あずさ以外は仕掛け人です
--------
あずさ「では、山奥の神社について教えて下さい」
老婆「はい。」
老婆「あの神社は、人喰い神社と呼ばれていて、昔は神隠しがよく起きていたんじや。」
老婆「今は先代の神主が悪霊を封じてくれたから、何も起きて無かったんじゃが...」
あずさ「最近になって、怪奇現象が起き始めた、と」
老婆「...」コクリ
老婆「前のように、人が神隠しにあうわけじゃないんじゃ。しかし...」
老婆「あれは間違いない。やつじゃ」
老婆「雰囲気が似ておるんじゃ。神社から漏れでる、雰囲気が」
老婆「封印が解けかけておる...」
老婆「何か悪いことが起きるぞ...」
あずさ「...」ゴクリ
--------
あずさ「では、山奥の神社について教えて下さい」
老婆「はい。」
老婆「あの神社は、人喰い神社と呼ばれていて、昔は神隠しがよく起きていたんじや。」
老婆「今は先代の神主が悪霊を封じてくれたから、何も起きて無かったんじゃが...」
あずさ「最近になって、怪奇現象が起き始めた、と」
老婆「...」コクリ
老婆「前のように、人が神隠しにあうわけじゃないんじゃ。しかし...」
老婆「あれは間違いない。やつじゃ」
老婆「雰囲気が似ておるんじゃ。神社から漏れでる、雰囲気が」
老婆「封印が解けかけておる...」
老婆「何か悪いことが起きるぞ...」
あずさ「...」ゴクリ
あずさ「プロデューサーさん...」
あずさ「本当に神社に行くんですか...?」
P「えぇ。行かないと、今日来た意味がありませんから」
あずさ「でも...」
老婆『行ってはならん...』
老婆『あの神社へ行ってはならん...』
あずさ「老婆さんも、行っては行けないって...」
P「でも、今まで行った人はみんな帰って来てるんだろ?」
P「大丈夫だって」
AD「あずささーん、そろそろ移動お願いしまーす」
P「はーい、今行かせまーす」
P「さ、あずささん、行きましょう」
あずさ「は、はぁ...」
あずさ「本当に神社に行くんですか...?」
P「えぇ。行かないと、今日来た意味がありませんから」
あずさ「でも...」
老婆『行ってはならん...』
老婆『あの神社へ行ってはならん...』
あずさ「老婆さんも、行っては行けないって...」
P「でも、今まで行った人はみんな帰って来てるんだろ?」
P「大丈夫だって」
AD「あずささーん、そろそろ移動お願いしまーす」
P「はーい、今行かせまーす」
P「さ、あずささん、行きましょう」
あずさ「は、はぁ...」
あずささんの方に和風ホラーのカード切っちゃったのは手痛いな…
貴音編があるとしたら何すりゃいいのか…
貴音編があるとしたら何すりゃいいのか…
山道
あずさ「はぁ...はぁ...」
P「あずささん、お疲れ様です」
あずさ「はぁ...やっと神社が見えて来ましたね...」
D「なんだ、只の寂れた神社じゃないか」
AD「うーん、思ったよりも雰囲気がないなぁ」
カメラマン「どうします?取り敢えず撮影します?」
D「しないと、ここまで来た意味がないしなぁ」
D「あずささーん、撮影出来るー?」
あずさ「...もう少しだけ待ってもらってもいいですか?」
D「はーい」
AD「...折角ここまで来たんですし、お参りでもしますか」
D「そうだなぁ」
あずさ「はぁ...はぁ...」
P「あずささん、お疲れ様です」
あずさ「はぁ...やっと神社が見えて来ましたね...」
D「なんだ、只の寂れた神社じゃないか」
AD「うーん、思ったよりも雰囲気がないなぁ」
カメラマン「どうします?取り敢えず撮影します?」
D「しないと、ここまで来た意味がないしなぁ」
D「あずささーん、撮影出来るー?」
あずさ「...もう少しだけ待ってもらってもいいですか?」
D「はーい」
AD「...折角ここまで来たんですし、お参りでもしますか」
D「そうだなぁ」
撮影は、無事終わりました。
怖い位、何事もなく、平和に。
みんなでお参りだけしてから、村へ戻りました。
自分達のしてしまった誤りにも気付かずに...
怖い位、何事もなく、平和に。
みんなでお参りだけしてから、村へ戻りました。
自分達のしてしまった誤りにも気付かずに...
老婆「おぉ、戻ったか...」
老婆「大丈夫じゃったか?物を動かしたり、中に入ったりしてないじゃろうな...」
D「えぇ、神社の周りを撮影して、あずささんを正面から撮影して、帰って来ましたよ」
老婆「本当じゃな?」
D「ええ、本当です」
老婆「ならば早く帰ることじゃ。ここに居ても良いことはない」
D「今日は遅いので、明日帰ります」
老母「...そうか」
老婆「大丈夫じゃったか?物を動かしたり、中に入ったりしてないじゃろうな...」
D「えぇ、神社の周りを撮影して、あずささんを正面から撮影して、帰って来ましたよ」
老婆「本当じゃな?」
D「ええ、本当です」
老婆「ならば早く帰ることじゃ。ここに居ても良いことはない」
D「今日は遅いので、明日帰ります」
老母「...そうか」
じゃああいだをとって「鬼胎」にしようか。したら全部の要素をまぜれるキヒヒ
--------
D「さてと、撮影も無事終わったし、飲みますか!」
あずさ「いいですね~。私も久し振りに飲みたいです」
AD「あ、俺買い出し行きますわ」
スタイリスト「私も行きます」
P「あぁ、ありがとうございます」
カメラマン「俺チューハイで」
D「カメラマン酒に弱いからなぁ」
P「Dさんめちゃくちゃ強いですよね」
この頃の私は、昼頃に感じていた不安感なんて綺麗サッパリ忘れていました。
何事もなく明日を迎え、そのまま事務所へ帰るものだと信じていました。
なのに...
P「...ADさん達、帰ってこないですね」
D「そうだなぁ...」
カメラマン「そろそろ2時間経ちますよ」
D「コンビニまでどの位だっけ」
カメラマン「確か...山の麓まで降りないと行けないんで、片道20分位ですかね」
D「そんなもんだよなぁ」
あずさ「あの~、私ちょっと電話して見ます」
D「あぁ、頼むよ」
ピピピピッ!ピピピピッ!
『お掛けになった番号は...』
しかし、掛けた電話は当然のように繋がりませんでした
P「...ADさん達、帰ってこないですね」
D「そうだなぁ...」
カメラマン「そろそろ2時間経ちますよ」
D「コンビニまでどの位だっけ」
カメラマン「確か...山の麓まで降りないと行けないんで、片道20分位ですかね」
D「そんなもんだよなぁ」
あずさ「あの~、私ちょっと電話して見ます」
D「あぁ、頼むよ」
ピピピピッ!ピピピピッ!
『お掛けになった番号は...』
しかし、掛けた電話は当然のように繋がりませんでした
結局、その日ADさんもスタイリストさんも、戻っては来ませんでした。
D「あー、あいつら何処行きやがった」
P「村出ようにも、車に乗ったままいなくなっちゃいましたから...」
P「帰ることも出来ませんね...」
カメラマン「今夜にはここにも台風来るってのにな」
この頃にはみんな大なり小なり、昨日の老婆さんの言葉を思い出していたように思います。
「人喰い神社」...
私も、そんな訳はない、と心の何処かで否定していました。
だからだと思います。まだある程度楽観視出来ていたんです。
どうせスグに、どうせ昼頃には、どうせ夕方には。
帰って来ると。
D「あー、あいつら何処行きやがった」
P「村出ようにも、車に乗ったままいなくなっちゃいましたから...」
P「帰ることも出来ませんね...」
カメラマン「今夜にはここにも台風来るってのにな」
この頃にはみんな大なり小なり、昨日の老婆さんの言葉を思い出していたように思います。
「人喰い神社」...
私も、そんな訳はない、と心の何処かで否定していました。
だからだと思います。まだある程度楽観視出来ていたんです。
どうせスグに、どうせ昼頃には、どうせ夕方には。
帰って来ると。
ごめんなさい、昼飯食ってました。
しかし神隠しへの不安は、老婆さんの住む御屋敷へ、もう一度話を伺いに行った時、完全になくなることになります。
老婆「実は、人喰い神社の神隠しに村の外の者が遭うことはないんじゃ」
老婆「あの神社の神隠しの実態は、神が村を護ろうとしているに過ぎん」
老婆「村の外へ出ようとする者を、他から隠すことで護っているんじゃ」
老婆「...その力が強過ぎるだけなんじゃ」
老婆「村の外から来た者には興味を示さないはずじゃて」
あずさ「なら...、なぜADさんもスタイリストさんも帰って来ないんです?」
老婆「分からぬ...」
カメラマン「...もしかしたら、二人は事故に遭ったのかも知れない」
カメラマン「俺、警察に電話してきます」
そう言って、カメラマンさんは離れへ歩いて行きました。
そしてそれが、その日カメラマンさんを見た最後の瞬間でした。
しかし神隠しへの不安は、老婆さんの住む御屋敷へ、もう一度話を伺いに行った時、完全になくなることになります。
老婆「実は、人喰い神社の神隠しに村の外の者が遭うことはないんじゃ」
老婆「あの神社の神隠しの実態は、神が村を護ろうとしているに過ぎん」
老婆「村の外へ出ようとする者を、他から隠すことで護っているんじゃ」
老婆「...その力が強過ぎるだけなんじゃ」
老婆「村の外から来た者には興味を示さないはずじゃて」
あずさ「なら...、なぜADさんもスタイリストさんも帰って来ないんです?」
老婆「分からぬ...」
カメラマン「...もしかしたら、二人は事故に遭ったのかも知れない」
カメラマン「俺、警察に電話してきます」
そう言って、カメラマンさんは離れへ歩いて行きました。
そしてそれが、その日カメラマンさんを見た最後の瞬間でした。
P「おいおい、マジかよ...」
プロデューサーさんからこの言葉が漏れたのは、カメラマンさんが居なくなった日の夕方のことでした。
ADさんもスタイリストさんも、未だに帰ってきません。
その上、御屋敷をプロデューサーさんとDさんと私で探し回ってもカメラマンさんまで見つからなくなってしまいました。
私たちの頭の中には、また神隠しのことが頭をよぎっていました。
あずさ「プロデューサーさん...」
あずさ「私、怖いです。目を離したら、プロデューサーさんまで居なくなってしまいそうで...」
P「あずささん、俺から離れないで下さい」
P「ただでさえ貴女には迷子癖があるんですから」
D「こりゃマズイなぁ。神隠しの話がガチだったとは...」
Dさんも大分焦っている様子で頭を掻き毟りました。Dさんにとって、ADさんもスタイリストさんも、カメラマンさんも同じ番組を作る仲間です。
生っすかサンデーのロケでは、大体Dさん達と仕事をします。
ですから、私にとってもみなさんは大事な友達なのです。
なのに...
プロデューサーさんからこの言葉が漏れたのは、カメラマンさんが居なくなった日の夕方のことでした。
ADさんもスタイリストさんも、未だに帰ってきません。
その上、御屋敷をプロデューサーさんとDさんと私で探し回ってもカメラマンさんまで見つからなくなってしまいました。
私たちの頭の中には、また神隠しのことが頭をよぎっていました。
あずさ「プロデューサーさん...」
あずさ「私、怖いです。目を離したら、プロデューサーさんまで居なくなってしまいそうで...」
P「あずささん、俺から離れないで下さい」
P「ただでさえ貴女には迷子癖があるんですから」
D「こりゃマズイなぁ。神隠しの話がガチだったとは...」
Dさんも大分焦っている様子で頭を掻き毟りました。Dさんにとって、ADさんもスタイリストさんも、カメラマンさんも同じ番組を作る仲間です。
生っすかサンデーのロケでは、大体Dさん達と仕事をします。
ですから、私にとってもみなさんは大事な友達なのです。
なのに...
そして、恐れていたことが起きました。
D「雨...か...」
台風の到来を告げる雨が降り始めました。
P「一度老婆さんの元へ戻ろう」
老婆さんの部屋へ、縁側を歩いて移動しました。
雨が右手側から降り、濡れた足を廊下から離す度にぺちぺちと音を立てます。
私は、そんなことはないと否定しながらも、老婆さんまで居なくなっているのではないか、と、考えずにはいられませんでした。
......そして、その予感は的中してしまうことになります。
D「雨...か...」
台風の到来を告げる雨が降り始めました。
P「一度老婆さんの元へ戻ろう」
老婆さんの部屋へ、縁側を歩いて移動しました。
雨が右手側から降り、濡れた足を廊下から離す度にぺちぺちと音を立てます。
私は、そんなことはないと否定しながらも、老婆さんまで居なくなっているのではないか、と、考えずにはいられませんでした。
......そして、その予感は的中してしまうことになります。
D「...」
P「...いや、きっと他の部屋に居るんですよ。何処かで入れ違いになったんです」
あずさ「...」
私は、何も言うことができませんでした。Dさんも同じ状態だったんだと思います。
老婆さんなら、一番神隠しについて詳しい、老婆さんなら、何か知ってるかも知れない。
何か、この現状を打破出来るような、何かを。
でも、その希望は潰えました。
私たちな老婆さんという最後の希望を、いとも簡単に手放してしまっていたんです。
P「...いや、きっと他の部屋に居るんですよ。何処かで入れ違いになったんです」
あずさ「...」
私は、何も言うことができませんでした。Dさんも同じ状態だったんだと思います。
老婆さんなら、一番神隠しについて詳しい、老婆さんなら、何か知ってるかも知れない。
何か、この現状を打破出来るような、何かを。
でも、その希望は潰えました。
私たちな老婆さんという最後の希望を、いとも簡単に手放してしまっていたんです。
あずさ「あぁ...」
私は、膝を付きました。
何で?
神隠しは昔々の話じゃなかったの?
怪奇現象が起きてても、神隠しはなかったんじゃなかったの?
そもそも、神隠しはこの村の人しか遭わないんじゃなかったの?
私は半分放心していました。
P「あずささん!しっかりしてください!!あずささん!!」
プロデューサーさんは、私を正気に戻そうと、肩を揺さぶってくれていました。
二人とも、そんな状態だったから...
Dさんが放心状態で一人で部屋を出て行ったことに、気付きもしませんでした。
私は、膝を付きました。
何で?
神隠しは昔々の話じゃなかったの?
怪奇現象が起きてても、神隠しはなかったんじゃなかったの?
そもそも、神隠しはこの村の人しか遭わないんじゃなかったの?
私は半分放心していました。
P「あずささん!しっかりしてください!!あずささん!!」
プロデューサーさんは、私を正気に戻そうと、肩を揺さぶってくれていました。
二人とも、そんな状態だったから...
Dさんが放心状態で一人で部屋を出て行ったことに、気付きもしませんでした。
台風はどんどん強くなって行きました。
風で木々は大きく揺れ、雨音は私達の声を覆うように鳴り響き、雷は視界を奪うようにあたり一帯を真っ白に染めていました。
あずさ「...プロデューサーさん?私、思うんです」
P「何をですか...?」
あずさ「私たち、昨日、人喰いの神社でお参りしましたよね」
あずさ「お賽銭を投げて、ガラガラを鳴らして、柏手を打って...」
あずさ「あれで、神様を起こしちゃったのかなって...」
あずさ「あれが、神様に力を渡してしまったのかなって...」
あずさ「だから、神様は怒っちゃたのかなって...」
あずさ「だったら、私たちの自業自得ですよね...」
あずさ「自分達で起こして、自分達で怖がってるんだもの」
P「...いや、分かりませんよ」
P「そもそも、神様は怒ってるのか」
P「それとも、久し振りに参拝に来た客の俺たちを『護ろうと』しているのか」
P「でも、そんなこと俺たちには分かりっこないんです」
P「そんなの、神のみぞ知ることですよ」
風で木々は大きく揺れ、雨音は私達の声を覆うように鳴り響き、雷は視界を奪うようにあたり一帯を真っ白に染めていました。
あずさ「...プロデューサーさん?私、思うんです」
P「何をですか...?」
あずさ「私たち、昨日、人喰いの神社でお参りしましたよね」
あずさ「お賽銭を投げて、ガラガラを鳴らして、柏手を打って...」
あずさ「あれで、神様を起こしちゃったのかなって...」
あずさ「あれが、神様に力を渡してしまったのかなって...」
あずさ「だから、神様は怒っちゃたのかなって...」
あずさ「だったら、私たちの自業自得ですよね...」
あずさ「自分達で起こして、自分達で怖がってるんだもの」
P「...いや、分かりませんよ」
P「そもそも、神様は怒ってるのか」
P「それとも、久し振りに参拝に来た客の俺たちを『護ろうと』しているのか」
P「でも、そんなこと俺たちには分かりっこないんです」
P「そんなの、神のみぞ知ることですよ」
そんな話をしている時でした。
唐突に、プロデューサーさんが顔を上げて呟きました。
P「......え...。み.........こ......き......る」
声が小さ過ぎて、私には聞き取れませんでした。
あずさ「プロデューサー、あの、今なんと...?」
P「みんなの声が聞こえる!Dさん達が呼んでるんだ!行かないと!!」
しかし、どんなに耳を澄ませてもそんな声は私には聞こえませんでした。
私に聞こえるのは、ひたすら雨音だけでした。
失礼ながら、物を聞き取る力は、プロデューサーさんよりはあると思っています。
なので、プロデューサーさんに何かが聞こえているとはとても思えませんでした。
唐突に、プロデューサーさんが顔を上げて呟きました。
P「......え...。み.........こ......き......る」
声が小さ過ぎて、私には聞き取れませんでした。
あずさ「プロデューサー、あの、今なんと...?」
P「みんなの声が聞こえる!Dさん達が呼んでるんだ!行かないと!!」
しかし、どんなに耳を澄ませてもそんな声は私には聞こえませんでした。
私に聞こえるのは、ひたすら雨音だけでした。
失礼ながら、物を聞き取る力は、プロデューサーさんよりはあると思っています。
なので、プロデューサーさんに何かが聞こえているとはとても思えませんでした。
なのに...
P「Dさん!ADさん!!」
俺から離れないでと言ってくれたあなたは...
P「カメラマンさん!スタイリストさん!!」
私を置いて、行ってしまいました...
P「Dさん!ADさん!!」
俺から離れないでと言ってくれたあなたは...
P「カメラマンさん!スタイリストさん!!」
私を置いて、行ってしまいました...
あずさ「プロデューサーさん...」
私は、とうとう一人になってしまいました。
じきに私も、他の人の目から消えてしまうのでしょう。
いえ、もしかしたら既に、消えてしまっているのかもしれません。
最早恐怖は消えていました。
そこにあったのは、
--もう、みんなと会えないという、
--もう、アイドルが出来ないという
--もう、運命の人だと、自分が信じてる人と、一緒になることはないのだという
--------寂しさでした。
私は、とうとう一人になってしまいました。
じきに私も、他の人の目から消えてしまうのでしょう。
いえ、もしかしたら既に、消えてしまっているのかもしれません。
最早恐怖は消えていました。
そこにあったのは、
--もう、みんなと会えないという、
--もう、アイドルが出来ないという
--もう、運命の人だと、自分が信じてる人と、一緒になることはないのだという
--------寂しさでした。
--------
P「あずささん...」
プロデューサーさんが居なくなって、どのくらいたったでしょう。
D「あずささん」
私は、何も考えられなくなっていました。そんな中に、唐突に声が聞こえたものでしたから、
カメラマン「あずささん」
AD「あずささん」
スタイリスト「三浦ちゃん」
とうとう、私にもお迎えがきたのだと思いました。
P「あずささん...」
プロデューサーさんが居なくなって、どのくらいたったでしょう。
D「あずささん」
私は、何も考えられなくなっていました。そんな中に、唐突に声が聞こえたものでしたから、
カメラマン「あずささん」
AD「あずささん」
スタイリスト「三浦ちゃん」
とうとう、私にもお迎えがきたのだと思いました。
雨は既に止んでいました。
聞こえてくる声につられるように、私は何の感情もなく立ち上がり、
全く何も考えず、その声の聞こえる方へと歩いて行きました。
そして私は、隣の部屋の襖を開けました。
その瞬間、耳元で大きな破裂音が聞こえました。
聞こえてくる声につられるように、私は何の感情もなく立ち上がり、
全く何も考えず、その声の聞こえる方へと歩いて行きました。
そして私は、隣の部屋の襖を開けました。
その瞬間、耳元で大きな破裂音が聞こえました。
パン!
パンパン!
パァン!
「「「「「あずささん!お疲れ様でした!!」」」」」
あずさ「」
パンパン!
パァン!
「「「「「あずささん!お疲れ様でした!!」」」」」
あずさ「」
あずさ「これは...?クラッカー...?」
D「いやー、あずささん、お疲れ様でした!」
スタイリスト「三浦ちゃんお疲れー!死にそうになってたよね~」
あずさ「みなさん、大丈夫だったんですか...!?」
P「あずささん、これを見て下さい!」
あずさ「これは、ホワイトボードですか?」
「ドッキリ大成功」
あずさ「」
D「いやー、あずささん、お疲れ様でした!」
スタイリスト「三浦ちゃんお疲れー!死にそうになってたよね~」
あずさ「みなさん、大丈夫だったんですか...!?」
P「あずささん、これを見て下さい!」
あずさ「これは、ホワイトボードですか?」
「ドッキリ大成功」
あずさ「」
あずさ「これは...一体...?」
P「あずささん!ドッキリですよ!ドッキリ!」
AD「いやー、普段見れないあずささんの顔が見れましたね」
あずさ「え?でも...?」
P「いやー、涙目のあずささん可愛かったなぁ」
あずさ「」カアアッ
P「あずささん!ドッキリですよ!ドッキリ!」
AD「いやー、普段見れないあずささんの顔が見れましたね」
あずさ「え?でも...?」
P「いやー、涙目のあずささん可愛かったなぁ」
あずさ「」カアアッ
--------
事務所
P「あずささん、すみませんでしたって...。機嫌治して下さいよ...」
あずさ「ふんっ!」ツーン
あずさ「おかしいとは思ったんですよ?わざわざ台風が来てる日に合わせてロケ行く話になりますし」
あずさ「着いたら着いたで中々神社に行こうとしませんし」
あずさ「行ったら行ったで直ぐ帰って来ますし」
あずさ「もう、知りません!」
千早「まあ、自業自得よね」
小鳥「そう言えば、今回のドッキリの予算、何処から出たんですか?」
P「へ?あぁ、生っすかで放送しようと思ってるから、向こうの経費で落ちたよ?」
あずさ「え、えぇ!?」
あずさ「やめて下さい!プロデューサーさん!」
P「そう言われましても...」
律子「プロデューサーさん?」チョイチョイ
P「なんだ?」
律子「正座」
P「へ?」
律子「正座」
P「あ、はい」スクッ
律子「チィェエストオォォォ!!!」
P「グホバギィ!!!」
----
あずさ「私は、あんなに綺麗な飛び膝蹴りを、今迄にあれしか見たことがありません」
あずさ「また、これからも見ることはないでしょう。それ位綺麗な飛び膝蹴りでした」
あずさ編 終
事務所
P「あずささん、すみませんでしたって...。機嫌治して下さいよ...」
あずさ「ふんっ!」ツーン
あずさ「おかしいとは思ったんですよ?わざわざ台風が来てる日に合わせてロケ行く話になりますし」
あずさ「着いたら着いたで中々神社に行こうとしませんし」
あずさ「行ったら行ったで直ぐ帰って来ますし」
あずさ「もう、知りません!」
千早「まあ、自業自得よね」
小鳥「そう言えば、今回のドッキリの予算、何処から出たんですか?」
P「へ?あぁ、生っすかで放送しようと思ってるから、向こうの経費で落ちたよ?」
あずさ「え、えぇ!?」
あずさ「やめて下さい!プロデューサーさん!」
P「そう言われましても...」
律子「プロデューサーさん?」チョイチョイ
P「なんだ?」
律子「正座」
P「へ?」
律子「正座」
P「あ、はい」スクッ
律子「チィェエストオォォォ!!!」
P「グホバギィ!!!」
----
あずさ「私は、あんなに綺麗な飛び膝蹴りを、今迄にあれしか見たことがありません」
あずさ「また、これからも見ることはないでしょう。それ位綺麗な飛び膝蹴りでした」
あずさ編 終
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