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    元スレ晴絵「個人戦は見学していくからね」

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    451 = 1 :



    揺杏「え?ファッション研究会じゃないの?」


    「もうそれでい……」


    カン!


    452 = 1 :

    一回人数増やすと楽すぎて困る
    気づいたら揺杏とファッションリーダースレになりそうで怖い…

    次回はハルちゃんになるかと思います

    454 = 1 :

    投下します

    455 = 1 :



    こういった仕事は実業団時代に何度か来たし、経験がないわけではないけど……


    久しぶりだし、面子の問題もあって少々緊張する


    456 = 1 :


    恒子「ふくよかすこやかインハイレディオーーーーーー!!」

    恒子「はい今週もふくよかじゃないスーパーアナウンサー福与恒子と!」

    健夜「……すこやかじゃない小鍛治健夜でインターハイ情報をお送りします」

    恒子「……と! ここまではいつものオープニングですが……」

    恒子「なぁーんと! 本日はこの番組初のゲストをお迎えしております!」

    恒子「……初だよね?」

    健夜「確認もなしに勢いでものを言わないでよ!?」

    恒子「えー私の記憶では初です! さぁ! 記念すべき番組初のスペシャルゲストは今をときめくこのお方!」

    457 = 1 :


    晴絵「あー……はれやかじゃない赤土晴絵です……よろしくお願いします」

    ……自己紹介、これ言わないとダメなの?

    恒子「はい! すこやん拍手!」

    健夜「え、あ……うん」

    晴絵「……あの、福与アナ」

    恒子「なんですか?」

    晴絵「何故そこまでハードルを上げるのか……」

    恒子「ごめんね☆」

    恒子「……ねぇねぇ似てた?瑞原プロの真似!」

    晴絵「え、はい……結構……」

    健夜「こーこちゃん少し自重してよ!? 赤土さんも付き合わなくていいから!」

    458 = 1 :


    恒子「さぁゲストの登場で私もテンション爆アゲ中です! では僭越ながら赤土さんの紹介をさせていただきます!」

    恒子「赤土さんは今年のインターハイ団体戦三位、阿知賀女子学院の出身で、現在母校の監督を務めています!

     阿知賀女子学院は十年前にインターハイ初出場、準決勝まで駒を進めています! そして当時のエースが赤土さんです!

     高校卒業後は福岡の実業団チーム博多エバーグリーンズに所属し、日本リーグでプレイされてました!

     誰だよ赤土って知らねぇよ!って思ったそこのあなた! 今すぐ謝れ!」

    健夜「リスナーに喧嘩売らないでよ!?」

    459 = 1 :


    恒子「えーそれで、十年前のインターハイでは準決勝敗退となっていますが……なんと! その時の対戦カードが新道寺女子の野依理沙、朝酌女子の瑞原はやり、そして土浦女子の我らが小鍛治健夜と現在のトッププロたちと対局されてるんですね!」

    晴絵「ええ……まあ、結果は散々だったんですけど」

    健夜「そんなことありませんよ。 私が今までで振り込んだ最も高い手は赤土さんの跳満ですし……私にとっても印象深い対局でした……赤土さんの日本リーグでの活躍は私もチェックしてましたし、素晴らしい雀士だと思います」

    晴絵「……小鍛治さん」

    恒子「つまり、その素晴らしい雀士たちをボコボコにして優勝した小鍛治プロが地上最強ってことですね!」

    健夜「どうしてそう繋げるの!?」

    460 = 1 :


    晴絵「いや……でも実際なんで私が呼ばれたんですかね? インハイの解説で東京にいらしてますし、今名前の挙がった瑞原プロや野依プロを呼んだ方が……」

    健夜「それは……」

    恒子「たしかにそういう声もあったんですけど、瑞原プロや野依プロは日程も合いませんでしたし……インハイレディオということで千里山女子の監督をされてる愛宕雅枝元プロにも声をかけたんですが生徒の個人戦が残ってるということでして……」

    恒子「ぶっちゃけ、暇でギャラの安い赤土さんを呼びました!」

    健夜「言って良いことと悪いことがあるよ!?」

    恒子「表向きは団体戦上位入賞校の監督であり、日本リーグでのプレイなど実績もある……そして小鍛治プロが二十年前の対局を忘れられなかったから、ということにしてます!」

    健夜「先に裏を言っちゃってるよ!? っていうかこっそり十年増やさないでよ!?」

    461 = 1 :


    ……一応打ち合わせとかしてたけど、アレは意味なかったな

    小鍛治さんに聞いてはいたけど福与アナほんとになんでもアリだな

    恒子「そういえば赤土さんは地元吉野では『阿知賀のレジェンド』って呼ばれているらしいですね!」

    晴絵「え……それ、どこで聞いたんですか? この歳になるとさすがに少し恥ずかしいというか……」

    恒子「ネットで調べました! やはりインターハイ常連校である晩成高校を破った印象が大きく地元では大人気のヒーローだとか! エバーグリーンズ時代はハルちゃんの愛称で親しまれていたようですね! 私もハルちゃんって呼んでいいですか?」

    晴絵「え、まあ、かまいませんけど……」

    健夜「こーこちゃん仕事中だよ!? そういうのは休憩中に……」

    恒子「では! ここからは『スーパーアナウンサー』福与恒子と『衝撃の美人雀士』小鍛治健夜、ゲストの『阿知賀のレジェンド』ハルちゃんこと赤土晴絵の三人でインターハイ情報をお送りします!」

    健夜「変にハードル高い二つ名つけないでよ!?」

    462 = 1 :


    恒子「赤土さんは一高校を率いる監督として選手たちの研究も進んでらっしゃると思いますので、注目選手など是非お話をうかがいたいと思います!」

    晴絵「はい、よろしくお願いします」

    ……とはいえ、各選手の打ち筋などに関して詳細に話すわけにもいかない

    当たり障りのないことしか話せないのはなんとも歯痒いけど、自分の時にやられたら絶対に嫌だし仕方ないか……

    恒子「えー、個人戦の日程とルールは……」

    健夜「今から確認するの!? 個人戦の日程は……」

    ……こうして見てるとやっぱりうまく回すな福与アナ……計算、ではなさそうなのがアレだけど

    463 = 1 :


    恒子「個人戦は昨年の上位三名が引き続き参加していますね」

    健夜「白糸台の宮永照選手、三箇牧の荒川憩選手、臨海女子の辻垣内選手ですね


    晴絵「三人とも癖の少ない……強いて言えば宮永選手は打点を徐々に高めていく傾向がありますが、攻守ともにレベルの高い優れた雀士ですね」

    恒子「三人ともめっちゃ強いってことですね? 小鍛治プロの相手ではありませんが!」

    健夜「いちいち変に持ち上げないで!? だいたい私も一応プロだし学生相手じゃそうそう負けないよ!?」

    晴絵「でも実際、あの三人は学生のレベルは逸脱していると思いますけどね……特に、宮永選手は対局相手への観察能力も長けていて、対応力も高いです……プロ入りすればまず間違いなく日本を代表する打ち手になると思いますよ」

    恒子「片手で捻ってやる! なんて言えるのは小鍛治プロぐらいですね!」

    健夜「そんなこと言ってないよ!?」

    464 = 1 :


    健夜「はぁ……こーこちゃん今日は妙に絡むね?」

    恒子「赤土さんにどこまで絡んでいいのかわからないから小鍛治プロを弄ってるんです! 大人なんだから我慢してください!」

    健夜「こーこちゃんも大人なんだから少し落ち着いてよ!?」

    晴絵「あはは……私は普通に絡んでくれてもいいですよ? 」

    恒子「本当ですか? じゃあハルちゃんはさー」

    健夜「フランクすぎだよ!? 一応仕事なんだから……」

    恒子「一応とはなんですか!? れっきとした仕事なんですから小鍛治プロも気を抜かないで対局と同じぐらい真剣に取り組んでください!」

    健夜「ご、ごめんなさい……って私が怒られるの!?」

    465 = 1 :


    恒子「小鍛治プロのせいで話が逸れました! インターハイの話に戻りますが……」

    健夜「私のせいなの!?」

    恒子「宮永選手の白糸台高校からは、団体戦で大将を務めた一年生の大星選手も個人戦の代表になっていますね?」

    晴絵「彼女もチーム虎姫に所属する攻撃力の高い選手ですね……ん……と、ダブルリーチの多い選手ですが……攻撃は最大の防御と言うように、守備に関しても光るものを持っていますね」

    恒子「大星だけに?」

    健夜「…………」

    晴絵「あー……まぁ……」

    恒子「……失礼しました」

    466 = 1 :


    恒子「えー……その二人の白糸台を赤土さん率いる阿知賀女子は準決勝で破っていますね!」

    晴絵「ありがとうございます……うちの生徒たちもみんなよく頑張ったと思います」

    健夜「そういえば阿知賀女子からは個人戦の参加者はいないんですね」

    晴絵「そうですね……生徒たちが団体戦一本で、ということでしたので」

    恒子「奈良県の代表枠は小走やえ選手を始めとした晩成高校の選手で埋まっていますが、同郷ですし気になるのでは?」

    晴絵「もちろん気になりますよ……奈良個人戦一位、エースの小走選手は実績も実力もありますし……個人的にも注目してますし、頑張ってほしいですね」

    恒子「なるほど……小鍛治プロは個人的に注目している選手とかいますか? 地元の選手とか……」

    健夜「え? いや、私は特にそういうのは……」

    恒子「世界レベルの私が学生のことなんか知るか! だそうです!」

    健夜「だからそこまで言ってないよ!?」

    467 = 1 :


    ――――――

    健夜「お疲れさまです」

    恒子「お疲れさまー」

    晴絵「お疲れさまでした」

    健夜「赤土さん、急な話だったのに来てくれてありがとうね……よかったらご飯一緒にどうかな?」

    晴絵「いえ、私も楽しかったんで……お供させていただきます」

    恒子「あ、ずるい! 私も行く!」

    健夜「じゃあ行こっか……ごめんね? こーこちゃんあんなんで大変だったでしょ?」

    晴絵「いや、アレで緊張解れましたしむしろ助かりましたよ……小鍛治さんこそいつも大変そうですね」

    健夜「なんかもう慣れちゃったけどね……」

    468 = 1 :


    恒子「……で、結局近場のファミレス? 折角なんだからもっといいとこ行くとかさー」

    健夜「それはこの前行ったし……」

    恒子「え!?私呼ばれてないよ!?」

    健夜「私たちの集まりにこーこちゃんいたらおかしいでしょ!? 同窓会みたいなものだよ!?」

    晴絵「福与アナだったらすぐ打ち解けそうですけどね」

    恒子「すこやんみたいにこーこちゃんでいいですよ? ほら、私もハルちゃんって呼ぶから!」

    晴絵「そうですか? まぁこーこちゃんがあの場にいても昔話に花を咲かせてたんで……」

    健夜「はやりちゃんに理沙ちゃん、良子ちゃんと懐かしい面子が揃ったよね……みんな忙しいし、東京に集まるインハイの時期じゃないと集まれなかったんじゃないかな」

    469 = 1 :


    恒子「え!? なにそれ凄いメンバーじゃん! なんで呼んでくれないの!?」

    健夜「その説明はしたでしょ!?」

    恒子「十年前のインターハイの面子も揃ってるんですね? もしかして一局打っちゃったり?」

    晴絵「うん、麻雀バーに集まったんで……」

    健夜「結果は……」

    恒子「……わかってるよ、すこやん」

    470 = 1 :



    恒子「対局の結果は『シノハユ~the dawn of age~』の物語で明かされることでしょう!

    現在、月刊『ビッグガンガン』にて原作:小林立先生 作画:五十嵐あぐり先生の強力タッグで好評連載中!

    最新2巻は9月25日発売決定だぁーーー!!」


    健夜「メタ発言はやめて!」


    カン!

    471 = 1 :

    ふくすこラジオを場に設定したらただのふくすこと赤土さんになった

    ハルちゃんごめ…

    472 :

    ハルちゃんにはかわいい教え子がいるから問題無…

    474 :


    こーこちゃんはっちゃけすぎw

    475 :

    赤すこ好きだがこういうのもいい

    476 :

    投下は明日、憩ちゃんを軍団セットで消化しますよーぅ

    >>475赤すこも王道系統の組み合わせですよねー
    ハルちゃんに真面目系の話当てようとすると確実に重い感じにしちゃいそうなので結果こーこちゃんに好き放題させてしまいましたが…
    このスレでは本気のカップリング要素アリは扱いませんが、ハルちゃんは消化不良気味なのでそのうちすこやんかはやりん辺りで触るかと…

    477 :

    憩ちゃん楽しみ

    478 = 1 :

    投下しますよーぅ

    479 = 1 :



    『宮永照はヒトじゃない』

    チャンピオン……たしかにとてつもない強さだったなぁ


    480 = 1 :


    「でも、見た感じチャンピオン結構ヒトっぽかったですよ?」

    「ん?」

    キョトンとされてしまった

    「……ああ、宮永照ですかーぁ?」

    「はい……近くで見たけどたぶんヒトなんじゃないかと……」

    「……玄ちゃんってー」

    「なんですか?」

    「ちょーっとだけぇ……アホやんなぁ?」

    「えぇ!?」

    481 = 1 :


    「そんな……こ、これでもしっかりものの若女将で通ってるんですよ!?」

    「そうなん? にしてはちょーっとばかしズレてるというか……」

    「どういうことですか?」

    「わかんないならやっぱりズレとるんやろうねー」

    「?」

    「まあ、玄ちゃんかわいいしそういうところも魅力のひとつだと思いますよーぅ」

    「……ありがとうございます?」

    482 = 1 :


    「でもたしかに玄って……なんかちょっとアホよね」

    「憧ちゃんまで!? 酷いよぉ……」

    「あーほら、憩さんも言ってたでしょ? 玄はそこがいいんだから」

    「そう言われても……アホって言われちゃ素直に喜べないよ……」

    「あ、卓空けたんで憩さんどうぞ! 玄は入る? 私はまだご飯大丈夫だけど……」

    「あ、それなら私はいいよ……憧ちゃん続けてどうぞ」

    483 = 1 :


    今日は、荒川さんたちの練習にお付き合いさせていただいてる

    団体戦の時に練習を手伝ったもらったお返しに来たのだ

    「いいの? せっかく来たのに……」

    「私も打ちたいけど……ほら、私って癖が強いし荒川さんたちの練習にはならないかなーって……」

    「……気になるなら玄は一回ドラ切ればいいとおも……」

    「……なるほど」

    自分のことなのに考えつかなかったよ……

    うぅ……だからアホなんて言われちゃうのかなぁ?

    484 = 1 :


    「灼さんはお昼休憩入る?」

    「ん……それに今日はハルちゃんが……」

    「ああ、そういえば今日だったね! 小鍛治プロのラジオに呼ばれてるの!」

    「インハイレディオのスペシャルゲストって監督さんだったん? 先週の放送からこーこちゃんが散々煽ってたからうちはてっきりはやりんとか戒能プロ辺りが来るんかと思ってましたよーぅ」

    「……ですよねー」

    「赤土先生も頭抱えてたよ……」

    「ラジオ、つけてい……?」

    「いいですよーぅ」

    485 = 1 :


    「よろしくお願いします」

    「よろしくお願いしますよーぅ」

    穏乃「よろしくお願いします!」

    もこ「…………」

    個人戦の選手が同時に卓を囲めない以上、打つのは私たち阿知賀の面子が多くなる

    結局私たちの練習みたいになっちゃって申し訳ないなぁ

    恒子『ふくよかすこやかインハイレディオーーーーーー!!』

    「あ、始まったみたいですね」

    「こーこちゃん相変わらず元気やねぇ」

    486 = 1 :


    藍子「実際、赤土さんって知名度どうなの? 正直こーこちゃんハードル上げすぎっしょ?」

    「吉野では知らない人はいないって感じですけど……」

    「私はちょっと……」

    利仙「私は知ってましたよ? 福岡の実業団チームでプレイされていたので……」

    穏乃「当時の赤土先生ってどうだったんですか? チームにスカウトされたのは知ってたんですけど……」

    「それ、ロンですよーぅ」

    穏乃「うげっ!」

    「お話もいいけど集中せんとねー?」

    穏乃「す、すいません……」

    487 = 1 :


    利仙「赤土さんですが……かなり活躍されてましたし、人気もありましたよ? ただ……ここ一番という勝負を落としがちだったので……」

    「あー……そっか、ハルエ……」

    ……阿知賀こども麻雀クラブも元々は赤土先生のリハビリだったんだもんね

    でも、きっと今の赤土先生なら昔と変わらずかっこいい姿を卓上でも見せてくれると思うなぁ

    「それ、ロンですよーぅ」

    「はぅあ!?」

    「ふふっ……みんな赤土先生気になるみたいやし、一回休憩にしよ?」

    「で、でも! 憩さんの練習が……」

    「まぁまぁ……ほら、インハイレディオやしなんかためになるかもですよーぅ?」

    「……すみません、ありがとうございます」

    488 = 1 :


    恒子『誰だよ赤土って知らねぇよ!って思ったそこのあなた! 今すぐ謝れ!』

    藍子「あ、私正直これ思ったわ……すみません」

    「ごめんなさい……」

    「いいよ」

    「灼さんが許すんだ?」

    「灼ちゃんあったかいね~」

    「でもこれってこーこちゃんがハードル上げすぎたせいできっとたくさんの人が思ってますよーぅ」

    「あはは……」

    489 = 1 :


    晴絵『三人とも……攻守に優れた……』

    穏乃「あ、荒川さん褒められてますよ!」

    「でもやっぱりチャンピオンの方が褒められてますよーぅ?」

    「宮永さん、すごかったもんねぇ」

    「玄なんて歯が立たなかったしねー」

    「だってすっごく強かったよ……? 準決勝も花田さんや園城寺さんがいたからなんとかなったって感じで……」

    「一応、最後に一矢報いた」

    「それも園城寺さんたちがお膳立てしてましたけどね……」

    藍子「玄ちゃんドラ抱えてただけっしょ?」

    「……ふぇぇ」

    藍子「ちょ!? 泣かないでよ! 冗談だから! もこもなんとか言ってくれよ」

    もこ「…………」

    藍子「ほら! もこもこう言ってることだし……」

    穏乃「……なんて言ったんですかね……?」

    490 = 1 :


    利仙「しかし、実際のところチャンピオンからあれほどの打点で直撃を取ったのは団体戦では玄さんだけですしね」

    「まぁ、まだ個人戦がありますよーぅ」

    利仙「当然、三連覇などさせるわけにはいきません……私の手で神代小蒔もろともに……」

    「うちも遅れはとりませんよーぅ」

    「……二人とも意外と結構好戦的ですよね」

    「これでも県の上位プレイヤーを自負していますし……プライドもありますよ」

    藍子「まぁそうじゃなきゃ強くなれないって……お、噂をすれば」

    491 = 1 :


    晴絵『奈良個人戦一位、エースの小走選手は……』

    「県予選一回戦の牌譜、見ましたよーぅ」

    藍子「エグかったねーありゃ」

    「小走さん、初見の玄さん相手でよく頑張りましたよね……」

    「え、いや、その……」

    「実際、私以外公式戦の参加経験もなかったし……メンバーの打ち筋考えれば完全に初見殺しですからね……晩成と初戦で当たれて良かったですよほんと」

    穏乃「灼さんのくじ運に助けられましたね!」

    「それほどでも……」

    利仙「やえさん、悔しかったでしょうね……」

    藍子「あの人のことだから団体戦終わってすぐ対策始めたんだろうなー」

    「結局、対戦の機会は無かったんやけどねー」

    492 = 1 :


    穏乃「あ! でも、東京に出てくる前に小走さんが阿知賀と晩成壮行試合組んでくれたんですよ!」

    「へぇー」

    藍子「ああ、らしいっちゃらしいかもね……ただ打ちたかったってのもあるだろうけど」

    「なんか……『か、勘違いしないでよっ! べ、別にあんたたちのためじゃないんだからねっ!』って言われた……」

    「いや、そうは言ってなかったでしょ……」

    「でも、不思議としっくりきますね」

    「小走さんあったかーい」

    「で、結果はどうだったん?」

    「……さ、さすがは奈良個人戦一位と言いますか……」

    「かなり研究されてて……結構やられた」

    「もちろん!負けっぱなしってわけじゃありませんけどねー」

    493 = 1 :


    恒子『他に気になる有力選手などいらっしゃいますか?』

    晴絵『そうですね……団体戦優勝校の清澄からは宮永選手……宮永咲選手との……原村和選手が参加していますが――』

    健夜『それに団体戦では奮いませんでしたが、去年も活躍した鹿児島の神代選手なども――』

    利仙「むっ」

    「利仙さん落ち着いて……」

    「やっぱり赤土先生も和ちゃんたちのことは気にしてるんだね」

    「そういえば原村さんも赤土さんの教え子なんやってね」

    「一年ぐらいでしたけどね……ま、和は安定した結果出してるし宮永さんもあれだけ暴れりゃ注目されるでしょ」

    藍子「穏乃ちゃん打ってみてどうだった? 山は穏乃ちゃんの領域っぽいけど」

    穏乃「結局最後は王牌を持ってかれちゃったので……」

    494 = 1 :


    「こうして考えると……なんと言いますか、支配の強度で言えばやはり玄さんが特に強力なようですね」

    「そ、そうですか?」

    もこ「…………」

    藍子「もこもそう思う? じゃあとりあえず玄ちゃんにはドラ抱えたまま打ってもらって強度の高い支配を打ち破る特訓を……」

    「ちょっと待ってー? 玄ちゃんはうちと打ってる途中やったし取らんといてよ~」

    「よかったね玄、大人気じゃん」

    「きゃーすてきーだいてー」

    「えっと、こう?」

    ぎゅっ

    「…………」

    「……玄ちゃんやっぱりアホやんな?」

    「えぇ!? どうしてですか!?」

    495 = 1 :


    ――――――

    「ツモ! 2000・4000ですよーぅ」

    穏乃「うわぁー!やられたっ! 憩さん強いっ!」

    もこ「…………」

    「ありがとうございました……」

    「どーもですーぅ」

    うぅ……憩さん、やっぱり強いなぁ

    チャンピオンと比べても遜色ないくらいには……

    496 = 1 :


    「玄ちゃん? 大丈夫ですかーぁ?」

    「あ、いえ! 憩さん、本当に強いなぁって……チャンピオンともきっと互角以上に戦えると思いますっ」

    「え~本当にーぃ? ちょっと褒めすぎやない? 」

    「私、お二人と打ってますからっ! 頑張ってくださいっ!」

    「えへへ……ありがとっ! うちも頑張りますよーぅ」

    「……でも、チャンピオンは……チャンピオンの強さは」

    497 = 1 :



    「宮永照は、ヒトじゃないっ!」


    藍子「それ、気に入ったの?」


    カン!


    498 = 1 :


    >>477人数多くて気づいたら憩ちゃんあまり喋ってなかったよ…すまぬ

    個人的にアニメで利仙さんが喋ってから、コスプレ集団イメージにサイヤ人イメージが加わってなんかヤバい
    憩ちゃんの「宮永照はヒトじゃない」発言に加えて、利仙さんの「頑張れ神代小蒔……あなたがナンバーワンです……!」臭が……
    そう簡単に使い捨てたりはしないと思うけど、みんな活躍の場があるといいなぁ

    500 :

    憩ちゃん書いてくれてありがとう


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