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    元スレいろは「わたし、葉山先輩のことが…」葉山「…俺は彼の代わりにはなれない」

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    751 :

    おつ
    ついに終わってしまったか…さみしい
    最高にかわいいいろはすだった!
    次回作早くしてくださいね

    752 :

    やっと終わったか嬉しいような寂しいような

    753 :

    すげぇよかった

    754 :


    神宮ざまあの後日談はないのか?

    755 :

    それはマジで絶対欲しい

    ざまあっていうアレじゃないけど、どうなったのかくらいは気にならざるをえんだろう

    756 :



    神宮にヘイト溜まりすぎて読むのやめそうになったわwwwwww

    757 :

    明治神宮さん嫌われ過ぎワロチ
    後日談は考えてないけど番外編と番外短編くらいは書こうかと思ってる
    せっかくだし神宮のメンタル壊しときましょう

    まあいつになるかわからんけど(・´ー・`)

    759 :

    やべえ超楽しみww

    760 :

    あ、別に中学生みたいな俺つえーは見たくないです

    761 :

    乙です
    久々に綺麗に完結したいろはすSS読めて良かった

    最新刊もいろはす祭りで最高だ

    762 :


    すごいよかった。超キュンキュンした
    正直エタるんじゃないかと思ってたけど、完結してよかった
    また何か書いてください

    763 :

    久しぶりに最初から読み直してみたけど、やっぱいいな

    764 :

     –––after–––





    一年という時間はあっという間に過ぎる。

    これがまだ小学生のころであれば長く感じていたものだが、歳を重ねるごとに
    時間の経過が早く感じるようになる。

    この現象はなんで起こるかという理由があるのだが、特に披露する知識でもないし、
    披露する相手もいないので割愛させていただこう。

    特に興味のないことを急に語り出すやつとか、間々見かけることがあるが
    なぜ彼らはドン引かれているという事実に気がついていないのだろうか。

    まだその話を相手が興味を示し、問うてきたのであればいい。
    話のネタにもなるし、相手は知識を得られる。語るほうは知識を披露でき、一種の充足感を味わえる。

    語る方は所詮自己満なのだ。自分の好きなものや、今熱中しているものについて誰でもいいから語りたくあり、伝えたいのだ。
    それゆえだろうか。それが一方通行の押し売りということまでは気がつかない。
    でも友達でもない奴に語られたら気持ち悪いこと極まりない。

    最終的にいじめられるか、いないもの扱いされる。アナザーなら死んでた。

    だが、気持ちはわからなくもない。
    友達を作りたいが話すきっかけが掴めないと困っている時、
    周りがこれどういうことー、なんなのーとなっていればそこに入って解決してあげたくなる。

    あわよくばお前すげーな!と称されそのまま輪に加われたらなんて考えたら、いてもたっていられない。
    結果それが裏目にでることが多いのがこの世の常である。


    765 = 1 :

    中一の俺とか。もうかわいそすぎて逆に可愛くもある。

    しかし中には自分から話ふっかけておいて、興味なさげに流す奴もいるからなー。
    あるいは聞いといてドン引きとかするやつなー。
    たとえば目の前にいる一色いろはとかなー。

    おっと、話が逸れてしまったなぁ失敬!いやぁぼっち歴が長くなると脳内会話が長引いていかんなぁ。


    「終わっちゃいましたねー」

    「だねぇ。なんかいろんなことがあったけど、あっという間だった気がする」


    一色とガハマさんがしみじみと呟く。
    そう、今日は修了式があり、おそらく今年度最後の部活中である。

    別に卒業したわけでもないのに、そんな感慨耽るようなことか?と感じるが、
    もう大学受験のことを考えて行動しなければならないと思うと、
    あぁ終わっちゃったな……なんて思わなくもない。

    それに確かにあっという間だった気もする。
    これまでの誰とも深く関わることのない人生からは想像もつかないようなことが多々あったのも事実な訳で。

    766 = 1 :


    何もない日々の繰り返しであればそう実感することもなかっただろうが、
    それなりに記憶に残る出来事があったからな。

    特にその……なんだ。一色と?付き合うことになったとか?
    あれ、付き合うってなに?買い物とか?なんだ~てっきりカップルになったのかと思ったよ~。

    なんか改めて意識してたら恥ずかしくなってきた。
    わかったこの話はやめよう。ハイ!!やめやめ。


    「そういえば奉仕部って春休み中も活動するんですか?」

    「いやしない。絶対にしない。せっかくの休みなのに仕事する意味がわからない」

    「えー普通に暇じゃないですかー?」

    「なんのために休みがあるかわかってんのか?日頃溜まった鬱憤を晴らし、
     縛られた日々から解放されるための羽休めの期間なんだぞ?おとなしく家に閉じこもり、
     自分を見つめ直してもう外になんか出ないからなという気持ちを高めるために存在するのが長期休暇だ」

    「なんか必死すぎて気持ち悪いんですけど……」

    一色はこいつはやばいと思ったのか如く、ガガっと椅子を引く。

    767 = 1 :


    まったくこれだから最近の若い子は!休める時にちゃんと休みなさい!
    なにこの超ホワイト企業。雇ってください。いや、お金だけ懐に入れてください。

    ほんと日本人働きすぎだよなぁ。代わりに俺が休んどいてあげるか。
    いや実際働きすぎなんだってまじで。

    そもそも大半の人間が労働収入しかないと思っているプラス、労働しない人間はクズとでもいうかのような風潮があるのも理由の一端である。
    労働者と事業主の割合が実に9:1とか。他国からしたら驚きの数字らしい。


    「うわぁ……。ヒッキーがまたなんか意味のわからないこと言ってる」

    「あなたの休みに対する執着と偏見は異常ね。賞賛に値するわ」

    「まあな。俺は休むことにかけてエキスパートだからな」

    あとサボることと、逃げること。人を怒らせるのも得意だな。
    なにそれ悪役っぽい。

    「もちろん皮肉で言ったのだけれど……、でもそうね。
     春休みの間は奉仕部の活動を休止するつもりよ。どうせ相談者もこないでしょうから」

    「じゃあ今日が最後かー。なんか寂しいね」

    「別にこれが初めてではないし、4月からは活動再開するつもりよ」

    でもー、という由比ヶ浜に雪ノ下はそれに、と続ける。

    「特に休み中忙しいということはないから、いつでも会えるわよ」

    「ゆきのん……。じゃあ休み中いっぱい遊ぼうね!」

    少し照れくさそうにしている雪ノ下に、由比ヶ浜は感激したかのような表情を浮かべ飛びつく。

    もう見慣れた光景だなーこれも。いつも通り俺が置いてきぼりになるのも一緒で。
    気がつけば一色まで雪乃さん!なんていって抱きついてるし。

    768 = 1 :


    あれー?おっかしいなー。偶数だから余りは出ないはずなんだけどなー。
    つーか男女比がおかしいんだよ。
    なんで男子いないの?戸塚とか彩加とか。あとさいちゃんとか呼ぶべきでしょ。

    「それじゃ前言ってた花見しましょうよ花見!ね、先輩!」

    「帰り道でも桜なんて見れんだろ。買い食いでもすりゃ花見の完成だ。やったな」

    「いつ行きます?先輩はいつでも暇ですよね。お二人はどうですか?」

    聞けよ。反応してくれないと虚しくなっちゃうだろ。
    しかし実際のところ、そういう花見の仕方が増えているらしい。親父に聞いた。

    買い食いてことはあれだろ?ゴミのポイ捨てとかが横行するんだろ?
    やっぱ花見って地球に優しくないわー。酔っ払って通行人とかに当り散らしたりしそう。


    「そうね。休日でなければ特に問題ないわ」

    「ちょっとまって!えーっと……うんあたしも休日以外なら余裕あるよ!」

    「では三日後とかにしますか。そうですね、詳しい場所と時間は先輩と案練るんで後日連絡ということで!」


    おお、いろはすが仕切ってる。どうするどうするー?な人種だった一色が
    自分から計画するとは成長し……アイエエエ!?よく考えたら俺に丸投げの可能性があるセリフだったでござる。

    769 = 1 :



    「ねえねえゆきのん!なにもってく?あ、ハニトーもってこう!」

    「そうね……せっかくだしなにかお弁当を作っていこうかしら」

    「それいい!あたしもなんか作ってく!みんなで交換しようよ」

    「それはやめとけ由比ヶ浜。死人がでたらどう責任とるんだ」

    「失礼だし!まだそこまで自信があるわけじゃないけど、死ぬほどのものはできないから!」

    「お弁当のほうは私がみんなの分用意するわ。だから由比ヶ浜さんはおいしいお店のお菓子などお願い出来るかしら。
     私、みんなが好むようなお店を知らないものだから」

    「そっか…。任せてゆきのん!」


    由比ヶ浜は自分にしかできないことを託されたかのような感激を受けているが、
    さすがはゆきのん。由比ヶ浜の扱いに長けていらっしゃる。

    さりげなく由比ヶ浜お手製の菓子をも回避しつつ、私には無理なことを頼む、ということで
    いいフォローになっている。

    由比ヶ浜が一色の方に向いたところで雪ノ下がホッと息をついてるところを俺は見なかった。いいね?


    「そうだ!さいちゃんとかにも声かけようよ!」

    「それいいな!ナイスアイデアだ今すぐ声かけてくる!」


    こうしてはおれん!と立ち上がった俺を、先輩……という一色の圧力により席につかされる。
    いろはすこわい。

    770 = 1 :



    「でもそうですね。せっかくのお花見なわけですし、どうせならたくさん呼んじゃいましょう!」

    という一色の提案に由比ヶ浜は賛成のようだが、俺と雪ノ下は難色を示す。

    「あんま大勢になると収拾がつかなくなるぞ。人が多くなる分気を回したり、管理しなくちゃいけなくなるからな。そしたらお前らも疲れるだろ。あ、でも戸塚とか小町なら別な」


    俺の言葉にうんうんと頷く雪ノ下であったが、最後の一言で冷ややかな目に変わった。
    リアリズムそんな目で俺をみるな。

    だが当然のことだろ?戸塚も小町も人でなく天使なのだから。
    まてよ…小町が天使ならその血を分かつ俺は一体何者……?やべぇ超大作が書ける気がする。
    このクソプロットを材木座にあげよう。


    「えー。そりゃ知らない人とかだったらそうかもしれないけど、友達だったら普通に楽しくない?」

    「由比ヶ浜。友達の友達は友達じゃないんだぞ」

    「う、う~ん。でもそっか。そうだね!いつものメンバーのほうが気楽だし」

    「それもそうですねー。人嫌いの先輩が可愛そうなんで今回は多めに見てあげます」

    「ありがとよ」

    なんの感謝かしらんが。

    771 = 1 :


    「じゃあ決まりですね!あ、小町ちゃんと戸塚先輩は先輩から誘っておいてくださいね?」

    「任せておけ!」

    「なんか生き生きしててむかつくんですけど」


    ガハハ!なんとでも言うがいい!
    戸塚にメールを送る口実ができたことに感謝しよう。

    ……なんだ。あれ?緊張してきた。メールを送ろうとする指が震える……。
    もしかして、恋!?

    小町は……まあ帰ったら言えばいいな。当日に伝えても行くっていいそうだし。


    「では、今日はこのくらいにしておきましょうか。もう校舎に残ってる人も少ないでしょうし」

    「だねー。こんなギリギリに依頼してくる人なんていなさそうだしね」


    じゃあなんで部活やったの?今日。別にいいけど。
    残っていた紅茶を一息に飲み干し、それを合図にしたかのように片付けを始める。

    772 = 1 :


    片付けが終わり、全員が部屋を出たところで鍵をかける。
    次ここに来るときは受験生となっていることを思うと、憂鬱になる。

    あーまた受験しなきゃいけないのかーやだなー。
    でも就職したくないから進学しよー。こういう考えの大学生多いんじゃね?

    そんでサークル入って合コンしてうぇーい!とかいっちゃう感じ?

    仕事とか今はいいや~つって就活のときに涙を流すまで容易に想像できる。
    ちゃんと今の段階から将来を考えた行動をしなければならない。

    となると俺に必要な行動は決まっている。専業主夫スキルを磨くことだ。
    でも今年は受験生だからなー!やりたいけど今年は無理だなー!来年がんばろ!

    来年になったら、また来年頑張るって言おう。
    これぞ予定調和。だれか養ってくんないかなー。


    「では、鍵返しに行きましょうか」


    部長の一声でみんな職員室のほうへと歩き出す。
    道中、ボリュームを抑えた声で一色が話しかけてくる。


    「先輩って明日暇ですか?」

    「いや忙しい。具体的には……」

    「いや、そういうのいいんで。つまり暇ですよね?いつも暇な日何してるんですか」

    「本読むか寝るかゲーム。あと本屋に行くとかで暇ではない」

    「出かけるとしたら午前中ですか?」

    「いや、午前は動きたくない。昼まで寝てるまである」


    一色は唇に指を当て、ふむふむと頷いている。
    あざと可愛いなちくしょう。

    773 = 1 :



    「なんだ。なんか用事か?付き合うぞ」

    というと、それが意外だったのか、ふぇ?という反応のあとに慌ててぶんぶんと手を振る。

    「いえいえ!特にそういうわけではないです」

    「じゃあなんで……あれじゃねえのか?花見の場所決め」

    「ああ、そうですね。大丈夫です」

    「あ?一緒に決めるとか言ってなかったか?」

    「だから大丈夫なんですって!とりあえず明日はゆっくり寝てればいいと思いますよ!」


    どうも要領を得ない。
    まるで誕生日近くなって、なんか欲しいものある?と聞いてくるような。聞かれたことないけど。


    「まあ、いいけどよ」

    「ですです。細かい男は嫌われますよ先輩。わたしじゃなければ」

    「ドヤらなければよかったのになー」


    計算で動く女子ほど怖いものはない。
    はたしてこの計算高い女の子は何を企んでいるのか。一応警戒しておこう。

    774 = 1 :


    鍵の返却を済ませ、校門に差し掛かったあたりでそれぞれ別れの挨拶を告げる。


    「じゃあまた花見で会おうねー!」

    「ええ。また」

    「また連絡いれますね~」


    これにて比企谷八幡の高校2年生は終了した。正確にはまだ2年であっているのだが、もう休み明けまで学校に立ち寄ることはないであろう。
    幸いにも春休みは課題もないしな。

    この一年間を振り返るのはやめておこう。過去を振り返るとロクなことがない。
    今年の思い出~ではなく今年の黒歴史更新である。

    いろいろ恥ずかしいものや、こうすればよかったなんて考え始めたらキリがない。

    なのでこれからも俺は前だけを向いて歩いておこう。


    目下の悩みといえば、……一色がなにか企んでることだな。






    ***

    775 = 1 :

    10.5巻読んだら後日談書きたくなりましたんでそういうことで。もちっとだけ続くんじゃ
    甘々なやつだけ書いていけたらなーって感じなんでそんな長くならないと思うけど思いついた限り書いてく

    776 = 1 :

    上げわすれ

    777 :

    待ってたぜ

    一色視点だとあんなに軽かった文章が八幡視点になった途端重っ苦しくて笑ったww
    描き分けすげえな

    778 :

    おつ~動くいろはすが楽しみ過ぎる
    ってこんな時間に投下しないで早く寝なさい

    779 :

    スクウォーク75ぅ!

    780 :

    素晴らしいssですね
    一生続き書いて欲しいです

    782 :

    すごいなこれ 金取れるレベル

    783 :

    信者がちょっとキモいけど面白いのは確か

    785 :

    すごいなこれ 金取れるレベル(真顔)

    786 :

    普通に面白い

    つまんないかと思ってたけど
    あんま期待してなかったけど

    みたいな否定的なとこから入ってる意味になるよ

    787 :

    すごいなこれ 金取れるレベル(アへ顔ダブルピース)

    794 = 785 :

    >>793
    すごいなこれ 金取れるレベル

    795 :

    >>794
    すごいなこれ 金取れるレベル

    796 :

    展開が気になって一気読みしたわ
    次も期待してる

    797 :

    うわなにこのすれ

    798 :

    夜に見つけてこんな時間まで読んでしまった
    いろはす可愛すぎ

    799 :

    >>798

    800 = 799 :

    書こうとした矢先に送信してしまった…
    疲れてるんだろうか


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