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    元スレ晴絵「個人戦は見学していくからね」

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    901 :


    最新話追ってる派です
    シノハユ日和はよ

    902 :

    >>898全体的に中二全開で楽しいけどなんだかんだ一番の見どころは景色ポエムだと思います。立さんのサイト名にもなってますね

    >>899いまだに本棚に黒本あります。絶許。
    フランソワ「えへへ、下着つけるの忘れちゃった!」←は?
    国広くん「えへへ、下着つけるのわすれちゃった!」←いつもつけてないだろ!
    不思議!

    >>901シノハユ日和はほんと早く来てほしいですね
    もしかして両親顔出しってシリーズ通して悠彗ちゃん初じゃないですか?

    単行本読み直して気づいたんですけど水着カラーの豊音と塞さんのおもち増量されてますね…個人的には巴さん辺りが好みなので残念っちゃ残念
    次回は霞さんで、明日。来れなければ日月どちらかの深夜になるかと思います

    903 :

    投下します
    霞さん。スレ内では>>256-276に巴さん。ハッちゃんがそこかしこにちょこちょこ

    904 = 1 :


    永水の人たちは、神様を身に宿して戦うらしい


    ……おもち大明神かな!


    905 = 1 :


    「憧ちゃん! 永水の狩宿巴さんとお友だちになったんだってね!」

    「だめ」

    「まだ何も言ってないよ!?」

    「絶対迷惑かけるからだめ」

    「……いわ」

    「絶・対・嫌! 巴さんに迷惑かけたくないもん!」

    「大丈夫だよ! 申し訳ないけど狩宿さんには興味ないから!」

    「二度と来んな!」

    ちょっと前にそんな会話をした覚えがある

    そこで1度は諦めたけど……信じるものは救われる!

    私はおもちと……じゃなかった、石戸さんとお近づきになれる機会を掴んだのだ!

    906 = 1 :


    「薄墨さん! こんにちは!」

    初美「おや? えっと、松実……玄さんですね! お邪魔してますよー」

    「今日も穏乃ちゃんたちに会いに来られたんですか?」

    初美「はい! 穏乃ちゃんや灼ちゃんとは趣味も合いますし、個人戦に関係なく麻雀も打てますから……とっても楽しいですよー!」

    「それは良かったです! ……その、私もご一緒してもいいですか?」

    初美「もちろん! 大歓迎ですよー! 松実さんも服」

    「そ、そっちじゃなくてですね! その、薄墨さんはインハイ屈指の高打点プレイヤーですし……私はドラ絡めるタイプですけど、得点傾向は似てるかなって!」

    初美「ふむ……つまり、私と打ってみたかったんですねー?」

    「はい! 薄墨さんの麻雀かっこいいです! 尊敬してます!」

    初美「……そ、尊敬ですかー?」

    「もちろんです! 弟子にしてもらいたいぐらいです!」

    初美「……それでは! 私が一人前に育ててあげますよー!」

    「よろしくお願いします! 薄墨さん!」

    初美「初美でいいですよー! 仲良くしましょう!」

    ……嘘は言ってないよ?

    907 = 1 :


    穏乃「今日は玄さんも一緒に打ってくれるんですか?」

    「えへへ……いつも初美さんが来てるの気になってて……まぜてもらっちゃった」

    「薄墨さんほど役満和了る人もそうそういないからね……あとは、白糸台の渋谷さんとか?」

    揺杏「ま、初美さんの半荘一回で役満二回は反則だよなー……東風とか勝てる気しないし」

    初美「そんなに褒めてもなにも出ませんよー?」

    「……玄」

    「なぁに? 灼ちゃん?」

    「ほどほどにね」

    ……灼ちゃん、結構鋭いんだよね

    908 = 1 :


    「そう言えば、穏乃ちゃんは狩宿さんや神代さんともお知り合いなんだよね?」

    穏乃「はい! 憧と一緒にちょっとお世話になって……永水の方たちの旅館のお部屋で少し休ませてもらったんです」

    初美「ここもいいですけど、私はやっぱり和風の旅館が落ち着きますねー…… あ、いつもこちらにお邪魔してますし今度はこちらに遊びに来てください!」

    「いいんですか?」

    揺杏「それじゃあお邪魔しよっかなー」

    穏乃「神代さんたちにおみやげ持って行きますね!」

    初美「そんなに気を遣わなくてもいいですよー?」

    「いえ! 憧ちゃんもお世話になったみたいですし、しっかりお返しさせていただきますね!」

    初美「玄ちゃんはしっかりしてますねー……姫様は甘味でしたらなんでも好きですよー」

    「おまかせあれ!」

    こ、これでおもち……もとい石戸さんに……

    「うっへへへへ……」

    揺杏「……なんか、ヤバくね? 玄ちゃん大丈夫なの?」

    「ほっといていいよ……稀によくあるから」

    揺杏「どっちだよそれー」

    909 = 1 :


    ――――――

    「お邪魔しまーす」

    穏乃「こんにちはっ! おみやげです!」

    「穏乃ちゃん久しぶり! 気を遣わせちゃってごめんね?」

    初美「あれ? 姫様はどうしましたー?」

    「お昼寝……」

    「さっきまで起きてたんだけど……我慢できなかったみたいねぇ」

    「おお……これは……なんという……」

    神代さんと滝見さんもかなりのおもちをおもちだけど、やっぱり石戸さんは格が違う

    おっきいなぁ……なんか、こう、頼んだら少しぐらい触らせてくれないかなぁ……

    「ていっ」

    「ぐえっ!? ……な、なにするの灼ちゃん……」

    揺杏「チョップかな」

    「ど、どうして……」

    「なんというか、邪念が……」

    「お祓いする?」

    「あはは……私は特に何も感じなかったけど」

    「それは、狩宿さんにはおもちが」

    「うらっ!」

    「ぐえっ!?」

    910 = 1 :


    「い、痛いよ灼ちゃん……」

    「ごめ……でも、玄も少し落ち着いて」

    ……たしかに、あまりのおもちにちょっと取り乱してたからこれでちょうどいいかもしれない

    穏乃「いつも初美さんにはお世話になってまして……」

    「あらあら、初美ちゃんに?」

    初美「なんですかー? その言い方は……私の方がお姉さんなんですから当然のことですよー」

    いいなぁ……穏乃ちゃんったら抜け目なく石戸さんとお話しして……

    ってうおおおおおお!? は、初美さん石戸さんに抱きついて、あ、頭の上におもちを……

    なんだあれ!? 私もやりたい! 代われ! そこ代われよ! おい!



    「もしもし? 憧ちゃんどうしたの? うん、来てるけど……そんな気にしなくてもいいよ? 初美ちゃんがいつも遊びに行ってるし……松実さん? おもち? なんの話を……」

    911 = 1 :


    初美「あ、玄ちゃん玄ちゃん! こっちに来てください! 霞ちゃんに紹介しますよー!」

    「は、はい!」

    うっひょう! さっすが初美さんわかってるぅ!

    初美「霞ちゃん、こちらお友だちの松実玄ちゃんですよー! 阿知賀の先鋒さんです!」

    「初めまして、石戸霞です……初美ちゃんがいつもご迷惑おかけしていませんか?」

    石戸さんにはいい印象を持ってもらいたい……

    そして、石戸さんは初美さんがこちらに迷惑をかけていないか心配している……

    つまり、ここは初美さんとは仲が良くて迷惑になんて思ってないことをアピールだよっ!

    「そんな、こちらこそお世話になってますから! 初美さんとはとっても仲良しです! 迷惑なんてとんでもないです!」

    さっきまで石戸さんのもとにいた初美さんをぎゅっと抱き締める

    あ、この頭の上にさっきまで石戸さんのおもちが乗ってたんだよね……これはもう間接的に石戸さんのおもちに触れていると言っても過言ではないんじゃないかな!

    とりあえず初美さんの頭撫でておこう

    912 = 1 :


    「……あら、そうでしたか」

    初美「ほら、もう穏乃ちゃんとも玄ちゃんとも親友ですからねー! 霞ちゃんも私をあまり子供扱いしないでほしいですよー」

    穏乃「初美さんは同志で親友ですから! 私にとってお姉さんみたいなものですよ!」

    初美「ふふん、お姉ちゃんと呼んでかまいませんよー?」

    穏乃「初美お姉ちゃん!」

    初美「なんですかー?」

    穏乃「呼んでみただけです!」

    初美「そうですかー!」

    「この通り、とっても仲良しですから!」

    「……うふふ、みたいですね」



    「おいしいね、この黒糖」

    「喜界の黒糖……食べやすくてダイエットにもいい……今なら10袋セットでこのお値段」

    揺杏「金取るのかよ……」

    「安い、買った」

    揺杏「しかも買うのかー」

    913 = 1 :


    よし……よし!

    おそらく石戸さんにいい印象を与えているはずだ

    ……そ、そろそろおもちの話を

    「せいっ」

    「あたっ!? ……な、なにこれ……黒糖?」

    「こ、黒糖が……」

    「あ……ごめ、つい」

    黒糖を投げつけられました

    穏乃「あ、これおいしいですね」

    「拾って食べるのはどうかと思うよ?」

    穏乃「三秒ルールです!」

    初美「食べ物で遊んじゃだめですよー?」

    「すみません……強烈な邪念が」

    「……やっぱりお祓いする?」

    「あ、あはは! 気のせいだよ灼ちゃん! 大丈夫だよ!」

    914 = 1 :


    「みなさん、卓の準備できましたよー」

    「それじゃあ、打ちましょうか?」

    「是非! お願いします!」

    初美「私はいつも打ってますからねー……はるる先に入っていいですよー」

    「ありがとう」

    初美「玄ちゃん見ててもいいですかー? いろいろ興味深いですし」

    私の手は傾向がわかりやすいから今さら見られることになんの問題もないだろうし、初美さんとの仲良しアピールは石戸さんにもプラスになるはずだ

    「かまいませんよ! 初美さんに見てもらうとなると失敗できないですね!」

    初美「私の弟子として頑張るといいですよー」

    「……松実さん、ちょっと」

    「はい?」

    ってうわっ! ち、近い! こ、これはもうおもちに触ってもいいってことなんじゃ

    カリッ

    「黒糖、髪についてたわよ?」

    「あ……す、すみません」

    石戸さん優しいぃぃぃ! おもち大きいし! 素敵! おもち大きいし! 黒糖は恋を呼ぶ!あとおもち大きい!

    「黒糖関係ないよね」

    「!? 私、口に出してた?」

    「いや、顔見ればなんとなく……」

    灼ちゃん鋭すぎて怖いよぉ

    915 = 1 :


    気を取り直して、狩宿さんが用意してくれた卓につく……面子は私と滝見さん、穏乃ちゃんに石戸さんだ

    穏乃「いいんですか?」

    揺杏「せっかくだし強い子達から打った方がいいっしょ」

    「ボクはインハイまで来れてないしね……見てるのも勉強になるから」

    「私は……まあ、ストッパー?」

    「……ストッパー?」

    穏乃「……ああ、お願いします」

    「任せて」

    なんの話だろう? 灼ちゃんが私のすぐ後ろについてるのが気になるところだ

    「……ところで、なぜそこに?」

    初美「宮守の胡桃ちゃんもシロちゃんとやってましたよー? でも、たしかにこれは居心地がいいですねー」

    膝の上に、初美さんが座っている

    初美「玄ちゃんのおっぱいがクッションになってちょうどいいですよー」

    「えぇ……恥ずかしいですよぉ」

    ……小瀬川さんのおもちをクッションに? 羨ましい

    というか、そういうことなら私も石戸さんの膝に乗りたいんですが!

    「……初美ちゃん、あまり松実さんに迷惑をかけちゃダメよ? その、よかったらこっちに……」

    「あ、大丈夫です! 私は初美さん大好きですから!」

    初美「そんなに言われると照れちゃいますよー」

    「……そうですか」

    916 = 1 :


    初美「……玄ちゃんの手牌、分かってはいましたがやっぱり凄いですねー」

    「あはは……ツモです! ツモ、タンヤオ、平和、ドラ5で4000・8000です!」

    「これは……すごいわねぇ」

    揺杏「うげっ……普通に麻雀打つの馬鹿らしくなるなー」

    「お茶ですよー……って、でたらめな和了りですね……」

    「ドラの気配が……」

    「松実さんに一回和了られちゃうとドラなしで取り返さなきゃだから大変なんだよね……」

    穏乃「うーんなんとかしないとなぁ……サイコロ振りまーす」

    ……よしっ! いいところ見せられたよ!

    この調子で活躍して……

    初美「うん、もう私が教えることはないですねー」

    「えっ……もうないんですか!?」

    初美「よく考えたら、元々基本はできてますし、私はドラ麻雀できませんし……四喜和も教えればできるってものでもありませんしねー」

    「言われてみればそうですね……」

    初美「そういうわけで玄ちゃんは卒業です!」

    「ありがとうございます!」

    「……それじゃあ初美ちゃんこっちに」

    初美「卒業のご褒美に先生の椅子になることを許しますよー」

    「光栄です!」

    「…………」

    917 = 1 :


    初美さん、かわいいよなぁ

    背丈が穏乃ちゃんと同じくらいだから親しみやすいと言うか……

    まあ、そんなことより対面の石戸さんのツモ動作の度におもちが凄いことになってる方が気になるけど!

    牌をツモる時にパイをツモっちゃってもうっかりで許されないかなぁ……

    「玄」

    「ど、どうしてわかるの!?」

    「……さぁ? 玄のこと好きだからじゃない?」

    「そっかぁ……私も灼ちゃんのこと大好きだよー」

    おもちはないけど

    「……ども」

    揺杏「いちゃいちゃすんなよなー」

    「……松実さん、それロンです」

    「はわっ!?」

    「12000、お願いしますね」

    「はい……」

    初美「守備重視の霞ちゃんにしては珍しく攻めてきましたねー」

    「親被りだったから、取り返さなきゃと思って……」

    ふ、振り込んじゃった……しっかりしないと!

    918 = 1 :


    「2000です」

    「わわっ」

    「5800」

    「あい……」

    な、なんか狙われてる……? いや、たまたまだよね……たまたま……ドラで手が窮屈になりやすいし仕方ないんだよ、うん

    はっ! む、むしろこれは好きな子に意地悪しちゃう的な!? 石戸さんからのOKサイン!?

    「……ちょ、霞さん!?」

    「ツモ……8000オールです」

    「……なにも降ろさなくても」

    「えっと、ほら……練習からしっかりやらないと、ね?」

    「……祓うのはこの対局が終わってからでいいんですね?」

    「ええ、ごめんなさいね」

    「これは……二回戦の大将戦のやつですか」

    穏乃「うーん……この感じだと私の領域までにツモ和了されちゃいますね」

    初美「穏乃ちゃんの支配が山の前半に影響を及ぼすまでに霞ちゃんが和了きったら終わりって感じですかねー」

    穏乃ちゃんに山は無いけど石戸さんの山は素晴らしいよね

    揺杏「……私もわかるようになってきたわ」

    「玄は顔に出るからね」

    919 = 1 :


    ――――――

    「あうう……」

    初美「し、仕方ないですよー……霞ちゃんのと相まって手がかなり窮屈になってましたし、相性の問題もありますからー」

    「もっといいとこ見せたかったんですけど……」

    初美「諦めないで最後まで打ったじゃないですかー! 立派でしたよー!」

    「あ、ありがとうございます……」

    「……後半はやっぱり高鴨さんに巻き返されちゃったわね」

    穏乃「それでも稼ぎきれませんでしたから……二回目の親番滝見さんに流されちゃったのが痛かったですね」

    「私ももう少し打点上げないと……」

    小蒔「おはようございます! ……どうして起こしてくれなかったんですか……?」

    「あ、お邪魔してます」

    「姫様気持ち良さそうに眠っていたので起こすのも悪いかなって……今からはるると霞さんのお祓いするので、よかったら卓に入ってください」

    小蒔「わかりました! みなさん、よろしくお願いします!」

    穏乃「人数いますし全員交代しましょうか」

    揺杏「神代さんと、一と初美さんと……灼入る?」

    「……いろいろ不安だから揺杏先にどうぞ」

    揺杏「……監視が必要なレベルなのかー」

    920 = 1 :


    「それでは、申し訳ありませんが私たちはしばらく席を外しますので……」

    「お、お疲れさまです……」

    ああ……神代さんが来たとはいえ滝見さんと石戸さんが席を外すんじゃおもち偏差値マイナスだよ……

    初美「玄ちゃん、ちょっといいですかー?」

    「……初美さん?」

    初美「これ、あとちょっとしたら霞ちゃんたちのところに持っていって上げてください」

    「……お茶ですか?」

    初美「神様を降ろしたり、祓ったりするのは結構体力使うんですよー……これで気の利くところを見せるんですよー」

    「え……」

    初美「玄ちゃん、ずっと霞ちゃんの方見てましたから……きっとお友だちになりたかったんですよね? 霞ちゃんは少し引っ込み思案なところがありますからもうちょっと強引にアピールしてもいいと思いますよー」

    「は、初美さん……!」

    初美「いいってことですよー! 私たち、親友じゃないですかー」

    「……ありがとうございます! これをきっかけにして、きっとお友だちになってみせます!」

    そしておもちを……ぐふふふふ……

    921 = 1 :


    「ロンです。3900でお願いします」

    小蒔「は、はいっ!」

    揺杏「大会の時はすごかったのに……もしかして私とあんまり変わんない……? なーんて」

    初美「普段の姫様は普通の頑張り屋さんですからねー」

    ……そろそろかな?

    初美さんの方をうかがうと小さく頷かれる

    「……それじゃあ、ちょっと」

    穏乃「あ、玄さんどこ行くんですか?」

    「え? あ、えーと、お手洗いだよお手洗い」

    穏乃「あ、ごめんなさい」

    「ううん、それじゃあ……」

    「……穏乃」

    穏乃「へ? ……あ、わかりました」



    ……よし、大丈夫だ

    お茶を渡して、素直にお友だちになってくださいって言えば大丈夫なんだ

    実家のお手伝いをするときのように襖の前で膝をつきしっかりと挨拶をする

    「狩宿さん、滝見さん、石戸さん……失礼します! お茶をお持ちしました!」

    922 = 1 :


    ――――――

    「霞さん、終わりましたよ」

    「祓った」

    「ありがとう……春ちゃん、巴ちゃん」

    「……少し、大人げなかった」

    「え?」

    「ハッちゃんがたくさんお友だち作ってきて寂しかったんですか?」

    「な、なな、なにを言って……」

    「霞さんも拗ねてないでみんなと仲良くすればいいのに……」

    「昔からハッちゃんのこと大好きだもんね、霞ちゃんは……神境まで追っかけてくるぐらい」

    「ちょ、ちょっとやめてよ! そ、そんなんじゃないから……」

    「ハッちゃんが松実さんの膝に乗ってる時とか、こわーい顔してたよ?」

    「狙い打ちしてみたりとか」

    「それは、その……」

    「お役目のこともあるのはわかるけど、無理して大人ぶることはないよ? 子どもの頃から一緒なんだから……ちょっと子どもっぽいところも霞ちゃんのかわいいところだしね」

    「大人ぶる前にもう少し大人にならないと……」

    「も、もう二人とも……! ……松実さんには、後で謝ってくるから」

    「うん、それでちゃんとお友だちとして仲良くすればいいと思うな」



    「狩宿さん、滝見さん、石戸さん……失礼します! お茶をお持ちしました!」


    「え、え? ちょっと、心の準備が……」

    「難しいことはないですよ」

    「がんばれ霞ちゃん!」

    923 = 1 :


    「お茶をお持ち……おも、おもち……おもち!?」

    襖を開くと、そこには一糸纏わぬ滝見さんと石戸さんの姿が――もう一人いたような気がするけど多分気のせいだ ――つまり、大変素晴らしいおもちが二組も……

    「あ、あの……松実さん、さっきは……」

    「お、おもちぃぃぃぃぃ!!」

    「き、きゃああああああ!?」



    「穏乃! GO!」

    穏乃「おまかせあれ! 玄さんストォォォップ!!」



    その後、穏乃ちゃんと灼ちゃんに取り押さえられましたが、たしかに一瞬、そのやわらかな感触をこの手に掴むことができました


    「我が生涯にいっぺんの悔いなし……!」


    「……お祓いしましょうか」


    「……お願いします」


    カン!

    924 = 1 :

    BD一巻の特典漫画良かったよねってお話。
    永水はビジュアルなら巴さん、キャラならハッちゃん、組み合わせなら霞さんとハッちゃんが好きです
    もちろん姫様とはるるも好きですが

    925 :


    かんけいないけどBG最新号のシノハユで咏さんがはやりん倒してた

    927 :

    くろちゃーははやりんと遭遇したらどうなるの?

    929 :

    乙ん

    霞さん、謝る前に服着ましょうや

    930 :

    >>925流石の強さでしたね。咏さんより現代で連れてない猫が気になりましたが
    >>927はやりん-ハルちゃん-玄のラインを考えれば警察沙汰にはならないんじゃないですかね…?はやりん優しいからハグぐらいはしてあげそう
    >>929おもちのことしか頭になかったくろちゃーは部屋の中にいる人の許可を取らずに入室するという粗相をしているのでテンパった霞さんに罪はない…はずは

    少々リアルが立て込んできたので投下速度遅くなると思います…
    阿知賀スレですし、差し迫ったのどっちの誕生日に向けて次回は和で10/4当日にも少し投下出来たらなと…
    >>1はのどっちと誕生日一緒なんですけど、好きな作品のキャラと重なったりするとちょっと嬉しいですよね
    特に一緒に過ごす人はいません(絶望)

    931 :

    早く来て

    932 :

    ネリー→メグ
    明華→メグちゃん
    ハオ→メガン
    でしたね。メグちゃんかわいいです。試合内容の方も期待が高まります

    投下します

    933 = 1 :



    原村さんは阿知賀女子学院麻雀部にとって特別な存在だ


    934 = 1 :


    穏乃「のーどかっ! 早く打とう! 早く早くっ!」

    「そんなに急がなくても大丈夫ですよ」

    「団体戦では直接打てなかったから楽しみだったんだよ」

    「……どうもすみません」

    「いやいや、灼さんは悪くないでしょ……オーダー決めたのハルエだし」

    晴絵「悪いとか悪くないとかそういう話なの!?」

    出発点は赤土先生の阿知賀こども麻雀クラブ

    穏乃ちゃんと憧ちゃん、玄ちゃんたち三人と近所のこどもたち……そこに、転校してきた原村さんが参加するようになったらしい

    そのうち、赤土先生が実業団にスカウトされてクラブは解散……原村さんがまた転校しちゃって、この頃には玄ちゃんもみんなで集まって麻雀を打つことは無くなっていたみたいだ

    その後、中学時代にインターミドルで活躍する原村さんの姿をテレビで見た穏乃ちゃんが一念発起、玄ちゃんが守った部室に憧ちゃんが帰ってきて……そこからまた再出発

    私も晴れてみんなの仲間に入ることができた

    935 = 1 :


    晴絵「悪いね、毎度みんなで押し掛けちゃって」

    「いえいえ、清澄にはちゃんとした指導者がついてないので助かります……咲と和、鍛えてやってください」

    穏乃「個人戦、絶対優勝してよ!」

    「優勝できるとは言いませんが、私としては全力を出しきるつもりです」

    「和は相変わらずだねー」

    優希「おっぱいは大きくなったけどな!」

    「む、胸は関係ないでしょう!?」

    「なに言ってるの!? おもちは大切だよ和ちゃん!! そもそもおもちとは……」

    「はぁ……その話は私が聞いてあげるから、迷惑かけないようにあっち行こ……」

    「!? 灼ちゃんもおもちに興味が」

    「ないけど」

    「ないの!?」

    「あの……卓、まだありますから、お話ししながらでも打ちましょうか?」

    「時間無駄にするよりはいいね」

    「おもちの話は有意義だよ!?」

    京太郎「失礼しまーす……優希、タコス置いとくぞ」

    優希「お! 気が利くな京太郎! 誉めてつかわす!」

    京太郎「へいへい」

    「須賀くん! おもちの話は有意義だよね!?」

    京太郎「へ? おもちって、そりゃあ……」

    「…………」

    「…………」

    京太郎「え、えーと……」

    「…………」

    穏乃「?」

    京太郎「……あ、俺ハギヨシさんに用事あるんで! じゃあみなさん頑張ってください! お疲れさまです!」

    「……あれ?」

    「……男の子にその話振るのはどうかと思うよ」

    936 = 1 :


    「松実……玄さん、面白い子ね」

    「あはは……ごめんなさい、その……あの話をしているときは玄ちゃんちょっと……」

    「アホなんで」

    「憧ちゃんひどい!」

    「玄の方が酷かったよ」

    まこ「ほれ、いつまでも遊んでないでそろそろ始めんか?」

    晴絵「そそ、せっかくなんだから打っときなよ」

    穏乃「そうだよ! 早く打とう! 和! のーどーかー! へいへーい!」

    「わかりましたから! 少し落ち着いてください! ……そういうところは変わりませんね」

    「ま、しすがおしとやかに座ってたらその方が気持ち悪いって」

    穏乃「そうだよ! せっかくだからこどもクラブ面子で打たない!?」

    「女子としてちょっとは否定しなさいよ……玄、入る?」

    「うん!」

    「あ、おもちの話は禁止ね」

    「そんなご無体な!?」

    「こっちも打つ?」

    「うん、お願い」

    優希「タコスも食べたし負けないじぇ!」

    まこ「あんたはどうする? 入るか?」

    「まこ入りなさいよ……私はもう引退だし、秋以降も大会ある後輩たちが優先! ね?」

    「はい……最初は見てますから」

    まこ「すまんのう……じゃ、よろしくな」

    「よろしく」

    937 = 1 :


    晴絵「やっぱり和は成長したね……インターミドルも見たけど、あの頃よりも全然」

    「……そ、そうですか?」

    「うん! 元からかなりのものだったのに一目でわかるぐらいには……」

    「あんたは黙ってなさい」

    「ま、まだおもちの話とは言ってないよ!?」

    穏乃「……まだ?」

    「……玄さん、ほどほどにしておかないとセクハラですよ」

    「……はい」

    「それと、ロンです……3900」

    「あうう……」

    晴絵「デジタルもミスがなくなったし……本当に上手くなってるよ。 胸もでかくなったけど」

    「だから! 胸は関係ないじゃないですか!」

    みんなが一緒に打ってたのは3年以上前になる

    玄ちゃんがアレなのはともかく、みんな楽しそうだ

    「どうかしたの?」

    「あ……その、私はこども麻雀クラブに参加してなかったから……」

    「入りづらい?」

    「それも少し……でも、やっぱりちょっと羨ましいかなぁ……」

    938 = 1 :


    クラブが始まったときには私はもう中学生で……なんとなくタイミングを逃しちゃって結局参加することはできなかった

    その間に玄ちゃんと憧ちゃんに穏乃ちゃん、それに原村さんとで一緒に過ごして……

    そこにはやっぱり私が立ち入れない時間があるんだと思うと、ちょっと寂しいし、羨ましい

    「……まあ、時間はまだあるんだし気にしなくてもいいんじゃないの? 和だってちょっと融通効かないとこもあるけどいい子だから」

    「……そうですね、ありがとうございます……どちらへ?」

    「ん? 須賀くん呼び戻そうと思って……せっかく赤土さんみたいなちゃんとした人いるし、今まであまり見てあげられなかった分ちゃんと先輩しないとね」

    「えっと……頑張ってくださいね」

    「そっちこそ頑張ってねー」

    ひらひらと手を振りながら竹井さんが部屋を出ていく

    須賀くんは春に麻雀を始めたと聞いているし、竹井さんも指導の面でまだまだやり残したことがあるんだろう

    ……私も、みんなと過ごす時間はまだまだあるとはいえ、高校生活は残り少ない

    悔いの残らないよう、たくさんいい思い出を共有できたらいいなと思う

    優希「おねーえさん! タコス食うか? 京太郎はてんでダメな奴だがタコスはおいしいじぇ?」

    「あ……ありがとう、片岡さん……対局はどうしたの?」

    優希「東風は私の独壇場だじぇ!」

    「……トバされました」

    「灼ちゃんが!? それはまた……珍しいね」

    まこ「まぁ、2巡目の親っ跳ねは事故じゃろ」

    「しかも一本場で優希ちゃんが親倍ツモっちゃったので……」

    ……チャンピオンや辻垣内さんたち各校のエースたちと渡り合ってきただけあって、なかなかとんでもないことになっているようだ

    939 = 1 :


    「……入りますか? 代わりますよ」

    「え、いいよ? その、すぐ終わっちゃったみたいだし……」

    まこ「それに代わるなら2,3位のわしらじゃろ……うちの部長はどこに?」

    「須賀くん連れてくるって出ていきましたよ」

    「あぁ……京ちゃん、逃げちゃったから」

    「……どうもすみません」

    優希「お姉さんは悪くないじぇ……だから、おいしいもの食べて元気出して!」

    ……いろいろ考え事してたの、顔に出ちゃったのかな?

    「ありがとう、いただきます」

    優希「……どうですか?」

    「うん、おいしいよ……あったかい味がするね」

    優希「それを聞いたらうちのシェフも喜ぶじぇ!」

    「京ちゃんいつの間にシェフになったの?」

    まこ「いつの間にと言えば、いつの間にかタコス自分で作って来るようになったのう」

    「……売ってるお店少なそうだもんね」

    「ふふ……たしかにお店探すよりも作った方が早いかも」

    優希「こんなにおいしいのに不思議だじぇ……」

    まこ「そんなに不思議そうに言われるとこっちまでそんな気がしてくるのう」

    940 = 1 :


    片岡さんたちがタコスの話で盛り上がりはじめた

    ……たしかにおいしかったけど、そこまでメジャーな食べ物ではないから仕方ないんじゃないかなぁ……?

    「……大丈夫ですか?」

    「灼ちゃん……うん、ありがとう」

    「私よりも……」

    「……そうだね」

    片岡さんは優しい子だね

    その優しさも、見た目も昔の憧ちゃんに似ているし、なんとなく親近感……仲良くなれたらいいな

    「……玄たち、気になりますか?」

    「まあ、ね……灼ちゃんは? 私たちはクラブに参加してなかったでしょ?」

    「ん……そうですね」

    灼ちゃんが顎に手をあてて、ちょっぴり考えるような仕草をする

    「……私はあの頃、自分で打たないハルちゃんに憤りを感じてたし……参加しなかったのは自分の意思だから」

    「……うん」

    「でも、たしかに後悔はあるかもしれません……うちの部はやっぱりそのクラブが根本にあって……穏乃や憧とも、もっと一緒にいられたのかなって」

    「わかるなぁ……私も、もっと勇気があればよかったんだけど」

    「……原村さんとの対局も、もっと盛り上がったかもしれないし」

    「ふふふ……以外と気にしてる?」

    「……少し。 三人に悪かったなーとは」

    941 = 1 :


    「……でも、結局は私が選んだことだから……昔のことはもう気にしないようにしてます」

    「そうなの?」

    「気にしてもどうしようもないですし……それに」

    「私は今、みんなと一緒にいるから」

    「……うん、そうだね」

    私も、あまり昔のことを気にしてないで積極的になってもいいのかもしれない

    「……原村さん、いい子だと思いますよ?」

    「うん、わかってるよ? 玄ちゃんや憧ちゃん、穏乃ちゃん……みんなからいっぱいお話聞いたもんね」

    「それこそ昔からの友だち、ってくらいいろいろ知ってますもんね」

    「ふふ、そうかもね」

    あの頃は玄ちゃんが帰ってくると、麻雀の話、憧ちゃんや穏乃ちゃんの話、赤土先生の話……原村さんのお話も、いっぱいいっぱいしてくれた

    『お姉ちゃん! 今日の和ちゃんのおもちは……』

    『それでね! 和ちゃんのおもちが……』

    『おもちおもち』

    ……いろんな話を聞いたはずなんだけど、おもちの話の割合が多すぎるなぁ……

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    「ツモ、2000・3900」

    「和ちゃん……相変わらず速いなぁ」

    晴絵「玄はどうしても手作り遅くなるからな……一発の火力で逃げ切る形が理想だとは思うんだけど」

    「ぐぬぬ……親被りでラス転落かぁ」

    穏乃「個人戦に向けてギア上がってきてるね!」

    「この調子で頑張りますから……応援、お願いしますね」

    穏乃「任せて! フレー! フレー!のっどっかっ!」

    「いや、早い早い」

    「でも穏乃ちゃんの応援は元気いっぱいで効果ありそうだね!」

    晴絵「応援ってのはやっぱり力になるよ……対局室に声は届かないけど、それでもね」

    「公式の場で打ってた人気雀士が言うと含蓄あるねぇ」

    晴絵「からかうなって……今度こそは、しっかりそれに応えられる雀士になりたいもんだ」

    「私も、応援してますから」

    晴絵「ありがとな……そういやさ、実際わりといろんなとこから声かけてもらってんだけど……みんなどこのチーム好きなの?」

    「私は瑞原プロの大宮ですかね」

    「はやりんいいよね! ……あ、新人王の戒能プロもなかなかのものをお持ちで……」

    「あんたそれちょっと違うでしょ……チームはあんまりどことかないけど、地元出身の栗巣プロとか応援してるかな」

    穏乃「ああ、和が奈良にいた頃晩成の選手だったね……私は横浜! やっぱり三尋木プロかっこいいよね! あ、佐久の藤田プロの最後の切り札感とかも大好き!」

    「藤田……ああ、カツ丼の人ね……プロ麻雀せんべいカードのハズレア担当の」

    穏乃「ハズレじゃないよ! レアだし! 当たったらうれしいから! あとカツ丼の人じゃなくて『まくりの女王』だってば!"Reversal Queen"だよ! 超かっこいいじゃん!!」

    943 = 1 :


    どうやら、対局も一段落して雑談が始まったようだ

    「私はハルちゃんかな」

    晴絵「あはは! まだプロじゃないし気が早いって!」

    灼ちゃんが後ろ手にちょいちょいと合図をくれる

    ……たしかに、話題に入るチャンスだよね

    「私は……えっと……?」

    ……あれ? よく考えたらプロの人とかあまり詳しくないや

    「あー……咲は?」

    「私、あまり詳しくなくって……」

    「あ、私もあまり……」

    まこ「プロの対局も参考になるし少し勉強してもいいと思うんだがのう……わしは大沼プロじゃろうか」

    「染谷さん渋いですね……大沼プロって今シニアリーグで打ってるんですよね?」

    まこ「そうじゃ……うちのおじいちゃんがファンで、昔から結構見とったんじゃ」

    晴絵「私がみんなくらいの時はかなり活躍してたし……ってなんかすごい年取ったみたいで嫌だな……」

    優希「因縁の小鍛治プロはアラフォーなんて言われてますけど……」

    晴絵「アラサーだよ! ……うわ、これすごく言いたくないな……小鍛治さんの気持ちが少しわかった……そっか、区切るなら私も26だしアラサーか……」

    「もうおばさんだねー」

    晴絵「お前、自分が26の時におばさんって言われたらどれだけ傷つくか考えてみろよ! つーか望も同い年だからな!?」

    穏乃「そういえば部員探ししてたときの失言で望さんにはすごい怒られたなぁ」

    「……?」

    「灼ちゃんが入ってくる前にちょっとね」

    「懐かしいなぁ」

    944 = 1 :


    ……気づいたらまた身内ではなしちゃってるなぁ

    えっと、原村さんは……

    「咲さんも少しは興味持ってみたらどうですか? 染谷先輩の言う通りプロの対局は参考になると思いますよ」

    まこ「あんたらの腕なら将来プロ入りも選択肢になるじゃろうし……知ってて損はないと思うぞ?」

    「うーん……それはたしかにそうなるんですかね……?」

    「あ、あの……それじゃあ、原村さんの好きな瑞原プロのところはどんなチームなのかな? 玄ちゃんは瑞原プロ好きみたいだけど……なんだか、その、違う感じだし」

    「玄さんは……そうですね、かわりなくて安心と言えば安心ですが、逆にいろいろ心配です」

    まこ「あれはもう……どうしようもないんじゃないかのう……? 瑞原プロの大宮は安定しとるのう」

    「そうですね……エースの瑞原プロが素早く綺麗な手を作るのが得意なので、チーム全体としても早くて堅実な麻雀を打つのが特色でしょうか」

    「へえ……プロってもっと派手な感じの麻雀するのかと思ってたよ」

    「三尋木プロとかはそれこそ高火力のエースだし……その方がお客さんのうけもいいんじゃないのかな?」

    まこ「……大宮の集客率は二位の横浜を大きく引き離してトップじゃ」

    「はや……瑞原プロがいますからね。 堅実な打ち筋は玄人の評価も高いですし、アイドルとしての活動もしておられるのでファンの数自体が桁違いのようです」

    「……和ちゃん今はやりんって」

    「気のせいです」

    まこ「大宮は……はやりんのそれもあってファンサービスも充実しとるからのう」

    「そうですね。 試合会場限定のはやりんのグッズとかもたくさん販売してますし」

    「やっぱり今はやりんって」

    「……染谷先輩に釣られただけです」

    945 = 1 :


    「でも、瑞原プロかわいいよねー」

    「そうですよね!」

    まこ「……やっぱりただのはやりんファンじゃろ?」

    「……いえ、別に、客観的な事実に基づいてですね……」

    「そういえば、この前クラスの男子がはやりんキツいって」

    「はやりんのどこがキツいんですか!?」

    「…………」

    まこ「…………」

    「…………」

    「……今人気のプロと言えば三尋木プロですが」

    まこ「驚くほど誤魔化せとらんぞ!?」

    「別にいいじゃないですか!? はやりんかわいいでしょう!!」

    「まさかの逆ギレ!?」

    「小さい頃、牌のお姉さんの番組で麻雀覚えましたよ! はやりんの出した麻雀の本もCDも、ライブのDVDも全部持ってますよ! なにが悪いんですか!?」

    「誰も悪いなんて言ってないよ……?」

    まこ「……というか、実はわしも」

    「染谷先輩!?」

    「そういえば、以前お借りした服とか……」

    まこ「いや、ああいうフリフリ系とかちょっとは憧れるじゃろ?」

    「今度改めてお邪魔させていただきます!」

    まこ「大歓迎じゃ」

    946 = 1 :


    「なんというか……意外なところから出てきたね」

    「……驚きました」

    「それにしても……」

    「?」

    「原村さん、もっと落ち着いた子だと思ってたけど、けっこう子どもっぽくってかわいいところがあるんだね」

    「ああ……牌譜だけ見ると完全デジタルだからちょっと冷たい感じに見えるかもしれませんね」

    なかなか面白い子だ……卓上では完全にポーカーフェイスだったけど、普段は表情豊かで感情表現も大きい

    晴絵「つーか和、瑞原さんのファンだったんだねー……言ってくれればこの前会ったときにサインぐらい貰ってきたのに」

    「赤土先生、はやりんとお知り合いなんですか!?」

    晴絵「え、うん……友だち、かな? 勧誘も受けてるけど……」

    「なんでもっと早く言ってくれないんですか!?」

    晴絵「え、ごめん……」

    「っていうかはやりん直々に勧誘受けてるんですか!? もう大宮でいいじゃないですか!! 応援いきますから!! はやりん紹介してください!!」

    晴絵「おおう……思ってたより重度のファン? つーか大宮の……瑞原さんみたいな衣装は私はちょっと……」

    「チーム全体でああいう感じなの?」

    まこ「良くも悪くもはやりんがチームの顔じゃから……同じではないけど系統は揃えとるのう」

    「ハルちゃんはどっちかと言うとかっこいい系だし……」

    「たしかにねー……ハルエは背も高いし男装でもしたらウケるかもよ?」

    穏乃「かっこいいといったら刀とか翼とか……」

    優希「少年漫画的な奴かー?」

    晴絵「いやそれ麻雀に関係ないだろ!?」

    「大切なのはおもちだよ!」

    晴絵「もう大きくならないって! その枠は瑞原さんだけで十分足りるだろ!」

    947 = 1 :


    「まったく玄さんは……はやりんの魅力はもっといろんなところにあるのに……」

    「……本当にごめんね? なかなか治らなくって……」

    「いえ、宥さんのせいではありませんから……」

    「その、私でよかったら聞きたいな……原村さんのお話」

    「いいんですか!?」

    「うん……私、玄ちゃんたちからいっぱい原村さんのお話聞いてたから……仲良くしたいなってずっと思ってたんだぁ」

    「ふふ……ありがとうございます! それでは、まずはやりんの魅力ですが……」

    「あ……それ、長くなるやつ……」

    「好きなことの話は長くなるものだよ……でも、そういうお話をする時は、みんなとってもあったかいんだよ?」

    「……灼ちゃんは聞くの嫌?」

    「聞きますよ。 その……友だちの、話ですし」

    「……ふふふっ」

    「それでですね、アイドルとしての活動だけでなくプロの雀士としても……聞いてますか? 今いいところなんですけどっ!」

    「うん、聞いてるよ~」

    「……私も後でハルちゃんについて熱く語るしか」

    「あ、それは是非聞きたいです! 一時期ご指導いただきましたが、レジェンドとしての活躍は詳しく聞く機会がなかなかなくて……」

    「……任せて」

    「それと……宥さんのお話も聞きたいです」

    「……私の?」

    「私が奈良を離れてからのみんなのことや、麻雀のこと、宥さんのことでもなんでもいいんです……せっかくこうしてお友だちになれたんですから」

    「宥さんの好きなあったかい話……たくさんしましょう?」

    「……うんっ!」


    カン!

    948 = 1 :

    のどっちははやりん好きそう
    思ってたよりのどたん近くて焦った…日付回ったら短めですがイェイ~しに来る予定です

    949 :

    おつ
    誰も挙げないのよりん涙目プンスコ

    950 :

    おつ

    京太郎帰ってこねェ……
    まぁ胸の話振ってくる女の子がいるところには戻りにくいだろうけど


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