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    元スレ晴絵「個人戦は見学していくからね」

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    みんなの評価 : ★★★×4
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    951 :

    京太郎がちゃんと指導される未来があるみたいで安心した

    952 :


    実際大宮に和とかユキとかが入ってきたらポストはやりんマジで危なくなりそう

    954 :


    穏乃「おはようございまーっす! 今日は和の誕生日ですよっ!」

    「おはよ、しず。 玄ー? この前みんなで買ってきたあのでっかいペンギン、ちゃんと送った?」

    「大丈夫、ちゃんと今日届くはずだよ」

    「……あれだけで良かったのかなぁ? もっとなにか和ちゃんの好きなもの……はやりんのCDとかもつけた方がよかったんじゃ」

    「ファンならたぶん自分で買ってるし被っちゃうんじゃないかな」

    「あ、そっか……」

    穏乃「……やっぱり長野まで行って直接渡した方がよかったんじゃ!?」

    「……どうやって行くのよ?」

    穏乃「電車!」

    「日帰りで長野まで往復はおこづかい的にも……」

    穏乃「……赤土先生に車出してもらおう!」

    「ハルちゃん今日は熊倉さん来るからって言ってたけど」

    穏乃「むむむ……」

    「前もって準備してたならともかく、急に長野は無理なんじゃないかなぁ……」

    穏乃「……仕方ない、走ろう!」

    「無理に決まってるでしょ!?」

    穏乃「いやいや、さすがに冗談だって……大阪辺りならともかく」

    「それも無理だっつーの!」

    955 = 1 :


    穏乃「じゃあどうすればいいの!?」

    「いや、プレゼントは送ったんだから別に長野行かなくても……」

    穏乃「せっかくだから会いたいじゃないですか!」

    「気持ちはわかるけど……会いに行くのは難しいんじゃないかなぁ」

    穏乃「……ですよねぇ」

    「メールとかしてみれば?」

    「私は昨日、日付回ったぐらいにちょこっとメールしたけど」

    穏乃「夜中にメールするのも迷惑かなって……それに昨日は九時ぐらいに寝たし……」

    「小学生か!」

    穏乃「朝は五時に起きたけど」

    「年寄りか!」

    「早寝早起きは健康的でいいね」

    穏乃「朝からちょっと走って山登るのがまた気持ちよくって……」

    「朝から山に登ってるの?」

    穏乃「朝の空気は爽やかでいいですよ! なんなら今度一緒に行きますか?」

    「……五時起きはちょっと辛いかなぁ」

    「お姉ちゃん朝はなかなかお布団から出られないもんね……」

    「でも、たまにはそういうのもいいかも……」

    穏乃「ほんとですか!? それじゃあ……」

    「ちょ、灼さんやめた方がいいって! しずのペース普通じゃないから! そもそもなんでジャージに運動靴で山の中走り回れんのよ!?」

    穏乃「まぁ……経験、かな?」

    「どや顔やめなさい!」

    956 = 1 :


    「山はともかく、和ちゃんはどうするの?」

    穏乃「んー……じゃあ、妥協して電話で!」

    「無難だね」

    「最初からそうしときなさいよ……」

    穏乃「……なんて言おうか!?」

    「普通に誕生日おめでとう、でいいんじゃないかな?」

    穏乃「なんか、もっと特別感っていうか……欲しくないですか!?」

    「変にひねってスベると最悪よ?」

    「こういうのは普通が一番……大切なのは気持ちだと思……」

    穏乃「……そうですね! じゃあ今から電話するから、和が出たらみんなで誕生日おめでとう! ですよ!」

    「あ、みんなでやるの?」

    穏乃「みんなでやらないの!?」

    「和ちゃんも、きっとみんなでお祝いした方が喜んでくれるんじゃないかな?」

    「お祝いなら、みんなでした方がいいと思うよ? 私だったらその方があったかくてうれしいなぁ」

    「……いや、私も嫌なわけじゃないのよ? ちょっと、恥ずかしいっていうか……」

    穏乃「憧は照れ屋だなぁ……よし、電話しますよ!」

    957 = 1 :


    穏乃「…………」

    「…………」

    「…………」

    「…………」

    「…………」

    穏乃「……出ない!」

    「出ないわね」

    「まだ寝てるのかな?」

    「いくら休日でも宥さんじゃあるまいし……」

    「えぇ!?」

    「それもそうだね」

    「くろちゃー!?」

    「……それこそ、清澄でパーティーとかやってるんじゃない? 優希とか竹井さんとかそういうの好きそうだし」

    穏乃「言われてみれば……」

    「たしかに、それだとちょっと気づかないかもね……」

    「……じゃあ、とりあえず練習始めようか。 終わる頃にはあっちも一段落してるかもしれないし」

    「それもそうね……ま、和が気づいたら折り返してくると思うし、打とっか!」

    穏乃「じゃあ、今日一番成績よかった人が電話出るってことで!」

    「……いや、折り返してくるなら穏乃が出ればいいんじゃない?」

    穏乃「え、でもなにか特典あった方が燃えませんか?」

    「それは、まあ……」

    「和ちゃんをかけて勝負だね!」

    958 = 1 :


    ――――――

    穏乃「ロンっ! チートイドラ2で6400!」

    「うっわ……変なの振ったー! やめてよこの巡でチートイとか!」

    「うーん……これはさすがに読めなかったなぁ」

    「これで……うん、総合収支も逆転して穏乃がトップだね」

    穏乃「このまま逃げ切れば……」

    「……? あ、穏乃ちゃん電話鳴ってるよ」

    穏乃「あ、玄さん出ちゃってください! よぉし、この勢いで勝ち抜けるぞー!」

    「そうはさせないわよ! 私の親番だしこっから連荘で逆転あるからね!」

    「ふふ……いい感じに燃えてるね」

    「あったかーい」



    「もしもし? あ、和ちゃん?」

    穏乃「ちょおぉぉぉ!?」

    「いやいやいや! え、和!? それならそうとちゃんと言いなさいよ!」

    「玄ちゃん……それはダメだよ」

    「えっ? えっ? でも今穏乃ちゃんが出てって言ったから……」

    「和だったらそれは話が違うでしょ!?」

    「ストップストップ……一回落ち着いて」

    「……はい、じゃあ穏乃」

    穏乃「はい! ……和? ちょっと待ってね……せーのっ!」

    959 = 1 :




    「「「「「誕生日おめでとう!!」」」」」



    カン!


    960 = 1 :

    のどたんイェイ~
    ぐだぐだやるのもアレなので、シンプルにお祝い

    >>949のよりんの情報が新道寺出身しかないから言及しづらいんでー……
    >>950この後戻って来てると思います。人数調整(小声)
    >>951本気で指導してもらえないのはそういうネタの京太郎スレぐらいだろ!いい加減にしろ!実際のところ久はちゃんと大切な後輩に数えてますし…なお、のどっちの仲間ではない模様
    >>952牌のお姉さんという固有の地位は揺るぎないでしょうけどチームの人気雀士という枠では熾烈な争いにはなりそうですね

    961 = 1 :

    そういえば、一応続ける気はあるので次スレ立てようと思ってるんですけどいつ立てるのがいいんでしょうかね?
    埋めていただくにはまだあるけどのどっちで締めるのが阿知賀的におさまりがいい気もするんですよね…

    962 :

    スレタイだけ先に書いといてくれたら埋まった後でも探せるから大丈夫よ
    970くらいで立ててくれても大丈夫よ

    964 :

    乙です。
    ぶっちゃけ高校卒業後即プロでもその時はやりんの年齢は30になるしお姉さんの地位は譲りそう。

    965 :

    リチャって本編じゃ完全にオッサンになってるんだよな
    シノハユキャラ絡んだ話読みたいけど原作登場はいつになるか

    966 :

    さりげに憧は優希呼び捨てだしいつの間にか仲良くなってたんだな

    967 :

    乙乙
    せっかくここまできたんだし1000まで埋めてほしい

    968 = 1 :

    >>962ありがとうございます。立てた後にURL貼ります
    >>964牌のお姉さんなんちゃって考察みたいなの書きだしてみたけど長すぎたので省略。個人的には、シノハユで語られてるはやりんの心情的にもアイドルは続けるんじゃないかと…気になる人ははやり1~5を読もう!(宣伝)
    >>965だいたい40過ぎたぐらいですかね?本筋からかなり逸れますし原作参加は厳しいかもしれませんね…シノハユ大好きだしなにか書きたいですねー
    >>966優希回書いてないですけど時間が10月まで飛んだので…まぁ清澄と阿知賀のコミュ力トップ同士で共通の話題も大量なのですぐに仲良くなるかと思います
    >>967そうですね。なにかしら埋めネタ用意します

    とりあえず次スレ立ててきます

    969 = 1 :

    次スレ立ててきました
    「個人戦は見学して行くから……」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412412627/

    埋まり次第移行します。
    埋めネタは準備ができ次第投下します
    変わらずリク等受け付けてますのでお気軽にどうぞ
    今後ともよろしくお願いします

    970 :

    乙乙

    973 :



    迷惑はかけたくなかったけど……仕方がない


    ここで、決着をつける!


    974 = 1 :


    胡桃「今回の助っ人は頼りになるの?」

    「はい……これはもう、最後の手段だと思ってます」

    揺杏「……ねぇねぇ、私と灼ここいていいの? 一応中立の立場だと思うんだけど」

    「敵ではないし、この際人多い方がいいです!」

    「……もう諦めたら?」

    「絶・対・に! 諦めない! 麻雀と同じで諦めたら試合終了!」

    エイスリン「シッテル! ユウジョウ・ドリョク・ショウリ!」

    「それですよエイスリンさん!」

    この夏、インターハイで知り合った仲間たちと集まり会議を開く

    今日は強力な助っ人も呼んでいることだし、状況の改善に繋がることを期待したい……いや、絶対に改善するんだ!

    975 = 1 :


    「こんにちは! お邪魔しますね」

    「巴さん! 待ってました!」

    胡桃「あ、巴ちゃんだー」

    エイスリン「ウミブリデスネ!」

    「あ、胡桃ちゃんにエイちゃんも……ひさしぶり」

    揺杏「ども、こんちはー」

    「先日はどうもご迷惑を……」

    「そんな、気にしなくていいよ……これおみやげ、ケーキ買ってきたからみんなで食べましょう?」

    胡桃「おおー」

    エイスリン「ケーキ、スキ!」

    「……私は苺のが」

    揺杏「ちょい待ち! おねーさんがた、ここはきっちりじゃんけんで……」

    「巴さん、ありがとうございます! すみませんまた気を遣わせてしまったみたいで……」

    「この前こっちももらったから気にしないで。 それに、私が食べたかったっていうのもあるし……それで、憧ちゃん」

    「なんですか?」

    「相談事って聞いたけど……これは、なんの集まりなのかな? メンバーから内容がいまいち想像つかなくて……」

    「『高鴨穏乃にちゃんとした服を着せよう委員会』です!」

    「……うん?」

    「つまりですね……」

    976 = 1 :


    「ふむ……つまり、ジャージとか、穏乃ちゃんの偏った服の趣味をなんとかしたいってことかな?」

    「はい……なんとか力をかしていただけませんか?」

    胡桃「恥ずかしながら……いくら作戦たてても空振っちゃって」

    揺杏「憧ちゃんも胡桃さんもすぐ横道に逸れるからなー」

    「揺杏が誘導してるんだけどね」

    胡桃「やっぱりわざとなの!?」

    揺杏「いやーほら、私も楽しくなっちゃって、つい? わざとじゃないですよ?」

    エイスリン「タマタマ?」

    揺杏「そう、たまたまです! ほら、やっぱりエイちゃんさんの素敵な絵が? 新作のイメージの具体化に繋がるっていうか?」

    エイスリン「ヤクニタッテル?」

    揺杏「もち! 最高ですよ!」

    エイスリン「ヨカッタ!」

    胡桃「……なんか、釈然としないんだけど」

    「まあ、私たちは中立なんで」

    「うーん……なんとなくわかったけど、私にお手伝いできることってあるのかな? 服の趣味って他人から言ってもなかなかどうしようもないような……」

    「巴さんにしかできないことなんです! しずはもともとあまりファッションとか興味なくって今みたいに服装に関して積極的ではなかったんですけど……この大会中、ある二人の人物と出会っておかしな方向に目覚めてしまったんです!」

    「二人の? ……あ、もしかして」

    「……はい、龍門渕の国広一さんと、そちらの薄墨初美さんです」

    977 = 1 :


    「……国広さんも薄墨さんも……すごく、開放的な服だよね」

    揺杏「一部噛み合っちゃってる灼が言う?」

    「私は服着てるし」

    胡桃「それ、あれは服じゃないって言ってるようなものだよね!?」

    エイスリン「ヌノキレ!」

    揺杏「はっきり言っちゃうかー」

    「ああ……なんか、ごめんね?」

    「いえ……巴さんは悪くないですし……」

    「ううん……私もこの前国広さん見たときは驚いたし……そうだよね、ハッちゃんは結構すごいことになってるよね……」

    「しずは自分と近しいセンスの持ち主を見つけたことでギア入ったみたいで……このままだと今以上にズレた感性になっちゃうと思うから……それまでになんとかしたいんです! 力を貸してください!」

    「うん、憧ちゃんのお願いだし協力してあげたいんだけど……この場合、私の仕事って……」

    「薄墨さん……なんとか、なんとかなりませんかね……? しずも先駆者として尊敬してる薄墨さんが普通になれば目が覚めるかも……」

    「ふ、普通に……そうだよね、ハッちゃん普通じゃないよね……なんとか説得してみるよ」

    「巴さん……! ありがとうございます! 大好き!」

    「もう、憧ちゃんったら……」

    揺杏「仲いいねー……あ、わり、ちょっと電話……もしもし? あ、一じゃんどしたのー?」

    「国広さん……!? まさか、これは……」

    揺杏「うん、うん……私? 今灼んとこ、穏乃は別だけど……おう、じゃ後で……はいはーい」

    胡桃「国広さん来るの?」

    揺杏「初美さんも一緒だって……グッドタイミング? 」

    エイスリン「Good timing! ダネ!」

    978 = 1 :


    「くっ……ボスキャラが同時に……!」

    「ボスキャラって……」

    揺杏「酷い言いぐさだなー」

    胡桃「まあ、憧ちゃん的にはそうなるよね」

    エイスリン「Why? ハジメモハッチャンモトモダチダヨ?」

    揺杏「女にはね……戦わなきゃいけない時もあるんですよ……」

    エイスリン「Oh……カナシイウンメイ?」

    揺杏「それですね!」

    「またよくわからないことを……」

    胡桃「エイちゃんに変なこと教えないでよー」

    「それじゃあ、ハッちゃんたちが来たら、私の出番かな?」

    胡桃「うん! 巴ちゃん頑張って!」

    「うん……ハッちゃん、昔は普通に服着てたんだけどなぁ……」

    揺杏「え、マジ……ですか?」

    「無理に敬語使わなくていいよ? ……うん、いつからだったかな、今みたいな着こなしになったのは……」

    979 = 1 :


    ――――数年前

    「あれ? ハッちゃん、袴の裾の方少し破けてるよ?」

    初美「ええ!? 本当ですかー? ……あぁ、これはやっちゃいましたねー……」

    「その、私が縫おうか? この間巴ちゃんとお裁縫の練習したから、きっと上手にできると思うんだけど……」

    初美「うーん……霞ちゃんの気持ちはありがたいのですが、これも結構長いこと着てましたからねー……よく見たらそこら中ボロボロになっていますし……」

    小蒔「それでは、新しいものに取り替えてもらいましょうか?」

    初美「今回のところはそうしましょうかねー」

    「……そっか」

    初美「それでは、これを捨ててしまうのはもったいないですしお裁縫の練習にでも使いましょう! 霞ちゃん、よかったら私に教えてもらえますかー?」

    「……うん!」

    小蒔「あ、ずるいです! 私も一緒に練習したいです!」

    「それじゃあ、春ちゃんも呼んでみんなで一緒に練習しましょうか」

    小蒔「はい! みんな一緒がいいですよね!」

    「初美ちゃんの新しい服、もらってこないとね」

    初美「そうですねー……どうせすぐに身長も伸びますし、ちょっと大きめのをもらってきましょう!」

    980 = 1 :


    ――――――

    「……そうだ、それでそのままハッちゃんの身長止まっちゃって……」

    胡桃「じゃあ、もともとはちょっと大きめのを軽く着崩してたのかな?」

    揺杏「それがいつしか……新たな扉を開いてしまったと」

    「……もとからそういうセンスだったしずって……いや、まだ間に合うはず……手遅れじゃない、手遅れじゃない……」

    「……穏乃のファッションセンスより憧の精神状態の方が心配なんだけど」

    エイスリン「ダイジョウブ?」

    「大丈夫です! エイスリンさん、心配かけてすみません、頑張ります!」

    揺杏「つかさ、そんなこと言ったら一は何がどうしてあの服に行き着いたんだろーね、マジで」

    エイスリン「Ah……ジンセイイロイロアルンダヨ?」

    「まあたしかに……って危ない! なんか納得しかけた!」

    「……マジシャンしてたらしいし、その衣装だったとか?」

    「あー……ギリギリ納得できるような、できないような……」

    胡桃「私、マジシャンには絶対にならない」

    「……私も」

    981 = 1 :


    揺杏「んー……じゃ、とりあえず私は灼と穏乃のとこ行くんで」

    「えっ!?」

    揺杏「いや、一に呼ばれたし……こっちいるって言っちゃったしさ」

    「私も?」

    揺杏「いいじゃん私ら中立だし……灼も一緒に! って言われてるから」

    「ん……わかった」

    「え、ちょっと灼さん……」

    「まあ、お呼ばれしたらしいので……薄墨さん来たらこっちに行くよう言っといてあげるから」

    胡桃「……まあ、あっちに乗り込むよりも説得しやすいかもね」

    「……じゃあよろしくね、灼さん」

    「ん」

    揺杏「あ、よかったらエイちゃんさんも来ない? お絵描きしましょー?」

    エイスリン「イイネ! ……クルミ、イッテモイイ?」

    胡桃「ううーん……まあ、説得には私たち絡めないし……えっと、いろいろ気を付けてね?」

    エイスリン「ハイ! イッテキマス!」

    982 = 1 :


    「……なにか、作戦とかあります?」

    「そうだなぁ……それとなく話振ってみる……とかじゃあダメだろうしなぁ」

    胡桃「はっきり言うしかない、かな」

    「……今さらその服おかしいよ、なんて言いづらいなぁ」

    「……すみません」

    「謝らないでよ。 まぁ、責任の一端は身内の私にもあるような気がしてきたし……ハッちゃんのためにもなるはず、だからね」

    胡桃「……あのさ、揺杏ちゃんがエイちゃん連れてったけど、たぶんアレだよね? 恐怖の新作会議だよね?」

    「おそらくは……でもエイスリンさんは……なんというか、善意の協力者だから止めづらいしなぁ……」

    「……恐怖の新作会議?


    胡桃「……センスのぶっとんだ人たちが意見を出しあって、エイちゃんがイラストに起こして、揺杏ちゃんがアレンジしながらすごい勢いで衣装を作っていくの」

    「よくわからない生き物を貼り付けてみたり、肌の露出がおかしかったり……尋常じゃない要素が昇天ペガサスmix盛りって感じで」

    「ぺ、ペガ……? というか、服って個人でそんなに量産できるものじゃあないよね……?」

    「圧倒的に少ない布地がそれを可能にしてるんですよ……!」

    胡桃「揺杏ちゃん、面白がってノリノリで作ってくからね……自分にはない閃きを持ってるから楽しいって……あの子たちの発想にはついてけないよ……」

    「そりゃああんな発想、普通は出てきませんからね……」

    「……あっちでなにが起きてるのか気になるなぁ」

    「と、巴さん!? ま、まさか……!?」

    「ち、ちがうよ!? 興味本意で……怖いもの見たさというか……!」

    コンコン

    「「「!?」」」

    薄墨です、入ってもいいですかー?

    胡桃「お、思ったより早い!」

    「ど、どうぞ!」

    983 = 1 :


    初美「こんにちはー! 憧ちゃんから用事とは珍しいですねー」

    「す、すみません……呼びつけてしまって」

    初美「お気になさらず……あれ、胡桃ちゃんに巴ちゃんも……こちらに来てたんですかー」

    胡桃「どうも!」

    「えーと……ハッちゃんは今日はどうしたの?」

    初美「私ですかー? いやぁ、なんと穏乃ちゃんがとうとう空を飛んだと聞きましてねー」

    「……はい?」

    胡桃「……飛んだ?」

    「……あぁ、はいはい」

    初美「あ! 憧ちゃんネタばらしはダメですよー? これから穏乃ちゃんにお話を聞きますからねー! すごいですねー! いったいなにが起きたんでしょうかー?」

    「……え、どういうこと?」

    「……飛んだというか、落下ですね」

    胡桃「……バカみたい」

    984 = 1 :


    初美「あ、それでこちらはなんの用事ですかー?」

    「と、巴さん」

    「うん……えーとね、ハッちゃんの服装のことなんだけど……」

    初美「……!」

    「その……あまり、よそでは見ない着こなしだけど……」

    初美「巴ちゃんも興味を持ってくれたってことですねー!」

    「え、ちが……」

    初美「そうとなれば話が早いですよー! 一緒にみんなのところに行きましょう!」

    「ちょ! ハッちゃ……」





    胡桃「……連れていかれちゃったね」

    「……はい」

    胡桃「……なんであんなに前向きなんだろうね」

    「……どうしてでしょうね」

    胡桃「……助けなきゃだよね」

    「……放ってはおけませんね」

    胡桃「……あのカオス空間に行くの怖いなぁ」

    「ですよねぇ……でも、やっぱり巴さんを見捨てるわけにはいきません! 行きましょう!」

    胡桃「……おー!」

    985 = 1 :


    胡桃「……この扉の先に巴ちゃんが」

    「……なんだか、すごい盛り上がってますね」

    胡桃「……やめとく?」

    「うう……いえ、行きます!」

    胡桃「……行かないの?」

    「うぅ……胡桃さん先に入ってくださいよ……」

    胡桃「いや、ここは言い出しっぺの憧ちゃんから……」

    「……くっ! しず、入るわよ!」



    穏乃「それでですね、こう、ぐわーってきて風を受けて飛んだんですよ!」

    エイスリン「シズノ、スゴイネ!」

    初美「すごいですよー! 私も1度は空を飛んでみたいですねー」

    揺杏「うわーマジやべぇ……そういうの爽とかすげぇ好きだわ」

    ダヴァン「私も挑戦しようと思ったのでスガ、サトハに怒られてしまいまシテ……」

    「それは……さすがに危ないよ! 高鴨さんもあまり危ないことしちゃダメだよ? みんなに心配かけちゃうから……」

    穏乃「はい……すみません


    「ってあれ? ダヴァンさん?」

    ダヴァン「お邪魔してマス……あ、これおみやげデス! おすすめのカップラーメン持ってきまシタ!」

    「あ、ありがとうございますダヴァンさん」

    ダヴァン「同じ釜の飯を食べた仲ではないでスカ……どウゾ、気軽にメグと呼んでくだサイ」

    エイスリン「キガルニメグ!」

    揺杏「よろしく! 気軽にメグ!」

    ダヴァン「……メグでいいんでスヨ」

    986 = 1 :


    胡桃「えっと、臨海女子のメガン・ダヴァンさん? どうしてここに……?」

    ダヴァン「Aislinnのお友だちのクルミさんでスネ? はじめまシテ、Megan Davinデス! 今日は穏乃が呼んでくれまシテ……悩みが解決できるかもしれなイト」

    胡桃「悩み?」





    「巴さん! 大丈夫ですか!?」

    「憧ちゃん……大丈夫だよ。 灼ちゃんが助けてくれたし……今まで飛んだお話してたから」

    「危うく薄墨さんスタイルにされるところだったけどね」

    「……あはは」

    「灼さん……ありがとう……!」

    「ん……でも、何度も言うけど私はあくまで中立だから……服装は個人の自由だと思うし、この件に関してはあまり口出ししないからね」

    「……はい」

    ……タヌキのプリントTシャツ着てる人が言うと説得力があるなぁ

    987 = 1 :


    胡桃「……日本で活躍するために?」

    ダヴァン「ハイ……私は契約が切れましたが明華やハオ、ネリーがいますカラ……同じ麻雀留学生とシテ、友人とシテ、なにかプラスになるものを残したいのデス」

    穏乃「それでですね……この前あった時の辻垣内さんの言葉の中にヒントがあったんですよ!」

    ダヴァン「サトハの言葉ニ……?」

    穏乃「はい! ほら……」

    智葉『お前らは制服も着てないしかなり目立ってるから心配すんな!』

    ダヴァン「……! つマリ……!」

    穏乃「よりかっこいい衣装を着れば、より目立つ!」

    「ああああぁぁぁぁぁぁ!!」

    穏乃「お、憧も私の発想力に驚いた? いやぁ、こう見えて頭も結構回るんだよねー」

    初美「つまり、メグちゃんとその仲間たちの衣装を考える手助けのために私たちを呼んだんですねー?」

    「いい話だね……ボクがどこまで力になれるかわからないけど、協力するよ!」

    揺杏「おお……臨海の外人部隊はみんないい素材だし楽しそうだなー……よし、いつも通り衣装作るのは任せろ! エイちゃんさん、デザイン案出すからイラストよろしく!」

    エイスリン「ガンバル!」



    胡桃「やっぱり……恐怖の新作会議……!」

    「あうう……しずがまた悪の道に染まってしまう……」

    「悪って……」

    「……なんか、もう私にはどうにもできないんじゃ……」

    988 = 1 :


    揺杏「んじゃ、とりあえずメグさんからねー」

    エイスリン「メグカラ!」

    初美「とりあえず、方向性を決めないといけませんねー」

    「うん……ダヴァンさんはかっこいい系だから、ボクや薄墨さんより高鴨さんの意見を採用してく方がいいかもね」

    穏乃「任せてください! えっと、それじゃあ……」



    「……穏乃ちゃんがかっこいい系担当なの?」

    胡桃「……一ちゃんがかわいい系でハッちゃんがオシャレ系らしいよ」

    「……ぜんっぜんわかんない」

    「え?」

    「え? って……灼さんわかっちゃうの……?」

    「布切れを身に纏おうとは思わないけど、それくらいは……」

    「……だんだん灼さんがわからなくなってきた」


    揺杏「あ、とりあえず穏乃たちの意見まとまるまでに採寸とかしちゃおっかー……メグさん、こっち来てちょっと脱いでもらえます?」

    ダヴァン「わかりまシタ……ありがとうございマス」

    揺杏「いえいえ……って、メグさんいい身体してますね……結構鍛えてます?」

    ダヴァン「多少ハ……カップラーメンは健康的な食品とは言えませンシ、体型維持などのセルフコントロールが出来ないだらしない人間だと思われてはスポンサーたちに切られかねませんカラ」

    穏乃「おぉ……腹筋とかすごい……この肉体を活かさない手はありませんね!」

    「とりあえずここら辺の布はごっそり削れるね」

    初美「一ちゃんはガンガン攻めますねー! そういうところ素敵ですよー!」

    989 = 1 :


    エイスリン「オナカ、ダス?」

    初美「そうですねー……ここは、こんな感じで……」

    エイスリン「ナルホド……」

    穏乃「あ、袖は切り落としましょう! それで、肩のところはギザギザに切りましょう!」

    揺杏「……あっはは! そっかー! ギザギザ……ギザギザは基本だよな……くくっ」

    「ぐーんとかっこいい感じになったね!」

    初美「穏乃ちゃんさすがですよー!」

    穏乃「いやぁ……そうですか? えへへ」

    「」

    胡桃「憧ちゃん! 気をしっかり持って!」

    「……背中にレオナルドを」

    穏乃「おお、名前がアメリカっぽい!」

    揺杏「あぁ、例の漫画書くタヌキね……この前作った型がホテルの方に残ってるから……」

    ダヴァン「ア、アノ! ちょっと待ってくだサイ!」

    穏乃「メグさん?」

    初美「どうかしましたかー?」

    ダヴァン「ソノ、大変ありがたいのでスガ……ちょっと肌の露出が大きすぎませンカ?」

    「!!」

    胡桃「あ、生き返った」

    990 = 1 :


    ダヴァン「これデハ……少し恥ずかしいデス……」

    「ですよね!? しず、ちょっと目を覚ましなさいって! 普通に考えたら……その、薄墨さんも国広さんもですよ!? ちょっとその服装はマズいですって!」

    胡桃「はっきり言った!」

    「憧ちゃんよくこの場で言えたなぁ……」

    穏乃「……はぁ」

    「なにそのため息!?」

    初美「いつの時代も天才と言うのは理解されないものなんですねー……」

    「いいんだよ、今はわかってくれなくても……いつかは、きっといつかはボクたちのファッションが世の中に認められてスタンダードになっていくんだから……」

    「あぁもう! なんで国広さん普段はまともなのにこういう時だけ……っ!」

    揺杏「……は、腹痛い……っ! 憧ちゃんいつまで頑張れるかなー……くくくっ」

    「もうそっとしとけばいいのにね……」

    ダヴァン「とにカク……私としてはもう少し布を足シテ……」

    穏乃「メグさん! それでいいんですか!?」

    ダヴァン「!?」

    「!?」

    991 = 1 :


    穏乃「たしかに、前衛的な衣装かもしれませんけど……メグさんが求めているのは……仲間のみんなを助けることじゃないんですか!?」

    ダヴァン「……!!」

    穏乃「私だって、このファッションがみんなに……親友の憧にさえわかってもらえなくて辛い思いをしています……でも、私には一さんや初美さんがいるから頑張れます」

    穏乃「でも! メグさんが帰っちゃって、辻垣内さんが卒業しちゃったら! 明華さんやハオさん、ネリーさんはどうなるんですか!? 仲間が減っていくなかで孤独な戦いを強いられるんですよ!?」

    ダヴァン「あ……アア……」

    穏乃「メグさんが新しい、かっこいい衣装を身に付けることで、3人に衣装を持ち帰ることで……あの3人の力になれるかもしれないんですよ!?」

    胡桃「……どうして穏乃ちゃん泣いてるの……?」

    「さぁ……?」

    ダヴァン「わ、私が間違っていまシタ……」

    「メグさぁぁぁぁん!?」

    揺杏「だから! 何故泣くし……!」

    エイスリン「イイハナシダナー?」

    「そんな感じですね」

    ダヴァン「そうでスネ……私が多少恥ずかしい思いをするだケデ……みんなの力になれるナラ……」

    「ちょ、メグさん! 落ち着いてくださいよ! 冷静になってください!」

    ダヴァン「いいんデス……アコちゃん、私が間違っていたんデス……シズノたちの考えてくれた衣装を着マス……」

    「そんな……どうして……」

    ダヴァン「大切な仲間たちを守るためデス……それにシズノも大切な親友デス……」

    穏乃「メグさん……」

    ダヴァン「フフッ……そレニ、彼女たちの誰にも認められずとも孤独に戦う姿ガ……私たち麻雀留学生の姿に重なったのかもしれませンネ……」

    初美「メグちゃん……!」

    「ダヴァンさん……!」

    穏乃「メグさん……!」

    992 = 1 :


    「」

    胡桃「……ほんと、バカみたい」

    「あはは……ちょっと、ついていけないかな……?」

    「……どうなってるんですか!?」

    胡桃「あ、お帰り……」

    「なんでメグさん納得しちゃったんですか!? 普通に考えておかしいじゃないですか!?」

    「……目立って印象づけるって点ではまず間違いないとは思うけどね」

    「それでもあの服はおかしいでしょ!?」

    胡桃「っていうか、あの3人の結束すごく固いよね……今回なんか穏乃ちゃんがグループの中心に」

    「胡桃さんやめて! 聞きたくない……」

    「……ごめんね、ハッちゃんの説得はもう無理だと思うな」

    「いえ……もう仕方ないですから……」

    揺杏「ほんとに面白いなーあの子ら」

    「面白くないですよぉ……いつになったらしずと一緒に普通のオシャレできるの……?」

    993 = 1 :


    揺杏「……新たな仲間を加えて、とうとう悪のファッションリーダーたちとの決戦に挑んだ憧! しかし、そこに待ち受けていたのは苦難の連続であった!」

    「!?」

    「……新たな仲間、巴はかつての友人、ファッションリーダー初美の説得に失敗……」

    揺杏「助っ人外人のメグも穏乃同様に洗脳されてしまう!」

    「岩館博士の生み出す数々の新衣装の前に倒れる仲間たち……!」

    揺杏「戦場に現れる謎のタヌキTシャツの少女は敵か味方か!」

    「果たして憧は穏乃を悪の手から取り戻すことができるのか!」

    揺杏「次回、ファッションファイター憧! 」

    「新ファッション登場!NAGANOスタイルの恐怖!」

    揺杏「君は、服を着ることができるか……!」



    「……あの」

    エイスリン「カイタヨ! サシエデス!」

    揺杏「うぉ! エイちゃんさんすげぇ! 即興だったのに!」

    「見事な腕前……」

    エイスリン「カタジケノウゴザル」

    揺杏「つーかなんだよー岩館博士って、死神博士かなんか?」

    「そっちこそ、タキシード仮面的ポジションなら私よりも井上さんが適任」

    「ふきゅ!?」

    揺杏「あー……私としたことがそれは失敗したなぁ」

    「ちょ、ちょ、それは違うってば! っていうかなんの話してんのよ!?」

    揺杏「今考えたファッションファイター憧の話だけど……ほら、エイちゃんさんのイラスト、変身ヒーローみたいでかっこいいよ?」

    「あ、しかも結構かわいいデザイン……じゃなくって! だいたい、なんですか最後の!? 私が服着てないみたいじゃないですか! 着てないのはあっちですよ!?」

    胡桃「そこ!?」

    揺杏「あ、気に入らなかった? それじゃあ……とりあえず」

    「あ、了解……」

    994 = 1 :




    「「……憧たちの戦いは、これからだ!!」」揺杏


    揺杏「カン!」


    「息を合わせて煽るなぁ! 打ち切らないでよ! まだ諦めてないからね!?」




    次スレに続く


    995 = 1 :


    岩館先生の次回作にご期待ください!

    残りは埋めいただけると幸いです

    996 :

    乙乙

    998 :


    次スレも楽しみにしてる

    999 :

    乙でした

    1000 :

    乙です
    >>1000なら、穏乃と初美と一でそれぞれの服を交換する


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